JP4906041B2 - ヒンジ開閉式樹脂製キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器口部に装着される装着部材と、容器口部を開閉する蓋部材とが、ヒンジ部を介して一体的に連結されたヒンジ開閉式の樹脂製キャップに関し、特に、開蓋時に蓋部材を開蓋の状態に保持できると共に、ピルファープルーフ機能を有することができるような、ヒンジ開閉式樹脂製キャップの構造に関する。
容器口部に装着される装着部材と、容器口部を開閉する蓋部材とが、ヒンジ部を介して一体的に連結された、所謂ヒンジキャップと呼ばれるヒンジ開閉式の樹脂製キャップについては、従来から、容器口部に装着される注出口付きキャップとして広く使用されているが、そのようなヒンジ開閉式の樹脂製キャップにおいて、容器を傾けて内容物を注出する際に、開いた状態の蓋部材が閉じる方向に戻って内容物注出の妨げにならないように、開蓋時には蓋部材を開蓋の状態に保持できるようにするということが下記の特許文献1により従来公知となっている。
すなわち、下記の特許文献1には、一体成形の「合成樹脂製蓋」において、容器口部に装着される装着部材である「円筒状部品」と、容器口部を開閉する蓋部材である「冠帽部」とが、外端部が蝶番部分である一組の「突出片」により一体的に連結されていて、外方に向かって突出する一組の「突出片」の間で、斜め上方且つ外方に突出する「係止片」を「円筒状部品」に一体的に形成して、「突出片」の蝶番部分を中心として「冠帽部」を回動させたときに「冠帽部」の周壁下端縁の描く軌跡に対して、それよりも外方に「係止片」の先端があるようにすることで、容器を傾けて内容物を注出する際に、「冠帽部」の開蓋の状態を「係止片」により係止して保持するということが記載されている。
実公昭57−23330号公報
ところで、上記のような従来公知のヒンジ開閉式樹脂製キャップ(合成樹脂製蓋)では、外方に向かって突出する一組の「突出片」の外端部が蝶番部分(ヒンジ部)となっていて、円筒状部品(装着部材)に対して冠帽部(蓋部材)を閉じた状態では、蝶番部分(ヒンジ部)を折り目として「突出片」が二つ折りの状態になっているが、そのような構造の樹脂製キャップ(合成樹脂製蓋)では、金型を使用した射出成形等により樹脂材料からキャップを一体成形する際に、円筒状部品(装着部材)に対して冠帽部(蓋部材)を閉じた状態で一体成形することはできず、円筒状部品(装着部材)に対して冠帽部(蓋部材)を開いた状態で一体成形することが必要となる。
しかしながら、そのように蓋部材(冠帽部)が開蓋の状態で一体成形されるヒンジ開閉式樹脂製キャップでは、製造された当初から蓋部材が閉じた状態のまま維持されていることを示すためのピルファープルーフ機能(即ち、消費者が購入する以前に悪戯等により誤って蓋部材が開けられた場合に、そのことが目で見て明らかに判るようなタンパーエビデンス機能)を持たせることができないという問題がある。
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、金型を使用して一体成形されるヒンジ開閉式樹脂製キャップについて、開蓋時に蓋部材を開蓋の状態に保持できると共に、ピルファープルーフ機能を持たせることができるようにすることを課題とするものである。
本発明は、上記のような課題を解決するために、容器口部に装着される装着部材と、容器口部を開閉する蓋部材とが、ヒンジ部を介して一体的に連結されたヒンジ開閉式の樹脂製キャップにおいて、側壁部の上端部から内方に肩部が続く装着部材と、天板部の周縁部から下方にスカート部が続く蓋部材とが、装着部材に対して蓋部材が閉蓋の状態で、該肩部の内端部と該スカート部の下端部とが、間隔を置いた左右一対の縦方向に延びるヒンジ部により連結され、且つ、ヒンジ部を含む部分を除く一部分で、装着部材と蓋部材とが破断可能な弱化部を介して連結されており、装着部材と蓋部材とを一部分で連結する破断可能な弱化部が、弱化線の破断により分離されるピルファープルーフバンドを形成するものであって、装着部材には、分離されたピルファープルーフバンドを保持するためのリング部が形成されていると共に、左右のヒンジ部の間では、蓋部材のスカート部の下端部から上方に略矩形状に切り欠かれた状態で係合凹部が形成され、また、該係合凹部の内側を通ってキャップ半径方向に延びるように、装着部材の肩部の表面から上方に突出する係止凸条が形成されてり、該係合凹部の上端縁部には外方に向けて上方に傾斜するテーパー面が形成され、該係止凸条の外端縁部の下側には外方に向けて上方に傾斜するテーパー面が形成されていて、ヒンジ部を屈曲させて蓋部材を回動させたときに該係合凹部の上端縁部が描く軌跡に対して、この軌跡より僅か外方に該係止凸条の外端縁部が位置することで、蓋部材を開蓋の状態としたときに、該係合凹部の上端縁部と該係止凸条の外端縁部とが係合するように構成されていることを特徴とするものである。
上記のような本発明のヒンジ開閉式樹脂製キャップによれば、装着部材と蓋部材とを連結するヒンジ部が、装着部材の肩部の内端部と蓋部材のスカート部の下端部との間で、閉蓋の状態では縦方向に延びていて、蓋部材を開ける際に外方に屈曲するものであることから、金型を使用した射出成形等により樹脂材料からキャップを一体成形する際には、装着部材に対して蓋部材を開けた状態では一体成形できず、蓋部材が閉蓋の状態で一体成形することとなるが、そのようにキャップを閉蓋の状態で一体成形した後、キャップから成形金型を離脱させる際に、係止機構となる係合凹部や係止凸条が形成された左右のヒンジ部の間の部分では、キャップ半径方向外方に金型を容易に抜いてキャップから離脱させることができる。
また、そのように係止機構となる係合凹部や係止凸条が形成されたヒンジ開閉式キャップを、装着部材に対して蓋部材が閉蓋の状態で一体成形する場合に、ヒンジ部を含む部分を除く一部分で、装着部材と蓋部材とを破断可能な弱化部を介して連結していることから、この弱化部が蓋部材を開ける時には必ず破断されることで、この弱化部によってピルファープルーフ機能を持たせることができる。さらに、蓋部材を開蓋の状態としたときには、蓋部材の係合凹部の上端縁部と装着部材の係止凸条の外端縁部とが係合することで、蓋部材を開蓋の状態に保持することができる。
金型を使用して一体成形されるヒンジ開閉式樹脂製のキャップについて、開蓋時に蓋部材を開蓋の状態に保持できると共に、ピルファープルーフ機能を持たせることができるようにするという目的を、最良の形態として以下の実施例に具体的に示すように、容器口部に装着される装着部材と、容器口部を開閉する蓋部材とが、ヒンジ部を介して一体的に連結されたヒンジ開閉式の樹脂製キャップにおいて、側壁部の上端部から内方に肩部が続く装着部材と、天板部の周縁部から下方にスカート部が続く蓋部材とが、装着部材に対して蓋部材が閉蓋の状態で、該肩部の内端部と該スカート部の下端部とが、間隔を置いた左右一対の縦方向に延びるヒンジ部により連結され、且つ、ヒンジ部を含む部分を除く一部分で、装着部材と蓋部材とが破断可能な弱化部を介して連結されており、装着部材と蓋部材とを一部分で連結する破断可能な弱化部が、弱化線の破断により分離されるピルファープルーフバンドを形成するものであって、装着部材には、分離されたピルファープルーフバンドを保持するためのリング部が形成されていると共に、左右のヒンジ部の間では、蓋部材のスカート部の下端部から上方に略矩形状に切り欠かれた状態で係合凹部が形成され、また、該係合凹部の内側を通ってキャップ半径方向に延びるように、装着部材の肩部の表面から上方に突出する係止凸条が形成されており、該係合凹部の上端縁部には外方に向けて上方に傾斜するテーパー面が形成され、該係止凸条の外端縁部の下側には外方に向けて上方に傾斜するテーパー面が形成されていて、ヒンジ部を屈曲させて蓋部材を回動させたときに該係合凹部の上端縁部が描く軌跡に対して、この軌跡より僅か外方に該係止凸条の外端縁部が位置することで、蓋部材を開蓋の状態としたときに、該係合凹部の上端縁部と該係止凸条の外端縁部とが係合するように構成するということで実現した。
本実施例のヒンジ開閉式樹脂製キャップは、金属製や樹脂製やガラス製など適宜の容器の口部に装着されるものであり、ポリエチレンやポリプロピレン等の周知のキャップ用熱可塑性樹脂を材料として金型を使用した射出成形により一体成形されるものであって、図1に示すように、キャップ1は、装着部材2に対して蓋部材3が閉蓋の状態で一体成形されており、容器口部に装着される装着部材2と、容器口部を開閉する蓋部材3とは、ヒンジ部4および弱化部(弱化線5,5、ピルファープルーフバンド7)を介して一体的に連結されている。
そのようなキャップ1を射出成形により一体成形する際の成形金型については、図示していないが、キャップの外面側を成形する外金型と、キャップの内面側を成形する内金型とからなり、外金型は二分割(鍔部34の側とヒンジ部4の側とに二分割)されていて、キャップの成形後には、外金型はそれぞれキャップ半径方向外方に向かって移動し、内金型はキャップ軸線方向下方に向かって移動することで、成形金型からキャップを離脱させることとなるが、図1に示すような本実施例のキャップ1の構造によれば、内金型をキャップの軸線方向下方に容易に抜くことができ、また、外金型をキャップの半径方向外方に容易に抜くことができる。
キャップ1の装着部材2では、容器口部に係合する係合突起23が内面側に形成された略円筒状の側壁部21に対して、その上端部から内方に屈曲するように肩部22が形成されている。また、蓋部材3では、天板部31の周縁部から略垂下するようにスカート部32が形成され、天板部31の内面から略垂下するようにインナープラグ33が形成され、天板部31の周縁部の一部分から外方に延びるように鍔部34が形成されている。なお、インナープラグ33は、蓋部材3を閉じた際に容器口部の内面に密接するものであるため、スカート部32とは所定間隔をあけて内方に位置しており、鍔部34は、蓋部材3を開ける際に指を掛ける部分となるものであるため、指を掛けるのに充分な水平方向の長さを有している。
そのような装着部材2と蓋部材3とに対して、両者を連結するヒンジ部4は、蓋部材3の鍔部34とは反対側で、図6に示すように、間隔を置いて左右一対となるように2箇所に形成されており、それぞれのヒンジ部4,4では、図2に示すように、肩部22の内端部とスカート部32の下端部とを連結するように形成されている。このヒンジ部4は、容易に変形可能なように、スカート部32よりも薄肉に形成されており、図7に示すような蓋部材3が閉蓋の状態では、図9(A)に示すように、ヒンジ部4は縦方向(垂直方向)に真っ直ぐに延びているが、図8に示すような蓋部材3が開蓋の状態では、図9(B)に示すように、ヒンジ部4は外方向に屈曲するようになっている。
一方、装着部材2と蓋部材3とは、ヒンジ部4を含む部分を除く一部分(本実施例ではヒンジ部4とは反対側の部分)において、破断可能な弱化部を介して連結されている。すなわち、図1に示すように、ヒンジ部4とは反対側(鍔部34の側)で、肩部22の内端部から上方のスカート部32には、平行な上下2本の弱化線(線状の薄肉部)5,5が形成されており、この上下2本の弱化線5,5は、図4および図5に示すように、蓋部材3(スカート部32)の円周方向の略半周にわたって形成され、各弱化線5,5の両端部では、蓋部材3(スカート部32)の下端から上方の弱化線5まで延びる切欠部6が形成されて、上下2本の弱化線5,5と左右両端の切欠部6,6とで区画された部分がピルファープルーフバンド7となっている。
なお、図4および図6に示すように、ピルファープルーフバンド7の一端側には摘み部8が形成されており、この摘み部8を引っ張ることで、弱化線5,5を破断してピルファープルーフバンド7をキャップ1から分離することができる。また、図5および図6に示すように、装着部材2の外面の適所にはリング部9が形成されており、キャップ1から分離した後のピルファープルーフバンドを、このリング部9に横方向から挿通して保持できるようにしている。
装着部材2と蓋部材3とを連結するヒンジ部4については、既に述べたように、肩部22の内端部とスカート部32の下端部とを連結するように、間隔を置いて左右一対で2箇所に形成したものであるが、図6に示すように、この2個のヒンジ部4,4の間で、蓋部材3には、蓋部材3(スカート部32)の下端部から上方に略矩形状に切り欠かれた状態で係合凹部11が形成されており、また、この係合凹部11の内側(即ち、係合凹部11によってスカート部32を略矩形状に貫通するように形成される空隙部の内側)を通るように、装着部材2(肩部22)には係止凸条12が形成されている。
装着部材2(肩部22)の係止凸条12は、図3に示すように、肩部22の表面(平坦な上面と曲面の外側面)から上方に突出して、係合凹部11の上端縁部11a及び両側縁部と所定間隔を隔てた状態で、係合凹部11の内側を通るようにキャップ半径方向に沿って延びるもので、その内端面が蓋部材3のスカート部32の内面と略同じ面上に位置して、肩部22の表面から略同じ高さに突出した状態で、肩部22の内端からキャップ半径方向外方に延びている。そして、係止凸条12の外端は、その下部12cでは装着部材2の側壁部21の外面と同じ面で連続し、その上部(外端縁部)12aでは、装着部材2の側壁部21の外面よりも僅かに外方に突出する小突起部となっている。
装着部材2の係止凸条12の外端縁部(小突起部)12aは、図9(A)に示すように、ヒンジ部4を中心に蓋部材3を回動させたときに係合凹部11の上端縁部11aが描く軌跡Xに対して、この軌跡Xより外方に位置しており、それによって、蓋部材3を回動させて開蓋の状態(全開の状態)とするときに、図9(B)に示すように、蓋部材3の係合凹部11の上端縁部11aは、装着部材2の係止凸条12の外端縁部(小突起部)12aを乗り越えてから、該係止凸条12の外端縁部(小突起部)12aの下側と係合することとなり、この状態で、図8に示すように、蓋部材3は全開した開蓋の状態となる。
そのような蓋部材3が開蓋の状態(全開の状態)では、蓋部材3を閉蓋の方向に回動するための力を加えない限り、そのままでは、装着部材2に対して蓋部材3が開蓋の状態で係止されていて、蓋部材3が不用意に閉蓋方向に回動するようなことはないが、この状態から蓋部材3に閉蓋方向の力を加えると、係合凹部11の上端縁部11aは係止凸条12の外端縁部(小突起部)12aを再び乗り越えて、係合凹部11の上端縁部11aと係止凸条12の外端縁部(小突起部)12aとの係合状態が解除されることで、蓋部材3を閉蓋の方向に回動させることができる。
なお、図3に示すように、蓋部材1の係合凹部11の上端縁部11aには外方に向けて上方に傾斜するテーパー面11bが形成されており、一方、装着部材2の係止凸条12の外端縁部(小突起部)12aの下側にも外方に向けて上方に傾斜するテーパー面12bが形成されている。そのため、閉蓋の状態から蓋部材3を開蓋方向に回動させる際には、係合凹部11の上端縁部11aにテーパー面11bが形成されていることで、装着部材2の係止凸条12の外端縁部(小突起部)12aをスムーズに乗り越えることができ、また、開蓋の状態から蓋部材3を閉蓋方向に回動させる際には、係止凸条12の外端縁部(小突起部)12aの下側にテーパー面12bが形成されていることで、蓋部材1の係合凹部11の上端縁部11aをスムーズに乗り越えさせることができる。
上記のような本実施例のヒンジ開閉式樹脂製キャップによれば、装着部材2と蓋部材3とを連結するヒンジ部4が、装着部材2の肩部22の内端部と蓋部材3のスカート部32の下端部との間で、図9(A),(B)に示すように、閉蓋の状態では縦方向に延びていて、開蓋の状態では外方に屈曲するものであることから、金型を使用した射出成形により樹脂材料からキャップを一体成形する際には、装着部材2に対して蓋部材3を開けた状態では一体成形できず、蓋部材3が閉蓋の状態で一体成形することになるが、そのようにキャップを閉蓋の状態で一体成形した後、キャップから成形金型を離脱させる際に、係止機構となる係合凹部11や係止凸条12が形成された左右のヒンジ部4,4の間の部分で、キャップ半径方向外方に金型を容易に抜いてキャップ1から離脱させることができる。
すなわち、左右のヒンジ部4,4の間の部分では、係合凹部11は、スカート部32の下端部から上方に略矩形状に切り欠くように、スカート部32を略矩形状に貫通しており、また、係止凸条12は、係合凹部11の内側(スカート部32を略矩形状に貫通する空隙部の内側)を通るようにキャップ半径方向に延びていて、肩部22の表面から略同じ高さ(表面と平行な高さ)で上方に突出していることから、当該部分では、金型での射出成形後でキャップから金型を抜く際に、キャップ半径方向外方に無理なく金型を抜くことができて、係合凹部11と係止凸条12とによる係止機構を損なうことなく、キャップを閉蓋の状態で容易に一体成形することができる。
また、そのように係止機構となる係合凹部11や係止凸条12が形成されたヒンジ開閉式キャップを、装着部材2に対して蓋部材3が閉蓋の状態で一体成形する場合に、ヒンジ部4を含む部分を除く一部分で、装着部材2と蓋部材3とを破断可能な弱化部(弱化線5,5及びピルファープルーフバンド7)を介して連結していることから、この弱化部(弱化線5,5)が蓋部材3を開ける時には必ず破断されることで、この弱化部によってピルファープルーフ機能を持たせることができる。さらに、蓋部材3を開蓋の状態としたときには、蓋部材3の係合凹部11の上端縁部11aと装着部材2の係止凸条12の外端縁部12aとが係合することで、蓋部材3を開蓋の状態に保持することができる。
なお、本実施例では、係止機構となる係止凸条12を、装着部材2の側壁部21から内方に続く肩部22の表面に形成して、係止凸条12の外端では、その下部を側壁部21と面一に連続させ、その上部の外端縁部12aでも小突起部として僅かに外方に突出させているだけであるため、搬送時や使用時に係止凸条12が他のものと接触して不具合を生じるようなことは殆どない。
さらに、本実施例では、装着部材2と蓋部材3とを一部分で連結する破断可能な弱化部で、弱化線5,5の破断により分離されるピルファープルーフバンド7を形成して、装着部材2には、分離されたピルファープルーフバンド7を保持するためのリング部9を形成していることから、開蓋時に分離されたピルファープルーフバンド7をリング部9により保持させることで、分離されたピルファープルーフバンド7をゴミとしてむやみに散乱させることなく、キャップ1と共に回収することができる。
以上、本発明のヒンジ開閉式樹脂製キャップの一実施例について説明したが、本発明は、上記のような具体的な実施例にのみ限定されるものではなく、例えば弱化部の破断可能な構造について、薄肉の弱化線に限らず、ブリッジとスリットを交互に設けたようなものでも良い等、適宜に設計変更可能なものであることはいうまでもない。
本発明のヒンジ開閉式樹脂製キャップの一実施例について、キャップ全体の構造を示す縦断面図。 図1に示したキャップの一部分をヒンジ部の部分を通る断面で示す拡大縦断面図。 図1に示したキャップの一部分を係止凸条の部分を通る断面で示す拡大縦断面図。 図1に示したキャップの右側方から見た外観を示す右側面図。 図1に示したキャップの左側方から見た外観を示す左側面図。 図1に示したキャップの後方から見た外観を示す後面図。 図1に示したキャップを容器口部に装着した状態を示す縦断面図。 図7に示したキャップの蓋部材を開蓋にした状態を示す縦断面図。 図1に示したキャップのヒンジ部と係止機構(係合凹部と係止凸条)について、(A)蓋部材が閉蓋での状態と、(B)蓋部材が開蓋での状態とをそれぞれ示す説明図。
符号の説明
1 キャップ
2 装着部材
3 蓋部材
4 ヒンジ
5 弱化線(弱化部)
7 ピルファープルーフバンド
9 リング部
11 係合凹部
11a (係合凹部の)上端縁部
12 係止凸条
12a 係止凸条の外端縁部
21 (装着部材の)側壁部
22 (装着部材の)肩部
31 (蓋部材の)天板部
32 (蓋部材の)スカート部
X 係合凹部の上端縁部が描く軌跡

Claims (1)

  1. 容器口部に装着される装着部材と、容器口部を開閉する蓋部材とが、ヒンジ部を介して一体的に連結されたヒンジ開閉式の樹脂製キャップにおいて、側壁部の上端部から内方に肩部が続く装着部材と、天板部の周縁部から下方にスカート部が続く蓋部材とが、装着部材に対して蓋部材が閉蓋の状態で、該肩部の内端部と該スカート部の下端部とが、間隔を置いた左右一対の縦方向に延びるヒンジ部により連結され、且つ、ヒンジ部を含む部分を除く一部分で、装着部材と蓋部材とが破断可能な弱化部を介して連結されており、装着部材と蓋部材とを一部分で連結する破断可能な弱化部が、弱化線の破断により分離されるピルファープルーフバンドを形成するものであって、装着部材には、分離されたピルファープルーフバンドを保持するためのリング部が形成されていると共に、左右のヒンジ部の間では、蓋部材のスカート部の下端部から上方に略矩形状に切り欠かれた状態で係合凹部が形成され、また、該係合凹部の内側を通ってキャップ半径方向に延びるように、装着部材の肩部の表面から上方に突出する係止凸条が形成されており、該係合凹部の上端縁部には外方に向けて上方に傾斜するテーパー面が形成され、該係止凸条の外端縁部の下側には外方に向けて上方に傾斜するテーパー面が形成されていて、ヒンジ部を屈曲させて蓋部材を回動させたときに該係合凹部の上端縁部が描く軌跡に対して、この軌跡より僅か外方に該係止凸条の外端縁部が位置することで、蓋部材を開蓋の状態としたときに、該係合凹部の上端縁部と該係止凸条の外端縁部とが係合するように構成されていることを特徴とするヒンジ開閉式樹脂製キャップ。
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