JPH064804B2 - 水性インキ - Google Patents

水性インキ

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JPH064804B2
JPH064804B2 JP61098766A JP9876686A JPH064804B2 JP H064804 B2 JPH064804 B2 JP H064804B2 JP 61098766 A JP61098766 A JP 61098766A JP 9876686 A JP9876686 A JP 9876686A JP H064804 B2 JPH064804 B2 JP H064804B2
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浩之 中村
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は毛細管サイズのインキ導通路を経てペン先にイ
ンキが導出される筆記具に適用される低粘度の水性イン
キに関し、詳細に紙面には勿論のこと、インキ不浸透の
プラスチックス表面にも耐水性の筆跡または記録を与え
る水性インキに関する。
従来の技術 紙面に耐水性の筆跡または記録を与える筆記具または記
録ペン用の水性インキまたはインキ不浸透のプラスチッ
クス表面にのる筆記具または記録ペン用の水性インキは
それぞれ数多く提案されている。これらは筆跡に耐水性
を付与したり、プラスチックスのような疎水性表面に筆
記できようにする目的で各種の樹脂エマルション、水溶
性樹脂、特定の水溶性有機溶剤、界面活性剤またはそれ
らの組合せを添加した水性インキを教示している。しか
しながら、この種の耐水性の筆跡を与える水性インキは
筆記具や記録ペンのペン先が開放状態にある場合、水分
の蒸発により不溶性の生成物がペン先表面に析出して次
の筆記時、ペン体内部からペン先表面へのインキの流出
を妨げ、カスレ現象となって現れる傾向があった。
また紙とプラスチックス表面の両方に耐水性の筆跡を与
える水性インキはほとんど開示されておらず、わずかに
高粘度の水性ビヒクルに顔料を分散させたインキがある
が、この種の粒子分散タイプの高粘度インキは、極太い
多孔質のペン体を備え、容器内のインキを弁機構を介し
て前記ペン体に送るタイプのマーキングペン(いわゆる
ペイントマーカー)に限って実用化されているのみであ
る。このようなペイントマーカー用の着色液は粒子を含
んでいることと高い粘度の故に細字用の万年筆、サイン
ペン及び記録計用レコーダーペンへの適用は困難であっ
た。
発明が解決しようとする問題点 本発明は毛細管サイズのインキ導通路を経てインキがペ
ン先へ導出される細いペン先を備えた万年筆、サインペ
ン、ボールペンのような筆記具に適用され、紙面は勿論
のこと、インキ不浸透のプラスチック表面にも耐水性の
筆跡をもたらすが、開放状態のペン先においてもペン先
のインキ詰まりを起こさない低粘度の筆記具用水性イン
キを提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段 本発明の水性インキは部分スルホン化ポリエステル樹脂
を含有する水性ビヒクル中に酸性染料、直接染料及び活
性水素を有する水溶性染料とエポキシ基を有する化合物
との反応により得られる生成物(以下エポキシ付加染料
と略称する)からなる群より選ばれる1種または2種以
上の染料を溶解してなる組成である。
前記酸性染料はColor Indexの酸性染料に分類される染
料から選ばれ、化学構造上ではアゾ系およびそれらの金
属錯塩、アントラキノン系、トリフェニルメタン系、キ
サンテン系に属するものである。
前記直接染料はColor Indexの直接染料に分類される染
料から選ばれ、化学構造上ではアゾ系及びそれらの金属
錯塩、スチルベン系、チアゾール系、ジオキサジン系、
フタロシアニン系に属するものである。
前記エポキシ付加染料は活性水素を有する水溶性染料に
エポキシ基をもつ化合物を反応させて得られる、次式の
構造で示されるものである。
(D)m−(CH2-CH(OH)-R)n ここで、Dは染料残基、RはC1〜C4のアルキル基、また
は−CH2OR1(R1はH、分岐していてもよいC1〜C5のアル
キル基、C1〜C5のアルケニル基、(メタ)アクリル酸
基、プロピルトリメトキシシランまたは分子量300以下
の多価アルコール残基を表す)、mは1または2、nは
1〜4の数を表す。
この種のエポキシ付加染料については特開昭61-14270号
公報に詳述されており、同公報に記載されている化合物
が好適に用いられる。
これら染料はインキ組成中、全量に対して4乃至10重
量%の範囲で用いられる。
前記部分スルホン化ポリエステル樹脂は骨格がジカルボ
ン酸とジオールの線状ポリエステルであり、前記両成分
のいずれかの一部はスルホン酸基が結合した芳香族環を
有するものであり、ジオール成分の少なくとも一部は繰
り返しユニット数2乃至10のポリエチレングリコールで
ある。ジカルボン酸成分としてはマロン酸、こはく酸、
アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマール酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸、フタール酸、ナフタレンジ
カルボン酸、及びそれらの誘導体があげられ、ジオール
成分としてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3-プロパンジオール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、シク
ロヘキサンジオール、ジヒドロキシベンゼン、メチレン
ジフェノール、チオジフェノール、ビフェノール及びそ
れらの誘導体があげられ、前記スルホン酸が結合した芳
香族環を有する成分としてはスルホイソフタール酸、ス
ルホテレフタール酸、スルホフタール酸、4-スルホナフ
タレン-2,7-ジカルボン酸、スルホジメチルイソフター
ル酸、4′−スルホフェニル-3,5-ジカルボメトキシベ
ンゼンスルホネート、6′−スルホ−2′−ナフチル-
3,5-ジカルボキシベンゼンスルホネート、5-〔4′−
(スルホ)-フェノキシ〕イソフタール酸、5-〔4′−
(スルホ)-フェノキシ〕テレフタール酸、2−スルホ−
1,4-ジヒドロキシベンゼン及びそれらのアルカリ金属塩
があげられる。
前記樹脂はインキ組成中、全量に対して5乃至10重量
%の範囲であり、且つ前記染料に対して重量比で1乃至
2倍量の範囲で用いられる。より多量の使用は高粘度の
インキをもたらし、毛細管サイズのインキ導通路を備え
た筆記具用のインキとしては不適当なものとなる。前記
用途に適したインキは約20℃において10cPs未満の
低粘度を示すものである。
本発明の水性インキのビヒクルは水中に前記部分スルホ
ン化ポリエステル樹脂が分散または溶解されてなるが、
必要に応じてエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール等
のグリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリ
コールエーテル類、グリセリン、2-ピロリドン、N-ソチ
ルピロリドン、ジメチルイミダゾリノン等から選ばれる
保湿剤、フタル酸エステル等の前記樹脂の可塑剤、筆跡
の乾燥を早めるためのエタノール、プロパノール等の揮
発性有機溶剤、インキの疎水面への濡れ性、毛細管路へ
の浸透性を改質する界面活性剤、pH調節剤、防錆剤及び
防腐剤等が添加されてもよい。
作用 前記のとおり、部分スルホン化ポリエステル樹脂は構造
中に各種の親水部と疎水部を有するので、これを含む水
性インキは各種表面になじみ、インキ中の染料は前記樹
脂と互いに親和する部分で会合した状態で存在し、それ
により得られる筆跡は耐水性を示すものと考えられる。
実施例 実施例インキを次のとおり調製した。
(1)部分スルホン化ポリエステル樹脂水性分散液の調製 約90℃の熱水中に攪拌下、所定量の樹脂を添加し、20〜
40分攪拌を継続して樹脂を溶解、分散した後、放冷す
る。
以下の組成の樹脂水性分散液を得た。
樹脂A水性分散液 部分スルホン化ポリエステル樹脂A 28重量部 フタール酸ジメチル(可塑剤) 3重量部 水 69重量部 樹脂B水性分散液 部分スルホン化ポリエステル樹脂B 25重量部 水 75重量部 樹脂C水性分散液 部分スルホン化ポリエステル樹脂C 30重量部 水 70重量部 用いられた部分スルホン化ポリエステル樹脂の特性は次
のとおり。
(2)インキの調製 所定量の染料、前記部分スルホン化ポリエステル樹脂水
性分散液、その他の添加剤及び残余の水を混合し、約90
℃に加熱しつつ2時間攪拌し、冷却後、濾紙濾過して仕
上げた。
次に比較例インキを次のとおり調製した。
所定量の染料、添加剤及び水を混合し、40〜50℃に加熱
しつつ2時間攪拌し、冷却後、濾紙濾過してインキを仕
上げた。
表1の原料(注番号)の内容は次のとおり。
(1)直接染料(C.I.Direct Black 154)の15%水溶液 (2)直接染料(C.I.Direct Black 19) (3)直接染料(C.I.Direct Black 154)1モルにブチル
グリシジルエーテル1モル付加物の15%水溶液 (4)酸性染料(C.I.Acid Red 92)2モルにエチレングリ
コールジグリシジルエーテル1モル付加物の15%水溶液 (5)酸性染料(C.I.Acid Blue 83) (6)塩基性染料(C.I.Basic Violet 1) (7)〜(9)8,9頁に記載の部分スルホン化ポリエステル
樹脂水性分散液 (10)ポリアクリル酸エステルエマルション、固形分 44
% (11)ポリビニルアルコール、平均重合度 約500、鹸化度
97% (12)スルホこはく酸ジアルキルエステルのナトリウム塩
の75%溶液 (13)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート (14)スルホこはく酸ジアルキルエステルのナトリウム塩
の30%水溶液 次に前記各インキについて以下の試験(1)乃至(4)を行っ
た。
各インキを軸方向の毛細管インキ通路を有する合成樹脂
成形体からなるペン先を備えたマーキングペンに所定量
充填して試料ペンとして試験に供した。
(1)紙上の筆跡の耐水性 各試料ペンにより筆記用紙A(JIS P3201)に所定の文
字群を筆記した試料片(筆記約10分後)を流水中に1時
間浸潰した後、乾燥して筆跡の変化を目視及びグレース
ケールにて調べた。
(2)ポリエステルフィルム上の筆跡 各試料ペンによりポリエステルフィルム上に所定の文字
群を筆記し、筆跡の状態を観察した。
(3)ポリエステルフィルム上の筆跡の耐水性 (2)で得られたフィルム(筆記約30分後)を流水中に1
時間浸潰した後、乾燥して筆跡の変化を目視及びグレー
スケールに調べた。
(4)試料ペンの開放放置後の書出し性能 試料ペンを開栓して2時間放置後、筆記用紙A上に筆記
して書出し性を調べた。
試験結果を表2に示す。
発明の効果 表2に示された結果のとおり、本発明の水性インキは紙
面には勿論のこと、インキ不浸透のプラスチック表面に
も耐水性の筆跡を与え、それにも拘わらず開放状態のペ
ン先においてインキ出を妨げる析出物を形成することが
ない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】必須成分として全量の4乃至10重量%の
    酸性染料、直接染料及びエポキシ付加染料から選ばれる
    水溶性染料、5乃至10重量%の部分スルホン化ポリエ
    ステル樹脂及び水を含むインキ組成物であって、前記部
    分スルホン化ポリエステル樹脂は骨格がジカルボン酸と
    ジオールの線状ポリエステルであり、前記両成分のいず
    れかの一部はスルホン酸基が結合した芳香族環を有する
    ものであり、前記ジオール成分の少なくとも一部が繰り
    返しユニット数2乃至10のポリエチレングリコールで
    ある構造、且つ1万乃至2万の分子量を有し、前記染料
    と樹脂の重量比が染料1に対し樹脂1乃至2の範囲であ
    り、約20℃におけるインキの粘度が10cPs未満であ
    ることを特徴とする筆記具用水性インキ。
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