JPH06368U - ミシンのペダルスイッチ - Google Patents

ミシンのペダルスイッチ

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JPH06368U
JPH06368U JP4479592U JP4479592U JPH06368U JP H06368 U JPH06368 U JP H06368U JP 4479592 U JP4479592 U JP 4479592U JP 4479592 U JP4479592 U JP 4479592U JP H06368 U JPH06368 U JP H06368U
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JP
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pedal
sewing machine
air
sewing
air valve
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JP4479592U
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日出夫 北村
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作タイミングを適正化するための煩雑な調
節を必要とせずに補助装置の確実な動作を可能とし、ま
たミシン駆動用のペダル操作に要する労力負担を軽減す
る。 【構成】 給気管P1 を介して空気源に接続され、また
縫製の補助動作をなす補助装置へ送気管P2 ,P3 を介
して接続されたエアバルブV1 を、ミシン本体駆動用の
ペダル4の基台3上に固定された取付け台12に取付け
る。一方、エアバルブV1 の切換え操作用の操作レバー
11の先端に臨ませて、ペダル4の側面に当接板15を突設
する。前記踏込み操作に伴うペダル4の揺動時に、当接
板15が操作レバー11に直接的に当接し、エアバルブV1
の切換え動作による補助装置への動作用エアの送給が、
連結ロッド7の引下げに伴うミシン本体の駆動と独立し
て生じるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エアの送給に応じて動作する補助装置を備えたミシンにおいて、こ の補助装置への動作用エアの給排を行うエアバルブの切換えを、ミシン本体の駆 動操作用のペダルの踏圧に応じて機械的に行わせるようにしたペダルスイッチに 関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的にミシンによる縫製作業は、ミシン本体が載置されたミシンテーブル前 に作業者が着座し、針落ち位置に縫製生地を送り込みつつ、ミシンテーブルの下 部に配したペダルを踏圧操作し、ミシン本体を駆動する手順により実施される。 前記ペダルは、支持脚の下部に横架した基台上に枢支してあり、前述した踏圧操 作により略水平な軸回りに揺動するようになしてある。
【0003】 工業用ミシンの多くは、ミシン本体の駆動源として電動モータを用い、これの 出力軸とミシン本体の主軸とを機械式のクラッチを介して連結し、該クラッチの 係断によりミシン本体の駆動,非駆動の切換えを行う伝動系を備えており、この 種のミシンにおいては、作業者の踏圧操作に伴う前記ペダルの揺動を適宜のリン ク機構を介して前記クラッチに伝達し、該クラッチを係断することによりミシン 本体の駆動操作が行われるようになっている。
【0004】 また、多くの工業用ミシンにおいては、前述した如く行われる縫製を阻害する 各種の不都合を未然に回避し、また作業能率の向上を図り、更に作業者の技能の 不足を補助すべく、エアの送給により動作する補助装置が装備されている。例え ば、相互に重ね合わせて送り込まれる複数の生地の縁かがりを行うべく使用され るオーバロックミシンにおいては、各生地の端縁を正しく揃えるべく、これらの 端縁を一括して切断するメスが針落ち位置の前に配してあり、該メスによる切断 片を放置した場合、この切断片の縫い付けにより正規の縫製に支障を来す虞があ ることから、前記補助装置として、前記メスの近傍に開口を有して吸引パイプを 配し、該吸引パイプに生地端の切断片を吸引して回収する生地端回収装置が装備 される場合がある。
【0005】 また、オーバロックミシン、偏平縫いミシン等の各種のミシンにおいては、前 記生地端吸引装置と同様の構成を有してなり、縫製生地の末端に連なり適宜に切 断される空環を吸引パイプに吸引して回収する空環回収装置が装備される場合が ある。なお、生地端回収装置又は空環回収装置に送給される動作用のエアは、夫 々の吸引パイプの開口部近傍に吹き込まれ、生地端又は空環の真空吸引力を得る べく用いられており、このエアの給排は、公知のエアバルブの切換え操作により 行われている。
【0006】 さて、生地端回収装置及び空環回収装置等の補助装置の動作は、ミシン本体に よる縫製が行われている間に生じればよいことから、これらの補助装置に動作用 のエアを給排するためのエアバルブの切換え操作は、ミシン本体を駆動するため の前記ペダルの踏圧操作に連動させて行うのが合理的であり、またこれにより、 エアバルブの操作忘れに起因する補助装置の非動作も防ぐことができる。そこで 前記補助装置を備えたミシンにおいては、従来から、作業者の踏圧に伴う前記ペ ダルの揺動をエアバルブの操作端に機械的に伝達し、該エアバルブからの送給エ アによる補助装置の動作を、ミシン本体の動作と共に確実に行わせるようにした ペダルスイッチが用いられている。
【0007】 図1は、生地端回収装置及び空環回収装置を備えたオーバロックミシンの外観 斜視図である。ミシン本体1をその上部に設置してなるミシンテーブルTは、左 右一対の支持脚2,2により床面上に支持されており、これらの支持脚2,2の 下部には、両者間に横架された基台3上に略水平な軸回りに揺動自在にペダル4 が枢支されている。
【0008】 ミシン本体1の駆動源となるモータ5は、ミシンテーブルTの下面に固定され ている。モータ5の出力端には、機械的な係断が可能なクラッチ6が連設されて おり、モータ5の出力は、クラッチ6の出力端に巻装された伝動ベルト60を介し て、ミシン本体1の主軸に伝達されるようになっている。クラッチ6の一側外部 に突出する係断のための操作端には、L字形をなして屈曲する操作アーム61の一 端が嵌着されており、該操作アーム61の他端は、前記ペダル4の後部側縁に連結 ロッド7を介して連結されている。
【0009】 而して、ミシンテーブルTの前部に着座した作業者によりペダル4が踏込み操 作された場合、該ペダル4は枢支軸回りに揺動し、この揺動が連結ロッド7及び 操作アーム61を介してクラッチ6に伝達され、これにより係合するクラッチ6及 び伝動ベルト60を介して、前記モータ5の回転力がミシン本体1の主軸に伝達さ れることになり、該ミシン本体1他側のベッドB上に送り込まれる図示しない生 地の縫製が行われる。
【0010】 図示のオーバロックミシンには、前述した補助装置として、生地端回収装置8 及び空環回収装置9が装備されている。生地端回収装置8は、ベッドB上の針落 ち位置の前側に固設された生地端吸引パイプ80と、これの先端の開口から内部に 適長差し込まれた細径のノズル81とを備え、また空環回収装置9は、その先端部 に所定長さに亘って備えた開口をベッドB上の針落ち位置の一側に沿わせて固設 された空環吸引パイプ90と、これの中途に連設されたベンチュリ管91とを備え、 生地端吸引パイプ80及び空環吸引パイプ90の基端部は共に、ミシンテーブルTの 左側に配した大容積の回収槽Kに接続されている。
【0011】 生地端回収装置8は、前記ノズル81先端の噴出孔から高速度にて吹き込まれる エアの作用により生地端吸引パイプ80の開口端に負圧を生ぜしめ、この開口端を 臨ませた針落ち位置の前側において、図示しないメスにより切断されて生じる生 地端の切断片を真空吸引する動作をなし、同様に空環回収装置9は、ベンチュリ 管91の内部に基端側に向けて吹き込まれるエアの作用により空環吸引パイプ90の 開口端に負圧を生ぜしめ、縫製生地の後端に連なる態様にて発生し、適宜に切断 される空環を針落ち位置の側部から真空吸引する動作をなす。このように吸引さ れた生地端及び空環は、両パイプ80,90の内部を共通の回収槽Kに至るまで搬送 され、該回収槽K中に回収される。
【0012】 生地端回収装置8及び空環回収装置9への動作用エアの送給、非送給の切換え は、ペダル4とクラッチ6の操作アーム61とを連結する前記連結ロッド7の中途 に構成されたスイッチ部Sにおいて行われる。図2はスイッチ部Sの拡大斜視図 である。
【0013】 図示の如く連結ロッド7は、操作アーム61に連なる上ロッド7aと、ペダル4に 連なる下ロッド7bとを備え、これらを上下一対の連結ブロック(上ブロック70及 び下ブロック71)により連結してなり、前記スイッチ部Sは、この連結部位に構 成されている。矩形形状をなす上ブロック70は、これの長手方向に並設されて互 いに平行をなす一対の貫通孔を有し、一方の貫通孔に嵌挿された上ロッド7aの中 途部にねじ止め固定してある。また、コ形の平面形状をなす下ブロック71は、コ の字の縦辺に沿う貫通孔と、これと平行をなして一対の横辺を貫通する貫通孔と を有し、前者に嵌挿された上ロッド7aの下部にねじ止め固定してある。
【0014】 一方下ロッド7bは、下ブロック71及び上ブロック70の残りの貫通孔に軸長方向 への摺動自在に嵌挿されており、また下ブロック71の横辺間にてスイッチ板72に 嵌挿され、下ブロック71と上ブロック70との間にてカラー73に嵌挿されて、夫々 にねじ止め固定してある。下ブロック71の上面及び上ブロック70の下面と前記カ ラー73との間には、共にコイルばねを用いてなる主ばね74及び副ばね75が夫々介 装されている。
【0015】 即ち、上ロッド7aと下ロッド7bとは、前者に固定された上ブロック70及び下ブ ロック71に沿う後者の摺動により、下ブロック71の横辺間でのスイッチ板72の移 動可能範囲内での軸長方向への相対移動が可能であり、また両ロッド7a,7bの初 期位置は、カラー73を介して下ロッド7bに作用する主ばね74及び副ばね75のばね 力の釣り合いにより決定されている。
【0016】 スイッチ部Sは、両ロッド7a,7b間に生じる相対移動を利用して切換え操作が 行われるエアバルブV1 及びエアバルブV2 を備えている。これらのエアバルブ V1 ,V2 はいずれも、一側に突出する操作端の押圧により切換え操作が行われ る構成となっており、前記下ブロック71の上下の横辺に固設された各別の取付け 台76,77に、夫々の操作端を前記スイッチ板72に向けて取付けてある。スイッチ 板72上のエアバルブV1 ,V2 との対向位置には、夫々の操作端に向けて突出す る態様にてねじ棒78,79が螺合固定してあり、上ロッド7aに対して下ロッド7bが 下動(又は上動)した場合、これに伴ってスイッチ板72が下動(又は上動)し、 ねじ棒78(又はねじ棒79)の先端がエアバルブV1 (エアバルブV2 )の操作端 を押圧するようになしてある。
【0017】 下部のエアバルブV1 は、図示しない空気源に接続された一本の給気管P1 と 二方向に分岐された送気管P2 ,P3 とを備え、給気管P1 を経て供給されるエ アを通常時には遮断し、前記操作端が押圧された場合にのみ送気管P2 ,P3 中 に送り出すバルブであり、送気管P2 ,P3 は、生地端回収装置8のノズル81及 び空環回収装置9のベンチュリ管91に夫々接続されている。一方、上部のエアバ ルブV2 は、空気源に接続された一本の給気管P4 と二本の送気管P5 ,P6 と を備え、給気管P4 を経て供給されるエアの送出方向を前記操作端の押圧操作に 応じて切り換えるバルブであり、送気管P5 ,P6 は、ミシン本体1のベッドB 上にて生地を押さえ付ける作用をなす押え金(図示せず)を昇降するためのエア シリンダEに接続されている。
【0018】 図3は、以上の如く構成されたスイッチ部Sの動作説明図である。ミシンテー ブルTの前部に着座した作業者によりペダル4の踏込み操作が行われた場合、こ れに伴うペダル4の揺動により下ロッド7bが引き下げられ、主ばね74のばね力に 抗してスイッチ板72と共に下動し、図3(a)に示す如く、スイッチ板72に突設 されたねじ棒78の先端がエアバルブV1 の操作端に当接し、これを押し下げる結 果、生地端回収装置8のノズル81及び空環回収装置9のベンチュリ管91にエアが 送給されるようになり、生地端回収装置8及び空環回収装置9の動作による生地 端及び空環の回収が開始される。
【0019】 更に、ペダル4の踏込みが行われた場合、スイッチ板72の当接により単独での 下動を拘束された下ロッド7bは上ロッド7aを下向きに引っ張り、該上ロッド7aの 上端に接続された操作アーム61が揺動し、クラッチ6が係合されて、モータ5か らの回転力の伝達によりミシン本体1の縫製動作が開始される。そしてこの縫製 の間、エアバルブV1 からのエアの送給は継続されるから、逐次切断される生地 端は生地端回収装置8の生地端吸引パイプ80に吸込まれ、また適宜に切断される 空環は空環回収装置9の空環吸引パイプ90に吸込まれて、回収槽Kに集められる ことになり、縫製に支障を来す虞がない。
【0020】 一方、前記ペダル4の踏み返しが行われた場合、これに伴うペダル4の揺動に より下ロッド7bが押し上げられ、副ばね75のばね力に抗してスイッチ板72と共に 上動し、図3(b)に示す如く、スイッチ板72に突設されたねじ棒79の先端がエ アバルブV2 の操作端に当接し、これを押し上げることになり、このときエアシ リンダEは、エアバルブV2 からの送給エアによりベッドB上にて押え金を引き 上げる動作をなし、縫製を終了した生地の取出しが容易に行えるようになる。
【0021】 更にペダル4の操作がなされない場合、上ロッド7aと下ロッド7bとは、主ばね 74及び副ばね75のばね力が釣り合い、スイッチ板72のねじ棒78,79によるエアバ ルブV1 ,V2 の操作端の押圧が行われない中立位置を維持するから、生地端回 収装置8及び空環回収装置9は動作せず、またミシン本体1が駆動されることも ない。
【0022】
【考案が解決しようとする課題】
このように、縫製のための補助装置(生地端回収装置8及び空環回収装置9) への動作用エアの送給をミシン本体1を駆動するためのペダル4の踏圧操作に連 動させるペダルスイッチの採用により、縫製を阻害する各種の不都合を確実に回 避することができる。
【0023】 ところが、前述した構成を有する従来のペダルスイッチにおいては、主ばね74 と副ばね75の釣り合いによって維持されるスイッチ板72の中立位置が適正でない 場合、ペダル4の踏込み操作により前記エアバルブV1 の切換えが行われる前に クラッチ6が係合されて、生地端回収装置8及び空環回収装置9の動作開始がミ シン本体1の縫製開始に遅れ、この間に生じた生地端又は空環の吸引により生地 端吸引パイプ80又は空環吸引パイプ90に詰まりを招来する虞があることから、前 記中立位置の適正化が重要であるが、このためには、上ロッド7aにおける上ブロ ック70及び下ブロック71の固定位置、並びに下ロッド7bにおけるカラー73の固定 位置を夫々調節する必要があり、この調節に多大の手間を要するという難点があ った。
【0024】 また、縫製作業中におけるペダル4の踏込みに際し、エアバルブV1 によるエ アの送給状態を継続させるため、前記主ばね74を所定長縮短させるための力を余 分に加えねばならず、作業者に無為な労力負担を強いる難点があった。
【0025】 本考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、煩雑な調節を必要とせずに 確実な動作が可能であり、またミシン駆動用のペダル操作に要する労力負担を軽 減し得るペダルスイッチを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るミシンのペダルスイッチは、エアの送給に応じてミシン本体によ る縫製の補助動作をなす補助装置を備え、ミシン本体駆動用のペダルに踏圧操作 により生じる揺動をエアバルブの操作端に機械的に伝達し、前記エアの送給のた めの切換え動作を行わせて、ミシン本体の縫製動作と共に前記補助動作が生じる ようにしたミシンのペダルスイッチにおいて、前記エアバルブは、前記ペダル又 は該ペダルを支持する基台上に、該基台又は前記ペダルに近接して取付けてあり 、前記基台又は前記ペダルは、該ペダルの踏圧操作に伴う揺動時に前記エアバル ブの操作端を直接的に押圧する押圧部材を具備することを特徴とする。
【0027】
【作用】
本考案においては、ミシン本体を駆動すべくペダルの踏圧操作がなされた場合 に、該ペダル及びこれの基台の内の一方に突設された押圧部材が他方に取付けら れたエアバルブの操作端を直接的に押圧し、このエアバルブに切換え動作を行わ せて、生地端回収装置、空環回収装置等の補助装置に動作用のエアを送給し、夫 々による縫製のための補助動作を行わしめる。
【0028】
【実施例】
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する。図4は本考案に係る ペダルスイッチを備えたオーバロックミシンの外観斜視図である。図示のオーバ ロックミシンの全体構成は、図1に示す従来のそれと同様である。即ち、左右一 対の支持脚2,2により支持されたミシンテーブルTの上部にミシン本体1を、 下部にモータ5を夫々取付け、該モータ5の出力側に連設されたクラッチ6の出 力端とミシン本体1の主軸との間にミシンテーブルTの上下に亘って伝動ベルト 60を巻架してなる。支持脚2,2の下部間に横架された基台3上には、略水平な 軸回りに揺動自在にペダル4が枢支してあり、また前記クラッチ6の一側外部に 突出する係断のための操作端には、L字形に屈曲する操作アーム61の一端が嵌着 されており、該操作アーム61の他端は、前記ペダル4の後部側縁に連結ロッド7 を介して連結されている。
【0029】 以上の如き構成のオーバロックミシンは、ミシンテーブルTの前部に着座した 作業者が前記ペダル4を踏込み操作することにより駆動される。即ち、ペダル4 が踏み込まれた場合、該ペダル4に枢支軸回りの揺動が生じ、この揺動が連結ロ ッド7を介して操作アーム61に伝達され、該操作アーム61が揺動してクラッチ6 が係合状態となる。このとき、モータ5の出力がクラッチ6及び伝動ベルト60を 介してミシン本体1に伝達され、ミシン本体1の他側のベッドB上に送り込まれ る図示しない生地の縫製が行われる。
【0030】 このようにして行われる縫製を補助するための補助装置として、ベッドB上の 針落ち位置の前部に先端を臨ませた生地端吸引パイプ80、及びこれの先端の開口 から内部に適長差し込まれた細径のノズル81を備えた生地端回収装置8と、ベッ ドB上の針落ち位置の一側に先端部を沿わせた空環吸引パイプ90、及びこれの中 途に連設されたベンチュリ管91を備えた空環回収装置9とが装備されている。
【0031】 生地端回収装置8は、前記ノズル81先端の噴出孔から高速度にて吹き込まれる エアの作用により生地端吸引パイプ80の開口端に負圧を生ぜしめ、この開口端を 臨ませた針落ち位置の前側において、図示しないメスにより切断されて生じる生 地端の切断片を真空吸引する動作をなし、同様に空環回収装置9は、ベンチュリ 管91の内部に基端側に向けて吹き込まれるエアの作用により空環吸引パイプ90の 開口端に負圧を生ぜしめ、縫製生地の後端に連なる態様にて発生し、適宜に切断 される空環を針落ち位置の側部から真空吸引する動作をなす。生地端吸引パイプ 80及び空環吸引パイプ90の基端部は共に、ミシンテーブルTの左側に配した大容 積の回収槽Kに接続されており、前述の如く吸引された生地端及び空環は、両吸 引パイプ80,90の内部を搬送され、前記回収槽K中に回収される。
【0032】 生地端回収装置8及び空環回収装置9への動作用エアの送給、非送給の切換え は、基台3上に枢支されたペダル4の近傍に構成されたスイッチ部S1 の動作に より行われる。図5はスイッチ部S1 の拡大斜視図である。
【0033】 一方、ペダル4とクラッチ6とを連結する連結ロッド7の中途には、スイッチ 部S2 が構成されている。このスイッチ部S2 は、図2に示すスイッチ部Sにお けるエアバルブV2 のみが備えられたものに相当し、前記ペダル4の踏み返しに 伴う揺動により連結ロッド7が押し上げられた場合にエアバルブV2 の切換えを 行い、該エアバルブV2 からの送給エアによりエアシリンダEを動作させ、ベッ ドB上にて生地を押え付ける押え金を引き上げて、縫製を終了した生地の取外し を容易化するものであり、構成の詳細な説明は省略する。
【0034】 さて前記スイッチ部S1 は、前述した踏込み操作に伴うペダル4の揺動を利用 して、生地端回収装置8及び空環回収装置9にエアを給排するエアバルブV1 の 切換えを行わしめるものである。図5に示す如くエアバルブV1 は、図示しない 空気源に接続された一本の給気管P1 と、二方向に分岐された送気管P2 ,P3 とを備えてなる。送気管P2 は、生地端回収装置8のノズル81に、送気管P3 は 、空環回収装置9のベンチュリ管91に夫々接続されている。
【0035】 エアバルブV1 のハウジングの一面の略中央には、切換え操作のためのスイッ チ棒10が突出しており、このスイッチ棒10には、前記一面の端部にその基端を枢 支された操作レバー11の中途部が当接させてあり、該操作レバー11の先端に押圧 力を加え、スイッチ棒10を押し込むことにより、給気管P1 を経て供給されるエ アが送気管P2 ,P3 中に送出されるようになしてある。
【0036】 ペダル4を枢支する基台3は、該基台3上にその基部を固定されてペダル4の 踏圧面4aに沿って斜めに立ち上がる取付け台12を、前記ペダル4の一側面に近接 して備えており、エアバルブV1 は、スイッチ棒10及び操作レバー11の突設面を 上向きとして前記取付け台12に取付けてある。
【0037】 一方、ペダル4の後縁には、L字形をなして屈曲する一対の連結板13,14が、 夫々の一辺を重ね合わせた状態で、固定ボルト15,16により締め付け固定してあ る。一方の連結板13の他辺は後向きに延設してあり、この延設端には、前記連結 ロッド7の下端が接続されている。また他方の連結板14の他辺は、ペダル4の一 側面に沿わせて前方に延設され、この延設端には略直角に屈曲する態様にて押圧 板17が連設されており、該押圧板17は、取付け台12上のエアバルブV1 の操作レ バー11の先端に、これの前方から当接させてある。
【0038】 図6は、以上の如く構成されたスイッチ部S1 の動作説明図である。前記ペダ ル4は、これの踏圧操作がなされない場合、基台3との間に介装された図示しな い付勢手段の付勢力により、基台3の上面に対して所定の傾倒角度を保つように なしてある。このときペダル4側の押圧板17は、図6(a)に示す如く、エアバ ルブV1 側の操作レバー11の先端に接触しているのみであり、エアバルブV1 の スイッチ棒10は突出状態にあることから、給気管P1 を経て供給されるエアは、 送気管P2 ,P3 に送出されることなく遮断され、生地端回収装置8及び空環回 収装置9は非動作状態にある。
【0039】 一方、ミシン本体1を駆動すべくペダル4の踏込みが行われた場合、該ペダル 4は後側(図の右側)を下向きとして揺動し、この揺動に伴ってペダル4側の押 圧板17が下動して操作レバー11の先端に押圧力を加え、図6(b)に示す如く、 エアバルブV1 のスイッチ棒10が押し込まれる結果、給気管P1 を経て供給され るエアは、前述した如く送気管P2 ,P3 中に送出され、これらに夫々接続され た生地端回収装置8のノズル81及び空環回収装置9のベンチュリ管91に送給され るようになり、生地端回収装置8及び空環回収装置9の前述した動作による生地 端及び空環の回収が開始される。
【0040】 またペダル4の前述した揺動により、該ペダル4の後側に延びる連結板13の先 端に接続された連結ロッド7が引下げられ、該連結ロッド7の上端に接続された 操作アーム61が揺動し、クラッチ6が係合されて、モータ5からの回転力の伝達 によりミシン本体1の縫製動作が開始される。
【0041】 以上の如く本考案に係るペダルスイッチにおいては、ペダル4が踏込み操作さ れたとき、該ペダル4に取付けた押圧板17がエアバルブV1 の操作レバー11の先 端を直接的に押圧し、生地端回収装置8及び空環回収装置9へのエアの送給が行 われ、夫々による縫製のための補助動作が開始される一方、これとは異なる独立 した伝達系、即ち、連結板13を介しての連結ロッド7の引下げによりミシン本体 1の縫製動作が開始される。従って、ミシン本体1の動作開始に対する生地端回 収装置8及び空環回収装置9の動作開始タイミングの適正化は、基台3上での取 付け台12の固定位置、又は取付け台12上でのエアバルブV1 の固定位置を変え、 操作レバー11の先端と押圧板17との間の初期の接触状態を適宜に変更することに より達成されることになり、多大の手間を要する煩雑な調節作業を強いることな く確実な動作が可能となる。また、故障等に伴うエアバルブV1 の取り換えが、 ユーザの手により行い得る利点もある。
【0042】 更に、縫製作業中におけるペダル4の踏込みに際しては、連結ロッド7及び操 作アーム61を介してクラッチ6を係合し得る力のみを必要とし、エアバルブV1 によるエアの送給状態を継続させるための力が不要となることから、作業者の労 力負担は大幅に軽減される。
【0043】 なお本実施例においては、エアバルブV1 を基台3に、該エアバルブV1 の操 作端(操作レバー11の先端)を押圧する押圧部材(押圧板17)をペダル4に夫々 取付けてあるが、逆に、エアバルブV1 をペダル4に、押圧板17を基台3に取付 けてもよく、エアバルブV1 の構造もまた本実施例中に示すものに限らないこと は言うまでもない。
【0044】 また本実施例においては、縫製のための補助装置として生地端回収装置8及び 空環回収装置9を例示したが、補助装置の種類はこれに限るものではなく、エア の送給により動作する他の補助装置を備えたミシンにおいても本考案の適用は可 能であり、更に本考案の適用は、オーバロックミシンに限らず、他の形式のミシ ンにおいても可能である。
【0045】
【考案の効果】
以上詳述した如く本考案に係るペダルスイッチにおいては、ミシン本体の駆動 操作用のペダル及びこれの基台の内の一方にエアバルブを、他方に押圧部材を夫 々取付け、縫製作業を行うべく前記ペダルが踏込み操作されたとき、前記押圧部 材が前記エアバルブの操作端を直接的に押圧し、縫製の補助動作をなす補助装置 への動作用エアの送給が行われる。即ち、エア送給のためのスイッチ動作が、前 記ペダルの踏込みに伴って生じるミシン本体の動作と独立して行われるから、補 助装置の動作開始タイミングを適正化するための煩雑な調整を要することなく確 実な動作が可能となり、また補助装置の動作を維持するためのペダルの踏圧力を 小さくでき、該ペダルの操作に要する労力負担が大幅に軽減される等、本考案は 優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のペダルスイッチを備えたオーバロックミ
シンの外観斜視図である。
【図2】従来のペダルスイッチの拡大斜視図である。
【図3】従来のペダルスイッチの動作説明図である。
【図4】本考案に係るペダルスイッチを備えたオーバロ
ックミシンの斜視図である。
【図5】本考案に係るペダルスイッチの拡大図である。
【図6】本考案に係るペダルスイッチの動作説明図であ
る。
【符号の説明】 1 ミシン本体 2 支持脚 3 基台 4 ペダル 5 モータ 6 クラッチ 7 連結ロッド 8 生地端回収装置 9 空環回収装置 10 スイッチ棒 11 操作レバー 12 取付け台 14 連結板 17 押圧板 80 生地端吸引パイプ 81 ノズル 90 空環吸引パイプ 91 ベンチュリ管 B ベッド K 回収槽 S1 スイッチ部 S2 スイッチ部 T ミシンテーブル V1 エアバルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアの送給に応じてミシン本体による縫
    製の補助動作をなす補助装置を備え、ミシン本体駆動用
    のペダルに踏圧操作により生じる揺動をエアバルブの操
    作端に機械的に伝達し、前記エアの送給のための切換え
    動作を行わせて、ミシン本体の縫製動作と共に前記補助
    動作が生じるようにしたミシンのペダルスイッチにおい
    て、前記エアバルブは、前記ペダル又は該ペダルを支持
    する基台上に、該基台又は前記ペダルに近接して取付け
    てあり、前記基台又は前記ペダルは、該ペダルの踏圧操
    作に伴う揺動時に前記エアバルブの操作端を直接的に押
    圧する押圧部材を具備することを特徴とするミシンのペ
    ダルスイッチ。
JP4479592U 1992-06-03 1992-06-03 ミシンのペダルスイッチ Pending JPH06368U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101677577B1 (ko) * 2016-03-10 2016-11-18 이승복 자동차용 시트 봉제 밑실 자동교환용 자동봉제장치
US10876529B2 (en) 2016-03-04 2020-12-29 Kwang-Seon Hwang Centrifugal suction-type hybrid vane fluid machine

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10876529B2 (en) 2016-03-04 2020-12-29 Kwang-Seon Hwang Centrifugal suction-type hybrid vane fluid machine
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