JP2537524B2 - ポリエステルの製造方法 - Google Patents

ポリエステルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリエステルの製造方法に関するものであ
り,さらに詳しくは高い極限粘度を有し,しかも異物が
なく溶融加工性の改良されたサーモトロピック液晶性ポ
リエステルを製造する方法に関するものである。
(従来の技術) 従来より,ポリエステルは,一般成形品としての用途
を広く認められるに到っているが,多くのポリエステル
は曲げ強度,曲げ弾性率を始めとする種々の機械的物性
が不十分であるため,高物性を要求される分野には適し
ていなかった。
近年,繊維,フィルムあるいは成形品のいずれかを問
わず,強度,剛性,耐熱性及び耐薬品性などに優れた素
材に対する要望が高まっている。
既に,かかる高物性を有するポリエステルの先鞭とし
て,W.J.ジャクソンはポリエチレンテレフタレートと4
−アシロキシ安息香酸とからなるサーモトロピック液晶
性ポリエステルを報告しており,かかるサーモトロピッ
ク液晶性ポリエステルに注目が集まっている。このサー
モトロピック液晶性ポリエステルは通常のサーモトロピ
ック液晶性を示さないポリエステルに数倍する機械的物
性を有しており,高機能性高分子に新しい可能性を見出
した。
一般に,このサーモトロピック液晶性ポリエステル
は,製造の第一工程でポリエチレンテレフタレートと4
−アシロキシ安息香酸とを接触させてアシドリシス反応
させ,次いで第二工程で重縮合反応させることにより製
造される。ところが,この製造方法には次の欠点があっ
た。すなわち, 第二工程での重縮合速度が緩慢である。
高い極限粘度を有するポリエステルを製造することが
困難である。
得られるポリエステルに異物が発生する。
これは,4−アセトキシ安息香酸の融点に比較して,ポ
リエチレンテレフタレートの融点が70℃程度高いので,
製造の第一工程で4−アセトキシ安息香酸の融点からポ
リエチレンテレフタレートの融点へ達するまでの昇温過
程においては,4−アセトキシ安息香酸のみが溶融してい
るので,それらが互いに反応し,4−アセトキシ安息香酸
がホモポリマー化しやすいばかりか,その後のポリエチ
レンテレフタレートの融点以上への昇温過程においても
また,4−アセトキシ安息香酸に比較して,ポリエチレン
テレフタレートの反応性が低いため,4−アセトキシ安息
香酸同士が互いに反応しやすいため,4−アセトキシ安息
香酸がホモポリマー化しやすい(特に4−アセトキシ安
息香酸成分の割合が全繰り返し単位の60モル%を越える
ポリエステルではこの傾向が著しい)ためと考えられ
る。この結果,4−アセトキシ安息香酸成分のみからなる
ホモポリマー部分がブロック的に共重合され,その一部
が高融点の結晶となってポリエステル溶融体から析出し
て異物となる。よって,ポリエステルのランダム性が喪
失され,溶融加工性を著しく損ねてしまう。そのため,
実質的に溶融重合ができなくなったり,払出しが極めて
困難となったり,あるいは射出成形等の後工程での成形
性を損ねてしまったり,最終成形品の機械的強度(特に
アイゾット衝撃強度)を損ねてしまうという問題点が残
されていた。
これらの問題点を解消するための方策も種々提案され
ている。例えば,特開昭60−186526号公報には,4−アシ
ロキシ安息香酸とポリアルキレンテレフタレートとを特
定の触媒の存在下に反応させる方法が開示されている
が,この方法も,の異物の抑制効果の点では殆ど効果
がなかった。
(発明が解決しようとする問題点) このように,従来技術においては,生産性をある程度
改良することはできても,ポリマーのランダム性の付与
が困難であり,結果として得られるポリエステルに異物
が発生し,溶融加工性が損われるという問題点が残され
ていた。
本発明は,高い極限粘度を有し,しかも異物がなく溶
融加工性に優れ,繊維,フィルム,その他の成形品に特
に適するサーモトロピック液晶性ポリエステルを製造す
る方法を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは,上記のごとき問題点のないサーモトロ
ピック液晶性ポリエステルの製造方法を提供すべく鋭意
研究を重ねた結果,変性ポリエステルとして特定の変性
ポリエステルを用いることにより上記の目的が達成し得
ることを見出し,本発明に到達した。
すなわち,本発明は,4−アシロキシ安息香酸成分と,
エチレンテレフタレートを主たる構成成分とする極限粘
度0.5以上の変性ポリエチレンテレフタレート成分とか
らサーモトロピック液晶性ポリエステルを製造するに際
し,変性ポリエチレンテレフタレート成分として,その
融点又は流動開始温度が4−アシロキシ安息香酸の融点
を30℃以上越えない変性ポリエチレンテレフタレートを
用いることを特徴とする少なくとも0.5以上の極限粘度
を有するサーモトロピック液晶性ポリエステルの製造方
法を要旨とするものである。
本発明の方法により製造するサーモトロピック液晶性
ポリエステルの極限粘度は,少なくとも0.5,好ましくは
0.5〜1.0,最適には0.6〜0.8である。極限粘度が0.5以上
ないと目的とするアイゾット衝撃強度を始めとする各種
の物理的,機械的物性値が劣る。
本発明にいうサーモトロピック液晶性とは,溶融相に
おいて,分子が一定方向に規則的に配列する性質をい
い,常用の偏光技術により確認できる。
本発明においてポリエステルの製造に用いられる4−
アシロキシ安息香酸成分としては,生成するサーモトロ
ピック液晶性ポリエステルの剛直部分を担うため,基本
的にはパラ配向性の化合物が選ばれることが必要であ
る。そのような化合物としては,例えば,4−ヒドロキシ
安息香酸,4−ヒドロキシ−3−メチル安息香酸,4−ヒド
ロキシ−3−クロル安息香酸のそれぞれ酢酸エステル,
プロピオン酸エステル,酪酸エステル,イソプロピオン
酸エステル,α,α−ジメチルプロピオン酸エステルな
どが用いられるが,4−アセトキシ安息香酸が最適であ
る。また,生成するポリエステルの液晶性を損ねない限
り,アンフィ,オルト,メタ,アナ,エピ,カタ,ペ
リ,プロスの各配向性の化合物をパラ配向性の化合物と
同時に添加して共重合することができる。
本発明においてポリエステルの製造に用いられるエチ
レンテレフタレートを主たる構成成分とする変性ポリエ
チレンテレフタレートとしては,公知の任意のエステル
化法,エステル交換法により合成されるビス−(βヒド
ロキシエチル)テレフタレート及び/又はその低重合体
(BHET),もしくはポリエチレンテレフタレート(PE
T)に他の第三成分を共重合させた,極限粘度が0.5以上
の変性ポリエチレンテレフタレートである。共重合成分
としては,例えば,2,2−ビス(4′−ビドロキシフェニ
ル)プロパン,ハイドロキノン,レゾルシン,4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニル,1,4−ブタンジオール,2−ブテン
−1,4−ジオール,1,6−ヘキサンジオール,1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール,ペンタエリスリトール,2,6−ナ
フタレンジカルボン酸,イソフタル酸,フタル酸,アジ
ピン酸,セバシン酸,2,2−ビス(4′−カルボキシフェ
ニル)プロパン,ビス(4−カルボキシフェニル)メタ
ン,ビス(4−カルボキシフェニル)エーテル,トリメ
リット酸,2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸などが挙げら
れるが,イソフタル酸が共重合成分として好適に用いら
れる。
本発明に用いる変性ポリエチレンテレフタレートは,
その融点(融点が明確でないものについては,流動開始
温度)が,4−アシロキシ安息香酸の融点を30℃以上越え
ないように変性組成を選定しないと,異物の発生が生じ
て目的とするアイゾット衝撃強度を始めとする各種の物
理的,機械的物性値が劣る。
第1図に,共重合成分としてイソフタル酸を用いた場
合の,その共重合割合と得られる変性ポリエチレンテレ
フタレートの融点又は流動開始温度の関係を図示した。
第1図から分かるように,4−アセトキシ安息香酸の融
点189℃よりも30℃以上高融点とならないためには,イ
ソフタル酸の共重合割合は,少なくとも15モル%程度以
上となる。
本発明に用いる変性ポリエチレンテレフタレートの極
限粘度は,少なくとも0.5,好ましくは0.5〜1.0,最適に
は0.5〜0.7である。極限粘度が好ましい範囲にないと,
異物の発生が生じて目的とするアイゾット衝撃強度を始
めとする各種の物理的,機械的物性値が劣る。
使用する4−アシロキシ安息香酸成分と変性ポリエチ
レンテレフタレート成分の比率は,繰り返し単位(オキ
シベンゾエート単位とエチレンテレフタレート単位)の
モル比が好ましくは50:50〜95:5,とくに好ましくは50:5
0〜80:20となる範囲で適宜選択することができる。
本発明の方法においては,低級脂肪酸の酸無水物を若
干量添加して反応させると,重縮合速度がかなり促進さ
れるので好ましい。
好ましく使用しうる低級脂肪酸の酸無水物としては,
炭素原子2〜8個の低級脂肪酸の酸無水物,例えば,無
水酢酸,無水プロピオン酸,無水モノクロル酢酸,無水
ジクロル酢酸,無水トリクロル酢酸,無水モノブロム酢
酸,無水ジブロム酢酸,無水トリブロム酢酸,無水モノ
フルオロ酢酸,無水ジフルオロ酢酸,無水トリフルオロ
酢酸,無水ブロム酢酸,無水グルタル酸,無水マレイン
酸,無水コハク酸,無水β−ブロムプロピオン酸,無水
酪酸,無水イソ酪酸,無水プロピル酢酸,無水吉草酸,
無水ピバル酸などが挙げられるが,価格と沸点のレベル
からいって,無水酢酸が特に好適に用いられる。
本発明の方法によってポリエステルを製造するには,
所定量の4−アシロキシ安息香酸及び変性ポリエチレン
テレフタレートを,好ましくは無水酢酸(4−アシロキ
シ安息香酸のビドロキシル残基の0.01〜0.25倍当量)と
ともに反応機に仕込み,後述する反応スケジュール
(a),(b),(c)の順で反応させるのが好適であ
る。
まず,(a)不活性雰囲気で,140℃を越えない温度
で,30分〜4時間反応させる。温度が140℃を越えたり,
反応時間が30分未満であると反応が不十分となり,重縮
合段階における反応速度が緩慢になる場合があるため好
ましくない。一方,4時間以上反応させても,効果は飽和
状態となるので経済面でこれも好ましくない。
ついで,(b)不活性雰囲気で,250℃〜320℃の温度
まで8時間程度以内で昇温し,遅くとも温度が270℃に
到達した時点で,フルバキュームまで60分以上,好まし
くは,その時間が80〜120分となるような減圧スケジュ
ールで減圧を開始する。温度が320℃を越えたりする
と,得られるポリエステルの色調を損ねる。昇温時間が
8時間を越えたりすると,4−アシロキシ安息香酸が前記
したようにホモポリエステルを形成したり,4−アシロキ
シ安息香酸が飛散したりして好ましくない。一方,減圧
スケジュールが60分未満であると,4−アシロキシ安息香
酸が飛散したりしてともに好ましくない。
しかるのち,(C)通常250〜320℃の温度で,1トル程
度の高減圧下に数十分〜数時間,溶融相で酢酸を溜出さ
せつつ,重縮合反応させることによって,ポリエステル
を製造することができる。
また,通常,重縮合反応には触媒が用いられるが,本
発明の方法によりポリエステルを製造する際にも,触媒
として,例えば,各種金属化合物あるいは有機スルホン
酸化合物などを用いることができる。
そのような金属化合物としては,アンチモン,チタ
ン,ゲルマニウム,スズ,亜鉛,アルミニウム,マグネ
シウム,カルシウム,マンガン,ナトリウム,カリウム
あるいはコバルトなどの化合物が,有機スルホン酸化合
物としては,スルホサリチル酸,o−スルホ安息香酸無水
物などの化合物が用いられるが,三酸化アンチモンやo
−スルホ安息香酸無水物が特に好適に用いられる。触媒
の添加量は,ポリエステルの繰り返し単位1モルに対し
通常0.1×10-4〜100×10-4モル,好ましくは0.5×104
50×10-4モル,最適には1×10-4〜10×10-4モルであ
る。
本発明の方法により製造するポリエステルの熱的特性
値としては融点又は流動開始温度が150℃以上,熱変形
温度が60℃以上,好ましくは融点もしくは流動開始温度
が200℃以上,熱変形温度が120℃以上,最適には融点も
しくは流動開始温度が250〜300℃,熱変形温度が150〜2
00℃となるようにするのが,耐熱性と各種の物理的,機
械的特性値とを両立させる点で適当である。
(作用) 本発明の方法によって高い極限粘度を有し,しかも異
物のないポリエステルを製造することができる理由は十
分解明されているわけではないが,エチレンテレフタレ
ートを主たる構成成分とするポリエステルとして変性ポ
リエチレンテレフタレートを用いることにより,4−アシ
ロキシ安息香酸の融点に比較して,変性ポリエチレンテ
レフタレートの融点もしくは流動開始温度が30℃以上高
くならないようにでき,したがって,4−アシロキシ安息
香酸の融点からポリエチレンテレフタレートの融点への
昇温過程において,4−アシロキシ安息香酸のホモポリマ
ー化を極小化できるためではないかと推察される。
(実施例) 以下,実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明す
る。
例中,ポリマーの特性値はつぎの方法で測定した。
極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合溶媒中20℃
で測定した溶液粘度から求めた。
ポリマー中の異物の有無 ポリマー0.2gをフェノールと四塩化エタンとの等重量
混合溶媒20ccに溶解させ,直読ヘーズコンピュータ(ス
ガ試験機社製)で曇度を測定し,曇度5%以下を良
(○),5%を越えるものを不良(×)と判定した。
融点Tm 示差走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC−2型)
を用い,昇温速度20℃/分で測定した。
流動開始温度Tf フローテスター(島津製作所製CLT−500型)を用い,
荷重100Kg/cm2,ノズル径0.5mmの条件で,初期温度200℃
より10℃/分の割合で昇温し,ポリマーがダイから流出
し始める温度として求めた。
アイゾット衝撃強度IZ ASTM D256規格に準拠して,1/8インチの厚みで,ノッ
チ付で測定した。(単位は,kg・cm/cmである。) サーモトロピック液晶性は,ホットステージ付Leitz
偏光顕微鏡で確認した。
実施例1 公知の方法で得たビス−(βヒドロキシエチル)テレ
フタレートとその低重合体の混合物(以下,オリゴマー
という。)にイソフタル酸とエチレングリコールをポリ
エステルの全酸成分1モルに対し,それぞれ20mol%と
なる量添加し,常圧下260℃で1時間反応させたのち,
触媒として三酸化アンチモンをポリエステルの全酸成分
1モルに対し2×10-4モル添加したのち,減圧を開始し
て重合し,〔η〕0.65,Tm203℃の変性ポリエチレンテレ
フタレートを製造した。この変性ポリエチレンテレフタ
レートと,これの繰り返し単位4モルに対し,4−アセト
キシ安息香酸6モル及び無水酢酸1.2モル(4−アセト
キシ安息香酸のヒドロキシル残基に対し0.20倍当量)を
不活性雰囲気下の反応機に仕込み,138℃で1時間混合し
た。その後,5時間かけて270℃まで順次昇温し,その
後,フルバキュームまで90分となるような減圧スケジュ
ールで減圧を開始した。最終的に275℃の温度で,0.3ト
ルの減圧下に4時間,溶融相で重縮合反応させた結果,
〔η〕0.70,Tf180℃で異物のないサーモトロピック液晶
性ポリエステルが得られた。
実施例2〜4,比較例1〜2 イソフタル酸の共重合割合を第1表に示すごとく種々
変化させた以外は実施例1とほぼ同様に反応させて異物
のないサーモトロピック液晶性ポリエステルを得た。
結果を第1表に示した。
なお,第1表において,『4−ヒドロキシ安息香酸/
オリゴマー単位』は4−オキシベンゾエート単位とエチ
レンテレフタレート単位のモル比を表す。
第1表から明らかなように,比較例1〜2では曇度が
それぞれ73%,63%といずれも異物が多量に発生してい
た。
実施例5〜8 共重合成分とその共重合割合を第1表に示すごとく変
えた以外は実施例1とほぼ同様に反応させて異物のない
サーモトロピック液晶性ポリエステルを得た。
結果を第1表に示した。
実施例9〜11 4−アセトキシ安息香酸と変性ポリエチレンテレフタ
レートのモル比を5:5,7:3あるいは8:2とした以外は実施
例1とほぼ同様に反応させて異物のないサーモトロピッ
ク液晶性ポリエステルを得た。
結果を第1表に示した。
(発明の効果) 本発明によれば,高い極限粘度を有し,物理的,機械
的強度に優れたサーモトロピック液晶性ポリエステルを
得ることができる。また,本発明によれば,溶融加工性
に優れ,異物のないサーモトロピック液晶性ポリエステ
ルを経済的に製造することができる。
本発明によって得られるサーモトロピック液晶性ポリ
エステルは,特に高物性を要求される用途に使用される
素材として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は共重合成分としてイソフタル酸を用いたとき
の,その共重合割合と得られる変性ポリエチレンテレフ
タレートの融点又は流動開始温度の関係を示す図であ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−78830(JP,A) 特開 昭62−84117(JP,A) 特開 昭60−186526(JP,A) 特開 昭58−87125(JP,A) 特開 昭52−26593(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4−アシロキシ安息香酸成分と,エチレン
    テレフタレートを主たる構成成分とする極限粘度0.5以
    上の変性ポリエチレンテレフタレート成分とからサーモ
    トロピック液晶性ポリエステルを製造するに際し,変性
    ポリエチレンテレフタレート成分として,その融点又は
    流動開始温度が4−アシロキシ安息香酸の融点を30℃以
    上越えない変性ポリエチレンテレフタレートを用いるこ
    とを特徴とする少なくとも0.5の極限粘度を有するサー
    モトロピック液晶性ポリエステルの製造方法。
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