JPH0640528Y2 - 自動車用ルームランプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車用ルームランプに関し、特に、懐中電灯
として使用出来るよう着脱自在にするものである。

従来の技術 従来、自動車用のルームランプはヘッドライニング等へ
取外せないように装着されて車室内を照明していた。該
ルームランプはドアを開けた場合、自動的に点灯し、閉
じると消灯するようにし、また室内スイッチによっても
点灯出来るようになっていた。そして、後席用の照明ラ
ンプでリヤクォーター上部に装着され、読書等に使われ
る、謂ゆるリーディングランプといわれるものもあっ
た。

考案が解決しようとする課題 ところが、従来の自動車用ルームランプは車室内照明の
みの使用に供し、他用途には取外せないよう車体に装着
されていたので利用出来なかった。

そこで、本考案は機能の多様化で部品点数が増加しコス
トアップする傾向のあるのに対し、安価に抑える為、部
品の他用化がされることを目的とし、自動車用ルームラ
ンプが着脱自在構造にされて懐中電灯として使用可能と
なるようにするものである。

課題を解決するための手段 本考案の自動車用ルームランプは車体側電源によりバル
ブが点灯されて車室内を照明するルームランプにおい
て、車体側との係合がされる係合ツメを押すことによっ
て外すノブが設けられた車体との脱着自在構造を成すル
ームランプ本体と、該ルームランプ本体に充電式乾電池
及びバルブを有し、このバルブに対し両側より離合する
リフレクターがスイッチノブの操作で摺動され、共に該
リフレクターを接合させると充電式乾電池に導通してバ
ルブが点灯するスイッチ回路とを具備するものである。

作用 従って、本考案の自動車用ルームランプは上記のような
構造にすることによって、車体側からノブを押圧するこ
とにより離脱された場合にはスイッチノブを操作するこ
とによって、該スイッチノブに一体化したリフレクター
がバルブの両側より接合され、ルームランプ本体にバル
ブと共に設けられた充電式乾電池とのバルブ点灯のスイ
ッチ回路を導通する。そして、車体側に装着する場合に
はルームランプ本体の車体側への押込み装着において、
リフレクターをバルブより離してスイッチ回路の導通が
切られていると係合ツメによる車体側への係合を可能と
する。ルームランプ本体の車体側への装着によって、車
体側電源により充電装置を介して充電回路で充電式乾電
池が充電されると共に、車室内のルームランプスイッチ
の開閉でルームランプ回路が導通してバルブを点灯す
る。

実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第
１図は懐中電灯に供する為着脱自在とした自動車用ルー
ムランプの構造を示し、第２図はその自動車用ルームラ
ンプの回路を示す、図中、（１）はルームランプ本体、
（２）はバルブ、（３）はリフレクター、（４）は充電
装置、そして（５）は充電式乾電池であって、ルームラ
ンプ本体（１）にはバルブ（２）がソケット（1a）に装
着され、装着されたバルブ（２）に対してスイッチノブ
（3a）を操作することによって両側より離合するリフレ
クター（３）が設けられ、該リフレクター（３）の摺動
範疇外に充電式乾電池（５）が装填されている。また、
ルームランプ本体（１）は車体（８）側へ着脱自在に装
着させる為、ルームランプ本体（１）両側にノブ（６）
が設けられ、相対向するノブ（６）の一端に形成された
係合ツメ（6a）が車体（８）側装着口縁（8a）にノブ
（６）の他端を押圧負勢するスプリング（７）によって
係合される。そして、ルームランプ本体（１）に穿孔さ
れた摺動孔（1b）をスイッチノブ（3a）の摺動による操
作でそのスイッチノブ（3a）と一体成形されたバルブ
（２）両側のリフレクター（３）が寄せられて接合され
ると、該リフレクター（３）に内装されるワイヤーａで
接続されたその両端の端子（3b）を介して充電式乾電池
（５）よりのワイヤーｂとバルブ（２）を経由するワイ
ヤーｃとが導通されるスイッチ回路（９）を形成する。

車体（８）側は車体側電源（13）に接続された充電装置
（４）が設けられ、該充電装置（４）より突設されたソ
ケットコンセット（12）を有し、ルームランプ本体
（１）が車体（８）側に装着されたときそれに装填され
た充電式乾電池（５）を充電するように接続する。ま
た、車体（８）側にはそれより突出して、ルームランプ
本体（１）が車体（８）側に装着の折にはルームランプ
本体（１）に穿孔されたリフレクター（３）の摺動孔
（1b）を貫通するストッパー（11）が設けられ、そこ
で、懐中電灯として使用に供する為ルームランプ本体
（１）を車体（８）側より取外し、スイッチノブ（3a）
の操作でバルブ（２）両側のリフレクター（３）が接合
されると共にバルブ（２）を点灯するスイッチ回路
（９）がONされた状態で車体（８）側に装着しようとす
ると、上記ストッパー（11）がスイッチノブ（3a）或い
はリフレクター（３）に突当って、ルームランプ本体
（１）の車体（８）側との装着構造である係合ツメ（6
a）が車体側装着口縁（8a）に係合出来ず装着されな
い。従って、スイッチ回路（９）の端子（9a）及びバル
ブ（２）を接続するワイヤーｃがルームランプスイッチ
（14）によって車体側電源（13）でバルブ（２）を点滅
させるルームランプ回路と、充電式乾電池（５）によっ
てバルブ（２）を点滅するスイッチ回路とに同時に導通
されることがない。

なお、ルームランプ本体（１）が懐中電灯としての使用
に際して、上記実施例が車体（８）側充電装置（４）に
よって充電された充電式乾電池（５）への導通でバルブ
（２）を点灯しているが、充電作用のない乾電池の装填
された電池ケースをルームランプ本体（１）に付設し
て、車体（８）側の充電装置（４）を除去してもよいこ
とは云うまでない。

また、なお、ルームランプ本体（１）の車体（８）側へ
の装着による車体側充電装置（４）と充電式乾電池
（５）とのソケットコンセット（12）での接続、及び車
体用電源（13）のバルブ（２）への導通の為のソケット
コンセット（15）での接続をマグネットコンセットにし
てもよいことは当然のことである。

更に、図中（10）はルームランプ本体（１）に装着され
たレンズであって、中央を特に凸レンズ（10a）にし、
懐中電灯としての使用時にリフレクター（３）によるバ
ルブ（２）の反射光が集光されるようにしている。

以上よりなる自動車用ルームランプ構造によって、車体
（８）側とノブ（６）の係合ツメ（6a）で着脱自在に係
合している為、先ず、ルームランプ本体（１）がその両
側のノブ（６）をスプリング（７）の負勢に反して押圧
すると車体（８）側より離脱出来る。車体側よりの離脱
によって、車体側電源（13）とバルブ（２）及びルーム
ランプスイッチ（14）よりなるルームランプ回路とが接
続されるソケットコンセット（15）及び充電装置（４）
を介して、ルームランプ本体（１）に装填された充電式
乾電池（５）との接続がされていたソケットコンセット
（12）とを共にOFFにする。次に、スイッチノブ（3a）
を摺動させてバルブ（２）の両側に隔離されていたリフ
レクター（３）を接合して充電式乾電池（５）とバルブ
（２）とがワイヤーｂ、及びｃをリフレクター（３）に
配線されたワイヤーａによって接続されるスイッチ回路
（９）にってバルブ（２）の点灯がONされる。この際、
バルブ（２）の点灯による発光は接合されたリフレクタ
ー（３）によって反射集束し、レンズ（10）中央の凸レ
ンズ（10a）により更に集光されることになる。

そこで、懐中電灯として使用されたルームランプ本体
（１）をヘッドライニング等、車体（８）側への装着に
戻す場合は、車体側装着口縁（8a）へルームランプ本体
（１）両側に有するノブ（６）の係合ツメ（6a）を押し
開いて係合させて装着し、この装着と同時に車体側電源
（13）とルームランプスイッチ（14）の切換えでバルブ
（２）を点灯するルームランプ回路とがソケットコンセ
ット（15）により接続し、また充電式乾電池（５）がソ
ケットコンセット（12）の接続で車体側電源よりの充電
装置（４）によって充電される。この充電式乾電池
（５）の充電の際、リフレクター（３）が、バルブ
（２）より離反してスイッチ回路（９）が切られた充電
式乾電池（５）よりバルブ（２）へは電流が流れないよ
うになっている。即ち、ルームランプ本体（１）を車体
（８）側に装着しようとしてもスイッチ回路がONしてい
ると車体（８）側より突設されたストッパー（11）がス
イッチノブ（3a）或いはリフレクター（３）に突当って
車体側装着口縁（8a）と係合ツメ（6a）とが係合出来
ず、装着されないが、スイッチ回路がOFFにされている
とストッパー（11）が、スイッチノブ（3a）摺動の摺動
孔（1b）を貫通するので係合ツメ（6a）が、車体（８）
側に係合して装着される。そこで、車体側電源（13）に
よって充電式乾電池（５）が充電される一方、ルームラ
ンプスイッチ（14）のON−OFFによりバルブ（２）は点
灯及び消灯される。

考案の効果 以上の結果、本考案は自動車用ルームランプを着脱自在
にすることにより車体側より取外して懐中電灯として、
屋外でのレジャーまたは緊急時に有効利用出来る。そし
て機能の多様化で部品点数が増しコストアップする傾向
にある自動車において、部品の他用化で安価に抑えるこ
とが出来、しかも懐中電灯としての使用時のスイッチ回
路のON−OFFが、リフレクターを摺動するスイッチノブ
操作で出来ると共に、該リフレクターをバルブ側に寄せ
ることが出来るので集光を可能として光度アップするこ
とも出来、このようにし操作で多機能が成就される為に
装置構造を小型化することとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の自動車用ルームランプ構造図であっ
て、（Ａ）は断面図、（Ｂ）は正面図である。第２図は
その自動車用ルームランプの回路図である。 １……ルームランプ本体、1a……バルブソケット、1b…
…摺動孔、２……バルブ、３……リフレクター、3a……
スイッチノブ、４……充電装置、５……充電式乾電池、
６……ノブ、6a……係合ツメ、７……スプリング、８…
…車体、8a……車体側装着口縁、９……スイッチ回路、
10……レンズ、10a……凸レンズ、11……ストッパー、1
2……ソケットコンセット、13……車体側電源、14……
ルームランプスイッチ、15……ソケットコンセット。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 牧原 博明 愛知県岡崎市橋目町字中新切１番地 日本 自動車エンジニアリング株式会社岡崎事業 所内 (56)参考文献 実開 昭59−117551（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−108647（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−139844（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−69643（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−189251（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−139844（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−84103（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車体側電源によりバルブが点灯されて車室
   内を照明するルームランプにおいて、車体側との係合が
   される係合ツメを押すことによって外すノブが設けられ
   た車体との脱着自在構造を成すルームランプ本体と、該
   ルームランプ本体に充電式乾電池及びバルブを有し、そ
   のバルブに対し両側より離合するリフレクターを有し、
   該リフレクターがスイッチノブの操作で摺動され、共に
   該リフレクターを接合させると充電式乾電池に導通して
   バルブが点灯するスイッチ回路とを具備することを特徴
   とする自動車用ルームランプ。