JPH0641351U - 携帯形端末装置用電池の充放電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】本装置は、充電装置２，放電装置３，電圧検出
装置４，タイマ５，カウンタ６，表示器７，ブザー８、
及び、充放電制御装置１から構成される。 【効果】電池の寿命を充放電装置が自動的に管理でき、
さらに電池交換の目安を表示器により知らせるため、人
間が電池の寿命に関して管理が不要となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯形端末装置で使用する電池を、規則的な充放電処理を行なうこ とにより、電池の寿命を最大限に助長するとともに、電池の寿命を明示し、交換 時期を自動的に知らせるのに好適な携帯形端末装置用電池の充放電方式に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、繰返し充放電を行ないながら使用できる電池の充電は、電池の残容量と 無関係に充電を行なっていた。また、電池の寿命は充電を行なって復旧しないと いうことで、判断していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術は、充電しようとする電池の残容量が不明であるため、使用する 時には、電池の残容量に関係なく充電が行なわれていた。そのため、電池特性に よる充電回数の低下及び、一回充電当たりの実使用可能時間の短縮が発生した。 また、電池の寿命も、繰返し充放電の回数をチェックすることにより交換すると いったことを、人間が管理しなければならないといった問題があった。

【０００４】 本考案の目的は、電池の寿命を助長することができる携帯形端末装置用電池の 充放電装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、電池の充放電を行なうための装置と、電池の電圧を取出す電圧検 出装置からの情報を入力し、充放電の開始からの時間を監視するタイマ及びタイ マカウンタを設け、その状態を知らせる表示器を設けることにより達成される。

【０００６】

【作用】 電池から入力される電圧は、電圧検出装置により測定が行なわれる。充放電制 御装置は、予め携帯形端末装置が使用する電池の電圧を記憶させ、さらに電池の 電圧特性データを記憶しておくことにより、一定範囲内で、充電か又は放電かの 切替を行なう。また、充放電が開始されてからの時間を監視して、一定時間が経 過しても満充電に達しなければ、その電池は寿命であると判断しその旨表示する ようになっている。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を説明する。

【０００８】 図１は、本考案である充放電装置の構成を示す。本装置は、装着する電池の電 圧を検出するための電圧検出装置４と、この電圧検出装置４より入力した情報を もとに、電池９へ充電する為の充電装置２と、放電の為の放電装置３を制御し、 その制御状態を表示する表示器７，充電完了を喚起するブザー８へ指令する充放 電制御装置とから構成される。充放電制御装置１は、充放電装置を動作させるた めの電源部を持ち、電圧検出装置４から電池の電圧を取り込み、電池に対して充 電か放電かを充放電制御装置の判定部により判断させ、充電装置２，放電装置３ へ指令を与える。

【０００９】 表示器７は、充放電装置上の目視良好な場所に取付けられ、装着されている電 池の電圧等を表示し、その電池に対して充放電が行なわれている状態を表示でき るようになっている。

【００１０】 ブザー８は、充電が完了されたことを喚起するために充電完了時に音で知らせ るようになっている。

【００１１】 図２は、装着した電池に対して充放電が行なわれる処理の流れを示す。電池の 放電特性を予め充放電制御装置上の記憶部に記憶しておき、電池の残容量を電圧 検出装置により検出し、電池の容量が７０％以上あれば、トリクル充電を行ない 、７０％以下であれば放電後、充電を行なう。電池容量が、電圧検出装置により ７０％以下と判定されると、実線で示す通り充放電制御装置１で識別され、放電 装置３により、電池９の電圧を最終放電時点まで放電する。電圧検出装置４によ り、電池９の容量が最終放電時点まで至ったことが検知されると、放電を終了し 、充電へと移行する。充電は、点線で示す通り、電池９の容量が最終放電時点に 達したことを電圧検出装置４により識別され、充放電制御装置１を介し、充電装 置２により電池９へ充電が開始される。電池９への充電は、電池容量が７０％と なった時点で、トリクル充電へ切り替わる。充放電制御装置１により、電池の残 容量，放電状態，充電，トリクル充電充のそれぞれの状態が表示器７によって表 示される。また、充電完了時、ブザー８によって充電完了が喚起される。

【００１２】 図３は、電池寿命を表示器上に表示する方式についてその流れを示してある。

【００１３】 電池の充電特性を予め充放電制御装置１上の記憶部に記憶しておく。電池の充 放電が開始されてから、電圧検出装置４により常に電圧値を監視する。タイマは 、電池に対する制御が放電から充電に切り替わった時点からカウントを開始し、 電池の充電特性による一定の電圧に達するまでの時間を測定するようになってお り、一定時間経過しても基準の電圧に達しない場合は、電池に寿命がきたと判断 し、その旨、表示器７に表示し、充電を中断するように動作する。

【００１４】 本実施例によれば、充放電装置上に、充放電制御装置を設けることにより、電 池の充放電管理，電池の寿命の明示を自動的に行なえる効果がある。

【００１５】

【考案の効果】

本考案によれば、人間が管理することなく、電池の最も効率的な充放電の繰返 しを達成できる。さらに、電池の寿命を目により知ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のブロック図。

【図２】充放電装置の方式及び表示方式に関するブロッ
ク図。

【図３】電池の寿命検出方式に関するブロック図。

【符号の説明】

１…充放電制御装置、２…充電装置、３…放電装置、４
…電圧検出装置、５…タイマ、６…カウンタ、７…表示
器、８…ブザー、９…電池。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山口 文夫 東京都千代田区神田駿河台四丁目３番地 日立テクノエンジニアリング株式会社 (72)考案者 秋山 正和 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電池を充電するための充電装置と、放電す
   るための放電装置をもつ充放電装置に於いて、前記電池
   の電圧を検出するための電圧検出装置を設けることによ
   り、その電圧値より充放電の制御を行ない、前記電池の
   残容量及び、前記電池の寿命，放電状態を表示する表示
   器と、前記電池の満充電状態を知らせるブザー，前記電
   池の充電開始からの時間を測定するタイマとタイマカウ
   ンタを設け、これらを制御するための充放電制御装置を
   設けたことを特徴とする携帯形端末装置用電池の充放電
   装置。