JPH0636304Y2 - 内燃機関のアイドリング継続装置 - Google Patents

内燃機関のアイドリング継続装置

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JPH0636304Y2
JPH0636304Y2 JP7917089U JP7917089U JPH0636304Y2 JP H0636304 Y2 JPH0636304 Y2 JP H0636304Y2 JP 7917089 U JP7917089 U JP 7917089U JP 7917089 U JP7917089 U JP 7917089U JP H0636304 Y2 JPH0636304 Y2 JP H0636304Y2
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良一 戸高
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阪神エレクトリック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本案は、通常の自動車両に搭載され、いわゆるターボ・
チャージャとかスーパ・チャージャと呼ばれるように、
タービンを持つ強制吸気装置の付いた内燃機関に対し、
イグニッション・スイッチが切られた後も、ある一定の
時間はそのままアイドリングを継続させるようにするた
めのアイドリング継続装置に関する。
[従来の技術] 上記のようにタービン型の強制吸気装置が備えられてい
る内燃機関では、特に高速回転後、直ちに機関を停止さ
せるとタービンに良くない影響を及ぼすおそれがあると
され、そのため従来からも、通常の自動車両に備えられ
ているイグニッション・スイッチを運転者が切った後、
直ちに機関を停止させるのではなく、あらかじめ固定的
に設定されているか、または運転者の設定操作により設
定される一定時間の間、そのまま機関にアイドリングを
継続させ、当該一定時間経過後に始めて、自動的に機関
を停止させるようにしたアイドリング継続装置が開発さ
れてきた。
第2図はそうした従来におけるアイドリング継続装置の
代表的一例の要部構成を示しているが、実はこれは本出
願人の手になるもので、通常の自動車両に備えられる配
電系統に対しての付加装置という形で開発された。
すなわち、通常のアイドリング継続装置を持たない自動
車両では、運転者がイグニッション・キーを差し込んで
回し操作するイグニッション・スイッチをオフ位置から
オン位置に付けると、その接点回路(図面中では“Igス
イッチ接点回路”と略記している)12に備えられている
可動スイッチ接点は、内燃機関の運転継続に必要な点火
回路に対して車両搭載のバッテリ11から電力を供給させ
るべく、図示の場合、四つ示されている固定接点の中、
“オン”と付記されている固定接点を選択し、当該点火
回路が負荷として接続されるイグニッション・ライン
(同様に図面中では“Igライン”と略記)を閉成する。
イグニッション・スイッチは、図示の接点回路12の外、
図示していないが連動する接点回路をいくつか有し、そ
の中の一つは、当該イグニッション・スイッチ12を運転
者が機関始動に際し、オン位置からさらに回し込んでス
タート位置に付けると、図示していないセル・モータな
いしスタータに対し、バッテリ電力を給電するために使
われ、また別な連動接点回路は、この従来例に関する限
り、これも図示していないが、機関が運転しているとき
のみならず、機関が停止しているときでも、車両搭載の
ステレオその他、各種アクセサリ機器類をのみは稼動さ
せ得るように、オフ位置とオン位置との間に設けられて
いるアクセサリ位置にスイッチが付けられると、当該ア
クセサリ機器類へバッテリ電力を供給するために用いら
れる。
しかるに、これまでのアイドリング継続装置は、第2図
に示されているように、イグニッション・スイッチ12、
それも点火回路への配電系統に直列に入っている図示の
接点回路12に対し、選択的にこれをバイパスないしシャ
ントし得るような関係で組込まれていた。
以下、図示従来装置の動作を追って説明するが、始め
に、機関が運転中にあったとする。この場合、当然、イ
グニッション・スイッチ12の可動スイッチ接点は図示さ
れているようにオン位置にあり、当該接点回路を介して
イグニッション・ラインにバッテリ11からの給電がなさ
れている。
ここで、運転者が機関の停止を計り、イグニッション・
スイッチ12をアクセサリ位置からさらにオフ位置に向
け、イグニッション・キーを回し操作したとする。
すると、イグニッション・スイッチの図示されている接
点回路12では、可動スイッチ接点がオン位置から離れる
ので、この接点を介してのイグニッション・ラインへの
バッテリ電力供給は断たれ、当該イグニッション・ライ
ンの電圧は低下傾向に入る。
このイグニッション・ラインの電圧低下が所定の値にま
で下がると、これはイグニッション・ライン電圧低下検
出回路14(同様に図面中、イグニッションは“Ig"にて
略記:以下同様)にて検出され、タイマ回路15に稼動指
令が与えられる。
タイマ回路15は、あらかじめ固定的に、ないし運転者の
時間設定操作により定められた一定時間をカウントし、
イグニッション・ライン電圧低下検出回路14が発した電
圧低下検出信号を受けてから当該一定時間の間、ドライ
バ・トランジスタ16をオンさせるような信号を出力す
る。
このようにしてドライバ・トランジスタ16がオンとなる
と、バッテリ11の電力によりイグニッション・ライン用
リレー13が励磁され、そのリレー接点が閉じられるが、
このリレー接点は、イグニッション・スイッチの図示の
接点回路12の両端をバイパスないし短絡する関係で挿入
されているので、当該リレー13の励磁と共に、接点回路
12中の可動スイッチ接点が開いていても、これとは別な
電流経路として、この閉成したリレー接点を介し、イグ
ニッション・ラインに再度、バッテリ11からの電力が供
給されるようになり、図示していない点火回路に対し、
上記のように運転者がイグニッション・スイッチを切っ
たにかかわらず、なお稼動を続けることが許される。
したがって、機関もそのままアイドリングを続けて行く
が、やがてタイマ回路15に設定されている一定時間を経
過し、タイム・アップとなると、タイマ回路15はドライ
バ・トランジスタ16をターン・オフする。
こうなれば当然、リレー13も解磁され、そのリレー接点
も開くため、そこで始めて、バッテリ11からイグニッシ
ョン・ラインへの給電経路は全てが開き、点火回路への
給電が断たれて、アイドリングを続けていた機関も停止
する。
[考案が解決しようとする課題] しかるに、上記の従来例を見ると、イグニッション・ス
イッチ12がオフ位置ないしはその手前のアクセサリ位置
に付けられることにより、オン位置が開放となってか
ら、これを短絡するためにリレー接点が閉じるまでの間
には、厳密には僅かな時間遅れが認められる。イグニッ
ション・ラインの電圧低下を回路14により検出し、これ
によりタイマ回路15を動作させてドライバ・トランジス
タ16をターン・オンさせ、リレー13を励磁して始めて、
当該リレー接点が閉じ、開いたオン位置をバイパスする
ようになるからである。実際にも、この時間遅れは10mS
から20mS程度ある。
もっとも、イグニッション・ラインの電圧が僅か低下し
た所で電圧低下検出回路14がこれを検出し、タイマ回路
を動作させるようにすれば、点火回路が未だ十分稼動可
能な電圧範囲に留まっている中に、リレー13を稼動さ
せ、その接点を閉じることで、特に問題なく、点火回路
をそのままに稼動させ続けることも可能であり、それが
故にまた、商品化も企画されていたのであるが、逆に、
確実な検出のために電圧低下が十分になった所まで、電
圧低下検出回路14がイグニッション・スイッチのオフを
検出しないようにした結果、上記の時間遅れが無視し得
なくなることもあり、つまりは機関が停止してしまうこ
とがあった。
本考案はこのような実情に鑑み、イグニッション・スイ
ッチが少なくとも機関の運転に関し、オフ操作されたと
き、当該操作時から一定時間だけ、機関を継続的にその
ままアイドリングさせてから停止させる内燃機関のアイ
ドリング継続装置として、上記のような時間応答上、タ
イム・アップ以前の機関停止に継がる遅れが発生しない
ような装置を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記目的を達成するため、従来のようにイグニ
ッション・ラインの所定値までの電圧低下により、イグ
ニッション・スイッチの機関運転に関するオフ操作を検
出し、その後に始めて、イグニッション・スイッチのイ
グニッション・ラインに関する接点回路をバイパスない
し短絡するようにリレー接点を閉じさせるのではなく、
まず、イグニッション・スイッチがオン位置に付けられ
たときにすでに、第一のスイッチング手段を動作させて
イグニッション・ライン用リレー接点を閉成し、このリ
レー接点により、イグニッション・ラインに直列に挿入
されているイグニッション・スイッチのスイッチ接点を
短絡してしまう。
したがって機関が運転中は、イグニッション・スイッチ
の接点回路としての可動スイッチ接点により、イグニッ
ション・ラインが閉成されていると共に、この可動スイ
ッチ接点に対して実質的に並列に入る上記のリレー接点
も閉成されていることになる。
一方、従来のように、イグニッション・ラインの電圧の
低下ではなく、本考案においては当該イグニッション・
ラインとは別個な電源ラインであって、車両搭載の各種
アクセサリ機器類に電力を供給するアクセサリ・ライン
の電圧を監視し、これが所定値にまで低下したことを検
出するアクセサリ・ライン電圧低下検出回路を設ける。
換言すれば、イグニッション・スイッチがオン位置にあ
って、機関が運転している状態から、運転者が機関の停
止を計り、イグニッション・スイッチを操作してオフ位
置に付けると、結局、アクセサリ位置も開放されること
になるので、本考案においては、イグニッション・スイ
ッチのオフ位置への操作をアクセサリ・ラインの電圧低
下によって検出、判断するようにしたのである。
その上で、アクセサリ・ライン電圧低下検出回路が当該
電圧の低下を検出すると、タイマ回路を動作させるよう
にし、このタイマ回路が動作を始めてから当該タイマ回
路に設定されている所定時間を経過したときに、第二の
スイッチング手段により、上記イグニッション・ライン
用リレーを解磁し、そのリレー接点を開放させる。
[作用] 本考案によるアイドリング継続装置では、イグニッショ
ン・スイッチがオン位置に付けられた時点で、第一のス
イッチング手段を動作させ、イグニッション・ライン用
リレー接点を閉成して、このリレー接点により、イグニ
ッション・ラインに直列に挿入されている上記のスイッ
チ接点を短絡させてしまう一方で、このイグニッション
・ライン用リレーが解磁されるのは、タイマ回路がタイ
ム・アップしたときとなっている。
そして、このタイマ回路は、イグニッション・スイッチ
がオフ操作されたときのイグニッション・ラインの電圧
低下ではなく、アクセサリ・ラインの電圧低下を検出し
て始動させており、したがって、イグニッション・スイ
ッチに連動する接点回路中の上記の可動スイッチ接点が
それまでのオン位置から外れ、当該イグニッション・ラ
インをこの接点に関しては開放したにしても、この可動
スイッチ接点には上記のようにリレー接点が並列に入っ
ていて、このリレー接点を介し、イグニッション・ライ
ンは閉成状態を維持し得るので、従来のように、例え短
い間と言えども一旦、イグニッション・ラインが開放に
なり、これによって機関が停止するおそれが出るのとは
異なり、本考案の場合には、イグニッション・ラインを
全く開放することなく、イグニッション・スイッチがオ
フ操作された後も、タイマ回路がタイム・アップするま
では閉成状態を確実に維持させ、機関の継続的なアイド
リング運転を保証することができる。
ただ、タイマ回路が時間を計測し始めるのは、運転者が
イグニッション・スイッチを操作して、点火回路への給
電を断つためにオン位置を外すだけでは足りず、アクセ
サリ位置からも外して、オフ位置に付けたときである。
そのため、特殊な場合、機関の運転を止めるべく、運転
者がオン位置からアクセサリ位置にまで、イグニッショ
ン・スイッチを回し操作したが、そのアクセサリ位置か
らさらにオフ位置にまで回すことなく、アクセサリ位置
に留めたままにして置くと、当然、アクセサリ・ライン
における電圧の低下は生じないから、アクセサリ・ライ
ン電圧低下検出回路は検出動作を起こさず、タイマ回路
も始動しないため、機関はそのまま、回り続ける。
しかしそれでも、従来のように、タイマに設定した時間
を経過しない中に、機関が停止してしまうおそれを回避
できることの方が、この種のアイドリング継続装置に要
求される基本的な機能に鑑みれば、比べるまでもなく遥
かに必要な機能であるし、実際上も、それ程に不都合を
生じない。
機関をアイドリング状態のまま回転させ続けることは、
最近の自動車両においては何等問題はなく、むしろ、ア
クセサリ位置にイグニッション・スイッチを付け、アク
セサリ機器類を稼動させているときには、アイドリング
回転している機関により、バッテリに常に発電電力を供
給されている方が、バッテリの寿命を伸ばすことにもな
る。
第一、上記のように、機関を運転していた状態からアク
セサリ機器のみを使用しようとして、オン位置からわざ
わざアクセサリ位置にイグニッション・スイッチを回し
操作するというのは、極めて特殊である。機関を止める
意志のない場合には、イグニッション・スイッチはオン
位置のまま、アクセサリ機器を使用する方が普通であ
る。アクセサリ位置を選択するというのは、機関が始め
から停止していた状態においてなされることの方がずっ
と多い。すなわち、車両に乗り込んだが、何等かの理由
で直ぐには運転せず、待機しているとき等に、ステレオ
でも聞いていようとしてイグニッション・スイッチをア
クセサリ位置に付ける等の使い方が常識的である。
もちろん、運転者が車両を離れるため等、イグニッショ
ン・スイッチをオフ位置に付ければ、そのときから所定
時間の経過後には、機関を所期通り停止させることがで
きるので、安心である。
すなわち、アクセサリ・ライン電圧低下検出回路は、当
該イグニッション・スイッチがアクセサリ位置をも離
れ、オフ位置に付けられたことに伴うアクセサリ・ライ
ンの電圧低下を検出してタイマ回路を始動し、一方で始
動したタイマ回路は、あらかじめ設定されている所定の
時間を経過すると第二のスイッチング手段を動作させ、
イグニッション・ラインをを閉成状態に保っていた接点
を持つリレーを解磁する。
これにより、イグニッション・ラインは開放され、点火
回路への給電が断たれて、機関が停止する。
なお、タイマ回路に与える設定時間は、あらかじめメー
カ側で固定設定しておいても良いし、使用者の側で手動
設定できるようになっていても良く、このような回路自
体は、ずでに公知既存の回路技術をして任意に組むこと
ができる。本考案の他の各構成要件についてもしかりで
あり、各々の具体的な回路自体は、当業者である限り、
この種の電子回路構築技術をして任意適当なるものを組
むことができる。
[実施例] 第1図には本考案に従って構成された内燃機関のアイド
リング継続装置の望ましい一実施例が示されている。た
だし、本実施例装置は、通常市販される自動車両(もち
ろん、タービン型強制吸気装置付きのもの)へ後付けの
形で付属される装置を考えており、したがって、当該車
両に始めから備えられている機器や装置類、各電源ライ
ンにはできるだけ改変を及ぼすことなく、ほぼそのまま
に使用可能なようにされている。
先の約束に従い、第1図中の表記上、簡明化を計るた
め、“イグニッション”は記号“Ig"で、また“アクセ
サリ”は記号“Acc”で示すが、上記を換言すれば、図
示されているイグニッション・スイッチ12は、車両に始
めから搭載されているもので、運転者がイグニッション
・キーを差込み、これを回し操作することにより、選択
的にその可動スイッチ接点位置が選択される第一、第二
の連動接点回路12-1,12-2も、車両に始めから備えられ
ているものである。
一般にはさらに、イグニッション・スイッチ12の操作に
連動する少なくとももう一つの接点回路があり、これは
機関始動時にのみ、一時的にセル・モータないしスター
タを回転させるための接点回路であるが、本考案の装置
には関係がないため、図示を省略している。
第一接点回路と名付けた接点回路12-1は、先に述べた従
来例を示す第2図中の接点回路12に相当し、内燃機関の
点火回路(図示せず)に対し、車両搭載のバッテリ11か
ら稼動電力を選択的に供給するためのものであって、四
つの固定接点の中、図中で“オン”と“スタート”と示
されている固定接点が、共に点火回路へのイグニッショ
ン・ラインを閉成するものとなっている。
逆に言えば、オフ位置、アクセサリ位置はこの第一接点
回路12-1に関し、空接点となっており、イグニッション
・スイッチがこれらの位置を選択しているときには、バ
ッテリ11からの電力はイグニッション・ラインに供給さ
れることがない。
一方、第二接点回路12-2は、車両搭載のラジオやステレ
オその他、各種各様のアクセサリ機器類を稼動させるた
め、バッテリ11から電源電力を供給するためのものであ
って、これらアクセサリ機器は、機関が運転していると
きはもとより、停止しているときにも使用されることが
あるので、第1図中においてオフ位置以外の接点位置、
すなわちアクセサリ位置、オン位置、スタート位置が選
択されているとき、いずれもバッテリ11をアクセサリ機
器用の電源ライン、つまりはアクセサリ・ラインに接続
するようになっている。
このような車両に既存の配電系統に対し、本考案に従っ
て構成されるアイドリング継続装置は、実際上、第一接
点回路12-1の両端にイグニッション・ライン用電磁リレ
ー13のリレー接点両端を、また第二接点回路12-2の両端
には後述する第二スイッチング手段の一部を構成するア
クセサリ・ライン用電磁リレー23のリレー接点両端を、
それぞれ接続するだけで組み付けることができ、一方
で、それら第一、第二接点回路12-1,12-2の両端には、
通常、端子が備えられているので、当該接続にはこれら
既存の端子を便利に使うことができる。
車両既存のイグニッション・ラインやアクセサリ・ライ
ンに対し、本考案装置において接続を採るべき上記リレ
ー接点以外の部材は、図中からも明らかなように、実際
には装置内部において各リレー接点の一端から当該各ラ
イン電圧を取出すことができるので、結局、必要な車両
への組み付け配線部分は上記の通りで済む。
以下、本装置の動作を追いながら、各部の構成につき説
明する。
今、イグニッション・スイッチがオフ位置に付けられて
おり、機関が停止していたとする。
このときには当然、イグニッション・スイッチ12の位置
に連動して対応的な接点位置を採る第一、第二接点回路
12-1,12-2も、共に空接点であるオフ接点位置にあり、
したがって、バッテリ11に対し、点火回路(図示せず)
に電源電力を供給するイグニッション・ラインも、各種
アクセサリ機器類へ電源電力を供給するアクセサリ・ラ
インも、共に開放された状態にある。
運転者が機関の始動を試みると、イグニッション・キー
を差込んでのイグニッション・スイッチ12は、順にアク
セサリ位置からオン位置を経てスタート位置にまで回さ
れ、スタータ(図示せず)にこれも図示しない他の連動
スイッチ接点回路を介し、バッテリ11から大電力が供給
されて、機関が強制回転される。
機関始動に成功すると、運転者はスタート位置に付けて
いたイグニッション・キーから手を離し、一般に自動復
帰バネ(図示せず)の働きにより、イグニッション・ス
イッチ12はオン位置を選択した状態に安定する。
してみるに、まずはここまでの動作に伴う本装置の動作
を見ると、運転者が最初、イグニッション・キーを差込
んでイグニッション・スイッチを回し始めたとき、スタ
ータが回るまでに、第二接点回路12-2において可動接点
がアクセサリ位置を選択した時点で、バッテリ11の電力
はアクセサリ・ラインにも供給され、アクセサリ機器の
どれかの電源スイッチがオンになっていれば、その機器
の稼動が許されると共に、本考案において備えられてい
るアクセサリ・ラインの電圧を監視するアクセサリ・ラ
イン電圧低下検出回路24も、監視動作に入る。
しかしもちろん、この時点では、当然、アクセサリ・ラ
インには十分な電圧値が供給されるので、本考案により
備えられたアクセサリ・ライン電圧低下検出回路24も、
何の動作も起こさない。
一連の運転者のイグニッション・キー操作により、次い
でイグニッション・スイッチ12がオン位置に至ると、既
存の車両における所期の動作として、点火回路への電力
供給ラインであるイグニッション・ラインに対し、第一
接点回路12-1において閉成した接点位置であるオン接点
を介し、バッテリ11が接続されるが、これと同時に、本
考案の装置側においては、当該第一接点回路12-1の一端
側に接続されている線路を介して、第一のスイッチング
手段として選ばれているnpnトランジスタ16のベース・
バイアス回路を構成する一対の抵抗31,32にバッテリ電
位が与えられ、一方、当該トランジスタ16の主電流通路
であるエミッタ−コレクタ間電流線路は、イグニッショ
ン・ライン用リレー13のコイルを介し、バッテリ11の両
端間に接続されているため、当該トランジスタ16が導通
し、したがってイグニッション・ライン用リレー13も励
磁されて、その接点が閉じる。なお、このとき、トラン
ジスタ16のベース・バイアス回路にはダイオード33のア
ノードが接続され、そのカソードは抵抗34の一端に接続
されているが、この抵抗34は、アクセサリ・ラインと接
地間に挿入されているものなので、先の段階でアクセサ
リ・ラインにバッテリ11の電位があらかじめ供給されて
いることにより、抵抗31,32の直列回路にバッテリ11の
電位が供給されてもこのダイオード33は逆バイアスとな
り、上記したトランジスタ16のターン・オン動作に支障
を来たすことはない。
しかるに、このようにして閉成したリレー13のリレー接
点は、先にも述べたように、第一接点回路12-1の両端を
バイパス的に短絡するものである。
が、今だこの時点では、当該第一接点回路12-1の可動ス
イッチ接点が、オン位置またはスタート位置を選択して
いるので、このリレー接点が閉成しても、回路的には何
等影響はない。有意の作用を営むのは、運転者が意図的
にイグニッション・キーを操作し、機関の停止を計った
時である。
この場合、ごく普通の動作としては、運転者は運転中、
オン位置に付けられていたイグニッション・スイッチ
を、一連の動作でオフ位置にまで回し切る。
そこで、短い時間の間に経時的に生ずる各状態を各段階
ごとに説明してみると、まず、運転者がイグニッション
・スイッチ12をオフ位置に向けて回し始めることによ
り、これに連動する各接点回路12-1,12-2において、各
可動接点が当該オン位置を離れ、アクセサリ位置に付
く。
もし、本アイドリング継続装置が付されていない状態で
あれば、第一接点回路12-1におけるこの接点状態の変化
により、イグニッション・ラインへのバッテリ11からの
給電はここで断たれ、点火回路(図示せず)には最早電
力が供給されなくなるから、機関はこの時点で停止す
る。
しかし、本アイドリング装置では、すでに述べたよう
に、イグニッション・ライン用リレー13のリレー接点に
より、第一接点回路12-1の両端が短絡されており、しか
も、この状態で生起した後は、当該閉じたリレー接点を
介してトランジスタ16のベース・バイアス回路には定常
的にベース・バイアス電圧が供給されるので、一種の自
己保持動作となり、リレー13はそのまま励磁状態を保っ
ているため、第一接点回路12-1の内部で可動接点が例え
オン位置を離れても、ここで機関が直ぐに停止してしま
うことはなく、そのまま回転を続けることができる。
すなわち、本装置のそもそもの基本機能であるアイドリ
ング継続の最初の段階がここでスタートとする。冒頭に
挙げた従来例と比較すると、本装置の場合、イグニッシ
ョン・ラインは例えイグニッション・スイッチがオン位
置を離れても、全く電圧の低下しない状態を維持し得る
ので、イグニッション・ラインに接続されている負荷状
態の如何にかかわらず、機関は確実に回転を続けること
ができ、アイドリング継続装置を組込付けたのに、イグ
ニッション・スイッチをオフ操作したら機関も止まって
しまったというような不都合は、これを完全に回避する
ことができる。
しかるに、運転者による上記一連のイグニッション・ス
イッチ12の操作により、当該イグニッション・スイッチ
12がアクセサリ位置をも離れ、オフ位置に付くと、第二
接点回路12-2においても、アクセサリ位置に相当する固
定接点は可動スイッチ接点から離れるので、アクセサリ
・ラインへのバッテリ11からの給電がここで断たれる。
すると、当該アクセサリ・ラインの電圧は当然に低下傾
向に入るが、これが所定の値にまで低下すると、アクセ
サリ・ライン電圧検出回路24が検出動作をし、検出出力
を発する。
したがって、この検出出力は、イグニッション・スイッ
チ・オフ検出出力と呼んでも良いが、いずれにしろアク
セサリ・ライン電圧低下検出回路24の発した検出出力
は、タイマ回路25により受信され、そのときから、タイ
マ回路25はあらかじめ時間設定回路27により設定されて
いる時間の間、第二のスイッチング手段の一部をなすト
ランジスタ26に対し、導通を許すベース・バイアスを与
える。
すると、当該トランジスタ26のエミッタ−コレクタ間主
電流線路と共に、バッテリ11の両端に直列に入っている
アクセサリ・ライン用のリレー23が励磁され、その接点
が閉成する。
このリレー23のリレー接点は、先に述べたように、第二
接点回路12-2の両端を短絡するように作用するので、こ
の時点で再び、アクセサリ・ラインにはバッテリ11から
の電力が供給される。
そのため、抵抗34の両端電圧も有意の電圧値状態を維持
し、逆バイアスとなっているダイオード33はオフ状態を
保ち、したがって第一スイッチング手段としてのトラン
ジスタ16もそのままオン状態を続けて、リレー13を励磁
し続け、点火回路にバッテリ電力を供給した状態を保持
する。
しかし、やがてのことに、タイマ回路25に設定されてい
る設定時間を途過すると、当該タイマ回路25は第二のス
イッチング手段の一部である第二のトランジスタ26をタ
ーン・オフする。これに伴い、当然、これもこの実施例
では第二のスイッチング手段の一部を構成している第二
のリレーないしアクセサリ・ライン用リレー23が解磁さ
れ、そのリレー接点を開放する。
すると、最早、アクセサリ・ラインはバッテリ11に対
し、接続する電流経路を全て失うから、その電圧は、ア
クセサリ・ラインに接続されている負荷に見込まれる時
定数に従って低下し、少なくともある程度の時間を経過
すると、アクセサリ・ラインの対接地電位を表す抵抗34
の両端電圧も十分に小さな値となる。
こうなると、やはり第二のスイッチング手段の一部とし
て設けられているダイオード33は順バイアスとなる。そ
して、ダイオード33が順バイアスとなると、第一スイッ
チング手段としてのトランジスタ16のベース・バイアス
は、強制的に抵抗34の両端電圧である極めて小さい電圧
に引き落とされ、これによってトランジスタ16がターン
・オフする。これはすなわち、イグニッション・ライン
用リレー13を解磁し、そのリレー接点を開くことを意味
するから、この時点、すなわちタイマ回路25に設定され
ている時間経過の後に、機関は自動的に、かつ所期の通
りに停止される。
なお、時間設定回路27は、固定的にある一定時間を設定
するものであっても良いし、使用者の手動設定により、
ある程度任意の時間幅内で好みの時間に調整可能なもの
であっても良い。
もちろん、このような時間設定回路27を始め、タイマ回
路25、アクセサリ・ライン電圧低下検出回路24等の具体
的な内部回路構成自体は、既述してきた機能を満たすに
も当業者であれば種々考えることができる。
さらに、本考案の趣旨に従う限り、図示以外の具体的回
路構成をも採用することができ、本考案がこれを妨げる
いわれはない。
なお、図示の実施例の場合、イグニッション・スイッチ
12がアクセサリ位置からオフ位置に付けられた後、再
度、アクセサリ・ライン用リレー23が励磁されてそのリ
レー接点が閉成されるまでの間には、短い時間の間であ
るが、当該アクセサリ・ラインの電圧が低下する状態も
起こり得る。
しかし、従来のように、イグニッション・ラインの電圧
が一時的といえども低下する結果、点火回路が停止して
しまい、アイドリング継続装置としての本来の機能がそ
もそも営み得なくなるのとは異なり、本考案の場合に
は、例えば第一スイッチング手段としてのトランジスタ
16のベース回路に適当な容量のコンデンサ28を追加する
等の簡単な構成により、この心配を根本から除去するこ
とができる。
すなわち、第二接点回路12-2中の可動スイッチ接点が当
該アクセサリ位置を離れ、オフ位置に付いた時点から、
アクセサリ・ライン用リレー23が励磁されてそのリレー
接点が閉成されるまでの短い時間の間にも、もし仮に、
抵抗34の両端電圧が大きく低下し、ダイオード33に順方
向ベースが与えられる結果となっても、トランジスタ16
のベース回路に上記のような適当な容量のコンデンサ28
を備えて置けば、その蓄積電荷により、ダイオード33を
介しての放電が見込まれてもなお、当該トランジスタ16
のベース電圧の急激な低下を防ぎ、少なくともリレー23
の接点が閉成してダイオード33に再度逆バイアスが与え
られるまでの時間を稼ぐことができる。また、タイマ回
路25ないし電圧低下検出回路24は、イグニッション・ス
イッチ12のオン位置への復帰で、次回の動作のため、再
機能可能にリセットされるのが良い。
[考案の効果] 本考案によれば、タービン型の強制吸気装置を利用する
内燃機関を搭載した自動車両において、当該タービン保
護のため、イグニッション・キーないしイグニッション
・スイッチの操作により、機関を停止させる操作がなさ
れたときにも、直ちには機関を停止させず、あらかじめ
定められている設定時間を経過した後に停止させるよう
にしたアイドリング継続装置として、従来のものに比
し、一層、その動作信頼性を高めることができる。
つまり、このアイドリング継続装置を組込付けたのにも
かかわらず、イグニッション・スイッチをオフ位置に付
けたら機関も直ぐに停止してしまったというような、こ
の種の装置としては決してあってはならない不都合を完
全に回避することができる。
しかも、その割に回路構成は簡単であるし、また、実際
上、既存の車両配電系統に対しての取付け作業も簡単で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従って構成された内燃機関のアイドリ
ング継続装置の望ましい一実施例の概略構成図, 第2図は従来において開発されていたアイドリング継続
装置の代表的一例の概略構成図, である。 図中、11は車両搭載のバッテリ、12は車両に備え付けら
れるイグニッション・スイッチないしその一つの接点回
路、12-1,12-2は、イグニッション・スイッチに連動す
る接点回路の中、本考案装置に関連する接点回路、13は
イグニッション・ライン用リレー、14は従来例において
採用されていたイグニッション・ラインの電圧低下検出
回路、15はタイマ回路、16は従来例におけるスイッチン
グ手段でもあり本考案実施例でも第一スイッチング手段
として用いられるトランジスタ、23は第二スイッチング
手段の一部を構成するアクセサリ・ライン用リレー、24
はアクセサリ・ライン電圧低下検出回路、25はタイマ回
路、26は第二スイッチ手段の一部を構成するトランジス
タ、27はタイマ回路に対する時間設定回路、28はコンデ
ンサ、31,32はトランジスタのベース・バイアス回路構
成抵抗、33は第二スイッチング手段の一部を構成するダ
イオード、34はアクセサリ・ラインの対接地電位を表す
抵抗、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転者がイグニッション・キーを差込んで
    操作するイグニッション・スイッチがオン位置に付けら
    れたときには、イグニッション・ライン、アクセサリ・
    ラインの双方に直列に挿入されるスイッチ接点を共に閉
    じることにより、該車両搭載の内燃機関の運転継続に必
    要な点火回路に対しては上記イグニッション・ラインを
    介して、また、該車両搭載のアクセサリ機器に対しては
    上記アクセサリ・ラインを介して、それぞれ車両搭載の
    バッテリから電力を供給する一方、該イグニッション・
    スイッチがアクセサリ位置に付けられたときには、上記
    イグニッション・ラインに直列に挿入されるスイッチ接
    点を開き、上記アクセサリ・ラインに直列に挿入される
    スイッチ接点は閉じた状態として、上記アクセサリ機器
    にのみ、上記アクセサリ・ラインを介しての上記バッテ
    リ電力供給状態を維持すると共に、上記イグニッション
    ・スイッチがオフ位置に付けられたときには、上記イグ
    ニッション・ライン、アクセサリ・ラインの双方に直列
    に挿入されている上記スイッチ接点を共に開くようにし
    た自動車両において、該イグニッション・スイッチを上
    記オフ位置に付けても、直ちには上記内燃機関を停止さ
    せないようにする内燃機関のアイドリング継続装置であ
    って; 上記イグニッション・スイッチが上記オン位置に付けら
    れたとき、イグニッション・ライン用リレー接点を閉成
    して、該リレー接点により、上記イグニッション・ライ
    ンに直列に挿入されている上記スイッチ接点を短絡する
    第一のスイッチング手段と; 上記アクセサリ・ラインの電圧低下を検出し、タイマ回
    路を動作させるアクセサリ・ライン電圧低下検出回路
    と; 上記タイマ回路動作後、該タイマ回路に設定されている
    所定時間を経過すると、上記イグニッション・ライン用
    リレーを解磁し、そのリレー接点を開放する第二のスイ
    ッチング手段と; を有して成る内燃機関のアイドリング継続装置。
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