JPH0646783A - バッター用非水系乳化分散物及びバッター液 - Google Patents

バッター用非水系乳化分散物及びバッター液

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JPH0646783A
JPH0646783A JP4217414A JP21741492A JPH0646783A JP H0646783 A JPH0646783 A JP H0646783A JP 4217414 A JP4217414 A JP 4217414A JP 21741492 A JP21741492 A JP 21741492A JP H0646783 A JPH0646783 A JP H0646783A
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JP
Japan
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oil
parts
fat
dispersion
butter
Prior art date
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Pending
Application number
JP4217414A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yoshida
哲哉 吉田
Shigeru Shoji
茂 東海林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukishima Foods Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Foods Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tsukishima Foods Industry Co Ltd filed Critical Tsukishima Foods Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 油脂及び米粉を主成分とし、油脂と米粉の重
量比が50〜80部対50〜20部で、これにHLB8
以上の乳化剤を0.1重量部以上、微粒シリカゲルを
0.1重量部以上含有したバッター用の非水系乳化分散
物で、バッター液としては、小麦粉100重量部に対し
てこの分散物を10〜40重量部含有するようにして使
用する。 【効果】 バッター用に添加する組成物としては、非水
系の乳化分散物は従来にはなかったもので、バッター調
製時には使いやすく、揚げたての衣の食感が軽く、さっ
くりして、時間が経過しても、その食感の低下が遅く、
少なく、揚げてから冷凍し解凍した場合でも、衣の軟化
が少なく、しっかりしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天ぷらの衣のような揚
げ物用の衣に用いられる、バッター用非水系乳化分散物
及びこれを含有するバッター液に関する。
【0002】
【従来の技術】天ぷらの衣に要求される性質は、「付か
ず離れず」といわれている。適度な粘着性を持ち、揚げ
終わりにはさっくりとした食感が得られることが理想的
といわれている。衣が揚げ種からはがれないためには粘
着性を強く、軽い食感に揚げるには粘着性を弱くすると
いう、矛盾した性質が要求される。従来からの小麦粉と
水だけの系では、この要求は満たされず、各種の素材や
添加物が必要となり、例えば卵やベーキングパウダーは
衣をふっくらとした感じにするが、吸湿が速く衣が軟ら
かくなる欠点がある。一方、米粉は衣をサクッとしたも
のにする性質があり、吸湿が遅いといわれている。例え
ば小麦粉100重量部(以下単に部と略記する)に対し
て米粉を100部又は50部添加すると、小麦粉100
部だけと比較してサクッとした衣が得られるが、米粉5
0部未満の添加ではその効果がない。以上の欠点は、揚
げたての揚げ物だけでなく、揚げて後、冷凍し、解凍し
て消費する場合にもあり、いまだ充分満足するものは得
られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
に記載した欠点を克服すべく検討したものであるが、特
に揚げた直後だけでなく冷凍して解凍した後でも、さっ
くりした食感がえられるものを求めて研究し、解決する
ことができたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、油脂と米粉を
主成分とし、乳化剤と微粒シリカゲルを含む非水系乳化
分散物とし、これを小麦粉と混合して得たバッター液に
より目的を達成することができた。本発明の油脂とは、
5℃の固体脂含量が0〜10%である油脂を指し、具体
的な例を挙げればサラダ油、白絞油等があり、水素添
加、エステル交換、分別油等であっても、また以上の調
合油であっても、上記の固体脂含量に適合するものであ
れば使用することができる。5℃での固体脂含量が10
%以上にななるとバッター液とするとき冷水への分散が
悪く、作業性が悪い。米粉には、うるち米粉、もち米粉
があるが、どちらも使用することができる。油脂と米粉
の比は、油脂50〜80部に対し米粉50〜20部であ
る。油と米粉を非水系分散物とすることにより、米粉を
小麦粉に添加した場合と比べ、米粉が少量であっても同
じような効果(小麦粉100部に対し多くても20部以
下)が得られる。
【0005】油脂と米粉との合計100部に対してHL
B8以上の乳化剤を0.1部以上、好ましくは0.5部
以上、微粒シリカゲルを0.1部以上、好ましくは0.
5部以上添加する。乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪
酸エステル等を用いることができる。HLB8未満の乳
化剤では、バッター液とする際の冷水中への分散が悪
い。微粒シリカゲルは、分離防止のため添加するが、微
粒二酸化ケイ素とも言い、食品添加物として食品の2%
以下使用することが認められているものである。
【0006】非水系乳化分散物の製造法の一例を挙げれ
ば、油脂を60℃に加熱して乳化剤を均一に分散し、微
粒シリカゲルを加えて均一に分散してから米粉を加え均
一に分散する(ホモミキサーのような混合機を用い
る)。
【0007】バッター液を得るには、小麦粉100部に
対して、上記の非水系乳化分散物を10〜40部使用す
る。小麦粉としては、薄力粉又は中力粉が用いられ、小
麦粉の一部を小麦でんぷんのようなでんぷんで置換して
もよい。バッター液には、非水系乳化分散物と小麦粉の
ほかに水(冷水)、その他の副原料を用いる。その製造
法の一例を挙げれは、5℃の冷水に卵黄を加え混合し、
これに非水系乳化分散物を加え混合し、小麦粉を加え混
合する。
【0008】
【実施例】サラダ油(なたね油100%、ヨウ素価11
8、5℃の固体脂含量0%)40部(これをAとす
る)、50部(B)、60部(C)、70部(D)、8
0部(E)、90部(F)をそれぞれ60℃に加熱し、
ショ糖脂肪酸エステル、三菱化成食品OWA−1570
(HLB15)をそれぞれに2部を加え均一に分散し、
微粒シリカゲル、徳山曹達レオロシールをそれぞれに1
部加え均一に分散し、米粉(上新粉)を60部(A)、
50部(B)、40部(C)、30部(D)、20部
(E)、10部(F)を加え均一に分散して非水系乳化
分散物を得た。A、B、C、D、E、Fのサンプルを1
00ccのメスシリンダーに入れ、5℃に72時間放置
後の流動性と沈降性を調べた。また、5℃の冷水に対す
る分散性を調べるために、冷水100gに分散物20g
を加え混合、放置した。CとDが最も良く、EとBはそ
れらよりやや劣り、FとAは不良であった。上記のサラ
ダ油とは別に、なたね油96%、コーン硬化油(融点3
8℃)を混合した5℃の固体脂含量5.0%の油脂でも
同様の結果を得た。表1に配合と結果を示した。○は良
好、△は許容範囲にはあるが○より劣る、×は不良を示
す。(○△×については、以下も同じ)。
【0009】
【表1】
【0010】5℃の冷水100部(G〜Kとも同じ)に
卵黄25部を加え混合し、上記で結果の良かったCの非
水系乳化分散物を5部(G)、10部(H)、25部
(I)、40部(J)、50部(K)を加え混合し、そ
れぞれに小麦粉(薄力粉)100部を加え混合し、バッ
ター液を得た。薄切りにした玉ねぎとにんじんを3:2
に混ぜて揚げ種とし、揚げ種8に対しバッター液9の割
合で使用した。表1の5℃における物性のよい乳化分散
物を用いたので、5℃の冷水とも混合しやすく、作業性
は良好であった。揚げ種へのバッターの付着量は、いず
れも厚く付くこともなく適量であった。大豆油を用い1
70〜180℃で2.0〜2.5分揚げた。揚げて間も
なくの衣の食感は、Iが最も良く(さっくりしている)
HとJがその次に良く、GとKは劣っていた。Iは揚げ
て3時間経過後でも、さっくりした感じはやや低下した
が持続していた。他の例も、揚げて間もなくとは比例し
て低下した傾向が見られた。また、一部を袋詰めにし−
20℃で2日間冷凍後、電子レンジとガスオーブンで解
凍した。冷凍したものはどちらも揚げて間もなくのもの
と比べて劣るが、Iが良く、軟化の程度が少なく、しっ
かりしていた。表2にその配合と結果を示す。
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】本発明は、バッター用の添加物として従
来にはなかった、非水系の乳化分散物からなるものであ
り、これに冷水、小麦粉及び卵黄のような副原料を加え
ることにより、優れたバッター液が得られる。バッター
用の冷水と混合しやすく、揚げ種への付着量は程よく、
揚げたての衣の食感が軽く、さっくりしていて、揚げて
から2〜3時間ならば食感の軽さは持続し、軽さの低下
が遅く、冷凍して解凍した場合でも衣は軟化が少なくし
っかりしているなどの特徴を有するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂及び米粉を主成分とし、油脂と米粉
    の比が50〜80重量部対50〜20重量部であり、こ
    れにHLB8以上の乳化剤を0.1重量部以上、微粒シ
    リカゲルを0.1重量部以上含有するバッター用非水系
    乳化分散物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油脂の5℃の固体脂含量
    が0〜10重量%であるバッター用非水系乳化分散物。
  3. 【請求項3】 小麦粉100重量部に対し、請求項1又
    は2記載のバッター用非水系乳化分散物を10〜40重
    量部含有するバッター液。
JP4217414A 1992-07-24 1992-07-24 バッター用非水系乳化分散物及びバッター液 Pending JPH0646783A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013085478A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Fuji Oil Co Ltd 米原料を配合したバッター及びそれを用いて調製した揚げ物類
JP2020178639A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 日東富士製粉株式会社 揚げ物用衣材
JP2021058115A (ja) * 2019-10-03 2021-04-15 味の素株式会社 衣材の製造方法、竜田揚げの製造方法、および衣材

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JP2020178639A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 日東富士製粉株式会社 揚げ物用衣材
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