JPH0637874Y2 - ワーク位置決め機構 - Google Patents

ワーク位置決め機構

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JPH0637874Y2
JPH0637874Y2 JP8502188U JP8502188U JPH0637874Y2 JP H0637874 Y2 JPH0637874 Y2 JP H0637874Y2 JP 8502188 U JP8502188 U JP 8502188U JP 8502188 U JP8502188 U JP 8502188U JP H0637874 Y2 JPH0637874 Y2 JP H0637874Y2
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JP8502188U
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Inventor
靖志 川畑
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、加工や、加工後の検査等において、ワークを
位置決め固定するためのワーク位置決め機構に関する。
〔従来の技術〕
従来、たとえば検査治具等における位置決め機構には、
第4図および第5図に示すように、すでにワークにあい
ている穴を利用して位置決めを行なうようにしたものが
ある。
すなわちこの位置決め機構は、検査治具等のベース(10
1)上に、軸線と直角な断面が円形で先端近傍部(102
a)がテーパ状になるセットピン(102)および軸線と直
角な断面が略菱形のダイヤピン(103)を、ワーク(10
4)の基準穴(105)(106)のピッチ(中心距離)と若
干異なるピッチで立設固定し、該両ピン(102)(103)
に基準穴(105)(106)を嵌め込むことによって、ワー
ク(104)をベース(101)上に位置決めセッティングす
るようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、この従来の位置決め機構によると、つぎのよう
な問題があった。
まず第1の問題点は、ダイヤピン(103)と基準穴(10
6)の嵌め合いが可能なように、使用に先立ってダイヤ
ピン(103)における基準穴(106)との嵌合部を、現物
合わせである程度の追加工を施す必要があることであ
る。
そして第2の問題点は、基準穴(105)(106)をピン
(102)(103)に嵌め込むことによって位置決めするも
のであるため、基準穴(105)(106)のピッチや穴径の
バラツキが大きいと、治具ベース(101)に対しワーク
(104)を着脱する際、作業者の大きな労力が必要とな
ることがある。しかもこの場合、ワーク(104)を大き
な力で取り外そうとすると、ある時点でワーク(104)
がピン(102)(103)から急に抜け、その弾みで隣接す
る器具等にぶつかったり、作業者が怪我をする可能性も
あり、危険である。
さらに第3の問題点は、上記第2の問題点とは逆に、基
準穴(105)(106)のピッチや穴径のバラツキによっ
て、ワーク(104)をセッティングした際に基準穴(10
5)(106)とピン(102)(103)との間にガタつきが生
じる可能性があり、この場合は検査作業等を正確に遂行
することができなくなる。
そこで本考案は、ワークの基準穴のバラツキを吸収し
て、容易かつ確実に位置決め固定することが可能な位置
決め機構を提供することを課題としてなされたものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のワーク位置決め機構は、上記課題を解決するた
め、ベースと、該ベースにワークの基準穴のピッチと異
なるピッチで立設固定されるセットピンおよびガイドピ
ンと、ガイドピンに軸方向嵌脱自在であるスライダとを
有し、セットピンと該セットピンに遊嵌される一方の基
準穴相互の最大偏芯量は、ガイドピンと該ガイドピンに
遊嵌される他方の基準穴相互の最大偏芯量よりも小さ
く、スライダの外周面には、一端が前記他方の基準穴よ
りも小径、他端が該基準穴よりも大径のテーパ面が形成
されてなる構成とした。
〔作用〕
本考案の構成によると、ワークのセッティングに際して
は、まずベースに立設固定したセットピンおよびガイド
ピンにワークの基準穴を嵌め込む。この時点では、セッ
トピンと一方の基準穴、およびガイドピンと他方の基準
穴は遊嵌状態にあり、ワークは未固定である。つぎに、
前記他方の基準穴に、スライダをその小径側から挿し込
み、かつガイドピンに嵌め込むと、該ガイドピンに沿っ
て基準穴内へ侵入するスライダのクサビ作用によって、
ワークはガイドピンと前記他方の基準穴が同芯となる方
向へ移動する。セットピンと一方の基準穴の最大偏芯量
は、ガイドピンと他方の基準穴の最大偏芯量よりも小さ
いため、前記移動によってセットピンと一方の基準穴は
圧接することとなり、同時にスライダと他方の基準穴も
圧接状態になり、ワークは固定される。
〔実施例〕
以下、本考案に係るワーク位置決め機構の一実施例を、
第1図ないし第3図にしたがって説明する。
図において(1)は検査治具等のベースの一部を示して
おり、(2)(3)は該ベース(1)に厚さ方向に穿た
れたピン固定穴である。(4)はセットピン、(6)は
ガイドピンで、それぞれ基部(5)(7)が前記ピン固
定穴(2)(3)に嵌め込まれることによってベース
(1)上面に立設固定されている。(8)はガイドピン
(6)の外周に軸方向嵌脱自在になり、外周面にテーパ
面(9)が形成されたスライダである。
ピン固定穴(2)(3)のピッチ、すなわちセットピン
(4)とガイドピン(6)間のピッチ(P1)は、検査対
象であるワーク(13)に厚さ方向に穿たれた基準穴(1
4)(15)のピッチ(P2)よりも若干大きく設定されて
いる。セットピン(4)の軸径は、該ピン(4)に嵌め
込まれる基準穴(14)の穴径よりもやや小径であり、そ
の先端近傍部(4a)は、基準穴(14)の嵌め込みを容易
にするためのテーパ加工がなされている。ガイドピン
(6)の軸径は、該ピン(6)に嵌め込まれる基準穴
(15)の穴径よりも十分に小さく、その先端部(6a)
は、スライダ(8)の嵌め込みを容易にするための面取
りが施されている。スライダ(8)は、その軸芯部を貫
通するガイド穴(12)においてこのガイドピン(6)に
嵌め込まれる。また、セットピン(4)と該ピン(4)
に嵌め込まれる基準穴(14)の最大偏芯量、すなわち両
者(4)(14)間の遊びは、ガイドピン(6)と基準穴
(15)の最大偏芯量よりも小さく設定されている。スラ
イダ(8)は、前記したとおり外周面にテーパ面(9)
が形成されているが、その小径側の一端(10)は、ガイ
ドピン(6)と基準穴(15)を互いに遊嵌したときに、
該両者(6)(15)間に形成される隙間(16)へ割り込
ませることが可能な程度に、基準穴(15)の穴径よりも
適当に小径となっており、また、テーパ面(9)の大径
側である他端(11)は、基準穴(15)の穴径よりも適当
に大径となっている。
上記構成において、ワーク(13)をベース(1)上にセ
ッティングするには、まず第1図に示すように、ガイド
ピン(6)からあらかじめスライダ(8)を抜いてお
き、ワーク(13)の基準穴(14)(15)を、セットピン
(4)およびガイドピン(6)の立設位置に合わせて、
第2図に示すように嵌め込む。この時点では、両ピン
(4)(6)と基準穴(14)(15)は遊嵌状態にあるた
め、ワーク(13)はベース(1)上に固定された状態と
はなっていない。また、既述のように、両ピン(4)
(6)のピッチ(P2)は基準穴(14)(15)のピッチ
(P1)と若干異なっており、かつ両ピン(4)(6)に
対する基準穴(14)(15)の最大偏芯量が異なるため、
第2図に示す遊嵌状態において、基準穴(14)と該穴
(14)内にあるセットピン(4)とが同芯であるか偏芯
しているかに拘らず、基準穴(15)と該穴(15)内にあ
るガイドピン(6)は必ず偏芯した関係にある。
つぎにスライダ(8)を、ガイドピン(6)へ嵌め込む
べく、その小径側の一端(10)を先にして基準穴(15)
へ挿し込む。スライダ(8)は、該スライダ(8)のガ
イド穴(12)がガイドピン(6)と摺動自在に嵌合する
ことによって該ガイドピン(6)に案内され、互いに偏
芯した関係にある該ガイドピン(6)と基準穴(15)の
間の隙間(16)へ侵入して行く。そして第3図に示すよ
うに、基準穴(15)の縁部(15a)が、侵入するスライ
ダ(8)の外周テーパ面(9)のクサビ作用によって押
圧され、ワーク(13)は基準穴(15)がガイドピン
(6)と同芯となる方向へ移動するため、これに伴なっ
て基準穴(14)の周壁面はセットピン(4)と圧接し、
該圧接の反作用によって、同時にスライダ(8)のテー
パ面(9)と基準穴(15)の縁部(15a)も圧接状態と
なる。したがって基準穴(14)(15)のピッチ(P1)や
穴径にバラツキがあっても、スライダ(8)のクサビ作
用によってこれを吸収し、ワーク(13)は確実に固定さ
れる。また、ワーク(13)の固定を解除する場合は、ス
ライダ(8)をガイドピン(6)から抜き取るだけで、
きわめて容易に行なうことができる。
なお、ガイドピン(6)とスライダ(8)のガイド穴
(12)は、互いに螺合するように構成してもよい。
〔考案の効果〕 以上説明したように、本考案のワーク位置決め機構は、
ベース上のガイドピンに嵌め込まれるスライダのクサビ
作用によって、該スライダの外周面に形成したテーパ面
と、ワークの一方の基準穴を圧接するとともに、ベース
上のセットピンと、ワークの他方の基準穴を圧接させ
て、ワークの位置決め固定を行なうようにしたものであ
り、基準穴のピッチや穴径にバラツキがあっても、スラ
イダの嵌め込み量の加減によってこのバラツキを容易に
吸収し、適切な固定力を与えることができる。したがっ
て、基準穴の前記バラツキによって、ワークの着脱に大
きな力を必要としたり、またこの場合、大きな力でワー
クを取り外すときに勢い余ってワークをぶつけてしまっ
たり、あるいは逆にワークをセッティングした際にガタ
つくといったようなことがなくなるとともに、ピンを現
物合わせで随時追加工する必要もなくなるといった効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案ワーク位置決め機構の一実施例を示すワ
ーク嵌め込み前の状態の要部断面図、第2図は同じくワ
ークを嵌め込んだ状態の要部断面図、第3図は同じくワ
ーク固定状態の要部断面図、第4図は従来のワーク位置
決め機構を示す部分的な正面図、第5図は第4図A-A線
断面図である。 (1)ベース、(2)(3)ピン固定穴 (4)セットピン、(4a)先端近傍部 (5)(7)基部、(6)ガイドピン、(6a)先端部 (8)スライダ、(9)テーパ面、(10)一端 (11)他端、(13)ワーク、(14)(15)基準穴 (15a)縁部、(P1)(P2)ピッチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース(1)と、該ベース(1)にワーク
    (13)の基準穴(14)(15)のピッチ(P1)と異なるピ
    ッチ(P2)で立設固定されるセットピン(4)およびガ
    イドピン(6)と、ガイドピン(6)に軸方向嵌脱自在
    であるスライダ(8)とを有し、セットピン(4)と該
    セットピン(4)に遊嵌される一方の基準穴(14)相互
    の最大偏芯量は、ガイドピン(6)と該ガイドピン
    (6)に遊嵌される他方の基準穴(15)相互の最大偏芯
    量よりも小さく、スライダ(8)の外周面には、一端
    (10)が前記他方の基準穴(15)よりも小径、他端(1
    1)が該基準穴(15)よりも大径のテーパ面(9)が形
    成されてなることを特徴とするワーク位置決め機構。
JP8502188U 1988-06-29 1988-06-29 ワーク位置決め機構 Expired - Lifetime JPH0637874Y2 (ja)

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JP8502188U JPH0637874Y2 (ja) 1988-06-29 1988-06-29 ワーク位置決め機構

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JP8502188U JPH0637874Y2 (ja) 1988-06-29 1988-06-29 ワーク位置決め機構

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Publication Number Publication Date
JPH027933U JPH027933U (ja) 1990-01-18
JPH0637874Y2 true JPH0637874Y2 (ja) 1994-10-05

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ID=31309695

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JP8502188U Expired - Lifetime JPH0637874Y2 (ja) 1988-06-29 1988-06-29 ワーク位置決め機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4611189B2 (ja) * 2005-12-16 2011-01-12 新東工業株式会社 ワーク位置決め装置

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