JPH0652824A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JPH0652824A
JPH0652824A JP4203413A JP20341392A JPH0652824A JP H0652824 A JPH0652824 A JP H0652824A JP 4203413 A JP4203413 A JP 4203413A JP 20341392 A JP20341392 A JP 20341392A JP H0652824 A JPH0652824 A JP H0652824A
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JP
Japan
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semiconductor substrate
ion
gas generator
ion implantation
ionized gas
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JP4203413A
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English (en)
Inventor
Shigeru Shiratake
茂 白竹
Hirohisa Yamamoto
裕久 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH0652824A publication Critical patent/JPH0652824A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオン注入装置において、イオンの注入に基
づく半導体基板の帯電現象を安定、確実に中和して帯電
に起因する絶縁破壊等の弊害を確実に防止する。 【構成】 ファラデーケージ15と一体となった電離気
体発生器21を設ける。そして、この電離気体発生器2
1は、Ar等の希ガスを封入された石英容器17と、そ
の内部両端に設けられたフィラメント18a,18bと
から構成され、このフィラメント18に通電し、両フィ
ラメント18a,18b間に50〜200Vの電圧を印
加して石英容器17内で放電を発生される。この放電に
より気体電離で20eV以下の低エネルギーの電子が発
生し、石英容器17に設けられた穴20から放出され半
導体基板5に供給されその正帯電を中和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イオン注入装置、特
に半導体プロセスにおいて半導体基板に不純物層を形成
する際に用いられるイオン注入装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体基板に不純物層を形成する方法の
1つとしてイオン注入法がある。図6は、従来のイオン
注入装置を示す概略構成図である。まず、イオン源1に
ドーパントガス又は固体蒸気を供給し、アーク放電を行
うことにより高密度プラズマを生成する。次に引き出し
電極(図示しない)に高電圧(一般には20〜80K
V)を印加し、イオン源1よりイオンを引き出すと同時
に所望のエネルギーを与え、イオンビーム2とする。一
定のエネルギーを与えられたイオンビーム2から質量分
析器3で磁場偏向され、その磁束密度、エネルギー、及
び質量分析器3の曲率半径で決まる所定の質量と電荷を
持つイオンが選択される。
【0003】次いで、イオンビーム2は、分析スリット
4を通過し分解能を高めてターゲットの半導体基板5へ
導かれる。このとき、半導体基板5は円板状のディスク
6上に複数枚載置され、イオン注入が半導体基板5で均
一に行われるようにディスク6を回転Aおよび並進運動
Bさせる。
【0004】そして、イオン注入が行われる際、半導体
基板5上には通常、既にパターンが形成されている。パ
ターニングされた半導体基板5の一例を図7に示す。図
において、半導体基板5が例えばP導電型で、半導体基
板5の主面には、厚いフィールド絶縁膜7が選択的に形
成されている。フィールド絶縁膜7に挟まれた活性領域
には、ゲート絶縁膜となる薄い絶縁膜8が形成されてお
りこの絶縁膜8上にはゲート電極9が形成されている。
なお、絶縁膜8は、デバイスの小型化に伴い、非常に薄
膜化されている。
【0005】また、通常CMOSトランジスタを形成す
る場合には、図7に示すようにフォトレジスト10で例
えばPチャネル領域11をマスクする。この場合、nチ
ャネル領域のソース・ドレインをN導電型に形成すべく
イオン注入を行う。この時、イオンビーム2は例えばリ
ン、ヒ素等のイオンビームとする。
【0006】このように、絶縁膜7、8及びフォトレジ
スト10で半導体基板5上が覆われた状態でイオン注入
を行うと、半導体基板5の表面が正に帯電し、非常に薄
膜化の進んだ絶縁膜8において絶縁破壊が起こる可能性
が大となる。
【0007】この絶縁破壊を防止する手段の1つとし
て、電荷中和器12が一般的に用いられている。図8は
中和器12の動作を説明する概略構成図である。図にお
いて、電荷中和器12は、電子銃13のフィラメントか
ら放出される一次電子14を300V程度の電界で加速
し対向するファラデーケージ15に照射して二次電子1
6を発生させる。この二次電子16をイオン注入中の半
導体基板5に供給することにより、正イオンによって帯
電した半導体基板5を電気的に中和させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のイオン注入装置
は以上のように構成されているので、この電荷中和器1
2を用いてイオン注入を行うと、一次電子14の一部
が、300eV程度のエネルギーを持ったまま半導体基
板5に到達する。この原因はファラデーケージのデザイ
ンと表面状態によるものだと考えられている。この一次
電子は、イオンビーム2と正帯電した半導体基板5の持
つ正のポテンシャルを超えて半導体基板5の電気的に中
性な部分に到達し負の帯電を引き起こす。
【0009】このように、電荷中和器12を用いてイオ
ン注入を行うと、正・負帯電を繰り返し、電気的に中和
されることがなく、非常に薄膜化の進んだ絶縁膜8が絶
縁破壊を起こす可能性が大となる。また、一次電子14
と二次電子16の量がファラデーケージ15の表面状態
により経時変化するため制御性が悪い。
【0010】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、負帯電を起こすことなく半導体基
板の帯電を確実に中和することができるイオン注入装置
を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るイオン注入装置は、封入した気体中での放電により電
子を放出する電離気体発生器を半導体基板の近傍に設
け、イオンビームの照射により上記半導体基板に生じる
帯電現象を上記電子で電気的に中和するようにしたもの
である。
【0012】この発明の請求項2に係るイオン注入装置
は、更にその半導体基板の帯電量を検出し、この検出量
に応じて電離気体発生器の出力を制御するようにしたも
のである。
【0013】
【作用】電離気体発生器は比較的低エネルギーの電子を
放出し、これが半導体基板に供給されイオン注入による
正電荷帯電を中和する。更に、半導体基板の帯電量を検
出し電離気体発生器の出力を制御することにより、中和
効果がより確実なものとなる。
【0014】
【実施例】
実施例1.図1(a)は、この発明の一実施例によるイ
オン注入装置の要部を示す概略断面図、図1(b)は同
図(a)のC−C´断面図である。なお、従来の場合と
重複する部分は、同一符号を付して適宜その説明を省略
する。図において、17は電離気体を発生させる容器で
あり石英で作られる。この石英容器17は、ファラデー
ケージ15の外周を囲んでいる。また、ファラデーケー
ジ15は円筒型をしており、石英容器17も同様であ
る。石英容器17は、図1(b)の下部中央で端部が突
き合わせになる構造で、この両端部に一対のフィラメン
ト18a,18bが設けられている。19はガス導入
管、20は内径1mmの穴である。そして、以上の17
〜20により電離気体発生器21を構成する。
【0015】次に、この電離気体発生器21により半導
体基板5の帯電を中和する動作について説明する。先
ず、石英容器17にガスを導入する。このときガスは、
Ar,Kr,Xe等の希ガスが最適である。ガス流量
は、5sccmまで流すことが可能であるが、通常0.
1〜0.3sccmで使用する。次にフィラメント18
に直流電流を流し加熱する。さらに、2本のフィラメン
ト18a,18bの間に50〜200Vの電圧を印加
し、石英容器17内で放電を発生させる。このように、
石英容器17内に放電を起こした状態で、イオン注入を
開始すると、石英容器17内に設けられた2つの穴20
から電子が放出される。この電子は、ファラデーケージ
15内に20eV以下の低エネルギーで放出されるた
め、負帯電を生じることなく半導体基板5の正帯電を効
果的に中和する。なお、上述の例では石英容器17に2
つの穴を用意したが、大口径のターゲットにイオン注入
する場合には、この穴を3つ、4つと増やすと効果が上
がる。
【0016】実施例2.図2はこの発明の実施例2によ
るイオン注入装置の要部を示す概略断面図である。ここ
では、ファラデーケージ15が図に示すようにいわゆる
コーン型に形成されており、電離気体発生器21もそれ
に合わせた形状に構成されている。この場合、石英容器
17内で発生した電子がその穴20を経て放出される方
向が半導体基板5の表面と45度の方向となり、図1の
場合に比較して発生した電子の半導体基板5への供給が
効果的に行われるのでその中和作用がより確実円滑にな
される。
【0017】実施例3.上述の実施例では、石英容器1
7内の電離気体の電子密度は、注入中、放電電圧、電流
が一定のため、ほぼ一定に保たれているが、図3に示す
回路を設けて、電子密度をコントロールすることも可能
である。即ち、帯電量検出器22で半導体基板5の帯電
量を検出し、この検出量をプリアンプ23で増幅し、さ
らにA/D変換器24でデジタル信号にしてマイクロプ
ロセッサー25に入力する。また一方で、光検出器26
は、ディスク6に設けられた光ダイオードの光を検知す
ることにより、イオンビーム2が半導体基板5への注入
を行う時間に同期した信号をマイクロプロセッサー25
に入力する。
【0018】そして、このマイクロプロセッサー25
が、入力された帯電検出量と同期信号とから制御パラメ
ータを演算してアーク電圧・電流制御回路27に出力し
アーク電源28をコントロールする。また、マイクロプ
ロセッサー25は、帯電量がある値を超えるとビームし
ゃ断装置29にビームしゃ断信号を出力し、注入を中断
させる。従って、イオンビーム2のエネルギーレベルが
大幅に変動するような場合にも、正確、確実に中和機能
を遂行する。
【0019】実施例4.図4はさらに他の実施例を示す
もので、電離気体発生器21と一体に構成されたファラ
デーケージ15とディスク6との間に5〜10Vの直流
電圧30を印加するようにしたものである。この場合、
電離気体発生器21の石英容器17から放出された電子
は上記直流電圧による電界でディスク6側に引き寄せら
れ中和効果が高められる。
【0020】実施例5.図5は、ファラデーケージ15
の内壁に例えばアルマイト処理による絶縁膜31を形成
したものである。この場合、電離気体発生器21から放
出された電子が、ファラデーケージ15に捕捉されるこ
となくそのほとんどすべてが半導体基板5に供給される
ので、中和作用の効率が向上する。
【0021】実施例6.なお、上記各実施例では電離気
体発生器21をファラデーケージ15と一体に構成する
ようにしたが、半導体基板5から遠く離さない限り、必
ずしもファラデーケージ15と一体に構成する必要はな
く、独立した配置構成のものとしてもよい。
【0022】
【発明の効果】この発明は以上のように、所定の電離気
体発生器を備え、そこから放出する比較的低エネルギー
の電子により半導体基板の帯電現象を中和するようにし
たので、高エネルギーの電子の混在によってもたらされ
る負帯電現象の弊害がなく、確実な中和効果が得られ
る。
【0023】また、半導体基板の帯電量を検出してこれ
に基づき電離気体発生器の出力を制御するようにすれ
ば、イオンビームのエネルギーレベルに変動があっても
正確で安定した中和効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるイオン注入装置の要
部を示す断面図である。
【図2】この発明の実施例2によるイオン注入装置の要
部を示す断面図である。
【図3】この発明の実施例3によるイオン注入装置の要
部を示すブロック回路図である。
【図4】この発明の実施例4によるイオン注入装置の要
部を示す断面図である。
【図5】この発明の実施例5によるイオン注入装置の要
部を示す断面図である。
【図6】従来のイオン注入装置を示す構成図である。
【図7】半導体基板上に形成された絶縁膜の帯電状態を
示す図である。
【図8】従来のイオン注入装置における電荷中和器の動
作を説明する図である。
【符号の説明】
1 イオン源 2 イオンビーム 5 半導体基板 6 ディスク 17 石英容器 18 フィラメント 19 ガス導入管 20 穴 21 電離気体発生器 22 帯電量検出器 27 アーク電圧・電流制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン源からイオンを引き出してイオン
    ビームを形成し、このイオンビームを半導体基板に照射
    して上記イオンを注入するイオン注入装置において、 封入した気体中での放電により電子を放出する電離気体
    発生器を上記半導体基板の近傍に設け、上記イオンビー
    ムの照射により上記半導体基板に生じる帯電現象を上記
    電子で電気的に中和するようにしたことを特徴とするイ
    オン注入装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板の帯電量を検出し、この検出
    量に応じて電離気体発生器の出力を制御するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載のイオン注入装置。
JP4203413A 1992-07-30 1992-07-30 イオン注入装置 Pending JPH0652824A (ja)

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JP4203413A JPH0652824A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 イオン注入装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004178993A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Nec Yamagata Ltd イオン注入用ビーム経路管
KR20180134842A (ko) 2015-12-28 2018-12-19 카탈로그하우스 컴퍼니 리미티드 악력 검출 기구, 악력 검출 기구를 구비하는 운동구 및 그 운동구의 사용 방법

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