JP3253758B2 - 竿素材の製造方法 - Google Patents

竿素材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は竿素材の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の竿素材を製造するに、従来は、
プリプレグとして例えば炭素繊維等の強化繊維にフェノ
ール等の熱硬化性樹脂を含浸させたものを、マンドレル
に巻回して竿素材を形成するとともに、竿素材の外周面
に成形用の緊縛体としてのポリエステル若しくはポリプ
ロピレン等の成形テープをラセン状に巻回して硬化処理
としての焼成を行い、焼成後成形テープを剥がし、成形
テープを剥がした竿素材の外周面に適当な仕上げ加工を
施してその仕上げ加工後塗装を施していた。この仕上げ
加工としては、一般的には、成形テープによって竿素材
の表面に付けられた螺旋状の突部を取り去りその表面を
平滑にすべく、図6に示すように、センタレス研磨機8
によって研磨加工を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、成形テープ
によって竿素材に形成された螺旋状の突部は、図8に示
すように、成形テープが重巻きされるところから、テー
プによって押し固められた円滑面5Aが階段状に連続す
る状態を示し、その階段状の段差部が突部5Cを形成し
ていた。したがって、研磨加工によって竿素材5の表面
を平滑にするには、図示するように、断面山形状の突部
5Cをその裾野部分から完全に削り取る必要がある。そ
うすると、成形テープ6の重巻きによって形成された突
部5Cの形状に沿った状態に変形された強化繊維も、突
部5Cとともに削り取られることになり、削り取られる
部分で強化繊維が切断されて、繊維の強化機能が充分に
機能してなかった。しかも、突部5Cにおけるテープに
よって押し固められた円滑面5Aは、竿が予定する緩円
錐状の外径面に対して傾斜した状態にあるだけに、竿素
材全体の表面を緩円錐面とするには削り代を大きく取る
必要があり、それだけ、塗装層を厚くしなければならな
かった。
【0004】本発明の目的は、硬化処理後の竿素材の表
面を従来と異なる形態に設定することによって、仕上げ
加工を容易に行えて強化繊維の切断を招来することな
く、かつ、塗装層も薄くできると共に、プリプレグ及び
緊縛体の巻回作業等を容易迅速に行うことのできる竿素
材の製造方法を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による特徴構成
は、強化繊維と樹脂とからなるプリプレグを芯金に巻回
して竿素材を形成すると共に、前記プリプレグと成形用
の緊縛体とを略同一幅にした状態で重ね合わせて形成し
た合体物を、該合体物の竿軸芯方向で互いに隣接する側
端同士が接当する突き合わせ状態となるように、竿軸芯
方向に沿って螺旋状に巻回して最外層を形成し、焼成し
た後に、前記緊縛体を剥離する点にあり、その作用効果
は次の通りである。
【0006】
【作用】つまり、強化繊維及び樹脂からなるプリプレグ
と成形用の緊縛体とを略同一幅にした状態で重合わせて
形成した合体物を、竿軸芯方向に沿って螺旋状に巻回す
る際に、該合体物の竿軸芯方向で互いに隣接する側端同
士が接当する突き合わせ状態となるように巻回して最外
層を形成し、その後に焼成して緊縛体を剥離しているの
で、この緊縛体で押しつけられた竿素材の表面は円滑面
を呈すると共に、竿軸芯方向に沿って形成された各円滑
面は略同一緩円錐面上に位置し、また、焼成時の樹脂の
流動等に起因して、前記合体物の側端同士の接当部位に
おいて、漏れだした樹脂が小さな環状の凸部を形成した
り、緊縛体同士の端部が僅かに重なって小さな環状の凹
部を形成する。従って、これら環状の凹凸部は緊縛体の
締め力を回避して形成されたものではないところから、
緊縛体による円滑面に比べて小さなものであり、各円滑
面を研削するに凹凸面に対する考慮をする必要はなく、
元々各円滑面は略同一緩円錐面上にあるので、研削にか
かる切り込み量を少なくできる。
【0007】ここで、接着し易い表面状態にあるプリプ
レグと成形用の緊縛体とを重ね合わせて合体物としてあ
るので、該合体物の緊縛体部分を表側にして扱えば取扱
いは容易である。しかも、該合体物において、緊縛体は
竿素材を締め込むにたる引張強度を有しており、プリプ
レグも強化繊維によって大きな引張強度を有しているも
のであるから、竿素材に巻回する際に、プリプレグ単独
で巻回する従来に比べて大きな引張強度を加えることが
でき、プリプレグの巻回状態が更に締まったものにな
る。
【0008】
【発明の効果】その結果、竿素材の表面に従来のような
断面山形状の突部を形成することはないため、仕上げ処
理量が少なく、強化繊維を傷つけることを回避できる。
これによって、竿素材としての焼成後の樹脂径を減少さ
せることはなく、かつ、強化繊維も現状で残るところか
ら、竿素材としての所期の竿強度が維持されている。
【0009】また、巻回するプリプレグの取扱いが容易
であるため作業性の向上を図ることができると共に、プ
リプレグの巻回状態が強固なものであるため竿素材自体
の強度を高めることができ、最外層のプリプレグと緊縛
体とを一工程で済ますことのできる利点もある。
【0010】
【実施例】図1に示すように、芯金1を使用して竿を形
成する方法について、順を追って説明する。 図1に
示すように、周方向に炭素系の強化繊維2を引き揃えそ
の強化繊維2にエポキシ系の熱硬化性樹脂3を含浸させ
た一定幅を有するシート状のプリプレグ4を第1層とし
て芯金1に巻き付ける。 図1に示すように、軸芯方
向に炭素系の強化繊維2を引き揃えその強化繊維2にエ
ポキシ系の熱硬化性樹脂3を含浸させた一定幅を有する
シート状のプリプレグ4を第2層として巻き付ける。上
記した各層を芯金1に巻き付けるには、プリプレグ4を
定盤上にセットしておき、プリプレグ4の一端を加熱処
理して芯金1を載せ付けてプリプレグ4を芯金1に巻き
付けて成形する。 図2に示すように、更に、周方向
に炭素系の強化繊維2を引き揃えその強化繊維2にエポ
キシ系の熱硬化性樹脂3を含浸させたプリプレグテープ
4を第3層として、このプリプレグテープ4と同幅の緊
縛体としてのポリエステルテープ6を重合わせて合体物
9を形成し、この合体物9を第2層の上から巻き付け、
竿素材5を形成する。ポリエステルテープ6とプリプレ
グテープ4との間には、シリコン等の離型剤を挟み込ん
である。 図2に示すように、合体物9に適当なテン
ションを与えながらその合体物9を巻回し、その巻回し
て成形した竿素材5を、図3に示すように、熱風式の焼
成炉7に入れて焼成処理する。 焼成後、図4に示す
ように、ポリエステルテープ6を剥離して後、竿素材5
を所定長さに裁断して、次のような仕上げ加工を施す。
ポリエステルテープ6を剥離した後の竿素材5の表面
は、図5に示すように、ポリエステルテープ6によって
緊縛され竿の軸芯方向に沿って一定幅をもった円滑面5
Aと、この円滑面5Aに比べて小幅の環条部5Bとが交
互に位置して、竿素材5の表面を形成する。この環条部
5Bは巻き付け時の状態によって、凸部となったり、凹
部となったりする。 図6に示すように、センタレス
研磨機8によって、竿素材5の表面を略緩円錐面に研磨
し、その後竿素材5の表面にしごき塗装等の塗装方法を
用いて、塗装を施し塗装面を形成する。
【0011】〔別実施例〕 プリプレグ4としては、他の熱硬化性樹脂を使用可
能であり、事情が許せば熱可塑性樹脂も使用可能であ
り、かつ、強化繊維2としては炭素繊維以外のガラス繊
維及びボロン繊維等が使用可能である。 プリプレグ
4を複数層に巻いているが、ガラスクロスを内貼りした
プリプレグを一層だけ巻回してもよく、かつ、強化繊維
2の方向も前記したものに限られず、少なくとも第1層
2だけが周方向に設定してあれば、第2層3、第3層4
については周方向又は軸芯方向のいずれの方向であって
もよい。 プリプレグ4としては、強化繊維2を一方
向に揃えたものだけでなく、直交状態に配したものでも
よい。 仕上げ加工については、センタレス研磨機8
で行うことについて記載したが、研磨材を竿素材5の表
面に吹き付けて加工を行ってもよく、センタレス研磨機
8での研磨に限定されない。 竿素材5にポリエステ
ルテープ6を巻回して硬化処理を施す過程で、樹脂の種
類によっては焼成することなく、常温近くの加熱で硬化
させる構成を採ってもよい。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ) マンドレルに第1層から第2層を巻き
付ける状態を示す斜視図 (ロ) 巻き付け後の竿素材を示す斜視図
【図2】プリプレグテープとポリエステルテープとを重
ね合わせて巻回する状態を示す斜視図
【図3】竿素材を焼成する状態を示す側面図
【図4】ポリテステルテープを剥離する状態を示す側面
【図5】ポリテステルテープを剥離した後の状態を示す
側面図
【図6】竿素材に研磨加工を施す状態を示す斜視図
【図7】(イ) 図5における一部拡大縦断側面図 (ロ) (イ)の状態から研磨加工を施した状態を示す
一部拡大縦断側面図
【図8】(イ) 従来におけるポリエステルテープ剥離
後の状態を示す一部拡大縦断側面図 (ロ) (イ)の状態から研磨加工を施した後の状態を
示す一部拡大縦断側面図
【符号の説明】
1 芯金 2 強化繊維 3 樹脂 4 プリプレグ 5 竿素材 5A 円滑面 5B 環条部 6 緊縛体 9 合体物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強化繊維(2)と樹脂(3)とからなるプ
    リプレグ(4)を芯金(1)に巻回して竿素材(5)を
    形成すると共に、前記プリプレグ(4)と成形用の緊縛
    体(6)とを略同一幅にした状態で重ね合わせて形成し
    た合体物(9)を、該合体物(9)の竿軸芯方向で互い
    に隣接する側端同士が接当する突き合わせ状態となるよ
    うに、竿軸芯方向に沿って螺旋状に巻回して最外層を形
    成し、焼成した後に、前記緊縛体(6)を剥離する竿素
    材の製造方法。
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