JPH064491B2 - 高純度ガラス物品の製造方法 - Google Patents

高純度ガラス物品の製造方法

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JPH064491B2
JPH064491B2 JP58133015A JP13301583A JPH064491B2 JP H064491 B2 JPH064491 B2 JP H064491B2 JP 58133015 A JP58133015 A JP 58133015A JP 13301583 A JP13301583 A JP 13301583A JP H064491 B2 JPH064491 B2 JP H064491B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光導波路ファイバーの作成に用いられる高純度
ガラス物品の製造方法に関する。
従来より、光導波路ファイバーのためのガラスプリフォ
ームの作成に際しては、特に気相沈積法のような方法が
採用されている。それら方法の1つとして、火炎加水分
解法あるいは外部気相沈積法と称されるものがあり、複
数の蒸気成分が所定の量のガス媒体に乗って運ばれて火
炎の中で酸化され、スート(soot)と称されるガラス粒
子が形成される。均一もしくは径方向に変化する組成を
有する第1番目のスート被覆が回転するマンドレルすな
わち出発材料の表面に施される。この第1番目のスート
被覆がコアガラスを形成すべく施された後、クラッドガ
ラスを形成すべくスートの成分が変更され、第2番目の
被覆が施される。次にマンドレルが除去され、スートプ
リフォームが焼結されて、内部を貫通する空洞を有する
溶融固化(consolidate)された透明なガラスプリフォ
ームが形成される。次に上記空洞を通って酸が流され、
空洞表面の欠陥部分がエッチングされる。次にこの管状
のガラスプリフォームは延伸のために低粘度になる温度
に加熱され、延伸されて空洞がつぶされ、所望の寸法を
有するファイバーとなされる。再発行米国特許第280
29号、米国特許第3711262号、第373729
3号、 第3823995号および第3826560号公報に
は、光導波路ガラスファイバー形成するための火炎加水
分解法のような種々の方法が開示されており、最後に挙
げた2つの特許公報には、グレーテッド・インデックス
型光導波路ファイバーの製造方法が記載されている。
しかしながら、溶融固化されたガラスプリフォームに
は、マンドレルが除去された跡に細長い空洞が形成され
るために、下記に述べるような問題が生じた。すなわ
ち、ガラスプリフォームのコア領域には、その屈折率を
高めるためのドープ材料が添加されているため、コア領
域の熱膨脹係数がクラッド領域のそれよりも大となり、
したがって、ガラスプリフォームが溶融固化工程後に冷
却されると、コア領域は張力を受けた状態となる。この
ため、マンドレルの除去によって形成されたガラスプリ
フォームの内部空洞の壁面は高張力を受けて割れを生じ
る。また、空洞を有するガラスプリフォームからファイ
バーを引抜く場合の速度はその延伸工程における空洞の
消滅速度で制限される。さらに、開口された空洞の表面
は特に延伸工程で高温に加熱されたときに汚染され易
い。
上述した問題に対する解決策として、米国特許公報第4
2512521号公報には、コア材料とクラッド材料と
の相対的な粘性を所定の値に選ぶことにより、空洞を溶
融固化工程においてつぶしうることが開示されている。
該米国特許公報には、マンドレルをスートプリフォーム
から除去する際にプリフォームが損傷を受けると、この
損傷に基づいて溶融固化されたガラスプリフォームの中
心に芯が形成されるため、この損傷を最小にするよう注
意が必要であることを教示している。この方法において
は、空洞表面の損傷は、空洞が溶融固化工程で閉塞され
るため溶融固化の後はこれをエッチングにより除去する
ことが不可能であるから、特にトラブルの原因となる。
この空洞表面の損傷は、マンドレルの表面にカーボンス
ートによる柔軟な分離層を設け、その上にガラススート
でプリフォームを形成することによって、その発生を防
止することができる。
米国特許第42983965号公報には空洞を溶融固化
中に閉塞する方法が開示されている。この場合、はじめ
にきわめて低粘度のガラススートの薄い層をマンドレル
の表面に設け、次に前記米国特許第42512521号
公報に開示された方法を用いて、ガラススートの薄い層
上に通常のスートを沈積する。マンドレルが除去され、
次にスートプリフォームが高温に加熱されて溶融固化さ
れて緻密なガラスプリフォームが形成される際、ガラス
の表面張力およびプリフォームの内周部分と外周部分と
の相対粘度によって空洞が閉塞される。P25またはB
23を含む前記薄い層はマンドレルの除去に基づく損傷
を防止し、ガラスプリフォームの中心軸に生じる芯の形
成を低減乃至皆無にする。
しかしながら、P25またはB23を用いて空洞の閉塞
を容易にすることは、長波領域における超低損失特性を
得るために有害である。コアがP25またはB23を含
まないファイバー、例えばGeO2をドープされたシリ
カよりなるコアを有するファイバーは、スペクトルの赤
外線領域における低損失動作が可能なため好ましいもの
であるが、GeO2―SiO2よりなるコア領域を有する
プリフォームの空洞は溶融固化工程では閉塞しない。
そこで本発明の1つの目的は、溶融固化工程中での空洞
の閉塞が阻止されるような粘度を有するコアおよびクラ
ッド材料から形成される、空洞を備えた光導波路ファイ
バーのためのガラスプリフォームの新規な製造方法を提
供することにある。他の1つの目的はマンドレルの表面
上にガラス粒子を沈積することによって形成されるガラ
スプリフォームの新規な製造方法を提供することにあ
る。
本発明による方法は、細長いマンドレルの外周表面に、
少くとも1つのガラス粒子の被覆を形成する工程から始
まる。マンドレルが除去されて細長い貫通空洞を有する
多孔性スートプリフォームが形成される。この多孔性ス
ートプリフォームは加熱されて、貫通空洞を有する細長
い溶融固化されたガラスプリフォームが形成される。ま
ず空洞の一端が閉塞され、次に空洞内が排気され、次に
空洞の他端が閉塞される。かくして形成されたガラスプ
リフォームは直ちに次の工程に送られ、あるいは空洞表
面が汚染されるおそれなしに貯蔵されうる。
溶融固化工程で空洞の壁面に失透化層が生じれば、この
失透化層はエッチングによって除去しうる。溶融固化工
程においては、プリフォームの空洞の一端に導管プラグ
が装着されるのが好ましい。はじめに乾燥用ガスが導管
プラグの孔から排出される。溶融固化時の高熱により導
管プラグの孔が閉塞されると乾燥用ガスはプリフォーム
のすき間を通って流れる。溶融固化の後、プリフォーム
の閉塞された端部は、エッチング液が空洞内を自由に流
れうるように切断される。エッチング工程の後は洗浄お
よび乾燥がなされる。
本発明の他の実施例によれば、溶融固化工程において失
透化層がプリフォームの空洞壁面上に形成されるのを阻
止する態様をもって、ガラス粒子がマンドレル上に沈積
される。従来、多孔性スートプリフォームは、ガラス粒
子流を回転するマンドレルに向けて放射しかつそのガラ
ス粒子流をマンドレルの軸線に沿って往復移動させるこ
とにより形成される。このマンドレルの回転運動と、マ
ンドレルに対するガラス粒子流の往復直線運動により、
ガラス粒子流はマンドレル上の螺旋状通路に沿ってマン
ドレルに衝突することになる。このようなガラス粒子の
沈積を継続すれば、マンドレル上に均一な厚さの被覆が
形成され、次にマンドレルが管状の多孔性スートプリフ
ォームから除去され、次にこのスートプリフォームが溶
融固化されて緻密なガラスプリフォームとなされる。本
発明のさらに他の実施例によれば、溶融固化工程におい
て、ガラスプリフォームの空洞内周面に失透化層が生じ
ないように、沈積されるガラス粒子による螺旋状パタン
があらわれないような充分に遅い沈積度合をもって、最
初の複数のガラス粒子層がマンドレル上に形成される。
上述した方法のいずれかによって形成された溶融固化さ
れたガラスプリフォームから光導波路ファイバーを作成
する場合、このガラスプリフォームから直接光ファイバ
ーに延伸することも、あるいは一旦大径の中間ファイバ
ーに延伸し、これに付加的クラッドを付加してから光フ
ァイバーに延伸することもできる。何れの方法において
も、プリフォームの空洞内の気圧を周囲の気圧より低く
することによって空洞閉塞が助長される。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に
説明しよう。なお図面は本発明を説明するためのもので
あって、各要素の寸法または寸法比を示すものではない
ことに留意されたい。また明細書中の記載および実施例
ならびに図面には特に説明していないが、本発明は単一
モードおよび多モード光ファイバーの双方を考慮したも
のであることに留意されたい。さらに本発明は、コンス
タント・インデックス型またはグレーデッド・インデッ
クス型のコアを有する光ファイバーを考慮したものであ
る。グレーデッド・インデックス型光ファイバーの場
合、コアの外周部にクラッドが設けられうる。あるいは
コアの外周部の屈折率よりも低い屈折率を有し、かつコ
ア・クラッド境界面において屈折率が急激に変化するよ
うな屈折率を有する層が設けられうる。
多孔性スートプリフォームは第1図および第2図に示さ
れた方法によって形成されうる。米国特許第42898
522号明細書に開示された型のハンドル10が使用さ
れうる。ハンドル10はその一端に削られたガラスジョ
イント部12を備えた管体よりなる。テーパーの付され
たマンドレル20の大径側の部分はハンドル10を貫通
しており、かつくさび18によってマンドレル20に固
定されている。マンドレル20の両端は回転軸に取付け
られて矢印の方向に回動ならびに移動するようになされ
ている。−マンドレル20は、スートプリフォーム30
からの除去を容易にするため、その表面にカーボンスー
トよりなる層を備えうる。
原料蒸気、燃料ガスおよび酸素または空気の混合物が発
生源(図示せず)からバーナー24に供給される。この
混合物は燃焼してバーナー24から炎が放射される。ガ
ス・蒸気混合物は炎の中で酸化され、マンドレル20に
向うスート流26を形成する。ガス・蒸気混合物をバー
ナー24に供給するための適当な手段は良く知られてお
り、例えば米国特許第3826560号、第41486
21号および第4173305号公報に開示されてい
る。スートの沈積中にスートプリフォームが破損するの
を防ぐために、スートプリフォームの一端または両端に
向って炎を発生する1つまたは複数の補助バーナー(図
示せず)を用いてもよい。蒸気火炎加水分解法はステッ
プ・インデックス型およびグレーデッド・インデックス
型を含むあらゆる型の屈折率変化を有するコアの形成に
適用しうる。米国特許第3565345号および第41
65223号公報には適当なバーナーが開示されてい
る。その他のスート沈積手段として、例えば米国特許第
3957474号公報に開示されたような、反応蒸気を
放射するノズルを備えたものでもよい。この場合、反応
蒸気レーザービームによって加熱されてスートの流れを
形成するようになされている。
スート沈積手段としてのバーナー24に適用しうる公知
の火炎加水分解用バーナーが第7図に部分断面図をもっ
て示されている。バーナー面78に開口する中央吹出口
76のまわりには同心状の環状吹出口80,82,84
が取り巻いている。中央吹出口76から吹き出される原
料蒸気は、吹出口82から吹き出される燃料ガスおよび
酸素によって形成される炎の熱にさらされる。「内部シ
ールド」と呼ばれる酸素の流れが吹出口80から吹き出
される。この酸素の流れは、反応蒸気がバーナー面にお
いて反応するのを防止する。吹出口84からは、「外部
シールド」と呼ばれる酸素の流れが吹き出される。この
バーナーは米国特許第3698936号公報に開示され
たものと類似しているが、該米国特許公報のものは、
「内部シールド」を発生する環状吹出口を有するのみで
「外部シールド」用の吹出口を欠いている。第7図に示
されたバーナーのすべての吹出口には、上記米国特許公
報に示されたものと同様に、マニホールドを通じてガス
その他が供給される。
バーナーは、一般に、バーナー面78でのスートの生成
が最小になる条件の中で許容されうる高い生成速度(la
ydown rates)および効率を有するような状態で使用さ
れる。かかる状態においては、充分集中したスート流が
バーナーからマンドレルに向うように、吹出口76,8
0,80,82,84から吹き出されるガスおよび反応
物の流速、および吹出口のサイズ、位置、軸に対する方
向づけ等が決定される。さらに、バーナー面78から少
し離れた位置にシールド86がブラケット88によって
取付けられ、スート流を周囲の空気流から保護しかつ薄
層状の流れを形成するようになされている。
再び第1図を参照すると、シリカよりなる層16は最初
にマンドレル20上に沈積され、溶融固化されたガラス
プリフォームの空洞面を形成することになる圧縮力のあ
る層16を生成する。ガラススートの被覆22は層16
上に沈積される。第2図に示されているように、第2番
目のスートの被覆28は第1番目の被覆22の外周表面
上全体に沈積される。被覆22および28はそれぞれ複
数の層によって形成される。炎の中で形成されるスート
の組成を変えることによって、被覆28の屈折率は被覆
22の屈折率より低いものとなされる。これは炎の中に
導入されるドープ材料の量および種類を変えることによ
って、あるいはドープ材料を除くことによって達成され
る。マンドレル20は再び回動および移動されて均一な
被覆28が沈積される。第1番目の被覆22および第2
番目の被覆28を含む複合体により多孔性スートプリフ
ォーム30が形成される。
光ファイバの製造において、光ファイバのコアおよびク
ラッドは、伝送損失が最小なガラスで製造されなければ
ならず、種々の光学ガラスがこれに適用されうるが、そ
の中で溶融シリカガラスが特に適している。構造的およ
び他の実際上の考慮から、コアおよびクラッドが類似し
た物理的特性を有することが望ましい。光ファイバとし
て動作するためには、コアガラスはクラッドより高い屈
折率を有していなければならないから、コアガラスはク
ラッドに用いられたガラスと同じ種類のガラスで形成さ
れかつ屈折率を僅か高めるために少量の他の材料がドー
プされることが望ましい。例えば、クラッドが純粋な溶
融シリカである場合、コアガラスはその屈折率を高める
材料のドープされた溶融シリカで形成することが可能で
ある。
溶融シリカの屈折率を高めるために、今迄種々の適切な
材料がドープ材として単一または複数の組合せで用いら
れてきた。これらは酸化チタン、酸化タンタル、酸化ア
ルミニウム、酸化ランタン、酸化燐および酸化ゲルマニ
ウム等である。ゲルマニウムのドープされた溶融シリカ
よりなるコアは、1600nm付近の波長においても低い
伝送損失を呈するので光ファイバーのコア材料として有
用である。クラッドは純粋な溶融シリカまたはコアの屈
折率より低い屈折率を有するような量の酸化物をドープ
された溶融シリカとなしうる。クラッドは、純粋な溶融
シリカより僅かに屈折率が低くなり、かつ純粋な溶融ガ
ラスより熱膨張係数が若干高くなる。したがってコア材
料とクラッド材料とが熱膨張係数に関して良好にマッチ
する酸化珊素のような酸化物をドープされた溶融シリカ
となしうる。
スートプリフォーム30を形成するための微粒子状のス
ート材料が沈積された後、マンドレル20はハンドル1
0から引き抜くことによってスートプリフォーム30か
ら除去され、その跡に第3図に示すような細長い空洞3
2が残る。スートプリフォーム30と一体になったハン
ドル10は後工程での支持体として用いられる。ハンド
ル10の削られたガラスジョイント部12はこれに対応
する雌型のガラスジョイント部材に固定され、乾燥用ガ
スがハンドル10内を通じて空洞32内へおよびスート
プリフォーム30のすき間を通って外方への流されう
る。乾燥工程および溶融固化(consolidating)工程は
米国特許第4125388号公報に開示された方法によ
って実施されうる。該特許公報においては、乾燥工程は
溶融固化工程に先立ってまたは溶融固化工程の間におい
て実施されうる。
第3図に示すように、短い導管プラグ34をハンドル1
0側とは反対側の空洞32の端部に挿入することによっ
て乾燥が容易となる。導管プラグ34は、最初は乾燥用
ガスの一部が水分をスートプリフォーム30の中心部か
ら追い出すのを許容するが、多孔性スートプリフォーム
30が溶融固化用炉内に入れられると、導管プラグ34
の孔は閉じられ、その結果乾燥用ガスはすべてスートプ
リフォーム30のすき間を通って流れる。
溶融固化されたプリフォーム内の空洞表面は失透化層を
含む場合がある。この失透化層は組成によって敏感に生
じる。例えば、層16が純粋なシリカ層である場合、こ
の層16を通常の条件下で沈積すると失透化層となる。
後に詳述する本発明の製法の一実施例によれば、失透化
層とならない優れた均質の沈積層を得ることができる。
上記本発明の実施例において最初に考慮されたのは、通
常のスート沈積技法によって沈積されたシリカのような
スート構成物は、溶融固化されたガラスプリフォーム内
の空洞表面上に失透化層が形成されるということであ
る。空洞表面の失透化の傾向は、、第8図に濃密な点模
様でなされているようなスートによる白い螺旋状パタン
90をマンドレル20表面上に形成することによって明
白にあらわれる。螺旋状パタン90は沈積されたスート
の密度の変化を示している。この螺旋状パタン90は、
バーナー24に対して回動しかつ軸方向に移動するマン
ドレル20に向って集中されたスート流26の中心に沿
う螺旋軌跡に沿って形成される。第8図における螺旋状
パタン90の間の希薄な点模様の領域92は、この領域
92に沈積されたスートの密度が低いことを示してい
る。マンドレル20を除いた跡の空洞表面を形成するス
ート層のこのような密度変化はスートプリフォームの溶
融固化中に失透化を生じる原因となる。
第4図には溶融固化されたプリフォーム40が示されて
いる。溶融固化によってプリフォーム40内の空洞42
の表面は、他の部分が透明であるのに反して白い霜状の
外観を呈する。このような失透化層がプリフォーム40
に存在すると、空洞42が閉塞される以前にこの失透化
層を空洞42の表面から除去しない限り、それから延伸
されて形成される光ファイバーは失透化芯を含むことに
なる。したがって、空洞42の表面は空洞42が閉塞さ
れる以前にエッチングされて失透化層を除去し、かつ洗
浄され乾燥されることが好ましい。もし溶融固化工程に
より導管プラグ34が空洞42の一端を閉塞した場合に
は、閉塞端部44はエッチングに先立って切断されなけ
ればならない。この端部44の切断により、空洞42は
プリフォーム40およびハンドル10の全体に亘って貫
通することになる。エッチング液、洗浄液および乾燥用
ガスが空洞42内に通された後、プリフォーム40の端
部44は再び閉塞され、空洞42は排気され、他方の端
部48が加熱されて閉塞される。従来はこの空洞42を
大気中に開放状態のままに放置したので、空気にさらさ
れた空洞42の表面がOHイオンまたは他の吸収不純物
で汚染され、この不純物が、延伸工程中に高温にさらさ
れる空洞表面からガラス内部に拡散されるという不都合
を生じた。しかしながら本発明においては、空洞42が
排気されかつ閉塞されるので、上記のような汚染は生じ
ないことになる。
もしコアが、溶融固化工程中に失透化を生じないような
組成を有するものとすれば、空洞42の表面をエッチン
グする必要はない。すなわち、層16の組成が、15重
量%のP25、6重量%のGeO2および79重量%の
SiO2よりなる場合、空洞42の表面は失透化を生じ
ないものと考えられる。その場合、コア領域としての第
1番目の被覆22は10重量%のP25、90重量%の
SiO2よりなるものとなされ、クラッド領域としての
第2番目の被覆28は純粋なSiO2となされうる。上
述のような組成が採用された場合、空洞42は開放され
たままでよい。したがって、もし空洞42が溶融固化工
程中に第4図に示すように、端部44において閉塞され
ても、閉塞されたままでよい。導管プラグ34を用いな
い場合、空洞42は完全に開放状態となる。この場合、
端部44を溶融固化後に加熱およびつぶし等の方法で閉
塞しなければならない。次に空洞42はハンドル10を
通じて排気され、他方の端部48が加熱されて閉塞され
る。
本発明の一実施例によれば、従来の方法で沈積されれば
失透化するであろうようなスート組成を用いても、プリ
フォーム内の空洞表面の失透化を防止することができ
る。最初の複数のガラススートの層が、沈積されたスー
トによる螺旋状パタンが生じないような充分遅い沈積度
合でマンドレル20上に沈積される。そのため、ガラス
スートプリフォームの部分として定義される1つの層は
バーナー24のマンドレル20に沿う1回の通過によっ
て沈積される。第9図は、目に見えないような希薄なス
ートの第1層94の沈積が、バーナー24のマンドレル
20に沿う第1回目の通過によってなされる本発明の実
施例を示している。多数の層が沈積された後、希薄なス
ートは連続状態となる。下記の実施例においては、実際
に50回以上のバーナー24の通過によって希薄なスー
トの層が沈積されるが、このバーナー24の通過回数
は、本発明の範囲から逸脱することなしに大きく変更す
ることができる。例えば、この最初の沈積される希薄な
スートの層を失透化を防ぐのに必要とされる最小の厚さ
よりはるかに厚くすることもできるが、これでは単位時
間当りのガラスの沈積量が少なくなって製造コストが増
大する。また、もし希薄なスートの層の沈積が連続状態
となるのに充分な時間続けられない場合、その不連続な
層の上にスートの被覆を施すと失透化を生じることにな
りうる。
螺旋状を呈しない希薄なスートの層94の沈積は、反応
蒸気の流れを著弱めることによって達成される。バーナ
ーの吹出口76から吹き出される反応蒸気の流れを低速
とした場合、集中的でないスートの流れ96が発生する
傾向があり、それによって螺旋状に見える密度変化を有
するようなスート被覆の沈積が不可能になる。
均一な密度を有する希薄なスートの層を沈積するために
種々の他の技法が適用されうる。例えば第10図に示す
ように、集中スート流98をマンドレル20の上方好ま
しくは下方に向ける方法によってもよい。スート流98
の大部分はマンドレル20を通過して排出フード100
に集められる。集中スート流98の端縁部分のみがマン
ドレル20に当る。ブヤント効果(Bouyant effects)
によって集中スート流98からより多くのスート粒子が
上方に分離する。希薄なスート層が充分な厚さに形成さ
れた後、集中スート流98がプリフォームの残り部分を
効率良く形成するためにマンドレル20に向けられう
る。
第11図には、この希薄なスートの層を他の技法によっ
て形成するために適用されるバーナーが、第7図のバー
ナーに対応する部分に同一の符号を付して(ダッシュ付
き)示されている。吹出口80′,82′,84′は吹
出口76′の軸線に対して傾斜して設けられている。吹
出口80′,82′,84′から吹き出される流れが吹
出口76′から吹き出される流れに対して広がる方向に
吹き出されるため、拡散されたスート流が第11図のバ
ーナーから発生する。このような非集中スート流が連続
層を形成するのに充分な時間マンドレル20に向けられ
た後、第7図に示すような通常のバーナーを用いてプリ
フォームの残り部分が効率良く形成される。
上述においては、溶融固化されたプリフォームを形成す
るための種々の方法が示されたが、ある種のスート組成
によれば、溶融固化されたプリフォーム内の空洞表面に
失透化層が生じないことも示された。そのようなスート
組成を用いても、通常の方法で沈積されると失透化傾向
を呈するが、螺旋状パタンが見えないように充分に遅い
速度で最初の希薄なスートの層を形成することにより失
透化を回避しうる。もし空洞表面に失透化が生じても、
それはエッチングによって除去しうる。これらの技法の
適用により、失透化のおそれのないかつ汚染のおそれの
ない空洞表面を有する溶融固化されたガラスプリフォー
ムを得ることができる。
溶融固化されたガラスプリフォーム内の空洞42は、も
し導管プラグ34が用いれた場合第4図に示すように、
端部44において閉塞されるが、プラグ34が用いられ
ない場合空洞42は完全な開口状態に保たれる。この場
合、端部44は、溶融固化後に加熱およびつぶし等の方
法によって閉塞される。空洞42はハンドル10を通じ
て排気され、他方の端部48も加熱されて閉塞される。
このようにして形成されたプリフォーム40は、その空
洞42の表面が汚染されるおそれなしに、次工程にまわ
されるまで貯蔵されうる。
このプリフォーム40が直接光導波路ファイバーに延伸
される場合は、空洞42内が排気されて低圧となってい
ることによって、空洞42の消滅が助長される。またプ
リフォーム40は光導波路ファイバーに延伸される前に
付加的なクラッド材料が披着されうる。種々の周知の技
法がこの付加的クラッドの形成に適用されうる。例え
ば、付加的クラッドは米国特許第3775075号公報
に開示された火炎酸化法により、あるいは溶融固化され
たプリフォームをクラッド材料よりなるチューブ内に挿
入することにより形成され、そのように形成された複合
体が延伸されて光導波路ファイバーとなされる。このよ
うな付加的クラッドを設ける場合には、溶融固化された
プリフォームと一旦径の太い中間ファイバーに延伸しそ
の中間ファイバー上に付加的クラッドを設けるのがよ
い。
中間ファイバーは、通常の延伸用の炉内で形成すること
ができ、中間ファイバーを形成するための溶融固化され
たプリフォームは、光ファイバーに延伸する場合の温度
より僅かに低い温度に熱せられて延伸される。高シリカ
含有プリフォームに適した温度は約1900℃である。
中間ファイバーの形成に好適な方法が第5図に示されて
いる。プリフォーム40は通常の延伸用の炉内に取付け
られ、抵抗体ヒーター52によって加熱される。ガラス
棒54がプリフォーム40の下端に取付けられる。ワイ
ヤ60がガラス棒54に結ばれ、このワイヤ60がモー
ターで駆動されるキャプスタン62に巻回されることに
より中間ファイバー56が適当な速度で延伸される。こ
の速度は15〜23センチメートル/分が適当であるこ
とが知られている。中間ファイバー56が形成されるに
つれて、空隙42はそれが大気圧よりも低い圧力に保た
れているため直ちにつぶれて閉塞する。空隙42が幾分
平につぶれることにより、完成した光ファイバーのコア
の真円度が影響されることもありうる。しかしながら、
もし中間ファイバー56におけるコアとクラッドとの直
径比が高く、かつもし単一モードまたは多モードファイ
バーを形成するために付加的クラッドが付されて中間フ
ァイバー56が中心領域として使用される場合、完成さ
れた光ファイバーのコアにおける真円度の狂いは容認で
きないものとはならない。クラッドスートが沈積される
マンドレルとして使用される中間ファイバー56の径は
4〜10ミリメートルが望ましい。もしプリフォーム4
0が直接に光ファイバーに延伸される場合であっても、
光ファイバーのコアとクラッドとの直径比が高ければ、
コアの真円度は満足すべきものになることに注目された
い。
本発明における中間ファイバーの形成を含む2つの工程
で形成される光ファイバー作成用の最終的なプリフォー
ムの製法は、溶融固化されたプリフォームの内部コア領
域における引張り応力を弱めることになる。プリフォー
ム40におけるコアの径とクラッドの径との比は、最終
的な光ファイバーにおいて所望されるコアの径を得るの
に必要な値よりも大きい。中間ファイバー56の形成に
よって空洞42が閉塞されると、それによって損傷の生
じた表面も埋められる。
中間ファイバー56に対しクラッドスートよりなる付加
的被覆が施される状態は第6図に示されている。コア領
域66およびクラッド領域68からなる中間ファイバー
56が出発部材となされ、その上にバーナー72から被
覆70が施される。一般的に被覆70は、中間ファイバ
ー56のクラッド領域68と同じ材料で形成される。
かくて形成された複合プリフォーム74は溶融固化され
て、光ファイバー作成用の固いガラスの半加工品とな
る。固化溶融工程において、複合プリフォーム74は固
化溶融用雰囲気ガスの流される固化溶融炉の中に徐々に
挿入される。この雰囲気ガスはヘリウムおよび溶融固化
に先立ってスートを充分に乾燥させるために充分な量の
塩素を含む。通常約5容量%の塩素で充分である。もし
溶融固化工程で塩素を用いない場合は、950nm〜14
00nmの波長において比較的高い伝送損失が明らかに生
じる。
実施例1 以下に述べる実施例は光導波路ファイバーの製造に本発
明を適用した場合を示す。本実施例においては、溶融固
化されたプリフォーム内の空洞表面の失透化層はエッチ
ングによって除去される。
一体ハンドルは米国特許第4289522号公報に記載
されたものが用いられた。スート粒子が沈積される中央
部分の直径が細径部で5.5mm、大径部で6.5mmであるよう
なテーパーの付されたアルミナ製マンドレルがハンドル
内に挿入された。バーナーはマンドレルから13.7cmの位
置に置かれた。SiCl4およびGeCl4液がそれぞれ第1およ
び第2の容器内において37℃の温度に保たれた。バー
ナーは25秒間でマンドレルの49cmの部分を移動する
ようになされた。はじめにバーナー上にアセチレン・ト
ーチが取付けられ、バーナーの3回の移動によってカー
ボン粒子がマンドレル上に沈積された。次に前記第1の
容器内に流量1.4リットル/分の酸素を通し、かつバー
ナーを移動して約1mmの厚さのシリカスートをマンドレ
ル上に沈積する。次の58分の間に、前記第1の容器内
を通す酸素の流量を変更せずに前記第2の容器内に流量
0.3リットリ/分の酸素を通した。かくして10重量%
のGeO2がドープされたSiO2よりなるステップ・インデッ
クス型コア領域が約12mmの厚さに沈積された。次に前
記第1の容器内を通す酸素の流量を1.4リットル/分に
維持したままで前記第2の容器に対する酸素の供給を停
止し、その状態を270分間維持してSiO2スートを沈積
して、外形が60mmのスートプリフォームよりなるクラ
ッド領域を形成した。
次にスートプリフォームを回転軸から外し、マンドレル
を除去し、一体ハンドルのみをスートプリフォームの一
端に残した。短い導管プラグをプリフォーム内に空洞ハ
ンドル側とは反対側の端部に挿入し、次にこのプリフォ
ームに対し、米国特許第412388号公報に開示され
た方法によって乾燥と溶融固化とが同時に行なわれた。
5容量%塩素と残りがヘリウムよりなる乾燥用ガスがハ
ンドルを通じてプリフォーム内の空洞に通された。この
乾燥工程をはじめに、乾燥用ガスの一部がこの乾燥工程
によって発生する水蒸気を導管プラグを通じて排出し
た。ヘリウムガスを溶融固化炉内に多量に流しながらプ
リフォームを炉内に垂下すると、導管プラグの孔が封止
され、プリフォームは徐々に溶融固化された。
上記溶融固化されたプリフォームが冷却された後、導管
プラグによって閉塞された端部が切除され、これによっ
て空洞はプリフォームの長さ全体に亘って貫通した。次
にこのプリフォームは50%の弗化水素の槽内において
23℃の温度で4時間エッチングされた。この間プリフ
ォームは反復して浸漬されそして槽から取り出された。
このエッチング工程によって、失透化されたSiO2の薄い
槽がプリフォーム内の空洞表面上から除去された。次に
プリフォームは濾過されかつ脱イオン化された水で洗浄
され、次に室温で乾燥された。この場合多少の水分が空
洞表面に残存するので、5容量%の塩素と95容量%の
ヘリウムよりなる乾燥用ガスがハンドルを通じて約0.
1kg/cm2(1.5ポンド/平方インチ)の圧力で供給
されて空洞42内に流された。
溶融固化されたプリフォームは直ちに回転軸に取付けら
れ、加熱トーチでプリフォームのハンドル側とは反対側
の端部を加熱することにより軟化したガラスが端部44
において空洞を閉塞した。空洞42は次にハンドルを通
じて排気され、次に小型の加熱トーチの炎をハンドルの
中央部分に当てることにより、空洞は急速に端部48に
おいて閉塞され、第4図に示す状態となった。
プリフォームは次に延伸用炉内に入れられ、線が取付け
られた。プリフォームの下端は約1900℃に加熱され
かつ約15cm/分の速度で下方に牽引された。これによ
り約5mmの直径を有する中間ファイバーが作成された。
この中間ファイバーが約3mの長さに延伸された後、プ
リフォームから切断され約89cmの長さに分割された。
線が再びプリフォームの延伸されない部分の下端に取付
けられ、プリフォームの残部が中間ファイバーに延伸さ
れた。
中間ファイバーの各分割部分は下記の工程で処理され
た。すなわち、クラッドスートを沈積するためのマンド
レルとして機能するために回転軸に取付けられた。SiO2
液を収容した第1の容器に流量1.6リットル/分の酸素
が送られ、かつバーナーは約2cm/秒で分割された中間
ファイバーに沿って移動し、この操作が外径60mmのSi
O2の層が沈積されるまで継続されて複合プリフォームが
形成された。
上記複合プリフォームは最高温度1450℃の溶融固化
炉内に徐々に挿入され、ヘリウムを上方に向って流しな
がら溶融固化された。かくして形成された直径約35mm
の最終的プリフォームは、延伸用炉内に入れられ、約2
100℃に加熱されて光ファイバーに延伸され、コアの
直径約8μm、外径が125μmのステップ・インデッ
クス型単一モード光導波路ファイバーが形成された。こ
の光導波路ファイバーにおける伝送損失特性曲線は第1
2図に示されている。約950nmおよび1400nmの波
長に見られるピークは約3ppmの水分が含まれているこ
とを示している。
実施例2 本実施例は、最初に形成されるシリカスートの層が、溶
融固化されたプリフォームにおいて失透化層としてあら
われないように沈積される場合である。
特に明示しない点は上述の実施例1と同様である。
第7図に示されたバーナーがマンドレルから13.7cmの位
置に設けられた。プリフォーム30全体が形成される
間、酸素が内部シールドの吹出口80および、外部シー
ルドの吹出口84からそれぞれ、2.5リットル/分およ
び3.0リットル/分吹き出された。層16の形成の間、
メタンガスおよび酸素が吹出口82からそれぞれ6.5リ
ットル/分および5.2リットル/分吹き出された。被覆
22および28の形成の間は、メタンガスおよび酸素が
吹出口82からそれぞれ5.8リットル/分および4.1リッ
トル/吹き出された。
バーナーの1回の移動の間、バーナーに取付けられたア
セチレントーチからカーボン粒子がマンドレル上に沈積
された。次に流量0.05リットル/分の酸素が第1の容器
内に30分間通されてその間にシリカスートがマンドレ
ル上に沈積され、約1mmの厚さの低膨脹係数を有するシ
リカスートの層が形成された。
次に第1の容器内に通される酸素の流量が1.4リットル
/分に増加され、かつ第2の容器内に流量0.3リットル
/分の酸素が通されて2時間バブルアップがなされ、か
くして10重量%のGeO2をドープされたSiO2よりなるス
テップ・インデックス型コア領域が12mmの厚さに形成
された。次に第2の容器に対する酸素の供給が停止さ
れ、第1の容器に対する流量1.4リットル/分の酸素の
供給が270分間維持され、この間にSiO2のスートが沈
積されてスートプリフォームのクラッド領域が外径70
mmに形成された。
次にスートプリフォームは回転軸から外され、実施例1
と同様の乾燥と溶融固化とがなされた。
溶融固化されたプリフォームは回転軸に取付けられ、そ
の空洞がハンドルを通して排気された。次に小型のトー
チの炎でハンドルの中央部分を加熱し、これにより空洞
は速やかに端部48によって閉塞された。
中間ファイバーとなされたプリフォームは数個の部分に
分割され、各分割部分は実施例1に従ってシリカスート
が被覆された。かくして得られた複合プリフォームは溶
融固化され、次に直径約8μmのコアを有するファイバ
ーに延伸された。このファイバーの伝送損失特性曲線は
第13図に示されている。約950nmおよび1400nm
の波長におけるピークは約3ppmの水分を含むことを示
している。波長1480nmにおける伝送損失は0.1dB/k
m以下である。
実施例3〜6 次に述べる実施例は火炎加水分解用バーナーに対する反
応物質の流量を変えた場合における例である。他の条件
はすべて実施例2の場合と同様であるが、層16の形成
の間に、SiCl4液を入れた第1の容器に通される酸素の
流量を4段階に変え、これによって第3番目から第6番
目までのプリフォームが作成された。
第3番目のプリフォームの作成においては、酸素の流量
は1.44リットル/分にセットされた。これは効率的
なスート沈積を達成するため従来から採用されている流
量の範囲内である。次にコアおよびクラッドのための被
覆22および28が前述のように施された。プリフォー
ムが溶融固化された後、霜状に見える失透化層が空洞の
長さ全体に亘って明白にあらわれた。
第4番目のプリフォームの作成に際しては、層16の沈
積の間、SiCl4液を入れた第1の容器に通される酸素の
流量は0.2リットル/分であった。被覆22およひ28
の沈積およびこのスートプリフォームの溶融固化後、ガ
ラスプリフォームの空洞表面の長さ全体に亘り、明らか
な螺旋状の失透化パタンが見られた。
第5番目のプリフォームの作成に際しては、層16の沈
積の間、第1の容器に通される酸素の流量は0.1リット
ル/分であった。次に被覆22および28が沈積され、
次にスートプリフォームが溶融固化された。溶融固化さ
れたスートプリフォームには、その空洞表面に沿う螺旋
状の失透化パタンが見られないので、光導波路ファイバ
ーの作成に適するものであった。しかしながら、ハンド
ルが設けられた側とは反対側の端部の空洞表面に失透化
層が生じた。プリフォームのこの部分は後工程に移る前
に除去される必要がある。
第6番目のプリフォームの作成に際しては、層16の形
成の間、SiCl4液の容器内に通される酸素の流量は0.02
リットル/分であった。被覆22および28の形成およ
びスートプリフォームの溶融固化の後、プリフォームの
空洞表面には失透化層は見られなかった。したがってこ
のプリフォーム全体が光導波路ファイバーの作成に適す
るものであった。
上述した数々の実施例は、本発明によるガラス光ファイ
バープリフォームの製造方法を例示したに過ぎず、本発
明の範囲を逸脱することなしに種々の変型変更をなしう
るものである。例えば、シリカ層16沈積の間の全体に
亘りスート流量を減少させてもよい。また、単にシリカ
層16形成のはじめの数層の沈積の間のみスート流量を
減少させてもよい。この場合、はじめに形成された層の
厚さが失透化を防ぐのに充分であればよく、すなわち、
希薄なスートによるはじめの数層によって連続した層が
形成されればよい。
希薄なスートの層の効果は溶融固化されたプリフォーム
内の空洞表面上に失透化層の排除にあるが、これはSiO2
被覆に限定されるものではない。15重量%のGeO2をド
ープされたシリカの層も、純粋なシリカと同様に失透化
防止に有効である。もしこれらの組成のスートが通常の
流量をもって沈積された場合は、溶融固化によって失透
化が生じるであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はマンドレルにガラススートよりな
る被覆を形成する状態の説明図、第3図は溶融固化工程
に先立つ多孔性スートプリフォームの端部の断面図、第
4図は空洞内が排気されその両端が閉塞された後の溶融
固化されたガラスプリフォームの断面図、第5図はガラ
スプリフォームから中間プリフォームを形成する状態の
説明図、第6図は中間ファイバーにクラッドスートを沈
積する状態の説明図、第7図は通常の火炎加水分解用バ
ーナーの部分断面図、第8図は従来の方法によってガラ
ス粒子の最初の層をマンドレル上に沈積する状態を示す
説明図、第9図は本発明の方法によってガラス粒子の最
初の層をマンドレル上に沈積する状態を示す説明図、第
10図はマンドレル上にガラス粒子の希薄な層を形成す
る技法の説明図、第11図はガラス粒子の放散流を発生
する火炎加水分解用バーナーの部分断面図、第12図お
よび第13図はそれぞれ本発明の実施例に基づいて形成
された光導波路ファイバーの伝送損失特性を示す曲線図
である。 図において、10はハンドル、16は層、20はマンド
レル、22および28は被覆、24はバーナー、26は
スート流、30は多孔性スートプリフォーム、32,4
2は空洞、34は導管プラグ、40ぱ溶融固化されたガ
ラスプリフォーム、56は中間ファイバー、60は線、
74は複合プリフォームをそれぞれ示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に円筒状のマンドレルを回転させ、
    前記マンドレルに向けて粒子の流れを放射させ、 前記粒子の流れを前記マンドレルに対して長手方法に往
    復移動させ、 前記マンドレルの回転と前記マンドレルに対する前記粒
    子の流れの往復移動との合成作用によって、前記粒子の
    流れを螺旋状通路に沿って前記マンドレルに衝突させ、
    前記粒子の流れが前記マンドレルに対して移動する毎に
    前記粒子の層を沈積させ、前記粒子の流れを前記マンド
    レルに対して連続的に移動させることによって前記マン
    ドレル上に被覆を形成させ、 前記マンドレルを除去して管状多孔質ガラスプリフォー
    ムを形成し、前記多孔質ガラスプリフォームを溶融固化
    して稠密なガラス物品を製造する方法において、 ガラス粒子よりなる最初の複数の層を、沈積されたガラ
    ス粒子の螺旋状パタンがあらわれないように充分低い沈
    積度合をもって前記マンドレルの表面上に沈積させ、そ
    の後で、前記充分低い沈積度合より高い度合でガラス粒
    子の層を沈積させ、これにより、前記溶融固化の工程の
    後で、前記管状の稠密なガラス物品の空洞形成壁面が失
    透化されないようにする工程よりなることを特徴とする
    高純度ガラス物品の製造方法。
  2. 【請求項2】ガラス粒子よりなる連続層をマンドレル上
    に沈積させて1つまたはそれ以上の被覆を前記マンドレ
    ル上に形成し、前記マンドレルを除去し、それによって
    形成された多孔質プリフォームを加熱して溶融固化され
    たガラス物品を作成ことによって高純度ガラス物品を製
    造する方法において、 最初の複数のガラス粒子の放散流を前記マンドレルに向
    けて放射し、その結果生じた粒子沈積を、最初の層が沈
    積された後に粒子の螺旋状パタンが現れない程度に希薄
    なものとし、かつ前記放散流による前記層の沈積を、少
    なくとも前記マンドレル上に連続層が形成されるまで継
    続させ、そしてその後に、前記放散流よりも集中した流
    れでガラス粒子の層を沈積させる工程よりなることを特
    徴とする高純度ガラス物品の製造方法。
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