JPH0641263A - 液晶性ポリウレタン類 - Google Patents
液晶性ポリウレタン類Info
- Publication number
- JPH0641263A JPH0641263A JP4195135A JP19513592A JPH0641263A JP H0641263 A JPH0641263 A JP H0641263A JP 4195135 A JP4195135 A JP 4195135A JP 19513592 A JP19513592 A JP 19513592A JP H0641263 A JPH0641263 A JP H0641263A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyurethane
- liquid crystal
- diisocyanate
- formula
- biphenyl
- Prior art date
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- Pending
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- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】剛直で化学的に安定なビフェニル骨格を有する
ポリウレタンを提供する。 【構成】 で表わされる繰返し単位を有し、分子量が5000〜2
00000の範囲にある。
ポリウレタンを提供する。 【構成】 で表わされる繰返し単位を有し、分子量が5000〜2
00000の範囲にある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶性ポリウレタン類
に関する。
に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】ポリウレタンは、電気・電子工
業における透明導電フィルム、有機半導体、有機超伝導
体、感光感熱材料として、また塗料、繊維、合成皮革等
の分野で広く使用されている。一般的に、ポリウレタン
には機能性を有するもの、特に液晶性を示すものも見つ
けられているが、液晶転移温度が高温であるため、溶融
加工時に熱分解の虞れのあるものが多かった。
業における透明導電フィルム、有機半導体、有機超伝導
体、感光感熱材料として、また塗料、繊維、合成皮革等
の分野で広く使用されている。一般的に、ポリウレタン
には機能性を有するもの、特に液晶性を示すものも見つ
けられているが、液晶転移温度が高温であるため、溶融
加工時に熱分解の虞れのあるものが多かった。
【0003】ある有機結晶を融解するとき、結晶から直
ちに液体にならず、一旦濁った液体になり、更に加熱し
て始めて液体になるものを液晶と呼ぶ。電気・電子材料
で使用されている液晶は、光学的性質(散乱、屈折干渉
等)を有しており、その性質には電場や磁場の影響を受
け易く、液晶温度範囲が広く、また化学的な安定性を有
している。
ちに液体にならず、一旦濁った液体になり、更に加熱し
て始めて液体になるものを液晶と呼ぶ。電気・電子材料
で使用されている液晶は、光学的性質(散乱、屈折干渉
等)を有しており、その性質には電場や磁場の影響を受
け易く、液晶温度範囲が広く、また化学的な安定性を有
している。
【0004】ところが、今日まで工業的に使用されてい
る液晶化合物は、単分子化合物が多く、化学的に安定で
剛直な高分子液晶ポリウレタンは未だ知られていない。
る液晶化合物は、単分子化合物が多く、化学的に安定で
剛直な高分子液晶ポリウレタンは未だ知られていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、分解温
度以下で液晶を示し、剛直で化学的に安定なビフェニル
骨格を有する新規なポリウレタンを提供することにあ
る。
度以下で液晶を示し、剛直で化学的に安定なビフェニル
骨格を有する新規なポリウレタンを提供することにあ
る。
【0006】本発明のポリウレタン類は、一般式
【0007】
【化3】
【0008】で表わされる繰返し単位を有し、分子量が
5000〜200000の範囲にあるポリウレタン類及
び一般式
5000〜200000の範囲にあるポリウレタン類及
び一般式
【0009】
【化4】
【0010】で表わされる繰返し単位を有し、分子量が
5000〜200000の範囲にあるポリウレタン類で
ある。
5000〜200000の範囲にあるポリウレタン類で
ある。
【0011】上記一般式(1)で表わされるポリウレタ
ン類は、例えば式
ン類は、例えば式
【0012】
【化5】
【0013】で表わされる4,4´−ビス(ヒドロキシ
メチル)ビフェニル(以下「BHB」という)と一般式 OCN−R1 −NCO (4) (式中R1 は前記に同じ。)で表わされるジイソシアナ
ート類とを反応させることにより製造される。一般式
(4)のジイソシアナート類としては、例えばメチレン
ジイソシアナート、エチレンジイソシアナート、トリメ
チレンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナ
ート、ペンタメチレンジイソシアナート、ヘキサメチレ
ンジイソシアナート(以下「HDI」という)、2,4
−トルイレンジイソシアナート(以下「TDI」とい
う)等を挙げることができる。BHBとジイソシアナー
ト類との使用割合としては、特に限定されるものではな
いが、通常両者を等モルずつ用いるのがよい。該反応
は、無溶媒下又は溶媒中で行なわれる。ここで溶媒とし
ては、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、トルエン、ベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼン、キシレン等を例示できる。該反応は、通常8
0〜200℃程度、好ましくは100〜130℃の温度
条件下、3〜4時間程度で完結する。
メチル)ビフェニル(以下「BHB」という)と一般式 OCN−R1 −NCO (4) (式中R1 は前記に同じ。)で表わされるジイソシアナ
ート類とを反応させることにより製造される。一般式
(4)のジイソシアナート類としては、例えばメチレン
ジイソシアナート、エチレンジイソシアナート、トリメ
チレンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナ
ート、ペンタメチレンジイソシアナート、ヘキサメチレ
ンジイソシアナート(以下「HDI」という)、2,4
−トルイレンジイソシアナート(以下「TDI」とい
う)等を挙げることができる。BHBとジイソシアナー
ト類との使用割合としては、特に限定されるものではな
いが、通常両者を等モルずつ用いるのがよい。該反応
は、無溶媒下又は溶媒中で行なわれる。ここで溶媒とし
ては、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、トルエン、ベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼン、キシレン等を例示できる。該反応は、通常8
0〜200℃程度、好ましくは100〜130℃の温度
条件下、3〜4時間程度で完結する。
【0014】上記一般式(1)で表わされるポリウレタ
ン類は、例えば式(3)で表わされるBHB、一般式
(4)で表わされるジイソシアナート類及び一般式 HO−R2 −OH (5) (式中R2 は前記に同じ。)で表わされるα,ω−ジヒ
ドロキシ化合物を反応させることにより製造される。一
般式(5)で表わされるα,ω−ジヒドロキシ化合物と
しては、従来公知のものを広く使用でき、例えばポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール等の重合体等の両末端が水酸基
である化合物を挙げることができる。BHB、ジイソシ
アナート類及びα,ω−ジヒドロキシ化合物の使用割合
としては、特に限定されるものではないが、通常BHB
1モルに対して、ジイソシアナート類を2モル程度、
α,ω−ジヒドロキシ化合物を1モル程度用いるのがよ
い。該反応も、無溶媒下又は溶媒中で行なわれる。溶媒
としては、上記の溶媒をいずれも使用することができ
る。該反応は、通常80〜200℃程度、好ましくは1
00〜130℃の温度条件下、3〜4時間程度で完結す
る。
ン類は、例えば式(3)で表わされるBHB、一般式
(4)で表わされるジイソシアナート類及び一般式 HO−R2 −OH (5) (式中R2 は前記に同じ。)で表わされるα,ω−ジヒ
ドロキシ化合物を反応させることにより製造される。一
般式(5)で表わされるα,ω−ジヒドロキシ化合物と
しては、従来公知のものを広く使用でき、例えばポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール等の重合体等の両末端が水酸基
である化合物を挙げることができる。BHB、ジイソシ
アナート類及びα,ω−ジヒドロキシ化合物の使用割合
としては、特に限定されるものではないが、通常BHB
1モルに対して、ジイソシアナート類を2モル程度、
α,ω−ジヒドロキシ化合物を1モル程度用いるのがよ
い。該反応も、無溶媒下又は溶媒中で行なわれる。溶媒
としては、上記の溶媒をいずれも使用することができ
る。該反応は、通常80〜200℃程度、好ましくは1
00〜130℃の温度条件下、3〜4時間程度で完結す
る。
【0015】斯くして生成する本発明の一般式(1)及
び(2)で表わされるポリウレタン類は、反応終了後、
再沈殿法等の慣用の手段により単離、精製される。
び(2)で表わされるポリウレタン類は、反応終了後、
再沈殿法等の慣用の手段により単離、精製される。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、液晶を示す、剛直で化
学的に安定なビフェニル骨格を有するポリウレタンが提
供される。
学的に安定なビフェニル骨格を有するポリウレタンが提
供される。
【0017】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明をより一層明ら
かにする。
かにする。
【0018】実施例1 等モルのBHBとHDIとをジメチルホルムアミド中、
100〜130℃で3時間攪拌した。反応終了後、生成
したポリマーをエーテル又はメタノール中で沈殿させて
本発明のポリウレタンを得た。収率83%。
100〜130℃で3時間攪拌した。反応終了後、生成
したポリマーをエーテル又はメタノール中で沈殿させて
本発明のポリウレタンを得た。収率83%。
【0019】実施例2 HDIの代りにTDIを用い、実施例1と同様にして本
発明のポリウレタンを得た。収率80%。
発明のポリウレタンを得た。収率80%。
【0020】実施例1及び実施例2で得られたポリウレ
タンは、下記表1に示す範囲において液晶性を示した。
タンは、下記表1に示す範囲において液晶性を示した。
【0021】
【表1】
【0022】実施例3 ポリテトラメチレングリコール(分子量876,保土谷
化学(株)製,以下「PTG」という)0.876g、
BHB0.214g及びHDI0.336gをジメチル
ホルムアミド50mlに溶解し、100〜130℃で3
時間加熱攪拌して反応させた後、0.01gのHDIを
更に加えた。反応系はゲル状となり、更に130℃で5
時間加熱し、反応を完結させた。生成物をメタノール中
に加え、十分攪拌し、生じた沈殿を集めて乾燥させ、本
発明のポリウレタンを得た。
化学(株)製,以下「PTG」という)0.876g、
BHB0.214g及びHDI0.336gをジメチル
ホルムアミド50mlに溶解し、100〜130℃で3
時間加熱攪拌して反応させた後、0.01gのHDIを
更に加えた。反応系はゲル状となり、更に130℃で5
時間加熱し、反応を完結させた。生成物をメタノール中
に加え、十分攪拌し、生じた沈殿を集めて乾燥させ、本
発明のポリウレタンを得た。
【0023】該ポリウレタン物性は、以下の通りであ
る。
る。
【0024】IR(フィルム);3350cm-1(−N
H−),1690cm-1(C=O) 〔η〕(30℃,ジメチルホルムアミド)=0.31。
H−),1690cm-1(C=O) 〔η〕(30℃,ジメチルホルムアミド)=0.31。
【0025】実施例4 3,3´−ジメチルジフェニル−4,4´−ジイソシア
ナート0.529g、BP0.214g及びPTG0.
876gを10ml三つ口フラスコに入れ、窒素ガス気
流中で100℃に加熱攪拌した。反応系は、直ぐに透明
均一になり、その後粘度が上昇し、最後に白濁した塊に
なった。これを130℃で一昼夜放置し、反応を完結さ
せた。生成物をジメチルホルムアミドに溶解し、テトラ
ヒドロフランから再沈殿し、本発明のポリウレタンを得
た。
ナート0.529g、BP0.214g及びPTG0.
876gを10ml三つ口フラスコに入れ、窒素ガス気
流中で100℃に加熱攪拌した。反応系は、直ぐに透明
均一になり、その後粘度が上昇し、最後に白濁した塊に
なった。これを130℃で一昼夜放置し、反応を完結さ
せた。生成物をジメチルホルムアミドに溶解し、テトラ
ヒドロフランから再沈殿し、本発明のポリウレタンを得
た。
【0026】該ポリウレタン物性は、以下の通りであ
る。
る。
【0027】IR(フィルム);3350cm-1(−N
H−),1710cm-1(C=O) 〔η〕(30℃,ジメチルホルムアミド)=0.85。
上記実施例1〜4で得られた各ポリウレタンを250℃
のホットプレートに置いたガラス板上に載せると、白濁
した流動性のある状態になった。その上からもう一枚ガ
ラスを載せて製膜したところ、少し弾性のある強い膜を
得ることができた。
H−),1710cm-1(C=O) 〔η〕(30℃,ジメチルホルムアミド)=0.85。
上記実施例1〜4で得られた各ポリウレタンを250℃
のホットプレートに置いたガラス板上に載せると、白濁
した流動性のある状態になった。その上からもう一枚ガ
ラスを載せて製膜したところ、少し弾性のある強い膜を
得ることができた。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 【化1】 で表わされる繰返し単位を有し、分子量が5000〜2
00000の範囲にあるポリウレタン類。 - 【請求項2】一般式 【化2】 で表わされる繰返し単位を有し、分子量が5000〜2
00000の範囲にあるポリウレタン類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4195135A JPH0641263A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 液晶性ポリウレタン類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4195135A JPH0641263A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 液晶性ポリウレタン類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641263A true JPH0641263A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16336052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4195135A Pending JPH0641263A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 液晶性ポリウレタン類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0641263A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06329749A (ja) * | 1993-05-19 | 1994-11-29 | Osaka Gas Co Ltd | 液晶性ポリウレタン類 |
KR20200061970A (ko) * | 2018-11-26 | 2020-06-03 | 한국생산기술연구원 | 폴리우레탄 필름 형성용 조성물, 이로부터 유래된 폴리우레탄 필름 및 이를 포함하는 물품 |
-
1992
- 1992-07-22 JP JP4195135A patent/JPH0641263A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06329749A (ja) * | 1993-05-19 | 1994-11-29 | Osaka Gas Co Ltd | 液晶性ポリウレタン類 |
KR20200061970A (ko) * | 2018-11-26 | 2020-06-03 | 한국생산기술연구원 | 폴리우레탄 필름 형성용 조성물, 이로부터 유래된 폴리우레탄 필름 및 이를 포함하는 물품 |
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