JPH065081B2 - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置

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JPH065081B2
JPH065081B2 JP61129864A JP12986486A JPH065081B2 JP H065081 B2 JPH065081 B2 JP H065081B2 JP 61129864 A JP61129864 A JP 61129864A JP 12986486 A JP12986486 A JP 12986486A JP H065081 B2 JPH065081 B2 JP H065081B2
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    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2215/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another
    • F15B2215/30Constructional details thereof
    • F15B2215/305Constructional details thereof characterised by the use of special materials

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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Actuator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、油圧シリンダ、空圧シリンダ更にはサーボ弁
或いはバルブのシリンダとして用いられるシリンダ装置
に関するものである。
〔従来技術〕
従来、油圧シリンダ、空圧シリンダとして使用されるシ
リンダ装置は、両端を施蓋したチューブと、該チューブ
内に摺動可能に設けられ、この内部を2つの室に画成す
るピストンと、一端が該ピストンに固着され他端がチュ
ーブ外に突出したピストンロッドとから構成され、前記
各室に流体を給排するとき、当該流体によってチューブ
が受ける軸方向、周方向の応力は、該チューブの肉厚に
よって受承するようになっていた。
このような従来技術によるシリンダ装置として、第4図
および第5図に示すものが知られている。
即ち、図面において、1は等方性材料である例えば金属
製の筒体からなるチューブで、該チューブ1の両端はヘ
ッドカバー2、ロッドカバー3によって施蓋され、該ヘ
ッドカバー2、ロッドカバー3にはそれぞれ給排ポート
4,5が形成されている。6はチューブ1内に摺動可能
に挿嵌されたピストンで、該ピストン6によりチューブ
1内は2つの室A,Bに画成されている。7はピストン
ロッドで、該ピストンロッド7の一端はピストン6に固
着され、その他端はロッドカバー3から外部に突出して
いる。
そして、給排ポート4,5のうち一方の給排ポート4に
流体を供給すると、室A側が高圧となってピストン6は
図中左方に変位し、室B内の流体は給排ポート5から排
出され、逆に給排ポート5に流体を供給すると、ピスト
ン6は図中右方に変位するようになっており、このとき
高圧側の室内の圧力は負荷によって定められる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
然るに、前述した従来技術によるシリンダ装置にあって
は、チューブ1を等方性材料の代表例である金属製の円
筒体として構成しているため、次のような問題点があっ
た。
即ち、薄肉円筒理論によれば、室A,B内の流体圧によ
ってチューブ1に生じる軸方向応力をσ、周方向応力
をσとすると、軸方向応力σは周方向応力σの1/
2である。
この結果、第1のチューブ1の設計に際しては、周方向
応力σを基準に設計しなくてはならないから、軸方向
に対して過剰設計となってしまう欠点がある。第2に、
シリンダ装置の高圧化をめざす場合には、チューブ1の
肉厚を該チューブ1の周方向応力σに合せて大きくし
なければならず、シリンダ装置全体の重量が大きくなっ
てしまう欠点がある。第3に、チューブ1を構成する鉄
系材料は振動吸収性が悪く、衝撃吸収性に劣るという問
題や低温脆性の問題があり、更に、僅かな切欠きから急
激に破損する恐れがあるという欠点がある。
また、本発明者等は上記欠点を解消するために、先に特
開昭61−70275号公報(以下、他の従来技術とい
う)において、シリンダ装置のチューブを、例えば金属
材、セラミック材、高性能樹脂材等の等方性材料で形成
した内筒部と、樹脂を含浸させた繊維材料を該内筒部に
巻回することにより形成した外筒部とから構成すること
を提案した。
しかし、この他の従来技術では、チューブの内筒部を金
属材、セラミック材、高性能樹脂等の等方性材料により
形成する場合に、引抜き加工や切削加工を施す必要があ
り、引抜き加工で内筒部を長尺の円筒管として形成した
ときには、引抜き加工時の熱影響によって内筒部に曲げ
変形やうねり等が発生し易く、内筒部が僅かでも曲がる
と、ピストンとの摺動性が悪くなるという問題がある。
また、内筒部を切削加工等により形成する場合でも、ピ
ストンとの摺動性を高めるためには内筒部の内周面を高
精度に仕上げる必要があり、製造時の作業性が悪く、コ
ストダウンを図るのが難しいという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもの
で、本発明はチューブの重量を大幅に軽減でき、衝撃吸
収性や耐疲労性を高めることができる上に、ピストンと
の摺動性や耐摩耗性を効果的に向上できるようにしたシ
リンダ装置を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するために本発明は、両端を施蓋
されたチューブ内には、該チューブ内を2室に画成する
ピストンを摺動可能に設けてなるシリンダ装置におい
て、前記チューブは、多量の熱硬化性樹脂を含浸させた
不織布状繊維材料により形成され、前記ピストンの摺動
面となる内周面が該不織布状繊維材料から浸み出した熱
硬化性樹脂により覆われた内筒と、熱硬化性樹脂を含浸
させた長繊維材料を該内筒の外周側に巻回することによ
り形成され、内層側と外層側とで前期長繊維材料の巻角
が異なる2層以上の巻回層からなる外筒とから構成し、
該外筒を構成する2層以上の巻回層は、前記長繊維材料
を内層側で巻角が大きく、外層側で小さくするように巻
回して形成したことを特徴としてなる構成を採用してい
る。
ここで、上記不織布状繊維材料及び長繊維材料として用
いられる繊維材料には、ガラス繊維、炭素繊維、アラミ
ド繊維、セラミック繊維等があり、該繊維材料に含浸さ
せる樹脂には、熱硬化性と接着性を有するポリイミド樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等がある。また、
前記繊維材料の巻回方法としては、糸状繊維材料を用い
るフィラメントワインディング法と、テープ状繊維材料
または織布状繊維材料を用いるテープワインディング法
とがある。
〔作用〕
上記構成により、例えば型材を用いてチューブの内筒を
形成する場合に、型材の外径を製造すべきチューブの内
径に等しくして高精度に形成しておけば、多量の熱硬化
性樹脂を含浸させた不織布状繊維材料を型材の外周に巻
付けたときに、この不織布状繊維材料から熱硬化性樹脂
が内側に浸み出して型材の外周を覆うようになり、熱硬
化時にはこの樹脂により内筒の内周面を型材に対応させ
て高精度に形成でき、表面精度を高めることができ、成
型時に内筒が曲げ変形したりすることはなくなる。
また、チューブの外筒を、内層側と外層側の巻角が異な
るように2層以上の巻回層から形成し、内層側の巻角を
大きくし、外層側の巻角を小さくすることにより、外筒
の内層側でチューブに作用する周方向の内圧を受承で
き、外層側でチューブに作用する軸方向の曲げ応力等を
受承できる。そして、シリンダ装置のチューブとして要
求される強度を、2層以上の巻回層からなる外筒によっ
て確保することができ、内筒を薄肉に形成することが可
能になる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第3図に基づき
詳述する。なお、前述した従来技術の構成要素と同一の
構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
而して、図中11は本実施例による円筒状のチューブを
示す。12は該チューブ11を構成する内筒で、該内筒
12は、例えばポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等のよう
に熱硬化性及び接着性を有する樹脂を多量に含浸させた
不織布又は長さ30mm以下の短繊維を樹脂で固形化し
た不織布状繊維材料13(以下、不織布13という)に
よって円筒状に形成されている。そして、該内筒12は
不織布13に多量の熱硬化性樹脂を含浸させ、これを型
材(図示せず)の外周に円筒状に巻き付けて形成するこ
とにより、内周面を凹凸が非常に少ない滑面とすること
ができ、ピストン6の摺動性、シール性を高める優れた
特性を有している。
一方、14は第2図(イ)に示すように、前記内筒12
の外周側に形成された内層14Aと、該内層14Aの外
周側に形成された外層14Bとの2層の巻回層からなる
外筒で、該外筒14の内層14A及び外層14Bは共
に、熱硬化性樹脂を含浸させた長繊維材料からなる糸状
繊維材料15を内筒12の外周側にフィラメントワイン
ディング法によって一定の巻角θ,θで交差巻付け
し、所定の厚みの筒体状に形成したものからなってい
る。そして、第2図(ロ)に示すように、該内層14A
を形成する糸状繊維材料15の巻角θは巻角θ=9
0°に近くなるように例えば巻角θ=70°に設定さ
れている。一方、外層14Bの巻角θは同図(ハ)に
示すように、内層14Aの巻角θとは異なって巻角θ
=0°に近くなるように例えば巻角θ=20°に設
定されている。
なお、図中16はシリンダヘッドで、該シリンダヘッド
16と前記チューブ11とはボルト17を介して固着さ
れている。18は該シリンダヘッド16とチューブ11
との間に介装されたOリングである。
実施例のシリンダ装置は上述の構成からなるが、次にフ
ィラメントワインディング法による前記チューブ11の
製造法について説明する。
まず、製造すべきチューブ11の内径に等しい外径を精
度高く形成した型材(マンドレル)を予め製作してお
く。次に、該型材の外周に多量の樹脂を含浸させた不織
布13を巻付け、該不織布13から内側に浸み出した樹
脂により型材の外周を覆わせるようにして円筒状物を形
成する。なお、当該巻付けの際には巻回した不織布13
の継目に隙間が生じたり、隣接し或いは層状になった不
織布13間に気泡が入らないように十分注意を払うと共
に、該不織布13が切断しないように注意深く巻付け
る。上述の如く型材に不織布13を円筒状に巻付けたら
硬化炉内に入れ、型材と共に回転させながら不織布13
に含浸されている熱硬化性樹脂を熱硬化させることによ
り、内筒12が形成される。このようにして形成された
内筒12の外周面には、外筒14の接着性を高めるため
の機械加工、例けばブラスト加工を必要に応じて軽く施
こしておくとよい。
次に、上述した内筒12の外周面に、熱硬化性樹脂を含
浸させた糸状繊維材料15を引張力を掛けた状態で所定
の巻角θ、例えばθ=70°で所定の厚さまで交差
巻付けし、内層14Aを形成する。このようにして内層
14Aを形成したら、内筒12と同様に硬化炉内に入れ
て熱硬化性樹脂を熱硬化させた後、外層14Bの接着性
を高めて層間剥離を防止するための機械加工を施してお
く。
上述の如くして内層14Aを形成したら、該内層14A
の外周側に、熱硬化性樹脂を含浸させた糸状繊維材料1
5を引張力を掛けた状態で前記内層14Aの巻角θ
は異る巻角θ、例えばθ=20°で所定の厚さにな
るまで交差巻付けし、外層14Bを形成する。そして、
叙上の如く形成した内筒12と外筒14からなるチュー
ブ11は型材に巻付けた状態のままで硬化炉内に入れ、
チューブ11全体を熱硬化させた後、型材を引抜くこと
により、内面精度が高く、軸方向及び周方向に十分な強
度を備えたチューブ11が完成する。
なお、内筒12、外筒14の内層14A、同じく外筒1
4の外層14Bを前述のように段階的に成形、熱硬化を
繰り返す方法のほかに、上記各層を順次成形した後に、
同時に熱硬化させてもよい。
本実施例によるチューブ11は上述の如く製造される
が、該チューブ11を構成する内筒12は不織布13に
多量の樹脂を含浸させて熱硬化することにより、その内
周面は不織布13から内側に浸み出して硬化した樹脂に
よって実質上形成された状態になっているため、ピスト
ン6の摺動性が極めて優れている。しかも、内筒12の
内周面は型材の外周面の精度そのままに形成できるか
ら、内周面は粗さ、うねりの少ない優れた摺接面にする
ことができ、ピストン6に対するシール性や摺動性を確
実に向上できる。そして、当該シリンダ装置のチューブ
11は後述の如く外筒14の内層14Aと外層14Bと
によって十分な強度が与えられるので、内筒12を例え
ば0.5mm以下程度まで薄肉に形成できる。
一方、チューブ11を構成する外筒14の内層14Aと
外層14Bは糸状繊維材料15の巻角θ,θをそれ
ぞれ異らせて形成してあるが、該糸状繊維材料15の巻
角θ,θと、チューブ11の周方向の内圧に対する
強度F及び軸方向の強度Eの関係は第3図に示す如くで
あるから、巻角θ,θを変えることにより、これら
の強度F,Eを適宜設定することができる。
そこで、本実施例では外筒14の内層14Aは周方向の
内圧を受承するのに最も適した巻角θ=90°に近い
巻角θ=70°で糸状繊維材料15を巻回し、外層1
4Bは軸方向の曲げ応力を受承するのに最も適した巻角
θ=0°に近い巻角θ=20°で糸状繊維材料15
を巻回してある。
この結果、チューブ11は最小の肉厚及び巻回数の筒体
に形成でき、しかもピストンの摺動性に優れ、かつ周方
向及び軸方向の各応力に対応できる強度を与えることが
できる。しかも、チューブ11の全体を金属材料に比較
して比重の小さい不織布13、糸状繊維材料15と樹脂
で形成したから、従来技術によるものと同等以上の強度
を有しながら、その重量を大幅に軽減することができ
る。そして、内筒12及び外筒14に同一の熱硬化性樹
脂を用いることにより、内筒12と外筒14との密着性
を高めることができ、両者の間で層間剥離等が生じるの
を確実に防止できる。
更に、前述の如くチューブ11の外筒14を形成する内
層14A側と外層14B側の巻角θ,θを変えるこ
とにより、チューブ11には必要な部分に必要な強度を
持たせることができ、しかも内筒12の摺動性能も向上
したから、チューブ11の肉厚等も含めて設計の自由度
が増し、限界設計が可能になる。更にまた、外筒14を
形成する糸状繊維材料15は鉄系材料に比較して衝撃吸
収性が良く、かつ、耐疲労性に優れているから、高品質
なシリンダ装置を製造することができる。
しかも、チューブ11は短繊維と長繊維の繊維材料を用
いた多層構造に構成したから、仮に強い内圧を受けた場
合でも切欠きからチューブ全体が一度に破壊することは
防止でき、シリンダ装置の信頼性を向上できる。
なお、本実施例では、糸状繊維材料15の巻角θ,θ
はθ=70°,θ=20°の2種類に設定した
が、巻角θ,θを内層14A側から外層14B側に
滑らかに変化させながら糸状繊維材料15を巻回しても
よく、このように構成することにより、チューブ11の
周方向及び軸方向の強度F,Eに対する機械的特性を緩
やかに変化させることができる。また、内筒12には低
廉なガラス繊維からなる短繊維材料を用い、外筒14の
うちの内層14A側にはガラス繊維からなる長繊維材料
を、外層14B側には高張力の炭素繊維からなる長繊維
材料を用いることにより、低廉、かつ、軽量なシリンダ
装置を製造することができる。
更に、本実施例のチューブ11を構成する外筒14は糸
状繊維材料15の巻角θ,θが異る内層14Aと外
層14Bから形成するものとして述べたが、3種類の巻
角θ,θ,θによって巻回層を3層に形成しても
よいものである。更にまた、実施例のチューブ11の成
形方法として糸状繊維材料15を用いたフィラメントワ
インディング法を例に挙げたが、テープ状或いは織布状
の繊維材料を用いるテープワインディング法で成形して
もよい。なお、実施例ではチューブ11とシリンダヘッ
ド16の接合にはボルト17を用いたが、更に接着剤を
併用してもよい。
〔発明の効果〕
本発明は以上詳述した如く構成したから、下記の諸効果
を奏する。
シリンダ装置のチューブ全体は金属材料より比重の
小さい不織布状繊維材料および長繊維材料と熱硬化性樹
脂とで成形したから、シリンダ装置の重量を従来技術に
比較して大幅に軽減することができる。
チューブの内周面側を形成する内筒は多量の熱硬化
性樹脂を含浸させた不織布状繊維材料で形成したから、
該チューブの内周面は不織布状繊維材料から内側に浸み
出した熱硬化性樹脂で覆われた状態で高精度に形成でき
る結果、チューブとピストンの摺動性能を向上でき、機
械効率を高めることができる。また、型材の外周面の精
度を予め高めておけば、チューブの内周面に対する後加
工は不要にできるから、チューブの製造工程を減少で
き、加工費を低減できる。
チューブを構成する外筒を、内層側と外層側の巻角
が異なるように2層以上の巻回層から形成し、内層側は
周方向の内圧を受けるのに最も適した巻角で形成し、外
層側は軸方向応力を受けるのに最も適した巻角で形成す
るようにすれば、チューブは最小の巻回数及び肉厚でも
って周方向及び軸方向の各応力にそれぞれ対応する強度
を持つことができるので、ピストンとの良好な摺動性を
得るための内筒を薄肉に形成でき、チューブ全体の肉厚
を薄くできると共に、シリンダ装置全体を小型化するこ
とができる。
繊維材料の巻角、巻数及び積層数は任意に設定する
ことができるから、設計の自由度が高く限界設計が可能
であるし、所望の強度のチューブを製造することができ
る。
チューブは金属材料に比べて衝撃吸収性、耐疲労性
に優れた繊維材料で形成したから、シリンダ装置の耐久
性、信頼性を向上できる。
チューブは繊維材料を用いて多層構造に構成したか
ら、内圧によって一度で破壊されるのを確実に防止でき
ると共に破壊の予知が可能になるから、安全性の高いシ
リンダ装置にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例に係り、第1図
はシリンダ装置の要部拡大断面図、第2図(イ)は第1
図中の部分拡大図、同図(ロ)はフィラメントワインデ
ィング法によって形成されたチューブ外筒の内層側を示
す説明図、同図(ハ)は該チューブ外筒の外層側を示す
説明図、第3図は巻角に対する内圧及び軸方向の強度を
示す特性線図、第4図及び第5図は従来技術に係り、第
4図はシリンダ装置の縦断面図、第5図は第4図中の要
部拡大断面図である。 6…ピストン、11…チューブ、12…内筒、13…不
織布(不織布状繊維材料)、14…外筒、14A…内
層、14B…外層、15…糸状繊維材料(長繊維材
料)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 盛雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (56)参考文献 特開 昭61−70275(JP,A) 実開 昭48−29249(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端を施蓋されたチューブ内には、該チュ
    ーブ内を2室に画成するピストンを摺動可能に設けてな
    るシリンダ装置において、前記チューブは、多量の熱硬
    化性樹脂を含浸させた不織布状繊維材料により形成さ
    れ、前記ピストンの摺動面となる内周面が該不織布状繊
    維材料から浸み出した熱硬化性樹脂により覆われた内筒
    と、熱硬化性樹脂を含浸させた長繊維材料を該内筒の外
    周側に巻回することにより形成され、内層側と外層側と
    で前期長繊維材料の巻角が異なる2層以上の巻回層から
    なる外筒とから構成し、該外筒を構成する2層以上の巻
    回層は、前記長繊維材料を内層側で巻角が大きく、外層
    側で小さくなるように巻回して形成したことを特徴とす
    るシリンダ装置。
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