JPH0636447U

JPH0636447U - 外殻に凹凸を有した鉄道車両用腰掛の袖仕切板

Info

Publication number: JPH0636447U
Application number: JP8419592U
Authority: JP
Inventors: 重隆小林; 政俊小林
Original assignee: エフシーエンジニアリング株式会社; 川重三陽工業株式会社
Priority date: 1992-10-23
Filing date: 1992-10-23
Publication date: 1994-05-17

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案は、鉄道車両用腰掛の袖仕切板の外殼
を周囲を折り曲げ、凹部と凸部を設けたプラスチックス
にする事により安価で見ばえがよく、また腰掛の座り心
地をよくすると共に立った乗客の疲労を減ずるものであ
る。【構成】凹部（５）と周囲を折り曲げ形成した縁（７）
を有するプラスチックス製外殼（１）と、凸部（６）と
周囲を折り曲げ形成した縁（８）を有するプラスチック
ス製外殻（２）の間に、外殻（１）の縁（７）と、外殻
（２）の縁（８）の内面に沿って骨組（３）を、外殻
（１）の縁（７）と外板（２）の縁（８）の突き合せ部
分に縁面（４）を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、鉄道車両用腰掛の袖仕切板（以下袖仕切板という）の外殼を、周囲を折り曲げ凹部と凸部を設けたプラスチックス製外殻にすることにより、安価で、見ばえがよく座り心地のよい、さらに立った乗客の疲労が少ない袖仕切板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

袖仕切板は、鉄道車両用長腰掛の端に、一面は腰掛側に、他の一面は出入口側に面して取付けられ、腰掛けた乗客と出入口側に立った乗客とを仕切るものである。従来の袖仕切板は、金属製骨組の表面と裏面に平らなメラミン化粧アルミ板または鉄板を貼り付け、骨組とメラミン化粧アルミ板または鉄板の外周面をアルミ製またはステンレス銅製縁面でふさいだ構造のものである。従来の袖仕切板は、以上のような構造のものであるため、袖仕切板に接して腰掛けた場合、肘が袖仕切板に触れ窮屈で座り心地がよくなかった。また外周面をふさぐアルミ製またはステンレス鋼製縁面は、大きく強固なものとなり高価であると共に、縁面を組立てるとき縁面の曲げ加工を要するため組立にも時間がかかり高価なものであった。また縁面が大きいものであるため見ばえもよくなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題点】

本考案はその欠点を除いて安価で見ばえがよく座り心地もよい、しかも立った乗客の疲労が減る袖仕切板を開発しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

いまその解決手段を図面を追いながら説明すれば、袖仕切板に接して腰掛けたとき、肘が触れる部分に凹部（５）と、周囲を折り曲げ形成した縁（７）を有するプラスチックス製外殻（１）と、立った乗客が袖仕切板に尻向きでもたれたとき、尻が載る凸部（６）と、周囲を折り曲げ形成した縁（８）を有するプラスチックス製外殼（２）の間に、外殼（１）の縁（７）と外殻（２）の縁（８）の内面に沿って骨組（３）を、外殼（１）の縁（７）と外板（２）の縁（８）の突き合せ部分に縁面（４）を、下辺と縦辺の一辺に腰掛への取付用ネジ穴（１３）を設ける。

【０００５】

【作用】

本考案は以上のような構造であるから、腰掛けたとき外殻（１）の凹部（５）に肘が入り、また凹部（５）の下辺を肘掛として利用できるため座り心地がよくなる。また立った乗客が袖仕切板に尻向けにもたれたとき、外殻（２）の凸部（６）に尻を載せ体重の一部を支えると共にこの凸部（６）に荷物を載せ重量の一部を支えられるため疲労が減る。外殼（１）と外板（２）の材料がプラスチックスであるため外殻（１）は凹部（５）と周囲を折り曲げ形成した縁（７）が、外殼（２）は凸部（６）と周囲を折り曲げ形成した縁（８）が一体で形成できる。また縁（７）と、縁（８）が従来の袖仕切板の縁面の一部分を兼ねるため本考案の縁面（４）は小さいもので容易に曲げられるものある。従って縁面（４）は安価なものであると共に縁面（４）の組立も容易であるため袖仕切板自体安価なものとなる。また縁面が小さいものであるため、みばえもよくなる。

【０００６】

【実施例】

なお本考案の実施に当たって次のごときことができる。（イ）プラスチックス製外殼（１）と外殼（２）の肘の位置に開口（９）と開口（９）の周囲を折り曲げて形成した縁（１１）と縁（１２）、縁（１１）と縁（１２）の突き合せ部分に縁面（１０）を設けて開口（９）の下辺を肘掛として利用する。

【０００７】

【考案の効果】

従って安価でみばえがよく、座り心地もよい、しかも腰掛に接して立った乗客の疲労を減らす。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図

【図２】本考案の背面図

【図３】本考案のＡ−Ａ断面図

【図４】本考案の使用斜視図

【図５】本考案の実施例の正面図

【図６】本考案の実施例のＢ−Ｂ断面図

【符号の説明】

１は外殻２は外殻３は骨組４は縁面５は凹部６は凸部７は縁８は縁９は開口１０は縁面１１は縁１２は縁１３はネジ穴

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】凹部（５）と周辺を折り曲げ形成した縁
（７）を有するプラスチックス製外殼（１）と、凸部
（６）と周辺を折り曲げ形成した縁（８）を有するプラ
スチックス製外殻（２）の間に、外殻（１）の縁（７）
と外殻（２）の縁（８）の内面に沿って骨組（３）を、
外殻（１）の縁（７）と外殻（２）の縁（８）の突き合
せ部分に縁面（４）を設けてなる鉄道車両用腰掛の袖仕
切板。