JPH0649234Y2 - 暖房座席シート - Google Patents

暖房座席シート

Info

Publication number
JPH0649234Y2
JPH0649234Y2 JP1986099255U JP9925586U JPH0649234Y2 JP H0649234 Y2 JPH0649234 Y2 JP H0649234Y2 JP 1986099255 U JP1986099255 U JP 1986099255U JP 9925586 U JP9925586 U JP 9925586U JP H0649234 Y2 JPH0649234 Y2 JP H0649234Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
heating
heating element
yarn
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986099255U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS635854U (ja
Inventor
昌夫 日聖
勝教 大串
徹弥 重富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP1986099255U priority Critical patent/JPH0649234Y2/ja
Publication of JPS635854U publication Critical patent/JPS635854U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0649234Y2 publication Critical patent/JPH0649234Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電熱加温のできる暖房乗物用座席シートに関
する。
(従来技術) 従来、座席シートの暖房には、エンジンの排気熱を利用
したルームヒーターによるもの、座席シート内にニクロ
ム線などの合金製発熱線を使用したものなどがある。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、かかる暖房手段、たとえばルームヒーターは座
席シートは勿論のこと部屋全体を暖房するには好適であ
るが、狭い小部分を温かくするには設備が大掛り過ぎる
し、エネルギーロスが大きく不適当である。
これに対し、合金製発熱線は小部分の暖房に適している
が、発熱金属線自体モロくて屈曲疲労による破断を起こ
し易く、また縫製時のミシン掛けで断線する可能性が高
いという欠点があり、製品設計上の制約を極めて受け易
いものであった。
本考案は、かかる従来欠点に鑑み、柔軟性に富み耐屈曲
疲労性にすぐれた特定な可撓性材料からなるヒーター構
造物を用いることによって、座席シートという長期的な
苛酷な使用に充分耐え得る暖房座席シートを提供し得た
ものである。
本考案の座席シートは、組み立て工程、デザインなどに
よって制約を受けることがなく、その適用の自由度が広
く、しかも設定部分の全面にわたって発熱が均一に行な
われ、特に少々の切断では、その機能が停止することも
ないという特徴を発揮する、極めて信頼性ならびに耐久
性、実用性に富んだものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、かかる目的を達成するために次のような構成
を採用する。すなわち、 (1)座席の座面および背面の少なくとも一部に、金属
導電線からなる電極と有機線状発熱体糸条で構成された
並列配線構造を有する面状ヒーターを組み込んだことを
特徴とする暖房座席シート。
(2)有機線状発熱体糸条が、導電性粒子を分散含有す
る可撓性合成樹脂が芯糸を被覆した構造を有するもので
ある実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の暖房座席
シート。
(3)導電性粒子が、カーボンブラック、金属粉から選
ばれた少なくとも1種である実用新案登録請求の範囲第
(2)項記載の暖房座席シート。
(4)面状ヒーターが、緯糸成分として有機線状発熱体
糸条を用い、経糸成分として金属導電線を用いて構成さ
れたものである実用新案登録請求の範囲第(1)項記載
の暖房座席シート、である。
本考案を図面により説明する。
第1図は本考案の暖房座席シートを例示する斜視図であ
る。本考案の座席シートは、座面1と背面2とで構成さ
れる。かかる座席シートの一部、たとえば、座面1の中
央部または/および背面2の中央部に面状ヒーター3を
セットするものである。この面状ヒーター3は、たとえ
ば第2図の如き並列の配線構造を有するところに特徴を
有するものである。この例では経糸に金属導電線4、緯
糸に有機線状発熱体糸条5が用いられており、該金属導
電線4は電極としての作用機能を有する。この導電線4
の端末にリード線が配設されており、これを通して通電
される。
かかる金属導電線4からなる電極は通常、銅その他の導
電性金属の細線または金属メッキ、スパッタリング偏平
繊維など各種金属被覆繊維糸条で構成される。特に金属
被覆繊維糸条の場合は可撓性にすぐれているので、本考
案には好適な素材である。かかる金属導電線4は1本で
も電極機能を発揮することがきるが、耐久性ならびに安
全性の上から複数本の金属導電線4を使用するのが好ま
しく、本考案では、かかる電極4を有機発熱体糸条5に
対して並列に配線するものである。かかる導電線4を防
錆処理したものや、可撓性の高い撚糸状にしたものは本
考案には好ましい態様である。
有機線状発熱体糸条5は有機繊維であるので、縫製時に
ミシン針を損傷することがないので、本考案の暖房座席
シートにおいては、従来ニクロム線シートと異なり、縦
横無尽の方向に縫い目を形成することができるという画
期的な特徴を有するものである。
第3図は本考案の有機線状発熱体糸条5の断面構造を例
示するものである。
有機線状発熱体糸条5は、導電性粒子6を分散含有する
可撓性合成樹脂7が芯糸8を被覆した構造を有する。
この導電性粒子6としては、カーボンブラック、金属粉
から選択した少なくとも1種が適用される。かかる粒子
としては、別に混練り性やコーティング性に問題がない
程度の細かい粉末状態のものであれば制限を受けない
が、通常約20〜40mμのものが好ましく適用される。か
かる導電性粒子6に、さらにセラミックス粉などのよう
な遠赤外線の放射率を高める効果を有する物質を発熱組
成物に配合することは本考案には特に好ましい態様であ
る。無論、かかる物質、たとえばセラミックス粉分散層
でもって、該導電性粒子からなる発熱層を被覆した構造
のものも同様にすぐれた発熱体を提供する。さらに、本
考案の暖房座席シート表面にセラミックス粉分散層を設
けた場合は、感電事故のない、すぐれた熱効果を発揮す
るシートを提供することができる。
かかる導電性粒子6を支持する可撓性合成樹脂7として
は、比較的熱劣化が小さくバインダー特性(接着性)を
有する可撓性のものであれば制限を受けないが、たとえ
ば、ポリウレタン、ポリアクリル、ポリブチラールなど
の樹脂をあげることができる。
本考案において、前記導電性粒子の可撓性合成樹脂への
混合量は、発熱体として十分な発熱があれば別にその量
を限定する必要はなく、通常、電気抵抗値を約13kΩ/m
程度に調整して配合するのが、座席シートには好ましい
発熱量を提供する。しかし、かかる発熱量は場所、配線
方法、電気量等によって変更されるのが通常であり、そ
の場合には電気抵抗値は約1〜100kΩ/m程度まで変更さ
れる。
かかる導電性粒子6を分散含有する可撓性合成樹脂7は
芯糸8の表面に被覆担持されるが、かかる芯糸8として
は、通常の有機繊維、たとえば、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリオレフィン、ポリアクリルなどの合成繊維が
あげられる。芯糸8として温度フューズ的機能を期待す
る場合は、所望の温度で明確な融点を有する合成繊維を
選択するのが好ましい。
本考案の面状ヒーター3が、たとえば前述のように13k
Ω/mなどという比較的高い抵抗値を有する材料で構成さ
れていることは一つの特徴でもある。すなわち、ニクロ
ム線ヒーターのような低い抵抗素材では考えられなかっ
た並列配線構造を採用することができ、しかもその耐久
性、安全性を飛躍的に向上せしめ得たものである。本考
案の面状ヒーター3は前述の如く高抵抗値に調整された
ものを使用しているので、通常の小型電源、たとえば乾
電池や蓄電池などによって充分な暖房が得られる点にも
特徴を有する。抵抗値は必要に応じて、さらに高くする
ことも可能である。
第2図では経糸に金属導電線4、緯糸に有機線状発熱体
糸条5が用いられた例を示しているが、かかる構造を採
用したことにより、ヒーター面の全体から均一なジュー
ル発熱をもたらす上に、緯糸有機線状発熱体糸条が1本
ないし数本切断しても全体的に発熱機能を消失すること
がなく、切断により全抵抗が増大する方向にむかうの
で、さらに安全性が高まるという特徴を有する。
かかる有機線状発熱体糸条5ならびに金属導電線4は通
常の織機を使用して布帛状構造にすることができ、通常
の織物と同様に柔軟な性能を有する。
本考案の暖房座席シートにおいて、発熱量は複数本配列
した電極間距離を小さくする程、また、有機線状発熱体
糸条の密度を大きく(高く)する程、発熱量を増大する
ことができる。したがって、これらの要件を調整するこ
とにより、発熱量を適宜制御することが可能である。
(考案の効果) 本考案の暖房座席シートは、柔軟性、耐屈曲疲労性にす
ぐれた性能を有し、さらに耐摩耗性、耐屈曲性、機械的
強度等にもすぐれた性能を有しているので、従来ヒータ
ーに比して商品設計の自由度が著しく拡大し、縫製、キ
ルティングなどでの切断問題を恐れることなく手軽に縫
製作業ができるという画期的なものである。
本考案によれば、自動車、自動二輪、電車、汽車などの
車両あるいは航空機、船舶、さらには遊園地の観覧車な
ど各種の乗物の座席シートの暖房用として極めて有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の暖房座席シートの一例を示す斜視図で
ある。第2図は本考案の面状ヒーターの配線構造の一例
を示す平面図である。第3図は本考案の有機線状発熱体
糸条の構造を示す断面図である。 図中 1:座面、2:背面 3:面状ヒーター、4:金属導電線 5:有機線状発熱体糸条、6:導電性粒子 7:可撓性合成樹脂、8:芯糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−180086(JP,A) 実開 昭60−39594(JP,U) 実開 昭59−168992(JP,U) 実開 昭61−38792(JP,U)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】座席の座面および背面の少なくとも一部
    に、金属導電線からなる電極と有機発熱体糸条で構成さ
    れた並列配線構造を有する面状ヒーターを組み込んだこ
    とを特徴とする暖房座席シート。
  2. 【請求項2】有機発熱体糸条が、導電性粒子を分散含有
    する可撓性合成樹脂が芯糸を被覆した構造を有するもの
    である実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の暖房座
    席シート。
  3. 【請求項3】導電性粒子が、カーボンブラック、金属粉
    から選ばれた少なくとも1種である実用新案登録請求の
    範囲第(1)項記載の暖房座席シート。
  4. 【請求項4】面状ヒーターが、緯糸成分として有機発熱
    体糸条を用い、経糸成分として金属導電線を用いて構成
    されたものである実用新案登録請求の範囲第(1)項記
    載の暖房座席シート。
JP1986099255U 1986-06-28 1986-06-28 暖房座席シート Expired - Lifetime JPH0649234Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986099255U JPH0649234Y2 (ja) 1986-06-28 1986-06-28 暖房座席シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986099255U JPH0649234Y2 (ja) 1986-06-28 1986-06-28 暖房座席シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS635854U JPS635854U (ja) 1988-01-14
JPH0649234Y2 true JPH0649234Y2 (ja) 1994-12-14

Family

ID=30967964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986099255U Expired - Lifetime JPH0649234Y2 (ja) 1986-06-28 1986-06-28 暖房座席シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0649234Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0625180Y2 (ja) * 1988-03-30 1994-07-06 株式会社ミネルヴア 遠赤外線を放射するリクライニングチェア
EP1961264B1 (de) * 2005-12-11 2016-05-18 Gentherm GmbH Flächiges heizelement
JP4705546B2 (ja) * 2006-10-03 2011-06-22 グンゼ株式会社 面状発熱体とこれを用いた衣料
JP5072088B2 (ja) * 2007-11-01 2012-11-14 バリアク株式會社 二重導電帯で構成された並列構造を有する織物の発熱体及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59168992U (ja) * 1983-04-27 1984-11-12 株式会社日立ホームテック 自動車用ハンドルヒ−タ
JPS6039594U (ja) * 1983-08-25 1985-03-19 藤倉ゴム工業株式会社 可撓性を有する車輌シ−ト用発熱シ−ト

Also Published As

Publication number Publication date
JPS635854U (ja) 1988-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5824996A (en) Electroconductive textile heating element and method of manufacture
US5723845A (en) Automotive seat with co-woven heating elements
US6369369B2 (en) Soft electrical textile heater
EP1961264B1 (de) Flächiges heizelement
RU2278190C2 (ru) Термоткань
JP2001525104A (ja) 発熱体とその製造方法
EP1131982A1 (en) Multi-conductor soft heating element
US20090152257A1 (en) Electric Heating Device
JP5752821B1 (ja) 面状発熱体
JP2013191551A (ja) 面状発熱体及びその製造方法並びに面状発熱体用電極
KR101585393B1 (ko) 부착식 전극을 이용한 카본사 면상발열체의 전극 형성방법
JPH0649234Y2 (ja) 暖房座席シート
JP2018060760A (ja) 面状発熱体、面状発熱装置、面状発熱体用電極、及び面状発熱体の製造方法
HRP20080388T3 (hr) Proces proizvodnje laminiranog grijaćeg elementa
JPH1140329A (ja) 面状発熱体
JP2854864B2 (ja) 炭素繊維/炭素コンポジット製面発熱体
JPH0612714Y2 (ja) 自動車用暖房座席
JPH1197160A (ja) 面状発熱体
JP2015026422A (ja) 導電性布帛
JPH09326291A (ja) 面状発熱体
KR20130026275A (ko) 면상 발열체 및 그 제조방법
JPS6365821A (ja) 自動車用暖房座席
JPS6365820A (ja) 自動車用暖房座席
US20230370975A1 (en) Functional textile and methods of making and using same
KR200195313Y1 (ko) 면상발열체를 이용한 온열매트