JPH0639004U - 接続管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 輸液・輸血セット、血液透析、血液ロ過、血
漿交換等の血液、血液成分の体外循環回路等の途中に設
置して使用されるドリップチャンバ−、血液バッグ、輸
液バッグ等の医療用具の途中に設置される接続管の改良
に関する。 【構成】 医療用具の途中に設置される接続管であっ
て、内管４の外周に隙間６を隔てて外管５を形成し、内
管４の外径を２．３ｍｍから３０．０ｍｍ、前記外管５
の内径を４．２ｍｍから３５．０ｍｍ、前記隙間６を
０．８ｍｍから２８ｍｍに形成した接続管。 【効果】 単一ロットの接続管で径の異なるチュ−ブを
任意に選択して接続することができるので、ロットの省
略化、生産の合理化が可能となり、また使用者側もチュ
−ブの選択にとまどうことなく効率良く治療に専念する
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、輸液・輸血セット、血液透析、血液ロ過、血漿交換等の血液、血液 成分の体外循環回路等の途中に設置して使用されるドリップチャンバ−、血液バ ッグ、輸液バッグ等の医療用具の途中に設置される接続管の改良に関するもので ある。以下ドリップチャンバ−の例について説明する。

【０００２】

【従来技術及び考案が解決しようとする課題】

現在使用されているドリップチャンバ−は、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチ レン、ポリカ−ボネ−ト等の合成樹脂により一体成形したチャンバ−本体の液体 流出管に、ポリ塩化ビニルからなる液体導出チュ−ブを接続するに際して、液体 流出管と液体導出チュ−ブの双方の内外径のクリアランスを約±０．３ｍｍ前後 に設定して、液体導出チュ−ブの先端外周面あるいは先端内周面に溶剤を塗布し て液体流出管に内接着するかあるいは外接着していた。

【０００３】 しかしながら輸液、輸血、血液透析、血液口過、血漿交換等の治療の種別や大 人や小児等の患者の種別により輸液、輸血チュ−ブや体外循環回路チュ−ブの径 が異なるので、これらの各チュ−ブの径に応じて各種の内外径を有する液体導出 管を備えたドリップチャンバ−を遂一準備することはロットが多岐に亘り製造者 並びに使用者の負担となっていた。そこで本考案者は以上の課題を解決するため に鋭意検討を重ねた結果次の考案に到達した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、医療用具の途中に設置される接続管であって、内管４の外周に隙間 ６を隔てて外管５を形成し、内管４の外径を２．３ｍｍから３０．０ｍｍ、前記 外管５の内径を４．２ｍｍから３５．０ｍｍ、前記隙間６を０．８ｍｍから２８ ｍｍに形成した接続管を提供する。

【０００５】

【作用】

径の異なる任意のチュ−ブを１種類のロットで成形された接続管に接続するこ とが可能となる。

【０００６】

【実施例】

以下ドリップチャンバ−の例について説明する。図１は本考案の一例を示すド リップチャンバ−１の一部切欠断面図で、ドリップチャンバ−１は、本体２と、 該本体２の上部（または上側部）に形成された液体流入管３と、本体の下部に形 成された液体流出管４（内管４）により構成されている。

【０００７】 液体流出管４の外周には隙間６を隔てて外管５が形成されている。前記液体流 出管４の外径は、２．３ｍｍから３０．０ｍｍに形成され、前記外管５の内径は ４．２ｍｍから３５．０ｍｍに形成され、前記隙間６は０．８ｍｍから２８ｍｍ に形成される。

【０００８】 前記液体流出管４及び／又は前記外管５には内径が２．０ｍｍから２９．７ｍ ｍ、外径が４．５ｍｍから３５．３ｍｍに形成された液体導出チュ−ブが接続さ れる。内径の小さなチュ−ブは、液体流出管４に外接着され、外径の大きなチュ −ブは外管５に内接着することができる。

【０００９】 前記液体流出管４の外径は液体導出チュ−ブの内径より０．２ｍｍから０．４ ｍｍ小さく形成され、前記外管５の内径は液体導出チュ−ブの外径よりも０．２ ｍｍから０．４ｍｍ小さく形成される。これにより液体導出チュ−ブを液体流出 管４、外管５に若干きつめに圧入することができ強固に接着することができる。

【００１０】 例えば内径２．６ｍｍ、外径３．８ｍｍの液体導出チュ−ブを液体流出管４に 外接着する場合は、液体流出管４の外径は、２．９ｍｍから３．０ｍｍが適当で あり、他方、内径３．４ｍｍ、外径４．９ｍｍの液体導出チュ−ブを外管５に内 接着する場合は外管５の内径は４．６ｍｍが適当である。

【００１１】 液体導出チュ−ブの接続は、チュ−ブの先端外周面（又は先端内周面）に溶剤 を塗布して、液体流出管４、外管５に外接着、内接着しても良いし、隙間６を適 宜調整してチュ−ブを隙間６の間に圧入嵌合することができる。以上ドリップチ ャンバ−の例について説明したが、本考案は輸液・輸血セット、血液バッグ、輸 液バッグ等のあらゆる医療用具に適用することができる。

【００１２】

【考案の効果】

単一ロットの接続管で径の異なるチュ−ブを任意に選択して接続することがで きるので、ロットの省略化、生産の合理化が可能となり、また使用者側もチュ− ブの選択にとまどうことなく効率良く治療に専念することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例を示すドリップチャンバ−の一部
切欠断面図である。

【符合の説明】

１ ドリップチャンバ− ２ 本体 ３ 液体流入管 ４ 液体流出管（内管） ５ 外管 ６ 隙間 ７ 液体導出チュ−ブ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 医療用具の途中に設置される接続管であ
   って、内管４の外周に隙間６を隔てて外管５を形成し、
   内管４の外径を２．３ｍｍから３０．０ｍｍ、前記外管
   ５の内径を４．２ｍｍから３５．０ｍｍ、前記隙間６を
   ０．８ｍｍから２８ｍｍに形成したことを特徴とする接
   続管。