JPH0642095Y2 - 玉軸受 - Google Patents

玉軸受

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JPH0642095Y2
JPH0642095Y2 JP1987190554U JP19055487U JPH0642095Y2 JP H0642095 Y2 JPH0642095 Y2 JP H0642095Y2 JP 1987190554 U JP1987190554 U JP 1987190554U JP 19055487 U JP19055487 U JP 19055487U JP H0642095 Y2 JPH0642095 Y2 JP H0642095Y2
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JP
Japan
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cage
outer ring
inner ring
ring
peripheral surface
Prior art date
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Application number
JP1987190554U
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English (en)
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JPH0194616U (ja
Inventor
通 三好
清隆 桜井
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、玉軸受、さらに詳しくは、とくに鉄道車両
駆動装置用軸受などに適した玉軸受に関する。
従来の技術とその問題点 鉄道車両駆動装置などに使用される玉軸受として、たと
えば特公昭34-2754号公報などに示されているように、
軸線方向に2つに分割された環状半体が組合わされた内
輪と、一体に形成された外輪と、内輪と外輪の間に配置
された複数の玉と、外輪に案内されて玉を保持する保持
器とからなるものが知られている。ところが、このよう
な軸受の場合、内輪が2分割されているため、内輪と軸
との接触面積が小さく、内輪のクリープが発生しやす
い。また、保持器が外輪に案内されるため、外輪側への
給油が困難で、焼付きが生じやすく、これを防止するた
めに、保持器に複雑な潤滑油路を加工するような必要が
ある。さらに、油の排出路がないため、油の撹拌抵抗に
よって発熱が生じやすい。
とくに、鉄道車両駆動装置用軸受の場合、焼付き、内輪
のクリープなどが発生しやすく、さらに近年の高速化に
ともない、この危険性は増加の傾向にある。また、すべ
ての軸受について、軽量化のニーズが大きい。
この考案の目的は、上記の問題を解決した玉軸受を提供
することにある。
問題点を解決するための手段 この考案による玉軸受は、一体に形成された内輪と、軸
線方向に2つに分割された環状半体がそれぞれの端面が
当接するように組合わされた外輪と、内輪と外輪の間に
配置された複数の玉と、内輪に案内されて玉を保持する
保持器とからなり、外輪の幅が内輪の幅より小さく、保
持器の柱の外周面に、軸線方向中央部の大径部、両端部
の小径部、および大径部とその両側の小径部との間の段
状部が形成されるとともに、この保持器の両段状部が外
輪の軌道みぞに対向する位置に形成され、この保持器の
外周面の保持器の内周面に複数の給油用切欠きが形成さ
れ、外輪の2つの半体の組合わせ部分に排油口が設けら
れていることを特徴とするものである。
作用 内輪が一体に形成されたものであるから、内輪が2分割
されたものに比べて、内輪と軸との接触面積が増加し、
内輪のクリープを防止することができる。また、保持器
が内輪に案内されているため、保持器を案内しない外輪
の幅を小さくすることができ、外輪の幅が内輪の幅より
小さいので、内輪の幅を大きくすることによって内輪の
クリープを防止するとともに、外輪の幅を小さくするこ
とによって軸受の軽量化、軸受まわりの設計スペースの
拡大を図ることが可能になる。保持器が内輪に案内され
るので、外輪側への給油が容易になり、従来のように保
持器に複雑な潤滑油路を加工するような必要がない。保
持器の柱の外周面に、軸線方向中央部の大径部、両端部
の小径部、および大径部とその両側の小径部との間の段
状部が形成されるとともに、この保持器の両段状部が外
輪の軌道みぞに対向する位置に形成されているので、軸
受内に油が入りやすく、この保持器の外周面の両端部に
面取りが施されているので、さらに油が入りやすくな
る。保持器の内周面に複数の給油用切欠きが形成されて
いるので、軸受内の内輪側へも油が入りやすくなる。外
輪の2つの半体の組合わせ部分に排油口が設けられてい
るので、油の排出がスムーズになり、油の撹拌抵抗によ
る発熱を抑制することができる。
実施例 図面は、鉄道車両駆動装置用の玉軸受の1例を示す。
この軸受は、一体に形成された内輪(1)と、軸線方向
に2つに分割された環状半体(2a)(2b)がそれぞれの
端面が当接するように組合わされた外輪(2)と、内輪
(1)と外輪(2)の間に配置された複数の玉(3)
と、内輪(1)に案内されて玉(3)を保持する保持器
(4)とからなる。図示は省略したが、外輪(2)は軸
受箱に固定され、内輪(1)は軸に固定される。
内輪(1)の外周面には軌道みぞ(5)が形成されてお
り、玉(3)はこの軌道みぞ(5)にはまって内輪
(1)と2点において接触する。なお、玉(3)は、内
輪(1)と1点において接触する場合もある。
組合わせ状態の外輪(2)の内周面には軌道みぞ(6)
が形成されており、玉(3)はこの軌道みぞ(6)には
まって各半体(2a)(2b)と1点ずつ合計2点において
外輪(2)と接触する。外輪(2)の各半体(2a)(2
b)の組合わせ部分の外径は他の部分より小さく、この
部分に環状みぞ(7)が形成されている。各半体(2a)
(2b)の組合わせ面(8a)(8b)の対向位置に複数の円
弧状の切欠き(9a)(9b)が形成され、2つの切欠き
(9a)(9b)が合致することによって、外輪(2)の内
周面の軌道みぞ(6)と外周面の環状みぞ(7)を連通
する複数の排油口(9)が形成されている。
保持器(4)の内周面の軸線方向両端部は他の部分より
内径の小さい案内部(10)となっており、これらの案内
部(10)が内輪(1)の軌道みぞ(5)の両側の外周面
に案内される。さらに、保持器(4)の柱(4a)の内周
面の軸線方向中央部には、軽量化を図るために、環状溝
(11)が形成されている。保持器(4)の柱(4a)の外
周面は、軸線方向中央部の外径が大きくて両端部の外径
が小さい段状に形成されており、中央部の大径部(12)
は玉(3)が外側に抜けるのを防止するのに十分な外径
を有する。保持器(4)の外周面の大径部(12)とその
両側の小径部(13)との間の段状部(17)は、外輪
(2)の軌道みぞ(6)に対向する位置に形成されてい
る。そして、両側の小径部(13)の両端部には、比較的
大きな面取り(14)が施されている。保持器(4)に
は、玉(3)を1個ずつ保持する複数の円形のポケット
(15)が円周方向に等間隔をおいて形成されている。こ
れらのポケット(15)の内径は、環状みぞ(11)および
大径部(12)の幅より少し大きい。ポケット(15)相互
間の案内部(10)の内周面に、軸受の内部と外部を連通
する複数の円弧状の給油用切欠き(16)が形成されてい
る。
組合わせ状態の外輪(2)の幅は、内輪(1)の幅より
小さくなっている。
上記の軸受において、保持器(4)の切欠き(16)およ
び保持器(4)と外輪(2)の間から軸受内に油が供給
される。このとき、保持器(4)の外周面の軸線方向両
端部の外径が中央部の外径より小さくなるとともに、中
央部の大径部(12)とその両側の小径部(13)との間の
段状部(17)が外輪(2)の軌道みぞ(6)に対向する
位置に形成されているので、軸受内に油が入りやすく、
この保持器(4)の外周面の小径部(13)の両端部に面
取り(14)が施されているので、さらに油が入りやすく
なる。そして、保持器(4)が内輪(1)に案内される
ので、外輪(2)側への給油が容易になり、従来のよう
に保持器に複雑な潤滑油路を加工するような必要がな
い。また、軸受内に供給された油は外輪(2)の排油口
(9)からスムーズに排出され、油の撹拌抵抗による発
熱が小さくなる。内輪(1)が一体に形成されたもので
あるから、内輪が2分割されたものに比べて、内輪
(1)と軸との接触面積がたとえば2倍程度に増加し、
クリープが発生しにくくなる。保持器(4)が内輪
(1)に案内されているため、保持器を案内しない外輪
(2)の幅を保持器(4)や内輪(1)のそれより小さ
くすることができ、このようにすることにより、軸受の
軽量化、軸受まわりの設計スペースの拡大を図ることが
可能になる。
考案の効果 この考案の玉軸受によれば、上述のように、2つの環状
半体が組合わされた外輪の幅が一体状の内輪の幅より小
さいので、内輪のクリープを防止するとともに、軸受の
軽量化を図ることが可能になる。また、保持器が内輪に
案内され、保持器の柱の外周面に、軸線方向中央部の大
径部、両端部の小径部、および大径部とその両側の小径
部との間の段状部が形成されるとともに、この保持器の
両段状部が外輪の軌道みぞに対向する位置に形成され、
この保持器の外周面の両端部に面取りが施されているの
で、軸受内に油が入りやすく、外輪側への給油が容易に
なり、焼付きが生じにくく、保持器に複雑な潤滑油路を
加工するような必要がない。さらに、保持器の内周面に
複数の給油用切欠きが形成されているので、軸受内の内
輪側への給油も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1実施例を示す玉軸受の部分切欠き
正面図、第2図は第1図II-II線の断面図、第3図は第
1図III-III線の断面図、第4図は第1図IV-IV線の矢視
図である。 (1)……内輪、(2)……外輪、(2a)(2b)……環
状半体、(3)……玉、(4)……保持器、(4a)……
柱、(6)……軌道みぞ、(8a)(8b)……組合わせ
面、(9)……排油口、(12)……大径部、(13)……
小径部、(14)……面取り、(16)……給油用切欠き、
(17)……段状部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一体に形成された内輪と、軸線方向に2つ
    に分割された環状半体がそれぞれの端面が当接するよう
    に組合わされた外輪と、内輪と外輪の間に配置された複
    数の玉と、内輪に案内されて玉を保持する保持器とから
    なり、外輪の幅が内輪の幅より小さく、保持器の柱の外
    周面に、軸線方向中央部の大径部、両端部の小径部、お
    よび大径部とその両側の小径部との間の段状部が形成さ
    れるとともに、この保持器の両段状部が外輪の軌道みぞ
    に対向する位置に形成され、この保持器の外周面の両端
    部に面取りが施され、保持器の内周面に複数の給油用切
    欠きが形成され、外輪の2つの半体の組合わせ部分に排
    油口が設けられていることを特徴とする玉軸受。
JP1987190554U 1987-12-15 1987-12-15 玉軸受 Expired - Lifetime JPH0642095Y2 (ja)

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JPH0194616U JPH0194616U (ja) 1989-06-22
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US2280659A (en) 1938-07-30 1942-04-21 Messerschmitt Boelkow Blohm Antifriction bearing

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