JPH0642585A - アクティブ振動絶縁装置 - Google Patents

アクティブ振動絶縁装置

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JPH0642585A
JPH0642585A JP19721492A JP19721492A JPH0642585A JP H0642585 A JPH0642585 A JP H0642585A JP 19721492 A JP19721492 A JP 19721492A JP 19721492 A JP19721492 A JP 19721492A JP H0642585 A JPH0642585 A JP H0642585A
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JP
Japan
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air spring
pneumatic
displacement
analog valve
controlled
Prior art date
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Application number
JP19721492A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Yamazoe
秀敏 山添
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】空気バネで支持されている制御対象物の変位応
答特性を良好にする。 【構成】振動センサと、変位センサと、振動信号から得
られた加速度信号、速度信号および変位信号により駆動
され制御対象物に制御力を注入するアクチュエータとに
より振動制御ループを形成すると共に、変位信号および
変位信号から得られた変位量信号により駆動され空気バ
ネの空圧を調整する電気空圧アナログ弁により変位制御
ループを形成したものである。 【効果】制御対象物の振動の制御は振動センサ、変位セ
ンサから空気バネの振動制御ループによって行なわれ、
変位の制御は変位センサから空気バネの変位制御ループ
によって行なわれ、ミクロン単位の垂直方向の変位制御
を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブ振動絶縁装置
に関し、特に、空気バネの空圧制御の精度を高めて振動
絶縁性能を向上したアクティブ振動絶縁装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示すようにベロフラム
30で囲繞された空気タンク31、空気タンク31とオ
リフィス32により連通した付加タンク33からなる空
気バネで支持された制御対象物34をパッシブに制御す
るパッシブ振動絶縁装置は周知である。
【0003】最近、パッシブ振動絶縁装置に代えて、同
じく図7に示すような空気バネを使用して制御対象物を
アクティブに制御するアクティブまたはセミアクティブ
振動絶縁装置が採用されつつある(特開昭60−121
340号公報)。このアクティブ振動絶縁装置は、制御
対象物に振動センサを搭載して振動を検出し、この振動
信号によって振動絶縁装置にアクチュエータからエネル
ギーを注入し、線形フィードバック制御や線形フィード
フォワード制御の理論を用いて振動絶縁装置の除振或い
は絶縁効果を積極的に高めようとするものである。
【0004】さらに、このアクティブ振動絶縁装置のア
クチュエータとして空気バネを使用し、この空気バネを
空圧制御する手法が採用されている。そして、空気バネ
を空圧制御するための空圧制御器としてはサーボバルブ
が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなアクティブ振動絶縁装置において、空気バネを空圧
制御するためのサーボバルブには数種類の型式のものが
知られているが、何れの型式のサーボバルブにおいても
浮上高さでミクロンオーダーの制御を行なうには精度が
良くない。
【0006】これらのサーボバルブは、バルブ内部で機
械損失等があり、分解能が悪い。これら空圧の微制御を
行なうサーボバルブは、周波数に対するゲインと位相を
示すボード線図を測定した場合、ある決められた周波数
帯域までゲインが一定であり、かつ入力電圧の大小に拘
らず上記特性が保持されるリニアリティが必要である。
知られている幾つかのサーボバルブは、0〜10Hz
までゲインの一定な性能を呈しない。しかしながら、入
力電圧の変化に拘らずゲイン特性が変化しないでリニア
リティの優れた性能をもつものもある。このようなサー
ボバルブは、現在空圧制御アクティブ振動絶縁装置に使
用されている。そこでサーボバルブの特性をさらに向上
させることが要求される。
【0007】また、従来からアクティブ振動絶縁装置へ
の入力空気圧は、レギュレータ1台によって調空機能が
賄なわれてきた。しかしながら、レギュレータの設定す
る2次空力は精度が悪く、ばらつきが大きい。しかも、
空圧源の容量が小さく、レギュレータの1次空力がばら
つく場合は、2次空力がさらに不安定になる。この空圧
制御アクティブ振動絶縁装置は、制御対象物の振動及び
(又は)変位をセンサにより検出し、検出された信号に
より、制御対象物の振動及び(又は)変位を打消すよう
にサーボバルブを駆動し空気バネをアクティブ制御する
ものである。このようなフィードバック制御ループは、
供給空気圧が一定であるとして構成されているため、こ
のように供給空気圧が不安定になると誤差の原因となっ
てしまう。
【0008】この空圧制御アクティブ振動絶縁装置は、
浮上高さ及び振動についてミクロンオーダーの制御が求
められている。このため、制御対象外である上記の誤差
は未然に防止しなければならない。そこで空気バネを空
圧制御するために用いられているサーボバルブに供給さ
れる空気圧力を一定に制御することが要求される。
【0009】
【目的】本発明は叙上の難点に鑑みなされたもので、そ
の目的は、電気空圧アナログ弁の特性を良好なものに
し、電気空圧アナログ弁に供給される空気圧力を一定に
制御し、空気バネの空圧制御の精度を高めて振動絶縁性
能を向上したアクティブ振動絶縁装置を提供せんとする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のアクティブ振動絶縁装置は、架台に搭載した
空気バネにより制御対象物を支持し、空気バネを電気空
圧アナログ弁を介して空圧源に接続し、制御対象物の振
動及び(又は)変位を検出し、検出された信号により電
気空圧アナログ弁を駆動し空気バネをアクティブ制御し
て制御対象物の振動を絶縁するアクティブ振動絶縁装置
において、電気空圧アナログ弁から空気バネへの出力配
管の流体抵抗を前記電気空圧アナログ弁からの排気配管
の流体抵抗より小さくした配管系を構築したものであ
る。
【0011】また、本発明のアクティブ振動絶縁装置
は、架台に搭載した空気バネにより制御対象物を支持
し、空気バネを電気空圧アナログ弁を介して空圧源に接
続し、制御対象物の振動及び(又は)変位を検出し、検
出された信号により電気空圧アナログ弁を駆動し空気バ
ネをアクティブ制御して制御対象物の振動を絶縁するア
クティブ振動絶縁装置において、空圧源から電気空圧ア
ナログ弁への入力配管と電気空圧アナログ弁から空気バ
ネへの出力配管との圧力差を大きくした配管系を構築し
たものである。
【0012】さらに、本発明のアクティブ振動絶縁装置
は、架台に搭載した空気バネにより制御対象物を支持
し、空気バネを電気空圧アナログ弁を介して空圧源に接
続し、制御対象物の振動及び(又は)変位を検出し、検
出された信号により電気空圧アナログ弁を駆動し空気バ
ネをアクティブ制御して制御対象物の振動を絶縁するア
クティブ振動絶縁装置において、空圧源と電気空圧アナ
ログ弁との間に、電気空圧アナログ弁に供給される空気
圧力を一定に制御する圧力フィードバック制御系を介在
したものである。
【0013】
【作用】このアクティブ振動絶縁装置によれば、基礎又
は床である設置面上に架台が設置され、架台に搭載した
空気バネにより被除振台または制御対象物が支持されて
いる。制御対象物上に搭載された加速度センサ、非接触
変位センサにより制御対象物の振動、相対変位が検出さ
れる。この検出された信号から加速度信号、速度信号、
相対変位信号が得られる。これらの信号は、駆動回路に
より電気空圧アナログ弁を駆動制御する。電気空圧アナ
ログ弁を駆動制御することによって空圧源としてのコン
プレッサから圧縮空気が空気バネに給気され、また駆動
回路の制御により空気バネ中の空気は電気空圧アナログ
弁を介して排気されて、空気バネ中の内空が制御される
ことにより除振のためのフィードバック制御が可能とな
る。
【0014】このようにしてアクティブ振動絶縁装置は
制御対象物の振動及び(又は)変位を検出し、この検出
信号で空気バネをアクチュエータとして駆動することに
よりアクティブ空圧制御を加えて制御対象物の振動を絶
縁する。一方、電気空圧アナログ弁から空気バネへの出
力配管の流体抵抗を前記電気空圧アナログ弁からの排気
配管の流体抵抗より小さくした配管系を構築し、或いは
空圧源から電気空圧アナログ弁への入力配管と電気空圧
アナログ弁から空気バネへの出力配管との圧力差を大き
くすることにより、電気空圧アナログ弁の特性を最大限
引出すことができ、空気バネの空圧制御の精度を高めて
アクティブ振動絶縁性能を大幅に高めることができる。
【0015】また、空圧源と電気空圧アナログ弁との間
に、電気空圧アナログ弁に供給される空気圧力を一定に
制御する電気的または機械的な圧力フィードバック制御
系を介在したことにより、電気空圧アナログ弁に供給さ
れる空気圧力を一定に制御し、空気バネの空圧制御の精
度を高めてアクティブ振動絶縁性能を大幅に高めること
ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明のアクティブ振動絶縁装置を適
用した実施例につき図面を参照して説明する。図1にお
いて、このアクティブ振動絶縁装置は、基礎または床で
ある設置面10上に架台11が設置され、架台11に搭
載した空気バネ12により被除振台または制御対象物1
3が支持される。
【0017】空気バネ12は、図7に示すようなベロフ
ラムで囲繞された空気タンクと、この空気タンクにオリ
フィスにより連通した付加タンクとからなる。なお、空
気バネ12をアクティブ振動制御させる場合の応答性を
高めるためにはオリフィスおよび付加タンクは不要であ
るが、空気バネ12をパッシブ制御するパッシブ振動制
御のときにはむしろ空気タンクにオリフィスにより連通
した付加タンクを付加するのが好ましい。
【0018】また、このアクティブ振動絶縁装置には加
速度センサ14が制御対象物13に搭載されている。加
速度センサ14は制御対象物13の振動を検出して加速
度信号S1を出力する。なお、ここで、制御対象物13
とは、定盤のような被除振台のみならず、これに搭載さ
れた電子顕微鏡やIC、LSIの製造装置であるステッ
パ等の精密機器が含まれるものであり、この場合、加速
度センサ14はこのような精密機器自体に搭載してもよ
い。
【0019】さらに、このアクティブ振動絶縁装置は、
制御対象物13と空気バネ12の設置面10間の相対変
位を検出して相対変位信号S3を出力する非接触近接セ
ンサまたは変位センサ15が架台11、制御対象物13
の何れかに搭載されている。この変位センサ15として
は、例えば、渦電流素子、差動トランス、LED、レー
ザー素子等が採用できる。
【0020】また、加速度信号S1を加速度を1回積分
することにより速度信号S2を得る積分器16と、速度
信号S2を増幅する増幅器17と、加速度信号S1を増幅
する増幅器18と、相対変位信号S3を増幅する増幅器
19とを備え、さらにこれらの信号を加算する加算器2
0と、位相反転器21と、駆動回路22と、電気空圧ア
ナログ弁23とを有する。なお、この実施例では、加速
度センサ14からの加速度信号S1を加速度を1回積分
することにより速度信号S2を得たが、速度センサを使
用し、その速度信号を1回微分することによって加速度
信号S1を得ることもできる。
【0021】これらの増幅器17、18、19は、加速
度信号S1、速度信号S2、相対変位信号S3を調整して
制御対象物12の動きに忠実な電気信号を出力するセン
サ用ゲイン・位相調整回路を含ませてもよい。駆動回路
22の制御により空圧源としてのコンプレッサ25から
圧縮空気がレギュレータ26で調整され入力配管27、
電気空圧アナログ弁23、出力配管24を介して空気バ
ネ12に給気され、また駆動回路22の制御により空気
バネ12中の空気は電気空圧アナログ弁23から排気配
管28を介して排気される。
【0022】この電気空圧アナログ弁23としては、サ
ーボ弁(ノズルフラッパー)、電気空圧比例弁(スプー
ル弁)、電気空圧レギュレータ(ノズルフラッパー他)
などが採用され、例えば図2(a)に示すような構造を
もっている。図2(a)において、P、C、Rは入力配
管27、空気バネ12、排気配管28に接続されるポー
トをそれぞれ示し、Mは電磁コイルを表している。この
電気空圧アナログ弁の特性を図2(b)に示す。
【0023】図1に示す空圧源としてのコンプレッサ2
5→電気空圧アナログ弁23→空気バネ12の制御系統
を図3(a)に示す。図3(a)に示すように、空圧源
としてのコンプレッサ25から圧縮空気がレギュレータ
26で調整され入力配管27、電気空圧アナログ弁23
を介して空気バネ12に給気される。空気バネ12の空
気圧は圧力検出器35で検出され設定器36で設定され
た信号と比較されてサーボ増幅器37から電気空圧アナ
ログ弁23の電磁コイルMに印加される。なお、例えば
空圧源としてのコンプレッサ25の空気圧Ps=5kgf/c
m2、空気バネ12の容量は1リットルとする。電気空圧アナ
ログ弁23からの出力配管24への出力空気圧Pc=3.1
〜2.5kgf/cm2、排気配管28への空気圧Po=2.5kgf/cm2
であって、その制御波形を図3(b)に示す。
【0024】このアクティブ振動絶縁装置において、電
気空圧アナログ弁23の特性を最大限に引出すために、
電気空圧アナログ弁23から空気バネ12への出力配管
24の流体抵抗を排気配管28の流体抵抗より小さくし
た配管系が構築されている。出力配管24の流体抵抗を
排気配管28の流体抵抗より小さくするには、継手を含
め出力配管24を継手を含め排気配管28よりも長さを
短く、径を太くすればよい。
【0025】このように構成されたアクティブ振動絶縁
装置において、基礎又は床である設置面10上に架台1
1が設置され、架台11に搭載した空気バネ12により
被除振台または制御対象物13が支持されている。制御
対象物13上に搭載された加速度センサ14により制御
対象物13の振動が検出される。この検出された加速度
信号S1は積分器16により加速度信号を1回積分する
ことにより速度信号S2が得られ、増幅器17にて増幅
され、加速度信号S1は増幅器18にて増幅される。
【0026】非接触変位センサ15により制御対象物1
3と空気バネ12の設置面10間の相対変位を検出して
相対変位信号S3を出力する。この検出された相対変位
信号S3は増幅器19で増幅される。これらの加速度信
号S1、速度信号S2、相対変位信号S3は、加算器20
で加算され、さらに位相反転器21で位相反転される。
この位相反転された信号は、駆動回路22により電気空
圧アナログ弁23を駆動制御する。電気空圧アナログ弁
23を駆動制御することによって空圧源としてのコンプ
レッサ25から圧縮空気がレギュレータ26で調整され
て空気バネ12に給気され、また駆動回路22の制御に
より空気バネ12中の空気は電気空圧アナログ弁23を
介して排気されて、空気バネ12中の内空が制御される
ことにより除振のためのフィードバック制御が可能とな
る。
【0027】この場合、電気空圧アナログ弁23から空
気バネ12への出力配管24の流体抵抗を排気配管28
の流体抵抗より小さくした配管系が構築されているの
で、電気空圧アナログ弁23の特性を最大限に引出すこ
とができる。このようにしてアクティブ振動絶縁装置は
制御対象物の振動及び(又は)変位を検出し、この検出
信号で空気バネ12をアクチュエータとして駆動するこ
とにより3自由度の空圧制御をかけて、即ちZ軸方向の
みアクティブ空圧制御を加えて制御対象物13の垂直方
向の振動を絶縁する。
【0028】ここで、このアクティブ振動絶縁装置が振
幅1mm(0.5〜-0.5mm)、1Hzで制御対象物13を動かした
ときの電気空圧アナログ弁23の流量を求めると、図3
(a)、(b)を参照して空気バネ12の給排気流量Q
は Q=V・P=1〔リットル〕x0.2〔リットル〕x60x2〔1/min〕 =24〔Nリットル/min〕 電気空圧アナログ弁23の定格流量QRは QR=Q・√(△PR/△P) ただし、△Pは差圧、△PRは定格圧力降下=7kgf/cm2
である。したがって、圧力上昇制御の場合は QR1=24√(7/(5-3.1))=46〔Nリットル/min〕 圧力降下制御の場合は QR2=24√(7/2.5)=40〔Nリットル/min〕 QR1、QR2の値から明らかなように、圧力上昇制御の場
合の方が空気流量は多く必要とするので、圧力上昇制御
は配管等による影響を受けやすい。そこで電気空圧アナ
ログ弁23の出力配管24側の配管断面積をS1、長さ
をl1、排気配管28側の配管断面積をS2、長さをl2
すれば、
【0029】
【数1】
【0030】である。電気空圧アナログ弁23としてサ
ーボバルブを使用して各条件における周波数に対するゲ
インと位相を表すボード線図を測定したので、その結果
を図4(a)、(b)に示す。排気配管28の配管径、
長さをφ4mmx2000mmとする。出力配管24の配管径、
長さをφ1mmx2000mmとしたときの結果を図4(a)に
示す。この場合、式は成立しておらず、かつゲイン特
性は悪化している。出力配管24の配管径、長さをφ6m
mx500mmとしたときの結果を図4(b)に示す。この場
合、式は成立しており、かつ広い周波数帯域までゲイ
ン特性、位相特性が変化しないでリニアリティの優れた
ゲイン特性を呈している。
【0031】なお、以上の例では出力配管24の流体抵
抗を排気配管28の流体抵抗より小さくしたが、QRの
式から明らかなように、空圧源としてのコンプレッサ2
5から電気空圧アナログ弁23への入力配管27と電気
空圧アナログ弁23から空気バネ12への出力配管24
との圧力差を大きくした配管系を構築すれば、効率が上
がって図4(b)に示すようにゲイン特性が良好になる
ので同じ効果が得られる。
【0032】さらに、本発明のアクティブ振動絶縁装置
は、図1、図3に示すように空圧源としてのコンプレッ
サ25と電気空圧アナログ弁23との間に、電気空圧ア
ナログ弁23に供給される空気圧力を一定に制御する圧
力フィードバック制御系29を介在している。この圧力
フィードバック制御系29は、図1に示すように入力配
管27に設けた圧力センサー30と、圧力センサーに接
続された圧力フィードバック回路31と、圧力フィード
バック回路に接続され入力配管27に設けた電気制御バ
ルブまたは電空レギュレータ30とで構成することがで
きる。
【0033】或いは、図5に示すように、圧力センサー
30を内蔵し圧力フィードバックが形成されている電子
レギュレータ32を使用することができる。図5におい
て、入力配管27には、空圧源としてのコンプレッサ2
5→レシーバタンク40→エアドライヤ41→フィルタ
42→マイクロエレッサ43→レギュレータ26→電子
レギュレータ32で圧力フィードバック制御系が構成さ
れている。この電子レギュレータ32は入力配管27を
介して電気空圧アナログ弁23に給気される。図6に示
すように、この電子レギュレータ32は、入力信号が印
加される制御回路45、圧電バイモルフ46、ノズルフ
ラッパ47、ボリュームブースタ48を順次接続してな
り、ノズルフラッパ47、ボリュームブースタ48には
空圧源からの空圧が給気され、ボリュームブースタ48
は圧力センサー49を介して制御回路45に接続されて
いる。
【0034】図5に示す圧力フィードバック制御系にお
いて、空圧源としてのコンプレッサ25から入力配管2
7を通ってレシーバタンク40に圧縮空気が貯まり、こ
こでドレン排出がなされる。レシーバタンク40からの
圧縮空気はエアドライヤ41で乾燥され、フィルタ42
でゴミなどが除去され、さらにマイクロエレッサ43で
油分が除去される。そしてレギュレータ26で圧力調整
され、電子レギュレータ32で圧力フィードバック制御
がかけられる。この電子レギュレータ32は、図6に示
すように、制御回路45に制御入力信号が印加され、制
御回路45は圧電バイモルフ46に出力電圧を印加し、
空圧源からの空圧が給気されているノズルフラッパ47
を圧電バイモルフ46により駆動変位させる。ノズルフ
ラッパ47は、同じく空圧源からの空圧が給気されてい
るボリュームブースタ48を調圧する。ボリュームブー
スタ48は圧力センサー49を介して制御回路45に接
続され圧力フィードバック制御がなされる。この電子レ
ギュレータ32のボリュームブースタ48は入力配管2
7を介して電気空圧アナログ弁23に給気される。
【0035】別法として、圧力フィードバック制御系2
9の代りに、通常のレギュレータ26を複数台直列に接
続して空圧源の圧力変動を小さくしてもよい。また、出
力圧精度の高い機械的なベロフラムレギュレータを使用
して空圧源の圧力変動を小さくしてもよい。このように
本発明のアクティブ振動絶縁装置は、空圧源と電気空圧
アナログ弁29との間に、電気空圧アナログ弁23に供
給される空気圧力を一定に制御する圧力フィードバック
制御系29を介在させたことにより、浮上高さ及び振動
についてミクロンオーダーの制御が可能となる。
【0036】以上の例では加速度信号、速度信号、相対
変位信号の3信号をフィードバック制御信号として用い
たが、所期の振動絶縁効果を得るための用途に応じて加
速度信号に速度信号または相対変位信号を組合せた信号
を用いて制御することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のアクティブ振動絶縁装置によれば、電気空圧アナロ
グ弁から空気バネへの出力配管の流体抵抗を前記電気空
圧アナログ弁からの排気配管の流体抵抗より小さくした
配管系を構築し、或いは空圧源から電気空圧アナログ弁
への入力配管と電気空圧アナログ弁から空気バネへの出
力配管との圧力差を大きくした配管系を構築し、又は空
圧源と電気空圧アナログ弁との間に、電気空圧アナログ
弁に供給される空気圧力を一定に制御する圧力フィード
バック制御系を介在したことにより、電気空圧アナログ
弁の特性を良好なものにし、電気空圧アナログ弁に供給
される空気圧力を一定に制御し、空気バネの空圧制御の
精度を高めてアクティブ振動絶縁性能を大幅に高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアクティブ振動絶縁装置の説明図
【図2】図2(a)、(b)はそれぞれ図1のアクティ
ブ振動絶縁装置に使用される電気空圧アナログ弁の説明
図および特性図
【図3】図3(a)、(b)はそれぞれアクティブ振動
絶縁装置の制御系統図および制御波形図
【図4】図4(a)、(b)は図1のアクティブ振動絶
縁装置の周波数に対するゲインと位相を表すボード線図
【図5】図1のアクティブ振動絶縁装置に使用される圧
力フィードバック制御系の空気圧回路図
【図6】図5の圧力フィードバック制御系に使用される
電子レギュレータの回路図
【図7】従来のパッシブ振動絶縁装置に使用される空気
バネを示す説明図
【符号の説明】
11……架台 12……空気バネ 13……制御対象物 13……加速度センサ 15……変位センサ 24……ダンパー 23……電気空圧アナログ弁 25……空圧源 24……出力配管 28……排気配管 27……入力配管 29……圧力フィードバック制御系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架台に搭載した空気バネにより制御対象物
    を支持し、前記空気バネを電気空圧アナログ弁を介して
    空圧源に接続し、前記制御対象物の振動及び(又は)変
    位を検出し、検出された信号により前記電気空圧アナロ
    グ弁を駆動し前記空気バネをアクティブ制御して前記制
    御対象物の振動を絶縁するアクティブ振動絶縁装置にお
    いて、前記電気空圧アナログ弁から前記空気バネへの出
    力配管の流体抵抗を前記電気空圧アナログ弁からの排気
    配管の流体抵抗より小さくした配管系を構築したことを
    特徴とするアクティブ振動絶縁装置。
  2. 【請求項2】架台に搭載した空気バネにより制御対象物
    を支持し、前記空気バネを電気空圧アナログ弁を介して
    空圧源に接続し、前記制御対象物の振動及び(又は)変
    位を検出し、検出された信号により前記電気空圧アナロ
    グ弁を駆動し前記空気バネをアクティブ制御して前記制
    御対象物の振動を絶縁するアクティブ振動絶縁装置にお
    いて、前記空圧源から前記電気空圧アナログ弁への入力
    配管と前記電気空圧アナログ弁から前記空気バネへの出
    力配管との圧力差を大きくした配管系を構築したことを
    特徴とするアクティブ振動絶縁装置。
  3. 【請求項3】架台に搭載した空気バネにより制御対象物
    を支持し、前記空気バネを電気空圧アナログ弁を介して
    空圧源に接続し、前記制御対象物の振動及び(又は)変
    位を検出し、検出された信号により前記電気空圧アナロ
    グ弁を駆動し前記空気バネをアクティブ制御して前記制
    御対象物の振動を絶縁するアクティブ振動絶縁装置にお
    いて、前記空圧源と前記電気空圧アナログ弁との間に、
    前記電気空圧アナログ弁に供給される空気圧力を一定に
    制御する圧力フィードバック制御系を介在したことを特
    徴とするアクティブ振動絶縁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283966A (ja) * 2005-03-10 2006-10-19 Kurashiki Kako Co Ltd アクティブ除振装置
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CN103939520A (zh) * 2014-03-05 2014-07-23 哈尔滨工程大学 一种适用于低频振动的被动隔振装置

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