JPH0648963Y2 - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JPH0648963Y2
JPH0648963Y2 JP1988082260U JP8226088U JPH0648963Y2 JP H0648963 Y2 JPH0648963 Y2 JP H0648963Y2 JP 1988082260 U JP1988082260 U JP 1988082260U JP 8226088 U JP8226088 U JP 8226088U JP H0648963 Y2 JPH0648963 Y2 JP H0648963Y2
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JP
Japan
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dielectric
capacitor
groove
block body
dielectric filter
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JP1988082260U
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健二 中塚
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、マイクロ波用誘電体セラミックを素材とし
て用いた誘電体フィルタに関する。
[従来の技術] ラジオやテレビ等の機器の高周波回路においては、機器
の小型化と回路素子のIC化等に伴って従来のコイルとコ
ンデンサを用いたLC共振回路に替えて誘電体フィルタま
たはSAWフィルタが採用されている。
誘電体フィルタとして、第7図の第1従来例と第8図に
示す第2従来例とが挙げられる。これらは、いずれもセ
ラミックからなる誘電体を、対象とする高周波の波長と
関係する所定の長さのブロック体11に成形し、長さ方向
に貫通孔12を形成してその内部を導体膜13で覆って内部
電極13とし、また外側面および底面を導体膜14で覆って
外部電極14とし、対象とする高周波においてTEMモード
で共振する共振素子を構成している。そして、この共振
素子とコンデンサとを組み合わせて特定の周波数を通過
させるバンドパスフィルタを構成しているもので、第1
従来例は、誘電体板を導体板で挟んでなる容量基板15
(またはチップコンデンサ)を、共振素子とは別体に構
成しており、また、第2従来例は共振素子のブロック体
11の上面に、内部電極13に接続された導体パターン16を
成膜してコンデンサを形成したものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記の第1従来例においては、別体のコ
ンデンサを用意し、かつ、これと共振素子とを配線によ
り接続しなければならないから、部品の点数と工数が増
える。特に、容量基板を使用した場合には、基板割れに
よる不良を生じやすく、基板の支持固定方法を工夫する
必要があった。また、第2従来例においては、容量電極
のパターンを形成する場合、エッチングまたはパターン
印刷工程等が加わり、しかも、高い寸法精度が必要とな
る。従って、いずれにしても製造コストが高くなるとい
う不具合があった。
この考案は、構造が簡単で製造コストの安い誘電体フィ
ルタを提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記のような課題を解決するために、この考案は、柱状
の誘電体ブロックに、上下に貫通する複数の貫通孔を穿
設し、この貫通孔の内面と上記誘電体ブロックの外面に
導体膜を設けて各々電極とし、一端を開放端とした誘電
体フィルタにおいて、上記各貫通孔の一部を残すように
して上記誘電体ブロックの上記一端に溝を設けたことに
より、共振素子を構成するブロック体と一体にコンデン
サを構成したものである。
ここで、溝の深さを変えることによりコンデンサの容量
を設定することができ、溝の形成位置または貫通孔の内
面の内部電極の残しかたを変えることにより、コンデン
サと共振素子との接続のしかたを変えることができる。
[作用] このように構成された誘電体フィルタにおいては、誘電
体のブロック体のうち所定の長さに設定された部分にお
いては電極の間に共振素子が構成され、それ以外の延長
部分にはコンデンサが構成される。従って、ブロック体
を適宜に機械加工するだけでインダクタとコンデンサと
が組み合わされたフィルタが一体に形成される。
[実施例] 以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明する。
第1図及び第2図において、1は誘電体セラミックを素
材として直方体状に形成されたブロック体である。この
セラミック素材としては、例えば酸化バリウム、酸化チ
タンのようなものが適宜採用される。また、このブロッ
ク体1の寸法は、後述するように、各諸元について、誘
電体フィルタとして必要とされる電気的定数を現出させ
るように設定される。
このブロック体1には、上下に貫通する一対の貫通孔2,
2が形成されており、この貫通孔2の内面には金属など
の導体膜3が成膜されて該貫通孔を覆っており、この導
体膜3が内部電極3を構成している。一方、ブロック体
1の外部側面および底面を導体膜4が覆っており、これ
が外部電極4を構成している。これらの成膜の方法は、
めっき、蒸着、スパッタリング等の周知の技術のうち適
宜のものが採用される。
そして、ブロック体1の上面1aには、一対の貫通孔2,2
の中心を結ぶ線に沿って、幅が貫通孔2の直径より短く
設定された溝5が形成されている。この場合、溝5の底
面5aとブロック体1の底面1bの距離lは、フィルタが対
象とする周波数をλとすれば l<λ/4 となるように設定している。また、この溝5の深さと幅
は、溝5の両側の部分において内部電極3と外部電極4
との間に現出されるコンデンサの容量を規定するもので
あり、溝5の深さが高くなるほど、また溝5の幅が小さ
くなって内部電極3の面積が広くなるほど容量が増え
る。
このような構成の誘電体フィルタにおいては、ブロック
体1の溝5より下の高さlの部分では、内部電極3と外
部電極4の間に従来と同じように共振素子が構成され、
その上方の溝5の両側の部分では、両電極3,4の間に所
定の容量のコンデンサC1,C2が構成される。従って、こ
の実施例の等価回路は第3図のようになり、共振素子と
コンデンサC1,C2との組み合わせによるバンドパスフィ
ルタが構成される。
第4図は、この考案の第2の実施例であり、平行な2本
の溝5,5が、一方の貫通孔2の中心を通りかつ両貫通孔
2の中心を結ぶ線に直行するように形成されているもの
で、この場合には第1実施例とコンデンサC1,C2の容量
はそれほど変わらないが、内部電極3,3どうしの間にも
コンデンサC3が構成されており、その等価回路は第5図
のようになる。
また、第6図はこの考案の第3実施例であり、第2実施
例において溝5の幅を一方に広げ、溝5に相当する位置
の内部電極3の面積を縮小したものである。この等価回
路は、第5図のものにおいてコンデンサC1,C2の値を小
さくしたものに相当する。この場合、溝5の部分の外部
電極4を除去すると、第5図においてコンデンサC1,C2
の容量が0になって内部電極3の間にのみコンデンサC3
が設定された回路となる。
[考案の効果] 以上詳述したように、この考案は、柱状の誘電体ブロッ
クに、上下に貫通する複数の貫通孔を穿設し、この貫通
孔の内面と上記誘電体ブロックの外面に導体膜を設けて
各々電極とし、一端を開放端とした誘電体フィルタにお
いて、上記各貫通孔の一部を残すようにして上記誘電体
ブロックの上記一端に溝を設けたことにより、比較的簡
単な機械加工を施すだけで誘電体ブロックにコンデンサ
を構成することができ、部品点数も増えず、工数も増え
ることなしに誘電体フィルタを一体に製造することがで
きるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の斜視図、第2図はその断
面図、第3図はその等価回路図、第4図は第2実施例の
斜視図、第5図はその等価回路図、第6図は第3実施例
の斜視図、第7図及び第8図はそれぞれ従来例の斜視図
である。 1……ブロック体、2……貫通孔、 3……導体膜(内部電極)、 4……導体膜(外部電極)、5……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱状の誘電体ブロックに、上下に貫通する
    複数の貫通孔を穿設し、この貫通孔の内面と上記誘電体
    ブロックの外面に導体膜を設けて各々電極とし、一端を
    開放端とした誘電体フィルタにおいて、上記各貫通孔の
    一部を残すようにして上記誘電体ブロックの上記一端に
    溝を設けたことを特徴とする誘電体フィルタ。
JP1988082260U 1988-06-21 1988-06-21 誘電体フィルタ Expired - Lifetime JPH0648963Y2 (ja)

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JPH024303U JPH024303U (ja) 1990-01-11
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JP2007295015A (ja) * 2004-06-04 2007-11-08 Murata Mfg Co Ltd 誘電体フィルタの特性調整方法

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JPS5914402U (ja) * 1982-07-20 1984-01-28 富士通株式会社 分波器

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