JPH0637653U - 受圧部材のシール構造 - Google Patents

受圧部材のシール構造

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JPH0637653U
JPH0637653U JP7320192U JP7320192U JPH0637653U JP H0637653 U JPH0637653 U JP H0637653U JP 7320192 U JP7320192 U JP 7320192U JP 7320192 U JP7320192 U JP 7320192U JP H0637653 U JPH0637653 U JP H0637653U
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seal groove
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治雄 田中
俊樹 武田
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 流体圧を受けるピストン等の受圧部材3に、
シール溝の底壁を構成する筒部11aと、筒部の一端に
曲成した、シール溝の片側の側壁を構成するフランジ部
11bと、筒部の他端に曲成した取付部11cとを有す
るシールホルダ11を取付部11cにおいて固着し、フ
ランジ部11bとこれに対向する受圧部材3の側面部分
13との間に形成されるシール溝にシール部材10を装
着して、受圧部材の他部材2に対する摺動部をシールす
る。受圧部材に筒部11aを係合させる段差部15を形
成し、筒部11aと取付部11cとのコーナアール部と
受圧部材の側面との間にできる隙間14をシール溝に対
し遮蔽する。 【効果】 シール部材10が隙間14に食い込まず、シ
ール部材の他部材からの逃げが防止されてシール性が向
上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動変速機用油圧クラッチ等に用いられる受圧部材のシール構造に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機用油圧クラッチの受圧部材たるピストンをカップ状にプレス 成形した板金製ピストンで構成したものが知られている。油圧クラッチのピスト ンは、クラッチドラムの内周のハブに摺動自在に外挿されており、ハブに対する 摺動部をシールするシール部材をピストンに取付ける必要があるが、板金製ピス トンでは、鋳造製のピストンと異なり、その内周面にシール部材を装着するシー ル溝を形成することができず、そこでピストンに別体のシールホルダを取付けて 両者間にシール溝を形成し、これにシール部材を装着するようにしている。 即ち、シールホルダを、シール溝の底壁となる筒部と、筒部の一端に曲成した 、シール溝の一側の側壁となるフランジ部と、筒部の他端に該フランジ部とは逆 側に曲成した、ピストンの側面に重合する取付部とを有するプレス成形品で構成 し、このシールホルダを取付部においてピストンに固着し、前記フランジ部に対 向するピストンの側面部分でシール溝の他側の側壁を構成するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の如くシールホルダをピストンに取付けてシール溝を形成する場合、シー ルホルダの筒部と取付部とのコーナ部のアールにより該コーナ部とピストンの側 面との間に隙間ができ、この隙間にシール部材が食い込んでその分ハブから離間 する方向にシール部材が逃げてしまい、シール性が悪くなることがある。 本考案は、以上の点に鑑み、上記した隙間へのシール部材の食い込みを防止し てシール性を向上し得るようにしたシール構造を提供することをその目的として いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本考案は、流体圧を受ける受圧部材の内周又は外周の 他部材に対する摺動部をシールするためのシール構造であって、摺動部をシール するシール部材を装着するシール溝の底壁を構成する筒部と、筒部の一端に曲成 した、シール溝の一側の側壁を構成するフランジ部と、筒部の他端に該フランジ 部とは逆側に曲成した、受圧部材の側面に重合する取付部とを有するシールホル ダを設けて、該シールホルダを該取付部において受圧部材に固着し、前記フラン ジ部に対向する受圧部材の側面部分でシール溝の他側の溝壁を構成するものにお いて、受圧部材の前記側面部分を前記フランジ部側に膨出させて、該側面部分と 前記取付部を重合させる受圧部材の側面部分との間に段差部を形成し、該段差部 に前記筒部の前記取付部寄りの端部を係合させたことを特徴とする。
【0005】
【作用】
シールホルダの筒部と取付部とのコーナ部のアールによって受圧部材の側面と の間に隙間ができても、この隙間は段差部と筒部との係合部分においてシール溝 に対し遮蔽され、シール部材が隙間に食い込むことはない。
【0006】
【実施例】
図1を参照して、1は油圧クラッチのクラッチドラムを示し、該ドラムに変速 機の軸にスプライン係合するハブ2を取付けると共に、該ドラム1内にピストン 3を設けて、クラッチドラム1の側壁とピストン3との間に油室4を形成し、ハ ブ2に形成した油孔5を介して油室4に圧油を流入させたとき、ピストン3が図 面で右方に押動されて、ピストン3の外周の筒部6により図外のクラッチディス クが押圧され、油圧クラッチが締結されるようにした。 ピストン3は板金をカップ状にプレス形成して成るもので、その外周に縮径部 7を形成して、該縮径部7に断面U字形の環状のシールホルダ8を圧入し、該ホ ルダ8で形成されるシール溝にピストン3の外周部をシールするシール部材9を 装着した。
【0007】 ピストン3にはハブ2に対する内周の摺動部をシールするシール部材10も装 着する必要があるが、ピストン3の内周部は平板状で上記の如き断面U字形のシ ールホルダを取付けることができないため、ピストン3の側面内周部に該ピスト ンとの間にシール溝を形成するシールホルダ11を取付けて、シール部材10を 装着するようにした。 このシールホルダ11は、図2に示す如く、シール溝の底壁を構成する筒部1 1aと、筒部11aの一端に径方向内方に向けて曲成した、シール溝の一側の溝 壁を構成するフランジ部11bと、筒部11aの他端に径方向外方に向けて曲成 した、ピストン3の側面に重合する取付部11cとを有するプレス成形品で構成 されており、取付部11cを重合させるピストン3の側面部分に半抜き加工でピ ン部12を突設し、該ピン部12を取付部11cに形成した透孔に挿通してかし めることによりシールホルダ11をピストン3に固着した。そして、フランジ部 11bに対向するピストン3の側面部分13でシール溝の他側の側壁を構成し、 該側面部分13とフランジ部11bとの間に形成されるシール溝にシール部材1 0を装着した。
【0008】 ここで、筒部11aと取付部11cとのコーナ部とピストン3の側面との間に はコーナ部のアールによる隙間14ができ、この隙間14がシール溝に開放され ていると、シール部材10が隙間14に食い込んでその分ハブ2に対する接触圧 が減少する。 そこで、本実施例では、フランジ部11bに対向するピストン3の側面部分1 3を半抜き加工でフランジ部11b側に膨出させ、これにより該側面部分13と 前記取付部11cを重合させるピストン3の側面部分との間に段差部15を形成 し、該段差部15に筒部11aの取付部11c寄りの端部を係合させるようにし た。これによれば、段差部15と筒部11aとの係合部分において前記隙間14 がシール溝に対し遮蔽されて、シール部材10が隙間14に食い込まなくなり、 ハブ2に対しシール部材10が良好に接触してシール性が向上する。 尚、本実施例では段差部15の先端のエッジに筒部11aを取付部11cとの コーナ部の手前部分で係合させるようにしたが、段差部15にコーナ部を係合さ せるようにしても良い。
【0009】 以上、自動変速機用油圧クラッチのピストンに本考案を適用した実施例につい て説明したが、油圧クラッチ以外のピストン、更には流体圧を受けるピストン以 外の他の受圧部材のシール構造としても本考案は勿論適用できる。
【0010】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、シールホルダの筒部と取付 部とのコーナ部と受圧部材の側面との間に隙間ができても、この隙間へのシール 部材の食い込みが阻止され、シール部材の他部材に対する接触状態が良好に保た れてシール性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本案シール構造を適用した油圧クラッチの断
面図
【図2】 その要部の拡大断面図
【符号の説明】
2 ハブ(他部材) 3 ピストン(受圧部
材) 10 シール部材 11 シールホルダ 11a 筒部 11b フランジ部 11c 取付部 13 フランジ部に対向する受圧部材の側面部分 15 段差部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧を受ける受圧部材の内周又は外周
    の他部材に対する摺動部をシールするためのシール構造
    であって、摺動部をシールするシール部材を装着するシ
    ール溝の底壁を構成する筒部と、筒部の一端に曲成し
    た、シール溝の一側の側壁を構成するフランジ部と、筒
    部の他端に該フランジ部とは逆側に曲成した、受圧部材
    の側面に重合する取付部とを有するシールホルダを設け
    て、該シールホルダを該取付部において受圧部材に固着
    し、前記フランジ部に対向する受圧部材の側面部分でシ
    ール溝の他側の溝壁を構成するものにおいて、受圧部材
    の前記側面部分を前記フランジ部側に膨出させて、該側
    面部分と前記取付部を重合させる受圧部材の側面部分と
    の間に段差部を形成し、該段差部に前記筒部の前記取付
    部寄りの端部を係合させたことを特徴とする受圧部材の
    シール構造。
JP1992073201U 1992-10-20 1992-10-20 受圧部材のシール構造 Expired - Lifetime JP2547748Y2 (ja)

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JP2547748Y2 (ja) 1997-09-17

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