JPH063862U - 瓶 栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】瓶体内の内容物（液体）を容器等に注ぐ際にキ
ャップ部が邪魔になるような虞れのない、実用性極めて
大なる瓶栓を提供する。 【構成】瓶体Ｂの首部B1に嵌装可能なリング部１を形成
する。リング部１外周に連結杆部３を延設する。連結杆
部３の先端に、瓶体Ｂの口部B2に脱着自在に被嵌するキ
ャップ部２を設ける。連結杆部３の端部からリング部１
方向へ舌辺部４を延設する。舌辺部４の先端に係止用突
起５を設ける。キャップ部２外周に、係止用突起５に係
脱自在に係合する通孔26を備えた突片24を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は瓶体の口部を開閉自在に被蓋する、合成樹脂からなる瓶栓に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、瓶体の首部に嵌装するリング部と、瓶体の口部に脱着自在に被嵌す るキャップ部とを連結杆部により連結して、前記キャップ部を瓶体に繋いでその 紛失を防ぎつつ、キャップ部で瓶体口部を開閉自在に被蓋する、合成樹脂製の瓶 栓が知られている（例えば、実公昭33−14285 号公報参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし乍ら上記従来の瓶栓によれば、口部を開いて瓶体内の内容物（液体）を 容器等に注ぐ場合、キャップ部が口部前方に垂れ下がって口部から流れ出る液体 を遮るので、キャップ部が垂れ下がらないよう首部外面に押さえつけながら瓶体 を傾けなければならない不具合があった。

【０００４】 本考案はこのような従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、口部から外したキャップ部が瓶体外面に添接されるようにして、瓶体内 の内容物（液体）を容器等に注ぐ際に、キャップ部を押さえつけながら瓶体を傾 けねばならないような従来不具合を解消することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前述の目的を達成するために、本考案に係る瓶栓は、瓶体の首部に嵌装するリ ング部と、瓶体の口部に脱着自在に被嵌するキャップ部と、それらリング部とキ ャップ部を連結する連結杆部とを合成樹脂で一体成形した瓶栓であって、前記連 結杆部の端部からリング部方向へ舌辺部を延設してその先端に係止用突起を設け ると共に、該係止用突起に係脱自在に係合する通孔を備えた突片をキャップ部外 周に設けてなることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

以上の構成によれば、舌辺部を下方へ折曲させて瓶体の首部外面に沿わしめつ つ、瓶体首部にリング部を嵌装すると、舌辺部先端に設けた係止用突起が首部外 面に突出し、口部から外したキャップ部をその突起方向へ折り返し、該キャップ 部外周に設けた突片の通孔を係止用突起に係合せしめることにより、同キャップ 部が瓶体外面に添接状に係止される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係る瓶栓の一実施例を図１〜３を参照して説明する。 図面は、所望の剛性と弾性を備えた合成樹脂材を用いて、リング部１、キャッ プ部２、連結杆部３、舌辺部４を一体成形してなる本実施例の瓶栓Ａを表し、該 瓶栓Ａは、瓶体Ｂの首部B1に装着される。

【０００８】 リング部１は、瓶体Ｂの首部B1外径より一回り大きな内径をもって成形した環 状体11の内周に、半円形状のストッパー片12を等間隔ごとに突設してなる。

【０００９】 ストッパー片12は、首部B1を挿通させた際に各ストッパー片12先端が首部B1外 周に摺接可能に突設するをもって、首部B1に嵌装したリング部１のずり落ちを防 止する。

【００１０】 キャップ部２は、瓶体Ｂの口部B2を被蓋可能な栓体21の外周に、滑止め用の凹 部22と凸部23を交互に形成すると共に、同外周の適宜位置に突片24を延設し、且 つ、栓体21内周には口部B2の口縁***部B20 に係脱自在に係合する突条25を形成 してなり、該突条25と前記***部B20 との係合により、口部B2に脱着自在に被嵌 する。突片24には通孔26を貫通開穿する。

【００１１】 上記キャップ部２の外周には、突片24と相反する方向へ突出するよう、連結杆 部３を延設する。

【００１２】 連結杆部３は、キャップ部２の栓体21下縁から延出する帯状のもので、連設辺 部31により延出先端側をリング部１の環状体11外周に連設せしめてリング部１と キャップ部２を連結する。連結杆部３は図示の如くその表面に横溝32を多数凹設 して、上下方向への折り返しを容易とする。

【００１３】 上記連結杆部３には舌辺部４を連設する。 舌辺部４は連結杆部３より一回り幅狭な帯状体に形成されるもので、連結杆部 ３のリング部１側の端部3'から、該端部3'と相対向するリング部１内周近傍まで に亘って延出するよう、連結杆部３に連設する。舌辺部４の先端には係止用突起 ５を設ける。

【００１４】 係止用突起５は、ほぼ三角錐形状のボス状体を舌辺部４の上面、即ち、キャッ プ部２の上面方向へ突設してなり、該係止用突起５には、キャップ部２外周に設 けた突片24の通孔26が係脱自在に係合する。

【００１５】 以下に、本実施例の瓶栓Ａの瓶体Ｂへの取り付け、並びに使用方法を図３を参 照して説明する。

【００１６】 まず、キャップ部２の裏側が上面となり、係止用突起５が下方へ突出する向き で、舌辺部４を下方へ折曲させて瓶体Ｂの首部B1外面に沿わしめつつ、首部B1に リング部１を嵌装する。これにより、キャップ部２を瓶体Ｂに繋いでその紛失を 防ぎつつ、キャップ部２による口部B2の開閉自在な被蓋が可能になると共に、舌 辺部４先端の係止用突起５が首部B1外面に突出する。

【００１７】 その状態で、図３中に仮想線で表すように、キャップ部２を口部B2に被嵌せし めて口部B2を被蓋する。

【００１８】 また、瓶体Ｂの内容物（液体）を容器等に注ぐ場合は、図３に実線で表すよう に、突片24を手掛かりにキャップ部２を口部B2から外した後、そのキャップ部２ を係止用突起５方向へ折り返し、キャップ部２外周に設けた突片24の通孔26を係 止用突起５に係合せしめることにより、同キャップ部２を瓶体Ｂ外面に添接状に 係止する。

【００１９】 よって、キャップ部２が口部B2前方に垂れ下がって内容物（液体）の流出を遮 るような虞れがないので、キャップ部２押さえつけながら瓶体Ｂを傾けねばなら ないような従来不具合を解消して、瓶体Ｂ内の内容物（液体）を容器等に注ぐ作 業を極めて容易ならしめる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案に係る瓶栓は以上説明したように構成したので、瓶体口部から外したキ ャップ部を瓶体外面に添接状に係止するをもって、キャップ部が口部前方に垂れ 下がって内容物（液体）の流出を遮るような従来不具合を解消し得る。

【００２１】 従って、キャップ部を瓶体に繋いでその紛失を防ぎつつ、キャップ部で瓶体口 部を開閉自在に被蓋し得る等の従来効果に加えて、キャップ部を押さえつけなが ら瓶体を傾けるような手間を不要とし、瓶体内の内容物（液体）を容器等に注ぐ 作業を容易ならしめる効果を合せ持つ、実用性極めて大なる瓶栓を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る瓶栓の一実施例を示す平面図。

【図２】同縦断正面図。

【図３】同使用状態を表す正面図。

【符号の説明】

１：リング部 ２：キャップ部 ３：連結
杆部 ４：舌辺部 ５：係止用突起 24：突片
26：通孔 Ｂ：瓶体 B1：首部 B2：口部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 瓶体の首部に嵌装するリング部と、瓶体
   の口部に脱着自在に被嵌するキャップ部と、それらリン
   グ部とキャップ部を連結する連結杆部とを合成樹脂で一
   体成形した瓶栓であって、前記連結杆部の端部からリン
   グ部方向へ舌辺部を延設してその先端に係止用突起を設
   けると共に、該係止用突起に係脱自在に係合する通孔を
   備えた突片をキャップ部外周に設けてなることを特徴と
   する瓶栓。