JPH05199938A - たわみカートリッジの形式のパッケージ - Google Patents

たわみカートリッジの形式のパッケージ

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JPH05199938A
JPH05199938A JP4177092A JP17709292A JPH05199938A JP H05199938 A JPH05199938 A JP H05199938A JP 4177092 A JP4177092 A JP 4177092A JP 17709292 A JP17709292 A JP 17709292A JP H05199938 A JPH05199938 A JP H05199938A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来型のエスプレッソ式コーヒーメーカーに
用いて抽出可能なパッケージを、たわみ材料で製造し、
しかも抽出時に原形状が維持され、抽出液が垂直に流れ
るようにして、良好な抽出を可能にする。 【構成】 カートリッジがボディ１から独立した補強部
材３を有するようすることによって、圧力下での液体に
よる抽出が可能になり、他方、液体が粉末状成分２０の
層を垂直方向に流過するように方向づけられるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力下の液体により動
作する抽出装置に適合するようにされた開放型又は密閉
型の飲物調製用たわみカートリッジ形式のパッケージに
関するものである。
【０００２】
【公知の技術】粉末状物質から飲物を調製するために、
とりわけ、圧力下で抽出されるエスプレッソ式コーヒー
の分野で、カートリッジを使用するのには、いくつかの
理由が存する。すなわち、衛生的であること、コーヒー
が最適保存されること、使用が容易なこと、得られるコ
ーヒー品質をより良く調整できること、抽出条件の再現
性が高いことなどの理由である。
【０００３】そうしたカートリッジには２つの主要な型
がある。すなわち、開放型と密閉型とであり、開放型
は、抽出液が通過できるように浸透性の上下の面を有す
るものであり、密閉型は、抽出装置内で自動的に穴が開
けられる形式のものである。
【０００４】開放型カートリッジの場合、湿気や酸化を
防止してコーヒー品質を維持するために、不浸透性の袋
に入れたり、両面に不浸透性の、剥がすことのできるカ
バーを設ける必要がある。各国でパッケージ材料のリサ
イクリングに関する法律が制定されていることに応じ
て、カートリッジの場合も、開放型、密閉型を問わず、
いくつかの異なる材料（紙、厚紙、アルミニウム、プラ
スチック）を用いて新しいカートリッジの設計が必要と
なった。
【０００５】他方、経済的、商業的な要求に応えるため
に、これら種々のカートリッジは、同じ包装機で製造さ
れ、かつ同じ抽出装置で抽出される必要がある。最後
に、カートリッジ製造による材料消費量を低減するた
め、カートリッジを簡単化する必要がある。これは、た
とえば、カートリッジ底部のフィルタを除去することで
可能になる。
【０００６】たとえば挽いたコーヒーが封入され、温水
の圧力下で抽出されるカートリッジを製造するため、経
済的又はエコロジー的理由から、最低厚の、及び（又
は）酸素不透過性のたわみ材料を使用する場合、一般的
に言って、カートリッジに所定の形状を与えて粉末状物
質が良好に抽出されるようにし、かつまた、出荷、運
搬、保管のさいにも、その形状が維持されるようにする
必要がある。
【０００７】また、このようなカートリッジの良好な抽
出を可能にするには、カートリッジが、抽出装置の内側
形状に精確に従うことができ、たとえばコーヒーの層を
迂回するような優先的な水通路が生じないようにせねば
ならない。
【０００８】たわみ材料製のカートリッジの抽出方法
は、たとえばＦＲ ＰＳＳ １５３７０３１及び２０３
３１９０に記載されている。この方法には多くの欠点が
ある。第１に、この方法は、カートリッジを受容する、
抽出装置の空所の上面と下面とに複数の突起や穴が設け
られているため、実施が難しい。
【０００９】加えて、この方法には、水圧の作用下で所
望の穴がすべて開くわけにはいかないため、信頼性もな
ければ再現性もない。これは、１個以上の穴が形成され
ると、液の流出のため、直ちにカートリッジ内の圧力が
降下するからである。
【００１０】以上のような次第で穴の数や位置が不確実
である。こうした事情の結果、物質層の抽出が不十分と
なることがある。フィルタは、下面に押付けられると、
フィルタ全面にわたっては排出できなくなるからであ
る。抽出が不十分で不一様となるのは、水が優先的に通
過する区域と、水の潅注及び排出の不十分な区域とが生
じるからである。
【００１１】更に、この公知の方法は不衛生である。こ
れは、水の通過する複数のオリフィスが存在する上に、
抽出装置が高温となることから、有機物質の沈積物が不
可避的に発生し、除去が難しいからである。
【００１２】こうしたことから、この方法は妨害を受け
やすい。複数の小さいオリフィス内に有機物質が沈着す
ることにより、オリフィスが徐々に遮断されるからであ
る。最後に、この方法は、粉末状又は液状の基本物質が
封入されたカートリッジに用いられる。コーヒーの場
合、この方法は、水で溶解するインスタントコーヒー
か、又は水で薄める濃縮液状コーヒーにのみ適用され
る。この方法もカートリッジも、挽いたコーヒーの場合
には適用できない。
【００１３】ＦＲ−Ａ−２６１７３８９には、濾過ベー
スを有し、上下のカバーで密閉された円錐台形のカート
リッジが記載されている。このカートリッジは、５部品
から成る結果、その製造には多くの作業を必要とし、２
つの溶接工程が含まれている。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、円錐
台形、逆円錐台形、半球形いずれかの形状の開放型又は
密閉型のカートリッジ形式のパッケージ、それも、主と
してたわみ材料で製造され、特に抽出時にその原形状を
維持可能であり、それによって、粉末状物質層に優先流
路を生じることなしに抽出液の通過が可能となり、良好
な抽出が行なわれ、更に、適当なアダプタを用いて、も
しくはその種の器具を用いることなしに、従来型のエス
プレッソ式コーヒーメーカーにより抽出できる形式のも
のを得ることにある。
【００１５】加えて、このカートリッジ形式のパッケー
ジは、部品数も少なく、したがって製造も容易である。
本発明によるパッケージは、円錐台形、逆円錐台形、半
球形いずれかの形状の空洞を有するリム付きボディと、
このリムに付加される薄膜とから成っている。このボデ
ィには飲物調整用の粉末状物質が封入される。
【００１６】このパッケージの特徴とするところは、ボ
ディから独立した補強部材を有し、この補強部材が環状
か、もしくは、この補強部材が薄膜である場合は、円形
に構成されており、その結果、ボディを抽出装置に精確
に合わせることにより、抽出時に粉末状物質層を通って
抽出液が循環できる点である。
【００１７】このパッケージの利点は、密閉型の場合、
フィルタを有していない点である。本発明の第１実施例
の場合、補強部材は、ボディのリムに付加されるように
設計されたリムを有する円錐台形ジャケットによって形
成されている。また、このパッケージは、ボディ、ジャ
ケット、薄膜の３部材から出来上っている。
【００１８】ジャケットの効果は、カートリッジのボデ
ィを補強することだが、薄膜の大部分をも被覆するよう
にしてもよい。しかし、ジャケットが薄膜を完全に被覆
してはならず、或種の抽出装置に設けられている注水針
の通路は残しておかねばならない。
【００１９】ジャケットは、カートリッジのボディ内側
かボディ外側に取付けておく。ボディ内側に取付ける場
合は、ジャケットのリムは、ボディ及び薄膜のリムと等
寸法とし、ジャケットはボディの両面に溶接される。ジ
ャケットのリムが、ボディ及び薄膜の寸法より短い場合
は、ジャケットを２つの面に溶接しておく。しかし、い
ずれにしてもボディと薄膜とは、部分的に直接に溶接し
ておく。
【００２０】ジャケットは、プラスチック製の場合、カ
ートリッジのボディと薄膜との間に配置されることによ
り、密閉型のカートリッジの液密性を生ぜしめる可溶性
シールの機能を発揮する。
【００２１】ジャケットがカートリッジボディの外側に
配置される場合は、ジャケットのリムをボディのリムに
溶接する。薄膜の直径は、ボディの直径と等しくする
か、もしくはより大きくする。薄膜は、常に、ボディの
リムに溶接するが、ボディリムが、より短い場合は、薄
膜も直接にジャケットに部分的に溶接しておく。
【００２２】別の構成の場合、突出するリブが、カート
リッジのジャケットに一体に形成されている。射出成形
プラスチック製であるジャケットは、その下面に開口用
リブを有している。この場合、カートリッジは、逆円錐
台形を有している。
【００２３】ジャケット底部に一体に形成された開口用
リブは、突出しているが、直接にカット又は穴開けを行
なうことはない。突出部と接触してカートリッジ下面が
破られるのは、空気及び水の圧力による変形時に、突出
部により下面が破断応力に到達する場合に限られる。リ
ブは、細い線状、湾曲状、弓形いずれかの形状の条片に
より形成され、これらの条片は、断面が円形であり、多
少の差はあれ平らにされるか下方向って僅かに広くされ
ており、かつまた、抽出装置のフローグリル上に半径方
向、同心的、平行、直角方向のいずれかに配置され、長
さも様々である。
【００２４】リブを最適配置することにより、抽出の流
れ区域に一様に配水できるようになった。つまり潅注が
改善され、それによって粉末状物質層の抽出が改善さ
れ、得られる抽出物の品質が改善される。
【００２５】これらの突出部長さは、カートリッジ底部
でのそれらの位置や、下面の直径や、ボディの材料組成
に応じて異なる。また、その横断面は半円形で、多少の
差はあれ平らにされているか、もしくは多少の差はあ
れ、下方へ向って広くされている。その平均直径は、好
ましくは０．５〜５．０ｍｍである。また、これらの突
出部は断面が円錐形か円錐台形である。また、その数
は、下面の直径に応じて４〜１６の範囲である。
【００２６】開放型の場合、カートリッジのボディと薄
膜は、フィルタペーパー又は不織合成繊維などの材料製
である。カートリッジは、その場合、酸素や水蒸気の不
透過性の袋に包装されるので十分な保管寿命を有してい
る。
【００２７】カートリッジの強度を増すために、ジャケ
ットとボディ双方の壁部に、同心的な環状リブの形式の
みぞを形成しておく。一変化形の場合、ジャケットには
穴が設けられ、材料節約の見地から環状壁に開口を有し
ている。
【００２８】円錐台形、逆円錐台形、半球形いずれかの
形状のカートリッジに関する第２実施例の場合、補強部
材が、ボディのリムに付加されたリングである。この場
合も、カートリッジは３つの部品を有している。逆円錐
台形のカートリッジの第３実施例の場合、補強部材が、
半径方向外方のフランジによって延ばされたボディの円
錐台ベースのところの円錐台形カラーにより形成されて
いる。この場合も、カートリッジの部品数は３個であ
る。
【００２９】第４実施例では、補強部材は薄膜自体なの
で、カートリッジの部品は２個である。薄膜は、円錐形
又は逆円錐形の開放型カートリッジの場合、穴を有して
おり、また、逆円錐状の密閉型のカートリッジの場合、
たとえば中空針により形成される穴を有している。
【００３０】種々の寸法の抽出装置に適合可能な上述の
第２及び第３実施例の特別な変化形によれば、カートリ
ッジのボディは、たわみ可能であり、縦横両方向に変形
可能である。これにより、抽出中にカートリッジの伸び
が可能となる。このようなカートリッジは、大多数の営
業用エスプレッソ式コーヒーメーカーを用いて、アダプ
タなしで抽出することができる。
【００３１】開放型の場合、カートリッジは中央に穴の
開けられたベースを有している。これらの穴は大きく、
たとえば、熱針により壁部に形成された一見永久穴の形
状の穴、もしくは、スロットの場合は、一見閉じられて
いるように見える穴である。スロットの場合は、カート
リッジは、フローグリルにリブを有する特殊なカートリ
ッジホールダにより抽出される。圧力の作用下で、材料
はリブのところで変形し、カートリッジベースに形成さ
れたスロットが拡大されて、抽出液が流出できる。挽い
たコーヒーの場合には、圧力増大やコーヒーの圧縮と湿
潤化を含む予備効果が得られる。
【００３２】材料の酸素不透化性に応じて、カートリッ
ジは、密閉型の場合であれば、それ自体で包装される
か、又は任意に袋に入れられるかする。この袋自体、酸
素不透過性で、６〜１２ヵ月間の保存に耐えるものであ
る。袋に入れる場合、カートリッジは、複数個、たとえ
ば２〜１０個まとめて包装する。密閉型なので、カート
リッジ自体、袋から出したあと数日間、たとえば２〜１
５日間は保存可能だからである。
【００３３】カートリッジは、２個又は３個の部品から
成っている。すなわち、たわみ可能のボディと剛性の薄
膜２個、あるいは又、たわみ可能のボディ、薄膜、補強
部材の３個である。ボディは、円錐台形又は逆円錐台形
である。ボディの横断面は丸型である。言いかえると、
円形、卵形、角を丸くされた多角形である。
【００３４】本発明によるカートリッジは、本出願人の
ヨーロッパ特許出願第９１１０７４６２号によるグリル
を有する抽出器で抽出できる。このカートリッジは、ま
た、従来型のエスプレッソ式コーヒーメーカーで、特殊
なアダプタ、たとえば、本出願人が、本出願と同日に第
９１１１１２１０号、第９１１１１２１１号、第９１１
１１２１２号の各番号にて申請したヨーヨッパ特許出願
によるアダプタを用いて抽出可能である。
【００３５】ボディが変形可能かつ伸張可能な前述の適
合可能な実施例の場合、抽出は、抽出装置の種々の構成
部品を変えることなしに、すなわち、アダプタの必要な
しに、行なうことができる。
【００３６】前記各特許出願による抽出器により、この
簡単化されたカートリッジは、好条件下で抽出できる。
このカートリッジは、抽出器内で自動的に穴を開けら
れ、使用後は容易に引出すことができ、コーヒーかす又
は包装材料も最少限にとどめられている。
【００３７】本発明は、また、カートリッジ形式のパッ
ケージを製造する方法に関するものである。この方法の
場合、リムを有するカートリッジのボディが、熱成形さ
れるか、もしくは第１のフィルムから押抜きされ、この
ように成形されたボディには、不活性ガス流内で飲物用
の粉末成分が充填され、充填後に、第２のフィルムから
形成される薄膜によりカートリッジのボディが密封され
る。
【００３８】この方法の特徴は、環状の補強部材、又
は、この補強部材が薄膜である場合には、円形の補強部
材をボディのリムに取付け、ボディに封着し、かつ任意
に薄膜に封着する。
【００３９】
【実施例】次に添付図面に例示した種々の実施例につ
き、本発明を詳説する。図１〜図４の形式の場合、カー
トリッジのボディ１と薄膜２とが、薄いたわみ可能なフ
ィルムから成っている。ジャケット３は円錐台形を有
し、その剛性で厚い壁部がボディに適合するようにされ
ている。ジャケット３は、ボディの内側（図１）又は外
側（図２）に配置され、ボディのリム５のところを密封
する。
【００４０】図３の場合、ジャケット３は、部分的にボ
ディのベース６の周縁部を被覆しているだけである。ジ
ャケット３は、図４に示した形式の場合、その剛度を増
すために、みぞが設けられている。図５〜図７に示した
カートリッジは、長さの異なるリブ７を有している。こ
れらリブ７は、ジャケット３の、穴を有するベース８と
一体に構成されている。
【００４１】図８に示した円錐台形カートリッジの場合
は、ボディの上面のほとんど全体がジャケット３に覆わ
れ、抽出装置の中空針を通すための中央穴１０だけが覆
われていない。
【００４２】図９には密閉型のカートリッジが、図１０
及び図１１には開放型のカートリッジが、それぞれ示さ
れ、補強部材は、薄膜２（図９）又は円錐台形の環状カ
ラー１１（図１０）である。カラー１１は、半径方向外
方へリム１２によって延長せしめられた、ボディ１の円
錐台のベースに取付けられている。図１０及び図１１に
示された形式の場合、カートリッジは、直径と高さを拡
大できるため、大多数の営業用のエスプレッソ式コーヒ
ーメーカーに、フィルタホールダの変更の必要なしに利
用することができる。
【００４３】これらのカートリッジは開放型である。言
いかえると、ボディと薄膜のたわみ可能の壁部には穴１
４，１５が設けられている。一変化形（図示せず）の場
合、密閉型カートリッジは、前述のようなカラー又はリ
ングを補強部材として有している。
【００４４】密閉型の場合、ボディ１の薄壁と薄膜２と
は、次の組成の障壁層材料から成っている： ──好ましくは２０〜５０μｍ厚のアルミニウム、ヒー
トシール可能のラッカー塗装 ──プラスチック多層複合材料、たとえばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ
エステルと、酸素不透過性プラスチック材料、たとえ
ば、任意にシリカ充填又はメタライジングを施したエチ
レン及びビニルアルコールのコポリマー、又はポリ塩化
ビニリデン ──好ましくは８〜２０μｍ厚のアルミニウム多層複合
材料、２０〜６０ｇ／ｍ2 の重さの紙、好ましくは２０
〜６０μｍ厚の既述のプラスチック材料。
【００４５】厚壁のジャケット（図１〜図８）又は厚い
薄膜（図９）は、前述のプラスチック材料を熱成形又は
射出成形したもので、たとえば厚さは０．３〜１ｍｍで
ある。前記ジャケット又は薄膜は、たとえば１００〜３
００ｇ／ｍ2 の重さの厚紙多層複合材料や、厚さ２０〜
６０μｍの前述のプラスチック材料で製造してもよい。
【００４６】開放型の場合、ボディ１と薄膜２とは、た
とえば、１５〜４０ｇ／ｍ2 の重さのフィルタペーパ
製、ポリエステル又はポリプロピレンの有孔材料、織
物、不織繊維のいずれか製とすることができる。ジャケ
ット３と厚壁の薄膜２は、既述の材料製である。
【００４７】カラー又はリングの形式の補強部材の場
合、たとえば図１０及び図１１に示したように、ボディ
１と薄膜２との薄壁は、前述のプラスチック材料製だ
が、障壁層を有していず、穴を有している（図１０及び
図１１の場合）。ボディ１と薄膜２とは、また、フィル
タペーパー製、合成繊維織物製、不織合成繊維製のいず
れかである。より厚い補強部材は、プラスチック材料、
厚紙、プラスチック／厚紙多層複合材料のいずれか製で
ある。
【００４８】図１〜図９に示した形式の場合、フィルタ
ーペーパー製、合成繊維織物製、不織合成繊維製のいず
れかである層が、抽出される物質とカートリッジの下方
内壁との間に設けられ、それによって、抽出後にコーヒ
ーかすが拡散するおそれが完全に除去される。この層
は、任意に壁に接着しておくことができる。
【００４９】図１２に示したように、カートリッジの製
造方法は次のステップを有している：ボディ１は、符号
１６のところで金型とキャビティブロックとを介してス
タンピングにより成形される。符号１８のステップで
は、前もって熱成形、射出成型、成形により予め製造さ
れ、そのようにして形成された空洞内側に配置される。
挽かれたコーヒー２０は、分量を計量され、符号１９と
２１のところで突き固められ、薄膜がジャケット３のリ
ムに溶接される。ジャケット３のほうは、ボディのリム
に溶接される。計量、突き固め、薄膜の溶接は窒素の流
れのなかで行なわれる。この方法は、図１に示したカー
トリッジの製造時に用いられる。
【００５０】図１３の場合、ジャケット３が符号２２の
ところで成形される。プラスチック製の場合は、熱成形
又は射出成型により、厚紙製の場合はフォーミングによ
り形成される。符号２３のところでは、ボディ１が、予
めキャビティブロック内に置かれたジャケット３の内側
へスタンピングされる。符号２４のところでは、挽かれ
たコーヒーが計量され、かつ突固められ、ボディのリム
５が符号２５のところで折曲げられ、成形される。符号
２６のところでは、薄膜２がボディのリム５に溶接さ
れ、リム５は更にジャケット３に溶接される。一変化形
（図示せず）の場合、ボディは、ジャケット３内で成形
されず、その代りにカバーをジャケット底部に置いて、
溶接し、コーヒーを計量し、薄膜を溶接する。コーヒー
の計量と突固め及び薄膜の溶接は窒素のなかで行なわれ
る。この図示の方法は、図２〜図４、図６、図８に示し
たカートリッジの製造時に用いられる。
【００５１】図１４に示した方法には、符号２７のとこ
ろでのボディの熱成形段階、符号２８のところでのコー
ヒーの計量と突固め段階、符号３０のところでの厚い薄
膜２のカット及びリム２９への溶接段階が含まれてい
る。カートリッジは、符号３１のところで切出される。
【００５２】図１５に示した方法が、図１４の方法と異
なる点は、ボディ３２が熱成形され、環状の補強カラー
１１，１２がボディに溶接され、コーヒーが充填されて
突固められ、予め熱成形された薄膜２がボディのリム５
に溶接される点である。順序を逆にして、カラーの半径
方向外側部分をボディのリムに付加して、薄膜は、その
前又はその後に溶接してもよい。ボディのベースと薄膜
には、その後で中央部３３に穴１４，１５が開けられ
る。
【００５３】図１６に示した方法は、補強リング１３を
ボディのリム部分に付加することを除けば、図１５の場
合同様に行なわれる。この明細書で説明したどの形式の
場合にも、本発明によるカートリッジは、飲物の所望量
に応じて寸法を変化させることができる。たとえば、コ
ーヒーの分量は５〜２０ｇの範囲内で、カートリッジの
直径は２．５〜８ｃｍの範囲内で、更にコーヒー層の厚
さは１０〜２５ｍｍの範囲内で変えることができる。
【００５４】カートリッジには、飲物調製用の粉末状の
成分が充填される。この物質は、炒ったコーヒーか挽い
たコーヒーが好ましいが、茶、インスタントコーヒー、
挽いたコーヒーとインスタントコーヒーとの混合物、チ
ョコレート風味の食品でもよい。
【００５５】いずれの場合も、抽出液は、横への流路を
生じるおそれなしに、粉末状成分層全体を垂直方向の流
れとなって通過するようにされている。
【図面の簡単な説明】
【図１】ジャケットを有する逆円錐台形のカートリッジ
の一実施例の略示中心断面図。
【図２】図１同様の、カートリッジの別の実施例の断面
図。
【図３】同じくカートリッジの別の実施例の、図１同様
の図。
【図４】同じくカートリッジの別の実施例の、図１同様
の図。
【図５】逆円錐台形のカートリッジと、開口用リブが一
体構成されたジャケットとの平面図。
【図６】図５のＡ−Ａ線断面図。
【図７】図５のＢ−Ｂ線断面図。
【図８】円錐台形カートリッジの略示中心断面図。
【図９】薄膜により形成された円形補強部材を有するカ
ートリッジの略示中心断面図。
【図１０】環状の補強カラーを有するカートリッジの略
示中心断面図。
【図１１】リング状の補強カラーを有するカートリッジ
の略示中心断面図。
【図１２】カートリッジの製造方法の各段階を示した略
示図。
【図１３】別のカートリッジの製造方法を示した略示
図。
【図１４】同じく別のカートリッジの製造方法を示した
略示図。
【図１５】同じく別のカートリッジの製造方法を示した
略示図。
【図１６】補強リングを有するカートリッジの、図１５
同様の製造方法を示した略示図。
【符号の説明】
１ ボディ ２ 薄膜 ３ ジャケット ４ リム ７ 半径方向リブ ８ ジャケットの有孔ベース ９ ボディ上面 １０ 中心穴 １１ 環状カラー １２ リム １３ リング １４，１５ 小孔 １６ スタンピングによる成形段階 １８ ジャケット取付け段階 １９ 挽いたコーヒーの計量・突固め段階 ２１ 薄膜の、リムへの溶接段階

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 圧力下の液体により動作する抽出装置に
    適合するようにされた開放型又は密閉型の飲物調製用た
    わみカートリッジ形式のパッケージであって、円錐台
    形、逆円錐台形、半球形のいずれかの形状の空洞を有す
    るボディ（１）から成り、このボディには、リムが形成
    されており、かつまたボディのリム（４）に取付けられ
    た薄膜（２）によって密閉された飲物調製用粉末状物質
    が封入されている形式のものにおいて、ボディから独立
    した補強部材（３）を有しており、この補強部材が環状
    か、又は、この補強部材が薄膜（２）の場合は円形であ
    り、その結果、抽出装置に空洞を精確に適合させること
    により、抽出液が、抽出過程中に粉末状物質の層を通過
    して循環することができることを特徴とする開放型又は
    密閉型のたわみカートリッジ形状のパッケージ。
  2. 【請求項２】 補強部材が、ボディ（１）の内側又は外
    側に配置された円錐台形のジャケット（３）により形成
    されていることを特徴とする、請求項１記載のパッケー
    ジ。
  3. 【請求項３】 ボディ（１）が、円錐台形又は逆円錐台
    形であり、かつまた補強部材が、ボディのリム（４）又
    は円錐台のカラー（１１）のところに、それも半径方向
    外方へリムにより延ばされたボディ円錐台の大きいほう
    のベースのところに付加されたリング（１３）であるこ
    とを特徴とする、請求項１記載のパッケージ。
  4. 【請求項４】 ボディ（１）が逆円錐形又は半球形の形
    状を有し、かつまた補強部材が薄膜であることを特徴と
    する、請求項１記載のパッケージ。
  5. 【請求項５】 ボディ（１）が変形可能であり、これに
    よってカートリッジ自体が、異なる抽出システムに適合
    することを特徴とする、請求項３記載のパッケージ。
  6. 【請求項６】 カートリッジが逆円錐台形であり、かつ
    またジャケット（３）が、突出する開口用リブ（７）を
    下面に有していることを特徴とする、請求項２記載のパ
    ッケージ。
  7. 【請求項７】 請求項１記載のパッケージを製造する方
    法であって、リム（４）を有するカートリッジのボディ
    （１）が熱成形されるか、第１のフィルムからスタンピ
    ングされ、このようにして形成されたボディ（１）に、
    不活性ガス流内で飲物用の粉末状成分が充填され、次い
    で、第２フィルムから形成された薄膜（２）が、カート
    リッジのボディ（１）に封着される形式のものにおい
    て、補強部材が、ボディのリムに配置され、ボディに対
    し、また任意選択的に薄膜に対して封着されることを特
    徴とする、請求項１記載のパッケージを製造する方法。
  8. 【請求項８】 補強部材が、ボディに形態を付与する前
    に、もしくはこの形態付与とは別個に成形されることを
    特徴とする、請求項７記載の方法。
  9. 【請求項９】 開放型カートリッジを製造するために、
    ボディ（１）のベースと薄膜（２）とに小孔が設けられ
    ることを特徴とする、請求項７記載の方法。
  10. 【請求項１０】 カートリッジのベース中央部にスロッ
    トが形成されており、抽出が、フローグリル上に、リブ
    を有するように成形されたカートリッジホールダによっ
    て行なわれ、前記スロットが、見たところ閉じられてい
    るが、抽出の間、液体の圧力下でより大きく開き、ベー
    ス材料がリブのところで変形し、この結果、圧力増大が
    生じ、抽出液が流れる前に粉末状物質が圧縮され、湿潤
    にされることを特徴とする請求項７記載の方法。
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