JPH0649189A - 芳香族ポリエステル及びポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

芳香族ポリエステル及びポリエステル樹脂組成物

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JPH0649189A
JPH0649189A JP4204992A JP20499292A JPH0649189A JP H0649189 A JPH0649189 A JP H0649189A JP 4204992 A JP4204992 A JP 4204992A JP 20499292 A JP20499292 A JP 20499292A JP H0649189 A JPH0649189 A JP H0649189A
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phenylene
polyester
mol
polymer
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JP4204992A
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Yukihiko Kageyama
幸彦 影山
Tatsuya Saito
達也 斉藤
Keiichi Kanaka
桂一 加中
Kenji Hijikata
健二 土方
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Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/02Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/12Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/16Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • C08G63/18Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds the acids or hydroxy compounds containing carbocyclic rings
    • C08G63/19Hydroxy compounds containing aromatic rings

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  • Medicinal Chemistry (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 優れた耐熱性、高い機械物性を与えることの
できる光学異方性を示す共重合ポリエステルを提供す
る。 【構成】 必須の構成成分として下記一般式(I),
(II),(III) ,(IV)の構成単位を含み、溶融時に光
学的異方性を示す芳香族ポリエステル及びこれを含む組
成物。 (Ar1 は2,6 −ナフタレン及び4,4'−ビフェニレンより
選ばれる1種若しくは2種、Ar2 は1,2 −フェニレン、
1,3 −フェニレン及び1,4 −フェニレンから選ばれる1
種若しくは2種以上、Ar3 は1,3 −フェニレン、1,4 −
フェニレン及びパラ位でつながるフェニレン数2以上の
化合物の残基から選ばれる1種若しくは2種以上、Ar4
は1,4 −フェニレンであり、X は-O- 、-CO-、-S- 、-S
O-、-SO2- 、-CH3CCH3- 、-CF3CCF3- 及び-(O(CH2)nO)-
〔n=2〜6〕から選ばれる1種若しくは2種以上で
ある。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来用いている装置に
て溶融加工が行うことが可能で、得られた成形物が優れ
た耐熱性、高い機械物性を与えることのできる新規な光
学的異方性を示す共重合ポリエステルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近の
ポリマーは、市場の要求から高性能なものが求められて
いる。このような状況の下、光学的異方性等の特異な性
質を持つ液晶性ポリマーは、市場要求を満たし得るポリ
マーであるが、その分子鎖構造から融点があまりに高か
ったり、特殊なモノマーの使用を必要とするために経済
性に優れたポリマーとはいえない等の問題点を有してい
る。具体的には、全芳香族ポリエステルとして現在市販
されているものは、ヒドロキシ酸、特にP−ヒドロキシ
安息香酸が主成分である。しかし、P−ヒドロキシ安息
香酸のホモポリマーは、融点が分解点よりも高くなって
しまう為、種々の成分を共重合する事により、低融点化
する必要がある。共重合成分として1,4 −フェニレンジ
カルボン酸、1,4 −ジヒドロキシベンゼン、4,4'−ジヒ
ドロキシビフェニル等を用いた全芳香族ポリエステル
は、融点が350 ℃以上と高く、汎用の装置にて溶融加工
を行うには高すぎる。一方、2,6 −ナフタレンジカルボ
ン酸を用いた全芳香族ポリエステルは融点300 ℃前後と
低く、良い性能を持ち合せているが、特殊な共重合成分
を用いなければならない。一方、P−ヒドロキシ安息香
酸を用いない公知のものとしては、ジヒドロキシアリー
レン類及びジカルボキシアリーレン類をモノマーとして
用いた特開昭64−26631 号公報があるが、融点を下げる
ために芳香環に置換基を持つ特殊なモノマーを用いる必
要がある等、経済性に優れたポリマーとはいえない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記問題点
を解決する為、鋭意研究努力した結果、P−ヒドロキシ
安息香酸及び特殊な共重合成分を用いることなく、低融
点であり、且つ優れた機械的性質を持った光学的異方性
を有するポリエステルを見出し、本発明を完成するに至
った。即ち本発明は、必須の構成成分として下記一般式
(I),(II),(III) ,(IV)で表される構成単位を
含み、全構成単位に対して(I)の構成単位が5〜45モ
ル%、(II)の構成単位が5〜45モル%、(III) の構成
単位が10〜49モル%、(IV)の構成単位が1〜40モル%
であることを特徴とする溶融時に光学的異方性を示す芳
香族ポリエステルに関する。
【0004】
【化2】
【0005】(ここで、Ar1 は2,6 −ナフタレン及び4,
4'−ビフェニレンより選ばれる1種若しくは2種、Ar2
は1,2 −フェニレン、1,3 −フェニレン及び1,4 −フェ
ニレンから選ばれる1種若しくは2種以上、Ar3 は1,3
−フェニレン、1,4 −フェニレン及びパラ位でつながる
フェニレン数2以上の化合物の残基から選ばれる1種若
しくは2種以上、Ar4 は1,4 −フェニレンであり、X は
-O- 、-C=O- 、-S- 、-SO-、-SO2- 、-CH3CCH3- 、-CF3
CCF3- 及び-(O(CH2)nO)- 〔n=2〜6〕から選ばれる
1種若しくは2種以上である。) 上記(I) 〜(IV)の構成単位を具現化するには通常のエス
テル形成能を有する種々の化合物が使用される。以下に
本発明を構成する芳香族ポリエステルを形成するために
必要な原料化合物について順を追って詳しく説明する。
ジカルボン酸成分は(I)及び(II)の二種の構成単位
からなる。そのうちの(I)は2,6 −ナフタレンジカル
ボン酸及び4,4'−ビフェニレンジカルボン酸より選ばれ
る1種若しくは2種から導入される。また、構成単位
(I)はポリマー中の全構成単位に対して5乃至45モル
%であり、好ましくは7乃至36モル%である。これらの
範囲を逸脱すると生成ポリマーの融点が著しく上昇し、
また充分な分子量を得るのが困難になるため好ましくな
い。ジカルボン酸構成単位(II)は、1,2 −フェニレン
ジカルボン酸、1,3 −フェニレンジカルボン酸及び1,4
−フェニレンジカルボン酸より選ばれる1種若しくは2
種以上から導入される。また、構成単位(II)の量はポ
リマー中の全構成単位に対して5乃至45モル%である。
これらの範囲を逸脱すると生成ポリマーの融点が著しく
上昇し、分子量も小さくなるなので好ましくない。尚、
以上のジカルボン酸単位をポリマー中に導入するため、
ジカルボン酸やそれ以外のジエステル形成性誘導体を用
いることができるが、ジカルボン酸が好ましい。
【0006】一方、ジオール成分は(III) および(IV)
の二種の構成単位からなる。そのうちの(III) は1,3 −
ジヒドロキシベンゼン、1,4 −ジヒドロキシベンゼン及
びパラ位でつながるフェニレン数2以上の化合物(例え
ば4,4'−ジヒドロキシビフェニル、4,4'−ジヒドロキシ
ターフェニル等のジヒドロキシターフェニル)から選ば
れる1種若しくは2種以上より導入され、好ましくは1,
4 −ジヒドロキシベンゼンと1,4 −ジヒドロキシベンゼ
ン以外のジヒドロキシアリール化合物から選ばれる1種
とを併用して導入される。また、構成単位(III) の量は
ポリマー中の全構成単位に対して10乃至49モル%であ
る。(III) が全構成単位に対して10モル%未満であると
融点が著しく上昇し、分子量も小さくなるようなので好
ましくない。ジオール構成単位(IV)は、前記式で示さ
れるもので、具体的には4,4'−ジヒドロキシジフェニル
エーテル、4,4'−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4'−
ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'−ジヒドロキ
シジフェニルスルホキシド、4,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン、4,4'−ジヒドロキシジフェニルプロパ
ン、4,4'−ジヒドロキシジフェニルヘキサフルオロプロ
パン、1,2 −ビス(フェノキシ)アルキレン−4,4'−ジ
オールから選ばれる1種若しくは2種以上より導入され
る。また、構成単位(IV)の量は、全構成単位に対して
1乃至40モル%である。これらの範囲を逸脱すると生成
ポリマーでの融点が著しく上昇し、分子量も小さくなる
なので好ましくない。尚、以上のジオール単位をポリマ
ー中に導入するため、ジオールやそれ以外のジエステル
形成性誘導体、例えばジアセテート、ジプロピオネー
ト、ジベンゾエート等を用いる事ができる。
【0007】本発明の芳香族ポリエステルは、直接重合
法やエステル交換法を用いて重合され、重合に際して
は、通常溶媒重合法やスラリー重合法等が用いられる。
これらの重合に際しては種々の触媒の使用が可能であ
り、代表的なものはジアルキル錫酸化物、ジアリール錫
酸化物、二酸化チタン、アルコキシチタンけい酸塩類、
チタンアルコラート類、カルボン酸のアルカリ及びアル
カリ土類金属塩類、BF3 の如きルイス酸塩等が挙げられ
る。触媒の使用量は一般にはモノマーの全重量に基いて
約 0.001乃至1重量%、特に約0.01乃至 0.2重量%が好
ましい。これらの重合方法により製造されたポリマーは
更に減圧又は不活性ガス中で加熱する固相重合により分
子量の増加を図ることができる。
【0008】溶融時に光学的異方性を示す液晶性ポリマ
ーであることは、本発明において熱安定性と易加工性を
併せ持つ上で不可欠な要素である。溶融異方性の性質は
直交偏光子を利用した慣用の偏光検査方法により確認す
ることができる。より具体的には溶融異方性の確認はオ
リンパス社製偏光顕微鏡を使用しリンカム社製ホットス
テージにのせた試料を溶融し、窒素雰囲気下で150 倍の
倍率で観察することにより実施できる。上記ポリマーは
光学的に異方性であり、直交偏光子間に挿入したとき光
を透過させる。試料が光学的に異方性であると、例えば
溶融静止液状態であっても偏光は透過する。本発明の加
工性の指標としては液晶性及び融点(液晶性発現温度)
が考えられる。液晶性を示すか否かは溶融時の流動性に
深く係わり、本願のポリエステルは溶融状態で液晶性を
示すことが不可欠である。ネマチックな液晶性ポリマー
は融点以上で著しく粘性低下を生じるので、一般的に融
点またはそれ以上の温度で液晶性を示すことが加工性の
指標となる。融点(液晶性発現温度)は、出来得る限り
高い方が耐熱性の観点からは好ましいが、ポリマーの溶
融加工時の熱劣化や成形機の加熱能力等を考慮すると、
350 ℃以下であることが望ましい目安となる。又、少な
くとも融点に10℃を加えた温度以上で樹脂の溶融粘度が
100sec-1の剪断応力下で1×106 ポイズ以下であること
が好ましい。更に好ましくは104 ポイズ以下である。こ
れらの溶融粘度は液晶性を具備することで概ね実現され
る。
【0009】次に本発明のポリエステルは使用目的に応
じて各種の繊維状、粉粒状、板状の無機及び有機の充填
剤を配合することができる。繊維状充填剤としてはガラ
ス繊維、アスベスト繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミ
ナ繊維、アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊
維、窒化珪素繊維、硼素繊維、チタン酸カリ繊維、更に
ステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等の金属
の繊維状物などの無機質繊維状物質が挙げられる。特に
代表的な繊維状充填剤はガラス繊維である。尚、ポリア
ミド、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂な
どの高融点有機質繊維状物質も使用することが出来る。
一方、粉粒状充填剤としてはカーボンブラック、黒鉛、
シリカ、石英粉末、ガラスビーズ、ミルドガラスファイ
バー、ガラスバルーン、ガラス粉、硅酸カルシウム、硅
酸アルミニウム、カオリン、タルク、クレー、硅藻土、
ウォラストナイトの如き硅酸塩、酸化鉄、酸化チタン、
酸化亜鉛、三酸化アンチモン、アルミナの如き金属の酸
化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムの如き金属の
炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムの如き金属の硫
酸塩、その他フェライト、炭化硅素、窒化硅素、窒化硼
素、各種金属粉末等が挙げられる。又、板状充填剤とし
てはマイカ、ガラスフレーク、各種の金属箔等が挙げら
れる。有機充填剤の例を示せば芳香族ポリエステル繊
維、液晶性ポリマー繊維、芳香族ポリアミド、ポリイミ
ド繊維等の耐熱性高強度合成繊維等である。これらの無
機及び有機充填剤は一種又は二種以上併用することが出
来る。繊維状充填剤と粒状又は板状充填剤との併用は特
に機械的強度と寸法精度、電気的性質等を兼備する上で
好ましい組み合わせである。無機充填剤の配合量は、組
成物全量に対して95重量%以下、好ましくは1〜80重量
%である。これらの充填剤の使用にあたっては必要なら
ば収束剤又は表面処理剤を使用することが望ましい。
【0010】更に本発明のポリエステルには、本発明の
企図する目的を損なわない範囲で他の熱可塑性樹脂を補
助的に添加してもよい。この場合に使用する熱可塑性樹
脂の例を示すと、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等の芳香族ジカルボン酸とジオール等
からなる芳香族ポリエステル、ポリアセタール(ホモ又
はコポリマー)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
アミド、ポリカーボネート、ABS、ポリフェニレンオ
キシド、ポリフェニレンスルフィド、フッ素樹脂等を挙
げることができる。またこれらの熱可塑性樹脂は2種以
上混合して使用することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明で得られる特定の構成単位よりな
る溶融時に異方性を示す芳香族ポリエステル及びその組
成物は、溶融時の流動性が良好でなおかつ熱安定性に優
れているおり、また成形可能温度があまり高くないため
に、特殊な構造を持った成形機で用いずとも射出成形や
押出成形、圧縮成形が可能であり、種々の立体成形品、
繊維、フィルム等に加工出来る。又、熱安定性のバラン
スも良好なことから精密な部品、特にピッチ間隔の狭い
コネクターや、薄肉部品、電線被覆材等に好適である。
【0012】
【実施例】以下に実施例をもって本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 表1に示す如く、2,6 −ナフタレンジカルボン酸89.50g
(25モル%) 、テレフタル酸68.77g(25モル%)、1,4
−ジヒドロキシベンゼン51.05g(28モル%) 、4,4'−ジ
ヒドロキシビフェニル37.00g(12モル%) 、4,4'−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル33.48g(10モル%) 、無水
酢酸174.28g 、及び全仕込み量に対し0.05重量%の酢酸
カリウムを各々、攪拌機、窒素導入管及び留出管を備え
た反応器中に仕込み、反応器内を窒素にて置換した後、
窒素気流下で、この混合物を 140℃にて1時間反応させ
る。この後 1.5時間で 250℃まで加熱した。この時酢酸
が約100g留出した。次に 1.5時間で 250から 300℃へ加
熱し更に1時間で 340℃まで加熱し、更に 340℃にて
0.5時間攪拌した。この時までに理論酢酸留出量の90%
以上が留出した。次いで 340℃にて反応器内を徐々に減
圧し、 0.5時間で20mmHgまで減圧し、更に 0.2時間で1
mmHg以下に減圧しこの圧力にて1時間反応を行った。こ
の減圧中に少量の酢酸が留出した。反応終了後窒素を導
入し内容物を取出した。得られた重合物は、淡黄乳白色
であり、パーキンエルマー社製DSC にて測定した融点は
294℃であった。オリンパス社製偏光顕微鏡にてリンカ
ム社製ホットステージ上で、重合物をクロスニコル下で
加熱観察したところ、融点以上ではネマチック性の液晶
パターンを示した。又この重合体の溶融粘度を東洋精機
社製キャピログラフにて測定したところ、750 ポイズ
(320 ℃、1000秒-1)であった。次に横浜ケミックス社
製ミニショット2型機を用いてこの重合体より引張試験
片を作成し、この重合体より引張試験片を作成し、東洋
ボールドウィン社製引張試験機を用い測定した結果、引
張強度1630kg/cm2、引張伸度 2.0%、引張弾性率7.9×1
04kg/cm2 であった。
【0013】実施例2〜10 実施例1と同様の方法で表1に記載の構成比率にて重合
を行い、得られた重合体を同様の手法で評価した。但
し、融点はDSC の測定によると、構成比率により熱
移動量が小さくデータの信頼性に欠ける為、柳本社製融
点測定装置により測定した値を記す。 実施例11 実施例1で得た重合体をハーケ社製押出機にてガラス繊
維30重量%と混合押出し、同様の手法で試験片を作成し
評価した。以上の測定結果を表1に示す。
【0014】比較例1〜4 実施例1と同様の方法により表2に記載の構成比率によ
り重合を行った。しかし 300℃前後より著しく増粘し、
最終的に 390℃まで加熱したが固化してしまい、反応容
器から取出すことができなくなった。以上の測定結果を
表2に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】(表1、2の注) * NDA ; 2,6−ナフタレンジカルボン酸 TPA ;テレフタル酸 IPA ;イソフタル酸 HQ ;1,4 −ジヒドロキシベンゼン(1,4 −フェニレン
ジオール) BBA ;4,4'−ジヒドロキシビフェニル DHDPE ;4,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル DHBP ;4,4'−ジヒドロキシベンゾフェノン DHDPP ;ビスフェノールA DHDPSO2 ;4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン DHDPPF ;4,4'−ジヒドロキシジフェニルヘキサフルオ
ロプロパン N/A ;固化して反応容器から取り出せず
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (ここで、Ar1 は2,6 −ナフタレン及び4,4'−ビフェニ
レンより選ばれる1種若しくは2種、Ar2 は1,2 −フェ
ニレン、1,3 −フェニレン及び1,4 −フェニレンから選
ばれる1種若しくは2種以上、Ar3 は1,3 −フェニレ
ン、1,4 −フェニレン及びパラ位でつながるフェニレン
数2以上の化合物の残基から選ばれる1種若しくは2種
以上、Ar4 は1,4 −フェニレンであり、X は-O- 、-CO
-、-S- 、-SO-、-SO2- 、-CH3CCH3- 、-CF3CCF3- 及び-
(O(CH2)nO)- 〔n=2〜6〕から選ばれる1種若しくは
2種以上である。)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】(ここで、Ar1 は2,6 −ナフタレン及び4,
4'−ビフェニレンより選ばれる1種若しくは2種、Ar2
は1,2 −フェニレン、1,3 −フェニレン及び1,4 −フェ
ニレンから選ばれる1種若しくは2種以上、Ar3 は1,3
−フェニレン、1,4 −フェニレン及びパラ位でつながる
フェニレン数2以上の化合物の残基から選ばれる1種若
しくは2種以上、Ar4 は1,4 −フェニレンであり、X は
-O- 、-CO-、-S- 、-SO-、-SO2- 、-CH3CCH3- 、-CF3CC
F3- 及び-(O(CH2)nO)- 〔n=2〜6〕から選ばれる1
種若しくは2種以上である。) 上記(I) 〜(IV)の構成単位を具現化するには通常のエス
テル形成能を有する種々の化合物が使用される。以下に
本発明を構成する芳香族ポリエステルを形成するために
必要な原料化合物について順を追って詳しく説明する。
ジカルボン酸成分は(I)及び(II)の二種の構成単位
からなる。そのうちの(I)は2,6 −ナフタレンジカル
ボン酸及び4,4'−ビフェニレンジカルボン酸より選ばれ
る1種若しくは2種から導入される。また、構成単位
(I)はポリマー中の全構成単位に対して5乃至45モル
%であり、好ましくは7乃至36モル%である。これらの
範囲を逸脱すると生成ポリマーの融点が著しく上昇し、
また充分な分子量を得るのが困難になるため好ましくな
い。ジカルボン酸構成単位(II)は、1,2 −フェニレン
ジカルボン酸、1,3 −フェニレンジカルボン酸及び1,4
−フェニレンジカルボン酸より選ばれる1種若しくは2
種以上から導入される。また、構成単位(II)の量はポ
リマー中の全構成単位に対して5乃至45モル%である。
これらの範囲を逸脱すると生成ポリマーの融点が著しく
上昇し、分子量も小さくなるなので好ましくない。尚、
以上のジカルボン酸単位をポリマー中に導入するため、
ジカルボン酸やそれ以外のジエステル形成性誘導体を用
いることができるが、ジカルボン酸が好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】溶融時に光学的異方性を示す液晶性ポリマ
ーであることは、本発明において熱安定性と易加工性を
併せ持つ上で不可欠な要素である。溶融異方性の性質は
直交偏光子を利用した慣用の偏光検査方法により確認す
ることができる。より具体的には溶融異方性の確認はオ
リンパス社製偏光顕微鏡を使用しリンカム社製ホットス
テージにのせた試料を溶融し、窒素雰囲気下で150 倍の
倍率で観察することにより実施できる。上記ポリマーは
光学的に異方性であり、直交偏光子間に挿入したとき光
を透過させる。試料が光学的に異方性であると、例えば
溶融静止液状態であっても偏光は透過する。本発明の加
工性の指標としては液晶性及び融点(液晶性発現温度)
が考えられる。液晶性を示すか否かは溶融時の流動性に
深く係わり、本願のポリエステルは溶融状態で液晶性を
示すことが不可欠である。ネマチックな液晶性ポリマー
は融点以上で著しく粘性低下を生じるので、一般的に融
点またはそれ以上の温度で液晶性を示すことが加工性の
指標となる。融点(液晶性発現温度)は、出来得る限り
高い方が耐熱性の観点からは好ましいが、ポリマーの溶
融加工時の熱劣化や成形機の加熱能力等を考慮すると、
350 ℃以下であることが望ましい目安となる。又、少な
くとも融点に10℃を加えた温度以上で樹脂の溶融粘度が
1000 sec-1の剪断応力下で1×106 ポイズ以下であるこ
とが好ましい。更に好ましくは104 ポイズ以下である。
これらの溶融粘度は液晶性を具備することで概ね実現さ
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(表1、2の注) * NDA ; 2,6−ナフタレンジカルボン酸 TPA ;テレフタル酸 IPA ;イソフタル酸 HQ ;1,4 −ジヒドロキシベンゼン(1,4 −フェニレン
ジオール) BP ;4,4'−ジヒドロキシビフェニル BBA ;4,4'−ジカルボキシビフェニル DHDPE ;4,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル DHBP ;4,4'−ジヒドロキシベンゾフェノン DHDPP ;ビスフェノールA DHDPSO2 ;4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン DHDPPF ;4,4'−ジヒドロキシジフェニルヘキサフルオ
ロプロパン N/A ;固化して反応容器から取り出せず

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必須の構成成分として下記一般式
    (I),(II),(III) ,(IV)で表される構成単位を
    含み、全構成単位に対して(I)の構成単位が5〜45モ
    ル%、(II)の構成単位が5〜45モル%、(III) の構成
    単位が10〜49モル%、(IV)の構成単位が1〜40モル%
    であることを特徴とする溶融時に光学的異方性を示す芳
    香族ポリエステル。 【化1】 (ここで、Ar1 は2,6 −ナフタレン及び4,4'−ビフェニ
    レンより選ばれる1種若しくは2種、Ar2 は1,2 −フェ
    ニレン、1,3 −フェニレン及び1,4 −フェニレンから選
    ばれる1種若しくは2種以上、Ar3 は1,3 −フェニレ
    ン、1,4 −フェニレン及びパラ位でつながるフェニレン
    数2以上の化合物の残基から選ばれる1種若しくは2種
    以上、Ar4 は1,4 −フェニレンであり、X は-O- 、-C=O
    - 、-S- 、-SO-、-SO2- 、-CH3CCH3- 、-CF3CCF3- 及び
    -(O(CH2)nO)- 〔n=2〜6〕から選ばれる1種若しく
    は2種以上である。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の芳香族ポリエステルに無
    機充填剤を95重量%以下(対組成物全量)配合してなる
    ポリエステル樹脂組成物。
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