JPH0647335B2 - 車輛用幌開閉装置 - Google Patents

車輛用幌開閉装置

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JPH0647335B2
JPH0647335B2 JP19510887A JP19510887A JPH0647335B2 JP H0647335 B2 JPH0647335 B2 JP H0647335B2 JP 19510887 A JP19510887 A JP 19510887A JP 19510887 A JP19510887 A JP 19510887A JP H0647335 B2 JPH0647335 B2 JP H0647335B2
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和清 岡田
晃 角田
伸幸 山本
誠一 大本
龍雄 前田
耕三 大土井
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、車輌用幌を開閉する車輌用幌開閉装置に関す
る。
「従来の技術」 従来の車輌用幌開閉装置としては、手動式の装置および
油圧式の装置が知られている。しかし、手動式の装置は
大きな操作力が必要であり、特に女性には不向きであ
る。また、油圧式の装置は、油圧ポンプおよび作動シリ
ンダなどを必要とし、幌開閉システムが大型となる。ま
た、米国特許明細書第3,116,087号には、モー
タにより幌を開閉する装置が開示されているが、モータ
と連動する開閉部材が位置制限スイッチの故障により所
定位置を越えて回動するような場合における二重の安全
装置は備えられておらず、危険を生じる問題がある。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明は上記の問題を解決するためになされたものであ
り、モータにより減速機構を介して回動される駆動軸が
所定位置を越えて回動することを制限することができる
と共に、自動的にモータへの通電を停止することができ
る安全な車輌用幌開閉装置を提供することを目的とす
る。
「問題点を解決するための手段」 しかして、本発明によれば、車輌の左右両側に設けられ
た駆動軸を減速機構を介してそれぞれ回動するモータ
と、前記モータの回転方向を切替える切替リレーと、前
記切替リレーを切替駆動する切替リレー駆動用トランジ
スタと、前記幌の開放または閉成をそれぞれ指令する幌
開放指令スイッチおよび幌閉成指令スイッチと、前記幌
開放指令スイッチおよび幌閉成指令スイッチのいずれが
操作されたかを判定する開閉指令判定手段と、前記幌開
放指令スイッチまたは幌閉成指令スイッチのいずれかが
操作された場合に幌の開閉を行なう作動手段と、前記モ
ータに具備され、そのモータ回転に同期したパルスを発
する回転同期センサと、前記モータにより減速機構を介
して回動される駆動軸の回動を制限する機械的ストッパ
と、前記回転同期センサが発するパルスの幅を検出する
ことにより前記モータのロックを検出するモータローク
検出手段と、そのモータロック検出手段の信号が存在す
るとき、前記作動手段の作動を停止させる作動停止手段
と、を備えることを特徴とする車輌用幌開閉装置が提供
される。
「作用」 上記構成によれば、前記駆動軸が何らかの原因、例えば
リミットスイッチの故障で所定位置を越えて回動する場
合には、その駆動軸に連結されたクランクアームなどの
幌開閉部材が機械的ストッパに当接し、駆動軸の回動が
強制的に拘束されると共に、モータのロックによりその
モータの回転数が低下するため、回転同期センサが発す
るパルスの幅が広くなり、モータロック検出手段から信
号が出力されることにより作動停止手段によって自動的
にモータへの通電が遮断され幌の開放作動が停止され
る。
「実施例」 次に、本発明の車輌用幌開閉装置の一実施例を図面によ
って説明する。
第1図に示されるように、本実施例の車輌用幌開閉装置
は、制御用マイクロコンピュータ1を主要素とする作動
回路200と、第一のモータ2を主要素とする第一のモ
ータ駆動回路300と、第二のモータ3を主要素とする
第二のモータ駆動回路400と、幌120の開放または
閉成を指令するための、幌開放指令スイッチ4および幌
閉成指令スイッチ5を具備する幌開閉指令スイッチ回路
500とよりなる。前記スイッチ4,5は押ボタンスイ
ッチであり、操作時のみ閉じられる。
作動回路200において、6,7,8,9は制御用マイ
クロコンピュータ1(以下単にMPU1という)の入力保
護ダイオードであり、作動回路200の入力部の端子1
0,11に正方向サージが印加された時MPU1の入力
ポートSW4,SW6をダイオード6,7によりショー
トさせ、又、負方向サージが印加された時ダイオード
8,9によりショートさせることによりMPU1を保護
している。14,15,16,17も入力保護ダイオー
ドであり、作動回路200の入力部の端子12,13へ
の負方向サージをダイオード15,17によりショート
させ、端子12,13からの正方向サージをダイオード
14,16によりショートさせ、MPU1の入力ポート
SW3,SW5を保護する。抵抗18,19,20,2
1,22はプルアップ抵抗である。抵抗23とコンデン
サ24,および抵抗25とコンデンサ26は回転同期セ
ンサ27,28のチャタリングによるノイズを消去する
積分回路である。抵抗29,30はMPU1の入力ポー
トSW5,SW3の保護抵抗である。MPU1のリセッ
トポートRSTに接続されたコンデンサ31は、パワー
オンリセット用のコンデンサであり、充電抵抗はMPU
1の内部に設けられており、ダイオード32はコンデン
サ31の放電用ダイオードである。33はMPU1を作
動させるためのクロック信号を発生するセラミック発振
子であり、34,35はそのセラミック発振子33の発
振を安定にするためのコンデンサである。MPU1の電
源入力ポートVDDに接続された抵抗36およびツェナ
ーダイオード37は、電源端子43に加えられる通常1
2Vの車輌用電源電圧からMPU1を作動させるための
電圧(5V)を作るための定電圧回路を構成している。3
8は安定用コンデンサ、39はセラミックコンデンサな
どの高周波コンデンサからなる高周波ノイズカット用コ
ンデンサである。電源端子43に接続されたセラミック
ブザー40は幌開閉装置の作動状態を操作者に知らせる
ためのブザーであり、そのブザー40には駆動用トラン
ジスタ41のコレクタ直列に接続され、トランジスタ4
1のベースはベース電流制限用抵抗42を介してMPU
1のブザー出力ポートBZに接続されている。作動回路
200の入力端子46に接続されたツェナーダイオード
44および抵抗45は、幌開閉指令スイッチ回路500
の幌開放指令スイッチ4が閉じられたことを検知するた
めの回路を構成しており、端子46には幌開閉指令スイ
ッチ4が閉じられた時車輌の電源電極(+)の電圧が印加
されるので、MPU1の作動電源と同一の電圧にするた
めの定電圧回路である。ツェナーダイオード44と並列
に接続されたコンデンサ47はノイズ防止用積分回路を
なしており、ツェナーダイオード44の非接地端とMP
U1の入力ポートO/Cの間には入力保護のための抵抗
48が接続されており、ツェナーダイオード44と並列
な関係に、ポートO/Cに常時低電圧(以下単にLとい
う)を与えるためのプルダウン抵抗49が接続されてい
る。MPU1の出力ポートFET1にベース抵抗51を
介してそのベースが接続されたトランジスタ50と、出
力ポートFET3にベース抵抗53を介してそのベース
が接続されたトランジスタ52とは、MPU1の出力ポ
ートFET1および出力ポートFET3の電圧のオンオ
フを車輌用電源電圧のオンオフに変換するためのレベル
変換用トランジスタであり、そのトランジスタ50,5
2のコレクタ出力は、抵抗56,57を介して作動回路
200の出力端子54,55にそれぞれ接続されてい
る。トランジスタ50,52のコレクタはコレクタ抵抗
58,59を介して電源端子43にそれぞれ接続されて
いる。前記抵抗56,57およびモータ駆動回路30
0,400に内蔵されたツェナーダイオード60,61
は無くとも本実施例の幌開閉装置は作動するが、モータ
駆動回路300,400の電界効果トランジスタ62・
63,64・65は電圧作動素子であり、ゲート電流が
ほとんど流れないため、車輌内リードワイヤの端子5
4,55部において接触不良を生じ易いので、前記抵抗
56,57およびツェナーダイオード60,61によ
り、トランジスタ50,52のオフ時に、数mA程度の電
流を端子54,55に流し、この端子54,55におけ
るコネクタの接触不良が防止されている。
作動回路200の車速信号端子67には、車輌が走行が
開始する時、車速信号が導入される。その車速信号端子
67とMPU1の車速信号入力ポートSPの間に接続さ
れたダイオード66は、車速信号としては通常車輌用電
源(12V)のオンオフ信号が印加されるため、MPU1
の入力ポートSPに12Vの電圧が印加されるのを防止
する。MPU1の出力ポートR24,R13にベース抵
抗70,71を介して接続されたトランジスタ68,6
9は、MPU1の前記ポートR24,R13におけるオ
ンオフ信号を12Vの車輌用電源電圧のオンオフ信号に
変換するためのレベル変換用トランジスタであり、その
トランジスタ68,69のコレクタはコレクタ抵抗7
2,73を介して電源端子43に接続されている。リレ
ー駆動用トランジスタ74,75,76,77は、切替
リレーコイル90,91,92,93をそれぞれ付勢す
るトランジスタであり、そのエミッタがいずれも電源端
子43に接続され、そのコレクタは出力端子78,7
9,80,81にそれぞれ接続され、そのトランジスタ
74,76のベースはベース抵抗82,84を介してレ
ベル変換用トランジスタ69のコレクタに接続されてお
り、トランジスタ75,77のベースはベース抵抗8
3,85を介してレベル変換用トランジスタ68のコレ
クタに接続されている。リレー駆動用トランジスタ7
4,75,76,77のコレクタと接地間に挿入された
ダイオード86,87,88,89は、モータ駆動回路
300,400の切替リレーコイル90,91,92,
93から発生する逆電圧を吸収する。電源端子43と接
地間に挿入されたダイオード94は、同様に電源ライン
に乗って来る逆電圧を吸収するためのダイオードであ
る。
モータ駆動回路300,400のモータ2およびモータ
3は、直流フェライトモータであり、アーマチヤに、そ
のアーマチヤの1回転毎に1回オンオフするフォトカプ
ラなどの回転同期センサ27,28をそれぞれ有してい
る。また、モータ2およびモータ3はウォーム歯車機構
を含む多段の歯車列からなる減速機構を有し、その最終
出力軸である幌120の駆動軸96,97に位置検出用
スイッチ98,99を有している。モータ2,3と直列
に接続された高周波コイル100,101,102,1
03およびこれらのコイルの電源側と接地の間に挿入さ
れたコンデンサ104,105,106,107はモー
タ2,3のブラシより発する火花ノイズがラジオ等に入
ることを防止している。電界効果トランジスタ62,6
3,64,65は、モータ2,3を速度調整のためなど
にスイッチングするモータ断続用トランジスタであり、
電界効果トランジスタ62・63,64・65のソース
とドレーンは切替リレー接点108・109,110・
111の常閉端子NCと接地間に挿入されており、ゲー
トは端子54,55にそれぞれ接続されている。切替リ
レー接点108,109と切替リレー接点110,11
1のコモン端子COMは高周波コイル100・101,
102・103を介してモータ2,3に接続されてお
り、これら切替リレー接点108・109,110・1
11の常開端子NOは電力端子112に接続されてい
る。その切替リレー接点108・109,110・11
1と切替リレーコイル90,91,92,93は、モー
タ2,3の回転方向をそれぞれ切替えるための切替リレ
ーを構成している。
モータ駆動回路400において、モータ3の上下と電源
端子43を結ぶダイオード113,114はモータ3の
アーマチヤが短絡されることを防止し、モータ3のブラ
シより作動回路200に電力を供給する。幌解放指令ス
イッチ4と切替リレーコイル92を結ぶダイオード11
5と、幌閉成指令スイッチ5と切替リレーコイル93を
結ぶダイオード116とは、これらの指令スイッチ4,
5が閉じられた場合に、電界効果トランジスタ64,6
5がOFFした時モータ3の発生電圧が電源端子43に
印加され、それがトランジスタ75,77又はトランジ
スタ74,76のエミッタ,コレクタを通じ車輌用電源
に流れ込む電流を阻止し、トランジスタ75,77,7
6,74の破壊を防止する。電界効果トランジスタ62
・63および64・65のスイッチング時にモータ2,
3から発生する逆電圧を吸収するために、これらの電界
効果トランジスタ62・63および64・65のソース
およびドレーンと並列にバリスタ117,118がそれ
ぞれ接続されている。
第2図(a),(b)に示されるように、車輌119の上部
には前面窓ガラス121に続けて、ハードトップ120
aおよびソフトトップ120bよりなる幌120が設け
られている。その幌120は、車輌119の左右両側に
設けられた駆動軸96,97により、クランクアーム1
22,第1のリンクロッド123,可倒ピラー124,
第2のリンクロッド125およびフォーミングバー12
6を介して開閉可能にされている。車輌119にはヒン
ジブラケット127が固定されており、ヒンジブラケッ
ト127には可倒ピラー124および第2のリンクロッ
ド125が回動可能にヒンジ結合されている。ソフトト
ップ120bには後部窓ガラス128が設けられてい
る。第2図(b)に示されるごとく、ハードトップ120
aは手動で転回可能である。2個のモータ2,3は前述
のごとく減速機構を介して両駆動軸96,97をそれぞ
れ回動する。前述の位置検出スイッチ98,99は幌1
20が開放または閉成される途中ではオフになってお
り、開放端または閉成端の10゜前にオンとなる。
第3図(a)に示されるごとく、モータ2,3はアーマチ
ャ2a,3aと減速機構を介して連結された駆動軸9
6,97を備えており、駆動軸96,97にはクランク
アーム122が連結されると共に、作動位置が調整可能
なリミットスイッチ作動カム130が取り付けられてい
る。モータ2,3には、リミットスイッチ作動カム13
0と協働するリミットスイッチ131が取り付けられて
おり、クランクアーム122が開放作動端に達した時、
リミットスイッチ作動カム130がリミットスイッチ1
31に接触することにより、モータ2,3の電源を開放
するようにされている。しかしながら、リミットスイッ
チ131が故障した場合には、クランクアーム122が
オーバーランして可倒ピラー124の開作動により後部
窓ガラス128等を破損するおそれがあるので、本実施
例においては、モータ2,3に断面略L字形の機械的ス
トッパ132を固設し、クランクアーム122の回動を
強制的に拘束するようにしてある。また、本実施例にお
いては、後述するごとく制御用マイクロコンピュータ1
を主要素とする作動回路200にロック検出の機能を持
たせて、モータ2,3が3秒間以上拘束された時モータ
2,3がオフするようにされている。なお、アーマチャ
2a,3aの回転軸にはフォトカプラによる回転同期セ
ンサ27,28が設けられている。
第3図(b)に示されるごとく、モータ2,3の内部に
は、駆動軸96,97に直結された最終出力段ギヤ96
a,97aの背後に位置検出スイッチ98,99が設け
られている。
「作動」 MPU1のプログラムを示す第4図、および第5図に示
すモータロック時のタイミングチャートと、前述の第1
図から第3図とにより作動説明を行う。
第1図は回路が作動しない時の状態を示している。この
時、幌開放指令スイッチ4および幌閉成スイッチ5が開
放されており、また電力端子112からは切替リレー接
点108,109,110,111の常開接点NOに電
圧が印加されているのみであり、モータ2,3および作
動回路200の電源端子43には車輌の電源正極の電圧
が供給されないため、ノイズ等によりモータ2,3が誤
動作することは無い。今ここで、車輌119の幌120
が全閉状態にあり、幌120を開くために幌開放指令ス
イッチ4が押された時の作動を説明する。幌開放指令ス
イッチ4が閉じられると、電源正極からこのスイッチ
4,ダイオード115,およびリレーコイル92を通り
接地に電流が流れ、切替リレー接点110がオンしその
コモン端子COMが常開接点NOに接触する。切替リレ
ー接点110がオンすると、電源正極から電力端子11
2,切替リレー接点110の常開接点NO,コモン端子
COM,高周波コイル102およびダイオード113か
ら電源端子43に電力が供給され、作動回路200が作
動する。MPU1は、電源端子43に電力が供給された
時コンデンサ31が接地側から充電され、VDDポート
よりRSTポートの電圧印加が遅れることにより、リセ
ットされる。このリセット時に、MPU1の出力ポート
R13,R24,FET3,FET1およびBZは全て
低電位(以下単に低電位を“L”といい高電位を“H”
という)になり、トランジスタ41,50,52および
トランジスタ68,69が全てオフとなり、またトラン
ジスタ68,69のオフによりトランジスタ74,7
5,76,77がオフとなる。この時、MPU1は、ま
ずステップ600において各フラグ類およびカウンタ類
の初期設定を行い、その後ステップ601,602のル
ープにより車速信号が“L”から“H”に立上ったかチ
ェックする。0.5秒以上幌開放指令スイッチ4(また
は幌閉成指令スイッチ5)が押された後はステップ60
4に進む。このループは、誤ってスイッチ4またはスイ
ッチ5が触れられた時の幌開閉装置の誤動作、および車
輌の走行時に幌120が開く(または閉じる)ことにより
幌120に走行風を受け、車輌119の走行が不安定に
なるのを防止する。次に、ステップ604で幌開放指令
スイッチ4または幌閉成スイッチ5のいずれが押された
かが判断される。設例のごとく幌開放指令スイッチ4が
閉にされた時は、そのスイッチ4からダイオード115
および端子46を介してMPU1の入力ポートO/Cに
電圧が加えられ、そのポートO/Cが“H”になる。ま
た、幌閉成指令スイッチ5が閉にされ幌開放指令スイッ
チ4は開である時は、前記ポートO/Cはプルダウン抵
抗49により“L”にされる。前記入力ポートO/Cが
“H”の時は、ステップ605によりオープンフラグを
セットする。次のステップ606において車速フラグが
セットされているかが判断され、その結果が正であれば
ステップ600に戻り、以下の作動は行なわれない。す
なわち、車輌119の走行中は幌120は開放または閉
成されない。ステップ606の判断結果が否であるとき
は、ステップ607によりオープンフラグがセットされ
ているか否かが判断され、今の設例においては正の結果
が得られるため、ステップ608によってMPU1の出
力ポートR13が“H”とされ、レベル変換用トランジ
スタ69がオンになり、切替リレー駆動用トランジスタ
74,76がオンとされ、出力端子78,80からの電
流により、切替リレーコイル90,92がオンにされ、
切替リレー接点108,110のコモン端子COMが常
開端子NOに接続される。そして、切替リレー接点11
0の常開端子NOからコモン端子COM,高周波コイル
102およびダイオード113を介して電源端子43に
車輌の電源正極から電圧が供給されるため、作動回路2
00のリレー駆動用トランジスタ74,76のオン状態
が維持され、切替リレーコイル90,92が自己保持さ
れる。このため、幌開放指令スイッチ4から0.5秒後
に手を離しても作動回路200の電源端子43には電圧
が供給され続ける。
なお、設例の場合とは逆に、幌閉成指令スイッチ5が閉
じられた時は、切替リレーコイル91と切替リレーコイ
ル93が同様に作動して自己保持がなされ、かつ切替リ
レー接点109,111のコモン端子COMが常開端子
NOに接続されることによりモータ2,3に流される電
流が逆になるため、これらのモータ2,3の回転方向は
幌開放指令スイッチ4が閉じられた時と逆になる。
ステップ610においては、MPU1の出力ポートFE
T1およびFET3が“L”にされ、レベル変換用トラ
ンジスタ50,52がオフにされることにより、作動回
路200の出力端子54および55から電界効果トラン
ジスタ62,63および電界効果トランジスタ64,6
5のゲートに電圧がそれぞれ加えられることにより、こ
れらの電界効果トランジスタ62〜65がオンにされ
る。従って、モータ2,3の下側が高周波コイル10
1,103、切替リレー接点109,111のコモン端
子COM、常閉端子NCおよび電界効果トランジスタ6
2・63および64・65のソースおよびドレンを介し
て接地されることにより、モータ2およびモータ3は正
方向に回転を開始し、減速機構を介して駆動軸96,9
7が回動され、クランクアーム122,第1のリンクロ
ッド123,可倒ピラー124,第2のリンクロッド1
25およびフォーミングバー126を介して幌120が
開放され始める。
ステップ611は0.5秒間隔でブザー40を断続的に
オンオフし幌開放中(または閉成中)を知らせる処理であ
る。MPU1の出力ポートBZが“H”にされると、駆
動用トランジスタ41がオンになり、セラミックブザー
40が鳴り、出力ポートBZが“L”にされると駆動用
トランジスタ41はオフとなり、ブザー40は吹鳴を停
止する。
次に、ステップ612では、モータ2の回転数がモータ
3の回転数より早くなることにより、回転同期センサ2
7からの端子10の電位が“L”から“H”に立上った
か否かを入力ポートSW4,SW6への信号から判断
し、立上りであればMPU1の内部カウンターIを+1
し、入力ポートSW4からのパルスを数える内部カウン
ターIと入力ポートSW6からのパルスを数える内部カ
ウンターIIの差が2以上になり、かつ内部カウンターI
の値の方が大の時は、MPU1の出力ポートFET1が
“H”にされる。この結果、レベル変換用トランジスタ
50がオンされ、出力端子54の電位が“L”になるた
め、電界効果トランジスタ62,63はオフし、モータ
2への電流が遮断されるためモータ2の負荷によりその
回転数が低下される。MPU1の出力ポートFET3は
“L”であるため、レベル変換用トランジスタ52はオ
フの状態を続け、出力端子55が“H”であるため電界
効果トランジスタ64,65はオンの状態に保たれ、モ
ータ3の回転数にモータ2の回転数が同期される。ステ
ップ616においてモータ3の同期パルスが立上りであ
るかが同様に判断され、その結果が正であるときは、ス
テップ617,ステップ618およびステップ619に
より同様な処理が行なわれ、同期補正がなされる。ステ
ップ619の処理では、前述とは逆にMPU1の出力ポ
ートFET3が“H”とされ出力ポートFET1は
“L”とされるため、モータ2の回転数にモータ3の回
転数が同期される。このように、モータ2,3が常に同
期して作動されるため、幌120が斜めになることが無
く、車輌119の左右両側に対して平行に開放される。
ステップ614およびステップ618において内部カウ
ンターI,IIの差が2未満と判断された時、モータ2,
3は再び回転される。本実施例では、両モータ2,3が
常にオンオフされないようにカウンターI,IIの差が2
以上のとき同期補正が行なわれるようにされている。
ステップ620では、まず、位置検出スイッチ98,9
9のいずれかがオンすることにより、端子12または端
子13の電位が“H”から“L”に変化したかが判断さ
れる。ステップ620の判断結果が正の時は、幌120
の左右のいずれかが閉成端から10゜離れるか、または
開放端の10゜前に達した場合であるため、ステップ6
21においてモータ2,3のうち位置検出スイッチ9
8,99がオンに変化した側のモータ2,3の電界効果
トランジスタ62・63または電界効果トランジスタ6
4・65をオフにし、他方のモータ3,2の位置検出ス
イッチ99,98がオフからオンに変化するまで、電界
効果トランジスタ62・63または64・65をオフに
保ち、モータ2,3からの駆動軸96,97の位置補正
が行なわれる。
ステップ622においては、車速信号の立上りがあるか
否かが判断され、その判断結果が正の時は、幌120が
目的の位置まで開放されるなどにより、車輌119の走
行が開始された場合であるため、ステップ623で電界
効果トランジスタ62〜65をオフにし、またステップ
624で切替リレーコイル90,92をオフにして自己
保持が解かれ、幌120の開放作動が停止される。
ステップ626は、回転同期センサー27,28のパル
ス間隔によりモータ2,3がロックしたか否かを判断す
る処理であり、クランクアーム122が機械的ストッパ
132に当接することにより強制的に拘束された場合に
は、両回転同期センサ27,28のパルス間隔が著しく
長くなる。また、幌120の開放作動または閉成作動の
途中で人体等が幌120に挟まったり、その他の不具合
により幌開閉装置がロックしたことによりモータ2,3
がロックするか、または幌120が全閉されることによ
りモータ2,3が停止した場合にも同様に、両回転同期
センサ27,28のパルス間隔が著しく長くなる。この
場合には、ステップ626の判断結果が正となり、ステ
ップ627により電界効果トランジスタ62〜65が3
秒間オンとされ、モータ2,3がロック状態で3秒間通
電される。ステップ628では、電界効果トランジスタ
62〜65がオフとされ、モータ電流を遮断しモータ
2,3を停止する。ステップ629では、ブザー40を
1秒間オンにし、モータのロック異常または作動停止が
知らされた後、ステップ630ではブザー40のオフが
保持される。すなわち、モータロック時の作動は第5図
のタイミングチャートに示されるごとくであり、モータ
定速作動時には、モータ2およびモータ3の同期パルス
は規則的に発生されており、例えばモータ2の印加電圧
はオンであり、モータ3の印加電圧はオン,オフされて
おり、ブザーは0.5秒ごとに断続的に吹鳴されてい
る。モータの負荷が増大すると、モータ2およびモータ
3の同期パルスの間隔が長くなり、モータロックの検出
点以降は、電界効果トランジスタのオンにより、モータ
がロック状態で3秒間通電された後、電界効果トランジ
スタのオフによりモータがオフにされ、ブザーが1秒間
オンにされたのち、オフにされる。
ステップ626における判断結果が否の時は、ステップ
611に戻る。
上記の作動説明は幌120を全閉から開放する場合につ
いて述べたが、幌120を全開から閉成する場合は、幌
閉成指令スイッチ5が押されることにより同様な作動が
行なわれる。
「他の実施例」 上記の実施例ではモータ2およびモータ3の双方に回転
同期センサ27,28をそれぞれ設けることにより、モ
ータ2とモータ3のいずれか遅い方のモータの速度に早
い方のモータの速度が同一になるようにされているが、
巻線部を調整し両モータの回転速度に20〜30%差を
付けておけば、回転速度の遅い方のモータの電界効果ト
ランジスタおよびこれに伴う出力回路を省略するように
することができる。
「効果」 以上述べたように、本発明の車輌用幌開閉装置はモータ
駆動によるものであるから人手による操作力が不用であ
り、また油圧式の装置に較べて小型であり、かつモータ
が左右に分かれているので、駆動機構が簡潔化され取付
けが容易であると共に、駆動機構が短くて良いため取付
誤差などにより幌が捩れることが無い。また、モータの
回転制御が電子的に行われるため、駆動機構が簡潔であ
ることと併せて取付場所を取らない小形の車輌用幌開閉
装置を提供することができる。しかも、モータが同期を
とって作動するため幌が斜めになることがなく、かつ開
閉装置を使用していない時は電源がオフのためノイズ等
で誤動作をすることがない、などの優れた効果がある。
さらに、本発明の車輌用幌開閉装置は、駆動軸に連結さ
れたクランクアームなどの幌開閉部材の開放作動端にお
いて作動するリミットスイッチなどの位置制限開閉器が
故障した場合には、駆動軸が所定位置を越えて回動する
のを機械的ストッパにより強制的に拘束すると共に、モ
ータのロックを検出して自動的にモータの通電を停止す
るものであるから、極めて安全であるという優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の車輌用幌開閉装置の実施例を示す回路
図、第2図(a),(b)は幌の閉成状態および開放状態を
示す透視正面図、第3図(a),(b)はモータの構造を示
す一部破断正面図、及び側面図、第4図はマイクロコン
ピュータのプログラムを示すフローチャート、第5図は
モータロック時の作動を示すタイミングチャートであ
る。 1……制御用マイクロコンピュータ、2,3……モー
タ、4……幌開放指令スイッチ、5……幌閉成指令スイ
ッチ、27,28……回転同期センサ、62,63,6
4,65……電界効果トランジスタ、74,75,7
6,77……切替リレー駆動用トランジスタ、90,9
1,92,93……切替リレーコイル、96,97……
駆動軸、98,99……位置検出スイッチ、108,1
09,110,111……切替リレー接点、122……
クランクアーム、132……機械的ストッパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 晃 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式会 社内 (72)発明者 山本 伸幸 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式会 社内 (72)発明者 大本 誠一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 前田 龍雄 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 大土井 耕三 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−249822(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輛の左右両側に設けられた駆動軸の回動
    に基づいて幌を開閉する車輛用幌開閉装置において、 前記両駆動軸を減速機構を介してそれぞれ回動するモー
    タと、 前記モータの回転方向を切替える切替リレーと、 前記切替リレーを切替駆動する切替リレー駆動用トラン
    ジスタと、 前記幌の開放または閉成をそれぞれ指令する幌開放指令
    スイッチおよび幌閉成指令スイッチと、 前記幌開放指令スイッチおよび幌閉成指令スイッチのい
    ずれが操作されたかを判定する開閉指令判定手段と、 前記幌開放指令スイッチまたは幌閉成指令スイッチのい
    ずれかが操作された場合に幌の開閉を行なう作動手段
    と、 前記モータに具備され、そのモータの回転に同期したパ
    ルスを発する回転同期センサと、 前記モータにより減速機構を介して回動される駆動軸の
    回動を制限する機械的ストッパと、 前記回転同期センサが発するパルスの幅を検出すること
    により前記モータのロックを検出するモータロック検出
    手段と、 そのモータロック検出手段の信号が存在するとき、前記
    作動手段の作動を停止させる作動停止手段と、 を備えることを特徴とする車輛用幌開閉装置。
JP19510887A 1987-08-04 1987-08-04 車輛用幌開閉装置 Expired - Lifetime JPH0647335B2 (ja)

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US07/227,128 US4918360A (en) 1987-08-04 1988-08-02 Electric-driving device for openable members
AU20346/88A AU584544B2 (en) 1987-08-04 1988-08-02 Electric-driving device for openable members
DE8888112650T DE3868557D1 (de) 1987-08-04 1988-08-03 Elektrische antriebsvorrichtung fuer oeffnende teile.
EP88112650A EP0302476B2 (en) 1987-08-04 1988-08-03 Electric-driving device for openable members

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