JPH0647518A - 低圧鋳造装置及び低圧鋳造方法 - Google Patents

低圧鋳造装置及び低圧鋳造方法

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JPH0647518A
JPH0647518A JP4184436A JP18443692A JPH0647518A JP H0647518 A JPH0647518 A JP H0647518A JP 4184436 A JP4184436 A JP 4184436A JP 18443692 A JP18443692 A JP 18443692A JP H0647518 A JPH0647518 A JP H0647518A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D39/00Equipment for supplying molten metal in rations
    • B22D39/02Equipment for supplying molten metal in rations having means for controlling the amount of molten metal by volume
    • B22D39/026Equipment for supplying molten metal in rations having means for controlling the amount of molten metal by volume using a ladler

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送溶湯のラドルからの溶湯の滴下が生じる
ことなく、またラドルからの注湯動作が短期間に実行可
能な低圧鋳造装置及び低圧鋳造方法を提供すること。 【構成】 ラドル3の底面部に給排口3cを形成し、ま
たラドル内部を選択的に大気と連通させる開閉手段4を
設け、溶湯を給排口3cよりラドル内に導いた後に大気
と遮断する。給排口の断面積は適切に設定されている。
また溶湯加圧機構50がラドル内と接続可能に設けられ
る。 【効果】 ショットサイクルの短縮化、給湯量の安定
化、構造の簡略化が達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は低圧鋳造装置及び低圧鋳
造方法に関し、特に溶湯を溶湯保持炉から金型の注湯部
に順次搬送して金型キャビティ内に溶湯を充填するため
の低圧鋳造装置及び低圧鋳造方法に関する。なお以下の
説明において、溶湯保持炉から金型へ溶湯を搬送するた
め溶湯を貯留搬送するラドルへ溶湯を導く場合を「給
湯」と称し、該ラドルから金型内へ溶湯を排出する場合
を「注湯」と称する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト機の注湯口に溶湯金属を自動
注湯する場合には、一般に注湯量の精度を維持するこ
と、溶湯の温度低下を防止することが困難である。そこ
で、従来より様々な提案がなされてきた。例えば、特許
第87747号公報では、一端に溶湯給排口が穿設され
たシリンダ内にピストンを摺動可能に設け、シリンダを
炉内の溶湯に浸した状態でピストンの一方向への摺動運
動によりシリンダ内に負圧を生ぜしめて炉内の溶湯金属
を溶湯給排口を通じてシリンダ内に流入せしめ、またピ
ストンの反対方向への摺動運動により、シリンダ内に維
持された溶湯を該給排口を通じて金型内に給湯する技術
が記載されている。
【0003】また特開昭50−13225号公報記載の
発明では、上下動可能回転可能な支管を中心にして複数
の注湯管を放射状に配設し、支管内に吸気路、空室を形
成し、空室と注湯管とを腕管にて連通させ、吸気路に負
圧を導入することで、空室を介して腕管内に負圧を作用
させて溶湯釜内に浸された注湯管内に溶湯を真空吸引
し、所定の金型湯口位置まで回転搬送している。
【0004】更に実開平2−42751号公報記載の注
湯装置は、ロータリー式低圧鋳造のための装置であり、
ラドルの下端の給排口が溶湯に進入するまで下降させ、
これともに加減圧装置によってラドル内を減圧して溶湯
をラドル内に流入せしめ、所定量の溶湯が給湯されると
給排口がラドル内を移動可能に設けられた栓により閉塞
される。ラドルを金型上に搬送した後、ラドルを金型の
湯口に密着させ、加減圧装置によりラドル内をわずかに
減圧して金型内への注湯をコントロールし、その後ラド
ル内を大気圧に戻して注湯を促進させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の給湯装置で
は、次のような問題点が依然存在する。まず特許第87
747号公報では、シリンダピストン機構が用いられて
いるため、摺動部に溶湯が侵入し、それが固化すると爾
後の給湯がなし得なくなる。特に小容量の溶湯給湯作業
の場合にはシリンダ内に吸引された溶湯の熱容量が低下
し温度低下をきたすのでこの欠点が顕著となる。また溶
湯がピストンの反対側にまで侵入すると、ピストン往復
動作機構にまで損傷を与えることとなる。また負圧を利
用した吸引であるので、シリンダ内の溶湯の挙動が激し
く湯面が静止するまでに比較的時間を要することが考え
られる。湯面が静止しないままにシリンダを上昇させる
と、シリンダ内の湯量がばらつき、精度の高い給湯がな
し得なくなる。
【0006】特開昭50−13225号公報記載の発明
では、支管の周りに複数の注湯管を放射状に設けてお
り、支管や注湯管内に複雑な形状の通路を形成しなけれ
ばならず、構成が複雑であり、装置製造コストが高くな
るという欠点を有する。また、負圧による溶湯の吸引を
行うため、溶湯が急激に注湯管に流入し、注湯管に連通
する腕管等の管路内にも溶湯が侵入する可能性が高く、
該管路に溶湯が付着凝固し、管路を閉塞すると、次回の
給湯作業が不可能となる。また、真空吸引であるため上
記した特許発明における欠点と同様な欠点が生じる。
【0007】実開平2−42751号公報記載の発明で
も加減圧装置を用いてラドル内に給湯しているので減圧
の程度が大きいと上述したと同様な欠点を有する。ま
た、給排口は栓により閉塞、開口されるので、給排口の
外周部に溶湯カス例えばアルミが堆積し固化すると、注
湯時にラドルと金型との密着性が阻害されて注湯に支障
をきたすことになる。また給排口内周部や栓の外周部に
アルミカスが付着すると、栓が完全に給排口を閉鎖でき
ないので搬送時にラドル内の溶湯の漏出を招くこととな
る。更に、注湯時にいったんラドル内を減圧しているの
で、給排口よりラドル内の溶湯に空気が進入し易くなり
鋳造品に鋳巣が生じるおそれがある。また減圧の程度如
何によっては注湯不能ともなり、何回か試行錯誤により
減圧度を決定する必要があるので、圧力調整が煩雑とな
る。
【0008】そこで本発明は、小量の注湯であっても搬
送溶湯の温度低下を生じることなく、かつ溶湯搬送時ラ
ドルからの溶湯の漏出を防止可能として給湯量の精度を
低下させることなく、また注湯時にラドル内への空気の
侵入が生じることがなく、溶湯が装置の動作に対して何
等悪影響を与えることのない、ショットサイクルの短縮
化を可能とした低圧鋳造装置及び低圧鋳造方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、底部に溶湯の給排口が形成されたラドルと、
該ラドルの内部と接続され該ラドル内部を選択的に大気
と連通遮断する開閉弁手段と、該ラドルを溶湯の保持炉
と金型の注湯部との間を移動させるラドル移動手段とを
備え、該ラドルを該金型注湯部に押圧して該ラドル内の
溶湯を該金型のキャビティ内に低圧で充填する低圧鋳造
装置において、(a)該給排口の断面積を20平方ミリ
メートル乃至80平方ミリメートルとし、(b)該開閉
弁手段に接続して該ラドル内の溶湯を排出するための溶
湯加圧機構を設けた低圧鋳造装置を提供している。
【0010】本発明では更に、ラドル底部に形成した給
排口より溶湯をラドル内に給湯する給湯工程と、該ラド
ルを金型の注湯部まで移動させる移動工程と、該給排口
から該ラドル内の溶湯を金型キャビティに低圧で充填す
る充填工程と、所定時間経過後型開きして鋳造品を該金
型から取り出す鋳造品取り出し工程とを有する低圧鋳造
方法において、(a)該給湯工程は、ラドル内部と大気
と連通して該給排口より溶湯を該ラドル内に給湯する工
程を有し、(b)該移動工程は、ラドル内部を大気と遮
断した後に該ラドルを該金型注湯部まで移動する工程を
有し、(c)該充填工程は該ラドルを該注湯部に対し押
圧して密着させ、該ラドル内部を大気と連通させて該溶
湯を大気圧と該溶湯の自重で該金型キャビティに充填す
る第1工程と、所定時間経過後に溶湯加圧機構を作動さ
せて加圧下で該溶湯を充填する第2工程とを有し、
(d)該金型キャビティへの溶湯充填完了後に更に溶湯
を加圧しながら凝固させる凝固工程を有する低圧鋳造方
法を提供している。
【0011】
【作用】ラドル内に溶湯を給湯する場合には、開閉手段
によりラドル内部を大気と連通させ、ラドルを所定高さ
に維持して炉の溶湯内に浸す。給排口は溶湯の侵入を与
えるに十分の断面積を有しているので、炉内の溶湯は炉
の湯面と同一の高さになるまで自然にラドル内部に侵入
する。所定量の溶湯がラドル内に蓄えられると、開閉手
段を動作して、ラドル内部と大気とを遮断する。大気と
の遮断を維持しつつその後ラドルを注湯部まで搬送する
のであるが、給排口は溶湯の滴下を防止するに十分な表
面張力を生ぜしめる断面積を有しているので、溶湯の搬
送中、溶湯の漏出は生じない。またこの際には溶湯の自
重により溶湯がわずかに下降し給排口部分に膨出するの
であるが、そのため溶湯貯留空間内に密封された空気の
体積はその分増加することとなり、その内圧がわずかに
低下するので溶湯保持能力が更に向上する。かかる観点
からも溶湯の給排口部分の表面張力は該給排口部分の溶
湯の膨出に打ち勝つような断面積が選択されているので
ある。給排口が注湯部に到着整合すると、開閉手段を動
作して、再度ラドル内部を大気と連通させ、溶湯の自重
並びに大気圧を利用して注湯する。また溶湯加圧機構が
作動して低圧力の圧力流体が開弁状態にある開閉手段を
介してラドル内の溶湯面に供給されるので溶湯の排出が
促進される。
【0012】
【実施例】以下本発明による低圧鋳造装置の第1実施例
について図1乃至図2を参照しながら説明する。図1は
給湯状態を、図2は注湯状態をそれぞれ示す。本実施例
に用いられるラドル3は、溶湯2をプールする保持炉1
内に移動可能に浸漬される。ラドル3の上部は開放され
て上部開放部3aをなし、底部3bはテーパ状をなしそ
の頂部に給排口3cが形成されている。上部開放部3a
は蓋部5が嵌合されて閉塞されしかして溶湯貯留空間3
dが提供される。蓋部5には貫通孔5aが穿設されてお
り貫通孔5aは管11を介して開閉手段4と接続されて
いる。また蓋部5にはラドル3の下降量を調節するため
の溶湯検出センサー71が取り付けられている。なお該
溶湯検出センサー71は後述する鋳造機の制御部60に
接続されている。
【0013】開閉手段4は、ブロック8とブロック開閉
機構19とを有する。ブロック8には流体通路8aが形
成され、その一端は管11と接続され、他端8bはブロ
ック開閉機構19と接続されている。ブロック開閉機構
19は該他端8bが大気との連通を遮断される第1の切
替位置19Aと、該他端が大気と連通する第2の切替位
置19Bとに切替可能なソレノイド19aを有する電磁
切替弁19により構成される。その切替動作は鋳造機の
制御部60とソレノイド19aとを接続し、ソレノイド
19aに切替信号を出力することによりなされる。
【0014】上記ラドル3と開閉手段4とは給湯部12
を構成し、該給湯部12は昇降手段13に接続されてい
る。昇降手段13は、鋳造機の制御部60と接続された
駆動モータ14と、該駆動モータ14に結合されたボー
ルネジ15と、ボールネジ15に螺合するスライダ16
とにより構成され、該ブロック8がスライダ16に取付
けられている。駆動モータ14の回転によりボールネジ
15が回転し、その結果スライダ16が上昇または下降
するので、該給湯部が上昇下降することとなり、ラドル
3の炉1内への浸漬量が調節可能となる。昇降手段13
は走行レール等の搬送手段17に接続されており、ラド
ル3を水平方向に搬送して該ラドルの給排口3cを後述
の金型注湯口まで到達させ、また、該ラドル3を保持炉
1方向に逆走させるよう構成されている。
【0015】該開閉手段4は溶湯加圧機構50と接続さ
れている。溶湯加圧機構50は注湯開始後所定時間内に
低圧力流体をラドル3内に作用させ、ラドル3内の溶湯
の排出を促進するために設けられている。そのため溶湯
加圧機構50は、空気又は不活性ガスの圧力流体源32
と、ライン40bにて圧力流体源32に接続される圧力
調整弁30と、ライン40aにて圧力調整弁30と接続
される電磁切替弁21と、ライン40a上で該圧力調整
弁30と電磁切替弁21との間に接続されるインジケー
タ31と、ライン40cにて電磁切替弁21、19との
間に接続される逆止弁付流量制御弁22とにより構成さ
れる。電磁切替弁21は鋳造機の制御部60と接続され
るソレノイド21aを有し、圧力流体源32と電磁切替
弁19とを流体的に接続させる第1の切替位置21A
と、両者の接続を遮断する第2の切替位置21Bとに切
替えるよう構成されている。逆止弁付流量制御弁22
は、電磁切替弁21に動作指令信号が出力されて第1位
置21Aに切換えられ圧力流体源32からの流体が配管
40cに流入可能となったときに、圧力流体源32が本
来有する大容量の圧力流体を小容量に制限してラドル3
内の溶湯に作用させるために設けられている。上記した
ラドル3の溶湯保持原理を図3乃至図5を用いて説明す
る。ラドル給排口3cの断面積が大きすぎると、 ラド
ル3内部に溶湯が侵入する効率は高くなるもののラドル
3内の溶湯が漏出する可能性が高く、溶湯搬送に際して
周囲の機械構成要素や作業環境部に溶湯が滴下して給湯
効率の低下を来すこととなる。また給排口3c断面積が
大きいと、炉内に貯留している溶湯表面の酸化膜層をも
ラドル3内に取り込む結果となり該酸化膜が金型内に注
湯されると製品品質の低下を来すこととなる。一方給排
口3cの断面積が小さすぎると、溶湯の滴下を防止する
ことができるが、ラドル3内へ溶湯が円滑に侵入するこ
とが不可能となり、またラドルからの溶湯排出速度も低
くなり、ひいては、ショットサイクルが長くなる結果と
なり、製造効率の低下をもたらすこととなる。また、シ
ョットサイクルが長くなれば、小量の給湯の場合にラド
ル3内の溶湯温度が急激に低下し、鋳造製品の品質が低
下することとなる。このように給排口の面積はきわめて
重要である。
【0016】図3に示される両端開口の筒体Cは、断面
積がS長さLを有するものとし、この筒体Cを高さhま
で、密度ρの液体に浸すとする。このとき、液体に浸さ
れていない筒体部分の容積をAとし、大気圧をPとす
る。その状態で、図4のように筒体Cの上方開口部を蓋
体Dにより密封し、次に筒体Cを液体から取り出すと、
筒体Cから液体が滴下しないとの前提に立てば、図5に
示されるように、筒体Cの下方開口部から、液体の表面
張力に打ち勝たない状態で液体が膨出する。従って、筒
体C内の液体の高さはhからh’に減少する(図4)。
そのことにより、蓋体Dにより密閉された空間内の容積
がAからBに増加しそのため圧力も大気圧PからP’に
低下する。ここで、筒体C内に液体を保持し得る場合の
力の釣合を考えると、筒体の下方開口部には大気圧Pが
作用しているので、P’+ρh’=P という式で表す
ことができる。 なお筒体内の密閉空間内の空気圧P’
は P’=(L−h)P/(L−h’) と表すことができ、分子(L−h)が分母(L−h’)
より小さいからP’は当然Pより小さくなる。
【0017】また筒体C先端部分の液体表面の形状は図
5に示されるとおり球面形であり表面張力により筒体C
内の液体をシールする。ここで液体の内外表面の圧力差
ΔPを考えると、ΔP=2T/Rと表すことができる。
ここでTは表面張力、Rは膨出した液体の曲率半径であ
る。この圧力差ΔPが所定値以下になると、液体による
筒体先端のシール効果を得ることが不可能となる。一方
で、曲率半径Rは筒体の直径に比例するので、筒体の直
径が大きくなると曲率半径Rが大きくなり、表面張力T
は定数であるのでΔPが減少する。
【0018】以上のことにより筒体の直径を、図1のラ
ドル3給排口3cの直径に当てはめて考えると、ショッ
トサイクルの短縮化をはかりまた液体の膨出による密閉
空間Bの空気圧減少効果を高めようとすれば、筒体の直
径を大きくすればよいが、圧力差ΔPの減少を所定値以
内にとどめるという点からは、筒体の直径は小さくすべ
きであるという相矛盾する観点をふまえつつ決定する必
要があることがわかる。
【0019】そこで筒体Cの直径を本実施例の給排口3
cの断面積として捉え、給排口3cの直径を変えて溶湯
の漏れを調べる実験を行った。使用した溶湯はアルミニ
ウム溶湯(JISADC10)でありその湯温は摂氏7
70±10度であった。
【0020】給排口の口径と溶湯の漏れの関係を調べる
ために、給排口の内径を5mm、6mm、7mm、8m
m、9mm、10mm、11mm、12mm,13m
m、15mmとする10種類の筒体を用意した。そし
て、給湯量を60±10gとした場合と、180±10
gとした場合のそれぞれの筒体の溶湯の漏れを調べた。
その結果、給湯量を60±10gとしたとき、内径が5
mm乃至10mmの筒体の場合には、溶湯の漏れがまっ
たく見られず、内径が11mm乃至13mmの筒体の場
合には、若干の溶湯の漏れが見られた。更に内径が15
mmの筒体の場合には、溶湯の漏れが著しかった。かか
る結果は、180±10gの給湯量としたときも同様で
あった。
【0021】以上の実験より明らかなように、溶湯の滴
下を防止するために必要な表面張力効果を発揮する直径
の上限値は10mmでありこれを面積に換算すると7
8.5平方ミリメートルであった。一方直径が5mmよ
り小さい、即ち断面積が19.6平方ミリメートルより
小さいと、溶湯のラドル3内への侵入速度が低下し、ま
た溶湯のラドルからの排出速度も低下するので、ラドル
内の溶湯の温度低下を来して製品の品質低下を招き、ワ
ンショットサイクルが長くなるので、製造効率の観点か
らも使用に供することはできない。以上のことにより、
給排口3cの断面積は20平方ミリメートル乃至80平
方ミリメートルが適切であることが判明した。次に本実
施例による金型7について図2に基づき説明する。金型
7は固定プラテン6aに固定された固定金型7cと、移
動プラテン6bに固定された可動金型7dにより構成さ
れ、両金型7c,7dの分割面にはキャビティ7eとそ
れに続く湯道(注湯口)7bが形成されている。湯道7
bに連通する金型の上面はラドル底部の形状と整合する
円錐形状の凹部となって注湯部7aをなし、該注湯部7
aには断熱材7fが設けられている。
【0022】第1実施例による低圧鋳造装置の動作につ
いて説明する。まず制御部60からの信号を受けて、図
示せぬ金型開閉装置が駆動され金型7c,7dが閉じら
れる。金型7c,7dの型閉完了後、炉1においてラド
ル3内に溶湯2を給湯するために、開閉手段4を開弁動
作させる。即ち、電磁切替弁21が第2の位置21Bに
ある状態で、鋳造機の制御部60から開閉手段4の開弁
信号がソレノイド19aに与えられると、電磁切替弁1
9は第2位置に切替えられる。従って、ラドル3の内部
3dは、管11、ブロック8に形成された流体通路8
a、電磁切替弁19を介して大気と接続される。
【0023】鋳造機の制御部60より、昇降手段13に
下降指令が出力されると、駆動モータ14によりボール
ネジ15が回転し、スライダ16を所定量降下させ給湯
部12が下降する。そのためラドル3の下部は所定の高
さまで溶湯2内に浸される。このときラドル内空間3d
は、上述のように大気と連通状態にあるので、炉1内の
溶湯2は、ラドル3の給排口3cから湯面と同じ高さに
なるまで自然にラドル内空間3d内に入り込む。また溶
湯検知センサ71が溶湯を検知すると、溶湯検知信号が
制御部60に出力され、この信号に応答して下降指令の
出力が停止され、ラドル3は所定の深さに停止保持され
る。
【0024】溶湯検知後所定時間が経過すると、制御部
60より電磁切替弁19のソレノイド19aに閉弁信号
が出力され、電磁切替弁19は第1の位置19Aに切替
られて、ラドル内部空間3dと大気との連通が遮断され
る。
【0025】その後、制御部60からの上昇指令によ
り、昇降手段13を作動させ、給湯部12を上昇させ
る。即ちボールネジ15を逆回転させラドル3を上昇さ
せる。このとき、溶湯貯留空間3dは大気と遮断されて
いるので、溶湯2が給排口3cから滴下することはな
い。そしてスライダ16が上限位置に到着すると、駆動
モータ14の回転が停止される。
【0026】給湯部12の上昇が完了すると、搬送手段
17が動作して、給湯部12は金型7c,7dの注湯部
7aの真上まで移動される。そして、昇降手段13を作
動させ予め設定された位置まで給湯部12を降下させ、
ラドル3の下面3bを注湯部7a上の断熱材7fに密着
させる。
【0027】下降が完了すると、ラドル3内の溶湯をキ
ャビティ7e内に充填するのであるが、その場合には、
制御部60から再度電磁切替弁19に開弁信号を出力
し、電磁切替弁19を第2の位置19Bに切替える。そ
のため電磁切替弁19、流体通路8a、管11、貫通口
5aを介して大気がラドル内貯空間3d内に導入され、
ラドル3内の溶湯は、大気圧と自重とにより給排口3c
より湯道7bを通過してキャビティ7e内に注湯充填さ
れる。
【0028】所定時間経過後、電磁切替弁19は第1の
位置19Aに切替られるとともに、制御部60から溶湯
加圧機構50の電磁切替弁21に開弁信号が出力され、
電磁切替弁21は第1の位置21Aに切替られる。その
ため圧力流体源32はラドル内空間3dと流体的に接続
される。ここでは、圧力流体源の流体圧力は、圧力調整
弁30で予め所定値(低圧)に調整されているので、調
整された圧力がラドル内空間3dに作用する。このこと
によりラドル内空間3d内の溶湯に低圧の流体圧力が作
用し、その排出が助長される。よって注湯時間が短縮さ
れ、かつ、確実な注湯が実現される。なおこの流体圧力
作用時間は注湯時間に応じて制御部60の図示しないタ
イマを調節することで調整可能であり、キャビティ7e
への溶湯の充填が完了した後も、ひけ巣防止の目的から
所定時間低圧で加圧が行われ溶湯を凝固させる。
【0029】注湯が完了後(所定時間経過後)、昇降手
段13が作動し、上限位置まで給湯部12を上昇させ
る。そして鋳造機の制御部60から走行駆動信号が出力
され、搬送手段17が作動して給湯部12は再度保持炉
1の上部へ移動する。また注湯開始後の所定時間が経過
すると、制御部60より金型開閉装置に型開き信号が出
力され、可動金型7dが移動して型開きが行われる。そ
して図示せぬ鋳造品押出し装置が作動して、製品を可動
金型7dより取り出す。その後、図示せぬエアーブロー
装置が作動し、固定、移動金型7c,7dのキャビティ
7e表面に付着している鋳ばり等を取り除き、図示せぬ
離型剤塗布装置が作動してキャビティ7eの表面に離型
剤を塗布する。その後は同様な動作を繰り返し、所定量
の溶湯を効率よく順次注湯する。
【0030】本発明による低圧鋳造装置の第2実施例に
ついて、図6に基づき説明する。なお図6において図1
乃至図2と同一の部材は同一番号を付し、説明を省略す
る。第2実施例の開閉手段4’はバルブ本体8’と、エ
アシリンダ9と、エアシリンダ9により閉弁開弁動作す
る開閉弁10と開閉弁駆動機構とを有する。開閉弁10
はエアシリンダ9内を摺動移動可能に設けたピストン1
0aと接続され、このピストン10aは、エアシリンダ
9を第1シリンダ室9aと第2シリンダ室9bとに画成
している。第1、第2シリンダ室9a,9bはそれぞれ
第1通路9cと第2通路9dの一端部と接続され、該第
1通路9c及び第2通路9dの他端部は開閉弁駆動機構
を介して圧力流体源32と接続されている。バルブ本体
8’内には該開閉弁10が移動可能に設けられる弁室
8’dが画成され、また該開閉弁10と当接する部分に
シール部材8’cと孔8’aが設けられている。またバ
ルブ本体8’の側壁には該弁室8’dを後述する電磁切
替弁21’を介して大気と連通させる貫通孔8’bが穿
設されている。該孔8’aと蓋部5の貫通孔5aとは管
11により接続されている。
【0031】開閉弁駆動機構は第1ソレノイド18a,
第2ソレノイド18bを有する電磁切替弁18により構
成され、流体通路51により圧力流体源32と接続され
ている。また第1、第2ソレノイド18a,18bは鋳
造機の制御部60とライン60a、60bにてそれぞれ
接続されて、電磁切替弁18を第1の位置18Xと第2
の位置18Y(図1)とに切替え可能に設けている。即
ち、ライン60a、60bを介して、開閉弁10の開弁
信号と閉弁信号がそれぞれ第1、第2ソレノイド18
a,18bに出力される。該第1、第2通路9c,9d
の他端部は該電磁切替弁18と接続されている。かかる
構成により、第1、第2シリンダ室9a,9bのいずれ
かに圧力流体を作用させて、ピストン10aの下降、上
昇を行わせ、開閉弁10を開閉させている。
【0032】上記した弁室8’dの貫通孔8’bは、溶
湯加圧機構50’と接続されている。溶湯加圧機構5
0’は、上述したように注湯時の開閉弁10が開弁して
いる間、貫通孔8’b、弁室8’d、孔8’a、管11
により構成される流体経路を通じてラドル3内の溶湯の
表面に小容量又は低圧力の圧力流体を作用させ、ラドル
内の溶湯を円滑に排出させるために設けられている。そ
のために溶湯加圧機構50’は、第1実施例とほとんど
同様な構成である。但し、電磁切替弁21’は開放ポー
ト21’cが設けられ、ラドル内空間3dと大気とを接
続させている点で、第1実施例と相違する。なお図6は
ラドル内空間3dと大気とを連通させる電磁切替弁2
1’の第1位置21’Xを示している。そして第1実施
例と同様に、電磁切替弁21’は、制御部60と接続さ
れるソレノイド21’aを有し、圧力流体源32とラド
ル内部とを接続させるための第2位置21’Yに切替可
能に設けられている。図6に示される状態は、電磁切替
弁21’には動作指令信号が送られておらず、該弁2
1’はバネ21’bの付勢力によってその第1位置2
1’Xが保持され、圧力流体源32と貫通孔8’bとの
接続が断たれている状態を示している。なおこの状態で
前記貫通口8’bは、配管40cと電磁切替弁21’の
開放ポート21’cを介して大気と連通している。また
上述したエアシリンダ9は鋳造機の制御部60に電気的
に接続されており、開閉弁10の開弁動作が終了すると
動作完了信号を制御部60に出力するよう構成され、こ
の動作完了信号に応答して電磁切替弁21’への動作指
令信号が発せられる。
【0033】第2実施例の低圧鋳造装置の動作について
説明する。第1実施例と同様に金型7c,7dの型閉完
了後、保持炉1においてラドル3内に溶湯2を給湯する
ために、開閉弁10を開弁動作させる。即ち、電磁切替
弁21’が第1の位置21’Xにある状態で、鋳造機の
制御部60から開閉弁10の開弁信号がライン60aを
介してソレノイド18aに与えられると、電磁弁18は
第2の切替え位置18Y(図6)に切替えられ、圧力流
体源32の圧力流体が流体通路51、電磁弁18、第2
通路9dを介して第2シリンダ室9b内に供給される。
また第1シリンダ室9a内の圧力流体は、第1通路9
c,電磁弁18を介して大気に排出される。よって開閉
弁10が上昇し、孔8’aの開口部から離反し、孔8’
aは貫通孔8’bと連通可能となる。よって大気が、開
口ポート21’c、ライン40c、貫通孔8’b、管1
1、貫通口5aを介して、ラドル内空間3d内に導入さ
れる。
【0034】第1実施例と同様に昇降手段13の作動に
より、ラドル3の下部を所定の高さまで溶湯2内に浸
す。ラドル3内に所定量の溶湯が流入したら、開閉弁1
0を閉弁動作させる。即ち鋳造機の制御部60から開閉
弁10の閉弁信号がソレノイド18bに与えられると、
電磁弁18は第1の位置18Xに切替えられ、圧力流体
源32の圧力流体が流体通路51、電磁弁18、第1の
通路9cを介して第1シリンダ室9a内に供給される。
また第2シリンダ室9b内の圧力流体は第2通路9d、
電磁弁18を介して、大気に排出される。よって、開閉
弁10が下降し、開閉弁10は孔8’aの開口部をシー
ル部材8’cを介して閉鎖することにより、ラドル内空
間3dは大気と遮断される。
【0035】次に、第1実施例と同様に、昇降手段13
が作動されて給湯部12を上昇され、次に搬送手段17
が動作して、給湯部12は注湯部7a上方まで移動し、
再び、昇降手段13が作動して給湯部12が注湯部7a
に接触する。そして、第1実施例と同様に注湯動作が行
われる。
【0036】即ち、エアシリンダ9を再度動作して開閉
弁10を開弁させると、電磁切替弁21’の開放ポート
21’cを介して大気がラドル内空間3d内に導入され
る。すると、大気圧と溶湯の自重とによりラドル3内の
溶湯は給排口3cよりキャビティ7e内に落下を開始す
る。
【0037】エアシリンダ9が開閉弁10の開弁動作を
完了させると、動作完了信号が鋳造機の制御部60に送
られ、その信号に応答して制御部60は動作指令信号を
電磁切替弁21’に出力する。それにより、前記第1位
置21’X(図6)にあった電磁切替弁21’は第2位
置21’Yに切替り、圧力流体源32から供給される圧
力流体が逆止弁付流量制御弁22を通過して、流量の制
御を受ける。そのため小容量の圧力流体が、ラドル3内
に送られ、しかしてラドル内空間3d内の溶湯に流体圧
力が作用し、その排出が助長される。この結果、注湯時
間が短縮され、かつ、確実な注湯が実現される。その後
の動作は第1実施例と同様である。
【0038】次に本発明による低圧鋳造装置の第3実施
例について図7を参照しながら説明する。
【0039】第3実施例では、溶湯を保持したラドル搬
送中のラドル3内の溶湯2の漏出を更に防止している。
詳細には、溶湯搬送に際して、高温の溶湯2をラドル3
内に保持した場合に、ラドル3や管11の密閉空間部の
空気が熱せられて微少ではあるが膨張し、図4で溶湯を
保持していた密閉空間B内の圧力P’がわずかに大気圧
Pに近づくこととなる。そのために、ラドル3内の溶湯
2が搬送中に滴下する。換言すれば、ラドル内の圧力が
再度P’となるまで溶湯が滴下することとなり、給湯量
の減少やばらつきの原因となって、給湯の高精度化が達
成されなくなる。このような現象は給排口3cの断面積
が大きく形成されている場合に、即ち給排口3cの直径
を10mmに近く設定した場合に顕著となる。そこで、
第3実施例では該ラドル3や管11の密閉空間部の空気
の膨張量分だけ該空間部を減圧するため、換言すれば図
4の密閉空間B内の圧力をP’に維持するために吸引減
圧手段を該空間部に接続させている。
【0040】図7において、ラドル3内の空間と管11
内の空間B’が図4の密閉空間Bに対応する。そして該
空間B’と吸引減圧手段120とが接続されている。具
体的には、吸引減圧手段120は、エアシリンダ123
と、シリンダロッド123aと、ピストン123bと、
シリンダ125と、0リング124と、電磁弁122と
により構成されている。シリンダ125の一端には配管
127の一端が接続され、配管127の他端はバルブ本
体8’の孔8’aに連通する連通孔8’eに接続されて
いる。シリンダ125内には0リング124を介してピ
ストン123bが摺動移動可能に設けられ、ピストン1
23bはロッド123aを介してエアシリンダ123内
のピストン123cと一体的に接続されている。該ピス
トン123cにより、エアシリンダ123は第1室12
3dと第2室123eとに画成され、第1、第2室12
3d,123eはそれぞれ、配管128a,128bを
介して、電磁弁122と接続されている。電磁弁122
は第1、第2切替位置122X,122Yに切替可能に
設けられており、そのために第1、第2ソレノイド12
2a,122bが鋳造機の制御部60にライン60d、
60cを介してそれぞれ接続されている。
【0041】かかる構成において、第2実施例で説明し
たのと同様に、開閉弁10を閉弁してラドル内空間3d
と外気とを遮断し、ラドル3内に溶湯を保持する。そし
て、昇降手段13が作動して給湯部12が上昇しラドル
3が保持炉1の溶湯面から離れた瞬間から、吸引減圧手
段120の動作を開始させる。但し該動作開始時期は、
かかる時期に限定されず、密閉空間B’の温度上昇によ
る内圧の変化の度合いにより適宜決定される。
【0042】密閉空間B’の空気吸引を行うために、鋳
造機の制御部60から吸引減圧信号がライン60dを介
して電磁弁122の第1ソレノイド122aに出力され
る。その結果電磁弁122は第1の位置122Xに切替
えられて、圧力流体源32の圧縮空気は配管128aを
介してシリンダ123の第1室123dに供給される。
そのためピストン123cが図7において左方に移動
し、ピストン123cと一体のピストン123bが同様
に左方の鎖線位置に移動するので、密閉空間B’の容積
が広げられ、該空間内の圧力が減少することとなる。こ
の減圧量は、加熱溶湯による配管11等内の空気の膨張
に起因する増圧を加味して適宜決定され、具体的にはピ
ストン123cのストローク調整により調節される。し
たがって、ラドル3内への加熱溶湯の流入に起因するラ
ドル空間や配管11内の密閉空間B’の空気膨張による
圧力上昇が相殺され、密閉空間B’内の圧力はP’若し
くはそれ以下に維持可能となり、搬送中の溶湯の滴下が
防止される。
【0043】キャビティ7e内への注湯は第1実施例で
説明したと同様な動作にて行われるのであるが、ラドル
3からの溶湯の排出を円滑に行うため、該吸引減圧手段
120は、該密閉空間B’内の圧力をわずかに上昇させ
るための注湯待機状態を提供している。即ち、ライン6
0cを介して、鋳造機の制御部60からの注湯待機信号
が電磁弁122の第2のソレノイド122bに出力され
る。そのため電磁弁122は第2の位置122Yに切替
えられ、圧力流体源32内の圧縮空気は配管128bを
介してシリンダ123の第2室123eに供給され、ピ
ストン123cを図7で右方に移動させる。そのことに
よりピストン123bも右方の実線位置に移動し、密閉
空間B’の圧力をわずかに上昇させて、溶湯の排出を促
すのである。即ち、吸引減圧手段が、第1、第2実施例
の溶湯加圧手段を兼ねるのである。
【0044】なお図7で示す第3実施例においては、開
閉弁4’の開弁状態でラドル内空間3dと大気とを貫通
孔8’bにより直接連通させているが、図6と同様な溶
湯加圧機構50’を更に設け、それを該貫通孔8’bに
接続してもよい。
【0045】次に本発明による低圧鋳造装置の第4実施
例について図8を参照しながら説明する。第4実施例も
第3実施例と同様に吸引減圧手段120Aが設けられて
いる点で、第3実施例と同様であるが、その構成が第3
実施例と異なっている。第4実施例の吸引減圧手段12
0Aは、電磁弁134と、エジェクタ131とから主に
構成されている。電磁弁134は配管135を介してバ
ルブ本体8’の連通孔8’e(図7)に接続され、また
逆止弁133を介してエジェクタ131と接続されてい
る。エジェクタ131の入力ポートは圧力流体源32に
接続され、出力ポートはマフラ132に接続されてい
る。圧力流体源32からはエジェクタ131に常時圧縮
空気を送りマフラ132を介して該空気を大気に消音、
放出している。よって、エジェクタ131内は圧縮空気
の流れによって大気圧より低い圧力の低圧発生部131
aが存在する。この低圧発生部131aと連通孔8’e
とを選択的に接続させるために該電磁弁134が設けら
れている。
【0046】電磁弁134は第1の位置134cと第2
の位置134dとに切り換可能なように鋳造機の制御部
60と接続されたソレノイド134aが設けられてい
る。またスプリング134bが電磁弁134に接続され
電磁弁134を第1の位置134cに保持するように付
勢している。更に電磁弁の第1の位置134c側の閉鎖
ポート134eは止め栓134fにより常時閉鎖されて
いる。鋳造機の制御部60にはタイマーが組み込まれて
おり、タイマーオンの状態で吸引減圧信号をソレノイド
134aに出力し続け、電磁弁134が第2の位置13
4dに切替えられるタイミングと期間とを規定してい
る。なおタイマーオンの期間は、密閉空間B’内で上昇
した圧力がP’に減少するまでの時間を予めテストにて
求めてから設定する。
【0047】以上の構成において、圧力流体源32から
の圧縮空気を常時送給することによりエジェクタ131
内には常時低圧発生部131aが存在しているのは上述
のとおりである。この状態で、第3実施例で説明したの
と同様に、開閉弁10を閉弁してラドル内空間3dと外
気とを遮断し、ラドル3内に溶湯を保持する。そして、
昇降手段13が作動して給湯部12が上昇しラドル3が
保持炉1の溶湯面から離れた瞬間から、タイマーがオン
になる。タイマーがオンとなると、鋳造機の制御部60
から吸引減圧信号がソレノイド134aに出力され、電
磁弁134はスプリング134bの付勢力に反して第2
位置134dに切替えられる。そのため低圧発生部13
1aが逆止弁33、電磁弁134、管路135を介して
密閉空間B’と接続され、しかして、密閉空間B’内で
増加した圧力はエジェクタ131方向に誘導されること
となる。よって、第3実施例と同様にラドル空間や配管
11内の密閉空間B’の空気膨張による圧力上昇が相殺
され、密閉空間B’内の圧力はP’若しくはそれ以下に
維持可能となり、搬送中の溶湯の滴下が防止される。
【0048】タイマーがオフとなると、ソレノイド13
4aへの吸引減圧信号は出力されないので、スプリング
134bの付勢力により電磁弁は第1の位置134cに
切替えられ、エジェクタ131と密閉空間B’との接続
が遮断される。このときは、止め栓134fにより該密
閉空間B’の空気は閉鎖ポート34eから排出されるこ
とはない。なお図8に示す第4実施例においても、貫通
口8’b(図7)に図6と同様な溶湯加圧機構50’を
接続して、キャビティ7e内への溶湯の充填を促進させ
ている。
【0049】また以上の実施例において、第2の加圧機
構を溶湯加圧機構50または50’と並列的に設け、溶
湯加圧機構がもたらす圧力値より高い圧力値の圧力流体
をラドル内に導いても良い。そのことにより、ラドル内
空間3d内に残留する溶湯や給排口3cより垂れ下がっ
たつらら状の残湯が、(高)圧力流体により吹き飛ばさ
れ除去可能となる。即ち、注湯時にラドル内の溶湯に作
用させる圧力流体より大容量又は高圧力の圧力流体を注
湯完了後にラドル内に作用させることで、給排口の周囲
につらら状に垂下した残湯も除去が可能となり、次回の
ラドル内への給湯が確実になし得るという効果をもたら
す。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明による低圧鋳
造装置によれば、ラドルの給排口の断面積が適切に選択
されているので搬送過程でのラドル内の溶湯が漏出する
ことがなく、溶湯の保持が確実かつ容易に行うことが可
能となるとともに、溶湯のラドルからの滴下がないので
給湯量の精度も向上する。また給排口の断面積を20平
方ミリメートル以上としたので、溶湯が円滑にラドル内
に侵入し、またラドルからの溶湯排出速度もさほど低下
することがない。そのためラドル内の溶湯の温度低下を
最小限に抑えることができ、ショットサイクルも短縮で
きる。ショットサイクルが短縮すればそれだけラドル内
での溶湯の湯面の酸化膜の発生を抑えることとなり、製
品品質の向上をもたらすこととなる。
【0051】更に本発明による低圧鋳造装置及び低圧鋳
造方法によれば、注湯時に低圧力の圧力流体をラドル内
の溶湯に作用させるので、ラドル内の溶湯がその自重と
該流体圧力により効率的に給排口より排出される。従っ
て、注湯時間が短縮され、かつ所定量の注湯が実現でき
る。注湯時間の短縮により、ラドル内の溶湯の温度低下
を最小限に抑えることができ、ショットサイクルも短縮
できる。加えて注湯時には、ラドル内空間を減圧する事
がないので、ラドル内への空気の侵入がなく、高品質の
製品を鋳造することが可能となる。またそのため装置全
体の構造を簡素化でき、安価な装置が提供可能となる。
【0052】更に本発明の第3、第4実施例による低圧
鋳造装置によれば、ラドル内に溶湯を保持し搬送する際
に、ラドル内およびラドルから開閉手段に至る管路内の
密閉空間の空気圧のわずかの増加を防止するための吸引
減圧手段が該密閉空間と選択的に接続可能に設けられて
いるので、高温の溶湯保持に起因する該密閉空間内の空
気の膨張による空気圧の上昇を相殺でき、搬送時の溶湯
の滴下が更に防止されることとなる。よって、注湯量の
精度が更に向上すると共に、作業環境の安全化、清潔化
をもたらすこととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による低圧鋳造装置の第1実施例を示す
概略図であり、その給湯状態を示す。
【図2】本発明による低圧鋳造装置の第1実施例を示す
概略図であり、その注湯状態を示す。
【図3】ラドル内の溶湯保持原理を示す説明図であり、
溶湯侵入状態を示す。
【図4】ラドル内の溶湯保持原理を示す説明図であり、
溶湯保持状態を示す。
【図5】ラドル内の溶湯保持原理を示す説明図であり、
給排口部分の溶湯形状を示す。
【図6】本発明による低圧鋳造装置の第2実施例を示す
概略図である。
【図7】本発明による低圧鋳造装置の第3実施例を示す
概略図である。
【図8】本発明による低圧鋳造装置の第4実施例の一部
を示す概略図である。
【符号の説明】
3 ラドル 3c 給排口 4,4’ 開閉手段 12 給湯部 13 昇降手段 17 搬送手段 50、50’ 溶湯加圧機構 21,21’ 電磁切替弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】また特開昭50−13225号公報記載の
発明では、上下動と回転可能な支管を中心にして複数の
注湯管を放射状に配設し、支管内に吸気路、空室を形成
し、空室と注湯管とを腕管にて連通させ、吸気路に負圧
を導入することで、空室を介して腕管内に負圧を作用さ
せて溶湯釜内に浸された注湯管内に溶湯を真空吸引し、
所定の金型湯口位置まで回転搬送している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【作用】ラドル内に溶湯を給湯する場合には、開閉手段
によりラドル内部を大気と連通させ、ラドルを所定高さ
に維持して炉の溶湯内に浸す。給排口は溶湯の侵入を与
えるに十分の断面積を有しているので、炉内の溶湯は炉
の湯面と同一の高さになるまで自然にラドル内部に侵入
する。所定量の溶湯がラドル内に蓄えられると、開閉手
段を動作して、ラドル内部と大気とを遮断する。大気と
の遮断を維持しつつその後ラドルを注湯部まで搬送する
のであるが、給排口は溶湯の滴下を防止するに十分な表
面張力を生ぜしめる断面積を有しているので、溶湯の搬
送中、溶湯の漏出は生じない。またこの際には溶湯の自
重により溶湯がわずかに下降し給排口部分に膨出するの
であるが、そのため溶湯貯留空間内に密封された空間
体積はその分増加することとなり、その内圧がわずかに
低下するので溶湯保持能力が更に向上する。かかる観点
からも溶湯の給排口部分の表面張力は該給排口部分の溶
湯の膨出に打ち勝つような断面積が選択されているので
ある。給排口が注湯部に到着整合すると、開閉手段を動
作して、再度ラドル内部を大気と連通させ、溶湯の自重
並びに大気圧を利用して注湯する。また溶湯加圧機構が
作動して低圧力の圧力流体が開弁状態にある開閉手段を
介してラドル内の溶湯面に供給されるので溶湯の排出が
促進される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【実施例】以下本発明による低圧鋳造装置の第1実施例
について図1乃至図2を参照しながら説明する。図1は
給湯状態を、図2は注湯状態をそれぞれ示す。本実施例
に用いられるラドル3は、溶湯2をプールする保持炉1
内に移動可能に浸漬される。ラドル3の上部は開放され
て上部開放部3aをなし、底部3bはテーパ状をなしそ
の頂部に給排口3cが形成されている。上部開放部3a
は蓋部5が嵌合されて閉鎖され、しこうして、溶湯貯留
空間3dが提供される。蓋部5には貫通孔5aが穿設さ
れており貫通孔5aは管11を介して開閉手段4と接続
されている。また蓋部5にはラドル3の下降量を調節す
るための溶湯検出センサー71が取り付けられている。
なお該溶湯検出センサー71は後述する鋳造機の制御部
60に接続されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】上記した弁室8’dの貫通孔8’bは、溶
湯加圧機構50’と接続されている。溶湯加圧機構5
0’は、上述したように注湯時の開閉弁10が開弁して
いる間、貫通孔8’b、弁室8’d、孔8’a、管11
により構成される流体経路を通じてラドル3内の溶湯の
表面に小容量又は低圧力の圧力流体を作用させ、ラドル
内の溶湯を円滑に排出させるために設けられている。そ
のために溶湯加圧機構50’は、第1実施例とほとんど
同様な構成である。但し、電磁切替弁21’は開放ポー
ト21’cが設けられ、ラドル内空間3dと大気とを接
続させている点で、第1実施例と相違する。なお図6は
ラドル内空間3dと大気とを連通させる電磁切替弁2
1’の第1位置21’xを示している。そして第1実施
例と同様に、電磁切替弁21’は、制御部60と接続さ
れるソレノイド21’aを有し、圧力流体源32とラド
ル内部とを接続させるための第2位置21’yに切替可
能に設けられている。図6に示される状態は、電磁切替
弁21’には動作指令信号が送られておらず、該弁2
1’はバネ21’bの付勢力によってその第1位置
1’xが保持され、圧力流体源32と貫通孔8’bとの
接続が断たれている状態を示している。なおこの状態で
前記貫通口8’bは、配管40cと電磁切替弁21’の
開放ポート21’cを介して大気と連通している。また
上述したエアシリンダ9は鋳造機の制御部60に電気的
に接続されており、開閉弁10の開弁動作が終了すると
動作完了信号を制御部60に出力するよう構成され、こ
の動作完了信号に応答して電磁切替弁21’への動作指
令信号が発せられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】電磁弁134は第1の位置134cと第2
の位置134dとに切り換え可能なように鋳造機の制御
部60と接続されたソレノイド134aが設けられてい
る。またスプリング134bが電磁弁134に接続され
電磁弁134を第1の位置134cに保持するように付
勢している。更に電磁弁の第1の位置134c側の閉鎖
ポート134eは止め栓134fにより常時閉鎖されて
いる。鋳造機の制御部60にはタイマーが組み込まれて
おり、タイマーオンの状態で吸引減圧信号をソレノイド
134aに出力し続け、電磁弁134が第2の位置13
4dに切替えられるタイミングと期間とを規定してい
る。なおタイマーオンの期間は、密閉空間B’内で上昇
した圧力がP’に減少するまでの時間を予めテストにて
求めてから設定する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に溶湯の給排口が形成されたラドル
    と、該ラドルの内部と接続され該ラドル内部を選択的に
    大気と連通遮断する開閉弁手段と、該ラドルを溶湯の保
    持炉と金型の注湯部との間を移動させるラドル移動手段
    とを備え、該ラドルを該金型注湯部に押圧して該ラドル
    内の溶湯を該金型のキャビティ内に低圧で充填する低圧
    鋳造装置において、 該給排口の断面積を20平方ミリメートル乃至80平方
    ミリメートルとし、 該開閉弁手段に接続して該ラドル内の溶湯を排出するた
    めの溶湯加圧機構を設けたことを特徴とする低圧鋳造装
    置。
  2. 【請求項2】 ラドル底部に形成した給排口より溶湯を
    ラドル内に給湯する給湯工程と、該ラドルを金型の注湯
    部まで移動させる移動工程と、該給排口から該ラドル内
    の溶湯を金型キャビティに低圧で充填する充填工程と、
    所定時間経過後型開きして鋳造品を該金型から取り出す
    鋳造品取り出し工程とを有する低圧鋳造方法において、 該給湯工程は、ラドル内部と大気と連通して該給排口よ
    り溶湯を該ラドル内に給湯する工程を有し、 該移動工程は、ラドル内部を大気と遮断した後に該ラド
    ルを該金型注湯部まで移動する工程を有し、 該充填工程は該ラドルを該注湯部に対し押圧して密着さ
    せ、該ラドル内部を大気と連通させて該溶湯を大気圧と
    該溶湯の自重で該金型キャビティに充填する第1工程
    と、所定時間経過後に溶湯加圧機構を作動させて加圧下
    で該溶湯を充填する第2工程とを有し、 該金型キャビティへの溶湯充填完了後に更に溶湯を加圧
    しながら凝固させる凝固工程を有することを特徴とする
    低圧鋳造方法。 【0001】
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