JPH0648202U - 誘電体ろ波器及びこのろ波器より成る共用器 - Google Patents

誘電体ろ波器及びこのろ波器より成る共用器

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JPH0648202U
JPH0648202U JP8871392U JP8871392U JPH0648202U JP H0648202 U JPH0648202 U JP H0648202U JP 8871392 U JP8871392 U JP 8871392U JP 8871392 U JP8871392 U JP 8871392U JP H0648202 U JPH0648202 U JP H0648202U
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filter
stage
dielectric
resonator type
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】コスト及び生産性を大幅に改善できるろ波器及
びこのろ波器より成る共用器を実現する。 【構成】誘電体ブロック1に穿った貫通孔2,2
内に筒状の共振素子4,4〜4を備えたTE
Mモ−ド誘電体共振器型帯域通過ろ波器の初段及び終段
の共振素子4,4に、次のように形成した入出力結
合容量回路を結合してある。この入出力結合容量回路
は、初段及び終段の共振素子の開放端部に基部を挿入し
た導体6,6と、この導体の基部に固着されると共
に、初段及び終段の共振素子の開放端部に固定される固
体誘電体より成る支持体7,7とで形成してある。
上記の帯域通過ろ波器を2個組合わせ、両ろ波器の通過
域における中心周波数を異ならせると共に、両ろ波器の
初段及び終段の共振素子に結合した入出力結合容量回路
のうち、各何れか一方の入出力結合容量回路を共通の入
出力端子に接続して共用器を構成してある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、無線通信、特に自動車電話又は携帯電話等の移動無線通信装置にお ける基地局の構成素子に好適な誘電体ろ波器及びこのろ波器を用いて形成した空 中線共用器並びに前記移動無線通信装置における端末機の構成素子として好適な 誘電体ろ波器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来のTEM誘電体共振素子を用いて形成した帯域通過ろ波器の一 例を示す断面図で、1は共通の誘電体ブロック、21ないし23は貫通孔、41ないし 43は貫通孔21ないし23の各内周面に付着させた金属薄層より成る共振素子、111 及び113 は入出力結合素子で、円盤状導体の上面に導体突起を設け、円盤状導体 部分を共振素子41及び43の各上端部に半田付けによって固定してある。121 及び 123 は入出力結合容量素子で、誘電体基板の両面に金属薄層を設け、誘電体基板 の一面に設けた金属薄層に入出力結合素子111 及び113 の突起部分を半田付けに よって接続し、誘電体基板の他面に設けた金属薄層に引出端子131 及び133 を半 田付けによって取り付け、この引出端子131 及び133 を入出力端子(図示してい ない)に半田付けによって接続してある。
【0003】 図14は、従来のTEM誘電体共振素子を用いて形成した帯域阻止ろ波器の一 例を示す断面図で、11ないし13は固体誘電体、21ないし23は貫通孔、41ないし43 は共振素子、111 及び113 は入出力結合素子、112 は分岐結合素子で、これらは 図13に示した入出力結合素子111 及び113 と同様の構成である。9は誘電体基 板で、表面の両端部に容量素子を形成する金属薄層141 及び143 を付着させ、中 間部に結合線路を形成する金属薄層15を付着させると共に、金属薄層15の両端部 を金属薄層141 及び143 に接続し、金属薄層15の両端部から中間の分岐点までの 各長さを、電気長で管内波長の1/4 に形成してある。誘電体基板9の裏面両端部 に金属薄層を付着させて表面に付着させた金属薄層141 及び143 と共に入出力結 合容量素子を形成させ、誘電体基板9の裏面中央部に接地導体を設けて表面に付 着させた金属薄層15と共にマイクロストリップ線路を形成してある。誘電体基板 9の表面に設けた金属薄層141 及び143 を入出力結合素子111 及び113 の導体突 起に接続し、誘電体基板9の裏面両端部に設けた入出力結合容量形成用の金属薄 層を引出端子131 及び133 を介して入出力端子(図示していない)に接続してあ る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図13及び図14に示した従来のろ波器は、何れも入出力結合回路を形成する 部品数が多く、入出力結合素子111 及び113 と共振素子41及び43との接続個所、 入出力結合素子111 及び113 と入出力結合容量素子との接続個所、入出力結合容 量素子と引出端子131 及び133 との接続個所及び引出端子131 及び133 と入出力 端子との接続個所等の多数の接続個所を半田付けによって接続しているため、生 産性に劣り、コスト高となる欠点がある。 入出力結合素子111 及び113 と共振素子41及び43間の接続を、半田付けによる ことなく、両者間に弾性を有する導体を介在させて行う場合もあるが、半田付け 個所を減少させることができるけれども、部品数が増大する結果となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、共通の誘電体ブロックに穿った貫通孔内に設けた筒状共振素子を備 えたTEMモ−ド誘電体共振器型帯域通過ろ波器において、初段及び終段の共振 素子に各結合する入出力結合容量回路を、初段及び終段の共振素子の各開放端部 に基部を挿入した導体と、この各導体の基部に固着され、初段及び終段の共振素 子の各開放端側に固定される固体誘電体より成る支持体とによって形成した誘電 体ろ波器を実現し、又、固体誘電体に穿った貫通孔内に設けた筒状共振素子を備 えたTEMモ−ド誘電体共振器型帯域阻止ろ波器において、各共振素子間の結合 線路と各共振素子とを結合する容量結合回路を、各共振素子の開放端部に基部を 挿入した導体と、この各導体の基部に固着され、各共振素子の開放端側に固定さ れる固体誘電体より成る支持体とによって形成した誘電体ろ波器を実現すること によって、従来の欠点を除こうとするものである。
【0006】
【実施例】
図1(a)は、本考案の一実施例を示す断面図[図1(b)のB−B断面図] 、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図で、1は共通の誘電体ブロック、21 ないし2nは共通の誘電体ブロック1の長手方向に適宜間隔を隔てて穿った貫通孔 、31ないし3nは貫通孔21ないし2nの各上端部に設けた座ぐり穴、41ないし4nは貫 通孔21ないし2nの各内周面に付着させた金属薄層又は各貫通孔内に嵌入した筒状 導体より成る共振素子、5は金属薄層で、座ぐり穴31ないし3nの各内周面を除い て共通の誘電体ブロック1の全外表面に付着させてある。 共振素子41ないし4nの各下端は金属薄層5と電気的に接続され、共振素子41な いし4nの各上端は座ぐり穴31ないし3nの各内周面によって金属薄層5と電気的に 遮断されるから、共振素子41ないし4nの各下端が短絡端、各上端が開放端となっ てコムライン型に配設されることとなる。 61は入力(又は出力)端子の一方を形成する導体、71は導体61の基部の支持体 で、適当な固体誘電体より成り、導体61の基部に適当な接着剤で固着し、支持体 71の円柱状部分を共振素子41の開放端部に挿入し、円柱状部分の上縁に突設させ た鍔部と座ぐり穴31の内底面との間を適当な接着剤で固着してある。 支持体71の鍔部を省いて支持体71を単純な円柱状に形成し、共振素子41の開放 端部に適当な接着剤で固着してもよい。 81は入力(又は出力)端子の他方を形成する導体で、基部を金属薄層5の適宜 個所に半田付けによって固着してある。 6nは出力(又は入力)端子の一方を形成する導体、7nは支持体、8nは出力(又 は入力)端子の他方を形成する導体で、これらは導体61、支持体71及び導体81と 同様の構成である。
【0007】 上記のように、固体誘電体に穿った貫通孔の内周面に金属薄層を付着させるか 、貫通孔内に筒状導体を嵌入して形成したTEMモ−ド誘電体共振素子において は、共振素子の外側にのみ電磁界が分布し、内側には電磁界が存在しないもと従 来は考えられて居り、したがって、従来は図13に示すように、共振素子41の上 端部に入出力結合素子111 を接続し、引出端子131 と入出力結合素子111 との間 に入出力結合容量素子121 を介在させて入出力回路を構成しているものである。 然しながら、本考案者が各種試作品について実験を重ねた結果、共振素子の内 側にも電磁界の存在することを確かめることができた。 これは電位の連続性によって共振素子の内側に漏れ電位(電流)を生ずること に因るものと考えられる。 本考案は、上記の新発見事実に基づいてなされたもので、共振素子41と導体61 の基部との対向軸長及び共振素子4nと導体6nの基部との対向軸長をそれぞれ適当 に選ぶことによって、共振素子41と導体61の基部との間及び共振素子4nと導体6n の基部との間にそれぞれ所要の入出力結合容量を形成させることができる。
【0008】 図2は、図1に示した本案誘電体ろ波器の等価回路図で、R1ないしRnは共振回 路、T1及びTnは入出力端子、Mは磁界結合係数で、初段及び終段の共振回路R1及 びRnにおける容量は、共振回路形成用の容量と入出力結合容量の合成容量である 。 図3は、図1に示した本案誘電体ろ波器の伝送特性の一例を示す図で、横軸は 周波数、縦軸は減衰量である。
【0009】 図1に示した実施例においては、共振周波数の微調整素子を欠くため、各共振 素子の共振長を所要の共振長にできるだけ一致させる必要があるが、各座ぐり穴 の深さを座ぐり加工によって適宜調整することにより、各共振素子の共振長を所 要値に一致させることは容易である。 図1に示した本案誘電体ろ波器をシ−ルドケ−スに納め、シ−ルドケ−スの上 壁に従来公知の適宜の共振周波数微調整素子を取付けるようにしてもよい。 図1には貫通孔21ないし2nの各上端部に座ぐり穴31ないし3nを設けた場合を例 示してあるが、座ぐり穴31ないし3nを設けることなく、共通の誘電体ブロック1 の上面から下面に亙って貫通孔を穿ち、各貫通孔内に共振素子を設けると共に、 共通の誘電体ブロック1の両側面、両端面及び下面に金属薄層を付着し、共通の 誘電体ブロック1の上面には金属薄層を付着することなく、共通の誘電体ブロッ ク1の地肌を露出した状態に保ち、導体61及び6nの各基部の支持体71及び7nの鍔 部を共通の誘電体ブロック1の上面に固着することによって本考案を実施するこ とができる。 支持体71及び7nを鍔部を持たない単なる円柱状に形成した場合には、図1につ いて説明したように、共振素子41及び4nの各開放端部に適当な接着剤で固着する 。
【0010】 図1に示した本案誘電体ろ波器の実際の寸法の一例を示すと、通過域の中心周 波数が900MHz、共通の誘電体ブロック1の誘電率が94、次数が3の場合、共通の 誘電体ブロック1の長さがほぼ20mm、高さがほぼ10mm、幅がほぼ4mmである。 本案誘電体ろ波器を比較的大型に形成する場合には、入出力端子を導体61と81 及び6nと8nで形成する代りに同軸接栓で形成し、その外部導体を共通の誘電体ブ ロックの上面に接着剤又は螺子等によって固着すると共に共通の誘電体ブロック の外表面に付着させた金属薄層に接続し、内部導体の下端部を初段及び終段の共 振素子内に挿入して適宜軸長に亙って共振素子と対向するように形成する。
【0011】 以上は、本案誘電体ろ波器をコムライン型に形成した場合について説明したが 、図1に示した貫通孔21の上端部に座ぐり穴31を設け、貫通孔22に対応する座ぐ り穴は貫通孔22の下端部に設けるように、隣り合う貫通孔の座ぐり穴を貫通孔の 上端部と下端部に交互に設けることによってインタディジタル型に形成すること ができる。 座ぐり穴を設けていない場合には、共通の誘電体ブロックの上面及び下面のう ち、共振素子の短絡端の周りの部分に金属薄層を設け、この金属薄層を共通の誘 電体ブロックの両側面に付着させた金属薄層と接続し、共振素子の開放端の周り の部分には金属薄層を設けることなく、共通の誘電体ブロックの地肌を露出させ ることによってインタディジタル型に形成することができる。
【0012】 図4は、本考案を帯域阻止ろ波器に実施した一例の要部を示す断面図で、11な いし13は固体誘電体、21ないし23は貫通孔、41ないし43は貫通孔21ないし23の各 内周面に付着させた金属薄層又は各貫通孔内に嵌入した筒状導体より成る共振素 子、61ないし63は導体、71ないし73は支持体で、61と71、62と72及び63と73の各 組み合わせの構成は図1における導体61と支持体71の組み合わせ構成と同様であ る。9は誘電体基板、10は金属薄層で、図には現れていないが誘電体基板9の裏 面に設けた接地導体と共にマイクロストリップ線路より成る結合線路を形成する 。金属薄層10の一端部に設けた分岐線路を導体61に、他端部に設けた分岐線路を 導体63に、中間部に設けた分岐線路を導体62に各接続すると共に、各分岐点間の 長さを、電気長で管内波長の1/4 に形成してある。 図には示していないが、固体誘電体11ないし13を共通のシ−ルドケ−スに納め 、金属薄層10より成る結合線路の両端に入出力端子を接続し、必要に応じて共通 のシ−ルドケ−スに共振周波数の微調整素子を取付ける。 尚、図4には次数が3の場合を例示してあるが、適宜増減して本考案を実施す ることができる。
【0013】 図5は、図4に示した本案誘電体ろ波器の等価回路図で、R1ないしR3は共振回 路、T1及びT3は入出力端子、L1及びL2は結合線路で、共振回路R1ないしR3におけ る容量は共振回路を形成する容量と、導体61ないし63と共振素子41ないし43との 結合容量との合成容量である。 図6は、図4に示した本案誘電体ろ波器の伝送特性の一例を示す図で、横軸及 び縦軸は図3と同様である。
【0014】 次に、上記本案誘電体ろ波器を用いて形成する共用器について説明する。 共通の誘電体ブロックに例えば8個の貫通孔を穿ち、各貫通孔内に設ける共振 素子をコムライン型とし、何れか一方の端から数えて第1、第4、第5及び第8 番目の各共振素子の各開放端部に、図1に示した導体61と支持体71より成る結合 素子と同様の結合素子をそれぞれ設け、第4及び第5番目の共振素子に設けた結 合素子の各導体を共通の入出力端子に接続すると共に、第1から第4番目までの 共振素子によって構成される帯域通過ろ波器の通過域における中心周波数f1と、 第5から第8番目までの共振素子によって構成される帯域通過ろ波器の通過域に おける中心周波数f2とを適宜異ならせることによって共用器を構成することがで きる。
【0015】 図7は、このようにして構成した共用器の等価回路図で、T1及びT8は入力(又 は出力)端子、T45 は共通の出力(又は入力)端子で、共通の端子T45 に共通の 空中線を接続し、端子T1及びT8にそれぞれ送信機又は受信機を接続することによ って空中線共用器として作用する。 図8は、その伝送特性の一例を示す図で、横軸及び縦軸は図3と同様である。 以上は、コムライン型帯域通過ろ波器を2個組合わせて共用器を構成した場合 について説明したが、両帯域通過ろ波器をインタディジタル型帯域通過ろ波器で 構成するか、何れか一方をコムライン型、他方をインタディジタル型帯域通過ろ 波器で構成してもよく、何れの場合にも各帯域通過ろ波器の次数を適宜増減して 本考案を実施することができる。 又、2個の帯域通過ろ波器の誘電体ブロックを2個の帯域通過ろ波器に共通の 誘電体ブロックで形成する代りに、各帯域通過ろ波器の誘電体ブロックを別々に 形成してもよいこと勿論である。
【0016】 図4に示した本案誘電体ろ波器、即ち、帯域阻止ろ波器を2個組合わせ、一方 の帯域阻止ろ波器の阻止域における中心周波数f3と他方の帯域阻止ろ波器の阻止 域における中心周波数f4とを適宜異ならせると共に、一方の帯域阻止ろ波器にお ける入出力端子のうち、何れか一方の端子を、電気長で管内波長の1/4 の長さの 線路を介して共通の端子に接続し、他方の帯域阻止ろ波器における入出力端子の うち、何れか一方の端子を、電気長で管内波長の1/4 の長さの線路を介して共通 の端子に接続することによって共用器を構成することができる。 図9は、このようにして構成した共用器の等価回路図で、T3及びT4は出力(又 は入力)端子、T34 は共通の入力(又は出力)端子である。 共通の端子T34 に加えられた信号のうち、周波数f3成分は端子T4に伝送される ことなく端子T3に伝送され、周波数f4成分は端子T3に伝送されることなく端子T4 に伝送される。 図10は、この共用器の伝送特性の一例を示す図で、横軸及び縦軸は図3と同 様である。
【0017】 図11は、図1に示した本案帯域通過ろ波器と図4に示した本案帯域阻止ろ波 器を組合わせて構成した共用器の等価回路図で、帯域通過ろ波器BPF の通過域に おける中心周波数と帯域阻止ろ波器BEF の阻止域における中心周波数を等しく選 ぶと共に、帯域阻止ろ波器BEF の初段(又は終段)の共振回路を、電気長で管内 波長の1/4 の長さの線路を介して共通の端子TCに、帯域阻止ろ波器BEF の終段( 又は初段)の共振回路を端子TEに、帯域通過ろ波器BPF の初段(又は終段)の共 振回路を共通の端子TCに、帯域通過ろ波器BPF の終段(又は初段)の共振回路を 端子TPにそれぞれ接続してある。 共通の端子TCに加えられた信号のうち、両ろ波器の通過域又は阻止域における 中心周波数成分は、帯域阻止ろ波器BEF 側の端子TEに伝送されることなく帯域通 過ろ波器BPF 側の端子TPに伝送され、両ろ波器の通過域又は阻止域における中心 周波数以外の周波数成分は、帯域通過ろ波器BPF 側の端子TPに伝送されることな く帯域阻止ろ波器BEF 側の端子TEに伝送される。 図12は、この共用器の伝送特性の一例を示す図で、横軸及び縦軸は図3と同 様である。
【0018】
【考案の効果】
本案帯域通過ろ波器における初段及び終段の共振回路に設けた入出力結合回路 並びに本案帯域阻止ろ波器における各共振回路と結合線路との容量結合回路は、 何れも従来に比し部品数及び半田付け個所が少なく、したがって、コスト及び生 産性を大幅に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】本案誘電体ろ波器の等価回路図である。
【図3】本案誘電体ろ波器の伝送特性の一例を示す図で
ある。
【図4】本考案の他の実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図5】本案誘電体ろ波器の等価回路図である。
【図6】本案誘電体ろ波器の伝送特性の一例を示す図で
ある。
【図7】本案誘電体ろ波器を用いて構成した共用器の等
価回路図である。
【図8】本案誘電体ろ波器を用いて構成した共用器の伝
送特性の一例を示す図である。
【図9】本案誘電体ろ波器を用いて構成した共用器の等
価回路図である。
【図10】本案誘電体ろ波器を用いて構成した共用器の
伝送特性の一例を示す図である。
【図11】本案誘電体ろ波器を用いて構成した共用器の
等価回路図である。
【図12】本案誘電体ろ波器を用いて構成した共用器の
伝送特性の一例を示す図である。
【図13】従来の帯域通過ろ波器の一例を示す断面図で
ある。
【図14】従来の帯域阻止ろ波器の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 共通の誘電体ブロック 21ないし2n 貫通孔 31ないし3n 座ぐり穴 41ないし4n 共振素子 5 金属薄層 61及び6n 導体 71及び7n 支持体 81及び8n 導体 11ないし13 固体誘電体 62及び63 導体 72及び73 支持体 9 誘電体基板 10 金属薄層 111 及び113 入出力結合素子 112 分岐結合素子 121 及び123 入出力結合容量素子 131 及び133 引出端子 141 及び143 金属薄層 15 金属薄層

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】共通の誘電体ブロックに穿った貫通孔内に
    設けた筒状共振素子を備えたTEMモ−ド誘電体共振器
    型帯域通過ろ波器において、初段及び終段の共振素子に
    各結合する入出力結合容量回路を、前記初段及び終段の
    共振素子の各開放端部に基部を挿入した導体と、この各
    導体の基部に固着され、前記初段及び終段の共振素子の
    各開放端側に固定される固体誘電体より成る支持体とに
    よって形成したことを特徴とする誘電体ろ波器。
  2. 【請求項2】入出力結合容量回路を形成する導体が、同
    軸接栓の内部導体より成り、この同軸接栓の外部導体を
    所要個所に固定して成る請求項1に記載の誘電体ろ波
    器。
  3. 【請求項3】固体誘電体に穿った貫通孔内に設けた筒状
    共振素子を備えたTEMモ−ド誘電体共振器型帯域阻止
    ろ波器において、各共振素子間の結合線路と各共振素子
    とを結合する容量結合回路を、前記各共振素子の開放端
    部に基部を挿入した導体と、この各導体の基部に固着さ
    れ、前記各共振素子の開放端側に固定される固体誘電体
    より成る支持体とによって形成したことを特徴とする誘
    電体ろ波器。
  4. 【請求項4】共通の誘電体ブロックに穿った貫通孔内に
    設けた筒状共振素子を備えた2個のTEMモ−ド誘電体
    共振器型帯域通過ろ波器を備え、前記2個のTEMモ−
    ド誘電体共振器型帯域通過ろ波器の各通過域における中
    心周波数を異ならせ、前記2個のTEMモ−ド誘電体共
    振器型帯域通過ろ波器の各初段及び終段の共振素子に各
    結合する入出力結合容量回路を、前記初段及び終段の共
    振素子の各開放端部に基部を挿入した導体と、この各導
    体の基部に固着され、前記初段及び終段の共振素子の各
    開放端側に固定される固体誘電体より成る支持体とによ
    って形成すると共に、前記2個のTEMモ−ド誘電体共
    振器型帯域通過ろ波器における入出力結合容量回路の各
    何れか一方の入出力結合容量回路を共通の端子に接続し
    て成ることを特徴とする共用器。
  5. 【請求項5】固体誘電体に穿った貫通孔内に設けた筒状
    共振素子を備えた2個のTEMモ−ド誘電体共振器型帯
    域阻止ろ波器を備え、前記2個のTEMモ−ド誘電体共
    振器型帯域阻止ろ波器における各共振素子間の結合線路
    と各共振素子とを結合する容量結合回路を、前記各共振
    素子の開放端部に基部を挿入した導体と、この各導体の
    基部に固着され、前記各共振素子の開放端側に固定され
    る固体誘電体より成る支持体とによって形成し、前記2
    個のTEMモ−ド誘電体共振器型帯域阻止ろ波器の各阻
    止域における中心周波数を異ならせると共に、前記2個
    のTEMモ−ド誘電体共振器型帯域阻止ろ波器における
    各結合線路の各何れか一方の端部を、電気長で管内波長
    1/4 の長さの線路を介して共通の端子に接続し、前記
    2個のTEMモ−ド誘電体共振器型帯域阻止ろ波器にお
    ける各結合線路の各他方の端部を各独立の端子に接続し
    て成ることを特徴とする共用器。
  6. 【請求項6】共通の誘電体ブロックに穿った貫通孔内に
    設けた筒状共振素子を備えたTEMモ−ド誘電体共振器
    型帯域通過ろ波器と、固体誘電体に穿った貫通孔内に設
    けた筒状共振素子を備えたTEMモ−ド誘電体共振器型
    帯域阻止ろ波器とを備え、前記TEMモ−ド誘電体共振
    器型帯域通過ろ波器における初段及び終段の共振素子に
    各結合する入出力結合容量回路を、前記初段及び終段の
    共振素子の各開放端部に基部を挿入した導体と、この各
    導体の基部に固着され、前記初段及び終段の共振素子の
    各開放端側に固定される固体誘電体より成る支持体とに
    よって形成し、前記TEMモ−ド誘電体共振器型帯域阻
    止ろ波器における各共振素子間の結合線路と各共振素子
    とを結合する容量結合回路を、前記各共振素子の開放端
    部に基部を挿入した導体と、この各導体の基部に固着さ
    れ、前記各共振素子の開放端側に固定される固体誘電体
    より成る支持体とによって形成すると共に、前記TEM
    モ−ド誘電体共振器型帯域通過ろ波器の通過域における
    中心周波数と前記TEMモ−ド誘電体共振器型帯域阻止
    ろ波器の阻止域における中心周波数とを等しく選び、前
    記TEMモ−ド誘電体共振器型帯域通過ろ波器の何れか
    一方の入出力結合容量回路を共通の端子に接続し、前記
    TEMモ−ド誘電体共振器型帯域阻止ろ波器における結
    合線路の何れか一方の端部を、電気長で管内波長の1/4
    の長さの線路を介して前記共通の端子に接続し、前記T
    EMモ−ド誘電体共振器型帯域阻止ろ波器における結合
    線路の他方の端部を独立の端子に接続して成ることを特
    徴とする共用器。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5679502A (en) * 1979-11-30 1981-06-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd Band block filter and antenna duplexer
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