JPH063821U - ロール巻きシート収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 使用に際して開梱、載置などの作業が省略で
き、架台への取付けも容易であって、ロール巻シートが
汚れず、取り出し易く、必要な位置で切断できるため無
駄なく使用でき、取り扱い易く、経済的でかつ通箱とし
ても利用できる、機能性の高いロール巻きシート収納ケ
ースを提供する。 【構成】 丸形或いは多角形の筒状カバー板１と該カバ
ー板１の両側端を閉鎖する側板２とから構成され、カバ
ー板１の前上部に形成した開口部を閉鎖し得る蓋３をカ
バー板１の上前端部からヒンジ部を介して一体に延長形
成し、ケース内に収容するロール巻きシート７の端部を
固定するためのストッパーを開口部の周縁部又は蓋３の
内面に設けると共に、蓋３の先端部にカッターガイド
を、またカバー板１の下前端部のカッターガイドに対応
する位置にカッター刃受け板をそれぞれ固着してロール
巻きシート７収納ケースとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は製紙、繊維、化学工業等で生産される紙、不織布、フィルム等のよ うにロール状に巻かれて輸送、使用されるシートまたはフィルムを収納するケー スに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ペーパーウエス等のロール巻きシートは、ポリエチレンフィルムや段ボ ール箱等で梱包されてメーカーから輸送されている。そのためユーザーではロー ル巻きシートを開梱して収納ケースや架台にセットする作業を行なっていた。こ の作業は非常に手間を要する。また、使用する際シートのミシン目の位置でカッ トして用いるため無駄にする部分が多く不経済である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記のような方法は、ロール巻きシートを使用する際 (1)上包みを取り除いて 架台にセットしなければならず、非常に労力を要する。(2) シートが露出してい るために汚れやすい。(3) シートを使用する際ミシン目の位置で切断し、自由に 必要な位置で切断することができない。(4) 安全上の問題から架台は強固な材質 が要求され、高価なものになる。(5) 架台にセットする際、紙管が必要になるな ど、多くの解決すべき課題がある。

【０００４】 本考案は、前記の課題を解決するために取り扱い易く、経済的でかつ通箱とし ても利用できる、機能性の高いロール巻きシート収納ケースを提供するためのも のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のロール巻シート収納ケースは、前記の目的を達成するために、丸形或 いは多角形の筒状カバー板と該カバー板の両側端を閉鎖する側板とからなる収納 ケースであって、該カバー板の前上部に形成した開口部を閉鎖し得る蓋を該カバ ー板の上前端部からヒンジ部を介して一体に延長形成し、ケース内に収容するロ ール巻きシートの端部を固定するためのストッパーを該開口部の周縁部又は該蓋 の内面に設けると共に、該蓋の先端部にカッターガイドを、また該カバー板の下 前端部の該カッターガイドに対応する位置にカッター刃受け板をそれぞれ固着し たことを特徴とする。また、カバー板又は側板に懸架装置に対する取付け孔又は 覗き窓を設けるよう構成したものである。

【０００６】

【作用】

前記のように構成される本考案のロール巻シート収納ケースは、使用に際して 先ず蓋をあげて収納ケース中のシートの端を必要な長さだけ引き出して蓋を閉じ 、カッターを用いガイド板に沿ってシートを切断する。その際、収納ケース中の ロール巻きシートは蓋に付いているストッパーピンにより固定されるため逆戻り が防止される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面に基づいて説明する。 図１において、丸形或いは多角形の段ボール製筒形カバー板（１）と該カバー 板の両端に設けられた段ボール製の側板（２）とからなり、該筒形カバー板の始 端、終端を一部重なるように被覆し、重なった上側カバー板端部を開閉自在な蓋 （３）にする。この段ボール製の蓋（３）の裏側には逆戻り防止のため先端をＬ 字形に曲げた金属性のストッパーピン（４）を２個以上設ける。段ボール製の蓋 （３）の先端部分にロール巻きシートを切断し易くするためカッターのガイドと なる金属製またはプラスチック製のガイド板（５）を設ける。この金属製または プラスチック製のガイド板（５）の下に当るカバー板上にはカッターの受け板と なる樹脂あるいはゴム製の受け板（６）を設けて補強する。

【０００８】 本考案は以上のような構造からなるロール巻シート収納ケースで、これを使用 する際、収納ケース中のロール巻きシート（７）の端を蓋（３）をあけて必要な 長さだけ引き出し、蓋（３）を閉じる。この際、収納ケース中のロール巻きシー ト（７）は蓋（３）に設けられたストッパーピン（４）により固定される。次い で市販のカッターを用い、ガイド板（５）にそって真直ぐカッターの刃を受け板 （６）に当接した状態でシートを切断する。

【０００９】 図３においてカバー板（１）の一部に取付け孔（８）を設けることにより壁な どに取り付けが可能になり、作業スペースが有効に使用できる。また、側板（２ ）に覗き窓（９）を設けることによりシートの残量やずりさがりの状況が観察で きる。

【００１０】

【考案の効果】

前記のように構成された本考案のロール巻きシート収納ケースは使用に際して 開梱、載置などの作業が省略できそのまま適宜の壁面に取りつけて、シートを引 き出して使用することができる。また、ロール巻シートが汚れず、取り出し易く 、必要な位置で切断できるため無駄なく使用できる。シートを使い終った後の空 の収納ケースは再使用可能であり、通い箱としても使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】図１の本考案の実施例の、軸に垂直な断面図で
ある。

【図３】本考案の使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ カバー板 ２ 側板 ３ 蓋 ４ ストッパーピン ５ ガイド板 ６ 受け板 ７ ロール巻きシート ８ 取付け孔 ９ 覗き窓

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 丸形或いは多角形の筒状カバー板と該カ
   バー板の両側端を閉鎖する側板とからなる収納ケースで
   あって、該カバー板の前上部に形成した開口部を閉鎖し
   得る蓋を該カバー板の上前端部からヒンジ部を介して一
   体に延長形成し、ケース内に収容するロール巻きシート
   の端部を固定するためのストッパーを該開口部の周縁部
   又は該蓋の内面に設けると共に、該蓋の先端部にカッタ
   ーガイドを、また該カバー板の下前端部の該カッターガ
   イドに対応する位置にカッター刃受け板をそれぞれ固着
   したことを特徴とするロール巻きシート収納ケース。
2. 【請求項２】 カバー板又は側板に、懸架装置に対する
   取付け孔又は覗き窓を設けた請求項１のロール巻きシー
   ト収納ケース。