JPH0653563U - 合紙の供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラス板をパレットに積み込む前に合紙を自動
的に供給する装置に関する。 【構成】ガラス板を立て掛け積層するパレット上に配設
する上下動自在な昇降フレームに立て掛けた前記ガラス
板の前後方向に移動可能な台車を設け、該台車の下面に
後方の軸部と前方に下向きに複数の吸着ノズルを配設の
方形なアームを下方にスイング自在に軸着し、該ノズル
の上昇最上段でその最前方位置に積層の合紙を載置した
置台を配設した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガラス板をパレットに積み込む前に合紙を自動的に供給する装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

ガラス板、特に建築用の大板のストックは、パレットに重ねて立て掛けをおこ ない、傷やヤケを防止するためガラス板とガラス板とが直接に接触することを避 けるため該板間に合紙を介在させるが、合紙の供給装置としては各種提案され、 例えば特公昭５１−１９８９９号の公報には、コンベアにより間欠的に送られて くるガラス板上に、予めガラス板の上方に位置した積層紙から最上紙を自動的に 取り出して重ね合わせる紙の板上重合せ装置が開示され、また実開昭５８−３４ ３００号公報には、二階に配した合紙棚より合紙供給ロールを介して駆動ベルト 間に合紙を供給し、下部に設置したパレット間に合紙を供給するガラス板用合紙 の静電気除去装置が開示され、さらにまた実開昭６３−４２６６５号公報には、 車両用ガラスの搬送ライン上部に合紙の先端をつかみ具により掴み、移動させる 移動体により曲面ガラス板の上面に合紙を倣わせる合紙の入込装置が開示されて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

特公昭５１−１９８９９号のものは、搬送ライン上を水平に送られてくるガラ ス板上に合紙を供給するもので、縦積みガラスには適用することが出来ず、実開 昭５８−３４３００号のものは、パレットの上部が開口している場合、例えば車 両用のパレットには適すが、木箱のような四周に枠を有する、すなわち上部にも 枠が有るパレットには適用させることが難しく、実開昭６３−４２６６５号のも のは、縦積み状態のガラスへ合紙を供給するものではなく、また合紙台上に積層 された合紙を一枚づつ取り出し時において、エアを吐出させ最上部の合紙のみを ずらすようにしているが、確実に実施可能か極めて疑問である。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案はかかる問題点に鑑みてなしたもので、確実に合紙を供給する装置の提 供を目的として、ガラス板を立て掛け積層するパレット上に方形で上下動自在な 昇降フレームを配設し、該昇降フレームに設けたレールに沿って立て掛けた前記 ガラス板の前後方向に往復動自在な台車を設け、該台車の下面に、水平に突出の 前辺に下向きに並設する複数の吸着ノズルと後辺の軸部とからなるスイング自在 な方形なアームを軸着し、該アームを水平に保持し前記昇降フレームの最上昇お よび突出する前記ノズルの最前方位置に積層の合紙を載置した置台を配設したこ とを特徴とする合紙の供給装置を提供する。

【０００５】

【作用】

パレット上に配設する合紙供給装置は、台車とアームを介して昇降フレームに 一体状な吸着ノズルが上昇し、停止後台車の作動でアームは置台に載置する積層 の合紙の端縁まで前進し、前記吸着ノズルで合紙を吸着後所定の位置まで後方に 後退降下して、その後アームの回動スイングにより合紙をパレット上のガラス板 前面に垂れ下げ、パレットに立て掛ける次のガラス板の立て掛けと共に吸着ノズ ルの吸引を解除して供給し、アームが複動後再び繰り返し作動を行い、次のガラ ス板の立て掛けを待機する。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図１は本考案の要部とその作動を説明する組立斜視図を示す。

【０００７】 ガラス板１を搬送するコンベア２の末端より離隔して該ガラス板を立て掛ける パレット３を回転台上に配設し、該パレットの近傍には前記ガラス板１を吸着支 持してパレット３に積み込むロボット４を配設するが、合紙の供給装置２７とし てはパレット３の上方に該パレットを囲んで支柱５を立設し、該支柱に立て掛け たガラス板１前面の前方側に張り出し支持の枠組部材６を設け、該枠組部材と支 柱５内には、枠組部材６に設けたガイド溝７と前記支柱５に添設の螺子材８、さ らには枠組部材６の上部に設置し頻繁な起動、停止かつ高精度で制御性がよく制 御が容易な昇降モーター１０からシャフト９を介して螺子材８を回動せしめ、該 螺子材に螺合しガイド溝７に沿い矢印Ａ方向の上下動自在な方形な昇降フレーム １１を設けるが、該昇降フレームの両脇にはレール１２を敷設し、該レール上に 横架し前後動モーター１３を着座する台車１４を設け、該前後動モーターの回転 を伝達するシャフト１５の片端に図示されないピニオンを軸着し、該ピニオンに より昇降フレーム１１の片脇に敷設のラック１６に噛合し、前後動モーター１３ の回動により前記台車１４は昇降フレームのレール１２に沿って矢印Ｂ方向の前 後方向に走行する。

【０００８】 台車１４の下面両脇に配設する図示されない軸受には、前方にパイプからなる チャンバー２０と後方の軸部１８とからなり水平で前方に突設した方形状のアー ム１７を軸着し、該軸部を回動せしめるスイングモーター１９を台車１４の下面 片端に設け、該スイングモーターの作動により方形で水平を保持するアーム１７ は軸部１８を中心に矢印Ｃに示す往復動のスイングをするが、該アームの水平に おいて前方チャンバー２０にはその下向きに複数の吸着ノズル２１を配設し、該 チャンバーは台車１４上面に設置したブロワー２２から吸引ホース２３を連結し 、昇降フレーム１１の最上段位置で前記台車１４の前方移動に伴って突出する吸 着ノズル２１の下、すなわち枠組部材６の前方で台車１４の最前進、かつ昇降の 水平アーム１７の最上段位置における吸着ノズル２１の下方位置には、積層の合 紙２４を載置する置台２５を配設するが、該合紙の後端上部、すなわち前記吸着 ノズル２１前方で積層する合紙２４の端縁には、ピン２６を突き刺し押し込んで いる。

【０００９】 以下、本考案の作動を説明する。 昇降フレーム１１が最上段位置で、最前に水平を保持するアームのチャンバー ２０に設けた複数の吸引ノズル２１が、置台２５上に載置積層する合紙２４の上 面端縁に当接すると、ブロアー２２により吸引状態にある吸引ノズル２１は最上 面の合紙２４を吸着し、前後動モーター１３の作動により台車１４が後退すると 該台車と一体に動くアーム１７も追従し、ピン２６によって係止された上面合紙 ２４を引きちぎり所定の位置まで後退、吸引ノズル２１に吸着し支持中の合紙２ ４は、置台２５上の積層合紙より離脱して垂れ下がり、続いて昇降モーター１０ の作動と共に昇降フレーム１１が水平を保持しつつ所定の位置まで降下し、連動 してスイングモーター１９が作動すると軸部１８を介してアーム１７を下方に回 動し、吸着ノズル２１により垂れ下がっていた合紙２４はパレット３に立て掛け られているガラス板１の前面に垂下し、その状態を保持して待機すると、コンベ ア２により搬送された次のガラス１をロボット４の図示されない吸着パットで吸 着支持してパレット３に移載し、ロボット４の復動と共に信号によって吸着ノズ ル２１の吸引解除、スイングモーター１９の複動、昇降モーター１０、前後動モ ーター１３の回動により昇降フレーム１１と台車１４を介してアームに設けた吸 着ノズル２１は置台２５上の合紙２４の縁部に移動し、吸着後次の繰り返し作動 となる。

【００１０】 昇降モーター１０の制御性に基づき、螺子材８およびガイド溝７を介しての昇 降フレーム１１の上昇停止位置は、置台２５上にある積層した合紙２４の吸着枚 数の累計と連動して停止する位置を制御し、合紙２４に突き刺すピン２６は、重 層吸着の合紙２４を防止し、ロボット４に吸着されたガラス板１をパレット３に 向かって押し込み状に移載すれば、方形で四方に枠を設けたパレット３にも使用 することができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、パレットに立て掛けているガラス板の前面に合紙を垂れ下げ、次の ガラス板を立て掛けるため、合紙とガラス板とを枠付きパレット内にでも自動的 に積み込むことが可能となり、安全で、その作業効率の向上効果は極めて顕著で ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の要部とその作動を説明する組立斜視図
を示す。

【符号の説明】

１・・・ガラス板 ３・・・パレット １１・・・昇降フレーム １２・・・レール １４・・・台車 １７・・・アーム ２１・・・吸着ノズル ２４・・・合紙 ２５・・・置台

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ガラス板を立て掛け積層するパレット上に
   方形で上下動自在な昇降フレームを配設し、該昇降フレ
   ームに設けたレールに沿って立て掛けた前記ガラス板の
   前後方向に往復動自在な台車を設け、該台車の下面に、
   水平に突出の前辺に下向きに並設する複数の吸着ノズル
   と後辺の軸部とからなるスイング自在な方形なアームを
   軸着し、該アームを水平に保持し前記昇降フレームの最
   上昇および突出する前記ノズルの最前方位置に積層の合
   紙を載置した置台を配設したことを特徴とする合紙の供
   給装置。