JPH0650865U - 飛び出しカード片付折丁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カード片が飛び出して見える折丁の提供。 【構成】 頁紙葉１内にカード片６の輪郭の一部となる
切込線ｈと、切込線ｈの両端間を結ぶ線の延長線上に折
罫ｅを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は飛び出しカード片付折丁に係わり、カード片の一部が飛び出す新規な 飛び出しカード片付折丁に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近時、パンフレット，ダイレクトメール，雑誌の広告頁や付録等に様々な加工 を施して顧客吸引力を高めることが行われている。例えば、パンフレットの頁紙 葉を経文折りとしたり、ダイレクトメール中に左右巾の異なる頁紙葉を綴じ込ん だり，雑誌の広告頁をいわゆるポップアップものとしたりすることが行われてい る。また、パンフレット等の頁紙葉の一部をカード片とし、そのカード片の周囲 を切取用のミシン目線や印刷された切取指示線等で囲むことも行われている。な お、かかるカード片には、優待券，割引券，招待券，粗品引換券，会員証等や、 例えば新たに売り出す使い捨てカメラの実物大の印刷物のような新製品，新商品 等の広告物等がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の加工のうち頁紙葉の一部をカード片としたものは、カード片自体が あまり目立たないという問題があった。そのため、パンフレット等にカード片ま で付けて宣伝したのに期待した程の宣伝効果を上げ得なかったり、更にはカード 片の存在すら見落とされてしまうということが起こりがちであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本考案は飛び出しカード片付折丁を、頁紙葉内にカ ード片の輪郭の一部となる切込線を打抜形成するとともに、該切込線の両端間を 結ぶ線の延長線上に折罫を刻設してなるものとして構成した。

【０００５】

【作用】 この考案の飛び出しカード片付折丁は、カード片を飛び出した状態とすること が出来る。

【０００６】

【実施例】

図により本考案の一実施例を説明する。本実施例の飛び出しカード片付折丁Ａ は封筒付きのパンフレットに本考案を適用したものであり、オフセット巻取紙輪 転印刷機により印刷し、そのオフセット巻取紙輪転印刷機にインラインに接続し た加工機により形成したものである。本実施例では加工機は、再湿糊付装置，糊 付装置，折装置，打抜き装置，ミシン加工装置等からなる。 先ず、図２に示すように、オフセット巻取紙輪転印刷機により、印刷紙Ｂを仮 想線で示す折罫ａ，ｂ，切取用のミシン目線ｃ，ｄにより区分けしつつ、その区 分けされた各部の表裏両面に所要事項を印刷して前記区分けされた各部を第１紙 葉１，第２紙葉２，第３紙葉３，申込書紙葉４，封筒紙葉５とする。第１紙葉１ ，第２紙葉２，及び第３紙葉３の表裏両面には本実施例の広告主たる例えばデパ ートが売出し期間中に特に力を入れて販売する商品の写真，価格等が印刷され、 第１紙葉１の略中央の表裏両面には仮想線で示す折罫ｅの両側に跨がってカード 片６が斜めに傾斜して印刷される。ここに、カード片６とは、優待券，割引券， 招待券，粗品引換券，会員証等のカード類のほか、例えば新たに売り出す使い捨 てカメラを実物大に印刷したカードのような新製品，新商品等を広告宣伝するた めのカード類等をも含むものとする。また、本実施例では折罫ｅをパンフレット の前小口と平行としたが、折罫ｅは前小口と平行でなくてもよい。また、カード 片６は傾斜させないで印刷してもよい。申込書紙葉４には前記デパートが前記売 出し期間中に受け付ける郵便による購入申込の申込用紙が印刷される。封筒紙葉 ５は仮想線で示す折罫ｆ，ｇにより更に封筒折返部５０と封筒表部５１と封筒裏 部５２とに区分けされ、封筒表部５１の片面には宛名として前記デパートの住所 ，名称，担当部課名等が印刷され、封筒裏部５２の片面には発信人の住所，氏名 等の記入欄が印刷される。そして、第１紙葉１，第２紙葉２，第３紙葉３，及び ミシン目線ｃと折罫ｇとの間は、同巾とされている。 次に、再湿糊付装置により封筒折返部５０に再湿糊を塗布した後、乾燥させる 。 次いで、ミシン加工装置により切取用のミシン目線ｃ，ｄを形成し、糊付装置 により封筒表部５１の両側部５１０，５１０に糊付けした後、折装置により封筒 裏部５２を折罫ｇに沿って封筒表部５１に折り重ねて封筒裏部５２と封筒表部５ １の両側部を貼合して封筒状とする（図３）。 続いて、打抜き装置によりカード片６の折罫ｅより遊端縁側の部分６０の輪郭 線上に切込線ｈを形成するとともに、ミシン加工装置によりカード片６の折罫ｅ より折罫ａ側の部分６１の輪郭線上に切取用のミシン目線ｊを形成する（図３） 。ただし、カード片６が例えば新製品，新商品等を広告宣伝するためのカード類 のようにパンフレットから切り離されないものである場合には、ミシン目線ｊは 設けない。また、カード片６が優待券，割引券，招待券，粗品引換券，会員証等 のようにパンフレットから切り離されるものである場合でも、ミシン目線ｊを設 けないで鋏等で切り取るべく印刷表示してもよい。 次いで、折装置により第１紙葉１の折罫ｅより遊端縁側の部分１０を折罫ｅに 沿って第１紙葉１の折罫ｅより折罫ａ側の部分１１に折り重ねた後、折装置によ り第３紙葉３を折罫ｂに沿って第２紙葉２に折り重ねる。 次に、折装置により折罫ａ，ｃに沿って部分１１と申込書紙葉４とを一緒に折 り曲げて申込書紙葉４を第３紙葉３に折り重ねて加工を終わる（図１）。

【０００７】 使用に当たっては、図１のように加工された飛び出しカード片付折丁Ａを広告 主であるデパートが配布する。配布された飛び出しカード片付折丁Ａの部分６０ は、図１に示すように部分１０の折り返しにより封筒裏部５２から浮き上がり、 恰もパンフレット全体から飛び出しているように見える。そのため、カード片６ 及びパンフレット全体が見る者に強い印象を与え、カード片６を見落とすなどと いうことはない。 一方、消費者は、ミシン目線ｊを破断してカード片６をパンフレットから切り 離してデパートや店頭などに持って行く。また、郵便で申し込む場合には、ミシ ン目線ｃ，ｄを破断して申込書紙葉４と封筒紙葉５とをパンフレットから切り離 し、それぞれに所要事項を記入して郵送する。

【０００８】 本考案は上述の実施例に限定されるものではなく、部分１０を部分１１に折り 重ねず、図４に示すように折罫ｅの部分で第１紙葉１が山形に折れ曲がるように してカード片６が飛び出して見えるようにしてもよい。 また、前記の実施例ではミシン目線ｃと折罫ｇとの間を第２紙葉２等と同巾と して図１及び図４の状態で封筒紙葉５が第２紙葉２等と重なるようにしたが、申 込書紙葉４を第２紙葉２等と同巾として図１及び図４の状態で封筒紙葉５が第２ 紙葉２等の外にはみ出るようにしてもよい。 また、前記の実施例ではパンフレットに適用したが、ダイレクトメール，カタ ログ等に適用してもよく、更には、折丁に適用して雑誌の広告頁に貼込んだり、 中綴本等に丁合したりしてもよい。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成されるため、カード片が浮き上がって恰も飛び出し ているように見える。そのため、見る者に強い印象を与え、宣伝効果を高めるこ とが出来る。また、見る者がカード片を見落とすのを完全に防止することが出来 る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜視図である。

【図２】同実施例の作成途中の状態を示す平面図であ
る。

【図３】同実施例の作成途中の状態を示す平面図であ
る。

【図４】同実施例の他の使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

Ａ 飛び出しカード片付折丁 Ｂ 印刷紙 １ 第１紙葉 ２ 第２紙葉 ３ 第３使用 ４ 申込書紙葉 ５ 封筒紙葉 ６ カード片 １０ 部分 １１ 部分 ５０ 封筒折返部 ５１ 封筒表部 ５２ 封筒裏部 ５１０ 側部 ６０ 部分 ６１ 部分 ａ 折罫 ｂ 折罫 ｃ ミシン目線 ｄ ミシン目線 ｅ 折罫 ｆ 折罫 ｇ 折罫 ｈ 切込線 ｊ ミシン目線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 頁紙葉内にカード片の輪郭の一部となる
   切込線を打抜形成するとともに、該切込線の両端間を結
   ぶ線の延長線上に折罫を刻設してなることを特徴とする
   飛び出しカード片付折丁。
2. 【請求項２】 前記折罫を折丁の前小口と平行に設けた
   ことを特徴とする請求項１記載の飛び出しカード片付折
   丁。