JPH0645606U - 成形容器状物 - Google Patents

成形容器状物

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JPH0645606U
JPH0645606U JP8756392U JP8756392U JPH0645606U JP H0645606 U JPH0645606 U JP H0645606U JP 8756392 U JP8756392 U JP 8756392U JP 8756392 U JP8756392 U JP 8756392U JP H0645606 U JPH0645606 U JP H0645606U
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JP
Japan
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molded
molding
synthetic resin
container
molded container
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Pending
Application number
JP8756392U
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English (en)
Inventor
岩崎  博文
寛 北村
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Publication date
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Priority to JP8756392U priority Critical patent/JPH0645606U/ja
Publication of JPH0645606U publication Critical patent/JPH0645606U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不織布一体成形品のフランジ部を合成樹脂に
よって補強し保形性・剛性を改善し、且つ、通気性・通
液性を遮断した通気性のある成形容器状物を提供するこ
とにある。 【構成】 成形部2における繊維状体がフランジ部3に
おけるよりも展伸されており、フランジ部3に熱可塑性
合成樹脂成形体5を接着部4により接着されていること
を特徴とする成形容器状物1である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フランジ部の保形性、剛性に優れ、フィルター、成分抽出などに用 いられる成形容器状物に関する。
【0002】
【従来の技術】
紅茶・お茶・コーヒーなどの成分抽出、及び、流し台フィルター、油こしフィ ルター等に、不織布を一体成形した、容器状物が使用されている。例えば、特開 昭62−144723号公報に、ポリエステル長繊維不織シートを一体成形した 容器状フィルター及びその製造方法が記載されている。また、特開昭63−30 0001号公報に、合成繊維不織布の一体成形によって成形された袋体で、家庭 の台所等に設置されている流し台などで使用する流し台フィルターが記載されて いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の容器状フィルター及び流し台フィルターなどの一体成形容器状物は、容 易に装着できるなどの改善がなされてはいるが、フランジ部分の保形性、剛性が 劣る為に、フランジ部が容易に変形し使用中に装着が外れることがある。また、 フランジ部が通気性・通液性を有する為に、成分抽出などに使用する時フランジ 部から抽出液が洩れるなどの問題が生じる。
【0004】 そこで、本考案の目的は、保形性・剛性を向上し、通気性・通液性を遮断した 成形容器状物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
本考案は、一体成形された合成繊維不織布からなるフランジ部と成形部を有す る容器状物であって、成形部における繊維状体がフランジ部におけるよりも展伸 されており、フランジ部が熱可塑性合成樹脂成形体に接着されていることを特徴 とする成形容器状物である。
【0006】 本考案を図面により説明する。
【0007】 図1は本考案の成形容器状物の一例を示す側面図で、図2は図1の平面図を示 す。1は成形容器状物を示し、2は合成繊維不織布を一体成形して得られた成形 部、3はそのフランジ部、4は接着部、5は熱可塑性合成樹脂部である。従って 、合成繊維不織布を一体成形して得られたフランジ部に、熱可塑性合成樹脂製リ ング形状を接着し、フランジ部の保形性・剛性を向上させた成形容器状物である 。ここで、6は合成繊維不織布を一体成形して得られた成形部の繊維が粗目に展 伸された側面で、7は成形部の底面である。
【0008】 図3は、合成繊維不織布を一体成形して得られたフランジ部の下部及び上部に リング形状の熱可塑性合成樹脂製リングを接着し、フランジ部の保形性・剛性を 向上させ、更に、フランジ部が熱可塑性合成樹脂で密閉される為に、通気性・通 液性が、より遮断された成形容器状物の側面図である。図4は図3の平面図であ る。ここで、8は成形容器状物を示し、9は合成繊維不織布を一体成形して得ら れた成形部、10はそのフランジ部、11は接着部、12は熱可塑性合成樹脂部 である。13は上記6と同様に繊維が粗目に展伸された成形部側面で、14は成 形部の底面である。
【0009】 本考案に用いる合成繊維不織布は、熱プレス成形で、繊維が展伸できることが 必要である。従って、構成する繊維の限定は特になく、短繊維、長繊維又は両者 の混合繊維でも良い。それから、製造方法は、公知のスパンボンド法、ニードル パンチ法、サーマルボンド法などから得られる。また、合成繊維は、ポリエステ ル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、複合繊維、共重合繊維などの単 一又は二つ以上の混合などが用いられる。
【0010】 但し、合成繊維不織布の熱プレス成形で成形容器状物を得る為、加熱成形温度 (80℃〜220℃)で、少なくとも破断伸度が50%以上が必要であり、好ま しくは、100%以上である。
【0011】 本考案の合成繊維不織布は、目付30〜300g/m2 が好ましく、厚さ0. 05〜2.0mmが好ましい。
【0012】 本考案に用いる合成繊維不織布の成形方法は、例えば、一対の凹・凸金型を8 0℃〜220℃に加熱し、それから、不織布を80℃〜220℃に加熱した後、 プレスするプレス成形により製造される。
【0013】 本考案に用いる熱可塑性合成樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩 化ビニル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデンなどであり、各々単体又は二種以 上の混合物である。本考案に用いる熱可塑性合成樹脂は、合成樹脂シート或は合 成樹脂シートをプレス成形した物を、不織布のフランジ部と接着させる大きさに 打抜いた物、又は、目的とする形状に射出成形等によって得られたリング状物等 が使用される。従って、目的に応じて、厚み、形状などは任意に選択でき特に制 限はない。
【0014】 本考案の成形容器状物は、不織布を一体成形した後、不織布のフランジ部と、 任意形状の熱可塑性合成樹脂とを接着するか、不織布シートと任意形状の熱可塑 性合成樹脂とを接着してから、不織布を一体成形して得られる。本考案に用いる 不織布のフランジ部と合成樹脂との接着は、接着剤、又は、熱シール、超音波シ ールなどで行なえる。この時、繊維表面及び繊維間隙に接着剤又は熱可塑性合成 樹脂が入り組んで、しっかりと接着していることが重要である。
【0015】
【実施例】
本考案を以下の実施例により具体的に説明するが、これらは本考案の範囲を制 限するものではない。
【0016】 実施例1 ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.75)を用いて、紡糸速度230 0m/分でポリエステル長繊維ウェブを得、圧着面積率24%の織目柄エンボス ロールと金属ロールで部分熱圧着して、スパンボンド方式の不織シート中間製品 を得た。次いで該中間製品を温度130℃のフェルトカレンダーに通し、熱セッ ト加工を行い、本考案の合成繊維不織布を得た。
【0017】 繊径4デニール、目付150g/m2 、厚み0.32mm、150℃の加熱時 の破断伸度が230%であった。
【0018】 成形加工金型は、直径55mm、高さ20mmの円筒状凸部金型と、直径55 .5mm、深さ20.0mmの凹金型を作製した。上記不織布を約150℃に加 熱し、上記凹凸金型にセットした後、プレスしてプレス成形し、冷却してから取 り出し、フランジ部の幅10mmを有するように打抜いて、本考案の不織布の一 体成形品を得た。
【0019】 次いでポリエチレン樹脂のインジェクション成形によって、開口径85mm、 底口径78mm、深さ50mmのコップ形状を得た後、打抜き機で底部を56φ の円形状に打抜いた熱可塑性合成樹脂製品を得た。
【0020】 上記不織布の一体成形品のフランジ部を上方にして、上記で得られた合成樹脂 製のコップ形状に挿入し、フランジ部の下面とコップ形状の平面底部を重ねて、 230℃の加熱シールで接着を行ない、本考案の成形容器状物を得た。
【0021】 次に、茶わんの上に、お茶の葉が入った上記成形容器状物を置き、その中にお 湯を注いでお茶を抽出したところ、香りの良いお茶を飲むことができた。上記の 結果から、フランジ部の保形性・剛性が得られ、且つ、フランジ部の通液性が遮 断され、お湯を注いでも洩れることがなく、良好な成分抽出が出来た。
【0022】 実施例2 実施例1と同様にスパンボンド法で本考案の合成繊維不織布を得た。
【0023】 繊径10デニール、目付50g/m2 、厚み0.11mm、120℃の加熱時 の破断伸度が280%であった。
【0024】 次に、直径110mm、深さ170mmの円筒状凸部金型と、直径110.8 mm、深さ170mmの凹部金型を各々120℃に加熱してから、上記不織布を 凹凸金型の間に入れてからプレスしてプレス成形してから冷却して取り出す。次 いで、フランジ部を巾20mmとるように打抜いて、一体成形不織布を得た。
【0025】 厚さ0.5mmの樹脂シートを外径150mm、内径110mmの打抜き機で リング状の樹脂シートを得る。それから、上記一体成形不織布のフランジ部と、 リング状樹脂シートを重ねて、温度210℃の加熱シールで接着して、本考案の 成形容器状物を得た。
【0026】 本考案の成形容器状物を台所に設置されている流し台フィルターとして、使用 した。装着が非常に簡単であり、フランジ部をゴムパッキンでおさえなくとも、 成形容器状物がはずれることなくゴミを捕集でき、又、取り出す時も容易に出来 捨てることができた。
【0027】
【考案の効果】
本考案の成形容器状物は、熱可塑性合成樹脂で接着される為に、剛性・保形性 が向上し、且つ、通気性・通液性が遮断できる。従って、掃除機・自動車等のエ アーフィルター、緑茶・紅茶の葉、コーヒーの粉末等の成分抽出用フィルター、 台所等に設置されている流し台フィルター、油こしフィルターなどの各種フィル ター、農業用育苗ポット、ランプシェード、芳香剤・乾燥剤等の利用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の成形容器状物の一実施例を示す側面図
である。
【図2】図1に示す成形容器状物の平面図である。
【図3】本考案の成形容器状物の他の実施例を示す側面
図である。
【図4】図3に示す成形容器状物の平面図である。
【符号の説明】
1,8 成形容器状物 2,9 成形部 3,10 フランジ部 4,11 接着部 5,12 熱可塑性合成樹脂部 6,13 成形部側面 7,14 成形部底面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一体成形された合成繊維不織布からなる
    フランジ部と成形部を有する容器状物であって、成形部
    における繊維状体がフランジ部におけるよりも展伸され
    ており、フランジ部が熱可塑性合成樹脂成形体に接着さ
    れていることを特徴とする成形容器状物。
JP8756392U 1992-11-30 1992-11-30 成形容器状物 Pending JPH0645606U (ja)

Priority Applications (1)

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JP8756392U JPH0645606U (ja) 1992-11-30 1992-11-30 成形容器状物

Applications Claiming Priority (1)

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JP8756392U JPH0645606U (ja) 1992-11-30 1992-11-30 成形容器状物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0645606U true JPH0645606U (ja) 1994-06-21

Family

ID=13918463

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8756392U Pending JPH0645606U (ja) 1992-11-30 1992-11-30 成形容器状物

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JP (1) JPH0645606U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015525603A (ja) * 2012-07-05 2015-09-07 コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. コーヒー調製機において使用するためのパッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015525603A (ja) * 2012-07-05 2015-09-07 コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. コーヒー調製機において使用するためのパッド

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990921