JPH0641841Y2 - 自動車用ホイール - Google Patents

自動車用ホイール

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JPH0641841Y2
JPH0641841Y2 JP1988132858U JP13285888U JPH0641841Y2 JP H0641841 Y2 JPH0641841 Y2 JP H0641841Y2 JP 1988132858 U JP1988132858 U JP 1988132858U JP 13285888 U JP13285888 U JP 13285888U JP H0641841 Y2 JPH0641841 Y2 JP H0641841Y2
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JP
Japan
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rim
disc
wheel
flange
flange portion
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JP1988132858U
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JPH0254601U (ja
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喜四郎 阿部
一隆 石島
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Topy Industries Ltd
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Topy Industries Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、リムとディスクとの結合構造に特徴をもつ、
いわゆる2ピース自動車用ホイールの改良に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来の自動車用ホイールは、第3図に示されているよう
にリム部10とディスク部20とが一体に鋳造されたタイプ
か、第4図に示されているようにフランジ部100aを有す
るリム100とディスク200とを溶接組付したいわゆる2ピ
ースタイプのもの、から成る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、これらの自動車用ホイールには次のような欠点
があった。
(イ)まず、第3図に示すようなリムとディスクとが一
体的に鋳造された自動車用ホイールにおいては、リム部
とディスク部を一体的に鋳造した場合、製作上ディスク
部20のビードシート部20bの裏側の部分20aの肉を盗むこ
とができず、その結果、ホイール全体の重量が増加して
しまう。
(ロ)第4図に示すような2ピースタイプのホイールで
は、これらの欠点をカバーするために、展伸材からなる
リム100と、鋳造されたディスク200との溶接組付によ
り、重量を軽減しようという企てがなされた。しかし、
リムを展伸材で製作した場合、リム100のフランジ部100
aの厚みは、フランジ部が道路走行時に縁石に乗り上げ
た場合でも変形しないためには少なくとも5〜5.5mmの
厚みが必要とされるため、展伸材のリムの場合は、それ
ほど板厚を必要としない部分も、必然的に厚みが必要と
されるフランジ部と同一の板厚となってしまい、結果的
にあまり重量軽減に寄与することができなかった。
本考案は、このような問題点を解決して、必要な強度を
保ちながらも、大幅な重量軽減を実現できる自動車用ホ
イールを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための、本考案の自動車用ホイー
ルは、次のホイールからなる。すなわち、ホイールの一
方のフランジ部を有する層伸材からなる深底リムと、ホ
イールの他方のフランジ部を一体に有する鍛造又は鋳造
ディスクとの溶接接合構造からなる自動車用ホイールに
おいて、前記リムに形成した前記一方のフランジ部は、
リムのディスクから遠い側の端部を前記一方のフランジ
部の軸方向長さ分だけ内側に折返して非折返し部分に密
着させかつフランジ形に成形した2重構造部からなり、
前記リムの前記一方のフランジ部と反対側の端部は前記
ディスクに、少なくとも前記ディスクに形成した前記他
方のフランジ部の付け根部の位置にて、溶接組付けされ
ており、前記リムのディスク側のビードシート部の半径
方向内方でかつ前記リムのディスク側のサイドウォール
部のホイール軸方向外側に、前記リムと前記ディスクと
の間に空間部が形成されていることを特徴とする自動車
用ホイール。
〔作用〕
上記の本考案に係る自動車用ホイールでは、板厚のうす
い展伸材リムを素材に使用し、強度上板厚の必要なリム
フランジ部(ホイールの一方のフランジ部)を、リムの
ディスクから遠い側の端部をリムフランジ部の軸方向長
さ分だけ内側に折返し密着させフランジ形に成形した2
重構造としたために、強度に余裕のあったリムフランジ
部以外のリム部分の板厚を低減でき、リムを大幅に重量
軽減できるとともに、リムフランジ部と反対側のリム端
部を、ディスクに、ディスクに形成した他方のフランジ
部の付け根部にて溶接組付けし、ディスクに近い側のビ
ードシート部の半径方向内方にリムとディスクとの間に
空間部を形成したために、ディスクに近い側のリムビー
ドシート部の裏側のディスク部分を肉盗みしたことにな
り、空間部の無い第3図のホイールに比べて大幅な重量
軽減がはかられている。
〔実施例〕
以下に、本考案に係る自動車用ホイールの望ましい実施
例を図面を参照して説明する。
第1図は本考案の一実施例(第1の実施例)に係る自動
車用ホイールを示したものである。図中、1はホイール
のリムを示し、通常プレート状の鋼板やアルミ等のいわ
ゆる展伸材をロール成形してつくられる。リム1の軸方
向の一端部には、ホイールの一方のフランジ部1a(以
下、リムフランジ部ともいう)が形成されており、この
リムフランジ部1aは、自動車が走行中、道路の縁石等に
乗り上げても変形しない強度を保つため、リム端部を内
側に折返し、この折返した内側部1bがリムフランジ部1a
の非折返し部に全面密着されて2重構造とされていると
ともに、この2重構造部がフランジ形に成形されたもの
から構成されている。リム端部の折返し部分の軸方向長
さは、リムフランジ部1aの軸方向長さとしてあり、折返
したときにリムフランジ部1aだけがリムフランジ部1aの
軸方向全長にわたって2重構造となるようにしてある。
これによってフランジ部強度維持とリム全体の軽量化が
最適に両立されている。また、内側への折返しのため、
折返し端がタイヤにあたらずタイヤを傷つけない。
リムフランジ部1aからホイール軸方向内側に向って、ビ
ードシート部1c、サイドウォール部1d、ドロップ部1eが
この順で連なり、更にふたたびサイドウォール部1f、デ
ィスク側のビードシート部1g、と連なる。ビードシート
部1gの先端は、ディスク2との接合部1hが精度良く接合
できるように、機械加工により形成されている。
2はディスクを示し、このディスク2は鍛造または鋳造
によってつくられ、該ディスク2のホイール軸方向外側
部分で、半径方向外側の部分にはホイールの他方のフラ
ンジ部2a(以下、ディスク側フランジ部ともいう)が設
けられている。該ディスク側フランジ部2aの付け根部に
はリム接合部1hを嵌合保持するための保持部2bがホイー
ルの軸芯と同芯上に機械加工によって形成されている。
保持部2bにリム1の接合部1hが嵌合され、ディスク側フ
ランジ部2aとの間に溶接が施され、リム1とディスク2
は一体に接合される。
リム1のディスク2に近い側のビードシート1gの半径方
向内方でかつリム1のディスク2に近い側のサイドウォ
ール部1fのホイール軸方向外側には、リム1とディスク
2との間に空間部3が形成されている。
板厚の薄い展伸材を使用しても、リムフランジ部1aを、
リムフランジ部1aの長さ分だけリム端部を内側に折返し
密着させて2重にしたため必要なリムの強度を十分確保
しながら、リムフランジ部1a以外のリム部分の板厚をう
すくでき、リム1の重量軽減をはかることができる。こ
れと同時にディスク2も、リム1と一体鋳造または一体
鍛造でないため、型抜きが自由にできて、ディスク側の
リムビードシート1gの裏側に余分な肉の無いディスクを
鋳造または鍛造することができ、大幅なホイールの重量
軽減を達成することができる。
第2図は本考案による別の実施例(第2の実施例)を示
しており、リム1とディスク2との結合をより確実にし
た自動車用ホイールの、リム1とディスク2との結合部
の部分断面を示す。該実施例は第1図に示す、第1の実
施例のリム1とディスク2との接合、組付けを、ディス
ク側フランジ部2aの付け根部で行うことに加えて、更に
ディスク2に、リムドロップ部1eとサイドウォール部1f
との間のR部1iを受ける第2の保持部2cを設けたもので
ある。ただし、リムビードシート部1gの半径方向内方で
かつサイドウォール部1fのホイール軸方向外側にはディ
スク2の肉盗みにより空間部3が形成されている。
この第2の保持部2cのリムR部1iに対応する形状は、リ
ム1がロール成形であるためリムR部と同一形状は狙わ
ず、リム1のR部1iよりもわずかに小さなRとすること
が望ましい。
また、リム1のドロップ部1eと嵌合する、ディスク外周
面2d部の軸方向長さは、2〜5mmの範囲であることが望
ましい。なお、このような組付けタイプのホイールの場
合は、リム1とディスク2とは軸方向、半径方向の位置
決めにより精度良く組付けされるので、リムビードシー
ト部1gとディスク側フランジ部付け根部との接合はラフ
でも精度を確保できる。リム、ディスクの接合部1h、1k
が溶接されることにより、最も応力集中の高い、ディス
ク2に近い側の、リムサイドウォール部1fからビードシ
ート部1gにわたるリム部分が強化され、リム1はさらに
薄肉化が可能となる。考案者らの比較によれば、本考案
によって、従来の一体鋳造ホイールよりも1.5〜2.5kg、
従来の2ピースホイールよりも0.7〜1.5kgの重量軽減が
可能となった。
このように形成、組付けされた自動車ホイールによっ
て、よりホイール全体の重量を軽減させることができ、
しかもディスク2とリム1の組付けをより強固にでき
る。
〔考案の効果〕
以上のような構成の自動車用ホイールによれば、リムを
薄い展伸材から形成し、リムフランジ部を、リム端部を
リムフランジ部の軸方向長さ分だけ内側に折返して非折
返し部分に密着させフランジ形に成形した2重構造部か
ら構成したため、強度の必要なリムフランジ部の強度を
保持しつつリムフランジ部以外のリム部分を薄肉として
軽量化をはかることができ、さらにリムフランジ部と反
対側のリム端部をディスクに形成したディスク側フラン
ジ部の付け根部の位置で、ディスクに溶接組付けし、デ
ィスクに近い側のリムビードシート部の半径方向内方に
リムとディスクとの間に空間部を形成したため、空間部
がないリムとディスクとの一体型のホイール(第3図)
に比べて空間部容積の材料の重量分の重量軽減がはから
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例にかかわる自動車用ホイール
の断面図、 第2図は本考案にかかわる別の実施例によるリムとディ
スクの結合部の部分断面図、 第3図は従来の一体鋳造の自動車用ホイールの断面図、 第4図は従来のリムとディスク組合せタイプの自動車用
ホイールの断面図、である。 1……リム 1a……リムフランジ部 1b……2重構造部の内側部 2……ディスク 2d……ディスク側フランジ部 3……空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−211101(JP,A) 実開 昭50−134857(JP,U) 実開 昭52−111103(JP,U) 実開 昭54−42201(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホイールの一方のフランジ部を有する展伸
    材からなる深底リムと、ホイールの他方のフランジ部を
    一体に有する鍛造又は鋳造ディスクとの溶接接合構造か
    らなる自動車用ホイールにおいて、前記リムに形成した
    前記一方のフランジ部は、リムのディスクから遠い側の
    端部を前記一方のフランジ部の軸方向長さ分だけ内側に
    折返して非折返し部分に密着させかつフランジ形に成形
    した2重構造部からなり、前記リムの前記一方のフラン
    ジ部と反対側の端部は前記ディスクに、少なくとも前記
    ディスクに形成した前記他方のフランジ部の付け根部の
    位置にて、溶接組付けされており、前記リムのディスク
    側のビードシート部の半径方向内方でかつ前記リムのデ
    ィスク側のサイドウォール部のホイール軸方向外側に、
    前記リムと前記ディスクとの間に空間部が形成されてい
    ることを特徴とする自動車用ホイール。
JP1988132858U 1988-10-13 1988-10-13 自動車用ホイール Expired - Lifetime JPH0641841Y2 (ja)

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JPH0254601U JPH0254601U (ja) 1990-04-20
JPH0641841Y2 true JPH0641841Y2 (ja) 1994-11-02

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