JPH0640711A - 含炭素組成物の製造方法 - Google Patents

含炭素組成物の製造方法

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JPH0640711A
JPH0640711A JP4193897A JP19389792A JPH0640711A JP H0640711 A JPH0640711 A JP H0640711A JP 4193897 A JP4193897 A JP 4193897A JP 19389792 A JP19389792 A JP 19389792A JP H0640711 A JPH0640711 A JP H0640711A
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containing composition
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JP4193897A
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Hideaki Miyashita
英晃 宮下
Takeshi Yasutake
剛 安武
Sadaichi Kohara
定一 菰原
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/90Carbides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/12Surface area

Abstract

(57)【要約】 【構成】 水蒸気を含む熱ガス中に、分解性金属
化合物及び炭素化合物を導入して、金属酸化物と単体炭
素を含む混合エ−ロゾル分散質を製造するにあたり、該
熱ガス中へ分解性金属化合物及び炭素化合物の導入に水
冷ノズルを用いる。 【効果】 水冷ノズルを用いることにより分解性
金属化合物及び炭素化合物の過熱が防止され、かつノズ
ルが高温に曝されないので分解物のノズルへの付着防止
となり、さらに比表面積が時間と共に上昇することなく
品質の安定が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼結用炭化物粉体を製造
するに適した、微細で、均一に混合された、分解性金属
酸化物と単体炭素を含む含炭素組成物の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】焼結用
原料として有用な炭化物粉末の製造方法としては、従
来、 金属酸化物の炭素による還元炭化 金属の直接炭化 分解性金属化合物と炭化水素との気相反応 等が知られている。
【0003】得られた炭化物粉末は通常成形され、焼結
体にされる。焼結体を製造する際に原料粉体の粒子が微
細であり、かつ粒径分布がシャープで高純度である程、
焼結体の密度が高くなり易く(以下、この性質を易焼結
性という)かつ焼結体強度が高くなる。
【0004】このような好ましい炭化物粉末を製造する
ためにはその原料である金属酸化物と炭素との混合物の
混合状態を制御することが必要である。従来、金属酸化
物と炭素との混合方法としては、微細な金属酸化物と炭
素粉末とをニーダーやミキサー等を用いて機械的に混合
することが一般的に行われている。しかしながら、該方
法ではこれらの粉末を機械的に混合するため、粉塵の発
生が激しく、作業環境を悪化させることや、ニーダーや
ミキサー等の機械的摩耗に基づく不純物が混入し易いと
いう問題点がある。
【0005】更には、金属酸化物と炭素とは密度差があ
り、機械的混合では微細は達成されても均一な混合を得
ることはかなり難しいという本質的な問題がある。
【0006】これらの問題を解決するために、本発明者
らは特開昭59−49828号公報で、分解性金属化合
物と炭素化合物を水蒸気を含む熱ガス中に導入して、こ
れらを分解し、気相中で目的の金属酸化物と炭素の混合
物を製造する方法を提案した。該方法によれば、微細な
金属酸化物と炭素が均一に混合された混合物を得ること
が出来た。該混合物を用いることにより、微細、かつ粒
径分布のシャープな炭化物粉末が製造できる。
【0007】図3は特開昭59−49828号公報にお
いて提案した含炭素組成物の製造に用いた炉の一例であ
る。しかしながら、特開昭59−49828号公報にお
いて提案した方法を実施するために我々が上記公報で開
示した装置は、その後の我々の詳細な検討により長時間
安定な反応を維持するには次のような難点があることが
わかった。即ち、原料(分解性金属化合物及び炭素化合
物を言う。以下同じ)注入管が熱ガス中で加熱されるの
で、分解性金属化合物や炭素化合物が注入管内で過熱に
より異常な熱分解や重合反応を起こし、固形物を生成す
る。該固形物が注入管内壁や注入管先端に設置された噴
霧ノズルに付着、成長し、次第に原料の噴霧状態が変わ
り、ついには原料の一部が金属酸化物及び単体炭素のエ
ーロゾルにはならず、反応装置の炉壁に当たり塊状のス
ケールとなって反応装置の炉壁に付着蓄積する。このよ
うな状態になると金属酸化物及び単体炭素の比表面積や
この両者の割合が変動してしまうという問題を惹起する
ことを見出した。本発明者らはこの様な問題を解決する
ため、特公平3−13164号公報において微細でかつ
均一に混合された含炭素組成物を連続的、かつ安定に製
造することができる装置を開示した。
【0008】図4は特公平3−13164号公報におい
て開示した炉の一例である。該装置を用いることによ
り、原料である分解性金属化合物及び炭素化合物の一部
が反応装置の炉壁に当たり塊状のスケールとなって反応
装置の炉壁に付着蓄積することはなくなり、微細でかつ
均一に混合された含炭素組成物を連続的、かつ安定に製
造することができた。
【0009】しかしながら、さらに数百時間にも及ぶ長
期連続運転を試みた結果、得られた含炭素組成物中の金
属酸化物及び単体炭素の割合は安定しているものの、比
表面積が時間と共に変動し、高くなるという新たな問題
が明かとなった。本含炭素組成物は、これを焼成してフ
ァインセラミックスとすべきものであるから、比表面積
値が変動することは、得られるセラミックスの特性上特
に致命的となりうるものであり、絶対に防止しなければ
ならない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこの新たな
問題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、長期連続運転
後の原料噴霧ノズルは、必ず噴霧パターンの一部に欠落
が生じていることに着目し、これは、分解性金属化合物
や炭素化合物の、異常な熱分解や重合反応により生成し
た固形物の、注入管先端に設置された噴霧ノズルへの付
着が依然発生しているためと推察し本発明に至ったもの
である。
【0011】即ち、本発明は水蒸気を含む熱ガス中に、
分解性金属化合物及び炭素化合物を導入して、金属酸化
物と単体炭素を含む混合エーロゾル分散質を製造するに
あたり、該熱ガス中への分解性金属化合物及び炭素化合
物の導入に水冷ノズルを用いることを特徴とする該分散
質の含炭素組成物の製造方法に関する。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
含炭素組成物とは、水蒸気含有熱ガス中に、分解性金属
化合物及び炭素化合物を導入し・分解して、金属酸化物
及び単体炭素の各々のエーロゾルを含む混合エーロゾル
分散質を生成させて、この混合エーロゾル分散質を捕集
して得たことにより特徴づけられる。
【0013】本発明で云う混合エーロゾルとは、気体中
に金属酸化物及び単体炭素が微細な固形物の分散質とし
て混在するものを意味する。本発明では、まず単体炭素
のエーロゾルは、分解性炭素化合物を熱ガス中に導入し
・分解して容易に得ることができる。他方、金属酸化物
のエーロゾルは、例えば四塩化珪素の如き化合物を水蒸
気を含む熱ガス中に導入すると、熱分解、酸化あるいは
加水分解等を伴う分解を起こし容易に得ることができ
る。本発明で使用しうる分解性金属化合物は、常温常圧
ですでにまたは昇温により容易に気相もしくは液相状態
となるものが好適に使用される。
【0014】具体的例を挙げれば、C5 11Li、C5
5 Li、NaH、C5 5 Na、C6 5 2 Rb、
2 5 Cs、(C2 5 2 Be、C2 5 MgC、
Mg(OCH3 2 、(C5 5 2 Ca、Sc(CH
3 3 、Y(C5 5 3 、La(CH3 3 、TiC
3 CH3 、TiF4 、TiI4 、Ti(OC
3 7 4 、ZrI4 、Zr(OC2 5 4 、HfC
4 、HfC2 (C5H5)2 、VF5 、V(C5 5
2 、NbF5 、NbC5 、Nb(C3 5 )4、TaF
5、TaBr4 、TaH3 (C5 5 2 、CrC4
Cr(CH3 4 、MoF 5 、MoC5 、MoC2 (C
5 5 2 、WF6 、WC5 、W(CH3 6 、WC2
(C5 5 2 、Mn(C5 5 2 、ReH(C5
5 2 、Ru(C55 2 、Co(Co)2
2 5 、Rh(C5 5 )(C5 6 )、Ni(C 3
5 2 、Pb(C3 5 2 、Zn(C2 5 2 、C
d(C2 3 2 、Hg(CH3 2 、BC3 、B(O
CH3 3 、B(OC2 5 3 、B2 6、AH3
(C2 5 3 A、A(OC2 5 3 、GaC3 、G
a(CH3 3 、(C2 5 2 GaOC2 5 、TF
3 、HSiC3 、SiH4 、Si2 6 、(CH3 4
Si、(CH3 2 SiC2 、CH3 SiC3 、SiF
4 、Si(OC2 5 4 、GeC4 、Sn(C
3 )、PhF4 、PH3 、AsF3、AsC3 、Bi
3 、BiC3 、Th(O4 3 4 、U(OCH3
5 、U(OC3 7 5 などであり、またこれらの混合
物であっても本発明には何等支障もなく使用可能であ
る。
【0015】本発明の実施に用いられる炭素化合物は熱
ガス中に導入された場合、容易に分解して単体炭素(ス
ス)を生成しうるようなもので、そのままで気相もしく
は液相状態か、昇温により容易に液相状態になるものが
好適に使用可能である。
【0016】例えば、LPG、ナフサ、ガソリン、燃料
油、灯油、軽油、重油、潤滑油、流動パラフィンなどの
石油製品類;メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペン
タンなどの炭化水素;メタノール、エタノール、プロパ
ノール、エチレン、アセチレン、n−パラフィン、ブタ
ジエン、イソプレン、イソブチレン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、ジク
ロロペンタジエン、エチルベンゼン、スチレン、キュメ
ン、ブソイドクメン、メシチレン、アルキルベンゼン、
α−メチルスチレン、ジシクロドデカトリエン、ジイソ
ブチレン、塩化ビニル、クロルベンゼン、C9溜分混合
物、エチレンボトムなどの石油化学製品類;タール、ピ
ッチ、クレオソート油、ナフタリン、アントラセン、カ
ルバゾール、タール酸、フェノール、クレゾール、キシ
レゾール、ピリジン、ピコリン、キノリンなどのタール
製品類;大豆油、ヤシ油、アマニ油、綿実油、ナタネ
油、キリ油、ヒマシ油、鯨油、牛脂、スクワラン、オレ
イン酸、ステアリン酸などの油脂類などが好ましいもの
としてあげられるが、もちろんこれらに限られるもので
はない。
【0017】本発明の実施に使用する炭素化合物は、炭
素の供給が目的であるから、この目的からは例えば上記
の如く、広範囲に選択可能である。しかしながら、取扱
の簡便さ、炭素収率の面からトルエン、キシレン、ベン
ゼン、灯油、軽油、重油、C 9溜分混合物、エチレンボ
トムなどが好ましい。本発明で使用可能な分解性金属化
合物、炭素化合物は、普通はそのままで、または加熱に
より容易に気相もしくは液相状態となし得るものである
ので、特定不純物の排除を必要とする場合は、蒸留、吸
着、洗浄などの簡便な操作で高純度の各分解性化合物を
容易に得ることが出来る。
【0018】本発明の含炭素組成物を得るための具体的
な装置としては、炉を用いるのが好適である この炉には加熱装置、及び分解性金属化合物及び炭素化
合物の混合物を導入するノズルと、熱ガス導入ダクト、
混合エーロゾル排出ダクトとが具備されているようなも
のである。また、加熱装置としては燃焼バーナー、通電
発熱体などがあるが燃焼バーナーが簡便であり、また熱
効率の面でも好ましい。
【0019】図1はこれに用いられる炉の一例を示すも
のである。本発明では、炉内は少なくとも600℃以
上、好ましくは700℃以上、より好ましくは800℃
以上の温度と空間領域がなければならない。この温度以
上であれば炭素化合物からは単体炭素が、更に水蒸気を
含む雰囲気下で分解性金属化合物からは金属酸化物が各
々極めて微細な粒子として得られ、気体と固形物との混
合体である混合エーロゾル状態で発生する。
【0020】なお、2000℃以上の温度は通常熱ロス
を招くだけであるのでこのような高温は好ましくない。
また、金属酸化物に加えて、単体金属さらには金属ハロ
ゲン化物が挟在していても、本発明での最終目的である
炭化物焼結体を得るのに格別の妨げにはならない。
【0021】本発明で使用する水蒸気を含む熱ガスを得
る方法としては、通電加熱方式、高周波加熱方式及び放
電方式によって得た熱ガス中に水蒸気を注入することに
よって得ることもできるが、水素、メタン、エタン、プ
ロパンなど、あるいは原料とする炭化水素のように燃焼
して水蒸気を生成する可燃物を空気で燃焼させる方法
が、一工程で水蒸気を含む熱ガスを得ることができるの
で装置上簡便であり、熱効率の面からも経済的である。
【0022】本発明では、分解性金属化合物と炭素化合
物は予め混合され混合物(組成物)の状態で単一のノズ
ルより熱ガス中に導入されるのが好ましい。分解性金属
化合物と炭素化合物を、各々別に設けられた別々のノズ
ルより熱ガス中に導入したのでは、本発明の目的を達成
することはできない。これは、おそらく混合物の状態で
単一のノズルから導入する方が、微細な混合状態を呈す
る含炭素組成物がより安定して得られ易いためであろ
う。また、ノズルを一本とした方が設備も簡略で操作が
容易でもあるという利点もあるからである。
【0023】なお、分解性金属化合物と炭素化合物は相
互に溶解して混合された後、相分離を起こさない組合せ
とすることが好ましい。かかる観点からは例えば、Si
4、CH3 SiC3 等の分解性金属化合物はいずれも
トルエン、キシレン、灯油、軽油、C9 溜分混合物等の
炭素化合物のいずれにも可溶であるといったように広範
囲に選択可能である。
【0024】本発明の含炭素組成物中の金属酸化物及び
単体炭素の割合の調節は、ノズルから熱ガス中に導入す
る原料である分解性金属素化合物及び炭素化合物の混合
物の組成を調節するだけで容易に成しうるのである。
【0025】本発明の実施に用いられる原料である分解
性金属化合物及び炭素化合物の混合物はノズルを用いて
熱ガス中に導入される。原料注入管及びその先端部に設
置されたノズルは水で冷却されている。
【0026】図2は本発明に用いられる水冷ノズルの一
例である。原料注入管3及びその先端部に設置されたノ
ズル10は水冷ジャケット11によって水で冷却されて
いる。水冷はジャケット方式の他に原料注入管3及びノ
ズル10の周囲に通水パイプをコイル状に巻き付ける方
式等、原料注入管3及びその先端部に設置されたノズル
10が水によって冷却可能であれば、何れの方式でもか
まわない。
【0027】ノズルの水冷と、得られる含炭素組成物の
比表面積の安定との因果関係を明確にはしえないが、お
そらく、原料注入管3及びその先端部に設置されたノズ
ル10を水冷することにより、反応ゾーンからの輻射及
び水蒸気を含む熱ガスからの伝導伝熱による原料注入管
3及びノズル10内での原料の加熱が防がれ、長期連続
運転を行っても運転中に分解性金属化合物、炭素化合物
の異常な熱分解や重合反応による固形物の生成及びその
固形物のノズルへの付着が防止され、原料の噴霧パター
ンの変化がなくなり、その結果得られる含炭素組成物の
比表面積が時間と共に変動し、高くなるという現象が発
生せず、長期間安定した比表面積の含炭素組成物を得る
ことができるものと推察する。
【0028】生成した金属化合物と単体炭素を含む混合
エーロゾル分散質は、炉の外に誘導した後、含まれる固
形物をバグフィルター、サイクロン、電気集塵機等の公
知の捕集装置を使用する固−気分離操作により捕集する
が、捕集装置での熱負荷を軽減するためには予冷するこ
とが望ましい。予冷の方法としては、反応後の帯域を冷
却するとか、または水を注入する等の手段を採用でき
る。
【0029】以上の如くして捕集された本発明の含炭素
組成物は、高周波加熱炉、通電抵抗炉、直火式管状加熱
炉などを用い、好ましくはアルゴン、ヘリウム、窒素、
水素などの非酸化性ガス雰囲気下で、1000〜250
0℃好ましくは1200〜2000℃程度に強熱するこ
とによって、焼結体原料として好適な金属炭化物粉末と
することができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を具体的に説明
する。 実施例1 図1は、本発明を実施する含炭素組成物の製造装置の一
例で、その断面図で示したものである。Aは燃焼室、B
は反応ゾーンであり、炉材5に囲まれたこれらの空間は
A−B方向に軸対称な円筒状で、A部の内径は550m
m、B部の内径は300mmである。この製造装置を用
いて、ダクト1より空気を150Nm3 /h連続的に送
入し、燃焼バーナー2より水素を12Nm3 /h供給し
燃焼させた。
【0031】原料として、分解性金属化合物はHSiC
3 を、炭素化合物はトルエンを用い、この両者を重量比
で1:1の割合に混合したものを40kg/hの流量で
原料注入管3より注入した。得られた混合エーロゾルは
ダクト6より系外に導かれ、エーロゾル中の分散質をバ
ッグフィルターで捕集して含炭素組成物を20.2kg
/h生成物を得た。含炭素組成物中のケイ素質は二酸化
珪素であることが化学分析により確認され、ESRスペ
クトル解析の結果Siと他元素との結合形態にはSi−
O結合のみが観察された。
【0032】表1に得られた含炭素組成物のケイ素に対
する炭素の式量比C/Si(g−アトムC/g−アトム
Siという。以下同じ)及び窒素吸着比表面積(m2
g)の原料注入開始より190時間までの経時変化を示
した。この間注入した全HSiC3 中のケイ素量に対す
る捕集した全含炭素組成物中のケイ素量の割合〔以下、
金属捕収率と称す(捕集金属量/注入金属量)×10
0〕は99.7%であった。かくの如くして製造装置の
運転は200時間継続して行い、その後停止してノズル
噴霧状態、注入管、噴霧ノズル、製造装置内壁等を観察
したが、さらに連続運転を継続するに障害となるような
格別の問題点は全く観察されず、さらに長時間たとえば
500時間でも1000時間でも、所望の安定したケイ
素に対する炭素の式量比、比表面積の含炭素組成物の製
造が可能であることが示唆された。
【0033】
【表1】
【0034】実施例2〜6 実施例1と同様に図1に示す製造装置を使用し、燃料に
は水素の他にメタン、プロパン、ブタンを用い、金属化
合物、炭素化合物には表2に示す化合物を用い燃焼用空
気量、原料注入量はそれぞれ表2に示した条件とし、そ
れぞれ表2に示した捕集量、金属捕集率で含炭素組成物
を得た。得られた含炭素組成物の金属に対する炭素の式
量比C/Me(g−アトムC/g−アトムMetal)
及び比表面積の、原料注入開始より10、100、19
0時間後の値は、各々表2に示した通りであった。
【0035】これら含炭素組成物の製造は、いずれも原
料注入開始より200時間連続して行ったが、実施例1
と同様いずれもさらに連続運転を継続するに障害となる
ような格別の問題は全く観察されなかった。
【0036】
【表2】
【0037】比較例1 図3に示す製造装置(燃焼室内径550mm、反応ゾー
ン内径300mm)を用いて実施例1と同様にしてダク
ト1より空気を150Nm3 /h連続的に送入し、燃焼
バーナー2より水素を12Nm3 /h供給燃焼した。
【0038】原料として、金属化合物はHSiC3 を、
炭素化合物はトルエンを用い、この両者を重量比で1:
1の割合に混合したものを40kg/hの流量で原料注
入管3より注入した。得られた混合エーロゾルはダクト
6より系外に導かれ、エーロゾル中の分散質をバッグフ
ィルターで捕集して含炭素組成物を16.8kg/hの
生成物を得た。原料注入管3は注入開始より5時間まで
は上記の値で何とか一定に保持できたが、その後HSi
3 とトルエンの混合物は注入量を一定値に保持するこ
とが急激に困難になり、注入開始よりわずか6時間後に
運転を停止せざるを得なくなった。
【0039】停止後のノズルの噴霧状態を観察したとこ
ろ原料は吐出されるもののほとんど噴霧されていなかっ
た。また、原料注入管等を観察した結果、原料注入管3
の内側及び噴霧ノズルの内側には、原料混合物が熱分解
して生じたと思われるタール状の付着物が見られ、また
製造装置の内側には図3に示したような塊状のスケール
8が生じていた。原料注入量が変動した原因は、原料注
入管3内にタール状の付着物が生じたため及び原料注入
管3内の原料が加熱されて局部的に原料の沸騰状態が生
じたためと推察された。また製造装置の内壁に塊状のス
ケール8が付着した理由としては、噴霧ノズルの内壁に
タール状の付着物が析出したために原料の噴霧状態に偏
りが生じ、このため混合物の一部が液体状態のままで製
造装置の内壁に衝突したためと推察された。
【0040】表3に原料注入開始より5時間までの含炭
素組成物の式量比(C/Si)、比表面積の経時変化を
示したが、両者とも時間の経過と共に大きく変動してい
ることがわかる。即ち、本発明では実施例1の如く20
0時間連続運転を行っても式量比は6.4〜6.6であ
り、また比表面積は43.1〜44.5m2 /gで非常
に安定した運転状態であった。しかし図3で示す装置を
使用して連続製造を行った結果、式量比は4.4〜6.
4、比表面積は43.6〜53.4m2 /gとバラツキ
が大きく長時間運転に耐えることができなかった。な
お、金属捕集率は91.2%と大幅に低かった。
【0041】
【表3】
【0042】比較例2 図4に示す製造装置(燃焼室内径550mm、反応ゾー
ン内径300mm)を用いて実施例1と同様にしてダク
ト1より空気を100Nm3 /h連続的に送入し、燃焼
バーナー2より水素を12Nm3 /h供給燃焼させ、冷
却用ガス送入管7には室温の空気を50Nm3 /hで送
入した。原料として、金属化合物はHSiC3 を、炭素
化合物はトルエンを用い、この両者を重量比で1:1の
割合に混合したものを40kg/hの流量で原料注入管
3より注入した。得られた混合エーロゾルはダクト6よ
り系外に導かれ、エーロゾル中の分散質をバッグフィル
ターで捕集して含炭素組成物を19.6kg/hの生成
量で得た。
【0043】かくの如くして製造装置の運転は200時
間継続して行い、その後停止して、ノズル噴霧状態を観
察したところ、噴霧の一部が欠落した状態となってい
た。また、注入管、噴霧ノズル、製造装置内壁等を観察
したところ、製造装置の内側には塊状スケールは全くな
かったものの、混合物噴霧ノズルの内側には、混合物が
熱分解して生じたと思われるタール状の付着物が認めら
れた。運転時間の経過と共に含炭素組成物の比表面積が
高くなった。その原因としては、混合物噴霧ノズルの内
側にタール状の付着物が生じ、原料の噴霧状態に欠落が
生じたためと推察された。
【0044】表4に得られた含炭素組成物のケイ素に対
する炭素の式量比C/Si及び比表面積の原料送入開始
より190時間までの経時変化を示した。含炭素組成物
のケイ素に対する炭素の式量比C/Siは安定していた
ものの、比表面積は運転時間の経過と共に高くなってお
り、これを焼成してファインセラミックスとした場合に
安定した特性を得ることは不可能である。なお、金属捕
収率は98.5%であった。
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術では達成され
なかった原料注入管及びその先端部に設置されたノズル
を水冷することにより、分解性金属化合物や炭素化合物
の加熱による分解が防止され、かつノズルが高温に曝さ
れないので分解物のノズルへの付着防止となり、その結
果、噴霧の乱れがなくなり、含炭素組成物の比表面積が
時間と共に上昇することなく、長時間極めて安定したも
のが得られるという品質の安定が達成される。
【0047】本発明の含炭素組成物は、上記の如く極め
て均一かつ微細なエーロゾル分散質からなるものであ
り、しかも本発明のように噴霧ノズルを水で冷却すれ
ば、長時間にわたって比表面積の安定した含炭素組成物
を得ることができる。従って、この含炭素組成物を加熱
焼成して得られる炭化物は比表面積が極めて広く、かつ
その値が安定しており、しかも粒子が極めて微細な粉末
となる。以上の如く実施例、比較例より本発明の水冷ノ
ズルを使用した場合に限り、目的の特性を有する含炭素
組成物を長時間にわたって連続的に安定して得られるこ
とが判明し、含炭素組成物を工業的に製造するための方
法として本発明がいかにすぐれているかがわかる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】 水冷ノズルを具備した含炭素組成物の製造装
置の断面図
【図2】 水冷ノズルの断面図
【図3】 従来の含炭素組成物の製造装置を示す断面図
【図4】 従来の含炭素組成物の製造装置を示す断面図
【符号の説明】
1 ダクト、 2 燃焼バーナー、 3 原料注入管、 4 冷却用水送入管、 5 炉材、 6 ダクト、 7 冷却用ガス送入管、 8 タール状付着物、 9 水冷ノズル、 10 ノズル、 11 水冷ジャケット、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 含炭素組成物の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼結用炭化物粉体を製造
するに適した、微細で、均一に混合された、金属酸化物
と単体炭素を含む含炭素組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】焼結用
原料として有用な炭化物粉末の製造方法としては、従
来、 金属酸化物の炭素による還元炭化 金属の直接炭化 分解性金属化合物と炭化水素との気相反応 等が知られている。
【0003】得られた炭化物粉末は通常成形され、焼結
体にされる。焼結体を製造する際に原料粉体の粒子が微
細であり、かつ粒径分布がシャープで高純度である程、
焼結体の密度が高くなり易く(以下、この性質を易焼結
性という)かつ焼結体強度が高くなる。
【0004】このような好ましい炭化物粉末を製造する
ためにはその原料である金属酸化物と単体炭素との混合
物の混合状態を制御することが必要である。従来、金属
酸化物と単体炭素との混合方法としては、微細な金属酸
化物と炭素粉末とをニーダーやミキサー等を用いて機械
的に混合することが一般的に行われている。しかしなが
ら、該方法ではこれらの粉末を機械的に混合するため、
粉塵の発生が激しく、作業環境を悪化させることや、ニ
ーダーやミキサー等の機械的摩耗に基づく不純物が混入
し易いという問題点がある。
【0005】更には、金属酸化物と単体炭素とは密度差
があり、機械的混合では微細は達成されても均一な混合
を得ることはかなり難しいという本質的な問題がある。
【0006】これらの問題を解決するために、本発明者
らは特開昭59−49828号公報で、分解性金属化合
物と炭素化合物を水蒸気を含む熱ガス中に導入して、こ
れらを分解し、気相中で目的の金属酸化物と単体炭素の
混合物を製造する方法を提案した。該方法によれば、微
細な金属酸化物と単体炭素が均一に混合された混合物を
得ることが出来た。該混合物を用いることにより、微
細、かつ粒径分布のシャ−プな炭化物粉末が製造でき
る。
【0007】図3は特開昭59−49828号公報にお
いて提案した含炭素組成物の製造に用いた炉の一例であ
る。しかしながら、特開昭59−49828号公報にお
いて提案した方法を実施するために我々が上記公報で開
示した装置は、その後の我々の詳細な検討により長時間
安定な反応を維持するには次のような難点があることが
わかった。即ち、原料(分解性金属化合物及び炭素化合
物を言う。以下同じ)注入管が熱ガス中で加熱されるの
で、分解性金属化合物や炭素化合物が注入管内で過熱に
より異常な熱分解や重合反応を起こし、固形物を生成す
る。該固形物が注入管内壁や注入管先端に設置された噴
霧ノズルに付着、成長し、次第に原料の噴霧状態が変わ
り、ついには原料の一部が金属酸化物及び単体炭素のエ
ーロゾルにはならず、反応装置の炉壁に当たり塊状のス
ケールとなって反応装置の炉壁に付着蓄積する。このよ
うな状態になると金属酸化物及び単体炭素の比表面積や
この両者の割合が変動してしまうという問題を惹起する
ことを見出した。本発明者らはこの様な問題を解決する
ため、特公平3−13164号公報において微細でかつ
均一に混合された含炭素組成物を連続的、かつ安定に製
造することができる装置を開示した。
【0008】図4は特公平3−13164号公報におい
て開示した炉の一例である。該装置を用いることによ
り、原料である分解性金属化合物及び炭素化合物の一部
が反応装置の炉壁に当たり塊状のスケールとなって反応
装置の炉壁に付着蓄積することはなくなり、微細でかつ
均一に混合された含炭素組成物を連続的、かつ安定に製
造することができた。
【0009】しかしながら、さらに数百時間にも及ぶ長
期連続運転を試みた結果、得られた含炭素組成物中の金
属酸化物及び単体炭素の割合は安定しているものの、比
表面積が時間と共に変動し、高くなるという新たな問題
が明かとなった。本発明の含炭素組成物は、これを焼成
してファインセラミックスとすべきものであるから、比
表面積値が変動することは、得られるセラミックスの特
性上特に致命的となりうるものであり、絶対に防止しな
ければならない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこの新たな
問題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、長期連続運転
後の原料噴霧ノズルは、必ず噴霧パターンの一部に欠落
が生じていることに着目し、これは、分解性金属化合物
や炭素化合物の、異常な熱分解や重合反応により生成し
た固形物の、注入管先端に設置された噴霧ノズルへの付
着が依然発生しているためと推察し本発明に至ったもの
である。
【0011】即ち、本発明は水蒸気を含む熱ガス中に、
分解性金属化合物及び炭素化合物を導入して、金属酸化
物と単体炭素を含む混合エーロゾル分散質を製造するに
あたり、該熱ガス中への分解性金属化合物及び炭素化合
物の導入に水冷ノズルを用いることを特徴とする該分散
質の含炭素組成物の製造方法に関する。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
含炭素組成物とは、水蒸気含有熱ガス中に、分解性金属
化合物及び炭素化合物を導入し、分解して、金属酸化物
及び単体炭素の各々のエーロゾルを含む混合エーロゾル
分散質を生成させて、この混合エーロゾル分散質を捕集
して得たことにより特徴づけられる。
【0013】本発明で云う混合エーロゾルとは、気体中
に金属酸化物及び単体炭素が微細な固形物の分散質とし
て混在するものを意味する。本発明では、まず単体炭素
のエーロゾルは、分解性炭素化合物を熱ガス中に導入
し、分解して容易に得ることができる。他方、金属酸化
物のエーロゾルは、例えば四塩化珪素の如き化合物を水
蒸気を含む熱ガス中に導入すると、熱分解、酸化あるい
は加水分解等を伴う分解を起こし容易に得ることができ
る。本発明で使用しうる分解性金属化合物は、常温常圧
ですでにまたは昇温により容易に気相もしくは液相状態
となるものが好適に使用される。
【0014】具体的例を挙げれば、C11Li、C
Li、NaH、CNa、C
b、CCs、(CBe、CMg
Cl、Mg(OCH、(CCa、Sc
(CH、Y(C 、La(CH
TiClCH、TiF、TiI、Ti(OC
、ZrI、Zr(OC、HfCl
、HfCl(C 、VF、V(C
、NbF、NbCl、Nb(C
、TaF、TaBr、TaH(C
CrCl、Cr(CH 、MoF、MoC
、MoCl(C、WF、WCl
W(CH、WCl(C、Mn(C
、ReH(C、Ru(C
CoC1010、Rh(C)(C )、N
i(C、Pb(C、Zn(C
、Cd(C、Hg(CH、BC
、B(OCH、B(OC 、B
、(CAl、Al(OC、G
aCl、Ga(CH、(CGaOC
、TiF、HSiCl、SiH、Si
、(CHSi、(CHSiCl、CH
SiCl、SiF、Si(OC、Ge
Cl、Sn(CH)、PH、AsF、AsCl
、BiH、BiCl、Th(O、U
(OCH、U(OCなどであり、また
これらの混合物であっても本発明には何等の支障もなく
使用可能である。
【0015】本発明の実施に用いられる分解性炭素化合
物は熱ガス中に導入された場合、容易に分解して単体炭
素(スス)を生成しうるようなもので、そのままで気相
もしくは液相状態か、昇温により容易に液相状態になる
ものが好適に使用可能である。
【0016】例えば、LPG、ナフサ、ガソリン、燃料
油、灯油、軽油、重油、潤滑油、流動パラフィンなどの
石油製品類;メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペン
タンなどの炭化水素;メタノール、エタノール、プロパ
ノール、エチレン、アセチレン、n−パラフィン、ブタ
ジエン、イソプレン、イソブチレン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、ジク
ロロペンタジエン、エチルベンゼン、スチレン、キュメ
ン、ブソイドクメン、メシチレン、アルキルベンゼン、
α−メチルスチレン、ジシクロドデカトリエン、ジイソ
ブチレン、塩化ビニル、クロルベンゼン、C溜分混合
物、エチレンボトムなどの石油化学製品類;タール、ピ
ッチ、クレオソート油、ナフタリン、アントラセン、カ
ルバゾール、タール酸、フェノール、クレゾール、キシ
レゾール、ピリジン、ピコリン、キノリンなどのタール
製品類;大豆油、ヤシ油、アマニ油、綿実油、ナタネ
油、キリ油、ヒマシ油、鯨油、牛脂、スクワラン、オレ
イン酸、ステアリン酸などの油脂類などが好ましいもの
としてあげられるが、もちろんこれらに限られるもので
はない。
【0017】本発明の実施に使用する分解性炭素化合物
は、炭素の供給が目的であるから、この目的からは例え
ば上記の如く、広範囲に選択可能である。しかしなが
ら、取扱の簡便さ、炭素収率の面からトルエン、キシレ
ン、ベンゼン、灯油、軽油、重油、C溜分混合物、エ
チレンボトムなどが好ましい。本発明で使用可能な分解
性金属化合物及び分解性炭素化合物は、普通はそのまま
で、または加熱により容易に気相もしくは液相状態とな
し得るものであるので、特定不純物の排除を必要とする
場合は、蒸留、吸着、洗浄などの簡便な操作で高純度の
各分解性化合物を容易に得ることが出来る。
【0018】本発明の含炭素組成物を得るための具体的
な装置としては、炉を用いるのが好適である。この炉に
は加熱装置、及び分解性金属化合物及び炭素化合物の混
合物を導入するノズルと、熱ガス導入ダクト、混合エー
ロゾル排出ダクトとが具備されているようなものであ
る。また、加熱装置としては燃焼バーナー、通電発熱体
などがあるが燃焼バーナーが簡便であり、また熱効率の
面でも好ましい。
【0019】図1はこれに用いられる炉の一例を示すも
のである。本発明では、炉内は少なくとも600℃以
上、好ましくは700℃以上、より好ましくは800℃
以上の温度と空間領域がなければならない。この温度以
上であれば分解性炭素化合物からは単体炭素が、更に水
蒸気を含む雰囲気下で分解性金属化合物からは金属酸化
物が各々極めて微細な粒子として得られ、気体と固形物
との混合体である混合エーロゾル状態で発生する。
【0020】なお、2000℃以上の温度は通常熱ロス
を招くだけであるのでこのような高温は好ましくない。
また、金属酸化物に加えて、単体金属さらには金属ハロ
ゲン化物が挟在していても、本発明での最終目的である
炭化物焼結体を得るのに格別の妨げにはならない。
【0021】本発明で使用する水蒸気を含む熱ガスを得
る方法としては、通電加熱方式、高周波加熱方式及び放
電方式によって得た熱ガス中に水蒸気を注入することに
よって得ることもできるが、水素、メタン、エタン、プ
ロパンなど、あるいは原料とする炭化水素のように燃焼
して水蒸気を生成する可燃物を空気で燃焼させる方法
が、一工程で水蒸気を含む熱ガスを得ることができるの
で装置上簡便であり、熱効率の面からも経済的である。
【0022】本発明では、分解性金属化合物と分解性炭
素化合物は予め混合され混合物(組成物)の状態で単一
のノズルより熱ガス中に導入されるのが好ましい。分解
性金属化合物と炭素化合物を、各々別に設けられた別々
のノズルより熱ガス中に導入したのでは、本発明の目的
を達成することはできない。これは、おそらく混合物の
状態で単一のノズルから導入する方が、微細な混合状態
を呈する含炭素組成物がより安定して得られ易いためで
あろう。また、ノズルを一本とした方が設備も簡略で操
作が容易でもあるという利点もある。
【0023】なお、分解性金属化合物と分解性炭素化合
物は相互に溶解して混合された後、相分離を起こさない
組合せとすることが好ましい。かかる観点からは例え
ば、SiCl、CHSiCl等の分解性金属化合
物はいずれもトルエン、キシレン、灯油、軽油、C
分混合物等の炭素化合物のいずれにも可溶であり広範囲
に選択可能である。
【0024】本発明の含炭素組成物中の金属酸化物及び
単体炭素の割合の調節は、ノズルから熱ガス中に導入す
る原料である分解性金属素化合物及び炭素化合物の混合
物の組成を調節するだけで容易に成しうるのである。
【0025】本発明の実施に用いられる原料である分解
性金属化合物及び炭素化合物の混合物はノズルを用いて
熱ガス中に導入される。原料注入管及びその先端部に設
置されたノズルは水で冷却されている。
【0026】図2は本発明に用いられる水冷ノズルの一
例である。原料注入管3及びその先端部に設置されたノ
ズル10は水冷ジャケット11によって水で冷却されて
いる。水冷はジャケット方式の他に原料注入管3及びノ
ズル10の周囲に通水パイプをコイル状に巻き付ける方
式等、原料注入管3及びその先端部に設置されたノズル
10が水によって冷却可能であれば、何れの方式でもか
まわない。
【0027】ノズルの水冷と、得られる含炭素組成物の
比表面積の安定との因果関係を明確にはしえないが、お
そらく、原料注入管3及びその先端部に設置されたノズ
ル10を水冷することにより、反応ゾーンからの輻射及
び水蒸気を含む熱ガスからの伝導伝熱による原料注入管
3及びノズル10内での原料の加熱が防がれ、長期連続
運転を行っても運転中に分解性金属化合物及び分解性炭
素化合物の異常な熱分解や重合反応による固形物の生成
及びその固形物のノズルへの付着が防止され、原料の噴
霧パタ−ンの変化がなくなり、その結果得られる含炭素
組成物の比表面積が時間と共に変動し、高くなるという
現象が発生せず、長期間安定した比表面積の含炭素組成
物を得ることができるものと推察する。
【0028】生成した金属酸化物と単体炭素を含む混合
エーロゾル分散質は、炉の外に誘導した後、含まれる固
形物をバグフィルター、サイクロン、電気集塵機等の公
知の捕集装置を使用する固−気分離操作により捕集する
が、捕集装置での熱負荷を軽減するためには予冷するこ
とが望ましい。予冷の方法としては、反応後の帯域を冷
却するとか、または水を注入する等の手段を採用でき
る。
【0029】以上の如くして捕集された本発明の含炭素
組成物は、高周波加熱炉、通電抵抗炉、直火式管状加熱
炉などを用い、好ましくはアルゴン、ヘリウム、窒素、
水素などの非酸化性ガス雰囲気下で、1000〜250
0℃好ましくは1200〜2000℃程度に強熱するこ
とによって、焼結体原料として好適な金属炭化物粉末と
することができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を具体的に説明
する。 実施例1 図1は、本発明を実施する含炭素組成物の製造装置の一
例で、その断面図で示したものである。Aは燃焼室、B
は反応ゾーンであり、炉材5に囲まれたこれらの空間は
A−B方向に軸対称な円筒状で、A部の内径は550m
m、B部の内径は300mmである。この製造装置を用
いて、ダクト1より空気を150Nm/h連続的に送
入し、燃焼バーナー2より水素を12Nm/h供給し
燃焼させた。
【0031】原料として、分解性金属化合物はHSiC
を、炭素化合物はトルエンを用い、この両者を重量
比で1:1の割合に混合したものを40kg/hの流量
で原料注入管3より注入した。得られた混合エーロゾル
はダクト6より系外に導かれ、エーロゾル中の分散質を
バッグフィルターで捕集して含炭素組成物を20.2k
g/h生成物を得た。含炭素組成物中のケイ素質は二酸
化珪素であることが化学分析により確認され、ESRス
ペクトル解析の結果Siと他元素との結合形態にはSi
−O結合のみが観察された。
【0032】表1に得られた含炭素組成物のケイ素に対
する炭素の式量比C/Si(g−アトムC/g−アトム
Siという。以下同じ)及び窒素吸着比表面積(m
g)の原料注入開始より190時間までの経時変化を示
した。この間注入した全HSiCl中のケイ素量に対
する捕集した全含炭素組成物中のケイ素量の割合〔以
下、金属捕収率と称す(捕集金属量/注入金属量)×1
00〕は99.7%であった。かくの如くして製造装置
の運転は200時間継続して行い、その後停止してノズ
ル噴霧状態、原料注入管3、噴霧ノズル、製造装置内壁
等を観察したが、さらに連続運転を継続するに障害とな
るような格別の問題点は全く観察されず、さらに長時間
たとえば500時間でも1000時間でも、所望の安定
したケイ素に対する炭素の式量比、比表面積の含炭素組
成物の製造が可能であることが示唆された。
【0033】
【表1】
【0034】実施例2〜6 実施例1と同様に図1に示す製造装置を使用し、燃料に
は水素の他にメタン、プロパン、ブタンを用い、金属化
合物、炭素化合物には表2に示す化合物を用い燃焼用空
気量、原料注入量はそれぞれ表2に示した条件とし、そ
れぞれ表2に示した捕集量、金属捕集率で含炭素組成物
を得た。得られた含炭素組成物の金属に対する炭素の式
量比C/Me(g−アトムC/g−アトムMetal)
及び比表面積の、原料注入開始より10、100、19
0時間後の値は、各々表2に示した通りであった。
【0035】これら含炭素組成物の製造は、いずれも原
料注入開始より200時間連続して行ったが、実施例1
と同様いずれもさらに連続運転を継続するに障害となる
ような格別の問題は全く観察されなかった。
【0036】
【表2】
【0037】比較例1 図3に示す製造装置(燃焼室内径550mm、反応ゾー
ン内径300mm)を用いて実施例1と同様にしてダク
ト1より空気を150Nm/h連続的に送入し、燃焼
バーナー2より水素を12Nm/h供給燃焼した。原
料として、分解性金属化合物はHSiClを、分解性
炭素化合物はトルエンを用い、この両者を重量比で1:
1の割合に混合したものを40kg/hの流量で原料注
入管3より注入した。得られた混合エーロゾルはダクト
6より系外に導かれ、エーロゾル中の分散質をバッグフ
ィルターで捕集して含炭素組成物を16.8kg/hの
生成物を得た。原料注入管3は注入開始より5時間まで
は上記の値で何とか一定に保持できたが、その後HSi
Clとトルエンの混合物は注入量を一定値に保持する
ことが急激に困難になり、注入開始よりわずか6時間後
に運転を停止せざるを得なくなった。
【0038】停止後のノズルの噴霧状態を観察したとこ
ろ原料は吐出されるもののほとんど噴霧されていなかっ
た。また、原料注入管3等を観察した結果、原料注入管
3の内側及び噴霧ノズルの内側には、原料混合物が熱分
解して生じたと思われるタール状の付着物が見られ、ま
た製造装置の内側には図3に示したような塊状のスケー
ル8が生じていた。原料注入量が変動した原因は、原料
注入管3内にタール状の付着物が生じたため及び原料注
入管3内の原料が加熱されて局部的に原料の沸騰状態が
生じたためと推察された。また製造装置の内壁に塊状の
スケール8が付着した理由としては、噴霧ノズルの内壁
にタール状の付着物が析出したために原料の噴霧状態に
偏りが生じ、このため混合物の一部が液体状態のままで
製造装置の内壁に衝突したためと推察された。
【0039】表3に原料注入開始より5時間までの含炭
素組成物の式量比(C/Si)、比表面積の経時変化を
示したが、両者とも時間の経過と共に大きく変動してい
ることがわかる。即ち、本発明では実施例1の如く20
0時間連続運転を行っても式量比は6.4〜6.6であ
り、また比表面積は43.1〜44.5m/gで非常
に安定した運転状態であった。しかし図3で示す装置を
使用して連続製造を行った結果、式量比は4.4〜6.
4、比表面積は43.6〜53.4m/gとバラツキ
が大きく長時間運転に耐えることができなかった。な
お、金属捕集率は91.2%と大幅に低かった。
【0040】
【表3】
【0041】比較例2 図4に示す製造装置(燃焼室内径550mm、反応ゾー
ン内径300mm)を用いて実施例1と同様にしてダク
ト1より空気を100Nm/h連続的に送入し、燃焼
バーナー2より水素を12Nm/h供給燃焼させ、冷
却用ガス送入管7には室温の空気を50Nm/hで送
入した。原料として、金属化合物はHSiClを、炭
素化合物はトルエンを用い、この両者を重量比で1:1
の割合に混合したものを40kg/hの流量で原料注入
管3より注入した。得られた混合エーロゾルはダクト6
より系外に導かれ、エーロゾル中の分散質をバッグフィ
ルターで捕集して含炭素組成物を19.6kg/hの生
成量で得た。
【0042】かくの如くして製造装置の運転は200時
間継続して行い、その後停止して、ノズル噴霧状態を観
察したところ、噴霧の一部が欠落した状態となってい
た。また、注入管、噴霧ノズル、製造装置内壁等を観察
したところ、製造装置の内側には塊状スケールは全くな
かったものの、混合物噴霧ノズルの内側には、混合物が
熱分解して生じたと思われるタール状の付着物が認めら
れた。運転時間の経過と共に含炭素組成物の比表面積が
高くなった。その原因としては、混合物噴霧ノズルの内
側にタール状の付着物が生じ、原料の噴霧状態に欠落が
生じたためと推察された。
【0043】表4に得られた含炭素組成物のケイ素に対
する炭素の式量比C/Si及び比表面積の原料送入開始
より190時間までの経時変化を示した。含炭素組成物
のケイ素に対する炭素の式量比C/Siは安定していた
ものの、比表面積は運転時間の経過と共に高くなってお
り、これを焼成してファインセラミックスとした場合に
安定した特性を得ることは不可能である。なお、金属捕
収率は98.5%であった。
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術では達成され
なかった原料注入管及びその先端部に設置されたノズル
を水冷することにより、分解性金属化合物や分解性炭素
化合物の加熱による分解が防止され、かつノズルが高温
に曝されないので分解物のノズルへの付着防止となり、
その結果、噴霧の乱れがなくなり、含炭素組成物の比表
面積が時間と共に上昇することなく、長時間極めて安定
したものが得られるという品質の安定が達成される。
【0046】本発明の含炭素組成物は、上記の如く極め
て均一かつ微細なエーロゾル分散質からなるものであ
り、しかも本発明のように噴霧ノズルを水で冷却すれ
ば、長時間にわたって比表面積の安定した含炭素組成物
を得ることができる。従って、この含炭素組成物を加熱
焼成して得られる炭化物は比表面積が極めて広く、かつ
その値が安定しており、しかも粒子が極めて微細な粉末
となる。以上の如く実施例、比較例より本発明の水冷ノ
ズルを使用した場合に限り、目的の特性を有する含炭素
組成物を長時間にわたって連続的に安定して得られるこ
とが判明し、含炭素組成物を工業的に製造するための方
法として本発明がいかにすぐれているかがわかる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】 水冷ノズルを具備した含炭素組成物の製造装
置の断面図
【図2】 水冷ノズルの断面図
【図3】 従来の含炭素組成物の製造装置を示す断面図
【図4】 従来の含炭素組成物の製造装置を示す断面図
【符号の説明】 A 燃焼室 B 反応ゾーン 1 ダクト 2 燃焼バーナー 3 原料注入管 4 冷却用水送入管 5 炉材 6 ダクト 7 冷却用ガス送入管 8 タール状付着物 9 水冷ノズル 10 ノズル 11 水冷ジャケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 35/52 B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気を含む熱ガス中に、分解性金属
    化合物及び炭素化合物を導入して、金属酸化物と単体炭
    素を含む混合エーロゾル分散質を製造するにあたり、該
    熱ガス中へ分解性金属化合物及び炭素化合物の導入に水
    冷ノズルを用いることを特徴とする該分散質の含炭素組
    成物の製造方法。
JP4193897A 1992-07-21 1992-07-21 含炭素組成物の製造方法 Pending JPH0640711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4193897A JPH0640711A (ja) 1992-07-21 1992-07-21 含炭素組成物の製造方法

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