JPH06435B2 - 熱転写用インキ - Google Patents
熱転写用インキInfo
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- JPH06435B2 JPH06435B2 JP59205944A JP20594484A JPH06435B2 JP H06435 B2 JPH06435 B2 JP H06435B2 JP 59205944 A JP59205944 A JP 59205944A JP 20594484 A JP20594484 A JP 20594484A JP H06435 B2 JPH06435 B2 JP H06435B2
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- JP
- Japan
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- thermal transfer
- ink
- transfer ink
- melting point
- thermal
- Prior art date
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/392—Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents
- B41M5/395—Macromolecular additives, e.g. binders
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱転写シートにおける熱転写用インキ層を形
成するためのインキ、すなわち熱転写用インキに関する
ものである。
成するためのインキ、すなわち熱転写用インキに関する
ものである。
〔従来の技術〕 感熱転写記録法に利用される感熱転写シートの熱転写用
インキ層は、天然ワツクスや合成ワツクス等のワツクス
からなるバインダー成分に着色剤を融解，混練したイン
キで形成されるのが一般的であつた。
インキ層は、天然ワツクスや合成ワツクス等のワツクス
からなるバインダー成分に着色剤を融解，混練したイン
キで形成されるのが一般的であつた。
ところで、前記ワツクスと着色剤とを組成成分として含
有する熱転写用インキは、該インキ成分中のワツクスが
分子量の異なる化合物同士の混合物であるため、前記熱
転写用インキで形成されている熱転写用インキ層中のバ
インダー成分が、加温による融解開始から融解完了まで
の温度範囲（融点幅）が５〜１０℃というように広く、
従つて、前記熱転写用インキによる熱転写用インキ層を
有する感熱転写シートを利用した感熱記録法において
は、利用するサーマルヘツドの温度によつては熱転写が
不十分となるばかりでなく、印字部分の近傍の熱転写用
インキ層中の比較的融点の低いワツクス成分までもが融
解してしまうために生ずる印字のにじみが避けられず、
輪郭の明瞭な文字や形状に転写することが困難であると
いう欠点を有している。
有する熱転写用インキは、該インキ成分中のワツクスが
分子量の異なる化合物同士の混合物であるため、前記熱
転写用インキで形成されている熱転写用インキ層中のバ
インダー成分が、加温による融解開始から融解完了まで
の温度範囲（融点幅）が５〜１０℃というように広く、
従つて、前記熱転写用インキによる熱転写用インキ層を
有する感熱転写シートを利用した感熱記録法において
は、利用するサーマルヘツドの温度によつては熱転写が
不十分となるばかりでなく、印字部分の近傍の熱転写用
インキ層中の比較的融点の低いワツクス成分までもが融
解してしまうために生ずる印字のにじみが避けられず、
輪郭の明瞭な文字や形状に転写することが困難であると
いう欠点を有している。
更に、前記熱転写用インキ中のワツクス成分として天然
ワツクスを利用する場合には、その組成が、産地，気象
条件等によつて変動するため、一定の品質の熱転写用イ
ンキを量産し難いという欠点も有する。
ワツクスを利用する場合には、その組成が、産地，気象
条件等によつて変動するため、一定の品質の熱転写用イ
ンキを量産し難いという欠点も有する。
また、ワツクスは常温で軟らかく、傷が付き易いため、
取り扱いが繁雑であるという欠点も有している。
取り扱いが繁雑であるという欠点も有している。
これに対して本発明の熱転写用インキは、組成成分中に
前記ワツクス成分を含有することのないもので、熱転写
性に優れ、輪郭が明瞭な文字や形状の熱転写層を得るこ
とができるものである。
前記ワツクス成分を含有することのないもので、熱転写
性に優れ、輪郭が明瞭な文字や形状の熱転写層を得るこ
とができるものである。
本発明の熱転写用インキは、該インキ中のバインダー成
分が、一般式 ＣＨ２＝Ｃ（Ｒ１）ＣＯＯＲ２［式中、Ｒ１はＨ，ＣＨ
３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ７を、Ｒ２は炭素数１７以上
の長鎖アルキル基を示す］で表示されるラジカル重合性
不飽和単量体の単独重合体または前記ラジカル重合性不
飽和単量体同士の共重合体からなり、融点が５０℃以
上、１００℃未満で、かつ、融点幅が４．５℃以下のビ
ニル系重合体からなる。
分が、一般式 ＣＨ２＝Ｃ（Ｒ１）ＣＯＯＲ２［式中、Ｒ１はＨ，ＣＨ
３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ７を、Ｒ２は炭素数１７以上
の長鎖アルキル基を示す］で表示されるラジカル重合性
不飽和単量体の単独重合体または前記ラジカル重合性不
飽和単量体同士の共重合体からなり、融点が５０℃以
上、１００℃未満で、かつ、融点幅が４．５℃以下のビ
ニル系重合体からなる。
融点が５０℃以上、１００℃未満の前記ビニル系重合体
は、通常、分子量１０００〜 １０００００程度、溶融粘度１０〜３０００ｃｐ程度の
ものである。
は、通常、分子量１０００〜 １０００００程度、溶融粘度１０〜３０００ｃｐ程度の
ものである。
また、本発明の熱転写用インキにおけるバインダー成分
としての前記ビニル系重合体は、融点幅が４．５℃以下
のものであることから、分子量が略均一な重合体が利用
される。
としての前記ビニル系重合体は、融点幅が４．５℃以下
のものであることから、分子量が略均一な重合体が利用
される。
一般式 ＣＨ２＝Ｃ（Ｒ１）ＣＯＯＲ２［式中、Ｒ１は
Ｈ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ７を、Ｒ２は炭素数
１７以上の長鎖アルキル基を示す］で表示されるラジカ
ル重合性不飽和単量体の重合体からなるビニル系重合体
は、非常にシャープな融点を有する、すなわち、融点幅
の小さいものになる。
Ｈ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ７を、Ｒ２は炭素数
１７以上の長鎖アルキル基を示す］で表示されるラジカ
ル重合性不飽和単量体の重合体からなるビニル系重合体
は、非常にシャープな融点を有する、すなわち、融点幅
の小さいものになる。
かかる重合体によるこの性質は、分子中のエステル結合
に関わるアルキル基が炭素数１７以上の長鎖であること
により、重合体の分子内の結晶性が極めて高くなってお
り、加温時にアルキル基が結晶性を消失して流動性を有
する状態になるためであると推定される。
に関わるアルキル基が炭素数１７以上の長鎖であること
により、重合体の分子内の結晶性が極めて高くなってお
り、加温時にアルキル基が結晶性を消失して流動性を有
する状態になるためであると推定される。
一般式 ＣＨ２＝Ｃ（Ｒ１）ＣＯＯＲ２［式中、Ｒ１は
Ｈ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ７を、Ｒ２は炭素数
１７以上の長鎖アルキル基を示す］で表示されるラジカ
ル重合性不飽和単量体は、例えば、ヘプタデシルアルコ
ール，ステアリルアルコール，ノナデシルアルコール，
エイコシルアルコール，ヘンエイコシルアルコール，ド
コシルアルコール，トリコシルアルコール，テトラコシ
ルアルコール等のアルコール類と、一般式 ＣＨ２＝Ｃ
（Ｒ１）ＣＯＯＨ［式中、Ｒ１はＨ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５
またはＣ３Ｈ７を示す］で表示されるアクリル酸または
α−アルキルアクリル酸とのエステルである。
Ｈ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ７を、Ｒ２は炭素数
１７以上の長鎖アルキル基を示す］で表示されるラジカ
ル重合性不飽和単量体は、例えば、ヘプタデシルアルコ
ール，ステアリルアルコール，ノナデシルアルコール，
エイコシルアルコール，ヘンエイコシルアルコール，ド
コシルアルコール，トリコシルアルコール，テトラコシ
ルアルコール等のアルコール類と、一般式 ＣＨ２＝Ｃ
（Ｒ１）ＣＯＯＨ［式中、Ｒ１はＨ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５
またはＣ３Ｈ７を示す］で表示されるアクリル酸または
α−アルキルアクリル酸とのエステルである。
なお、本発明の熱転写用インキのバインダー成分として
使用されるビニル系重合体は、前記ラジカル重合性不飽
和単量体による通常の溶液重合、エマルジョン重合、パ
ール重合等によって得られる。
使用されるビニル系重合体は、前記ラジカル重合性不飽
和単量体による通常の溶液重合、エマルジョン重合、パ
ール重合等によって得られる。
本発明の熱転写用インキのバインダー成分以外の組成成
分は、ワックスをバインダーとして利用する従来の熱転
写用インキにおける組成成分と何ら変わるところは無
い。例えば前記熱転写用インキにおける組成成分たる着
色剤としては、有機または無機の染料もしくは顔料のう
ち、熱転写用インキ層を構成するためのインキとしての
特性を具備するもの、例えば、十分な着色濃度を発揮
し、光熱湿度等によつて変色したり褪色したりすること
のないものが好ましい。また、着色剤もしくは着色剤相
当物質として、非加熱時には無色であるが、加熱により
発色し、その色相がそのまま維持される性質のもの、ま
たは被転写体の表面に塗布されている物質と接触して被
転写体の表面を呈色させるような性質を有するもの等も
利用し得ることは勿論である。また、この熱転写用イン
キ中における着色剤とバインダー成分たる前記ビニル系
重合体との割合は、着色剤１〜８０重量％：バインダー
成分９９〜２０重量％、好ましくは着色剤２〜２０重量
％：バインダー成分９８〜８０重量％程度である。
分は、ワックスをバインダーとして利用する従来の熱転
写用インキにおける組成成分と何ら変わるところは無
い。例えば前記熱転写用インキにおける組成成分たる着
色剤としては、有機または無機の染料もしくは顔料のう
ち、熱転写用インキ層を構成するためのインキとしての
特性を具備するもの、例えば、十分な着色濃度を発揮
し、光熱湿度等によつて変色したり褪色したりすること
のないものが好ましい。また、着色剤もしくは着色剤相
当物質として、非加熱時には無色であるが、加熱により
発色し、その色相がそのまま維持される性質のもの、ま
たは被転写体の表面に塗布されている物質と接触して被
転写体の表面を呈色させるような性質を有するもの等も
利用し得ることは勿論である。また、この熱転写用イン
キ中における着色剤とバインダー成分たる前記ビニル系
重合体との割合は、着色剤１〜８０重量％：バインダー
成分９９〜２０重量％、好ましくは着色剤２〜２０重量
％：バインダー成分９８〜８０重量％程度である。
更に、本発明の熱転写用インキを構成するところの必要
に応じて添加されるその他の組成成分としては、例え
ば、鉱物油若しくは植物油等の柔軟性付与剤、金属粉等
の熱伝導性向上剤、マイクロシリカ，炭酸カルシウム若
しくはカオリン等の体質顔料、多価アルコール等の転写
性向上剤をはじめ、キシレン，トルエン，トリクレン，
ホワイトスピリツト，酢酸エチル，酢酸ｎ−ブチル，メ
タノール，エタノール，イソプロパノール、ｎ−ブタノ
ール、エチルシクロヘキサン，エチルセロソルブ，ブチ
ルセロソルブ，シクロヘキサノン等の溶剤もしくは希釈
剤等が存する。
に応じて添加されるその他の組成成分としては、例え
ば、鉱物油若しくは植物油等の柔軟性付与剤、金属粉等
の熱伝導性向上剤、マイクロシリカ，炭酸カルシウム若
しくはカオリン等の体質顔料、多価アルコール等の転写
性向上剤をはじめ、キシレン，トルエン，トリクレン，
ホワイトスピリツト，酢酸エチル，酢酸ｎ−ブチル，メ
タノール，エタノール，イソプロパノール、ｎ−ブタノ
ール、エチルシクロヘキサン，エチルセロソルブ，ブチ
ルセロソルブ，シクロヘキサノン等の溶剤もしくは希釈
剤等が存する。
以上の通りの構成からなる本発明の熱転写用インキを利
用して得られる感熱転写シートの構成について以下に説
明する。
用して得られる感熱転写シートの構成について以下に説
明する。
本発明の熱転写用インキによる熱転写用インキ層が形成
される基材、即ち、感熱転写シートにおける基材として
は、従来の感熱転写シートにおける基材、例えば、ポリ
エステル樹脂，ポリプロピレン樹脂，セルローストリア
セテート樹脂，ポリスチレン樹脂，ポリカーボネート樹
脂，ポリイミド樹脂等による樹脂製フイルムをはじめ、
セロフアン，グラシン紙，コンデンサー紙，帳票用紙，
インデイアン紙，金属箔，前種各基材の複合体等が利用
し得る。更に、前記複合体の具体例としては、例えばア
ルミニウム／紙複合体、金属蒸着紙，金属蒸着プラスチ
ツクフイルム等が利用される。更に、前記基材の厚さ
は、熱転写用インキによつて形成される熱転写用インキ
層への熱伝導性の点からすれば薄い方が良いが、２μｍ
未満では強度が不足するばかりか取り扱い性が悪くなる
し、また５０μｍを超えると、感熱転写記録法で得られ
る熱転写層たる印字部の解像性が低下する。したがつ
て、通常２〜５０μｍ程度のものが利用される。
される基材、即ち、感熱転写シートにおける基材として
は、従来の感熱転写シートにおける基材、例えば、ポリ
エステル樹脂，ポリプロピレン樹脂，セルローストリア
セテート樹脂，ポリスチレン樹脂，ポリカーボネート樹
脂，ポリイミド樹脂等による樹脂製フイルムをはじめ、
セロフアン，グラシン紙，コンデンサー紙，帳票用紙，
インデイアン紙，金属箔，前種各基材の複合体等が利用
し得る。更に、前記複合体の具体例としては、例えばア
ルミニウム／紙複合体、金属蒸着紙，金属蒸着プラスチ
ツクフイルム等が利用される。更に、前記基材の厚さ
は、熱転写用インキによつて形成される熱転写用インキ
層への熱伝導性の点からすれば薄い方が良いが、２μｍ
未満では強度が不足するばかりか取り扱い性が悪くなる
し、また５０μｍを超えると、感熱転写記録法で得られ
る熱転写層たる印字部の解像性が低下する。したがつ
て、通常２〜５０μｍ程度のものが利用される。
尚、前記基材の片面即ち感熱転写シートとしての使用時
にサーマルヘツドに接する面には、シリコーン油等のス
リツプ剤を適用してスリツプ特性を付与したり、耐熱性
樹脂層を形成して使用時における基材へのサーマルヘツ
ドの付着（ステイツキング）防止性能を付与したり、更
には前記耐熱性樹脂層中にタルクや弗素系樹脂の粉末等
の滑剤を添加、混入してステイツキング防止性能をより
高める等の手段が付加されても良いことは勿論である。
にサーマルヘツドに接する面には、シリコーン油等のス
リツプ剤を適用してスリツプ特性を付与したり、耐熱性
樹脂層を形成して使用時における基材へのサーマルヘツ
ドの付着（ステイツキング）防止性能を付与したり、更
には前記耐熱性樹脂層中にタルクや弗素系樹脂の粉末等
の滑剤を添加、混入してステイツキング防止性能をより
高める等の手段が付加されても良いことは勿論である。
前記基材の片面に本発明の熱転写用インキを塗布する方
法としては、熱転写用インキを構成している組成物を加
熱し、溶融させつつ塗布するホツトメルトコーテイング
法をはじめ、グラビアコート，ロールコート，エアーナ
イフコート，キスコート，スプレーコート、かけ流しコ
ート，デイツプコート，スピンナーコート，ホイーラー
コート，刷毛塗り，シルクスクリーンによるベタコー
ト，ワイヤーバーコート，フローコート等のコーテイン
グ手段や、グラビア印刷，グラビアオフセツト印刷，平
版オフセツト印刷，ダイリソ印刷，凹版印刷，シルクス
クリーン印刷等の印刷方式が利用し得る。尚、基材の片
面に熱転写用インキを塗布することによつて形成される
熱転写用インキ層の厚さについては、これが０．１μｍ
未満であると、感熱転写記録法で得られる熱転写層たる
印字部の濃度が不十分となるため記録の目的が達成され
ない場合が多く、また３０μｍを超えると、感熱転写記
録時において、熱転写用インキ層全体への熱伝導が不十
分となり、感熱転写記録の目的が達成されなくなる等の
理由により、通常、0.1〜３０μｍ、好ましくは１〜２
０μｍ程度に構成されるものである。
法としては、熱転写用インキを構成している組成物を加
熱し、溶融させつつ塗布するホツトメルトコーテイング
法をはじめ、グラビアコート，ロールコート，エアーナ
イフコート，キスコート，スプレーコート、かけ流しコ
ート，デイツプコート，スピンナーコート，ホイーラー
コート，刷毛塗り，シルクスクリーンによるベタコー
ト，ワイヤーバーコート，フローコート等のコーテイン
グ手段や、グラビア印刷，グラビアオフセツト印刷，平
版オフセツト印刷，ダイリソ印刷，凹版印刷，シルクス
クリーン印刷等の印刷方式が利用し得る。尚、基材の片
面に熱転写用インキを塗布することによつて形成される
熱転写用インキ層の厚さについては、これが０．１μｍ
未満であると、感熱転写記録法で得られる熱転写層たる
印字部の濃度が不十分となるため記録の目的が達成され
ない場合が多く、また３０μｍを超えると、感熱転写記
録時において、熱転写用インキ層全体への熱伝導が不十
分となり、感熱転写記録の目的が達成されなくなる等の
理由により、通常、0.1〜３０μｍ、好ましくは１〜２
０μｍ程度に構成されるものである。
本発明の熱転写用インキは、該熱転写用インキ中のバイ
ンダー成分が、 一般式 ＣＨ２＝Ｃ（Ｒ１）ＣＯＯＲ２［式中、Ｒ１は
Ｈ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ７を、Ｒ２は炭素数
１７以上の長鎖アルキル基を示す］で表示されるラジカ
ル重合性不飽和単量体の単独重合体または前記ラジカル
重合性不飽和単量体同士の共重合体からなり、融点が５
０℃以上、１００℃未満で、かつ、融点幅が４．５℃以
下のビニル系重合体によるものである。
ンダー成分が、 一般式 ＣＨ２＝Ｃ（Ｒ１）ＣＯＯＲ２［式中、Ｒ１は
Ｈ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ７を、Ｒ２は炭素数
１７以上の長鎖アルキル基を示す］で表示されるラジカ
ル重合性不飽和単量体の単独重合体または前記ラジカル
重合性不飽和単量体同士の共重合体からなり、融点が５
０℃以上、１００℃未満で、かつ、融点幅が４．５℃以
下のビニル系重合体によるものである。
本発明の熱転写用インキによって形成されている熱転写
用インキ層を有する感熱転写シートは、熱転写用インキ
層中のバインダー成分であるビニル系重合体の融点幅が
狭くシャープであるために、高解像性の文字や図形がサ
ーマルヘッドからの熱パターンによって極めて忠実に再
現される。
用インキ層を有する感熱転写シートは、熱転写用インキ
層中のバインダー成分であるビニル系重合体の融点幅が
狭くシャープであるために、高解像性の文字や図形がサ
ーマルヘッドからの熱パターンによって極めて忠実に再
現される。
以下、本発明の熱転写用インキの具体的な構成を実施例
を以つて説明し、併せ該インキにより形成された熱転写
用インキ層を有する感熱転写シートの性能について言及
する。
を以つて説明し、併せ該インキにより形成された熱転写
用インキ層を有する感熱転写シートの性能について言及
する。
実施例１ 下記組成物〔ｉ〕を２時間還流させて本発明の熱転写用
インキにおけるバインダー成分たるビニル系重合体
〔Ａ〕を得た。
インキにおけるバインダー成分たるビニル系重合体
〔Ａ〕を得た。
組成物〔ｉ〕 ステアリルアクリレート ………１００重量部 トルエン ………１５０重量部 α，α′−アゾビスイソブチロニトリル …0.2重量部 尚、得られた前記ビニル系重合体〔Ａ〕は、平均分子量
２０００，融点５３℃，融点幅4.0℃である。
２０００，融点５３℃，融点幅4.0℃である。
次いで、下記組成物〔ii〕をボールミルで常温撹拌し、
２５℃における粘度３００Ｃ．Ｐ．の本発明の熱転写用
インキの１実施例品たるグラビアインキ〔ａ〕を得た。
２５℃における粘度３００Ｃ．Ｐ．の本発明の熱転写用
インキの１実施例品たるグラビアインキ〔ａ〕を得た。
組成物〔ii〕 ビニル系重合体〔Ａ〕 ………２５重量部 赤色顔料（Ｃ．Ｉ．１５８５０）… ５重量部 トルエン ………７０重量部 更に、感熱転写シートの基材たる厚さ６μｍのポリエス
テル製フイルムの片側表面に、前記グラビアインキ
〔ａ〕をグラビアコーテイング法により塗布，乾燥し、
厚さ３μｍの熱転写用インキ層を形成することにより感
熱転写シートを得た。
テル製フイルムの片側表面に、前記グラビアインキ
〔ａ〕をグラビアコーテイング法により塗布，乾燥し、
厚さ３μｍの熱転写用インキ層を形成することにより感
熱転写シートを得た。
かくして得られた感熱転写シートを利用し、サーマルヘ
ツド〔東光（株）製：Ｆ１６１０〕を装着した印字機で
印字したところ、輪郭の明瞭な赤色印字が得られた。
ツド〔東光（株）製：Ｆ１６１０〕を装着した印字機で
印字したところ、輪郭の明瞭な赤色印字が得られた。
実施例２ 下記組成物〔iii〕を２時間還流させて本発明の熱転写
用インキにおけるバインダー成分たるビニル系重合体
〔Ｂ〕を得た。
用インキにおけるバインダー成分たるビニル系重合体
〔Ｂ〕を得た。
組成物〔iii〕 ベヘニルアクリレート ………１００重量部 トルエン ………１００重量部 α，α′−アゾビスイソブチロニトリル… 0.2重量部 尚、得られた前記ビニル系重合体〔Ｂ〕は、平均分子量
３０００，融点６０℃，融点幅3.5℃である。
３０００，融点６０℃，融点幅3.5℃である。
次いで、下記組成物〔iv〕をボールミルで常温撹拌し、
２５℃における粘度３００Ｃ．Ｐ．の本発明の熱転写用
インキの１実施例品たるグラビアインキ〔ｂ〕を得た。
２５℃における粘度３００Ｃ．Ｐ．の本発明の熱転写用
インキの１実施例品たるグラビアインキ〔ｂ〕を得た。
組成物〔iv〕 ビニル系重合体〔Ｂ〕 ………２５重量部 青色顔料（Ｃ．Ｉ．７４１６０）… ５重量部 トルエン ………７０重量部 更に、感熱転写シートの基材たる厚さ６μｍのポリエス
テル製フイルムの片側表面に、前記グラビアインキ
〔ｂ〕を、グラビアコーテイング法により塗布，乾燥
し、厚さ３μｍの熱転写用インキ層を形成することによ
り感熱転写シートを得た。
テル製フイルムの片側表面に、前記グラビアインキ
〔ｂ〕を、グラビアコーテイング法により塗布，乾燥
し、厚さ３μｍの熱転写用インキ層を形成することによ
り感熱転写シートを得た。
かくして得られた感熱転写シートを利用し、サーマルヘ
ツド〔東芝（株）製：Ｆ１６１０〕を装着した印字機で
印字したところ、輪郭の明瞭な青色印字が得られた。
ツド〔東芝（株）製：Ｆ１６１０〕を装着した印字機で
印字したところ、輪郭の明瞭な青色印字が得られた。
本発明の熱転写用インキは、該熱転写用インキ中のバイ
ンダー成分が、 一般式 ＣＨ２＝Ｃ（Ｒ１）ＣＯＯＲ２［式中、Ｒ１は
Ｈ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ７を、Ｒ２は炭素数
１７以上の長鎖アルキル基を示す］で表示されるラジカ
ル重合性不飽和単量体の単独重合体または前記ラジカル
重合性不飽和単量体同士の共重合体からなり、融点が５
０℃以上、１００℃未満で、かつ、融点幅が４．５℃以
下のビニル系重合体によるものであることにより、この
熱転写用インキによって形成されている熱転写用インキ
層を有する感熱転写シートが、熱転写特性において極め
て優れた作用を奏する。
ンダー成分が、 一般式 ＣＨ２＝Ｃ（Ｒ１）ＣＯＯＲ２［式中、Ｒ１は
Ｈ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ７を、Ｒ２は炭素数
１７以上の長鎖アルキル基を示す］で表示されるラジカ
ル重合性不飽和単量体の単独重合体または前記ラジカル
重合性不飽和単量体同士の共重合体からなり、融点が５
０℃以上、１００℃未満で、かつ、融点幅が４．５℃以
下のビニル系重合体によるものであることにより、この
熱転写用インキによって形成されている熱転写用インキ
層を有する感熱転写シートが、熱転写特性において極め
て優れた作用を奏する。
Claims (1)
- 【請求項１】一般式 ＣＨ２＝Ｃ（Ｒ１）ＣＯＯＲ２ ［式中、Ｒ１はＨ，ＣＨ３，Ｃ２Ｈ５またはＣ３Ｈ
７を、Ｒ２は炭素数１７以上の長鎖アルキル基を示す］
で表示されるラジカル重合性不飽和単量体の単独重合体
または前記ラジカル重合性不飽和単量体同士の共重合体
からなり、融点が５０℃以上、１００℃未満で、かつ、
融点幅が４．５℃以下のビニル系重合体をバインダー成
分とすることを特徴とする熱転写用インキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59205944A JPH06435B2 (ja) | 1984-10-01 | 1984-10-01 | 熱転写用インキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59205944A JPH06435B2 (ja) | 1984-10-01 | 1984-10-01 | 熱転写用インキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6183096A JPS6183096A (ja) | 1986-04-26 |
| JPH06435B2 true JPH06435B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=16515296
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59205944A Expired - Lifetime JPH06435B2 (ja) | 1984-10-01 | 1984-10-01 | 熱転写用インキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06435B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63179791A (ja) * | 1987-01-21 | 1988-07-23 | Naigai Kaaboninki Kk | 感熱転写材料 |
| DE3703813A1 (de) * | 1987-02-07 | 1988-08-18 | Pelikan Ag | Mehrfach ueberschreibbares thermofarbband |
| JP3720396B2 (ja) * | 1994-10-17 | 2005-11-24 | 富士写真フイルム株式会社 | 感熱転写記録材料 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60235B2 (ja) * | 1978-09-14 | 1985-01-07 | 三菱電機株式会社 | 感熱転写記録材料 |
| JPS57105393A (en) * | 1980-12-24 | 1982-06-30 | Toppan Printing Co Ltd | Heat sensitive recording composition and heat sensitive recording substance using said composition |
| JPS58201693A (ja) * | 1982-05-20 | 1983-11-24 | Ricoh Co Ltd | 感熱転写型記録材料 |
| JPS5954941A (ja) * | 1982-09-24 | 1984-03-29 | Toshiba Corp | 自動記録振杆硬度計 |
-
1984
- 1984-10-01 JP JP59205944A patent/JPH06435B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6183096A (ja) | 1986-04-26 |
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