JPH0635314A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0635314A
JPH0635314A JP4210764A JP21076492A JPH0635314A JP H0635314 A JPH0635314 A JP H0635314A JP 4210764 A JP4210764 A JP 4210764A JP 21076492 A JP21076492 A JP 21076492A JP H0635314 A JPH0635314 A JP H0635314A
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JP
Japan
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developer
developing
developing sleeve
toner
sleeve
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JP4210764A
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English (en)
Inventor
Osamu Takigawa
治 滝川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像スリーブの軸線方向両端部領域に過度の
現像剤が担持されないようにして、その現像剤の落下を
防止し、感光体上に形成された可視像にすじができる不
具合を阻止した現像装置を提供する。 【構成】 現像スリーブに現像剤を供給する撹拌パドル
7の羽根22の端部29を丸みのある形状にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナーとキャリアを有
する二成分系現像剤を現像スリーブに担持して搬送し、
その現像剤のトナーによって、潜像担持体に形成された
静電潜像を可視像化する現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】潜像担持体に静電潜像を形成し、これを
トナーによって可視像化する複写機、プリンタ、或いは
ファクシミリなどの画像形成装置において、上記形式の
乾式型の現像装置を使用することは従来より周知であ
る。
【0003】現像スリーブは、その周面に二成分系現像
剤を担持して搬送するものであるが、その際、後述する
各種の理由によって現像スリーブの軸線方向両端部領域
に担持される現像剤の量が過多となり、その一部が現像
装置外に落下して周辺機器を汚損させるおそれがある。
【0004】そこで、現像剤を撹拌しながら、その現像
剤を現像スリーブに供給する撹拌パドルの羽根数を、そ
の軸線方向端部領域において、その中央部よりも減ら
し、現像スリーブに供給される現像剤の量を少なくして
上述した不具合の発生を阻止した現像装置が提案されて
いる。
【0005】この形式の現像装置によると、確かに現像
剤の落下に関する不具合を防止できるのであるが、後に
詳しく説明するように、潜像担持体に形成された可視像
にすじ状の濃度むらが発生し、その画像品質を低下させ
てしまう新たな問題が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、可視
像の画質を低下させることなく、現像スリーブからの現
像剤の落下を防止できる現像装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、トナーとキャリアを有する二成分系現像剤
を担持しつつ搬送する現像スリーブと、前記現像剤を撹
拌しながら該現像剤を現像スリーブに供給するための複
数の羽根を備えた撹拌パドルとを有し、前記現像スリー
ブに担持されて搬送される現像剤のトナーによって、潜
像担持体に形成された静電潜像を可視像化する現像装置
において、前記撹拌パドルに設けられた少なくとも1つ
の羽根の軸線方向端部の形状を、丸みをもった形に設定
した構成を提案する。
【0008】また同じ目的を達成するため、トナーとキ
ャリアを有する二成分系現像剤を担持しつつ搬送する現
像スリーブと、前記現像剤を撹拌しながら該現像剤を現
像スリーブに供給するための複数の羽根を備えた撹拌パ
ドルとを有し、前記現像スリーブに担持されて搬送され
る現像剤のトナーによって、潜像担持体に形成された静
電潜像を可視像化する現像装置において、前記撹拌パド
ルに設けられた少なくとも1つの羽根の軸線方向端部の
領域に、現像剤が通過し得る貫通孔を形成した構成を提
案する。
【0009】さらに同じ目的を達成するため、トナーと
キャリアを有する二成分系現像剤を担持しつつ搬送する
現像スリーブと、該スリーブに担持されて搬送される現
像剤の量を規制するメインドクターと、該ドクターより
も現像剤搬送方向上流側にて現像剤の量を予備的に規制
するプレドクターとを具備し、該プレドクターと前記メ
インドクターによって量を規制され、現像スリーブに担
持されて搬送される現像剤のトナーによって、潜像担持
体に形成された静電潜像を可視像化する現像装置におい
て、前記現像スリーブの軸線方向端部領域における、該
スリーブとプレドクターとの間のギャップを、その中央
部におけるギャップよりも狭く設定した構成を提案す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明
し、併せて従来の問題点を図面に即してより具体的に明
らかにする。
【0011】図1において、符号1は潜像担持体の一例
のドラム状の感光体を示し、この感光体1は時計方向に
回転駆動されるようになって、その表面には、現像前に
帯電、露光が行われて静電潜像が形成される。例えば、
図示していない原稿を照明し、その原稿画像を感光体1
に結像投影し、或いは原稿の画像情報を読取装置によっ
て読み取り、この読み取った画像情報に基づいて感光体
1を露光して静電潜像を形成する。
【0012】感光体1には、本発明一実施例の現像装置
10が対向配置され、この現像装置10の現像ケーシン
グ2には、トナーとキャリアを有する二成分系現像剤D
が収容されている。この現像剤Dのトナー濃度が低下す
ると、トナー補給ローラ4が回転し、トナー容器3に収
容されたトナーTがトナー補給ローラ4を介して現像剤
D中に補給される。トナーの補給を受けた現像剤Dは現
像剤アジテータ5の回転によって撹拌されつつ、撹拌ロ
ーラ6へ向けて送られる。
【0013】撹拌ローラ6に送られた現像剤Dは、ここ
で更に撹拌されつつ、その隣りの撹拌パドル7へ向けて
送られ、このパドル7によっても現像剤Dが撹拌され
る。現像剤Dがこのように撹拌されることによって、そ
のトナーとキャリアが互いに逆極性に摩擦帯電される。
【0014】現像装置10は、感光体1に対向配置され
た現像スリーブを有しており、本例では非磁性体より成
る2本の現像スリーブ11,12が互いに隣接するよう
に配置されている。各現像スリーブ11,12の内部に
は、その円周方向に沿って磁石P1乃至P4とp1乃至p6
がそれぞれ配置され、各スリーブ11,12内の各磁石
は、不動に固定されたホルダ20,21に固定されてい
る。これに対して、現像スリーブ11,12の方は、そ
の内部の固定磁石に対して、それぞれ反時計方向に回転
駆動されるようになっている。なお、図1の各磁石に付
した符号N,Sは、その磁石の現像スリーブ11,12
の内周面を向いた側の磁極の極性を示している。
【0015】撹拌パドル7は、放射状に突出する複数の
羽根22を有し、かかるパドル7は反時計方向に回転駆
動され、このときその各羽根22によって現像剤Dを撹
拌し、しかもこれに隣接して位置する下側の現像スリー
ブ12に現像剤Dを汲み上げつつ供給する。このよう
に、撹拌パドル7の複数の羽根22は、現像剤Dを撹拌
しながら、これを現像スリーブ12に供給する用をなす
ものである。
【0016】現像剤Dは、その少なくとも一部、通常は
そのキャリアが磁性体より成るので、下側の現像スリー
ブ12に供給された現像剤Dは、その内部の磁石P3
磁力によって現像スリーブ12の周面に引き付けられ、
該スリーブ12の回転によってこのスリーブに担持され
つつその回転方向に搬送される。次いで、この現像剤は
上側の現像スリーブ11内の磁石p3の磁力により引き
付けられて、この上側の現像スリーブ11に受け渡され
る。このように上側の現像スリーブ11に移行した現像
剤は、このスリーブ11の回転と、その内部の磁石の磁
力とによって、上側の現像スリーブ11に担持されつつ
該スリーブ11の回転方向に搬送され、この現像スリー
ブ11と感光体1との間の現像領域を通り、引き続き内
部の磁石の磁力によって、下側の現像スリーブ12に受
け渡され、このスリーブ12と感光体1との間の現像領
域を通過し、次いで下側の現像スリーブ12から離れて
現像ケーシング2に回収される。そして、この回収現像
剤は撹拌パドル7などによって再び撹拌される。
【0017】上述のように、現像スリーブ12,11
は、トナーとキャリアを有する二成分系現像剤Dを担持
しつつ搬送する用をなし、該スリーブによって搬送され
る現像剤が上述の各現像領域を通るとき、現像剤中のト
ナーが感光体1に形成された静電潜像に静電的に移行
し、該潜像をトナー像として可視像化する。かかる可視
像は図示していない転写紙に転写される。
【0018】現像スリーブに担持されて搬送される現像
剤は、図1に示したメインドクター8によって穂切りさ
れ、現像領域へ搬送される現像剤の量が規制される。メ
インドクター8によって掻き取られた現像剤はセパレー
タ13の上板23の上を流れ、この上板23に突設され
た複数のリブ24によって案内されながら、その下方の
撹拌ローラ6上に落下して撹拌される。
【0019】リブ24はその下部側が図1の紙面に対し
て奥側へ傾斜しており、従ってここを通る現像剤は現像
ケーシング2の奥側へ偏向される。一方、上板23の奥
側の部位に形成された孔から現像剤の一部が、回転駆動
される現像剤搬送スクリュー14上に落ち、このスクリ
ュー14によって手前側に搬送され、次いでセパレータ
13の手前側に形成された孔25を通して下方に落下す
る。このようにして現像剤Dは、現像スリーブ11,1
2の軸線方向(図1の紙面に対して垂直な方向)にも撹
拌されるのである。
【0020】また上述のメインドクター8よりも現像剤
搬送方向上流側には、プレドクター26が配置されてお
り、このプレドクター26と、下側の現像スリーブ12
との間を現像剤が通るとき、その一部が掻き取られ、搬
送される現像剤の量が予備的に規制される。このよう
に、プレドクター26とメインドクター8とによって量
を規制され、現像スリーブ12,11によって搬送され
る現像剤Dのトナーによって、前述のように、感光体1
上に形成された静電潜像を可視像化するのである。図1
の例では、セパレータ13の下部を利用してプレドクタ
ー26を構成してある。
【0021】以上説明した現像装置の構成は従来の現像
装置と異なるところはない。その際、従来の現像装置に
おいては、現像スリーブの軸線方向における両端部領域
に担持される現像剤の量が過多となり、その一部が現像
装置外に落下するおそれがあった。その理由を図1を参
照しながら説明する。
【0022】前述のように、メインドクター8によって
掻き取られた現像剤はセパレータ13を通過し、その一
部の現像剤はリブ24によって奥側に偏向される。また
現像剤の他の一部は、現像剤搬送スクリュー14によっ
て手前側に搬送される。このため、撹拌パドル7によっ
て撹拌されつつ現像スリーブ12に供給される現像剤の
量は、このスリーブの軸線方向両端部領域において多く
なる。
【0023】また各現像スリーブ11,12の内部に配
置された各磁石の磁力(ガウス量)は、その磁石の軸線
方向両端部領域においてばらつく傾向があり、その中央
部よりも磁力が強くなったり、弱くなったりすることが
ある。これは、各磁石を製造するときに、その着磁分布
が各磁石の両端部領域において乱れたり、その各磁石を
各ホルダ20,21に固定するとき、その固定位置が多
少ばらついたりするために生じることであり、通常は各
磁石の両端面から、その中央部側へ約30mm入った範囲
の磁力がばらつくとされている。
【0024】その際、図1に示した下側現像スリーブ1
2内の磁石P3においては、その両端部領域において磁
石が強まる傾向があり、これによっても現像スリーブ1
2の軸線方向両端部領域に多量の現像剤が担持されるこ
とになる。
【0025】上述のような各理由によって、現像スリー
ブ12の両端部領域に多量の現像剤が担持されるが、こ
の現像剤が両現像スリーブ12,11に担持されつつ搬
送され、これが再び現像ケーシング2の内部に戻されよ
うとするとき、現像スリーブ12の両端部領域に付着し
た多量の現像剤が現像ケーシング2の縁部2aに当り、
その衝撃で現像剤が現像スリーブ12から離脱し、図1
に鎖線矢印で示す如く下方に落下する。
【0026】また現像スリーブ12の両端部領域に撹拌
パドル7から多量の現像剤が供給されると、その一部
が、上側の現像スリーブ11に受け渡されず、両現像ス
リーブ11,12の間を通って感光体1の側へそのまま
搬送されることもあるが、このようになると、この現像
剤が一度に現像ケーシングの縁部2aのところに搬送さ
れ、これが下方に落下する。
【0027】さらに、上側の現像スリーブ11の内部に
配置された磁石p6の軸線方向両端部領域の磁力は弱く
なる傾向にあるが、これによって、この磁石p6の両端
部領域の現像剤保持力が低下し、その現像剤が両現像領
域をそのまま滑るようにして現像装置の下方に落下する
こともある。
【0028】上述のように現像装置10から現像剤が落
下すれば、これが転写紙に付着してその転写画像を汚
し、また転写紙に付着した現像剤が感光体1や、これを
清掃するクリーニング部材、或いは転写紙上の転写画像
を定着する定着ローラなどに付着してこれらの要素にダ
メージを与えるおそれもある。このような不具合は、現
像スリーブの数が1又は3以上であるときも同様に発生
する。
【0029】そこで、図2に示すように撹拌パドル7の
軸線方向両端部領域の10mm程の範囲において、羽根2
2の一部を切除した現像装置が提案されている。図2の
例では、撹拌パドル7の両端部領域の羽根22を1枚お
きに切除して羽根を間引いた状態にし、両端部領域にお
ける羽根22の数を減らしている。
【0030】この構成によれば、撹拌パドル7の両端部
領域における現像剤の汲み上げ量がその中央部における
よりも減少するので、現像スリーブ12の軸線方向両端
部領域に担持される現像剤の量が減り、前述の現像剤の
落下に関する不具合を防止することができる。
【0031】ところが、図2に示した形状の撹拌パドル
を用いると、特に現像装置においてネガポジプロセスの
現像を行った場合、感光体1上の可視像にすじ状の濃度
むらが発生する。本発明者は、その理由が次の点にある
ことを明らかにすることができる。
【0032】図2に示した撹拌パドル7は、その軸線方
向両端部領域において羽根22が1枚おきに切除されて
いるが、この切除された羽根22の端部27は、このパ
ドル7の半径方向に垂直に立ち上っており、ここがエッ
ジ状に形成されている。このため、この撹拌パドル7が
回転して現像剤を撹拌すると、エッジ状の羽根端部27
に打ち当ってこの端部27に沿って下方に落下する現像
剤は、この羽根端部27から大きな外力を受け、そのキ
ャリアとトナーが、他の撹拌パドル7の部分で撹拌され
る現像剤よりも強く摩擦帯電する。このとき、キャリア
とトナーの帯電極性は互いに逆極性であるので、強く摩
擦帯電したトナーとキャリアは、強い力で吸引し合い、
互いに離れ難くなる。
【0033】このような強く摩擦帯電した現像剤が現像
スリーブ12,11によって搬送されて現像領域に達す
ると、そのトナーとキャリアが強い力で吸引し合って離
れ難くなっているので、トナーが感光体1上の静電潜像
に移行し難くなる。このため、感光体1上にベタ画像を
形成したとき、その羽根端部27に対応する部分に、感
光体1の周方向に延びる濃度の低いすじが形成されてし
まうのである。
【0034】このような現象は、前述のようにネガポジ
現像を行う場合に発生し易い。ネガポジ現像とは、一様
に帯電した感光体表面に光を当てた露光部分にトナーを
付着させる現像方式であり、一般に反転現像とも称せら
れている。
【0035】図3は、図2に示した撹拌パドル7を用い
て現像剤を撹拌し、その現像剤を現像スリーブ12に供
給したときの、現像スリーブ上の現像剤の単位質量当り
の電荷量(Q/M)を示す図であり、この図におけるS
1,S1は撹拌パドル7の各端面28(図2)よりもそ
の中央部側へ15mm寄った部位に対応する現像スリーブ
上の位置を示している。図2に示した撹拌パドル7を用
いると、図3に△印で示したように、S1,S1に存す
る現像剤の電荷量が、現像スリーブの中央部に存する現
像剤の電荷量よりも大きくなる。このような実験結果か
ら、撹拌パドル7の軸線方向(長手方向)に対応した現
像スリーブ上の現像剤の電荷量(Q/M)が、図4の
(a),(b)に示すようになるものと予測される。
【0036】図5は、図2に示した撹拌パドル7によっ
て現像剤を撹拌したときのトナーTとキャリアCの帯電
状況を説明する図であり、Aで示した領域の現像剤Dの
電荷量(Q/M)が増大していることを示している。こ
のような現像剤の電荷量の増大によって、感光体上のベ
タ画像中にすじができてしまうのである。
【0037】上述の如き不具合を除去するため、本例の
現像装置においては、その撹拌パドル7が図6及び図7
に示すように形成されている。すなわち、撹拌パドル7
の1枚おきに間引きされた羽根22の軸線方向両端部2
9の形状が、丸みをもった形に形成されている。このよ
うな撹拌パドル7によって現像剤Dを撹拌しながら、こ
れを図1に示した現像スリーブ12に供給すれば、現像
剤Dが図5に示したような垂直に立ち上がったエッジ状
の羽根端部27に当らず、丸みのある羽根端部29に当
るので、これに対応する現像スリーブ12,11上の現
像剤Dの電荷量(Q/M)は、図4の(b)に示したよ
うなピーク状とならず、図7にBで示した広い範囲に亘
ってなだらかな上昇分布を示す。羽根端部29の丸みの
ある形状によって、現像剤の電荷量の上昇分布が、撹拌
パドル7の軸線方向に分散して広がり、図4の(b)に
示したような集中的に高くなった電荷量分布とはならな
いのである。図3の○印は、図6に示した撹拌パドル7
を用いたときの前述のS1,S1の位置と、その中央の
位置における現像剤の電荷量を示しており、これからも
現像剤が現像スリーブの軸線方向全体に亘ってほぼ均一
に帯電していることを理解できる。
【0038】上述した構成により、現像スリーブ11,
12上の現像剤の電荷量が局部的に増大することはな
く、かかる現像剤のトナーによって形成された可視像に
すじ状の濃度むらができる不具合を阻止できる。この構
成は、ネガポジ現像プロセスを採用した画像形成装置に
特に有利に採用できるが、ポジポジ現像プロセスを採用
した画像形成装置にも採用できるものである。
【0039】また図6及び図7に示した撹拌パドル7
は、その軸線方向両端部領域において羽根22が1枚お
きに間引きされているので、現像スリーブ12,11の
軸線方向端部領域へ供給される現像剤の量が過多となっ
て現像剤の落下が発生する不具合も阻止できることは、
図2に示した従来例と変りはない。
【0040】勿論、撹拌パドル7の羽根22を、その軸
線方向両端部領域において1枚おきに間引きするのでは
なく、例えば2枚おき、或いはランダムに間引きした場
合にも羽根端部29を丸く形成する構成を採用できる。
【0041】のみならず、羽根端部29を丸みのある形
状にすれば、撹拌パドル7の軸線方向両端部領域におい
て羽根22を間引きしなくとも、現像スリーブ12の軸
線方向両端部領域へ供給される現像剤の量を減少させる
ことができる。図8は、全ての羽根22に対して、これ
を間引きせず、その羽根端部29の形状を丸みをもった
形に設定した例を示す。その際、全ての羽根22の端部
29を丸みのある形状に形成しなくともよく、要は撹拌
パドル7に設けられた少なくとも1つの羽根の軸線方向
端部29の形状を、丸みをもった形に設定すればよい。
その端部領域の羽根を間引きしても、或いは間引きしな
くともよいのである。このような構成によって、可視像
のすじを除去でき、かつ現像剤の落下を防止することが
できる。
【0042】次に、図9に示す実施例においては、図1
に示した現像装置10に組込まれる撹拌パドル7の羽根
22に、撹拌される現像剤が通過し得る貫通孔30が形
成されている。図9に示した例では、1枚おきの羽根2
2の軸線方向両端部領域に角形の貫通孔30が形成され
ている。
【0043】この構成によっても、撹拌パドル7によっ
て撹拌される現像剤を貫通孔30を通して下方に落下さ
せることができるので、現像スリーブ12の軸線方向両
端部領域に供給される現像剤の量を減らし、前述の現像
剤落下に関する不具合を防止できる。しかも、貫通孔3
0のパドル半径方向の長さLを、図2に示した撹拌パド
ル7のエッジ状端部27のパドル半径方向長さよりも短
かくできるので、この貫通孔30の縁部に当る現像剤に
与える外力を小さくでき、その現像剤の電荷量を局部的
に急激に上昇させてしまうことはなく、可視像にすじ状
の濃度むらができる不具合を防止することが可能であ
る。
【0044】貫通孔30の形状は角穴に限らず、円形、
三角形、楕円形などの適宜な形とすることもでき、また
このような貫通孔30は全ての羽根に形成することもで
きる。要は、撹拌パドル7に設けられた少なくとも1つ
の羽根22の軸線方向端部領域に、現像剤が通過し得る
貫通孔を形成すればよいのである。
【0045】また図1に示したプレドクター26と現像
スリーブ12との間のギャップGを、図10に簡略化し
て示した如く、現像スリーブ12の軸線方向両端部領域
において狭く、その中央部において広く設定することに
よっても、現像スリーブ12,11の軸線方向両端部領
域に担持されて搬送される現像剤の量を減らし、現像剤
が現像スリーブから落下する前述の欠点を除去できる。
【0046】以上、本発明の各種の実施例を説明した
が、その各構成を適宜組合せて現像装置を構成すること
も有利である。
【0047】本発明は、1本の現像スリーブ、又は3本
以上の現像スリーブを用いる現像装置や、現像スリーブ
の内部の磁石を回転させ、かつ現像スリーブを停止させ
ておく現像装置、或いは磁石と現像スリーブを共に回転
させる現像装置などにも広く適用できるものである。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の現像装置によれば、撹
拌パドルの羽根の端部を丸みのある形状に形成するとい
う極く簡単な構成によって、現像スリーブ上の現像剤が
現像装置外に落下する不具合を防止でき、しかも潜像担
持体上の可視像にすじ状の濃度むらができる欠点を阻止
することができる。
【0049】請求項2に記載の現像装置によっても、そ
の撹拌パドルの羽根に貫通孔を形成するという極く簡単
な構成によって、上述したところと同じ効果を奏するこ
とができる。
【0050】請求項3に記載の現像装置によれば、現像
スリーブとプレドクターとの間のギャップの設定によっ
て、現像スリーブ上の現像剤が現像装置外に落下する不
具合を阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の現像装置を有する画像形成装
置の概略断面図である。
【図2】従来提案されている撹拌パドルの斜視図であ
る。
【図3】現像スリーブ上の現像剤の電荷量を示す図であ
る。
【図4】図2に示した撹拌パドルの羽根形状と、その各
部分に対した現像スリーブ部分に担持された現像剤の電
荷量の分布を示す図である。
【図5】図2に示した撹拌パドルによって撹拌される現
像剤の様子を模式的に示す図である。
【図6】本発明一実施例の撹拌パドルを示す斜視図であ
る。
【図7】図6に示した撹拌パドルの羽根と、これによっ
て撹拌される現像剤の様子を模式的に示した図である。
【図8】撹拌パドルの他の実施例を示す図である。
【図9】撹拌パドルのさらに他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図10】図1のX−X線に相当する断面図を簡略化し
て示した図である。
【符号の説明】
7 撹拌パドル 8 メインドクター 10 現像装置 11 現像スリーブ 12 現像スリーブ 22 羽根 26 プレドクター 29 端部 30 貫通孔 C キャリア D 現像剤 G ギャップ T トナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーとキャリアを有する二成分系現像
    剤を担持しつつ搬送する現像スリーブと、前記現像剤を
    撹拌しながら該現像剤を現像スリーブに供給するための
    複数の羽根を備えた撹拌パドルとを有し、前記現像スリ
    ーブに担持されて搬送される現像剤のトナーによって、
    潜像担持体に形成された静電潜像を可視像化する現像装
    置において、 前記撹拌パドルに設けられた少なくとも1つの羽根の軸
    線方向端部の形状を、丸みをもった形に設定したことを
    特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 トナーとキャリアを有する二成分系現像
    剤を担持しつつ搬送する現像スリーブと、前記現像剤を
    撹拌しながら該現像剤を現像スリーブに供給するための
    複数の羽根を備えた撹拌パドルとを有し、前記現像スリ
    ーブに担持されて搬送される現像剤のトナーによって、
    潜像担持体に形成された静電潜像を可視像化する現像装
    置において、 前記撹拌パドルに設けられた少なくとも1つの羽根の軸
    線方向端部の領域に、現像剤が通過し得る貫通孔を形成
    したことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 トナーとキャリアを有する二成分系現像
    剤を担持しつつ搬送する現像スリーブと、該スリーブに
    担持されて搬送される現像剤の量を規制するメインドク
    ターと、該ドクターよりも現像剤搬送方向上流側にて現
    像剤の量を予備的に規制するプレドクターとを具備し、
    該プレドクターと前記メインドクターによって量を規制
    され、現像スリーブに担持されて搬送される現像剤のト
    ナーによって、潜像担持体に形成された静電潜像を可視
    像化する現像装置において、 前記現像スリーブの軸線方向端部領域における、該スリ
    ーブとプレドクターとの間のギャップを、その中央部に
    おけるギャップよりも狭く設定したことを特徴とする現
    像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8014703B2 (en) 2007-05-31 2011-09-06 Ricoh Company Limited Development device and image forming apparatus
JP2012068616A (ja) * 2010-08-26 2012-04-05 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8014703B2 (en) 2007-05-31 2011-09-06 Ricoh Company Limited Development device and image forming apparatus
US8280281B2 (en) 2007-05-31 2012-10-02 Ricoh Company, Limited Development device and image forming apparatus
JP2012068616A (ja) * 2010-08-26 2012-04-05 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置

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