JPH0643606B2 - 磁気特性の異方性が少ない電磁鋼板の製造法 - Google Patents

磁気特性の異方性が少ない電磁鋼板の製造法

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JPH0643606B2
JPH0643606B2 JP61055830A JP5583086A JPH0643606B2 JP H0643606 B2 JPH0643606 B2 JP H0643606B2 JP 61055830 A JP61055830 A JP 61055830A JP 5583086 A JP5583086 A JP 5583086A JP H0643606 B2 JPH0643606 B2 JP H0643606B2
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裕義 屋鋪
篤樹 岡本
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
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    • C21D8/12Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
    • C21D8/1216Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the working step(s) being of interest
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、磁気特性の異方性がきわめて少なく、かつ
すぐれた磁気特性および良好な表面性状を有する電磁鋼
板の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、すぐれた磁気特性を有し、かつ表面性状の良好
な、すなわち冷間圧延後の鋼板にリジングと呼ばれる圧
延方向に連続したしわ状の表面欠陥の発生がない電磁鋼
板の製造方法として、例えば特開昭60−21330号
公報に記載される方法、すなわち、 C :0.02%以下、 Si:1.5〜4%、 Al:1%以下、 S :0.002%以下、 を含有し、残りがFeとその他の不可避不純物からなる組
成(以上重量%、以下%は重量%を示す)を有する鋼ス
ラブを、800〜700℃の熱間圧延仕上げ温度で熱間
圧延して熱延板とした後、この熱延板を500℃以下の
温度でコイルに巻取り、ついでこの熱延板コイルに焼鈍
を施した後、通常の条件で冷間圧延と最終仕上げ焼鈍を
施すことからなる電磁鋼板の製造方法が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記の従来方法によつて製造された電磁鋼板
は、すぐれた磁気特性と良好な表面性状を有するもの
の、磁気特性に異方性があつて、例えばモーターや発電
機などの回転機器の鉄心として用いた場合に必ずしも満
足する性能を発揮しないのが現状である。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、磁気特
性に異方性のない電磁鋼板を得べく、特に上記の従来方
法に着目し研究を行なつた結果、上記の従来方法では、
熱延板コイルの焼鈍を、900〜980℃の高温条件で
連続焼鈍にて行なつているが、これを、脱スケールを行
なつた状態で、−10〜+20℃の露点を有する水素含
有ガス雰囲気中、680〜780℃の低温条件で箱焼鈍
にて行なうと、この結果得られた電磁鋼板は、前記熱延
板焼鈍にて十分に再結晶するが、結晶粒径は細かくな
り、すぐれた磁気特性と良好な表面性状を保持した状態
で、磁気特性の異方性が著しく低減されたものになると
いう知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであつ
て、 C :0.02%以下、 Si:1.5〜4%、 sol.Al:1%以下、 S :0.002%以下、 を含有し、残りがFeとその他の不可避不純物からなる組
成を有する鋼スラブを、700〜850℃の熱間圧延仕
上げ温度で熱間圧延して熱延板とした後、この熱延板を
550℃以下の温度でコイルに巻取り、ついで、この熱
延板コイルに、脱スケールを行なつた状態で、−10℃
〜+20℃の露点を有する水素含有ガス雰囲気中、68
0〜780℃の低温での箱焼鈍を施し、引続いて通常の
条件にて冷間圧延と最終仕上げ焼鈍を施すことによつ
て、すぐれた磁気特性と良好な表面性状を有し、かつ磁
気特性の異方性がほとんどない電磁鋼板を製造する方法
に特徴を有するものである。
つぎに、この発明の方法において、成分組成および製造
条件を上記の通りに限定した理由を説明する。
(a)C C成分は、磁気特性を悪化させるので、その含有量は低
いほどよく、最終的には0.005%以下にするのが望
ましいが、鋼スラブ中のC成分が0.02%まで含有し
ても後の焼鈍工程における脱炭作用によつて低減される
ので、0.02%までの含有が許容される。
(b)Si Si成分には、電気抵抗を高めて渦電流損を低下させ、も
つて磁気特性を向上させる作用があるが、その含有量が
1.5%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方その含有量が4%を越えると冷間加工が困難になるこ
とから、その含有量を1.5〜4%と定めた。
(c)sol.Al sol.Al成分にも、Si成分と同様に電気抵抗を高めて渦電
流損を低下させ、かつ0.1%以上含有する場合には粒
成長を促進してヒステリシス損を低下させる作用がある
が、その含有量が1%を越えると冷間圧延が困難になる
ことから、その上限値を1%と定めた。
(d)S S成分には、硫化物を形成し、この硫化物が熱延板コイ
ルの箱焼鈍時に再結晶化を阻害するように働き、この結
果リジングの発生や磁気特性の低下をもたらす作用があ
るので、低いほど望ましく、このリジングの発生や磁気
特性の低下のない上限値として0.002%を実験結果
から定めた。
(e)熱間圧延仕上げ温度 その温度が700℃未満では熱間圧延自体が困難になる
ので700℃以上の温度とする必要があるが、その温度
が850℃を越えると、リジングが発生し、表面性状が
損なわれるようになることから、その温度を700〜8
50℃と定めた。
(f)巻取温度 その温度が550℃を越えると、前工程の低温での熱間
圧延で蓄積された歪エネルギーが消滅するようになつて
表面性状が悪化するようになることから、その上限温度
を550℃と定めた。
(g)箱焼鈍における雰囲気の露点 水素含有ガス雰囲気中の露点が−10℃未満では吸窒反
応が著しくなり、一方+20℃を越えると鋼板の表面酸
化が著しくなり、いずれも製造された鋼板における鉄損
が増大するようになつて、すぐれた磁気特性を確保する
ことができなくなることから、その露点を−10〜+2
0℃と定めた。
(h)箱焼鈍における焼鈍温度 その温度が680℃未満では、再結晶化が不十分で、す
ぐれた磁気特性と良好な表面性状を確保することができ
ず、一方その温度が780℃を越えると、磁気特性に異
方性が現われるようになることから、その温度を680
〜780℃と定めた。
〔実施例〕
つぎに、この発明の方法を実施例により具体的に説明す
る。
通常の溶解炉を用い、それぞれ第1表に示される成分組
成をもつた溶鋼を溶製し、この溶鋼を連続鋳造法にてス
ラブに鋳造した後、同じく第1表に示される条件で熱間
圧延を行なつて板厚:1.8mmの熱延板コイルとし、つ
いで、この熱延板コイルに対して、脱スケールを行なつ
た状態で、HNガス雰囲気中、同じく第1表に示される
条件で低温箱焼鈍を施し、引続いて、通常の条件で冷間
圧延を施して板厚:0.5mmの冷延板とし、さらに温
度:950℃に30秒間保持の条件で最終仕上げ焼鈍を
施すことによつて、本発明法1〜12およ び比較法1〜6をそれぞれ実施した。
なお、比較法1〜6は、いずれも成分組成および製造条
件のうちの少なくとも1つの条件(第1表に※印を付
す)がこの発明の範囲から外れたものである。
また、比較の目的で、熱延板コイルの焼鈍を、温度:9
50℃に1分間保持の高温連続焼鈍とする以外は、本発
明法3〜9とほぼ同一の条件で従来法を行なつた。
ついで、この結果得られた各種の電磁鋼板について、表
面性状を評価する目的で、鋼板の表面粗さを測定し、山
高さが7μm以下の場合を◎印、山高さが15μm以下
の場合を○印、同様に山高さが25μm以下の場合を△
印、さらに山高さが26μm以上の場合を×印で評価
し、また磁気特性を評価する目的で圧延方向とそれに直
角方向の両方の試験片を用いたJIS法(JIS-C2550)
による鉄損を測定し、さらに磁気特性の異方性を評価す
る目的で鋼板の圧延方向とこれと直角方向の鉄損を測定
した。これらの測定結果を第1表に示した。
〔発明の効果〕
第1表に示される結果から、本発明法1〜12によれ
ば、良好な表面性状とすぐれた磁気特性を有し、かつ磁
気特性に異方性がほとんどない電磁鋼板を製造すること
ができるのに対して、従来法で製造された電磁鋼板は、
磁気特性の異方性の点で本発明法により製造された電磁
鋼板に比して劣ることが明らかである。
また、比較法1〜6によつて製造された電磁鋼板に見ら
れるように、成分組成および製造条件のうちのいずれか
の条件でもこの発明の範囲から外れると、表面性状、磁
気特性、および磁気特性の異方性のうちの少なくとも1
つの点で劣つたものになり、所望のすぐれた特性を満足
した具備することができないことがわかる。
上述のように、この発明の方法によれば、高温焼鈍を連
続焼鈍炉に比して、設備費の安い箱焼鈍炉を用い、かつ
低温焼鈍にて、良好な表面性状とすぐれた磁気特性を有
し、さらに磁気特性の異方性もほとんどない電磁鋼板を
コスト安く製造することができるのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C :0.02%以下、 Si:1.5〜4%、 sol.Al:1%以下、 S :0.002%以下 を含有し、残りがFeとその他の不可避不純物からなる組
    成(以上重量%)を有する鋼スラブを、700〜850
    ℃の熱間圧延仕上げ温度で熱間圧延して熱延板とした
    後、この熱延板を550℃以下の温度でコイルに巻取
    り、ついでこの熱延板コイルに焼鈍を施した後、通常の
    条件で冷間圧延と最終仕上げ焼鈍を施して、磁気特性お
    よび表面性状の良好な電磁鋼板を製造するに際して、 上記の熱延板コイルに、脱スケールを行なつた状態で、
    −10℃〜+20℃の露点を有する水素含有ガス雰囲気
    中、680〜780℃の低温での箱焼鈍を施すことによ
    つて、磁気特性の異方性を低減せしめることを特徴とす
    る磁気特性の異方性が少ない電磁鋼板の製造法。
JP61055830A 1986-03-13 1986-03-13 磁気特性の異方性が少ない電磁鋼板の製造法 Expired - Lifetime JPH0643606B2 (ja)

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