JPH0652044B2 - ロ−タリピストンエンジンのオイルパン - Google Patents

ロ−タリピストンエンジンのオイルパン

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JPH0652044B2
JPH0652044B2 JP28139385A JP28139385A JPH0652044B2 JP H0652044 B2 JPH0652044 B2 JP H0652044B2 JP 28139385 A JP28139385 A JP 28139385A JP 28139385 A JP28139385 A JP 28139385A JP H0652044 B2 JPH0652044 B2 JP H0652044B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はロータリピストンエンジンのオイルパンに関す
るものである。
(従来技術) 一般に、ロータリピストンエンジンにおいては、両サイ
ドハウジング、ロータハウジング及びインターメディエ
イトハウジング等の各ハウジングの集合体であるハウジ
ングアセンブリの下面全域を覆うようにしてオイルパン
が設けられる(例えば、実公昭59−18085号公報
参照)。
ところで、このようなロータリピストンエンジンのオイ
ルパンは、上記公知例にも開示されているようにオイル
溜りとなる凹部と、該凹部に連続して形成されてリター
ンオイルの案内面となる傾斜部とを有しているが、その
場合、凹部の大きさは車体傾斜時等における該凹部内の
油面変動を抑えるという理由からその大きさがある適度
に限定される。従って、オイルパンにおける傾斜部の大
きさ(エンジン軸方向寸法)は、エンジン全長の増大に伴
って増大することとなり、特に、3ロータ式ロータリピ
ストンエンジンの如きに至ってはこのオイルパンに占め
る傾斜部の大きさはその全体の2/3近くにも達するこ
ととなる。このため、このような3ロータ式ロータリピ
ストンエンジンにおいては、オイルパンの大容量化に伴
い、該エンジンの下方に装着されるステアリング装置等
の駆動系部材とかオイルクーラ等の冷却系部材のレイア
ウト上の自由度が阻害され、設計上支障をきたすという
問題があった。
(発明の目的) 本発明は上記従来技術の項で指摘した問題点を解決しよ
うとするもので、オイルパンの下方部分のスペース拡大
により各種エンジン補機あるいは駆動系部材のレイアウ
ト上の自由度の向上を図るようにしたロータリピストン
エンジンのオイルパンを提供することを目的とするもの
である。
(目的を達成するための手段) 本発明は上記の目的を達成するための手段として、一対
のサイドハウジングと、トロコイド内周面を有する複数
個のロータハウジングと、少なくともひとつのインター
メディエイトハウジングとから構成されるハウジングア
センブリ内に、軸方向に適宜離間して複数個の偏心軸部
を有する偏心軸を嵌装し、該偏心軸の各偏心軸部にそれ
ぞれ装着される複数個のロータを上記各ロータハウジン
グのトロコイド内周面に摺接させながら上記偏心軸の周
りで遊星回転させる如くする一方、上記ハウジングアセ
ンブリの下端部に該下端部から下方に突出させて脚部を
形成するとともに、該脚部の下面にオイルパンを取付け
てなるロータリピストンエンジンにおいて、上記オイル
パンを、オイル溜りとして機能する深底の凹部と浅底平
板状の平板部とを有し、しかも上記脚部への装着状態に
おいては、上記平板部と上記ハウジングアセンブリ下面
との間に形成される空間が上記凹部に連通するオイルリ
ターン通路として機能し得る如く構成したものである。
(作 用) 本発明では上記の手段により、オイルパンの一部を平板
部としても該平板部とハウジングアセンブリ下面との間
にオイルリターン通路が形成されているため、オイルパ
ンの凹部への潤滑油回収が支障なく行なわれ、またこれ
により潤滑油の回収作用に何ら支障を与えることなくオ
イルパン下方部にエンジン補機等の設置スペースとして
活用し得るスペースが形成されることとなる。
(実施例) 以下、第1図及び第3図を参照して本発明の好適な実施
例を説明する。
第1図及び第2図には本発明の実施例に係るオイルパン
を備えた自動車用3ロータ式のロータリピストンエンジ
ンZが示されており、図中符号1は後述の各ハウジング
で構成されるハウジングアセンブリである。このハウジ
ングアセンブリ1は、合計7個のハウジング即ち、一対
のサイドハウジング2,3と2個のインターメディエイ
トハウジング4,5とその内周面をそれぞれトロコイド
面76,77,78とした3個のロータハウジング6,7,
8を所定順序で同軸状に配置し、これを各ハウジングの
周方向に適宜ピッチで配置せられるテンションボルトに
より一体的に締結固定して構成されるが、その場合、特
にこの実施例においては、ハウジングアセンブリ周方向
に適宜ピッチで配置される各テンションボルトを、同軸
状に対向配置して2本のテンションボルト即ち、第1の
サイドハウジング2側から第1のロータハウジング6と
第1のインターメディエイトハウジング4及び第2のロ
ータハウジングをそれぞれその軸方向に貫通して第2の
インターメディエイトハウジング5の一端面5aに螺着
せしめられる長寸の第1のテンションボルト32と、第
2のサイドハウジング3側から第3のロータハウジング
8をその軸方向に貫通して上記第2のインターメディエ
イトハウジング5の他端面5bに螺着せしめられる第2
のテンションボルト33で構成している。尚、第1図に
おいて符号30は各ハウジング相互間に配置された筒状
のノックピンであり、この実施例においては該各ノック
ピン30,30,30は潤滑油の油通路として機能するよ
うに構成されている。尚、第1図において符号31は第
2のサイドハウジング3の外面に取付けられたフロント
カバーである。
このハウジングアセンブリ1の軸心部には、該ハウジン
グアセンブリ1の各ロータハウジング6,7,8の内側に
形成された3個のロータ室12,13,14を軸方向に貫
通するようにして後述する偏心軸15が取付けられてい
る。
偏心軸15は、第1の偏心軸16と第2の偏心軸17と
を組合せてなる分割タイプとされている。この第1の偏
心軸16は、上記ハウジングアセンブリ1を軸方向に貫
通してしかもその両端部がそれぞれ適宜量だけ外方に突
出するような軸長をもつ長尺の偏心軸であって、その一
端側は2つの偏心軸部、即ち、第1の偏心軸部18と第
2の偏心軸部19と2つのジャーナル部、即ち、第1の
ジャーナル部21と第2のジャーナル部22とをもつ大
径部16aとされ、これに対し他端側は、上記大径部1
6aのジャーナル部21,22より小径で且つ直軸状の小
径部とされている。この第1の偏心軸16の大径部16
aと小径部16bの境部は核小径部16b側から大径部1
6a側に向って拡開するテーパ部16cとされている。
一方、第2の偏心軸17は、偏心軸部20(以下、この
偏心軸部20を上記第1の偏心軸16側の偏心軸部1
8,19に対応させて第3の偏心軸部という)を有する略
筒状軸であって、その内周面の一端側は上記第1の偏心
軸16のテーパ部16cの外側に嵌合可能なテーパ穴1
7aとされ、他端側は上記第1の偏心軸16の小径部1
6bの外側に嵌合可能な直穴17bとされている。
この第1の偏心軸16と第2の偏心軸17は、該第1の
偏心軸16の小径部16bの外側にその外端側から第2
の偏心軸17を嵌挿して該第2の偏心軸17のテーパ穴
17aを第1の偏心軸16のテーパ部16cに密着嵌合さ
せることにより一体化され、一本の偏心軸15を構成し
ている。
この偏心軸15は、上記各偏心軸部18,19,20をそ
れぞれ対応するロータ室12,13,14内に位置せしめ
た状態でハウジングアセンブリ1側に組付けられ、且つ
第1の偏心軸16の第1のジャーナル部21に設けた第
1のベアリング24と、該第1の偏心軸16の第2のジ
ャーナル部22に設けた第2のベアリング25と、第2
の偏心軸17のジャーナル部23に設けた第3のベアリ
ング26と、上記フロントカバー31の軸嵌通部31a
に設けたボールベアリング27の軸方向4個所において
回転自在に支承されている。この場合、この実施例にお
いては、第2の偏心軸17の第1の偏心軸16に対する
嵌合端部17c即ち、両者のテーパ嵌合部分が、上記一
対のテンションボルト32,33がその両面から螺着さ
れる第2のインターメディエイトハウジング5部分に位
置するように構成している。さらに、この実施例におい
ては、偏心軸15の各ジャーナル部21,22,23にそ
れぞれ設けられたベアリング24,25,26のうち、第
2の偏心軸17側に位置する第3のベアリング26の幅
寸法を他のベアリングよりも短くしている。これは、エ
ンジン運転中に偏心軸15がその剛性の最も弱い部分即
ち、第2の偏心軸17と第1の偏心軸16との結合部分
で折曲した時、この影響を受けて該第2の偏心軸17を
単独で支承している第3のベアリング26が偏摩耗する
のを可及的に抑制するためである。
さらに、この偏心軸15の各偏心軸部18,19,20に
はそれぞれロータ9,10,11がそれぞれロータベアリ
ング60,60,60を介して取付けられている。この各
ロータ9,10,11にはそれぞれインターナルギヤ5
0,50,50が設けられており、該各ロータ9,10,1
1はこの各インターナルギヤ50,50,50がそれぞれ
上記ハウジングアセンブリ1側に設けた固定ギヤ49,
49,49と相互に噛合することにより偏心軸15の周
りで遊星回転せしめられるようになっている。
尚、この偏心軸15の第1の偏心軸16と第2の偏心軸
17との間の回転方向における結合保持は両者間に嵌装
された第1のキー45によって行なわれ、また軸方向に
おける結合保持は第1の偏心軸16の外端部に螺合せし
められたナット部材38によって行なわれる。また、第
1図において符号39はカラー、29はバランスウェイ
ト、40は第2のサイドハウジング3に組み込まれたオ
イルポンプ37を駆動させるためのオイルポンプ駆動ギ
ヤ、41はデストリビュータギヤ、42はプーリ取付ボ
スであって、これらの各部材のうち、上記カラー39を
除く他の部材はそれぞれ第2のキー46によって上記第
2の偏心軸17とその回動方向において係合せしめられ
ている。また、符号47は偏心軸15の分解時に使用さ
れるプーラ(図示省略)を固定するためのプーラ取付穴で
あって、上記第3の偏心軸部20の偏心側の側面に形成
されている。
一方、ハウジングアセンブリ1の下面1a側には、第1
図に示すように、該下面1aの全域を覆蓋するようにし
て本発明の主体であるオイルパン34が脱着自在に取付
けられている。このオイルパン34のハウジングアセン
ブリ1への取付けは、該ハウジングアセンブリ1を構成
する上記各ハウジング2,3,4,5,6,7,8の下端両側
部にしかも該ハウジングアセンブリ1の軸方向に連続す
るようにして形成される脚部にその下面側から該オイル
パンを締着固定することによって行なわれるが、この場
合、各ハウジング2,3,4,5,6,7,8にそれぞれ形成
される脚部は、これを第2図に示すように第3のロータ
ハウジングを例にとって説明すると、該ロータハウジン
グ8の下端両側部にそれぞれ形成される左右一対の脚部
即ち、吸・排気装置取付部62側に位置する第1の脚部
64と点火プラグ61,61側に位置する第2の脚部6
5は、それぞれロータハウジング8の下端外周面8aよ
り適宜寸法だけ側方及び下方突出した状態で形成されて
いる。従って、ロータハウジング8の下端外周面8aと
左右一対の脚部64,65の内面64a,65aの三者の間
には必然的にハウジングアセンブリ1の下方に開口する
扁平状の空間66が形成されることとなる。尚、この実
施例においては、本発明を適用して後述する如く該空間
66をオイルリターン通路として利用するとともに、該
空間66内にオイルストレーナ35を備えたオイルサク
ションパイプ36を挿設して該空間66をオイルサクシ
ョンパイプ配置スペースとしも利用するようにしてい
る。
一方、上記オイルパン34は、上述の如くハウジングア
センブリ1下面全域(フロントカバー31の下面を含む)
を覆蓋し得る如く縦長に形成されるが、その場合、この
実施例においては本発明を適用して、該オイルパン34
をその長さ方向にほぼ三等分し、エンジン中央部に位置
する部分34aを深底状に凹設されたオイル溜りとして
機能する凹部34aとし、エンジン前部側に位置する部
分34bを浅底平板状に形成してこれを平板部34bと
し、さらにエンジン後部側に位置する部分34cを傾斜
面状に形成してこれを傾斜部34cとしている。このよ
うに構成されたオイルパン34をハウジングアセンブリ
1側に取付けた状態においては、第2図に示す如くその
平板部34bが該ハウジングアセンブリ下面1aに近接し
ているにもかかわらず、該下面1aと上記平板部34bと
の間には上記空間66によってオイルリターン通路68
が形成されている。尚、傾斜部34cにおていも同様に
該傾斜部34cとハウジングアセンブリ1の下面との間
にオイルリターン通路69が形成される(第1図参照)。
このオイルパン34の凹部34a内には、オイルポンプ
37から延びるオイルサクションパイプ36の先端36
aに設けたオイルストレーナが収容されており、該凹部
34a内に貯溜された潤滑油はオイルサクションパイプ
を介してオイルポンプ37に吸入され、該オイルポンプ
37から後述する潤滑油供給油路54を介してエンジン
各部に供給され、該エンジン各部の摺動部分を潤滑した
後、再びオイルパン34側に還流される。この際、オイ
ルパン側に還流する潤滑油は、オイルパン34の上記平
板部34b側のオイルリターン通路68と上記傾斜部3
4c側のオイルリターン通路69の両方からそれぞれ凹
部34a側に戻される。
潤滑油供給油路54は、第1のサイドハウジング2に形
成された潤滑油入口55から分岐する3本の分岐油路、
即ち、上記第1のベアリング24側に連通する第1の分
岐油路56と上記第2のベアリング25側に連通する第
2の分岐油路57と上記第3のベアリング26側に連通
する第3の分岐油路58とを有している。この3本の分
岐油路56,57,58のうち、第3の分岐油路58を除
く他の2本の分岐油路56,57は、それぞれ上記偏心
軸15の軸心部に形成した軸内油路59に連通せしめら
れている。従って、この2本の分岐油路56,57を介
して送給される潤滑油は、第1のベアリング24及び第
2のベアリング25を潤滑するのみならず、軸内油路5
9からさらに連通路63.63・・を介して各ロータベ
アリング60,60・・へも供給される。又、この軸内
油路59内の潤滑油は、偏心軸15に設けられるオイル
ジェット(図示省略)によってそれぞれ各ロータ9,10,
11の内部に冷却油として噴射供給される。
一方、第2の分岐油路57側に供給された潤滑油は、第
3のベアリング26部分の潤滑のみに供せられる。これ
は、上述の如く3つのベアリング24,25,26のう
ち、特にこの第3のベアリング26は上記偏心軸15の
折曲により偏摩耗が発生し易いところであり、従ってこ
の部分を上述の如くその幅寸法を他のベアリング24,
25よりも小さくして該偏心軸15の折曲による影響を
可及的に抑えることに加えて、この部分の潤滑性を他の
部分よりもより一層高水準に保持して上記偏摩耗を可及
的且つ効果的に抑制しようとするものである。
さらに、この軸内油路59の最下流位置には油圧コント
ロールバルブ44がバルブホルダー43によりその外端
部を抱持された状態で嵌装されている。さらに、このバ
ルブホルダー43は、上記第2の偏心軸17の外端部に
螺着された上記ナット部材38により遊嵌支持されてい
る。
上述の如く構成されたロータリピストンエンジンにおい
ては、空間66をオイルリターン通路として用いオイル
パン34の一部を平板部34bとしたことにより、該平
板部34bの下方側に遊休スペースが形成されることに
なる。このため、この実施例の如く平板部34bをエン
ジン前部側に配置した場合には、この遊休スペースを、
通常エンジン前部下方に配置されることの多いステアリ
ング装置74等の駆動系部材の配置スペースとして活用
することができ、それだけエンジンレイアウト上の自由
度が向上することとなる。
尚、本発明は上記実施例の如くオイルパン34の平板部
34bをエンジン前部側に配置する場合に限定されるも
のでなく、例えば第3図に略示するように該平板部34
bをオイルパン34のエンジン後部側位置に配置するこ
ともできるものである。このように平板部34bをエン
ジン後部側に配置した場合には、該平板部34bの下方
スペースに水冷式のオイルクーラ72を配置することが
考えられる。即ち、このような水冷式オイルクーラは冷
却水配管とオイル配管の2系統の配管が必要であるが、
通常エンジン側における冷却水出口81と潤滑油入口8
2はともにエンジン後部側に設けられるため、オイルク
ーラ72をこの冷却水出口81と潤滑油入口82とが集
中するエンジン後部側に配置することにより冷却水配管
と潤滑油配管がともに簡単となり、配管上有利である。
尚、第3図において符号71はラジエータであり、また
実線矢印は潤滑油の流通方向、破線矢印は冷却水の流通
方向をそれぞれ表わしている。
又、上記実施例においてはオイルパン34を、凹部34
aと平板部34bとを一体的に形成してなる一体形オイル
パンとしているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば上記オイルパン34を、凹部34aと平板
部34bとをそれぞれ別々に形成した分割形オイルパン
とすることもできるものである。
(発明の効果) 本発明のロータリピストンエンジンのオイルパンは、一
対のサイドハウジングと、トロコイド内周面を有する複
数個のロータハウジングと、少なくともひとつのインタ
ーメディエイトハウジングとから構成されるハウジング
アセンブリ内に、軸方向に適宜離間して複数個の偏心軸
部を有する偏心軸を嵌装し、該偏心軸の各偏心軸部にそ
れぞれ装着される複数個のロータを上記各ロータハウジ
ングのトロコイド内周面に摺接させながら上記偏心軸の
周りで遊星回転させる如くする一方、上記ハウジングア
センブリの下端部に該下端部から下方に突出させて脚部
を形成するとともに、該脚部の下面にオイルパンを取付
けてなるロータリピストンエンジンにおいて、上記オイ
ルパンを、オイル溜りとして機能する深底の凹部と浅底
平板状の平板部とを有し、しかも上記脚部への装着状態
においては、上記平板部と上記ハウジングアセンブリ下
面との間に形成される空間が上記凹部に連通するオイル
リターン通路として機能し得る如く構成したことを特徴
とするものである。
従って、本発明のロータリピストンエンジンのオイルパ
ンによれば、オイルパンの平板部の下方に形成される遊
休スペースを各種エンジン補機等の配置スペースとして
活用することができ、それだけ該各種エンジン補機等を
エンジンルーム内にレイアウトする上においてその設計
の自由度が向上するという効果が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るオイルパンを備えた自動
車用ロータリピストンエンジンの縦断面図、第2図は第
1図のII−II横断面図、第3図は本発明の他の実施例に
係るオイルパンを備えたロータリピストンエンジンの側
面図である。 1 ……ハウジングアセンブリ 2,3 ……サイドハウジング 4,5 ……インターメディエイトハウジング 6,7,8 ……ロータハウジング 9,10,11 ……ロータ 12,13,14……ロータ室 15……偏心軸 16……第1の偏心軸 17……第2の偏心軸 18,19,20……偏心軸部 24,25,26,27 ……ベアリング 30……ノックピン 31……フロントカバー 32,33 ……テンションボルト 34……オイルパン 34a ……凹部 34b ……平板部 36……オイルサクションパイプ 65……脚部 68……空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のサイドハウジングと、トロコイド内
    周面を有する複数個のロータハウジングと、少なくとも
    ひとつのインターメディエイトハウジングとから構成さ
    れるハウジングアセンブリ内に、軸方向に適宜離間して
    複数個の偏心軸部を有する偏心軸を嵌装し、該偏心軸の
    各偏心軸部にそれぞれ装着される複数個のロータを上記
    各ロータハウジングのトロコイド内周面に摺接させなが
    ら上記偏心軸の周りで遊星回転させる如くする一方、上
    記ハウジングアセンブリの下端部に該下端部から下方に
    突出させて脚部を形成するとともに、該脚部の下面にオ
    イルパンを取付けてなるロータリピストンエンジンにお
    いて、上記オイルパンは、オイル溜りとして機能する深
    底の凹部と浅底平板状の平板部とを有しており、しかも
    上記脚部への装着状態においては、上記平板部と上記ハ
    ウジングアセンブリ下面との間に形成される空間が上記
    凹部に連通するオイルリターン通路として機能し得る如
    く構成されていることを特徴とするロータリピストンエ
    ンジンのオイルパン。
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