JPH0657596A - ドローイング装置 - Google Patents

ドローイング装置

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Publication number
JPH0657596A
JPH0657596A JP20578592A JP20578592A JPH0657596A JP H0657596 A JPH0657596 A JP H0657596A JP 20578592 A JP20578592 A JP 20578592A JP 20578592 A JP20578592 A JP 20578592A JP H0657596 A JPH0657596 A JP H0657596A
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JP
Japan
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heald
air
warp
reed
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP20578592A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuzou Yokoyama
▲てつ▼三 横山
Michio Horibe
道朗 堀部
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DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA KK
Original Assignee
DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA KK
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Publication date
Application filed by DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA KK filed Critical DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA KK
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Publication of JPH0657596A publication Critical patent/JPH0657596A/ja
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  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸排出用スリットを備えたエアガイドを利用
してヘルド孔及び筬羽間に経糸を通した後、その経糸を
エアガイド内から確実に排出することができるドローイ
ング装置を提供する。 【構成】 ヘルドHのヘルド孔haと筬Rの筬羽r間の
間隙との間に介在されたエアガイド58と、同エアガイ
ド58内に形成されたエア通路61と、同エア通路61
の下方全体に連通し且つエアガイド58下方に開口する
糸排出用スリット62とを備え、ヘルド孔haを介して
エア通路61の入口へ向けてエアとともに経糸Tを供給
してヘルドHのヘルド孔haと筬Rの筬羽r間の間隙と
に経糸Tを通すドローイング装置において、経糸Tが通
されたことを検出するセンサ108,109と、ヘルド
Hを下降させるエアシリンダと、前記センサ108,1
09からの検出信号に基づきエアシリンダを駆動制御す
る制御装置とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドローイング装置に係
り、詳しくはヘルドのヘルド孔及び筬の筬羽間の間隙に
経糸を通すためのドローイング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】織布作業の経糸準備工程としてヘルドの
ヘルド孔や筬の筬羽間に経糸を通す作業がある。従来に
おいて前記ヘルド孔及び筬羽間への経糸通し作業を一度
に行い得るドローイング装置としては、特開平3−69
643号公報に開示されているものがある。
【0003】この装置では、経糸通し位置に配置された
ヘルドのヘルド孔と筬の筬羽間の間隙との間にエアガイ
ドを介在させている。また、このエアガイドには前記ヘ
ルドのヘルド孔と筬の筬羽間の間隙とを結ぶ方向へ指向
するエア通路が形成されている。そして、前記ヘルド孔
を介してエア通路の入口側へエアノズルからエアを噴射
することにより、噴射エアがヘルド孔及びエアガイドの
エア通路を経由して筬羽間を吹き過ぎていく。これによ
り、経糸がヘルド孔及びエア通路を通過し、さらに筬羽
間に通される。
【0004】以上のようにしてヘルド孔及び筬羽間に経
糸が通されると、エア通路の上部に設けられた糸排出用
噴射口より排出用エアが噴射され、エア通路内の経糸が
下方に追いやられる。また、前記エアガイドのエア通路
には入口から出口にわたる糸排出用スリットが下方から
連通するように形成されており、前記糸排出用噴射口か
らのエア噴射に伴い経糸が糸排出用スリットを通ってエ
アガイドから離脱されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ドローイング装置においては、経糸通し時にヘルドをエ
アガイドの入口側に当接させる必要があるため、経糸通
し後にエアガイドから経糸を排出するべく糸排出用噴射
口よりエアを噴射してもヘルド孔近傍の経糸は入口側の
糸排出用スリットに引掛かることがあり、経糸通し工程
以降の作業に支障を来すという問題があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は糸排出用スリットを備え
たエアガイドを利用してヘルド孔及び筬羽間に経糸を通
した後、その経糸をエアガイド内から確実に排出するこ
とができるドローイング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、経糸通し位置に配置されたヘルドのヘルド孔
と筬の筬羽間の間隙との間に介在されたエアガイドと、
同エアガイド内に形成され、前記ヘルドのヘルド孔と筬
の筬羽間の間隙とを結ぶ方向へ指向するエア通路と、前
記エアガイド内に形成され、前記エア通路にその入口か
ら出口にわたり連通するとともに、前記エアガイドの下
方に開口する糸排出用スリットとを備え、前記経糸通し
位置に配置されたヘルドのヘルド孔を介してエア通路の
入口を指向するエア供給手段によりエアとともに経糸を
供給してヘルドのヘルド孔と筬の筬羽間の間隙とに経糸
を通すドローイング装置において、前記ヘルド孔及び筬
羽間に経糸が通されたことを検出する検出手段と、前記
ヘルドをそのヘルド孔が前記エア通路の入口に対応配置
される位置と、ヘルド孔が少なくとも前記糸排出用スリ
ットの下端開口部よりも下方へ配置される下降位置との
間で移動させる駆動手段と、前記検出手段からの検出信
号に基づき、前記ヘルドを下降位置に配置させるよう前
記駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えたことを要
旨とするものである。
【0008】
【作用】従って、上記手段によれば、経糸通し位置にヘ
ルドのヘルド孔を配置させた状態でエア供給手段により
エアを噴射させると、この噴射エアがヘルド孔及びエア
ガイドのエア通路を経由して筬羽間を吹き過ぎてゆく。
ヘルド孔及び筬羽間に経糸が通されると検出手段が制御
手段に検出信号を発する。
【0009】そして、この検出信号に基づき、制御手段
は駆動手段を駆動制御し、ヘルド孔が少なくとも前記糸
排出用スリットの下端開口部よりも下方へ配置されるよ
うヘルドを下降させる。このヘルドの下降動作により、
エアガイド内の経糸が糸排出用スリットに引掛かること
なく確実に排出される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図16に基づいて説明する。本実施例のドローイング装
置1は、ヘルドHのヘルド孔ha及び筬Rの筬羽r間に
経糸Tを同時に通すための装置である。なお、本実施例
では説明の便宜上、ヘルドHの移送方向に合わせ図1及
び図2において紙面に向かって左側方向を前,右側方向
を後とする。
【0011】図2に示すように、前記ドローイング装置
1は上下方向に延びる機枠2を備えており、同機枠2に
対し前後方向に延びる上部ベース3と下部ベース4が所
定間隔をおいて並設されている。なお、この機枠2には
前記ドローイング装置1における一連の動作を制御する
ための制御手段としての制御装置5(図10にのみ図
示)が付設されている。
【0012】図3に示すように、前記上部ベース3の下
面及び下部ベース4の上面にはレール支持片6がそれぞ
れ固定され、同レール支持片6を介して第1上部ガイド
レール7及び第1下部ガイドレール8が互いに平行に且
つ前後方向へ延びるように固定設置されている。ヘルド
H両端には鉤状のガイド片h2が形成されており、前記
第1の上下両ガイドレール7,8には前記ガイド片h2
を案内支持するチャンネル状のガイド溝9がその長手方
向に沿ってそれぞれ形成されている。
【0013】図1及び図2に示すように、前記第1の上
下両ガイドレール7,8に案内支持された複数本のヘル
ドHは、その待機位置P1においてヘルド群Gとして整
列されている。前記第1の上下両ガイドレール7,8に
は前記両ガイド溝9に係脱可能に係合する一対のヘルド
押え体10が摺動可能に設けられている。また、前記上
下両ベース3,4上には公知のスプリングバランサ11
がそれぞれ固定設置されており、同スプリングバランサ
11から延びるワイヤ12はスプリングバランサ11に
引き込まれる方向に一定の力で常時付勢されている。こ
れら両ワイヤ12の先端には前記ヘルド押え体10がそ
れぞれ連結されており、ヘルド押え体10は前記スプリ
ングバランサ11の付勢に基づき前記ヘルド群Gを常時
一定の力で前方へ押圧している。
【0014】図1及び図2に示すように、前記待機位置
P1の略中間部に対応する機枠2のやや上部位置には光
電センサよりなる第1ヘルド群検出センサ13が取付け
られている。同第1ヘルド群検出センサ13は前記第1
の上下両ガイドレール7,8間へ指向されるとともに、
前記制御装置5に電気的に接続されている。そして、ヘ
ルド群Gからの反射光が入力されないときには制御装置
5へ検出信号を発し、待機位置P1においてヘルドHが
所定数だけ減ったことを知らせるよう構成されている。
【0015】また、前記機枠2には前記第1ヘルド群検
出センサ13と同高位置かつ前記待機位置P1の最前位
置に対応する位置に光電センサよりなる第2ヘルド群検
出センサ14が取付けられている。同第2ヘルド群検出
センサ14は第1の上下両ガイドレール7,8間へ指向
されるとともに、前記制御装置5に電気的に接続されて
いる。そして、ヘルド群Gからの反射光が入力されない
ときには制御装置5へ検出信号を発し、待機位置P1の
ヘルドHがなくなったことを知らせるよう構成されてい
る。
【0016】図1及び図3に示すように、分離位置P2
に対応する上下両ベース3,4において前記第1の上下
両ガイドレール7,8の左側にはストッパ用エアシリン
ダ15がそれぞれ配設されている。前記両ストッパ用エ
アシリンダ15の駆動ロッド15a先端には直方体状の
ストッパ16が固定されている。図1に示すように、前
記ストッパ16の前面には前記第1の上下両ガイドレー
ル7,8へ向けて右方に突出するストッパ片17が固着
され、その先端後面が平坦状となるとともに先端前面が
斜状となった鋭角に形成されている。前記ストッパ片1
7のさらに前面にはL字状の保持片18が固着されてお
り、同保持片18により一本のヘルドHを保持可能とな
っている。そして、前記ストッパ用エアシリンダ15の
駆動ロッド15aの突出によって前記ストッパ片17の
後側面が前記第1の上下両ガイドレール7,8に支持さ
れたヘルド群Gの前面に当接される。従って、ヘルド群
Gは待機位置P1において前記ヘルド押え体10とスト
ッパ片17との間に挟持された状態で待機されている。
【0017】図1に示す分離位置P2において、図3に
示すように前記機枠2の上部には上部分離用エアシリン
ダ19が基端において前後方向に延びる軸20により回
動可能に軸止されている。また、前記機枠2において前
記第1の上下両ガイドレール7,8に案内されたヘルド
Hの上端と中央部との中間位置に対応して、連結片21
が前後方向に延びる軸22を中心に回動可能に軸止され
ている。前記連結片21には分離ナイフ23が固着され
ており、同分離ナイフ23の先端側半分程が連結片21
から突出されている。一方、前記連結片21の基端には
前記上部分離用エアシリンダ19の駆動ロッド19a先
端が回動可能に軸止されている。従って、この上部分離
用エアシリンダ19の駆動ロッド19aの突出によって
分離ナイフ23が図3の時計回り方向へ回動され、図3
に2点鎖線で示すように第1の上下両ガイドレール7,
8間へ進入される。
【0018】また、前記機枠2には上部分離用エアシリ
ンダ19の下方位置に、下部分離用エアシリンダ24が
前後方向に延びる軸25により回動可能に軸止されてい
る。この下部側においては前記上部側と同様に、連結板
26に分離ナイフ27が固着されるとともに、連結板2
6が下部分離用エアシリンダ24に作動的に連結されて
いる。従って、前記下部分離用エアシリンダ24の駆動
ロッド24aの没入によって分離ナイフ27が図3の時
計回り方向へ回動され、図3に2点鎖線で示すように第
1の上下両ガイドレール7,8間へ進入される。
【0019】図3に示すように、前記機枠2の上下両分
離用エアシリンダ19,28間には、第1の駆動手段と
してのノズル用エアシリンダ28が基端において上下方
向に延びる軸29により回動可能に軸止されている。ま
た、図3及び図4に示すように、前記軸29位置の左方
には軸受け30が固着され、同軸受け30には上下方向
に延びる軸31が回動可能に支持されている。この軸3
1の上端はレバー32の先端が固着されており、同レバ
ー32の基端は前記ノズル用エアシリンダ28の駆動ロ
ッド28aに回動可能に連結されている。また、前記軸
31の下端はノズル支持アーム33の基端に固着されて
いる。
【0020】前記ノズル支持アーム33の先端には上下
方向に延びるノズルブロック34が固着されており、そ
の上下に一対の吸引口35が形成されている。これら吸
引口35は前記ノズルブロック34内に透設したエア通
路36を介してエア吸引パイプ37に接続されている。
このエア吸引パイプ37は図示しないエア吸引装置に接
続され、同エア吸引装置の駆動によって前記吸引口35
よりエアを吸引可能となっている。前記ノズルブロック
34の両吸引口35に対応する左右両側には、周囲から
のエアの入り込みを極力防止するための壁38が4箇所
に突出形成されており、同壁38間の平坦部39の幅は
ヘルドHの幅とほぼ等しく形成されている。
【0021】そして、前記ノズル用エアシリンダ28の
駆動ロッド28aの突出又は没入動作によりノズルブロ
ック34が図4に示す実線位置と2点鎖線位置との間を
移動可能であり、ノズルブロック34が前記実線位置に
配置されたときにはヘルド群Gの最前のヘルドH1に前
記平坦部39が当接される。
【0022】図1に示すように、前記機枠2には前記第
2ヘルド群検出センサ14と同高位置かつ分離位置P2
より僅かに前方位置に光電センサよりなる分離検出セン
サ40が取付けられている。同分離検出センサ40は第
1の上下両ガイドレール7,8間へ指向されるととも
に、前記制御装置5に電気的に接続されている。そし
て、ヘルドHからの反射光が入力されたときには制御装
置5へ検出信号を発し、分離位置P2においてヘルドH
1が分離されたことを知らせるよう構成されている。
【0023】前記第1の上下両ガイドレール7,8の前
方には、同レール7,8に沿う第2上部ガイドレール4
1及び第2下部ガイドレール42がそれぞれ配設されて
いる。同第2の上下両ガイドレール41,42は前記第
1の上下両ガイドレール7,8と同様の断面構造に形成
されている。図2に示すように、前記第2上部ガイドレ
ール41は下方に指向する駆動手段としての第2上部レ
ール用エアシリンダ43の駆動ロッド43aの没入によ
り第1上部ガイドレール7に一直線となる位置に配置さ
れるとともに、前記駆動ロッド43aの突出により後記
する第3上部ガイドレール70に一直線となる位置に配
置される。また、前記第2下部ガイドレール42は駆動
手段としての第2下部レール用エアシリンダ44の駆動
ロッド44aの突出により第1下部ガイドレール8に一
直線となる位置となるとともに、駆動ロッド44aの没
入により後記する第3下部ガイドレール71に一直線と
なる位置に配置される。また、前記駆動ロッド43aの
突出動作と駆動ロッド44aの没入動作は制御装置5か
らの駆動信号により同時に行われる。
【0024】前記上下両ベース3,4における第1の上
下両ガイドレール7,8前端部位には第1搬送機構45
がそれぞれ配設されている。上部ベース3側の第1搬送
機構45は下部ベース4側に設けた第1搬送機構と同一
であるため、以下に下部ベース4側の第1搬送機構45
のみを図5に基づいて説明する。下部ベース4上に設け
られた駆動部フレーム46内においてその左側には搬送
用エアシリンダ47が配設されており、同搬送用エアシ
リンダ47のロッド47aが前記駆動部フレーム46内
の前後端に固定されている。前記搬送用エアシリンダ4
7の本体部分には作動アーム48の左端が固定されてい
る。同作動アーム48の左端より僅かに右方位置には前
後方向に開口する支持筒49が固着されており、同支持
筒49は前記駆動部フレーム46内において前後方向に
架設されたシャフト50に挿通支持されている。
【0025】前記作動アーム48の右端には前後方向に
延びるブラケット51が固着され、同ブラケット51に
は前後一対の管継手52がナット締めされている。前記
両管継手52のうち後部側の管継手52には第1駆動ロ
ッド53aが左右方向に進退可能に設けられるととも
に、前部側の管継手52には第2駆動ロッド54aが左
右方向に進退可能に設けられている。前記第1及び第2
の駆動ロッド53a,54aの左端側にはそれぞれエア
供給パイプ53,54が接続されている。前記第1及び
第2の駆動ロッド53a,54aは常には図示しない付
勢手段により左方へ付勢されて没入状態にあり、エア供
給パイプ53,54よりエアが供給されることにより両
駆動ロッド53a,54aが突出される。この突出状態
において前記第1及び第2の両駆動ロッド53a,54
aの先端は前記第1下部ガイドレール8の直前位置まで
達するよう設定されている。
【0026】図5に示すように、前記シャフト50前後
の軸受け部位には近接センサよりなる後端検出センサ5
5及び前端検出センサ56が取付けられている。同前端
及び後端の両検出センサ55,56は支持筒49側へ指
向されるとともに、前記制御装置5に電気的に接続され
ている。そして、支持筒49が接近したときには制御装
置5へ検出信号を発し、作動アーム48が前後端に位置
することを知らせる。
【0027】なお、図5において支持筒49が実線位置
にあるとき前記後端検出センサ55が作動されるととも
に、支持筒49が2点鎖線位置にあるとき前記前端検出
センサ56が作動されるよう設定されている。
【0028】従って、上下両ベース3,4に設けた両第
1搬送機構45の協働によりヘルドHを分離位置P2か
ら経糸通し位置P4まで移送可能である。図1に示すよ
うに、経糸通し位置P4に対応する機枠2には光電セン
サよりなる経糸通し位置検出センサ57が取付けられて
いる。同経糸通し位置検出センサ57は前記第2の上下
両ガイドレール41,42間へ指向されるとともに、前
記制御装置5に電気的に接続されている。そして、ヘル
ドHからの反射光が入力されたときには制御装置5へ検
出信号を発し、ヘルドHが経糸通し位置P4に配置され
たことを知らせるよう構成されている。
【0029】図1,図2に示すように、前記経糸通し位
置P4に対応する上下両ベース3,4間にはエアガイド
58が配設されている。図6及び図7(a)に示すよう
に、このエアガイド58はエアガイドボックス101の
前面上部に固定されており、同エアガイドボックス10
1は下面に固定されたエアガイド支持アーム59を介し
てドローイング装置1本体に固定設置されている。
【0030】前記エアガイド58は前後一対のガイド片
60,102(図6においては前方のガイド片のみを図
示)を接合して構成されており、同ガイド片60,10
2の内面に凹設されたエア通路61には入口61aから
出口61bにわたる糸排出用スリット62が下端から連
通されている。同糸排出用スリット62の幅は前記エア
通路61よりも狭く設定されており、入口61a側では
糸排出用スリット62がエア通路61の一部となってい
る。
【0031】図6に示すように、前記エア通路61の上
縁は入口61a側で昇り勾配の傾斜縁61cが形成さ
れ、中央から出口61b側で前記傾斜縁61cに続く水
平縁61dに形成されている。この水平縁61dには上
方に開口する一対のエア逃し孔63が設けられており、
両エア逃し孔63間にて水平縁61dには糸排出用噴射
口64が設けられている。この糸排出用噴射口64は図
示しないエア供給パイプに接続されており、その噴射方
向は下方かつ出口61b側を指向するように設定されて
いる。
【0032】また、前記エアガイド58の入口61a側
には口金65が固着されており、同口金65には前記エ
ア通路61に連通し且つ下方が開口した図示しない凹部
が透設されている。
【0033】図7(a)に示すように、前記エアガイド
ボックス101内の上壁にはチャンネル状のブラケット
103が固着され、同ブラケット103には前記糸排出
用スリット62を閉塞する蓋体66が図6及び図7
(a)の実線位置と2点鎖線位置との間で開閉可能に軸
止されている。一方、前記エアガイドボックス101内
の上壁後部には突片104が下方へ突設され、同突片1
04に蓋開閉用エアシリンダ105の基端部が左右方向
に延びる軸を中心として回動可能に軸止されている。ま
た、前記蓋体66の基端には連結片66aが固着されて
おり、同連結片66aには前記蓋開閉用エアシリンダ1
05の駆動ロッド105a先端が左右方向に延びる軸を
中心として回動可能に軸止されている。
【0034】従って、この蓋開閉用エアシリンダ105
の駆動ロッド105aの没入により、蓋体66が図6及
び図7(a)において実線で示す閉塞位置に配置され、
糸排出用スリット62の下方開口部が完全に閉塞され
る。一方、前記蓋開閉用エアシリンダ105の駆動ロッ
ド105aの突出により、蓋体66が図6及び図7
(a)において2点鎖線で示す開放位置に配置され、糸
排出用スリット62の下方開口部が開放される。
【0035】前記経糸通し位置P4において前記第2の
上下両ガイドレール41,42間を挟んで前記エアガイ
ド58に対向する位置にはエア供給手段としてのリーチ
ング装置67が配設されている。同リーチング装置67
には圧縮されたエアが噴射される図示しない噴射口を先
端に備えたノズル68が左右方向にスライド移動可能に
設けられている。前記ノズル68の先端には前記エアガ
イド58側の口金65に噛合可能な口金69が固着され
ており、この口金69にはノズル68の噴射口に連通す
る図示しない連通孔が透設されている。そして、前記ノ
ズル68が左方(図6においては右方)へスライド移動
されたときにはヘルドHが介在された状態で前記エアガ
イド58の口金65とノズル68の口金69とが噛合さ
れ、リーチング装置67側とエアガイド58側との当接
部位でのエア漏れが極力防止される。
【0036】なお、図7(b),図7(c)に示すよう
に、前記ヘルドH自体はそのヘルド孔ha付近において
所定角度捩じれた状態に形成されている。従って、前記
両口金65,69の噛合時には、前記ヘルドHのヘルド
孔haを中心とした捩じれ部位が両口金65,69に案
内され、両口金65,69が対向する左右方向にヘルド
孔haが指向される。
【0037】前記エアガイド58の出口61bの直前に
は筬Rが出口61bの指向方向と直交する方向へ移動可
能に配設されている。筬Rは図示しないモータ等の駆動
手段によって第1図の矢印Y方向へ筬羽rの間隙分ずつ
間欠移動可能であり、筬羽rの間隙はエアガイド58の
出口61bと対向する位置に順次移動配置されていく。
【0038】図1,図2,図6に示すように、経糸通し
位置P4に対応する筬Rの左方には検出センサとしての
一対の発光センサ108及び受光センサ109が配設さ
れている。これら両センサ108,109は前記制御装
置5に接続されている。そして、発光センサ108から
の光が受光センサ109に届かないときには制御装置5
へ検出信号を発し、経糸Tが発光センサ108と受光セ
ンサ109との間にあること、すなわち、筬羽r間に経
糸Tが通されたことを知らせるように構成されている。
【0039】なお、前記第2の上下両ガイドレール4
1,42には全体に亘り図示しない磁石が付設されてい
る。同磁石は前記第2の上下両ガイドレール41,42
に案内支持されたヘルドHがヘルド孔ha位置において
リーチング装置67の口金69とエアガイド58の口金
65とにより挟持されたときに、ヘルドH自体の捩れに
よりヘルドHが前記第2の上下両ガイドレール41,4
2から離脱しないためのものである。
【0040】図1及び図2に示すように、前記第2の上
下両ガイドレール41,42の前方には、同両レール4
1,42の下降位置に沿う第3上部ガイドレール70及
び第3下部ガイドレール71がそれぞれ配置されてい
る。同第3の上下両ガイドレール70,71は前記第1
の上下両ガイドレール7,8及び第2の上下両ガイドレ
ール41,42と同様の断面構造に形成されている。前
記上下両ベース3,4には下降位置にある第2の上下両
ガイドレール41,42の前端部位に対応して第2搬送
機構72がそれぞれ配設されている。
【0041】この第2搬送機構72は前記第1搬送機構
45とほぼ同一の構成であるため、第1搬送機構45と
相違する点についてのみ説明すると、作動アーム73の
右端には前方へ延びるブラケット74が固着されてい
る。同ブラケット74には前記第1搬送機構45と同一
構成の駆動ロッド75が管継手を介して左右方向に進退
可能に設けられている。
【0042】そして、上下両ベース3,4に設けた両第
2搬送機構72の協働により、経糸通し後のヘルドHを
第2の上下両ガイドレール41,42間の経糸通し位置
P4から第3の上下両ガイドレール70,71間の収容
位置P6の直前位置まで搬送可能である。
【0043】図2及び図8に示すように、収容位置P6
に対応する上下両ベース3,4の左側壁3a,4aには
その内側にモータ76(下部ベース4側のみ図示)がそ
れぞれ固定されている。このモータ76の出力軸77は
駆動プーリ78に連結されている。一方、前記両左側壁
3a,4aの後側には被動軸79が回動可能に支持さ
れ、同被動軸79の左端には被動プーリ80が軸止され
ている。同被動プーリ80と前記駆動プーリ78には一
本のタイミングベルト81が巻掛されており、前記被動
プーリ80の被動軸79に前記モータ76の回転トルク
が伝達可能となっている。
【0044】図8に示すように、前記被動軸79に対応
する上下両ベース3,4の左右両側には軸受け82(下
部ベース4側のみ図示)が立設されており、同軸受け8
2の中央部間にはメインシャフト83が回動可能に支持
されている。このメインシャフト83の左端は前記被動
軸79に連結されており、被動軸79の回動に伴い一体
的に回動されるようになっている。前記メインシャフト
83の外周には雄ねじ83aが螺刻されている。また、
前記軸受け82にはメインシャフト83の前後両側にお
いて一対のサブシャフト84が平行して支持されてい
る。
【0045】一方、前記第3の上下両ガイドレール7
0,71はその後端下面の接合部85aにて被動ブロッ
ク85(下部ベース4側のみ図示)に固定されている。
同被動ブロック85の中間部には左右方向に開口する図
示しない雌ねじ孔が透設され、同雌ねじ孔に対応する被
動ブロック85内周面は前記メインシャフト83の雄ね
じ83aに螺合されている。また、前記被動ブロック8
5の雌ねじ孔の前後には左右方向に開口する図示しない
一対の貫通孔が透設され、同貫通孔に対応する被動ブロ
ック85内周面に前記サブシャフト84がそれぞれ遊挿
されている。従って、前記モータ76の駆動に伴い被動
ブロック85と共に第3の上下両ガイドレール70,7
1が左右方向へ移動される。
【0046】前記第3の上下両ガイドレール70,71
の前方には経糸通し後のヘルドHが収容される上部収容
レール86及び下部収容レール87が各々18列並設さ
れており、これら両レール86,87はそれぞれレール
支持板100上に等間隔に固定設置されている。同レー
ル支持板100は前記上下両ベース3,4にそれぞれ着
脱可能に取付けられている。前記上下両収容レール8
6,87は前記第3の上下両ガイドレール70,71と
同様の断面構造に形成されている。
【0047】なお、前記第3の上下両ガイドレール7
0,71は図1に示す第2の上下両ガイドレール41,
42に対し一直線になった初期位置において、上下両収
容レール86,87の右端から第5番目のレール86,
87の延長上に位置するように設定されている。
【0048】以下、第3の上下両ガイドレール70,7
1間に案内支持されたヘルドHを前記上下両収容レール
86,87に移送するための構成を図8及び図9に基づ
き説明すると、収容位置P6に対応する上下両ベース
3,4の右側位置には収容用エアシリンダ88(下部ベ
ース4側のみ図示)が固定されている。同収容用エアシ
リンダ88はその駆動ロッド88aが後方へ指向するよ
うに設定されている。前記駆動ロッド88aの先端には
駆動部ボックス89が固定されており、同駆動部ボック
ス89は駆動ロッド88aの突出及び没入動作により前
後方向へ移動可能となっている。
【0049】前記駆動部ボックス89の左側面からはシ
ャフト90が左方へ延設されており、同シャフト90の
右端は前記駆動部ボックス89内に設けられた図示しな
いモータ等の駆動手段により回動可能に支持されてい
る。前記シャフト90において前記上下両収容レール8
6,87のうち右端のレール86,87に対応する位置
より僅かに右側位置と、左端のレール86,87に対応
する位置より僅かに左側位置とには支持アーム91の基
端がそれぞれ位置決め固定されている。また、両支持ア
ーム91の先端間にはヘルドHに当接されるガイドロッ
ド92が架設されている。
【0050】従って、前記駆動部ボックス89内の駆動
手段の駆動により支持アーム91が図9の実線位置から
A位置まで回動され、ガイドロッド92が前記第3の上
下両ガイドレール70,71に当接する直前位置に配置
される。また、このA位置から前記収容用エアシリンダ
88の駆動ロッド88aの没入により支持アーム91が
B位置へスライド移動される。
【0051】図1に示すように、前記下部ベース4上に
おいて右側から11番目の下部収容レール87に対応す
る位置には近接スイッチよりなる基準位置検出センサ9
4が取付けられている。同基準位置検出センサ94は後
方へ指向されるとともに、前記制御装置5に電気的に接
続されている。そして、被動ブロック85の下部に設け
た図示しない金属片が接近したときには制御装置5へ検
出信号を発し、被動ブロック85が11番目の下部収容
レール87位置に配置されたことを知らせるよう構成さ
れている。
【0052】また、前記下部収容レール87のうち右端
のレール87に対応する位置より僅かに右側位置と、左
端のレール87に対応する位置より僅かに左側位置とに
は近接センサよりなる右端検出センサ95及び左端検出
センサ96がそれぞれ取付けられている。同左端及び右
端の両検出センサ95,96はそれぞれ後方へ指向され
るとともに、前記制御装置5に電気的に接続されてい
る。そして、被動ブロック85の金属片が接近したとき
には制御装置5へ検出信号を発し、被動ブロック85が
所定の収容レール86,87間からオーバーランしたこ
とを知らせるよう構成されている。
【0053】なお、図1に示すように、前記上下両収容
レール86,87のうち全てのレール86,87におけ
る入口付近にはそれぞれ収容されたヘルドHが逆行して
上下両収容レール86,87から抜け落ちるのを防止す
るための弾性片93が付設されており、同弾性片93の
自由端が左前方へ指向されている。
【0054】次に、このドローイング装置1の電気的構
成について、図10に基づいて説明すると、前記制御装
置5に内蔵された中央処理装置(以下、CPUという)
97は前記各センサからの検出信号を入力する。また、
前記CPU97は読出し専用メモリ(以下、ROMとい
う)98に記憶した各種プログラムに基づいて、装置全
体のシステム制御及び前記各エアシリンダ15,19,
24,28,43,44,47,88,105,モータ
76,リーチング装置67の駆動制御を行う。すなわ
ち、前記CPU97には各エアシリンダ15,19,2
4,28,43,44,47,88,105にそれぞれ
エアを供給,排出するための電磁バルブからなる切換バ
ルブ106a〜106iが接続されるとともに、前記C
PU97にはモータ76駆動用のドライブ回路107が
接続されている。さらに、前記CPU97は読出し及び
書込み可能なメモリ(以下、RAMという)99を備え
ており、同RAM99は前記各センサからの検出信号を
一時記憶したり、CPU97が演算処理に必要なデータ
等を書込み及び読出す。
【0055】次に、上記のように構成されたドローイン
グ装置1の作用を説明する。さて、待機位置P1におい
て数千本のヘルドHが第1の上下両ガイドレール7,8
に案内支持されている。前記複数のヘルドHのうち最後
のヘルドHにはヘルド押え体10が当接されて前方へ付
勢している。また、図11に示すように、分離位置P2
においてストッパ用エアシリンダ15の駆動ロッド15
aが突出され、ストッパ片17が第1の上下両ガイドレ
ール7,8側に突出されている。そして、前記ストッパ
片17の後側面が前記複数のヘルドHのうち最前のヘル
ドH1に当接されている。従って、初期状態において
は、ヘルド群Gがストッパ片17とヘルド押え体10と
に挟持され且つ前方に付勢された状態で待機位置P1に
て待機している。
【0056】また、図11に示すように、分離位置P2
における初期状態では、上下両分離ナイフ23,27及
びノズルブロック34はそれぞれ第1の上下両ガイドレ
ール7,8から退避された位置に配置されている。
【0057】前記ヘルド群Hの待機状態において、図示
しないスタートボタンのオン操作に伴い、ドローイング
装置1は一連の経糸通し作業を自動的に行う。すなわ
ち、前記スタートボタンのオン操作に伴い、制御装置5
からの駆動信号によりノズル用エアシリンダ28が駆動
されて駆動ロッド28aが没入動作を行う。これによ
り、ノズル支持アーム33が図4の2点鎖線位置から反
時計回り方向へ回動され、図4の実線位置まで移動され
る。このとき、ノズルブロック34は図12に示すよう
に最前のヘルドH1との対向位置に回動され、同ヘルド
H1がノズルブロック34の平坦部39に当接される。
【0058】次いで、エア吸引装置によって吸引口35
からエアが吸引され、前記ヘルド群Gの最前のヘルドH
1がノズルブロック34の平坦部39に吸引される。な
お、ノズルブロック34にはヘルドH1を囲むように壁
38が形成されているので、外部から平坦部39とヘル
ドH1との間に入り込むエアが極力抑えられ、効率良く
エアが吸引される。
【0059】前記吸引状態を持続したまま前記ノズル用
エアシリンダ28が駆動されて駆動ロッド28aが突出
動作を行うと、その途中において図15に示すように最
前のヘルドH1が撓んで、最前のヘルドH1と最前から
2番目のヘルドH2との間に空隙Sが形成される。
【0060】前記ノズル支持アーム33が所定角度図4
の時計回り方向へ回動されたとき、制御装置5からの駆
動信号により上下両分離用エアシリンダ19,24が同
時に駆動され、上部側の駆動ロッド19aが突出動作を
行うとともに下部側の駆動ロッド24aが没入動作を行
う。これにより、両分離ナイフ23,27が図3の時計
回り方向へ回動され、両分離ナイフ23,27が前記空
隙Sに進入される。
【0061】その後、ノズルブロック34の吸引口35
からのエア吸引動作を停止するとともに、引続き前記ノ
ズル支持アーム33が回動されて初期位置に配置され
る。また、制御装置5からの駆動信号によりストッパ用
エアシリンダ15が駆動されて駆動ロッド15aが没入
動作を行う。これにより、図13に示すように両分離ナ
イフ23,27が最前のヘルドH1と最前から2番目の
ヘルドH2との間に進入された状態となるとともに、ノ
ズルブロック34及びストッパ16が第1の上下両ガイ
ドレール7,8から退避された位置に配置される。
【0062】この状態において、ストッパ用エアシリン
ダ15の駆動ロッド15aが突出動作され、分離された
ヘルドHがストッパ片17の斜状部分に案内されて保持
片18に保持される。その後、上部分離用エアシリンダ
19の駆動ロッド19aが没入動作を行うとともに下部
分離用エアシリンダ24の駆動ロッド24aが突出動作
を行い、図14に示すように両分離ナイフ23,27が
ヘルドH間から退避された位置に配置される。
【0063】以上の動作によりヘルド群Gの最前のヘル
ドH1が分離されると分離検出センサ40は制御装置5
へ検出信号を発し、同制御装置5はヘルドHが確実に分
離されたことを認識して次の動作へ移行する。
【0064】前記ヘルドHの分離が完了したとき、図5
の実線に示すように、搬送用エアシリンダ47は後部側
に位置するとともに、第1及び第2の駆動ロッド53
a,54aは没入状態にある。ここで、制御装置5から
の駆動信号によりエア供給パイプ53よりエアが供給さ
れて第1駆動ロッド53aが突出され、この第1駆動ロ
ッド53aが分離されたヘルドHの後部に配置される。
その後、ストッパ用エアシリンダ15の駆動ロッド15
aが僅かに没入動作され、分離されたヘルドHが保持片
18の保持状態から離脱し且つヘルド群Gがストッパ片
17に当接された状態となる位置までストッパ16が後
退する。従って、この状態においてヘルドHは前記第1
の上下ガイドレール7,8に沿って前方へ移動可能であ
る。
【0065】次いで、前記第1駆動ロッド53aが突出
された状態において搬送用エアシリンダ47が駆動さ
れ、作動アーム48は図5に示す実線位置から2点鎖線
位置まで移動される。これにより、ヘルドHは前記第1
の上下両ガイドレール7,8の先端位置まで移送され
る。その後、第1駆動ロッド53aが没入されるととも
に前記搬送用エアシリンダ47が逆方向に駆動され、作
動アーム48が図5の実線に示す位置まで戻る。その
後、第2駆動ロッド54aが突出されるとともに、搬送
用エアシリンダ47が順方向へ駆動され、再び図5の2
点鎖線位置まで移動する。以上の動作により、ヘルドH
が第2の上下両ガイドレール41,42間に案内支持さ
れた経糸通し位置P4まで移送される。なお、前記第1
駆動ロッド53a及び第2駆動ロッド54aにおいて、
エア供給パイプ53,54を共通化して両ロッド53
a,54aが同時に突出及び没入動作を行うようにして
も同様の作用を奏する。
【0066】以上の動作により分離位置P2にて分離さ
れたヘルドHが第1搬送機構45によって経糸通し位置
P4に対応する位置まで搬送されると、経糸通し位置検
出センサ57は制御装置5へ検出信号を発し、制御装置
5はヘルドHが経糸通し位置P4に配置されたことを認
識して次の動作へ移行する。
【0067】前述のとおりヘルドHが経糸通し位置P4
まで移送されたとき、このヘルドHはエアガイド58の
口金65の直前位置に配置される。この状態において、
リーチング装置67のノズル68がその口金69上に経
糸Tを携えた状態のまま左方へスライド移動され、図6
の2点鎖線にて示す両口金65,68間にヘルドHが挟
持された位置に配置される。なお、初期状態においてエ
アガイド58下の蓋体66は図6及び図7(a)に示す
実線位置に配置されており、糸排出用スリット62の下
方開口部を閉塞している。
【0068】この状態で、ノズル68先端の噴射口より
圧縮エアが噴射されると、その圧縮エアと共に経糸Tが
左方へ飛び出す。そして、まずヘルドHのヘルド孔ha
に経糸Tが通され、続いてエア通路61を介して筬Rの
筬羽r間に通され、図16(a)に示す状態となる。こ
こで、前記エア通路61内では、糸排出用スリット62
の下方開口部が蓋体66により閉塞されているため下方
にエアが抜けることを防止でき、また、エア通路61の
傾斜縁61c及びエア逃し孔63によりエアの流れは水
平よりもやや上方へ向けられるので、経糸Tはより遠く
まで飛ばされることになり、ヘルドHのヘルド孔ha及
び筬Rの筬羽r間への経糸通し作業が確実に行われる。
【0069】この経糸通し作業の完了は、発光及び受光
の両センサ108,109により検出される検出信号に
よって制御装置5に伝達される。制御装置5はこの検出
信号に基づき、蓋開閉用エアシリンダ105を駆動制御
する。そして、駆動ロッド105aが突出動作を行い、
エアガイド58下の蓋体66が開いてエアガイド58下
部側の糸排出用スリット62が開放される。同時にリー
チング装置67のノズル68は右方に後退され、図16
(b)に示す状態となる。その後、前記蓋体66が開い
た状態で糸排出用噴射口64よりエアが噴射される。こ
の動作と同期して、前記第2の上下両レール用シリンダ
43,44が駆動されて上部側の駆動ロッド43aが突
出動作を行うと共に下部側の駆動ロッド44aが没入動
作を行い、第2の上下両ガイドレール41,42が第3
の上下両ガイドレール70,71と同高位置まで下降さ
れる。
【0070】これにより、前記糸排出口64は下方かつ
出口61b側に指向されているためエアガイド58の中
央から出口61b側に位置する経糸Tが下方へ排出され
る。また、前記第2の上下両ガイドレール41,42の
下降動作によりヘルドHのヘルド孔haが経糸Tを保持
したまま下降されるため、エアガイド58の入口61a
側に位置する経糸Tが下方へ排出される。従って、前記
第2の上下両ガイドレール41,42の下降動作と、前
記蓋体66が開放された状態における糸排出用噴射口6
4からのエア噴射動作との協働により、図16(c)に
示すように経糸Tがエアガイド58内から確実に排出さ
れる。
【0071】以上の動作により経糸通し位置P4に配置
されたヘルドHのヘルド孔haに経糸Tが通されるとと
もに、第2の上下両ガイドレール41,42が第3の上
下両ガイドレール70,71に沿った位置に配置され、
ヘルドHは第2搬送位置P5の後端位置まで移送され
る。
【0072】次に、第2の上下両ガイドレール41,4
2の下降位置に配置された経糸通し後のヘルドHは、第
2搬送機構72により第3の上下両ガイドレール70,
71の中間位置まで搬送される。すなわち、ヘルドHを
案内する駆動ロッド75が突出動作されて前記ヘルドH
の後部側に配置され、この状態のまま図示しない搬送用
エアシリンダが駆動され、ヘルドHが第2搬送位置P5
の後端から前端位置まで搬送される。
【0073】前記第2搬送機構72により第3の上下両
ガイドレール70,71間に配置されたヘルドHは、全
18列からなる上下両収容レール86,87のいずれか
のレール86,87に選択的に収容される。例えば、右
端より第15番目の収容レール86,87にヘルドHを
収容する際について説明すると、前記第3の上下両ガイ
ドレール70,71は当初右端から第5番目の収容レー
ル86,87に沿った位置にあるので、制御装置5から
の駆動信号に基づきモータ76を回動駆動させる。これ
に伴い、メインシャフト83が回動駆動され、同メイン
シャフト83及びサブシャフト84に案内されて前記被
動ブロック85が第5番目のレール86,87と第15
番目のレール86,87との間隔分左方へスライド移動
される。これにより、前記第3の上下両ガイドレール7
0,71が第15番目の上下両収容レール86,87に
沿った位置に配置される。
【0074】一方、収容用エアシリンダ88の駆動ロッ
ド88aは初期状態においては突出されているとともに
支持アーム91は平行となっており、図9の実線位置に
配置されている。この状態から駆動部ボックス89内の
図示しない駆動手段によりシャフト90が回動駆動さ
れ、支持アーム91が図9のA位置に配置される。この
A位置において支持アーム91間のガイドロッド92
は、前記第2移送機構72により移送されたヘルドHの
後面に当接される。その後、前記駆動ロッド88aが没
入動作を行い、前記ガイドロッド92はヘルドHの後面
に当接した状態のまま図9のB位置までスライド移動さ
れる。
【0075】以上の動作により前記第3の上下両ガイド
レール70,71間のヘルドHが所望の上下両収容レー
ル86,87間へ移送される。なお、各収容レール8
6,87の入口付近にはそれぞれ弾性片93がそれぞれ
付設されているので、任意の収容レール86,87間に
収容されたヘルドHが後方へ逆行しても収容レール8
6,87から抜け落ちることが防止されている。
【0076】従って、本実施例によれば、エアガイド5
8に形成した糸排出用スリット62の下方開口部を閉塞
可能な蓋体66を設け、経糸通し時には前記蓋体66を
蓋開閉用エアシリンダ105の駆動により糸排出用スリ
ット62の下方開口部を閉塞する閉塞位置に配置させる
ようにしたので、経糸通し時においては糸排出用スリッ
ト62からのエア漏れを防止することができ、ヘルド孔
ha及び筬羽r間に確実に経糸Tを通すことができる。
【0077】また、糸排出時には前記蓋体66を蓋開閉
用エアシリンダ105の駆動により糸排出用スリット6
2の下方開口部を開放する開放位置に配置させるように
したので、エアガイド58内の経糸Tを容易に排出させ
ることができる。
【0078】さらに、エアガイド58内の経糸Tを排出
する際には前記第2の上下両ガイドレール41,42の
下降動作と糸排出用噴射口64からのエア噴射動作との
協働により、経糸Tが糸排出用スリット62内に引掛か
ることを防止でき、エアガイド58から経糸Tを確実に
排出させることができる。
【0079】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ることはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内にお
いて、例えば以下のように変更することも可能である。 (1)前記実施例では、エアガイド58内においてエア
通路61の上部にエア逃し孔63を形成するとともに、
エア通路61の入口61a側上縁を傾斜縁61cとなる
ように形成したが、エア逃し孔63を省略したり、傾斜
縁61cを水平縁に形成してもよい。 (2)前記実施例では、糸排出用スリット62を閉塞す
るために蓋体66を開閉可能に設けたが、この蓋体66
は省略してもよい。 (3)前記実施例では、経糸通し位置P4に位置するヘ
ルドHを上下駆動する手段として第2上部レール用エア
シリンダ43及び第2下部レール用エアシリンダ44を
用いたが、モータ等の他の駆動手段を用いてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
糸排出用スリットを備えたエアガイドを利用してヘルド
孔及び筬羽間に経糸を通した後、その経糸をエアガイド
内から確実に排出することができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、ドローイング装置に
おける下部ベースの平面図である。
【図2】同実施例を示し、ドローイング装置の左側面図
である。
【図3】同実施例を示し、分離位置に対応するドロイン
グ装置の背面図である。
【図4】同実施例を示し、分離位置に対応するドローイ
ング装置の平面図である。
【図5】同実施例を示し、第1搬送位置に対応する第1
搬送機構の平面図である。
【図6】同実施例を示し、経糸通し位置に対応するエア
ガイドの正面図である。
【図7】同実施例を示し、(a)は図6のX−X断面
図、(b)はヘルドの一部正面図、(c)は(b)のZ
−Z断面図である。
【図8】同実施例を示し、収容位置に対応するドローイ
ング装置における下部ベースの平面図である。
【図9】同実施例を示し、第2搬送位置から収容位置ま
でに対応するドローイング装置の上部ベースの左側面図
である。
【図10】同実施例を示し、制御装置のブロック図であ
る。
【図11】同実施例を示し、分離位置における作用を示
す説明図である。
【図12】同実施例を示し、分離位置における作用を示
す説明図である。
【図13】同実施例を示し、分離位置における作用を示
す説明図である。
【図14】同実施例を示し、分離位置における作用を示
す説明図である。
【図15】同実施例を示し、分離位置における作用を示
す説明図である。
【図16】同実施例を示し、(a)は経糸通し位置にお
いて経糸通しを行った状態の説明図であり、(b)は経
糸通し位置において蓋体を開放した状態の説明図であ
り、(c)は経糸通し位置においてヘルドを下降させた
状態の説明図である。
【符号の説明】
5…制御手段としての制御装置、43,44…駆動手段
を構成する第2上部レール用エアシリンダ及び第2下部
レール用エアシリンダ、58…エアガイド、61…エア
通路、61a…入口、61b…出口、62…糸排出用ス
リット、67…エア供給手段としてのリーチング装置、
108,109…検出手段を構成する発光センサ及び受
光センサ、P4…経糸通し位置、H…ヘルド、ha…ヘ
ルド孔、R…筬、r…筬羽、T…経糸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸通し位置(P4)に配置されたヘル
    ド(H)のヘルド孔(ha)と筬(R)の筬羽(r)間
    の間隙との間に介在されたエアガイド(58)と、 同エアガイド(58)内に形成され、前記ヘルド(H)
    のヘルド孔(ha)と筬(R)の筬羽(r)間の間隙と
    を結ぶ方向へ指向するエア通路(61)と、 前記エアガイド(58)内に形成され、前記エア通路
    (61)にその入口(61a)から出口(61b)にわ
    たり連通するとともに、前記エアガイド(58)の下方
    に開口する糸排出用スリット(62)とを備え、 前記経糸通し位置(P4)に配置されたヘルド(H)の
    ヘルド孔(ha)を介してエア通路(61)の入口(6
    1a)を指向するエア供給手段(67)によりエアとと
    もに経糸(T)を供給してヘルド(H)のヘルド孔(h
    a)と筬(R)の筬羽(r)間の間隙とに経糸(T)を
    通すドローイング装置において、 前記ヘルド孔(ha)及び筬羽(r)間に経糸(T)が
    通されたことを検出する検出手段(108,109)
    と、 前記ヘルド(H)をそのヘルド孔(ha)が前記エア通
    路(61)の入口(61a)に対応配置される位置と、
    ヘルド孔(ha)が少なくとも前記糸排出用スリット
    (62)の下端開口部よりも下方へ配置される下降位置
    との間で移動させる駆動手段(43,44)と、 前記検出手段(108,109)からの検出信号に基づ
    き、前記ヘルド(H)を下降位置に配置させるよう前記
    駆動手段(43,44)を駆動制御する制御手段(5)
    とを備えたことを特徴とするドローイング装置。
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