JPH0647662B2 - ボ−ルペン用水性顔料インキ - Google Patents

ボ−ルペン用水性顔料インキ

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JPH0647662B2
JPH0647662B2 JP61152094A JP15209486A JPH0647662B2 JP H0647662 B2 JPH0647662 B2 JP H0647662B2 JP 61152094 A JP61152094 A JP 61152094A JP 15209486 A JP15209486 A JP 15209486A JP H0647662 B2 JPH0647662 B2 JP H0647662B2
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JP
Japan
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ink
pigment
ball
wax
water
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JP61152094A
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English (en)
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JPS638465A (ja
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武志 外山
博美 佐野
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,ボールペン用水性顔料インキに関する。更に
詳細にはボール沈みの少ないボールペン用水性顔料イン
キに関する。
(従来の技術) 従来,ボールペン用水性インキの着色剤としては水溶性
染料が使用されており,近年,筆跡の耐水性,耐候性の
向上のため顔料も使用されてきている。しかしながら斯
るボールペン用水性インキは潤滑性が乏しいという欠点
があり,筆記時にボールペンチップのボール受け座に摩
耗が生じ,ボールがボールペンチップの内方に埋没して
しまう,所謂ボール沈み現象が発生し筆記不能になって
しまう結果を招いている。上記欠点を解消する為に,例
えば特開昭61−76577号公報においては,水溶性
染料を着色剤としたボールペン用の水性インキ組成物に
ワックスを添加する事が開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら,前記公報の様にインキ中にワックス及び
乳化剤を添加しインキ中でワックスを乳化又は可溶化す
る場合,着色剤として顔料を用いたインキにおいては,
ワックスが顔料に吸着して顔料分散が不安定となり,顔
料の凝集やインキ粘度の上昇を引き起こしてしまうとい
う問題を生じてしまい,ボール沈み現象を解消するイン
キを得るに至っていない。
従って,本発明の目的は着色剤として顔料を用いたボー
ルペン用水性顔料インキにおいて,顔料の凝集やインキ
粘度の上昇を生ぜずにボール沈み現象を発生しないイン
キを提供する事である。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、顔料、アクリル酸と疎水性モノマーとの共重
合体の塩よりなる分散剤、水及びワックスエマルジョン
とから少なくともなるボールペン用水性顔料インキを要
旨とするものである。以下,本発明を詳細に説明する。
本発明の骨子であるワックスエマルジョンはボール受座
の摩耗を防止する為に用いるものであって,インキに予
め水又は水と相溶性のある溶剤に分散したワックスエマ
ルジョンを添加する事により,顔料粒子への吸着を防止
する事ができ,その結果顔料の凝集やインキ粘度の上昇
を防止することができる。
ここで用いるワックスエマルジョンは,モンタンロウ系
ワックス,みつろう,カルナウバワックス,木ろう等の
天然ワックス,パラフィンワックス,ポリエチレンワッ
クス,マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワック
スの一種又は二種以上を乳化剤により分散したものであ
って,0.1〜10重量%が好ましく用いられる。
顔料は着色剤として用いるものであって,アゾ系,アン
スラキノン系,縮合ポリアゾ系,チオインジゴ系,金属
錯塩系,フタロシアニン系,ペリノン・ペリレン系,ジ
オキサジン系,キナクリドン系等の有機顔料,カーボン
ブラック,二酸化チタン,酸化鉄,等の無機顔料,真ち
ゅう粉,アルミニウム粉等の金属粉顔料及び螢光顔料の
一種もしくは二種以上を混合して用いることができ,そ
の使用量は3〜20重量%が好ましい。
分散剤としては、アクリル酸と疎水性モノマーとの共重
合体の塩を用いることが必要である。これは、前記ワッ
クスエマルジョンと併用することによって、顔料の良好
な分散安定性が維持されるためである。具体例として
は、スチレン・アクリル酸共重合物の塩、アクリル酸エ
ステル・アクリル酸共重合物の塩があり、これらは1種
又は2種以上混合して使用可能であり、その使用量はイ
ンキ全量に対して0.5〜20重量%が好ましい。
以上の他,必要に応じてペン先乾燥防止剤として尿素,
尿素誘導体やグリコール類等の水溶性有機溶剤,防錆
剤,防黴剤等を適宜選択して使用することもできる。
インキの調整方法としては,通常知られているロールミ
ル,サンドミル等の分散機により顔料の分散を行ない,
ろ過,遠心分離等により粗大粒子を除去する方法が用い
られる訳であるが,ワックスエマルジョンの添加時期
は,顔料の分散時,分散終了後,又はミルベースの希釈
時等特に限定はない。
(作用) 本発明のインキを用いた場合,何故にボール沈みが少な
くなり,筆記可能な距離が長くなるか,については下記
の如く推察される。
本発明のインキを用いた場合,ボールペンチップ内のボ
ールとボール受座部の接触面には,インキ中より常にワ
ックスエマルジョン粒子が供給され,筆記圧によりワッ
クスエマルジョン粒子が圧延され,ボールとボール受座
部の間に膜状に広がると考えられる。このワックスの膜
が,ボールとボール受座部の間に介在する為,研摩作用
を有する顔料粒子が直接ボール受座面を擦過するのを低
減し,その結果,顔料粒子によるボール受座面の研摩作
用が減少し,ボール沈み量が小さくなると考えられる。
また、顔料の分散剤としてアクリル酸と疎水性モノマー
との共重合体の塩を用いており、このアクリル酸と疎水
性モノマーとの共重合体の塩は、ワックスエマルジョン
の乳化剤に対して悪影響をおよぼさないためワックスエ
マルジョンの効果を低減することはない。
(実施例) 以下,本発明を実施例により更に詳細に説明するが,実
施例中「部」とあるのは「重量部」を示す。
(実施例1) カーボンブラック(CI 77265) 8.0部 アクリル酸ブチル−アクリル酸共重 合物のナトリウム塩 10.0部 (重量比 40:60) プロピレングリコール 10.0部 エチレングリコール 20.0部 水 49.0部 ジョンワックスJW26 (ポリエチレンワックスエマル 3.0部 ジョン,ジョンソン(株)製) (固形分) 上記成分を混合し,ボールミルで分散した後,粗大粒子
を遠心分離で除去し,黒色インキを得た。
(実施例2) 銅フタロシアニン グリーン 8.0部 (C.I.74160) プロピレングリコール 10.0部 エチレングリコール 10.0部 スチレン・アクリル酸共重合物 アンモニウム塩 2.5部 水 64.5部 ジョンワックスJW150 (ポリエチレン/パラフィン ワックスエマルジョン 5.0部 ジョンソン(株)製) (固形分) 上記成分を混合し,サンドミルにて分散した後,粗大粒
子を遠心分離にて除去し,緑色インキを得た。
(比較例1) 実施例1よりジョンワックスJW26を除きその分水を
加えた以外は実施例1と同様にして黒色インキを得た。
(比較例2) 実施例2よりジョンワックスJW150を除きその分水
を加えた以外は実施例2と同様にして緑色インキを得
た。
(発明の効果) 以上,実施例1〜3,比較例1〜3で得られたインキ
を,SUS430製ボールペンチップと直径0.6mmの
超硬合金球を組合せたボールペン先をもつ筆記具に充填
し筆記可能距離,ボール沈み量,について試験したとこ
ろ表−1のようになった。
以上の様に本発明のボールペン用水性顔料インキは,筆
記時にボールが回転する際のボール受座の摩耗が少な
く,筆記可能距離が長い,ボールペン用に適した水性顔
料インキである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料、アクリル酸と疎水性モノマーとの共
    重合体の塩よりなる分散剤、水及びワックスエマルジョ
    ンとから少なくともなるボールペン用水性顔料インキ。
JP61152094A 1986-06-28 1986-06-28 ボ−ルペン用水性顔料インキ Expired - Lifetime JPH0647662B2 (ja)

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JPS638465A JPS638465A (ja) 1988-01-14
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