JPH0641865Y2 - 農用トラクタの伝動構造 - Google Patents

農用トラクタの伝動構造

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JPH0641865Y2
JPH0641865Y2 JP1987033008U JP3300887U JPH0641865Y2 JP H0641865 Y2 JPH0641865 Y2 JP H0641865Y2 JP 1987033008 U JP1987033008 U JP 1987033008U JP 3300887 U JP3300887 U JP 3300887U JP H0641865 Y2 JPH0641865 Y2 JP H0641865Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は耕耘装置等の作業装置に対する動力取出し軸
(以後PTO軸)を備えてある農用トラクタの伝動構造に
関する。
〔従来の技術〕
この種の農用トラクタの伝動構造においては、機体左右
中心に位置する後輪用デフケースの下方にPTO伝動軸を
設置し、該PTO伝動軸とそれより高い所に位置するPTO軸
とを減速機構で連係して、PTO軸の高さ位置を作業装置
との連結に適した位置に設置していた(例えば実開昭58
-22330号公報)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記構成の場合には、確かにPTO軸の設置位置がデフケ
ースと略同高さ位置に設置され、例えば、耕耘装置のよ
うに走行機体に対して昇降するものであっても、このPT
O軸と耕耘装置側入力軸とを連結するユニバーサルジョ
イントの許容屈曲作動範囲内に収めることができ、その
点では好都合である。ところが、PTO軸に動力を供給す
るPTO伝動軸はデフケースの下方に位置し、PTO伝動軸の
スペースを確保する分だけ、ミッションケース下部の地
上高が十分に高くとり難いものであった。そこで、PTO
伝動軸をデフケースの上方を迂回させることも考えられ
るが、この場合には運転部ステップ等が高い位置になっ
てしまい、乗降に不便を来す新たな問題を招くことにな
る。
本考案の目的はPTO伝動軸の設置位置を合理的に選定し
て、ミッションケースの地上高を高く設定できるものを
提供する点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
ミッションケース内における機体左右中心から左右方向
に偏った位置に後輪デフ機構を配設し、この後輪デフ機
構からミッションケースの左右に配置される車輪支持ケ
ースに向けて車輪伝動軸を延出するとともに、この車輪
伝動軸を覆うカバーケースをミッションケース内に設
け、このカバーケースに後輪デフ機構のデフケースをベ
アリングを介して支持し、かつ、機体左右中心に位置す
る前後向きのPTO軸を、カバーケースを貫通させて延出
してあることにあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
後輪用のデフケースを機体左右中心より偏心した位置に
移動させ、PTO軸をカバーケースを貫通させる構成によ
って、従来後輪用のデフケースが存在していた機体左右
中心に位置PTO軸(PTO伝動軸)を配すことができ、後輪
用デフ機構とPTO軸とを横方向に並設できることにな
る。つまり、後輪デフ機構の偏らせ配置と、ミッション
ケースとカバーケースとの二重ケース構造にPTO軸を貫
通させる工夫とにより、PTO伝動軸がデフケースの下方
を迂回することを回避できたのである。
〔考案の効果〕
その結果、後輪デフケースの偏らせ配置する点と、デフ
ケースを支持用のカバーケースを迂回することなくPTO
軸を貫通させる点との2点により、車輪の設置高さを変
更することなくミッションケース下端の地上高を高くと
れる。
しかも、PTO軸もデフケースと同等高さに位置している
ので、作業位置との連結にも支障を来すことはないとと
もに、カバーケースを貫通する軸をPTO軸として利用で
きるので、PTO伝動軸とPTO軸との伝動系間に減速機構を
介装してPTO軸を所望の高さに設定する場合のように、
減速機構も必要としない構成が可能になるという利点が
ある。
〔実施例〕
第6図に示すように、農用トラクタは、前後車輪
(1),(2)で走行する走行車体(3)の前部にエン
ジン(4)、及び、運転席(5)を挾んで後部にミッシ
ョンケース(6)を配し、ミッションケース(6)後端
にPTO軸(7)を突出するとともに、昇降リンク(8)
を備えて、耕耘装置等を連結すべく構成してある。
次にミッションケース(6)内伝動構造について詳述す
る。第5図に示すように、エンジン(4)からの動力
は、走行用クラッチ(9)を介して走行用第1伝動軸
(10)に伝達されるとともに、主変速機構(12)を介し
て走行用第2伝動軸(11)に伝達される。前記主変速機
構(12)は走行用第1伝動軸(10)と走行用第2伝動軸
(11)に亘って4対のギヤ機構(13)を設けて、4段に
変速可能に構成されている。主変速機構(12)の伝動下
手側には走行用第2伝動軸(11)と走行用第3伝動軸
(14)とに亘ってギヤ式前後進切換機構(53)が設けら
れるとともに、更に、伝動下手側に走行用第3伝動軸
(14)と走行用第4伝動軸(15)とに亘って副変速機構
(16)が設けられている。
この副変速機構(16)は2対の常咬式ギヤ機構(17
A),(17B)と単一のシフトギヤ(18)とによって、高
低中3段に変速可能である。前記3段の変速のうち低速
ギヤ機構(17A)には、超減速用シフトギヤ(19)が離
脱可能に咬合されている。以上の変速機構によって変速
されたエンジン出力は走行用第4伝動軸(15)の後端出
力ベベルギヤ(20)を介して後輪デフ機構(21)に伝達
される。
以上の走行伝動系に対して、PTO伝動系を説明すると、
エンジン出力は走行クラッチ(9)とダブルクラッチ構
造をなすPTOクラッチ(22)を介してPTO用第1伝動軸
(23)にギヤ伝動されるとともに、PTO変速機構(24)
を介してPTO用第2伝動軸(25)に伝達される。PTO変速
機構(24)はPTO用第1伝動軸(23)とPTO用第2伝動軸
(25)とに亘って4対の常咬式ギヤ機構(26)を設けて
4段に変速可能である。前記PTO用第2伝動軸(25)は
後方に向けて延出され、延出端でPTO軸(17)に出力伝
動可能である。
次に、後車輪(2)の伝動構造を説明する。第1図に示
すように、後端出力ベベルギヤ(20)と咬合している入
力ベベルギヤ(28)を一体に形成した半割ケース(29
A)を、デフギヤ(29C)を組込んだ他の半割ケース(29
B)に組付けて、デフケース(29)を構成するととも
に、このデフケース(29)を機体左右中心より左側に偏
心させてある。デフケース(29)の両側には左右車輪支
持ケース(30),(31)が配置されるとともに、デフケ
ース(29)から左右車輪支持ケース(30),(31)に向
けて左右車輪伝動軸(32A),(32B)が延出されてい
る。次からは左側車輪支持ケース(30)についてのみ説
明する。
車輪支持ケース(30)内に、中継軸(33)及び車輪軸
(34)が枢支され、左車輪伝動軸(32A)を挾んで前方
に中継軸(33)及び後方に車輪軸(34)が配置されてい
る。前記中継軸(33)と左車輪伝動軸(32A)とは第1
ギヤ減速機構(35)を介して伝動連結され、中継軸(3
3)と車軸(34)とは第2ギヤ減速機構(36)を介して
伝動連結されている。
走行サイドブレーキ(45)構造について詳述する。第1
図、第3図に示すように、デフケース(29)の左右横外
側方に、このデフケース(29)をベアリング(37),
(37)支持する左右のカバーケース(38),(39)をミ
ッションケース(6)に取付けて設け、このカバーケー
ス(38),(39)で左右車輪伝動軸(32A),(32B)を
覆っている。カバーケース(38),(39)のデフケース
(29)より反対側のフランジ部(38A),(39A)から環
状の鍔部(38a),(39a)を延出するとともに、この鍔
部(38a),(39a)に回動部材(40),(41)を遊嵌し
て、この回動部材(40),(41)をフランジ部(38
A),(39A)に対向配置してある。この相対向する回動
部材(40),(41)とフランジ部(38A),(39A)とに
亘ってブレーキ力を伝達するボール(42)が、フランジ
部(38A),(39A)の円周方向複数箇所に嵌入保持され
ている。
一方、回動部材(40),(41)にはこのボール(42)を
フランジ部と協働して保持する凹部(40a)が設けてあ
る。そこで、前記回動部材(40)を鍔部(38a)の軸心
周りに回動変位させると、回動部材(40)がボール(4
2)の保持力に打勝って、ボール(42)に乗り上げ同時
にフランジ部(38A)に対して離間する方向に摺動移動
する。この回動部材(40),(41)の凹部(40a)が形
成されている側面とは反対側には、摩擦板式のブレーキ
ディスク(43),(44)が配置され、車輪伝動軸(32
A),(32B)にスプライン外嵌されている。
よって、回動部材(40),(41)が回動されると、その
回動に伴う摺動によってブレーキディスク(43),(4
4)がこの回動部材(40),(41)と車輪支持ケース(3
0)壁面とに押圧され、サイドブレーキ(45)が作動す
る。このブレーキ(45)に対する操作機構は、第3図及
び第4図に示すように、回動部材(40)の円周面に設け
られた凹部(40a)に対して係合する揺動操作部材(4
6)とフットペダル(図外)に連係する操作アーム(4
7)とを回動軸(48)に取付けて構成してある。
デフロック機構(49)について説明する。第1図、第2
図に示すように、右車輪出力軸(32B)にデフロック用
のシフトスリーブ(50)を摺動可能にスプライン外嵌す
るとともに、入力ベベルギヤ(28)を一体形成した半割
ケース(29A)に対してシフトスリーブ(50)を爪嵌合
離脱自在に構成してある。該シフトスリーブ(50)を摺
動駆動するシフター(51)は、右カバーケース(39)の
フランジ部(39A)と、反対側端に形成されたブラケッ
ト部(39B)とに亘って架設枢支されたシフトロッド(5
2)に取付けられている。このシフトロッド(52)に外
嵌されたシフター(51)の基端ボス(51A)は長孔状の
係合孔(51a)を形成して、この係合孔(51a)をシフト
ロッド(52)に設けられた係合ピン(52a)に外嵌係合
させることによって作動すべく構成してある。
つまり、前記係合孔(51a)はシフトロッド(52)軸心
(X)に対して傾斜した状態に穿設してあるので、シフ
トロッド(52)を軸心(X)周りで回動させると、シフ
ター(51)がシフトロッド(52)軸心(X)に沿って往
復摺動し、デフロック機構(49)の入切ができる。
前記PTO軸(7)は機体左右中心位置に位置し、右車輪
出力軸(32B)の下方で右カバーケース(39)を貫通し
て後方に向けて突出している。
〔別実施例〕
PTO軸(7)はフロントローダ等の機体前方側に位置す
る作業装置に対して延出されるものでも良い。この場合
には、前輪デフ機構用カバーケースをPTO軸(7)が貫
通することになる。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る農用トラクタの伝動構造の実施例を
示し、第1図は後車輪伝動構造を示す縦断背面図、第2
図は第1図のII-II線断面図、第3図はブレーキ操作機
構を示す縦断面図、第4図はブレーキ操作機構の要部拡
大図、第5図は全体構成図、第6図は農用トラクタの全
体側面図である。 (6)……ミッションケース、(7)……PTO軸、(2
1)……後輪デフ機構、 (29)……デフケース、(30)……車輪支持ケース、
(32)……車輪伝動軸、(37)……ベアリング、(39)
……カバーケース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミッションケース(6)内における機体左
    右中心から左右方向に偏った位置に後輪デフ機構(21)
    を配設し、この後輪デフ機構(21)から前記ミッション
    ケース(6)の左右に配置される車輪支持ケース(30)
    に向けて車輪伝動軸(32)を延出するとともに、この車
    輪伝動軸(32)を覆うカバーケース(39)を前記ミッシ
    ョンケース(6)内に設け、このカバーケース(39)に
    前記後輪デフ機構(21)のデフケース(29)をベアリン
    グ(37)を介して支持し、かつ、機体左右中心に位置す
    る前後向きのPTO軸(7)を、前記カバーケース(39)
    を貫通させて延出してある農用トラクタの伝動構造。
JP1987033008U 1987-03-05 1987-03-05 農用トラクタの伝動構造 Expired - Lifetime JPH0641865Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60131321A (ja) * 1983-12-16 1985-07-13 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 前輪駆動装置

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