JPH0639191B2 - 昇華転写式インクリボン - Google Patents
昇華転写式インクリボンInfo
- Publication number
- JPH0639191B2 JPH0639191B2 JP61141140A JP14114086A JPH0639191B2 JP H0639191 B2 JPH0639191 B2 JP H0639191B2 JP 61141140 A JP61141140 A JP 61141140A JP 14114086 A JP14114086 A JP 14114086A JP H0639191 B2 JPH0639191 B2 JP H0639191B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- dye
- transfer
- ink
- ink ribbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/34—Multicolour thermography
- B41M5/345—Multicolour thermography by thermal transfer of dyes or pigments
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばビデオカメラによる画像、テレビジョ
ン画像等の静止画像をハードコピーする際に使用する昇
華転写式インクリボンに関する。
ン画像等の静止画像をハードコピーする際に使用する昇
華転写式インクリボンに関する。
本発明は、昇華転写式インクリボンであり、基材上に染
料受容層を昇華性インク層とは重ならない位置に形成す
るとともに、基材上に離形層、染料受容層、ガラス転移
温度が40℃以上で吸湿度が2%以下の樹脂よりなる染
料移行防止層、接着層を順次積層形成することにより、
普通紙に対しても鮮明に画像をプリントすることができ
るようにしたものである。
料受容層を昇華性インク層とは重ならない位置に形成す
るとともに、基材上に離形層、染料受容層、ガラス転移
温度が40℃以上で吸湿度が2%以下の樹脂よりなる染
料移行防止層、接着層を順次積層形成することにより、
普通紙に対しても鮮明に画像をプリントすることができ
るようにしたものである。
従来の昇華転写式ハードコピーにおいて、転写体として
例えば基材上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)及びブラック(B)の各昇華性染料層が形成さ
れたインクリボンと被転写体として例えば基材上にポリ
エステル樹脂を主成分とする染料受容層が形成された印
画紙を使用し、画像情報に応じて感熱ヘッドで所要の染
料を印画紙の染料受容層に昇華転写させてカラー画像を
得ている。
例えば基材上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)及びブラック(B)の各昇華性染料層が形成さ
れたインクリボンと被転写体として例えば基材上にポリ
エステル樹脂を主成分とする染料受容層が形成された印
画紙を使用し、画像情報に応じて感熱ヘッドで所要の染
料を印画紙の染料受容層に昇華転写させてカラー画像を
得ている。
上述したように、従来の昇華転写式ハードコピーにおい
て、被転写体として受容層が形成された特殊な印画紙を
用いることが必要であり、普通紙に対してプリントして
鮮明な画像を得ることができなかった。従来普通紙に対
してもプリント可能な方法として、熱溶融転写式インク
リボンを使用するハードコピー方法もあるが、この場
合、インクを一旦溶融させて印画紙に転写させる必要が
あるため、2値印字しかできず、多階調のカラープリン
トは無理であった。このような欠点を解決する試みとし
て、昇華性インク層の上に熱溶融インク層を形成し、感
熱ヘッドで昇華性染料を熱溶融インク層中に転写させる
と同時にこの熱溶融インクを印画紙上に転写させる方法
が提案されている。しかし、この方法による場合、濃度
の非常に淡い色調、特に人の顔の色調などの微妙な表現
の場合、熱溶融インクを充分溶融させるのに必要な熱量
が得にくいため鮮明な画像をプリントすることができな
い。また、染料受容層となる熱溶融インク層がワックス
系インクであるため、安定性がない。更に、カラープリ
ントを得るために、複数の原色を重ね打ちする際、前に
転写されたインク層を再溶融させることになるため、プ
リントの解像度を劣化させるという問題点もあった。
て、被転写体として受容層が形成された特殊な印画紙を
用いることが必要であり、普通紙に対してプリントして
鮮明な画像を得ることができなかった。従来普通紙に対
してもプリント可能な方法として、熱溶融転写式インク
リボンを使用するハードコピー方法もあるが、この場
合、インクを一旦溶融させて印画紙に転写させる必要が
あるため、2値印字しかできず、多階調のカラープリン
トは無理であった。このような欠点を解決する試みとし
て、昇華性インク層の上に熱溶融インク層を形成し、感
熱ヘッドで昇華性染料を熱溶融インク層中に転写させる
と同時にこの熱溶融インクを印画紙上に転写させる方法
が提案されている。しかし、この方法による場合、濃度
の非常に淡い色調、特に人の顔の色調などの微妙な表現
の場合、熱溶融インクを充分溶融させるのに必要な熱量
が得にくいため鮮明な画像をプリントすることができな
い。また、染料受容層となる熱溶融インク層がワックス
系インクであるため、安定性がない。更に、カラープリ
ントを得るために、複数の原色を重ね打ちする際、前に
転写されたインク層を再溶融させることになるため、プ
リントの解像度を劣化させるという問題点もあった。
本発明は、上記問題点を解決することができる昇華転写
式インクリボンを提供するものである。
式インクリボンを提供するものである。
本発明においては、基材(2)上に染料受容層(4)と昇華性
インク層(7),(8),(9),(10)を両者が互いに重なり
合わない位置に形成して昇華転写式インクリボン(11)
を構成する。
インク層(7),(8),(9),(10)を両者が互いに重なり
合わない位置に形成して昇華転写式インクリボン(11)
を構成する。
この染料受容層(4)を例えばイエロー(Y)、マゼンダ
(M)、シアン(C)及びブラック(B)を1組とする
昇華性インク層(7),(8),(9),(10)の前に形成し、
その大きさは、所定のプリント面に対応する大きさとす
る。この染料受容層(4)の材料としては、昇華性染料を
効率良く受容することができる樹脂、例えばポリエステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
アリレート樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
スチレン樹脂等を使用することができる。また、必要に
応じてTiO2などの白色顔料、紫外線吸収剤、螢光増白
剤、酸化防止剤、界面活性剤等を添加しても良い。更
に、染料がロイコ系染料の場合には、顕色剤を分散させ
ておくこともできる。
(M)、シアン(C)及びブラック(B)を1組とする
昇華性インク層(7),(8),(9),(10)の前に形成し、
その大きさは、所定のプリント面に対応する大きさとす
る。この染料受容層(4)の材料としては、昇華性染料を
効率良く受容することができる樹脂、例えばポリエステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
アリレート樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
スチレン樹脂等を使用することができる。また、必要に
応じてTiO2などの白色顔料、紫外線吸収剤、螢光増白
剤、酸化防止剤、界面活性剤等を添加しても良い。更
に、染料がロイコ系染料の場合には、顕色剤を分散させ
ておくこともできる。
さらに本発明においては、基材(2)上に離形層(3)、染料
受容層(4)、染料移行防止層(5)及び接着層(6)を順次積
層形成する。この離形層(3)は、基材(2)から染料受容層
(4)を被転写体(13)へ充分に転写させるために設ける
ものである。離形層(3)は、(i)シリコン樹脂、フッ
素樹脂等を使用して染料受容層(4)を転写した後、離形
層(3)自体は基材(2)側に残る構成、(ii)ワックス、低
分子ポリスチレン等の低融点樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂等を使用し、加熱により溶融して主に凝集
破壊を起す構成、(iii)酢酸セルロース、エチルセル
ロース等の薄膜で形成し、溶融破壊は起さないが、染料
受容層(4)と共に被転写体(13)側へ転写する構成など
のいずれの構成を採用しても良い。染料移行防止層(5)
は、昇華染料が被転写体(13)側に移行するのを防止す
るために形成する。この染料移行防止層(5)の材料とし
ては、特にガラス転移温度(Tg)が40℃以上で吸湿度が
2%以下(ASTM D570)のものを使用するのが好まし
い。
受容層(4)、染料移行防止層(5)及び接着層(6)を順次積
層形成する。この離形層(3)は、基材(2)から染料受容層
(4)を被転写体(13)へ充分に転写させるために設ける
ものである。離形層(3)は、(i)シリコン樹脂、フッ
素樹脂等を使用して染料受容層(4)を転写した後、離形
層(3)自体は基材(2)側に残る構成、(ii)ワックス、低
分子ポリスチレン等の低融点樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂等を使用し、加熱により溶融して主に凝集
破壊を起す構成、(iii)酢酸セルロース、エチルセル
ロース等の薄膜で形成し、溶融破壊は起さないが、染料
受容層(4)と共に被転写体(13)側へ転写する構成など
のいずれの構成を採用しても良い。染料移行防止層(5)
は、昇華染料が被転写体(13)側に移行するのを防止す
るために形成する。この染料移行防止層(5)の材料とし
ては、特にガラス転移温度(Tg)が40℃以上で吸湿度が
2%以下(ASTM D570)のものを使用するのが好まし
い。
接着層(6)は、染料受容層(4)が基材(2)から被転写体(1
3)側に転写し易くするために形成する。この接着層(6)
の材料としては、熱により軟化又は溶融して接着性が増
し、被転写体(13)と染料受容層(4)との接着力を高め
ることができる材料を選ぶ。この種の材料として、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ワックス、低融点
樹脂(例えば各種炭化水素低重合体)、ロジン系樹脂、
低分子ポリアミド樹脂、ケトン樹脂等を挙げることがで
きる。
3)側に転写し易くするために形成する。この接着層(6)
の材料としては、熱により軟化又は溶融して接着性が増
し、被転写体(13)と染料受容層(4)との接着力を高め
ることができる材料を選ぶ。この種の材料として、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ワックス、低融点
樹脂(例えば各種炭化水素低重合体)、ロジン系樹脂、
低分子ポリアミド樹脂、ケトン樹脂等を挙げることがで
きる。
本発明によれば、染料受容層(4)は転写体側、即ちイン
クリボン(11)側に形成されており、この染料受容層
(4)を被転写体(13)側のプリント面の全面に均一に転
写した後、各色の昇華性インクの転写を得るため、被転
写体(13)自体に染料受容層が設けられていない普通紙
であっても鮮明にプリントすることが可能になる。しか
も、本発明においては染料受容層(4)と被転写体(13)の
間に接着層(6)を介在させているので、インクリボン(1
1)及び被転写体(13)間の接着性が増して転写が容易にな
るとともに、ガラス転移温度の比較的高い樹脂よりなる
染料移行防止層(5)を設けているので、接着層(6)を通し
て被転写体(13)へ昇華性インク(7),(8),(9),(10)が
移行することを防止できる。
クリボン(11)側に形成されており、この染料受容層
(4)を被転写体(13)側のプリント面の全面に均一に転
写した後、各色の昇華性インクの転写を得るため、被転
写体(13)自体に染料受容層が設けられていない普通紙
であっても鮮明にプリントすることが可能になる。しか
も、本発明においては染料受容層(4)と被転写体(13)の
間に接着層(6)を介在させているので、インクリボン(1
1)及び被転写体(13)間の接着性が増して転写が容易にな
るとともに、ガラス転移温度の比較的高い樹脂よりなる
染料移行防止層(5)を設けているので、接着層(6)を通し
て被転写体(13)へ昇華性インク(7),(8),(9),(10)が
移行することを防止できる。
実施例1 第1図に示すように、耐熱滑性層(1)が設けられたポリ
エステルより成る基材(2)上に下記組成を有する厚さ
(乾燥後の厚さ)1μの離形層(3)、厚さ2μの染料受
容層(4)、厚さ2μの染料移行防止層(5)及び厚さ3μの
接着層(6)をグラビア版( 185本/インチ)による塗布
で形成する。
エステルより成る基材(2)上に下記組成を有する厚さ
(乾燥後の厚さ)1μの離形層(3)、厚さ2μの染料受
容層(4)、厚さ2μの染料移行防止層(5)及び厚さ3μの
接着層(6)をグラビア版( 185本/インチ)による塗布
で形成する。
〈離形層〉 〈染料受容層〉 〈染料移行防止層〉 〈接着層〉 次に第3図に示すように、この染料受容層(4)が形成さ
れた基材(2)の次の場所にイエロー(Y)の昇華性イン
ク層(7)、マゼンタ(M)の昇華性インク層(8)、シアン
(C)の昇華性インク層(9)及びブラック(B)の昇華
性インク層(10)を順次形成して本実施例に係るインク
リボン(11)を作製する。
れた基材(2)の次の場所にイエロー(Y)の昇華性イン
ク層(7)、マゼンタ(M)の昇華性インク層(8)、シアン
(C)の昇華性インク層(9)及びブラック(B)の昇華
性インク層(10)を順次形成して本実施例に係るインク
リボン(11)を作製する。
なお、第4図に示すように、プリントの保存性を高める
ためには昇華性インク層(7),(8),(9),(10)の次に
透明な保護層(12)を設けてインクリボン(11)を構成
しても良い。
ためには昇華性インク層(7),(8),(9),(10)の次に
透明な保護層(12)を設けてインクリボン(11)を構成
しても良い。
このインクリボン(11)を使用して、第5図に示すよう
に染料受容層が設けられていない普通紙(13)に対して
昇華転写を行った。
に染料受容層が設けられていない普通紙(13)に対して
昇華転写を行った。
先ず第5図Aに示すように、インクリボン(11)を紙
(13)に接触させ、裏面から感熱ヘッド(14)で加熱し
て接着層(6)及び染料移行防止層(5)と共に染料受容層
(4)を紙(13)面側に全面的に転写させる。次に第5図
Bに示すように、画像情報に応じて所要の昇華性インク
層(7),(8),(9),(10)を順次感熱ヘッド(14)で加
熱して昇華性染料を紙(13)面側に形成された染料受容
層(4)に転写させてカラー画像を再生する。次に第5図
Cに示すように、保護層(12)が形成されたインクリボ
ン(11)を使用した場合には、最後に保護層(12)を染
料受容層(4)上に転写してカラープリント(15)を得
る。このカラープリント(15)は、発色濃度が鮮明であ
り、優れたカラー画像を有していた。
(13)に接触させ、裏面から感熱ヘッド(14)で加熱し
て接着層(6)及び染料移行防止層(5)と共に染料受容層
(4)を紙(13)面側に全面的に転写させる。次に第5図
Bに示すように、画像情報に応じて所要の昇華性インク
層(7),(8),(9),(10)を順次感熱ヘッド(14)で加
熱して昇華性染料を紙(13)面側に形成された染料受容
層(4)に転写させてカラー画像を再生する。次に第5図
Cに示すように、保護層(12)が形成されたインクリボ
ン(11)を使用した場合には、最後に保護層(12)を染
料受容層(4)上に転写してカラープリント(15)を得
る。このカラープリント(15)は、発色濃度が鮮明であ
り、優れたカラー画像を有していた。
実施例2 離形層(3)の材料としては長鎖アルキルペンダント型ア
クリル樹脂、例えばピーロイル1010(商品名、一方社油
脂(株)製)を使用して基材(2)上に乾燥後の厚さが 0.3
μの離形層(3)を形成した後、実施例1と同様に染料受
容層(4)、染料移行防止層(5)及び接着層(6)を順次形成
する。そして、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラッ
クの各昇華性インク層(7),(8),(9),(10)も実施例
1と同様に形成して本実施例に係るインクリボン(11)
を作製する。
クリル樹脂、例えばピーロイル1010(商品名、一方社油
脂(株)製)を使用して基材(2)上に乾燥後の厚さが 0.3
μの離形層(3)を形成した後、実施例1と同様に染料受
容層(4)、染料移行防止層(5)及び接着層(6)を順次形成
する。そして、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラッ
クの各昇華性インク層(7),(8),(9),(10)も実施例
1と同様に形成して本実施例に係るインクリボン(11)
を作製する。
比較例1 第2図に示すように、耐熱滑性層(1)が設けられた基材
(2)上に下記組成を有する厚さ(乾燥後の厚さ)10μの
染料受容層(4)と実施例1と同じ厚さ3μの接着層(6)を
形成する。
(2)上に下記組成を有する厚さ(乾燥後の厚さ)10μの
染料受容層(4)と実施例1と同じ厚さ3μの接着層(6)を
形成する。
〈染料受容層〉 次に上記実施例と同様に各昇華性インク層(7),(8),
(9),(10)及び必要に応じて保護層(12)を形成して
本比較例に係るインクリボンを作製する。
(9),(10)及び必要に応じて保護層(12)を形成して
本比較例に係るインクリボンを作製する。
比較例2 耐熱滑性層が設けられた基材上に下記組成を有するマゼ
ンタの昇華性インク層を形成して本比較例に係るインク
リボンを作製する。
ンタの昇華性インク層を形成して本比較例に係るインク
リボンを作製する。
〈昇華性インク層〉 このインクリボンを使用して染料受容層が設けられてい
ない普通紙に対して昇華転写を行った。これによるプリ
ントは、昇華染料の充分な発色が得られず、不鮮明であ
った。また、プリントを数枚重ねると染料が移行して他
のプリントが汚れるという問題が発生した。
ない普通紙に対して昇華転写を行った。これによるプリ
ントは、昇華染料の充分な発色が得られず、不鮮明であ
った。また、プリントを数枚重ねると染料が移行して他
のプリントが汚れるという問題が発生した。
次に、上記実施例と比較例に係るインクリボンを使用し
て同じ組成に係るマゼンタの昇華転写を行い、反射濃度
と保護層表面への染料の移行状態を測定した。その結果
を表に示す。反射濃度は、反射濃度計マクベスRD514 を
使用して測定したものである。移行状態の測定は、40
℃、相対湿度90%、1週間のエージングの条件で行い、
○は染料の移行が生じたこと、×は染料の移行が生じな
かったことをそれぞれ示す。
て同じ組成に係るマゼンタの昇華転写を行い、反射濃度
と保護層表面への染料の移行状態を測定した。その結果
を表に示す。反射濃度は、反射濃度計マクベスRD514 を
使用して測定したものである。移行状態の測定は、40
℃、相対湿度90%、1週間のエージングの条件で行い、
○は染料の移行が生じたこと、×は染料の移行が生じな
かったことをそれぞれ示す。
〔発明の効果〕 以上述べたように本発明によれば、染料受容層が転写体
側であるインクリボンに形成されるとともに昇華性イン
ク層が染料受容層と重ならない位置に配され、しかも比
較的ガラス転移温度の高い(40℃以上)樹脂からなる
染色移行防止層が形成されているので、インクリボンか
ら被転写体側に染料受容層が転写形成された後に確実に
昇華性インクの転写を行うことができ、被転写体自体に
染料受容層が設けられていない普通紙であっても高鮮
明、高解像度、且つ微妙な階調が表現された安定なカラ
ープリント得られる。
側であるインクリボンに形成されるとともに昇華性イン
ク層が染料受容層と重ならない位置に配され、しかも比
較的ガラス転移温度の高い(40℃以上)樹脂からなる
染色移行防止層が形成されているので、インクリボンか
ら被転写体側に染料受容層が転写形成された後に確実に
昇華性インクの転写を行うことができ、被転写体自体に
染料受容層が設けられていない普通紙であっても高鮮
明、高解像度、且つ微妙な階調が表現された安定なカラ
ープリント得られる。
なお、被転写体が透明である場合には、そのままオーバ
ーヘッドプロジェクタにかけて利用することができる
ーヘッドプロジェクタにかけて利用することができる
【図面の簡単な説明】 第1図は実施例の断面図、第2図は比較例の断面図、第
3図及び第4図は実施例の平面図、第5図は転写工程を
示す図である。 (2)は基材、(4)は染料受容層、(7),(8),(9),(10)
は昇華性インク層である。
3図及び第4図は実施例の平面図、第5図は転写工程を
示す図である。 (2)は基材、(4)は染料受容層、(7),(8),(9),(10)
は昇華性インク層である。
Claims (1)
- 【請求項1】基材上に染料受容層と昇華性インク層が形
成され、上記染料受容層が上記昇華性インク層と重なら
ない位置に配されて成る昇華転写式インクリボンであっ
て、且つ上記基材上に離形層,染料受容層,ガラス転移
温度が40℃以上で吸湿度が2%以下の樹脂よりなる染
料移行防止層,接着層と順次積層形成されていることを
特徴とする昇華転写式インクリボン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61141140A JPH0639191B2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 昇華転写式インクリボン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61141140A JPH0639191B2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 昇華転写式インクリボン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62297184A JPS62297184A (ja) | 1987-12-24 |
JPH0639191B2 true JPH0639191B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=15285099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61141140A Expired - Lifetime JPH0639191B2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 昇華転写式インクリボン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639191B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0525918Y2 (ja) * | 1987-06-17 | 1993-06-30 | ||
DE3856236T2 (de) * | 1987-09-14 | 1999-04-29 | Dai Nippon Insatsu K.K., Tokio/Tokyo | Thermische Übertragungsschicht |
JP2982809B2 (ja) * | 1987-09-14 | 1999-11-29 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写方法 |
JP2897997B2 (ja) * | 1988-10-17 | 1999-05-31 | 株式会社リコー | 昇華型熱転写記録シート |
JPH02179793A (ja) * | 1988-12-29 | 1990-07-12 | Nec Home Electron Ltd | 昇華型熱転写式画像記録方法およびインクリボン |
US5260256A (en) * | 1990-07-27 | 1993-11-09 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Receptor layer transfer sheet, thermal transfer sheet, thermal transfer method and apparatus therefor |
JPH04325280A (ja) * | 1991-04-24 | 1992-11-13 | Sharp Corp | ビデオプリンタ |
US5545605A (en) * | 1993-11-22 | 1996-08-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Thermal transfer printing method and image-forming layer transfer medium |
US5576264A (en) * | 1993-11-24 | 1996-11-19 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Receiving-layer transfer sheet |
GB2458262B (en) * | 2008-02-29 | 2012-11-07 | Illinois Tool Works | Improvements in thermal transfer printing |
TW201204566A (en) * | 2010-07-19 | 2012-02-01 | Hiti Digital Inc | Method of increasing coloring stability of a ribbon and printing device thereof |
US8969245B2 (en) | 2013-03-15 | 2015-03-03 | Illinois Tool Works Inc. | Imagewise priming of non-D2T2 printable substrates for direct D2T2 printing |
JP7375435B2 (ja) * | 2019-09-30 | 2023-11-08 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6025793A (ja) * | 1983-07-25 | 1985-02-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 被熱転写シ−ト |
JPS60222267A (ja) * | 1984-04-19 | 1985-11-06 | Rohm Co Ltd | 昇華式熱転写プリンタ− |
JPS60236794A (ja) * | 1984-05-10 | 1985-11-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 昇華型感熱記録用受像体 |
JPS6144688A (ja) * | 1984-08-09 | 1986-03-04 | Canon Inc | 感熱転写記録方法 |
JPS6184281A (ja) * | 1984-10-02 | 1986-04-28 | Mitsubishi Electric Corp | 熱転写シ−トおよび熱転写記録方法 |
JPS6186289A (ja) * | 1984-10-04 | 1986-05-01 | Mitsubishi Electric Corp | インクシ−ト及び熱転写記録方法 |
-
1986
- 1986-06-17 JP JP61141140A patent/JPH0639191B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62297184A (ja) | 1987-12-24 |
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