JPH0646720A - 竿及び竿の製造方法 - Google Patents

竿及び竿の製造方法

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JPH0646720A
JPH0646720A JP4198049A JP19804992A JPH0646720A JP H0646720 A JPH0646720 A JP H0646720A JP 4198049 A JP4198049 A JP 4198049A JP 19804992 A JP19804992 A JP 19804992A JP H0646720 A JPH0646720 A JP H0646720A
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rod
prepreg
layer
coating
fishing rod
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Yoshiro Yamato
義朗 山登
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣り糸の竿に対する糸絡みを抑制する。 【構成】 マンドレル1に炭素繊維を一方向に引き揃え
た複数層のプリプレグを巻回して竿素材5を形成すると
ともに、竿素材5の表面に塗料を吹き付け塗布して塗料
層6を形成し、塗料層6の外周にエステルテープ7をス
パイラル状に巻き付けた状態で焼成し、その焼成後テー
プ7を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は竿及び竿の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の竿を製造するに、従来は、プリ
プレグとして例えば炭素繊維等の強化繊維にフェノール
等の熱硬化性樹脂を含浸させたものを、マンドレルに巻
回して竿素材を形成するとともに、竿素材の外周面に成
形用のポリエステル若しくはポリプロピレン等の成形テ
ープを螺旋状に巻回して焼成し、焼成後成形テープを剥
がし、成形テープを剥がした竿素材の外周面に塗装を施
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記製造方法による場
合は、塗装を施す場合には、塗料の付着を良好にするた
めに、表面研磨加工を施していた。ところが、成形テー
プを巻回することによって形成される凹凸面が、表面研
磨加工によってならされることになる為に、糸絡みが起
こり易い点を解消できてなかった。つまり、表面研磨加
工によって表面が平滑であるから、その表面に付着した
水分が表面張力によって保形し、その水玉部分で糸が捕
らえられる等の原因によって糸絡みが起こり易くなって
いる。又、焼成した際にプリプレグの内部より発生した
ガスが竿素材より抜け出て形成されたピンホールが、表
面研磨加工によって表面に浮き出てくることもあるとこ
ろから、そのピンホールを埋める為に、下塗りを必要と
し、これが作業時の手間を増大させていた。本発明の目
的は、製作時の手間を少なくしながら、糸絡みを効果的
に抑制することのできる竿及びその竿の製造方法を提供
する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本第1発明による特徴構
成はプリプレグを巻回して形成した竿素材の外周面に、
塗料を塗布して塗料層を形成するとともに、その塗料層
の外周面に、成形テープの巻き付け圧着による凹凸面を
形成してある点にあり、その作用効果は次の通りであ
る。
【0005】
【作用】 竿素材の外周面に先ず塗料層を形成する構成によっ
て、竿素材の外周面には成形テープの巻き付け圧着によ
る凹凸面の形成は殆どない。凹凸面が形成されるにして
も、塗料層の膜厚部にのみ生じるだけである。したがっ
て、塗料を施すに、下地処理としての表面研磨加工を必
要としない、あるいは、極表層に限った部分で行えばよ
く、ピンホールを表面に浮き立たせることはすくないと
ころから、従来必要であったピンホールを埋める為の下
塗り工程を必要とせず、製作工程を簡素化できる。 しかも、塗料層に成形テープを巻き付けて凹凸面を
形成しているので、表面研磨しなくとも所望の彩色表面
を得ることができて、製品の状態でこの凹凸面が残るこ
とになり、糸絡みを少なくできる。
【0006】
【発明の効果】その結果、単に塗料層と凹凸面とを入れ
換えて形成するだけの簡単な変更をするだけで、糸絡み
を抑制する面でも、製作工程の簡略化の面でも良好なも
のを提供できるとともに、下塗り工程によって竿が重く
なるといったことも解消できる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第2発明による特徴構
成は芯金に複数のプリプレグを巻き付けて竿素材を形成
するとともに、前記竿素材の外周面に塗料を塗布して塗
料層を形成し、前記塗料層の外周に成形テープを巻き付
けた状態で焼成し、その焼成後前記成形テープを除去す
る点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0008】
【作用】第1発明の作用と同様の作用に加えて、塗
料層の上から成形テープを巻いて焼成するので、塗料層
に焼き締め力が加わり、塗装膜の剥離に対する強度を向
上できる。
【0009】
【発明の効果】その結果、単に塗料層と凹凸面とを入れ
換えて形成するだけの簡単な変更をするだけで、糸絡み
を抑制する面でも、製作工程の簡略化の面でも良好なも
のを提供できるとともに、下塗り工程によって竿が重く
なるといったことも解消でき、併せて、塗装膜に焼き付
け塗装的効果をもたらすことができ、長期に亘って安定
した塗装効果を維持できる。
【0010】
【実施例】図1(イ)に示すように、マンドレル1を使
用して竿を形成する方法について、順を追って説明す
る。 図1(ロ)に示すように、周方向に炭素系の強化繊
維を引き揃えたプリプレグを第1層2としてマンドレル
1に巻き付ける。 図1(ハ)に示すように、軸芯方向に炭素系の強化
繊維を引き揃えたプリプレグを第2層3として巻き付け
る。 図1(ニ)に示すように、周方向に炭素系の強化繊
維を引き揃えたプリプレグを第3層4として巻き付け、
竿素材5を形成する。上記した各層をマンドレル1に巻
き付けるには、プリプレグを定盤上にセットしておき、
プリプレグ上にマンドレル1を載せ付けて、マンドレル
1をプリプレグとともにその軸芯周りで回転させて巻き
付け成形する。 図1(ホ)に示すように、竿素材5の表面に吹きつ
けによってウレタン塗装を行い、塗料層6を形成する。
この塗料層6においては、内側に着色塗料層6A外側に
クリアー塗料層6Bを夫々施す。 図1(ヘ)に示すように、塗料層6の外周面にスパ
イラル状にポリエステル等の成形テープ7を巻回き焼成
する。 焼成後、図1(チ)に示すように、成形テープ7を
剥離させ竿素材5を所定長さに裁断して、竿とする。 このように形成された竿の表面におけるクリアー塗料層
6Bに、図1(ト)に示すように、成形テープ7の折り
重なり部分に相当する凹部がスパイラル状に形成されて
凹凸面を形成し、糸絡みを抑制する機能を発揮する。以
上のような製造方法によって成形される竿に使用される
樹脂は、フェノール等の熱硬化性樹脂であり、この樹脂
を炭素繊維等の強化繊維に対してプリプレグ全体重量比
で23〜35%程含浸させてプリプレグを形成してあ
る。このプリプレグは一般に使用されているプリプレグ
(38%〜45%)に比べて低樹脂であるところから、
焼成時の樹脂からのガス発生はすくなく、焼成時にピン
ホール等の発生は少ないと考えられ、塗装を施して更に
その上から成形テープ7を巻回しても、影響は高樹脂プ
リプレグに比べておさえられる。
【0011】〔別実施例〕 プリプレグとしては、他の熱硬化性樹脂を使用可能
であり、事情が許せば熱可塑性樹脂も使用可能であり、
かつ、強化繊維としては炭素繊維以外のガラス繊維及び
ボロン繊維等が使用可能である。 プリプレグを複数層に巻いているが、一層であって
もよく、かつ、強化繊維の方向も前記したものに限られ
ず、少なくとも第1層2だけが周方向に設定してあれ
ば、第2層3、第3層4については周方向又は軸芯方向
のいずれの方向であってもよい。 プリプレグとしては、強化繊維を一方向に揃えたも
のだけでなく、直交状態に配したものでもよい。 着色塗料層6Aを形成するには、樹脂基材に染料又
は顔料を混入させたものを使用するが、次のような特殊
なものを使用してもよい。つまり、透明性の高い樹脂基
材に、一方向に配向させた顔料を混入させて、この顔料
からの反射光と可視光線との干渉を利用して、発色させ
るものを利用してもよい。この顔料は、天然マイカの表
面を酸化チタン或いは酸化鉄等の高屈折率金属酸化物で
被覆したものである。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ) マンドレルを示す側面図 (ロ) マンドレルに第1層を巻き付ける状態を示す側
面図 (ハ) 第2層を巻き付ける状態を示す側面図 (ニ) 第3層を巻き付ける状態を示す側面図 (ホ) 塗装を施す状態を示す側面図 (ヘ) 成形テープを巻回する状態を示す側面図 (ト) 成形テープを巻回した状態を示す一部切欠き側
面図 (チ) 成形テープを剥離した状態を示す一部切欠き側
面図
【符号の説明】
1 マンドレル 5 竿素材 6 塗料層 7 成形テープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリプレグを巻回して形成した竿素材
    (5)の外周面に、塗料を塗布して塗料層(6)を形成
    するとともに、その塗料層(6)の外周面に、成形テー
    プ(7)の巻き付け圧着による凹凸面を形成してある
    竿。
  2. 【請求項2】 マンドレル(1)にプリプレグを巻き付
    けて竿素材(5)を形成するとともに、前記竿素材
    (5)の外周面に塗料を塗布して塗料層(6)を形成
    し、前記塗料層(6)の外周に成形テープ(7)を巻き
    付けた状態で焼成し、その焼成後前記成形テープ(7)
    を除去する竿の製造方法。
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