JPH0653461U - 包装資材としての緩衝材 - Google Patents
包装資材としての緩衝材Info
- Publication number
- JPH0653461U JPH0653461U JP8838392U JP8838392U JPH0653461U JP H0653461 U JPH0653461 U JP H0653461U JP 8838392 U JP8838392 U JP 8838392U JP 8838392 U JP8838392 U JP 8838392U JP H0653461 U JPH0653461 U JP H0653461U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- cushioning material
- water
- hydrogen carbonate
- sodium hydrogen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Buffer Packaging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 包装用のダンボール箱、木箱などに商品を梱
包する際に、その箱内部の空間に詰め込み商品の移動、
振動による破損を防止するための軽量な緩衝材を開発す
るものである。 【構成】 通気性のある中袋3内に水袋1と炭酸水素ナ
トリュウムを封入し、さらに、それをガスバリア性のあ
る外袋4に封入したもので、使用に際して内部の水袋を
破裂させて水と炭酸水素ナトリュウムを反応させ、発生
する炭酸ガスによってこの外袋4を膨張させエアーバッ
グ状とする。これを包装容器中に商品と共に詰め込み、
商品の振動衝撃に対する緩衝材とするものである。
包する際に、その箱内部の空間に詰め込み商品の移動、
振動による破損を防止するための軽量な緩衝材を開発す
るものである。 【構成】 通気性のある中袋3内に水袋1と炭酸水素ナ
トリュウムを封入し、さらに、それをガスバリア性のあ
る外袋4に封入したもので、使用に際して内部の水袋を
破裂させて水と炭酸水素ナトリュウムを反応させ、発生
する炭酸ガスによってこの外袋4を膨張させエアーバッ
グ状とする。これを包装容器中に商品と共に詰め込み、
商品の振動衝撃に対する緩衝材とするものである。
Description
【0001】
本考案は商品を段ボール箱、木箱などの包装箱に収容包装する場合に、該段ボ ール内の空間に装填し使用する緩衝材に関する。
【0002】
従来より段ボール箱や木箱などによる包装においては製品の形状にかたどられ た内面をもち外面が段ボール箱内面に密接して収納される形状に成形された発泡 スチロールや小径の発泡樹脂のビーズやフレーク、紙などが使用されていた。
【0003】
発泡スチロール自体は少量の材料で容積の大きな成形品ができることから経済 性に優れ、かつ軽量であるために包装用の緩衝材として多用されているが、一旦 梱包が解かれた後は都市ごみとして排出され焼却されているが、燃焼温度が非常 に高く焼却炉の損傷を速めるなど、都市公害の一因となっており、その使用が制 限されつつある。また、紙などを緩衝材として詰め込む方法においては、比較的 重量が重く、使用後の処分においても嵩が高く公害の一因となっている。
【0004】 本考案は、このように公害の原因になるような緩衝材の使用に代えて、省資源 で軽量且つ安価なものを提供しようとするものである。
【0005】
本考案は少量の水を内包する袋体とその水とほぼ等量の炭酸水素ナトリウム及 びその炭酸水素ナトリウムの10〜0.5%の酒石酸を通気性を有する例えば和 紙、布、不織布からなる袋体に内包し、さらにこの袋体をガスバリヤ性の良好な 、例えばコーティグされたポリプロピレン、アクリロニトリル−ルタクリル酸メ チルコポリマーなどからなる10〜100倍のない容積を有する袋体に内包した ものである。これを緩衝材として使用するに際しては外部より衝撃的圧力を加え て前記の水の入った袋を破裂、溢水させて通気性の袋内の炭酸水素ナトリウムと を反応させる。かくして多量の炭酸ガスを生ぜしめ、このガスが通気性の袋体を 透過し最外部の袋体を大きく膨張させてエアーパッグ状になる。これを箱詰め包 装における緩衝材として使用するものである。
【0006】
本考案にかかる緩衝材の実施例について図面に従って順次説明する。まず、1 grの水をポリエチレンフイルムからなる水袋1に充填して封止し、この水袋1 と1〜2gの炭酸水素ナトリウム粉末2を不織布で作った中袋3に封入し、さら にこの中袋3を平面状で横15cm、縦8cm程度のポリエチレンテレフタレー トフイルム製の外袋4内に封止した三層構造からなる包装用緩衝材である。
【0007】 この包装用緩衝材の使用は、袋体4の外部より手のひら等によって強く押圧又 は衝撃圧を加えて最内部の水を封止した水袋1を破裂させる。これにより水は漏 出し炭酸水素ナトリウム2と反応して炭酸ガスを発生する。この炭酸ガスが不織 布で作った中袋3を透過して再外層の外袋4内に充満しエアーバッグ状に緊張、 膨張する。このようにエアーパッグ状になった本緩衝材は、段ボール箱内に装入 した商品の衝撃を吸収させるために段ボール箱内の空間に十分な量を詰めこみ、 内部商品の振動衝撃による障害、破損を防止する緩衝材としての作用する。
【0008】 図2に示す実施例は果物の包装における緩衝材で、塩化ビニリデンフイルムか らなる直径30cmのフィルム2枚をその周辺を溶着して作った外袋5の内部に 1CCの水を封入したポリエチレンの水袋11と1〜2grの炭酸水素ナトリウ ム21を内包させた不織布製袋31を封入したものである。
【0009】 その使用方法は前記の実施例と同様に外圧により水袋11を破裂させ水と炭酸 水素ナトリウムと反応させる。この場合水と炭酸水素ナトリウムの量を外袋5の 内容積に対して少量としておくことによって炭酸ガスの発生量を少なくしておく 。これによって外袋の膨張率は小さく強く緊張するほどのものではない。したが って果物Fの形状に添った緩衝材が得られる。
【0010】 次の実施例は空気枕に関するもので、ポリエチレンフイルムで作った水袋12 に25grの水を封入し、この袋12と25グラムの炭酸水素ナトリウム粉末2 2をポリエステル繊維の不織布で作製した中袋33に内包せしめる。さらに、縦 35cm、横45cm程度の2枚の塩化ビニリデン樹脂フイルムの内側に該袋を 内包するようにして合わせ、その全周を溶着5して袋状とし、その長手方向を等 間隔に数ブロックに分割し、かつ相互に通気できる通気口6、6を残して仕切溶 着線7、7を形成したものである。
【0011】 この空気枕8は前記と同様、手のひら等で内部の水袋12を破裂させ、該水と 炭酸水素ナトリウム22を反応させて炭酸ガスを発生させる。その炭酸ガスは不 織布からなる中袋32から漏出し最外層の空気枕8の数ブロックを膨張させる。 この状態でクッションとして使用し、あるいは筒状に巻くことによって空気枕と して使用するものである。なお、外部よりガス、空気を補充することができない が、最外層の袋の材質をガスバリア性の優れたものしておけば長期の使用に耐え るものである。
【0012】 なお、本考案にかかる各種の袋についてはそれぞれ次のような性質を必要とす る。すなわち、水袋は水の漏れないもの、中袋はガスが容易に透過することが望 ましいが、ガス透過性のないものでもガスの通孔を設けておけばよい。また、外 袋は炭酸ガスに対するバリヤ性の優れたものが必要で表面コートのポリプロピレ ン、セロハン、塩化ビニリデン−塩化ビニルコーポリマー、アクリロニトリル− メタクリル酸メチルコポリマー、ナイロン6、ポリふっ化ビニリデンなどのフイ ルムがあげられるが、これ以外でもガスバリア性を付与する表面処理が施されて いれば他の樹脂フイルムでもよい。
【0013】
以上に示した本考案にかかる包装用緩衝材は、緩衝材として使用するまでは少 量の水と炭酸水素ナトリウムを内包した小体積のもので、したがって保管、輸送 などにおいて経済的であり、使用に際しては簡単な操作によって外袋を膨張させ て体積を大きくさせるものであって、その実態は薄いプラスチックフィルムとガ スで、したがって軽量な緩衝材が得られる点に特長がある。しかもガス圧を利用 するために袋体の内圧は高くても衝撃力の吸収は非常にソフトで、商品に障害を 来すことはない。
【0014】 本考案にかかる緩衝材に酒石酸を添加したことによって、発生する炭酸ガスを より酸性化させる。これは何らかの事情でこの緩衝材の外袋が破裂したとき、該 酸性ガスが植物の品質保持に貢献する効果をもつことに着目したものである。
【0015】 さらに、本案緩衝材が使用済みになったとき、この外袋に穴を空けることによ ってガスが排出され、3枚の小体積の袋のみが残り廃棄、焼却などが容易になり 公害の心配がないという効果が得られる。
【図1】本考案にかかる緩衝材の斜視図である。
【図2】果物用の緩衝材として使用した状態を示す断面
図である。
図である。
【図3】空気枕の斜視図である
1 水袋 11 水袋 12 水袋 2 炭酸水素ナトリウム 21 炭酸水素ナトリウム 22 炭酸水素ナトリウム 3 中袋 31 中袋 32 中袋 4 外袋 41 外袋 42 外袋 6 通気口 7 仕切り溶着線
Claims (1)
- 【請求項1】 水を内包する袋体とその水とほぼ等量の
炭酸水素ナトリウム及びその10〜0.5%の量の酒石
酸を通気性を有する袋体に内包し、さらにその袋体を、
ガスによる膨張時該炭酸水素ナトリウムの10〜100
倍の内容積を有するガスバリヤ性の良好な袋体で被覆包
装した包装資材としての緩衝資材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8838392U JPH0653461U (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 包装資材としての緩衝材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8838392U JPH0653461U (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 包装資材としての緩衝材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653461U true JPH0653461U (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=13941278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8838392U Pending JPH0653461U (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 包装資材としての緩衝材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0653461U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106144154A (zh) * | 2016-09-22 | 2016-11-23 | 义乌市随想创意设计有限公司 | 一种运输箱 |
JP2018024440A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 東洋製罐株式会社 | 自立パウチ |
CN109051323A (zh) * | 2018-08-31 | 2018-12-21 | 重庆市乐缘复合包装制品有限责任公司 | 防碰撞防破裂包装袋 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP8838392U patent/JPH0653461U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018024440A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 東洋製罐株式会社 | 自立パウチ |
CN106144154A (zh) * | 2016-09-22 | 2016-11-23 | 义乌市随想创意设计有限公司 | 一种运输箱 |
CN109051323A (zh) * | 2018-08-31 | 2018-12-21 | 重庆市乐缘复合包装制品有限责任公司 | 防碰撞防破裂包装袋 |
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