JPH0640367U - 車両用エンジンの始動装置 - Google Patents

車両用エンジンの始動装置

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JPH0640367U
JPH0640367U JP7554192U JP7554192U JPH0640367U JP H0640367 U JPH0640367 U JP H0640367U JP 7554192 U JP7554192 U JP 7554192U JP 7554192 U JP7554192 U JP 7554192U JP H0640367 U JPH0640367 U JP H0640367U
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temperature
air conditioner
engine
switch
signal
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弘明 小島
俊久 戸田
忠志 脇谷
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室内の冷房運転を開始させるべく遠隔操作
によりエンジンの始動制御を行う場合に、そのエンジン
の始動が無駄になる事態を未然に防止すること。 【構成】 CPU8は、オートエアコンユニット34の
エアコンスイッチ40がオンされている状態で携帯形送
受信機1からの動作指令信号Scを受信したときには、
通常のエンジン始動動作を行う。また、CPU8は、エ
アコンスイッチ40がオフされている状態で携帯形送受
信機1からの動作指令信号Scを受信したときには、サ
ーミスタ18により検知される車室内温度が設定温度
(0℃)以下若しくは補助設定温度(28℃)以上ある
ことを前提条件としてエンジンを始動させ、このような
エンジン始動時においては、ブロワスイッチ38及びエ
アコンスイッチ40の状態と無関係にオートエアコンユ
ニット34によるオートモードの空調運転を開始させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用エンジンの始動を遠隔地からの信号により行い得るようにし た車両用エンジンの始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冬期においてはエンジンの暖機運転及び車室内の暖房運転を目的と し、また、夏期においては車室内の冷房運転を目的として、遠隔地に停車した自 動車のエンジンを運転者が携帯した遠隔操作用送信機からの電波信号により始動 させるようにした装置が実用に供されているが、このような暖房運転或は冷房運 転は、空調装置が予め暖房モード或は冷房モードに切換えらていることを前提条 件として行われるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記構成では、遠隔操作によるエンジン始動時に車室内の暖房運転或は冷房運 転を同時に行う場合には、空調装置を予め暖房モード或は冷房モードに切換えて おく必要があるが、実際にはこのような切換操作を忘れることが多いという事情 がある。このため、上記のような切換操作を忘れた場合、冬期においては、エン ジンの暖機運転というもう一つの目的が達せられるから、それほど無駄にはなら ないが、夏期においては、エンジンが無駄に継続運転されることになって、大き な無駄を生ずるという問題点を招くことになる。
【0004】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車室内の冷房運 転を開始させるべく遠隔操作によりエンジンの始動制御を行う場合に、そのエン ジンの始動が無駄になる事態を未然に防止できるなどの効果を奏する車両用エン ジンの始動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記目的を達成するために、冷房運転が可能な空調装置を備えた車両 に設けられ、遠隔操作用送信機からの動作指令信号を受信したときに車両用エン ジンを始動させる制御手段を備えた車両用エンジンの始動装置において、車室内 温度若しくは外気温を検知する温度検知手段と、前記空調装置の冷房運転用スイ ッチがオフした状態で検知信号を出力する状態検知手段とを設けた上で、前記制 御手段を、前記検知信号が出力された状態では、前記温度検知手段による検知温 度が設定温度以下の状態時を除いて前記車両用エンジンの始動を禁止する構成と したものである。
【0006】 この場合、前記制御手段を、前記検知信号が出力された状態において、前記温 度検知手段による検知温度が前記設定温度より高い値の補助設定温度以上あると きには、前記動作指令信号を受信したときに前記車両用エンジンの始動禁止状態 を解除すると共に、前記空調装置を前記冷房運転用スイッチと無関係に冷房運転 が行われる状態に切換える構成としても良い。
【0007】 また、前記制御手段を、前記空調装置による冷房運転時には当該空調装置を内 気循環モードに切換える構成とすることが望ましい。
【0008】
【作用】
請求項1に記載の車両用エンジンの始動装置では、制御手段は、状態検知手段 から検知信号が出力された状態、つまり空調装置の冷房運転用スイッチがオフし ている状態においては、温度検知手段が検知する車室内温度或は外気温が設定温 度以下の状態時を除いて車両用エンジンの始動を禁止するようになる。従って、 夏期のように車室内温度或は外気温が比較的高い状態において、遠隔操作用送信 機の携帯者が、冷房運転用スイッチを予めオンしておくことを忘れて動作指令信 号の送信操作を行った場合には、車両用エンジンが始動されることがなくなるも のであり、エンジンが無駄に継続運転される虞がなくなる。また、車室内温度或 は外気温が設定温度以下の状態時において、動作指令信号の送信操作が行われた ときには、前記冷房運転用スイッチの状態とは無関係にエンジンが始動されるか ら、遠隔操作によりエンジンの暖機運転を行い得るようになる。
【0009】 請求項2に記載の車両用エンジンの始動装置では、制御手段は、状態検知手段 から検知信号が出力された状態(空調装置の冷房運転用スイッチがオフしている 状態)であっても、温度検知手段が検知する車室内温度或は外気温が前記設定温 度より高い値の補助設定温度以上あるときには、遠隔操作装置からの動作信号を 受信したときに車両用エンジンの始動禁止状態を解除すると共に、空調装置を冷 房運転用スイッチと無関係に冷房運転が行われる状態に切換えるようになる。従 って、夏期のように車室内温度或は外気温が比較的高い状態において、遠隔操作 用送信機の携帯者が、冷房運転用スイッチを予めオンしておくことを忘れて動作 指令信号の送信操作を行った場合には、車両用エンジンの始動に伴い車室内の冷 房運転が行われるようになり、エンジンの始動が無駄になる虞がなくなる。
【0010】 また、請求項3に記載の車両用エンジンの始動装置では、遠隔操作によるエン ジンの始動及び車室内の冷房運転の開始時において、空調装置が内気循環モード に切換えられることになるから、その冷房効率が向上するようなる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例について図面を参照しながら説明する。 図1には、自動車用エンジンの始動装置の電気的構成が示されている。この図 1において、特定小電力形規格の携帯型送受信機1(本考案でいう遠隔操作用送 信機に相当)は、自動車の運転者が携帯するものであり、その操作に応じて所定 コードの動作指令信号Scをアンテナ1aを通じた電波信号により送信すると共 に、アンテナ1aを通じた受信内容を図示しない表示器により表示する機能を有 する。尚、実際には、携帯型送受信機1は、自動車のドアロック機構の解錠及び 施錠を指令するための動作指令信号、エアコンの駆動を指令する動作指令信号な ども送信する構成となっているが、ここでは説明の簡単化を図るために割愛して いる。
【0012】 携帯型送受信機1と対をなす特定小電力形規格の送受信ユニット2は、アンテ ナ2aを一体的に有したもので、自動車の車室内におけるリアトレイのように電 波の遮蔽物の影にならない見通しの良い場所(電波受信状況の良い場所)に設置 される。
【0013】 この送受信ユニット2は、アンテナ2aを通じて携帯型送受信機1との間で電 波信号の授受を行うように構成されており、前記動作指令信号Scを受信する動 作と、後述の制御ユニット3から与えられる始動完了信号Skを携帯型送受信機 1にフィードバックする機能を有する。尚、斯かる送受信ユニット2は、その電 源を制御ユニット3内の電源回路4から受ける構成となっており、制御ユニット 3との間で入出力回路5を介して信号の授受を行うようになっている。
【0014】 さて、以下においては、制御ユニット3について関連した部分の構成と共に説 明する。即ち、この制御ユニット3は、自動車の車室内における例えばコラムカ バー内、或はインストルメントパネルなどに設置されるものであり、前記電源回 路4は、車載バッテリ6の電源端子+Bから給電されるようになっており、送受 信ユニット2用及び制御ユニット3用の各電源出力を電源端子+Vccから発生す る。
【0015】 バッテリ電圧監視回路7は、電源回路4を通じて車載バッテリ6の出力電圧を 監視し、その監視電圧が所定の下限電圧(自動車用エンジンのスタータ回路を正 常に動作させ得る電圧)より低くなったときに電圧不足信号Sfを発生するよう になっており、この電圧信号Sfを制御ユニット3内のCPU8(本考案でいう 制御手段に相当)に与えるようになっている。
【0016】 エンジン始動検知回路9は、エンジン回転数及び点火装置の状態などに基づい てエンジンが正常に始動されたか否かを検知し、正常な始動状態を検知したとき には始動信号Saを発生してCPU8に与えるようなっている。
【0017】 ACCリレー10は動作状態で自動車のACC回路を形成し、IGリレー11 は動作状態で自動車のイグニッション回路を形成し、スタータリレー12は動作 状態でエンジンのスタータ回路を形成するものであり、これら各リレー10、1 1、12は、CPU8によりドライバ10a、11a、12aを介して動作され る構成となっている。この場合、特にIGリレー11についてのみ常開形のリレ ー接点11bを図示しており、そのリレー接点11bは、車載バッテリ6の電源 端子+Bと電源ラインLaとの間に接続されており、この電源端子+Bと電源ラ インLaとの間にはイグニッションスイッチ13も接続されている。つまり、リ レー接点11bとイグニッションスイッチ13とは並列接続された状態となって いる。
【0018】 CPU8には、制御ユニット3の外部に設けられたパーキングブレーキスイッ チ14、ボンネットスイッチ15、ドアロック検知スイッチ16、シフトポジシ ョンスイッチ17からの各信号が入力回路14a〜17aを介して入力される構 成となっている。
【0019】 この場合、パーキングブレーキスイッチ14は、自動車のパーキングブレーキ が動作位置にある状態でブレーキ動作信号S1を発生し、ボンネットスイッチ1 5は、自動車のボンネットが閉鎖されている状態でボンネット閉鎖信号S2を発 生し、ドアロック検知スイッチ16は、自動車のドアロック機構が全て施錠状態 にあるときにドアロック信号S3を発生し、シフトポジションスイッチ17は、 トランスミッションのシフトポジションがパーキング位置(但し、オートマチッ クトランスミッションの場合であり、マニュアルトランスミッションの場合はニ ュートラル位置となる)にある状態でパーキング信号S4を発生する。
【0020】 温度検知手段としてのサーミスタ18は、例えば車室内温度を検出するように 設けられており、その一端がグランド端子に接続され、他端が分圧抵抗19を介 して電源端子+Vccに接続されている。従って、サーミスタ18及び分圧抵抗1 9の共通接続点からは、サーミスタ18の検知温度が低くなるほど高レベルとな る電圧信号Vdが出力されるものであり、その電圧信号Vdは、コンパレータ2 0の非反転入力端子(+)及びコンパレータ21の反転入力端子(−)に与えら れる。
【0021】 上記コンパレータ20の反転入力端子(−)には、第1の基準電圧発生回路2 0aからの基準電圧信号V1が入力されるようになっており、この基準電圧信号 V1のレベルは、前記電圧信号Vdにより示されるサーミスタ18の検知温度に 換算した場合に0℃(本考案でいう設定温度に相当)となるように調整されてい る。従って、コンパレータ20からは、サーミスタ18が検知する車室内温度が 上記設定温度(0℃)以下であった場合に、Vd>V1の関係となってハイレベ ル信号より成る低温信号Sxが出力されるものであり、その低温信号SxはCP U8に与えられる。
【0022】 前記コンパレータ21の非反転入力端子(+)には、第2の基準電圧発生回路 21aからの基準電圧信号V2が入力されるようになっており、この基準電圧信 号V2のレベルは、前記電圧信号Vdにより示されるサーミスタ18の検知温度 に換算した場合に例えば28℃(本考案でいう補助設定温度に相当)となるよう に調整されている。従って、コンパレータ21からは、サーミスタ18が検知す る車室内温度が上記補助設定温度(28℃)以上であった場合に、V2>Vdの 関係となってハイレベル信号より成る高温信号Syが出力されるものであり、そ の高温信号SyはCPU8に与えられる。
【0023】 制御ユニット3の端子Q1、Q2間には、pnp形トランジスタ22のエミッ タ・コレクタ間が接続されており、このトランジスタ22は、CPU8からの信 号によりnpn形トランジスタ23aを含むベースバイアス回路23を通じてオ ンオフ制御されるようになっている。また、端子Q2は、プルダウン抵抗24を 介してグランド端子に接続されていると共に、インバータ25を介してCPU8 の入力端子D1に接続されている。尚、このインバータ25は本考案でいう状態 検知手段に相当するものであるが、その機能については後述する。
【0024】 制御ユニット3の端子Q3、Q4は、夫々ダイオード26、27を各別に介し てnpn形トランジスタ28のコレクタに接続されており、このトランジスタ2 8のエミッタはグランド端子に接続されている。この場合、上記トランジスタ2 8は、CPU8からの信号によりベースバイアス回路28aを介してオンオフ制 御される構成となっている。また、上記端子Q4は、バッファ回路29を介して CPU8の入力端子D2に接続されている。
【0025】 制御ユニット3の端子Q5は、図示極性のダイオード30及びnpn形トラン ジスタ31のコレクタ・エミッタ間を介してグランド端子に接続されており、こ のトランジスタ31は、ベースバイアス回路31aを介してオンオフ制御される 構成となっている。尚、トランジスタ31のコレクタは、プルアップ抵抗32を 介して電源端子+Vccに接続されている。
【0026】 制御ユニット3の端子Q6は、npn形トランジスタ33のコレクタ・エミッ タ間を介してグランド端子に接続されており、このトランジスタ33は、前記ト ランジスタ31のオフ状態でのみオンするように接続されている。
【0027】 一方、空調装置としてのオートエアコンユニット34は、前記電源ラインLa から給電されるもので、概略次のような構成となっている。即ち、ブロワモータ 35は、オートエアコンユニット34内に車室内或は車室外の空気を吸入すると 共にその吸入空気を車室内へ吹き出すためのもので、電源ラインLaからリレー 接点36a及び風量調節回路37を介して通電されるように接続されている。
【0028】 上記風量調節回路37は、図示のような接点配置のブロワスイッチ38が送風 運転位置(オートモード位置AUTO、マニュアルモード位置MANUAL)へ 切換えられたときに、前記リレー接点36a用のリレーコイル36bに通電して ブロワモータ35の通電路を形成すると共に、その送風運転位置に応じてブロワ モータ35の送風量を切換えるための周知構成のものである(特に、ブロワスイ ッチ38がオートモード位置AUTOにある場合には吹き出し空気の温度と車室 内の温度の差に応じて送風量の調節を行う)。尚、ブロワスイッチ38は、図示 しないレバーの操作に応じてオフ位置OFFからオートモード位置AUTO及び マニュアル位置MANUALへ選択的に切換えられるもので、オートモード位置 AUTOにおいてオン状態となる接点38a、38bが風量調節回路37に接続 されている(マニュアルモード位置MUNUAL用の端子は図示せず)。
【0029】 エアコンアンプ39は、CPUなどを含んで構成されており、エアコンスイッ チ40(本考案でいう冷房運転用スイッチに相当)のオン状態では、車室内温度 、日射量、外気温及び前記ブロワスイッチ38のオン状態などに基づいて、冷凍 サイクル用コンプレッサの運転制御、吹出口切換ダンパ及びエアミックスダンパ の開閉制御などを行う周知構成のものである。尚、エアコンスイッチ40のオン 状態では前記リレーコイル38bに通電される接続となっている。
【0030】 この場合、エアコンスイッチ40の両端は、夫々前記制御ユニット3の端子Q 1及びQ2に接続されている。従って、エアコンスイッチ40がオフされた状態 では、制御ユニット3内において、インバータ25からハイレベル信号が出力さ れるようになり、このハイレベル信号は、エアコンスイッチ40がオフされたこ とを示す検知信号Sd1としてCPU8の入力端子D1に与えられることになる。 また、前記ブロワスイッチ38の接点38a及び38bは、夫々制御ユニット3 の端子Q3及びQ4に接続されており、これにより、ブロワスイッチ38がオフ された状態では、制御ユニット3内において、バッファ回路29からハイレベル 信号が出力されるようになり、このハイレベル信号は、ブロワスイッチ38がオ フされたことを示す補助検知信号Sd2としてCPU8の入力端子D2に与えられ ることになる。
【0031】 内外気切換用サーボモータ41は、オートエアコンユニット34を外気導入モ ード及び内気循環モードの何れかに切換えるための周知構成のものである。この 内外気切換用サーボモータ41は、電源ラインLaから給電されるようになって おり、端子Aを介して通電されたときに外気導入モード状態に切換え、端子Bを 介して通電されたときに内気循環モードに切換える。この場合、端子Aは、内外 気切換スイッチ42の接点(c−a)間を介して制御ユニット3の出力端子Q6 に接続され、端子Bは、内外気切換スイッチ42の接点(c−b)間を介して上 記出力端子Q6に接続されていると共に、制御ユニット3の出力端子Q5に直接 接続されている。
【0032】 さて、図2には、前記CPU8による制御プログラムのうち、本考案の要旨に 関係したエンジン始動制御ルーチンの内容が概略的に示されており、以下これに ついて関連した作用と共に説明する。
【0033】 即ち、図2に示すエンジン始動制御ルーチンは、送受信ユニット2から動作指 令信号Scが与えられたときに実行されるもので、この制御ルーチンに移行した ときには、まず、検知信号Sd1の入力の有無を判断し(ステップA1)、検知信 号Sd1が入力された状態、つまりエアコンスイッチ40がオフされている状態で は、低温信号Sx及び高温信号Syの入力状態を順次判断する(ステップA2, A3)。低温信号Sx及び高温信号Syの何れかが入力された状態、つまり、サ ーミスタ18が検知する車室内温度が設定温度(0℃)以下若しくは補助設定温 度(28℃)以上の状態では、所定の始動条件が満たされているか否かを判断す るステップA4へ移行するが、低温信号Sx及び高温信号Syが何れも入力され ていない状態では、そのままリターンする。
【0034】 上記ステップA4は、前記検知信号Sd1が入力されていない状態(ステップA 1で「NO」)、つまりエアコンスイッチ40がオンされている状態でも実行さ れるもので、このステップA4での判断基準となる始動条件としては、例えば、 電圧不足信号Sf及び始動信号Saが入力されておらず、尚且つブレーキ動作信 号S1、ボンネット閉鎖信号S2、ドアロック信号S3、パーキング信号S4が 全て入力されている状態、(つまり車載バッテリ6の出力電圧がエンジンを始動 させるに十分な状態にあること、エンジンが既に始動していないこと、パーキン グブレーキが動作していること、自動車のボンネットが閉鎖されていること、自 動車のドアロック機構が全て施錠状態にあること、自動車のシフトポジションが パーキングポジションにあることが全て満たされた状態)が設定されている。
【0035】 ステップA4において、始動条件が満たされていないと判断した場合には、そ のままリターンするが(但し、このリターン時には、始動条件が満たされていな い旨を示す信号を携帯型送受信機1側へフィードバックすることが望ましい)、 始動条件が満たされていると判断した場合には、IGリレー11を動作させて電 源ラインLaをバッテリ6に接続すると共に、その後に所定時間τ0 が経過した ときにスタータリレー12を動作させてエンジンを始動させる(ステップA5、 A6、A7)。
【0036】 このようなエンジン始動制御の開始後には、エンジン始動検知回路9から始動 信号Saが入力されるまで(つまりエンジンが正常に始動されるまで)、若しく は所定の上限動作時間ΔT(例えば2秒程度)が経過するまで待機し(ステップ A8、A9)、エンジンが正常に始動されることなく上限動作時間ΔTが経過し たときには、IGリレー11及びスタータリレー12を動作停止させるステップ A10を実行してリターンする。
【0037】 これに対して、エンジンの正常な始動に応じて始動信号Saが入力されたとき には、スタータリレー12を動作停止させると共に、携帯型送受信機1側へ送受 信ユニット2を通じて始動完了信号Skをフィードバックする(ステップA11 、A12)。尚、この場合のスタータリレー12の動作停止制御は、エンジンの 始動を見計らった時間制御により行うようにしても良い。また、始動完了信号S kを受けた携帯型送受信機1においては、その受信内容を図示しない表示器に表 示する構成となっており、携帯型送受信機1の操作者は、動作指令信号Scの送 信操作後に所定時間が経過してもエンジンが始動した旨の表示が行われなかった 場合には、動作指令信号Scの送信操作を再度行うことになる。
【0038】 上記のような始動完了信号Skの送信後には、トランジスタ31をオンさせる (ステップA13)。このようにトランジスタ31がオンされると、トランジス タ33がオフされて内外気切換スイッチ42の機能が無効化されると共に、内外 気切換用サーボモータ41が端子B及び上記トランジスタ31を介して通電され るようになり、以てオートエアコンユニット34が内気循環モードに切換えられ る。
【0039】 この後には、補助検知信号Sd2の入力状態を判断し(ステップA14)、補助 検知信号Sd2が入力された状態、つまりブロワスイッチ38がオフされている状 態では、トランジスタ28をオンさせる(ステップA15)。このようにトラン ジスタ28がオンされると、ブロワスイッチ38の接点38a及び38b間がト ランジスタ28により接続された状態となるため、当該ブロワスイッチ38がオ ート位置AUTOへ切換えられた場合と等価の状態となり、これにより風量調節 回路37がブロワモータ35をオートモードに応じた送風量で運転開始させるよ うになる。また、補助検知信号Sd2が入力されていない状態、つまりブロワスイ ッチ38がオンされている状態では、上記ステップA15をジャンプする。
【0040】 次いで、検知信号Sd1の入力状態を再判断し(ステップA16)、検知信号S d1が入力された状態、つまりエアコンスイッチ40がオフされている状態では、 トランジスタ22をオンさせ(ステップA17)、この後にリターンする。この ようにトランジスタ22がオンされると、エアコンスイッチ40の両端がトラン ジスタ22により接続されてこれがオンされた場合と等価の状態になるため、エ アコンアンプ39が、車室内温度、日射量及び外気温などに基づいて、冷凍サイ クル用コンプレッサの運転制御、吹出口切換ダンパ及びエアミックスダンパの開 閉制御などを行うようになり、以てオートエアコンユニット34によるオートモ ードでの空調運転が開始される。また、検知信号Sd1が入力されていない状態、 つまりエアコンスイッチ40がオンされている状態では、上記ステップA17を ジャンプしてリターンする。
【0041】 以上要するに、CPU8は、エアコンスイッチ40がオンされている状態で携 帯形送受信機1からの動作指令信号Scを受信したときには、通常のエンジン始 動動作を行うものであり、これに応じてオートエアコンユニット34によるオー トモードの空調運転が開始される。但し、このときにブロワスイッチ38がオフ されていたときには、CPU8は、ブロワモータ35を上記ブロワスイッチ38 と無関係にオートモードにて運転開始させる。また、CPU8は、エアコンスイ ッチ40がオフされている状態で携帯形送受信機1からの動作指令信号Scを受 信したときには、サーミスタ18により検知される車室内温度が設定温度(0℃ )以下若しくは補助設定温度(28℃)以上あることを前提条件としてエンジン を始動させるものであり、このようなエンジン始動時においては、ブロワスイッ チ38及びエアコンスイッチ40の状態と無関係にオートエアコンユニット34 によるオートモードの空調運転を開始させるものである。
【0042】 従って、携帯形送受信機1の携帯者が、ブロワスイッチ38及びエアコンスイ ッチ40を予めオンしておくことを忘れて動作指令信号Scの送信操作を行った 場合でも、オートエアコンユニット34による車室内の冷房運転或は暖房運転が 行われていない状態でエンジンのみが始動されることがなくなるから、エンジン が無駄に継続運転される虞がなくなるものである。また、オートエアコンユニッ ト34による空調運転(冷房運転若しくは暖房運転)が開始されたときには、当 該オートエアコンユニット34が内気循環モードに強制的に切換えられるから、 その空調運転の効率が向上するようになる。
【0043】 尚、上記実施例では、エアコンスイッチ40がオフされている状態で動作指令 信号Scを受信したときには、サーミスタ18により検知される車室内温度が設 定温度(0℃)以下若しくは補助設定温度(28℃)以上あることを前提条件と してエンジンを始動させる構成としたが、上記のような受信時において、サーミ スタ18の検知温度が設定温度(0℃)以下の状態時を除いてエンジンの始動を 禁止する構成としても良い。このような構成とした場合には、夏期のように車室 内温度或は外気温が比較的高い状態において、携帯形送受信機1の携帯者が、エ アコンスイッチ40を予めオンしておくことを忘れて動作指令信号Scの送信操 作を行った場合には、エンジンが始動されることがなくなるから、エンジンが無 駄に継続運転される虞がなくなるものである。また、上記実施例では、サーミス タ18により車室内温度を検知するようにしたが、外気温を検知する構成として も良いものである。
【0044】
【考案の効果】
以上の説明によって明らかなように請求項1に記載の車両用エンジンの始動装 置では、遠隔操作によりエンジンの始動制御を行う場合に、冷房運転用スイッチ がオフされている状態においては、車室内温度若しくは外気温が設定温度以下の 状態時を除いてエンジンの始動が禁止される構成としたから、冷房運転用スイッ チの操作忘れに起因して上記エンジンの始動が無駄になるような事態を未然に防 止できるという実用的な効果を奏するものである。
【0045】 また、請求項2に記載の車両用エンジンの始動装置では、遠隔操作によりエン ジンの始動制御を行う場合に、冷房運転用スイッチがオフされている状態で車室 内温度若しくは外気温が前記設定温度より高い値の補助設定温度以上あるときに は、前述したエンジンの始動禁止状態を解除して、前記冷房運転スイッチと無関 係に空調装置による冷房運転が行われる構成としたから、遠隔操作によるエンジ ンの始動が、冷房運転用スイッチの操作忘れに起因して無駄になる事態を確実に 防止できるようになるものである。
【0046】 さらに、請求項3に記載の車両用エンジンの始動装置では、上記のような空調 装置による冷房運転が行われる場合には、その空調装置を内気循環モードへ強制 的にに切換える構成としたから、冷房運転時の効率向上を図り得るようになるも のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す電気回路構成図
【図2】CPU(制御手段)の制御内容を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
図面中、1は携帯型送受信機(遠隔操作用送信機)、2
は送受信ユニット、3は制御ユニット、8はCPU(制
御手段)、18はサーミスタ(温度検知手段)、25は
インバータ(状態検知手段)、34はオートエアコンユ
ニット(空調装置)、35はブロワモータ、38はブロ
ワスイッチ、39はエアコンアンプ、40はエアコンス
イッチ(冷房運転用スイッチ)、41は内外気切換用サ
ーボモータを示す。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷房運転が可能な空調装置を備えた車両
    に設けられるものであって、遠隔操作用送信機からの動
    作指令信号を受信したときに車両用エンジンを始動させ
    る制御手段を備えた車両用エンジンの始動装置におい
    て、 車室内温度若しくは外気温を検知する温度検知手段と、 前記空調装置の冷房運転用スイッチがオフした状態で検
    知信号を出力する状態検知手段とを設け、 前記制御手段は、前記検知信号が出力された状態では、
    前記温度検知手段による検知温度が設定温度以下の状態
    時を除いて前記車両用エンジンの始動を禁止するように
    構成されていることを特徴とする車両用エンジンの始動
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記検知信号が出力さ
    れた状態において、前記温度検知手段による検知温度が
    前記設定温度より高い値の補助設定温度以上あるときに
    は、前記動作指令信号を受信したときに前記車両用エン
    ジンの始動禁止状態を解除すると共に、前記空調装置を
    前記冷房運転用スイッチと無関係に冷房運転が行われる
    状態に切換えるように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の車両用エンジンの始動装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記空調装置による冷
    房運転時には、その空調装置を内気循環モードに切換え
    るように構成されていることを特徴とする請求項2記載
    の車両用エンジンの始動装置。
JP7554192U 1992-10-30 1992-10-30 車両用エンジンの始動装置 Pending JPH0640367U (ja)

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