JP2000019823A - 現像装置、現像方法及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、現像方法及び画像形成装置

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JP2000019823A
JP2000019823A JP10191502A JP19150298A JP2000019823A JP 2000019823 A JP2000019823 A JP 2000019823A JP 10191502 A JP10191502 A JP 10191502A JP 19150298 A JP19150298 A JP 19150298A JP 2000019823 A JP2000019823 A JP 2000019823A
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image
developing device
carrier
stirring
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JP10191502A
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English (en)
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Kazuhiko Sato
和彦 佐藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】現像装置の駆動開始時及び長時間連続攪拌時の
現像剤劣化、現像剤の帯電量不足、画像濃度の低下、放
置混色の増加等の問題を解消する。 【解決手段】攪拌部45Cの突起部材の最大投影面積X
が、関係式1及び関係式2に設定される。 式1 (P×D)/200≦X≦(P×D)/7 式2 0.015〔D×(F+f)〕≦X≦0.2〔D
×(F+f)〕 式中、Pは搬送部45Bの螺旋状羽根部材のピッチ距離
[mm]Dは搬送部45Bの螺旋状羽根部材の先端部の
回転軌跡の直径[mm]Xは突起部材の突設方向に対し
て垂直方向から投影したときの突起部材の最大投影面積
[mm2]Fは搬送部45Bの根元部における回転軸方
向の幅寸法[mm]fは搬送部45Bの先端部における
幅寸法[mm]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に備え
られる現像装置、現像方法及び現像装置を備えた画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置の現像方式には、通常の電
子写真複写機等に用いられる正規現像方式と、デジタル
プリンタやデジタル電子写真複写機等に用いられる反転
現像方式とが知られている。反転現像方式は、像担持体
として感光体を用い、一般にレーザーダイオード、発光
ダイオード(LED)等を光源として用い、帯電、露光
により感光体上に形成された潜像を、感光体の帯電極性
と同極性に帯電したトナーにより現像してトナー像とす
る方式である。例えば、感光体の帯電極性が負の場合、
トナーの極性も負であり、露光により生じた電位差を利
用して現像し、感光体上にトナー像を形成する方式であ
る。
【0003】従来の現像装置においては、回転する感光
体に近接して、回転する現像剤担持体が配置されてい
る。該現像剤担持体は中空円筒体状に形成されて、前記
感光体に対向する側に開口部を有する現像器本体に収納
されている。該現像剤担持体には、例えば−650Vの
直流電圧に、2700V、8000Hzの交流電圧が重
畳された現像バイアス電圧が印加される。該現像剤担持
体は、その内部に磁石を有し、現像剤担持体の外周表面
にトナー粒子と磁性粒子(キャリア)とを混合した二成
分現像剤を担持している。
【0004】この現像装置は、前記トナーとキャリアと
から成る二成分現像剤を収容する現像器本体、磁石から
成る磁界発生手段を内部に有する現像剤担持体、該現像
剤担持体に現像剤を搬送して供給する現像剤供給部材、
前記現像剤担持体上の現像剤層厚を所定量に規制する現
像剤層厚規制部材、現像剤を攪拌して前記現像剤供給部
材に搬送する現像剤攪拌搬送部材から構成されている。
【0005】前記現像器本体の上部に設けられた開口で
あるトナー補給口部を通して、トナーカートリッジから
前記現像器本体内に補給されたトナーは、回転する前記
現像剤攪拌搬送部材により前記現像器本体内に収容され
た現像剤と攪拌、混合されて均一なトナー濃度になり、
回転する前記現像剤攪拌搬送部材により前記現像剤担持
体の外周面上に供給され、現像剤担持体上の現像剤のう
ち、トナーのみが現像領域で感光体上に付着する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現像装置中の現像剤の
帯電量を一定の値に保つように攪拌混合するとともに、
現像剤を安定して搬送することが現像装置には求められ
ている。また、現像装置中のトナーが減少して所定のト
ナー濃度以下になったことを検知手段により検知された
場合、トナー補給装置によりトナーを補給するために、
現像装置本体のトナー補給口からトナーを補給すること
が行われるが、その補給トナーは、急速に所定の帯電量
に立ち上がることが望まれている。しかしながら、現像
装置中の現像剤の帯電量を一定に保つことは極めて難し
く、また、補給トナーを現像剤に混合して急速に所定の
トナー濃度に立ち上げるためには、現像装置の攪拌手段
に何らかの工夫が必要である。現像剤の帯電量が安定す
れば、出力される画像の濃度変動は極めて少なくなり、
また、文字チリや混色の防止にもなり、安定した画像を
提供することができる。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、本発明の目的は、現像剤攪拌搬送
部材を改善することで、複数の現像剤攪拌搬送部材に攪
拌と搬送の機能をバランス良く持たせることで、文字チ
リや混色が極めて軽微である安定した画像を提供するこ
とができる現像装置及び画像形成装置を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、下記の本
発明により達成される。
【0009】(1)静電潜像を担持する像担持体に対向
して配置され回転可能に支持された現像剤担持体と、前
記現像剤担持体に平行して配置され現像剤を攪拌して前
記現像剤担持体に搬送する現像剤攪拌搬送部材とを備え
た現像装置において、前記現像剤攪拌搬送部材は、駆動
源に接続して駆動回転される回転軸部と、該回転軸部の
周囲に形成された螺旋状羽根部材により現像剤を主に搬
送する搬送部と、前記回転軸部に突設された複数の突起
部材により現像剤を主に攪拌する攪拌部とから構成さ
れ、前記攪拌部の突起部材の最大投影面積Xが、下記の
関係式1に設定されていることを特徴とする現像装置
(請求項1)。
【0010】 式1 (P×D)/200≦X≦(P×D)/7 式中、Pは前記搬送部の螺旋状羽根部材のピッチ距離
[mm] Dは前記搬送部の螺旋状羽根部材の先端部の回転軌跡の
直径[mm] Xは前記突起部材の突設方向に対して垂直方向から投影
したときの突起部材の最大投影面積[mm2] (2)静電潜像を担持する像担持体に対向して配置され
回転可能に支持された現像剤担持体と、前記現像剤担持
体に平行して配置され現像剤を攪拌して前記現像剤担持
体に搬送する現像剤攪拌搬送部材とを備えた現像装置に
おいて、前記現像剤攪拌搬送部材は、駆動源に接続して
駆動回転される回転軸部と、該回転軸部の周囲に形成さ
れた螺旋状羽根部材により現像剤を主に搬送する搬送部
と、前記回転軸部に突設された複数の突起部材により現
像剤を主に攪拌する攪拌部とから構成され、前記攪拌部
の突起部材の最大投影面積Xが、下記の関係式2に設定
されていることを特徴とする現像装置(請求項2)。
【0011】 式2 0.015〔D×(F+f)〕≦X≦0.2〔D×(F+f)〕 式中、Dは前記搬送部の螺旋状羽根部材の先端部の回転
軌跡の直径[mm] Fは前記搬送部の根元部における回転軸方向の幅寸法
[mm] fは前記搬送部の先端部における幅寸法[mm] Xは前記突起部材の突設方向に対して垂直方向から投影
したときの突起部材の最大投影面積[mm2] (3)現像装置内に収容された現像剤と補給されたトナ
ーとを、現像剤攪拌搬送部材により攪拌、搬送して、現
像剤担持体に供給し、静電潜像を担持する像担持体と前
記現像剤担持体が対向する現像領域において静電潜像を
現像して顕像化する現像方法において、前記現像剤攪拌
搬送部材は、駆動源に接続して駆動回転される回転軸部
と、該回転軸部の周囲に形成され現像剤を主に搬送する
搬送部と、前記回転軸部に突設され現像剤を主に攪拌す
る複数の攪拌部とを有し、前記現像剤攪拌搬送部材の攪
拌部の最大投影面積X[mm2]が、下記の関係式1及
び/又は関係式2に設定された現像装置により現像剤を
攪拌、搬送して、前記現像剤担持体に供給することを特
徴とする現像方法(請求項6)。
【0012】 式1 (P×D)/200≦X≦(P×D)/7 式2 0.015〔D×(F+f)〕≦X≦0.2〔D×(F+f)〕 式中、Pは前記搬送部の螺旋状羽根部材のピッチ距離
[mm] Dは前記搬送部の螺旋状羽根部材の先端部の回転軌跡の
直径[mm] Fは前記搬送部の根元部における回転軸方向の幅寸法
[mm] fは前記搬送部の先端部における幅寸法[mm] Xは前記突起部材の突設方向に対して垂直方向から投影
したときの突起部材の最大投影面積[mm2] (4)静電潜像を担持する像担持体に対向配置された現
像剤担持体と、現像装置内に収容された現像剤と補給さ
れたトナーとを攪拌、搬送して、前記現像剤担持体に供
給する現像剤攪拌搬送部材とを有する現像装置を備えた
画像形成装置において、前記(1)又は(2)に記載の
現像装置により、前記像担持体と現像剤担持体が対向す
る現像領域において静電潜像を現像して顕像化し、前記
顕像を被転写材に転写して画像を形成することを特徴と
する画像形成装置(請求項7)。
【0013】(5)前記(1)又は(2)に記載の現像
装置を備え、前記像担持体上の均一帯電面から光ビーム
により電荷が除去された潜像部分に、前記現像装置によ
り現像剤を付着させる反転現像により顕像化することを
特徴とする画像形成装置。
【0014】(6)前記(1)又は(2)に記載の現像
装置を備え、前記現像剤担持体に、直流成分に交流成分
を重畳させるバイアス電界を印加し、前記現像装置の現
像剤担持体上の二成分現像剤のトナーを前記像担持体上
の静電潜像上へ飛翔させる非接触現像により顕像化する
ことを特徴とする画像形成装置。
【0015】(7)異なる色の現像剤をそれぞれ収容し
た複数の現像装置により、像担持体上に複数色のトナー
像を重ね合わせて形成し、該重ね合わせトナー像を転写
手段により被転写材に転写してカラー画像を形成する画
像形成装置において、前記(1)又は(2)に記載の現
像装置を複数組配置し、前記(5)に記載の反転現像及
び前記(6)に記載の非接触現像により、像担持体上に
形成された静電潜像を現像し、前記像担持体上に複数色
の重ね合わせカラートナー像を形成し、該カラートナー
像を転写装置により被転写材上に一括転写してカラー画
像を形成することを特徴とする画像形成装置(請求項1
0)。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の説明に先立
って、本発明の現像装置を複数組搭載した画像形成装置
の一例であるカラープリンタの構成とその作用を図1の
断面構成図によって説明する。
【0017】図1は、本実施の形態の現像装置及びこの
現像装置を搭載した画像形成装置であるカラープリンタ
を示す断面構成図である。
【0018】このカラープリンタは、像担持体である可
撓性の無端ベルト状の感光体(以下、ベルト感光体と称
す)1の周囲に、4組のスコロトロン帯電器(以下、帯
電器と称す)2Y,2M,2C,2K、4組の像露光装
置(走査光学装置)3Y,3M,3C,3K、4組の現
像器4Y,4M,4C,4Kとから成る画像形成ユニッ
ト(図示の4組)を縦列に配設したものである。なお、
像露光装置3(Y,M,C,K)としてレーザービーム
走査光学装置を使用したものである。
【0019】ベルト感光体1は、駆動ローラ11及び下
ローラ12,上ローラ13に張架され、テンションロー
ラ14の作用により緊張状態にされ、内周面に設けられ
たバックアップ部材15により局部的に当接しながら、
図示の時計方向に回動する。バックアップ部材15は、
ベルト感光体1の背面に当接して、現像器4(Y,M,
C,K)の現像剤担持体(以下、現像スリーブと称す)
41(Y,M,C,K)の現像領域及び像露光装置3
(Y,M,C,K)の結像位置にベルト感光体1を規制
している。
【0020】二成分現像剤はトナーとキャリアを主成分
とする。トナーは、バインダー樹脂、顔料を含有し、必
要により離型剤、荷電制御剤等をも含有する。カラー画
像形成装置に使用される二成分現像剤のトナーは、上記
の顔料として、イエロー、マゼンタ、シアン等の顔料又
は染料から成る着色剤及びカーボンブラック等の黒色顔
料等を含有する。トナーの粒径は4〜10μmである。
キャリアとしては、フェライト、マグネタイト、鉄粉等
の強磁性粒子を用い、望ましくは、前記強磁性粒子の表
面をフッソ系、シリコーン系等の樹脂でコーティングし
たものが良い。キャリアの粒径は10〜80μmであ
る。トナーとキャリアの混合比は、トナーが3〜20重
量%である。
【0021】画像記録のスタートにより、駆動モータ
(図示せず)が回動して駆動ローラ11を介してベルト
感光体1を図示の時計方向へと回動し、帯電器2Yの帯
電作用によりベルト感光体1への電位の付与が開始され
る。ベルト感光体1は電位を付与されたあと、像露光装
置3Yにおいて第1の色信号すなわちイエロー(Y)の
画像信号に対応する電気信号による露光が開始され、ベ
ルト感光体1の回動(副走査)によってその表面の感光
層に現像画像のイエロー(Y)の画像に対応する静電潜
像を形成する。この潜像は現像器4Yにより現像スリー
ブ41Y上に付着搬送された現像剤により、現像領域に
おいて非接触の状態で反転現像され、イエロー(Y)の
トナー像となる。
【0022】次いでベルト感光体1はイエロー(Y)の
トナー像の上にさらに帯電器2Mの帯電作用により電位
が付与され、像露光装置3Mの第2の色信号すなわちマ
ゼンタ(M)の画像信号に対応する電気信号による露光
が行われ、現像器4Mによる非接触の反転現像によって
前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)
のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0023】同様のプロセスにより帯電器2C、像露光
装置3C及び現像器4Cによってさらに第3の色信号に
対応するシアン(C)のトナー像が形成される。さらに
帯電器2K、像露光装置3K及び現像器4Kによって第
4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね
合わせて形成され、ベルト感光体1の一回転以内にその
周面上にカラーのトナー像が形成される。
【0024】現像器4Y,4M,4C及び4Kによる現
像作用に際しては、それぞれ現像スリーブ41Y,41
M,41C及び41Kに対し、ベルト感光体1の帯電と
同極性の直流バイアス、あるいは直流バイアスに交流を
加えた現像バイアスが印加され、現像スリーブ41
(Y,M,C,K)上に付着した二成分現像剤による非
接触反転現像が行われて、導電層を接地したベルト感光
体1上の静電潜像形成部にトナーを付着させる。
【0025】かくして、ベルト感光体1の周面上に形成
されたカラーのトナー像は帯電器2Fによって付着トナ
ーの電位が揃えられたのち、転写部において、給紙装置
である給紙カセット20A,20B或いは手差し給紙部
20Cから、それぞれ給紙手段21A,21B,21C
により送り出され、レジストローラ対23へと搬送さ
れ、レジストローラ対23の駆動によってベルト感光体
1上のトナー像領域と同期して給紙される転写紙上に、
ベルト感光体1の駆動用の駆動ローラ11の下部に対向
して配置された転写装置(転写ローラ)7により転写さ
れる。
【0026】トナー像が転写された被転写材(転写紙)
は、駆動ローラ11の曲率に沿ったベルト感光体1周面
より分離されたのち、定着装置24へ搬送される。定着
装置24によりトナー像は熔融され、転写紙に定着され
る。定着処理終了後の転写紙は、排紙ローラ対25A,
25B,25Cにより搬送されて、上部に設けられた排
紙トレイ26に転写紙上のトナー像面を下面にして排出
される。
【0027】一方、転写紙を分離したベルト感光体1
は、クリーニング装置8のクリーニングブレード81に
よって摺擦され、残留トナーを除去し、清掃される。な
お、次の原稿画像のトナー像の形成が続いて行われると
きは、帯電前除電器9によるベルト感光体1の感光体面
への露光が行われて前歴の除去がなされる。
【0028】図2は本発明の現像装置の断面図である。
前記複数の現像器4Y,4M,4C,4Kは、ほぼ同じ
構成をなすから、以下、これらの現像器を代表して現像
装置4と称して説明する。
【0029】図2において、40はトナーとキャリアと
から成る二成分現像剤を収容する現像器本体、41は現
像剤担持体である現像スリーブ、42は現像スリーブ4
1の内部に配置され現像器本体40に固定された磁界発
生手段(マグネットロール)、43は現像スリーブ41
上の現像剤層厚を所定量に規制する現像剤層厚規制部
材、44は現像スリーブ41に現像剤を供給するパドル
形状の羽根部44Bと回転軸部44Aとから成る現像剤
供給部材、45,46はスクリュー形状をなす現像剤攪
拌搬送部材である。なお、現像剤供給部材44はパドル
形状に限定されるものではなく、現像剤を効率良く搬送
する他の形状でもよい。
【0030】図示の矢印は各回転部材(41,44,4
5,46)の回転方向を示し、白抜き矢印は現像剤の流
れを示す。E1はAC電源、E2はDC電源である。
【0031】上記の現像器4の各現像スリーブ41内に
は、図2に示すような5極の磁極S1,S2、N1〜N
3が配置されている。これらの磁極のうち互いに隣接す
る同極性の磁極N2,N3は反発磁界を形成して、現像
スリーブ41上の現像処理後の現像剤を剥ぎ取り、現像
スリーブ41上の画像履歴を消去する。
【0032】スクリュー形状をなす現像剤攪拌搬送部材
は、第1の回転部材45と第2の回転部材46とから成
る。第1の回転部材45は現像スリーブ41に近接する
側に配置され、現像剤を現像剤供給部材44に供給す
る。第2の回転部材46は第1の回転部材45に近接し
現像スリーブ41から遠い側に配置され、補給トナーを
受容して攪拌、搬送して第1の回転部材45に搬送す
る。
【0033】第1の回転部材45は、駆動源に接続する
回転軸部45A、主に現像剤を回転軸方向に搬送する搬
送部(螺線状羽根部材)45B、回転軸部45Aに突設
され主に現像剤を攪拌する攪拌部(突起部材)45Cと
から構成されている。
【0034】搬送部45Bは螺線状スクリュー形状に形
成され、現像剤及びトナーを回転軸部45Aの方向に搬
送する。搬送部45Bの螺線状スクリューの各ピッチの
ほぼ中央部には、突起形状の攪拌部45Cが突設されて
いる。回転する攪拌部45Cは、現像剤及びトナーを回
転軸部45Aとほぼ直交する方向に抛出する。
【0035】第2の回転部材46は、駆動源に接続する
回転軸部46A、主に現像剤を回転軸方向に搬送する搬
送部(螺線状羽根部材)46B、回転軸部46Aに突設
され主に現像剤を攪拌する攪拌部(突起部材)46Cと
から構成されている。搬送部46Bは螺線状スクリュー
形状に形成され、現像剤及びトナーを回転軸部46Aの
方向に搬送する。搬送部46Bの螺線状スクリューの各
ピッチのほぼ中央部には、突起形状の攪拌部46Cが突
設されている。回転する攪拌部46Cは、現像剤及びト
ナーを回転軸部46Aとほぼ直交する方向に抛出する。
【0036】なお、第1の回転部材45、第2の回転部
材46は、スクリュー形状に限定されるものではなく、
現像剤を効率良く搬送する他の形状でもよい。
【0037】第1の回転部材45と第2の回転部材46
とは、現像器本体40の底部から直立した仕切り壁40
aを挟んで両側に形成された第1の搬送室40b及び第
2の搬送室40c内にそれぞれ平行に配置され、互いに
同方向に駆動回転される。第1の搬送室40b及び第2
の搬送室40cの上部は、天板48により閉蓋されてい
る。49は第1の搬送室40b又は第2の搬送室40c
の底部に設置されたトナー濃度検出装置である。
【0038】図1に示すトナーカートリッジ5Y,5
M,5C,5Kから補給されたトナーは、現像器4
(Y,M,C,K)のトナー補給口部40fから第2の
搬送室40cに連通する補給室40h(図3参照)内に
投入、補給される。
【0039】現像スリーブ41の外径は、φ8mm以
上、φ60mm以下が望ましい。外径が、φ8mm以下
であると、画像形成に必要な磁極N1,S2、現像剤層
厚規制部材43に対向する磁極N3、剥ぎ取り磁極N
2,N3及び磁極S1から成る少なくとも5極の磁極を
有し所定の磁界強度を有するマグネットロール42を形
成することが困難である。また、現像スリーブ41の外
径がφ60mm以上であると、現像装置が大型化する。
特に、複数組の現像装置(例えば現像器4(Y,M,
C,K))を有するカラープリンタ(図1参照)におい
ては、複数の現像装置4が大型化すると、ベルト感光体
1を短くすることが困難になり、画像形成部が大型化す
る。
【0040】図3は本発明の現像装置4の水平断面図、
図4は現像装置4の駆動回転部材の要部斜視図である。
【0041】図3おいて、現像スリーブ41の両軸端近
傍は、玉軸受B1,B2により回転可能に支持されてい
る。複数の磁極を有するマグネットロール42の両軸端
は固定支持されている。図示しない駆動源に接続される
カップリングKと同軸の歯車G1は、現像スリーブ41
の一方の軸端に固定された歯車G2を回転させる。
【0042】現像スリーブ41の他方の軸端に固定され
た駆動歯車G3は、図示しない中間歯車を介して、現像
剤供給部材44の一方の回転軸部44Aに固定された駆
動歯車G4を回転させる。駆動歯車G4は図示しない中
間歯車を介して、第1の回転部材45の回転軸部45A
に固定された駆動歯車G5に駆動を伝達する。駆動歯車
G5は、中間歯車(アイドラーギア)G6を介して第2
の回転部材46の回転軸部46Aに固定された駆動歯車
G7に駆動を伝達する。
【0043】このようにして、歯車G1の駆動回転によ
り、現像スリーブ41、現像剤供給部材44、第1の回
転部材45、第2の回転部材46がそれぞれ図2に示す
矢印方向に同時に回転される。また、第1の回転部材4
5と第2の回転部材46とは、同方向に回転するが、ス
クリューの螺旋方向が逆に形成されているから、補給ト
ナー及び現像剤は、図3に示す白抜き矢印方向に循環搬
送される。
【0044】第2の回転部材46は、トナー補給装置か
ら補給されたトナーをトナー補給口部40fより受容し
て回転軸方向に搬送する。トナー補給口部40fは第2
の回転部材46の一方の端部であって、現像剤中のキャ
リアが実質的に存在しない部位(補給室40h)に設け
られている。
【0045】第1の回転部材45の回転方向は、第1の
回転部材45の外周軌跡の垂直方向最上端位置での回転
方向が、現像スリーブ41に対向する側とは反対の方向
の現像器本体40の内壁の最遠部に指向している。
【0046】また、第2の回転部材46の回転方向も、
第2の回転部材46の外周軌跡の垂直方向最上端位置で
の回転方向が、現像スリーブ41に対向する側とは反対
の方向の現像器本体40の内壁の最遠部に指向してい
る。従って、第1の回転部材45、第2の回転部材46
は、何れも同方向に回転する。また、第1の回転部材4
5及び第2の回転部材46の回転方向は、現像スリーブ
41の回転方向と同一である。なお、現像スリーブ41
の表面は、ベルト感光体1との対向位置において、ベル
ト感光体1と逆方向に回転される(図2参照)。
【0047】駆動歯車G3,G4,G5,G7及び中間
歯車G6等は、現像器本体40内の一方に、仕切り壁に
より形成された駆動部室40g内に収容されている。
【0048】トナーカートリッジ5(Y,M,C,K)
と、図示しないトナーホッパ、トナー搬送手段から成る
トナー補給装置から現像装置のトナー補給口部40fに
投入されたトナーは、第2の回転部材46により、補給
室40h(現像剤中のキャリアが実質的に存在しない部
位)内を回転軸方向に搬送され、さらに補給室40hに
接続する第2の搬送室40cにおいて現像器本体40内
の現像剤と攪拌されながら第2の回転部材46の回転軸
方向に搬送され(図示左向き白抜き矢印)、仕切り壁4
0a末端の左端の開口部40dを通過して第1の搬送室
40b内に移送される(図示上向き白抜き矢印)。
【0049】第1の搬送室40b内に送り込まれたトナ
ー及び現像剤は、駆動回転される第1の回転部材45に
より回転軸方向に攪拌、搬送され(図示右向き白抜き矢
印)、図示右端の開口部40eにおいて第2の搬送室4
0c内に循環、移送される(図示右向き白抜き矢印)。
【0050】第1の搬送室40b内において攪拌、混
合、搬送された現像剤は、駆動回転される現像剤供給部
材44により現像スリーブ41に供給される。
【0051】現像スリーブ41の周面上に供給された現
像剤は、現像剤層厚規制部材43により現像剤層厚を所
定量に規制されたのち、ベルト感光体1に対向する現像
領域に搬送される。現像領域において現像処理された後
の残余の現像剤は、前記剥ぎ取り磁極N2,N3による
反発磁界により現像スリーブ41面上から剥ぎ取られ、
現像剤供給部材44により搬送されて、第1の回転部材
45に送られ攪拌される。
【0052】現像器本体40の底部には、トナー濃度検
出装置49が固定されている。トナー濃度検出装置49
は、現像器本体40の第1の搬送室40b又は第2の搬
送室40cに取り付けられ、トナー濃度検出装置49に
よる検出結果に基づいて、トナー補給口部40fから現
像装置内にトナーが補給される。
【0053】現像剤供給部材44の一方の回転軸部44
Aは、軸受部材B3に嵌入され、回転可能に支持されて
いる。現像剤供給部材44の他方の回転軸部44Bは、
軸受部材B4に嵌入され、回転可能に支持されている。
【0054】第1の回転部材45の回転軸部45Aの一
方の軸端は、軸受部材B7に、他方の軸端は軸受部材B
8に嵌入され、第1の回転部材45は回転可能に両端支
持されている。同様に、第2の回転部材46の回転軸部
46Aの両端軸も、それぞれ軸受部材B5,B6に嵌入
され、回転可能に両端支持されている。
【0055】第1の回転部材45、第2の回転部材46
を形成する材料としては、樹脂にガラス繊維を添加した
エフライトFL202(日本エフテービー社製)を使用
した。この他、エフライトFL302、エフライトFL
201、エフライトFL362、エフライトFL201
(何れも日本エフテービー社製)でもよい。更に、AB
S、変性PPE、PC、PE、PETP、PF、PO
M、PS、PBT、PP、PA、PMMA、PAI、P
PS、PPO、PAR、PSF、PES、PEI、PO
B、PEEK等の樹脂材でもよい。更にまた、鉄合金、
銅合金、ステンレス鋼、アルミニウム合金、ニッケル合
金などの金属でもよい。
【0056】現像剤供給部材44は、ABS樹脂又はそ
の他の樹脂、ガラス繊維入りの樹脂、金属等により形成
される。
【0057】図5(a)は、本発明の現像剤攪拌搬送部
材の正面図、図5(b)は、現像剤攪拌搬送部材の搬送
部のA−A断面図である。第2の回転部材46の搬送部
46B、攪拌部46Cは、第1の回転部材45の搬送部
45B、攪拌部45Cとほぼ同一形状をなすから、以
下、現像剤攪拌搬送部材として第1の回転部材45を代
表して説明する。
【0058】第1の回転部材45は、回転軸部45A、
搬送部(螺旋状羽根部材)45B、攪拌部(突起部材)
45Cとから構成されている。回転軸部45A、搬送部
45B、攪拌部(突起部材)45Cは、一体成型加工に
より形成されるが、別体の攪拌部45Cを回転軸部45
Aの嵌合穴にインサートして固定して一体化してもよ
い。
【0059】図5(a)において、Dは搬送部45Bの
螺旋状羽根部材の先端部の回転軌跡の直径[mm]、d
は回転軸部45Aの外径[mm]、Pは搬送部45Bの
螺旋状羽根部材のピッチ距離[mm]である。
【0060】図5(b)において、Fは搬送部45Bの
根元部における回転軸方向の幅寸法[mm]、fは搬送
部45Bの先端部における幅寸法[mm]である。hは
搬送部45Bの螺旋状羽根部材の山の高さで、h=(D
−d)/2である。従って、この螺旋状羽根部材の断面
積(斜線を施した部分)Sは、S=(F+f)×h÷2
となる。例えば、D=16mm、d=6mmに設定すれ
ば、h=5mmとなり、更に、F=3mm、f=1mm
に設定すれば、S=(3+1)×5÷2=10[m
2]となる。
【0061】図6は攪拌部45Cの詳細を示し、図6
(a)は、図5(a)における第1の回転部材45の攪
拌部45CのB矢視図、図6(b)は、図5(a)にお
ける攪拌部45CのC−C断面図、図6(c)は、図6
(a)における攪拌部45CのD−D断面図、図6
(d)は、攪拌部45Cの斜視図である。攪拌部46C
は、上記攪拌部45Cとほぼ同一形状である。
【0062】これらの図において、攪拌部45Cの突起
上面は長方形をなす。攪拌部45Cの長辺の長さをa、
短辺の長さをb、突出高さをhとすると、攪拌部45C
が回転軸部45Aから突出した部分の突出方向に対して
垂直方向から投影したときのの投影面積は、図6(b)
においては、b×hであり、図6(c)においては、a
×hである。これらの投影面積のうち、最大投影面積X
は長辺側のa×hである。例えば、a=2mm、h=4
mmに設定すると最大投影面積X=8mm2である。
【0063】図7(a)〜(f)は、回転軸部45Aに
突設された攪拌部45Cの他の各種形状を示す部分平面
図及び部分斜視図である。攪拌部46Cは攪拌部45C
とほぼ同一形状である。
【0064】図7において、(a)に示す攪拌部45C
は長円形状をなす。(b)は楕円形の攪拌部45C、
(c)は円柱形状をなす攪拌部45C、(d)は角柱形
状で先端部に傾斜面又は曲面を形成した攪拌部45C、
(e)は長円錐台形状の攪拌部45C、(f)は角錐台
形状の攪拌部45Cをそれぞれに示す。これらの攪拌部
45Cは、回転軸部45Aと一体成型加工により形成さ
れるが、別体の攪拌部45Cを回転軸部45Aの嵌合穴
にインサートして固定して一体化してもよい。
【0065】図7(a)〜(f)に示す攪拌部45Cに
おいても、図6と同様に最大投影面積Xが定められる。
【0066】なお、第1の回転部材45に設けられた攪
拌部45Cの先端部の回転軌跡は、搬送部(螺線状羽根
部材)45Bの先端部の回転軌跡より小さい内側になる
ように設定されている。
【0067】請求項1に示す関係式1、及び請求項2に
示す関係式2で規定される最大投影面積Xは、第1の回
転部材45及び第2の回転部材46に適用される。
【0068】なお、第1の回転部材45の攪拌部45C
の最大投影面積X1と、第2の回転部材46の攪拌部4
6Cの最大投影面積X2とは、X2≧X1に設定される
ことが好ましい。
【0069】図5〜7において、第1の回転部材45の
攪拌部45C又は第2の回転部材46の攪拌部46Cの
最大投影面積Xは、下記の関係式1及び/又は関係式2
を満たすように設定されるとき、画像濃度、帯電量、混
色低減、細線再現性に下記の最適条件が得られ、安定し
た画像が得られることを以下の実施例により確認した。
【0070】 ・ 式1 (P×D)/200≦X≦(P×D)/7 ・ 式2 0.015〔D×(F+f)〕≦X≦0.2〔D×(F+f)〕 ・ 最適条件 画像濃度:1.4±0.02 帯電量:±1μc/g 混色:約50個/mm2以下 細線再現性:170±2μm
【0071】
【実施例】以下、実施例をあげて、本発明の現像装置の
現像性について説明する。
【0072】本発明には磁性キャリア、特にはコーティ
ング磁性キャリアと非磁性樹脂トナーの組み合わせによ
るいわゆる二成分現像剤が好ましく用いられる。又、磁
性粒子を樹脂中に分散した樹脂分散磁性キャリアと非磁
性樹脂トナーの組み合わせによる二成分現像剤も好まし
く用いられる。
【0073】この現像剤用キャリアの磁性粒子(コーテ
ィングキャリアの場合は芯材粒子)としては、鉄、フェ
ライト、マグネタイト等の金属、それらの金属とアルミ
ニウム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の材料を
用いることができる。上記芯材粒子を被覆したキャリア
の体積平均粒径としては10μm以上、50μm以下、
特に20μm以上、40μm以下のものが好ましい。
【0074】コーティング膜厚は0.5〜3μmが良
く、樹脂にカーボンなどの導電性物質を添加してもよ
い。また磁性体芯材にコーティング樹脂が密着するよう
シランカップリング剤などを添加してもよい。
【0075】現像装置4の構成部材の一実施例の諸元を
下記に示す。
【0076】・第1の回転部材45、第2の回転部材4
6の各攪拌部45C,46Cの構成 形状:長方形柱(長円形柱、楕円形柱、円柱、角柱、円
錐台柱、角錐台柱等) 材質:回転軸部45A,46Aと一体成型(別体成型で
材質を変えても可) ガラス繊維入り樹脂(エフライトFL202(日本エフ
テービー社製)) 攪拌部45C,46Cの最大投影面積:X=8mm2 ・第1の回転部材45、第2の回転部材46の諸元 搬送部(45B,46B)の外径D:φ16mm 回転軸部(45A,46A)の直径d:φ6mm 搬送部(45B,46B)のピッチP:14mm 材質:ガラス繊維入り樹脂(エフライトFL202(日
本エフテービー社製) 回転数:200rpm ・現像剤供給部材(水車)44の諸元 外径:φ14mm 回転軸部44Aの直径:φ6mm 羽根部44Bの羽根数:4枚 材質:ABS樹脂(その他の樹脂、ガラス添加樹脂、金
属でも可) 回転数:250rpm ・現像スリーブ41の諸元 外径:φ20mm 表面粗さ:Rz=8μm 材質:非磁性ステンレス鋼(アルミニウム合金、その他
の金属でも可) 磁極配置:5極 回転数:350rpm ・ベルト感光体1の構成:OPCベルト ・各駆動回転部材の外径比 現像スリーブ41:現像剤供給部材44:回転部材4
5,46 =1:0.7:0.8 ・各駆動回転部材の回転数比 現像スリーブ41:現像剤供給部材44:回転部材4
5,46 =1:0.7:0.6 〔実施例1〕 初期の現像剤の帯電量立ち上がり評価 現像器本体内に予め帯電させた現像剤を収容し、トナー
補給口部40fに補給トナー(未帯電)を2g挿入し、
現像器を単体で駆動して、第2の回転部材46及び第1
の回転部材45を回転させ、補給トナーと現像剤とを攪
拌、混合させたときの現像剤の帯電量の変化幅Δ1[μ
c/g]を計測した。初期の帯電量の立ち上がりを重視
するため、攪拌時間は0,5,10,15,20,2
5,30,45,60秒毎に現像器を一時停止させて、
これら9ポイントの帯電量を測定した。
【0077】図8(a)は攪拌時間が0〜60秒の範囲
内での帯電量の変化を示す特性図である。図において、
変化幅Δ1[μc/g]が小さいほど、現像剤の攪拌性
が良好で、速やかに所定の帯電量に立ち上がることを示
す。
【0078】
【表1】
【0079】表1(a)は、初期帯電量立ち上がり時の
帯電量の変化幅Δ1[μc/g]の実測値を示す。
【0080】攪拌部45C,46Cの最大投影面積X
が、搬送部45B,46Bに対して、請求項1の関係
式、(P×D)/200≦Xの範囲内に設定されたと
き、変化幅Δ1[μc/g]が小さく、現像剤の攪拌性
が良好で、速やかに所定の帯電量に立ち上がることが実
験により確認された。
【0081】例えば、搬送部45B,46Bの寸法を、
P=14mm、D=16mmと設定したときの、攪拌部
45C,46Cの最大投影面積Xが、1.12mm2
上のとき、変化幅Δ1が1.7[μc/g]以下で、現
像装置4の始動時の帯電量の立ち上がりが早い。
【0082】前述の第1の回転部材45、第2の回転部
材46の諸元で、攪拌部45C,46Cの最大投影面積
をX=8mm2に設定すると、変化幅Δ1は0.7[μ
c/g]となり、安定した変動幅に抑えられ、帯電量の
立ち上がりが最も早い。
【0083】なお、最大投影面積Xが小さすぎると、攪
拌部45C,46Cの強度が不足する。
【0084】X<(P×D)/250の場合、例えばX
=0.90mm2の場合には、帯電量の変化幅Δ1が、
3.8[μc/g]以上となり、現像剤攪拌力が弱く、
特に現像器の初期駆動時の現像剤攪拌混合性が悪い。
【0085】〔実施例2〕 長期連続現像剤攪拌による
現像剤劣化の評価 実施例1と同様の評価方法で、予め帯電させた現像剤を
収容した現像器を単体で駆動して、現像剤の帯電量の変
化幅Δ2[μc/g]を計測した。長期連続駆動時の現
像剤劣化による帯電量の変動を重視するため、攪拌時間
は0,5,10,15,30,45,60,90,12
0分毎に現像器を一時停止させて、これら9ポイントの
帯電量を測定した。
【0086】図8(b)は攪拌時間が0〜120分の範
囲内での帯電量の変化を示す特性図である。図におい
て、変化幅Δ2[μc/g]が小さいほど、現像装置4
の連続駆動時の現像剤の劣化が少なく帯電量の変動が少
ない。
【0087】表1(b)は、攪拌部45C,46Cの最
大投影面積Xと、帯電量の変化幅Δ2[μc/g]を評
価したものである。
【0088】攪拌部45C,46Cの最大投影面積X
を、請求項1の関係式、X≦(P×D)/7に設定した
とき、現像装置4の連続駆動時の現像剤の劣化が少なく
帯電量の変動が少ない。即ち、最大投影面積Xが、X≦
(P×D)/7の範囲にあれば、帯電量の変化幅Δ2
は、2.5[μc/g]以下である。例えば、攪拌部4
5C,46Cの最大投影面積Xを8mm2に設定する
と、帯電量の変化幅Δ2が、1.5[μc/g]とな
り、安定した変動幅に抑えられる。
【0089】X>(P×D)/7の場合、例えばX=
(P×D)/5の場合(X=44.8mm2)には、帯
電量の変化幅Δ2が、4.7[μc/g]以上となり、
現像剤攪拌力が強すぎ、現像装置4の連続駆動時の現像
剤の劣化が大きく帯電量の変動が大きい。
【0090】また、連続プリント画像形成時に、画像濃
度の低下、画像線幅の低下を発生する。さらに、カラー
画像形成装置においては、長時間画像形成を中断した後
に画像形成を再開した時にトナー像の混色(放置混色)
を発生する。
【0091】上述の実施例1及び実施例2によれば、現
像剤攪拌搬送部材45の攪拌部45C及び現像剤攪拌搬
送部材46の攪拌部46Cの最大投影面積Xを、(P×
D)/200≦X≦(P×D)/7の範囲内に設定すれ
ば、現像装置の初期駆動時及び長期連続駆動時の帯電量
の変動が少なく、現像性が向上する。
【0092】〔実施例3〕 初期の現像剤の帯電量立ち
上がり評価
【0093】
【表2】
【0094】表2(a)は、初期帯電量立ち上がり時の
帯電量の変化幅Δ1[μc/g]を示す。
【0095】攪拌部45C,46Cの最大投影面積X
が、搬送部45B,46Bに対して、請求項2の式の左
辺0.015〔D×(F+f)〕≦Xの範囲内に設定さ
れたとき、変化幅Δ1[μc/g]が小さく、現像剤の
攪拌性が良好で、速やかに所定の帯電量に立ち上がるこ
とが実験により確認された。
【0096】搬送部(螺旋状羽根部材)45B,46C
の外径D、根元部の幅寸法F、先端部の幅寸法fをそれ
ぞれ所定値に設定し、D×(F+f)=Kの定数に設定
すると、上記の請求項2の式の左辺は、0.015K≦
Xとなり、攪拌部45C,46Cの最大投影面積Xは、
搬送部45B,46Cの定数Kに対して、0.015K
以上の範囲内に設定されたとき、帯電量の立ち上がりに
有効である。
【0097】例えば、搬送部45B,46Bの寸法を、
外径D=16mm、根元部の幅寸法F=3mm、先端部
の幅寸法f=1mmに設定したとき、K=64mm2
ある。従って、上記の請求項2の式の左辺は、0.96
mm2≦Xとなる。即ち、攪拌部45C,46Cの最大
投影面積Xが、0.96mm2以上のとき、変化幅Δ1
の実測値は1.9[μc/g]以下で、現像器4の始動
時の帯電量の立ち上がりが早い。
【0098】前述の第1の回転部材45、第2の回転部
材46の諸元で、攪拌部45C,46Cの最大投影面積
をX=8mm2に設定すると、変化幅Δ1は0.7[μ
c/g]で、安定した変動幅に抑えられ、帯電量の立ち
上がりが最も早い。
【0099】なお、最大投影面積Xが小さすぎると、攪
拌部45C,46Cの強度が不足する。
【0100】X<0.015K場合、例えばX=0.6
4mm2の場合には、帯電量の変化幅Δ1が、3.4
[μc/g]以上となり、現像剤攪拌力が弱く、特に現
像器の初期駆動時の現像剤攪拌混合性が悪い。
【0101】〔実施例4〕 長期連続現像剤攪拌による
現像剤劣化の評価 表2(b)は、攪拌部45C,46Cの最大投影面積X
と、帯電量の変化幅Δ2[μc/g]を評価したもので
ある。
【0102】攪拌部45C,46Cの最大投影面積X
を、X≦0.2Kに設定したとき、現像器4の連続駆動
時の現像剤の劣化が少なく帯電量の変動が少ない。即
ち、最大投影面積Xが、X≦0.2Kの範囲にあれば、
帯電量の変化幅Δ2は、2.2[μc/g]以下であ
る。例えば、攪拌部45C,46Cの最大投影面積Xを
8mm2に設定すると、帯電量の変化幅Δ2が、1.1
[μc/g]となり、安定した変動幅に抑えられる。
【0103】X>0.2Kの場合、例えば、X=44.
8mm2のときには、帯電量の変化幅Δ2が、4.3
[μc/g]以上となり、現像剤攪拌力が強すぎ、現像
装置4の連続駆動時の現像剤の劣化が大きく帯電量の変
動が大きい。
【0104】以下、実写による画像評価を実施例5〜8
において説明する。
【0105】帯電量の変動、画像濃度、細線再現性、放
置混色の計測を比較検討した実施例及び比較例を以下に
示す。
【0106】・比較例1の現像装置 攪拌部45C,46Cの最大投影面積:X=0.6mm
2 X=(P×D)/373、X=0.009K ・比較例2の現像装置: 攪拌部45C,46Cの最大投影面積:X=20mm2 X=(P×D)/11.2、X=0.313K ・実施例の現像装置 攪拌部45C、46Cの攪拌部46Cの最大投影面積:
X=6mm2 X=(P×D)/37、X=0.094K 攪拌部45C、46Cの形状:図6に示す長方形柱 ・実験機 コニカ カラーレーザープリンタKL−2010実験機
(コニカ(株)製)を使用して、5万枚プリント実写を
行った。
【0107】〔実施例5〕 画像濃度の変化 〈プリント画像の反射濃度の測定〉マクベス反射濃度計
を用いて測定した。
【0108】前述の攪拌部45C,46Cを備えた比較
例1の現像装置、比較例2の現像装置、及び実施例の現
像装置の回転部材45,46をそれぞれ連続回転させて
現像剤を攪拌、搬送し、図1の画像形成装置を使用し
て、連続プリントを実施し、上記の濃度計を用いて画像
の反射濃度を測定して比較した結果を、表2及び図8の
特性図に示した。何れも5万枚プリントまでのテストを
実施した。図8は5万枚連続プリントにおけるプリント
画像の反射濃度の変動を示す特性図である。
【0109】
【表3】
【0110】実施例の現像装置では、5万枚プリントま
で、画像濃度は殆ど変化がなかった。即ち、1.4±
0.02の濃度範囲内の小変化に止まった。これに対し
て、比較例1及び比較例2の現像装置では、画像濃度が
次第に低下し、5万枚プリント時には、比較例1では濃
度値1.40から0.78まで、比較例2では濃度値
1.39から0.89まで低下した。
【0111】〔実施例6〕 帯電量の変動 前記の比較例1、比較例2及び実施例の各現像装置の回
転部材45,46をそれぞれ連続回転させて現像剤を攪
拌、搬送し、図1の画像形成装置を使用して、連続プリ
ントを実施し、下記の帯電量の測定方法により現像剤の
帯電量の変動を測定した。
【0112】比較測定した結果を、表4及び図9の特性
図に示した。何れも5万枚プリントまでのテストを実施
した。
【0113】
【表4】
【0114】〈帯電量の測定方法〉トナーとキャリアと
を混合した現像剤試料を、ステンレス鋼製のメッシュス
クリーンをセットした測定用セルに入れ、窒素ガスを用
いて内圧が、0.2kg/cm2となる圧力で6秒間ブ
ローオフし、飛散した粉体の電荷と質量から測定する
(ブローオフ法)。
【0115】図10は5万枚連続プリントにおけるプリ
ント画像の帯電量の変動を示す特性図である。
【0116】比較例1の現像装置及び比較例2の現像装
置では、図10及び表4に示すように、多数枚連続現像
処理したときの、帯電量低下が大きい。即ち、比較例1
では帯電量27.2から18.8まで低下し、比較例2
では帯電量27.1から19.8まで低下した。
【0117】実施例の現像装置は、多数枚、長時間連続
現像処理したときの帯電量低下は少なかった。即ち、5
万枚プリント間の帯電量の変動は、26.8±1(−μ
c/g)の範囲内の小変化に止まった。
【0118】〔実施例7〕 放置混色 〈放置混色の測定〉カラー画像形成装置において、長時
間画像形成を中断した後に画像形成を再開した時にトナ
ー像の混色(放置混色)を発生する。先ず、イエロー色
のパッチ画像を現像器4Yにより現像したのち、現像バ
イアスが印加された現像器4Kを通過するときに、イエ
ロー色パッチ画像上に分散された黒色トナーの混色を、
マイクロスコープにより拡大観察し、任意10点の1m
2当たりの混色トナー数を測定計測し、平均値をとっ
て混色を評価した。
【0119】図11は、5万枚連続プリントにおけるプ
リント画像の混色の変動を示す特性図である。
【0120】放置混色を測定して比較した結果を、表5
及び図11に示した。何れも5万枚プリントまでのテス
トを実施した。
【0121】
【表5】
【0122】実施例の現像装置では、5万枚プリントま
で、混色数は35以下の少数で、かつ、プリント数が増
大しても混色数の変化が少なく、良好な画質が得られ
た。比較例1では混色数が最大264個/mm2、比較
例2では混色数が最大221個/mm2と多く、特に、
プリント数の増大に従って、混色数が著しく増加し、画
質の低下が目立った。
【0123】〔実施例8〕 細線再現性 〈細線幅の測定〉2dot(300dpi)=170μ
m/ラインを出力して、その画像をマイクロスコープで
拡大してライン幅を計測した。
【0124】細線幅を測定して比較した結果を、表6及
び図12に示した。何れも5万枚プリントまでのテスト
を実施した。
【0125】図12は、5万枚連続プリントにおけるプ
リント画像の細線再現性の変動を示す特性図である。
【0126】
【表6】
【0127】実施例の現像装置では、5万枚プリントま
で、細線幅の変動は、上記の170μm/ラインを基準
としたとき、(170±2)μm/ラインの範囲内で、
かつ、プリント枚数が増大しても細線幅の変化が少な
く、鮮鋭で良好な画質が得られた。比較例1では、細線
幅が初期の170μm/ラインから5万枚プリント時の
120μm/ラインまで低下した。比較例2では、初期
の171μm/ラインから5万枚プリント時の125μ
m/ラインまで低下した。何れの比較例においても細線
幅の変動が大きく、特に、プリント枚数の増大に従っ
て、細線幅の減少が著しく、細線再現性の低下が目立っ
た。
【0128】(他の実施の形態)図13は本発明の現像
装置を搭載したカラープリンタの他の実施の形態を示す
断面構成図である。なお、図面に使用されている符号に
ついて、図1と同じ機能を有する部分には、同符号を付
している。以下、前記の実施の形態と異なる点を説明す
る。
【0129】このカラープリンタは、1個の帯電器2
と、1個の像露光装置3と、4個の現像器4(Y,M,
C,K)とにより、像担持体(感光体ドラム)1上に順
次形成される各色トナー像を重ね合わせたのち、転写部
で記録紙上に一括して1回で転写してカラー画像を形成
し、その後、分離手段により像担持体面から剥離する方
式のカラー画像形成装置である。
【0130】帯電器2による感光体ドラム1への一様帯
電ののち、像露光装置3により画像信号に基づいた像露
光が行われる。像露光装置3の走査露光(主走査)と、
感光体ドラム1の回転(副走査)によって潜像が形成さ
れる。本実施の形態では文字部に対して露光を行い、露
光部電位の方が帯電電位よりも低電位となるような反転
潜像を形成する。
【0131】感光体ドラム1の周縁には、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒色(K)等
のトナーとキャリアとから成る二成分現像剤をそれぞれ
内蔵した現像器4Y,4M,4C,4Kから成る現像装
置4が設けられている。現像器4Y,4M,4C,4K
内には、最大投影面積Xを有する攪拌部45Cを備えた
第1の回転部材45と、最大投影面積Yを有する攪拌部
46Cを備えた第2の回転部材46とが回転可能に設置
されている。
【0132】図14は、本発明の現像装置を搭載したカ
ラープリンタの更に他の実施の形態を示す断面構成図で
ある。なお、図面に使用されている符号について、図1
と同じ機能を有する部分には、同符号を付している。以
下、前記の実施の形態1と異なる点を説明する。
【0133】ドラム状の像担持体である感光体ドラム1
は、例えば、透明アクリル樹脂の透明部材によって形成
される円筒状の透明樹脂基体を内側に設け、透明の導電
層及び有機感光体層(OPC)を該基体の外周に形成し
たものであり、接地された状態で図14の矢印で示す方
向に回転される。
【0134】本発明に係わるカラー画像形成装置は、感
光体ドラム1の外周側に複数の帯電器2(Y,M,C,
K)と複数の現像器4(Y,M,C,K)を、感光体ド
ラム1の内周側に複数の像露光装置3(Y,M,C,
K)を配置した画像形成ユニットを備えたカラープリン
タである。
【0135】帯電器2(Y,M,C,K)は、感光体ド
ラム1の前述した有機感光体層に対し所定の電位に保持
されたグリッドと放電ワイヤによるコロナ放電とによっ
て帯電作用を行い、感光体ドラム1に対し一様な電位を
与える。
【0136】3(Y,M,C,K)は、画像信号に基づ
いた像露光を行う4組の像露光装置で、感光体ドラム1
の軸方向に配列したLEDと等倍結像系であるセルフォ
ックレンズとから構成される露光光学系で、別体の画像
読み取り装置によって読み取られた各色の画像信号がメ
モリーより順次取り出されて前記の各像露光装置3
(Y,M,C,K)にそれぞれ電気信号として入力さ
れ、感光体ドラム1の回転(副走査)によって潜像を形
成する。各像露光装置3(Y,M,C,K)は何れも光
学系支持手段として設けた支持部材30に取り付けられ
て前記感光体ドラム1の透明基体内部に収容される。
【0137】各現像器4(Y,M,C,K)は、前述し
た帯電器2(Y,M,C,K)による帯電、像露光装置
3(Y,M,C,K)による像露光によって形成される
感光体ドラム1上の静電潜像を現像バイアス電圧の印加
により非接触の状態で反転現像する。各現像器4(Y,
M,C,K)内には、最大投影面積Xを有する攪拌部4
5Cを備えた第1の回転部材45と、最大投影面積Yを
有する攪拌部46Cを備えた第2の回転部材46とが回
転可能に設置されている。
【0138】各現像器4(Y,M,C,K)による現像
作用に際しては、それぞれ現像スリーブ41(Y,M,
C,K)に対して直流或いは更に交流を加えた現像バイ
アスが印加され、各現像器4(Y,M,C,K)に収容
された二成分現像剤により感光体ドラム1に対して非接
触の反転現像が行われる。
【0139】感光体ドラム1の周面上に形成されたカラ
ーのトナー像は、一旦、中間転写手段として設けた中間
転写ベルト50の周面に転写される。
【0140】中間転写ベルト50はローラ51,52,
53及び54の間に張架され、ローラ54に伝達される
動力により感光体ドラム1の周速度に同期して時計方向
に循環して搬送される。
【0141】一方、給紙部から給送された転写紙Pはタ
イミングローラ23より給紙され、中間転写ベルト50
上のカラートナー像の搬送に同期して転写ローラ7の転
写域へ給紙される。転写ローラ7は中間転写ベルト50
の周速度に同期して反時計方向に回動されていて、給紙
された転写紙Pは転写ローラ7と接地状態にあるローラ
53の間のニップ部の形成する転写域において中間転写
ベルト50上のカラートナー像に密着され、転写ローラ
7へのトナーと反対極性のバイアス電圧の印加により順
次カラートナー像は転写紙P上に転写される。
【0142】図15は、カラープリンタの更に他の実施
の形態を示し、本発明の現像装置4(Y,M,C,K)
を搭載し、中間転写ドラム60を備えたカラー画像形成
装置の断面構成図である。
【0143】この中間転写ドラム60を使用した場合に
は、回動する感光体ドラム1上に形成された静電潜像を
現像器4Yにより現像してY色トナー像を形成し、この
Y色トナー像を感光体ドラム1から中間転写ドラム60
に転写し、同様にして、感光体ドラム1上に形成された
静電潜像を現像器4Mにより現像してM色トナー像を形
成し、このM色トナー像を感光体ドラム1から中間転写
ドラム60に転写し、以下同様にして、C色トナー像及
びK色トナー像を感光体ドラム1から中間転写ドラム6
0に順次転写する。更に、中間転写ドラム60と転写ロ
ーラ7とが接する転写部において、多色トナー像(Y,
M,C,K)を転写材Pに一括して静電転写したのち、
分離手段61により分離して、定着装置24により画像
を定着する。
【0144】各現像器4(Y,M,C,K)内には、最
大投影面積Xを有する攪拌部45Cを備えた第1の回転
部材45と、最大投影面積Yを有する攪拌部46Cを備
えた第1の回転部材46とが回転可能に設置されてい
る。
【0145】なお、本発明の現像装置は、複数の現像器
を備えたカラー画像形成装置に限定されず、現像装置1
個のモノクロ画像形成装置にも適用可能である。
【0146】
【発明の効果】本発明の現像装置、現像方法、画像形成
装置は、現像剤攪拌搬送部材の回転軸に、現像剤を主と
して搬送する螺旋状の搬送部と、現像剤を主として攪拌
する突起状の攪拌部とを形成し、攪拌部の最大投影面積
を搬送部の断面面積に対して、前記の関係式1及び/又
は関係式2により規定される範囲内に設定することによ
り、現像装置内の現像剤の帯電量の良好な立ち上がり特
性と、長期連続攪拌による現像剤劣化の少ない安定した
特性とが得られる。また、現像剤攪拌搬送部材に攪拌と
搬送の機能をバランス良く持たせることで、連続現像処
理における現像剤の帯電量低下、画像濃度の低下、放置
混色の増加、細線再現性の低下等の問題が解消された。
【0147】また、本発明の請求項8に記載の反転現像
方式の画像形成装置、請求項9に記載の非接触現像方式
の画像形成装置、請求項10に記載の像担持体上に複数
色のトナー像を重ね合わせカラートナー像を形成し、該
カラートナー像を転写装置により被転写材上に一括転写
してカラー画像を形成するカラー画像形成装置におい
て、上記の現像装置により、現像性が向上し、連続多数
枚プリントしても、トナー帯電量が低下することはな
く、画像濃度が低下することもなく、混色が少なく、細
線再現性に優れた高画質のカラー画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を搭載した画像形成装置の一
例であるカラープリンタの断面構成図。
【図2】本発明の現像装置の断面図。
【図3】本発明の現像装置の水平断面図。
【図4】現像装置の駆動回転部材の要部斜視図。
【図5】現像剤攪拌搬送部材の正面図、及び搬送部のA
−A断面図。
【図6】攪拌部のB矢視図、C−C断面図、D−D断面
図及び斜視図。
【図7】回転軸に突設された攪拌部の各種形状を示す部
分平面図及び部分斜視図。
【図8】現像剤攪拌開始0〜60秒間の帯電量の変化を
示す特性図、及び長時間連続攪拌0〜120分間の帯電
量の変化を示す特性図。
【図9】5万枚連続プリントにおけるプリント画像の反
射濃度の変動を示す特性図。
【図10】5万枚連続プリントにおけるプリント画像の
帯電量の変動を示す特性図。
【図11】5万枚連続プリントにおけるプリント画像の
混色の変動を示す特性図。
【図12】5万枚連続プリントにおけるプリント画像の
細線再現性の変動を示す特性図。
【図13】本発明の現像装置を搭載したカラープリンタ
の他の実施の形態を示す断面構成図。
【図14】本発明の現像装置を搭載したカラープリンタ
の更に他の実施の形態を示す断面構成図。
【図15】本発明の現像装置を搭載したカラープリンタ
の更に他の実施の形態を示す断面構成図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光体ドラム、ベルト感光体) 4 現像装置 4Y,4M,4C,4K 現像器 40 現像器本体 40f トナー補給口部 41 現像剤担持体(現像スリーブ) 42 磁界発生手段(マグネットロール) 43 現像剤層厚規制部材 44 現像剤供給部材 45 現像剤攪拌搬送部材(第1の回転部材) 46 現像剤攪拌搬送部材(第2の回転部材) 45A,46A 回転軸部 45B,46B 搬送部(螺線状羽根部材) 45C,46C 攪拌部(突起部材) 49 トナー濃度検出装置 7 転写装置(転写ローラ)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持する像担持体に対向して
    配置され回転可能に支持された現像剤担持体と、前記現
    像剤担持体に平行して配置され現像剤を攪拌して前記現
    像剤担持体に搬送する現像剤攪拌搬送部材とを備えた現
    像装置において、前記現像剤攪拌搬送部材は、駆動源に
    接続して駆動回転される回転軸部と、該回転軸部の周囲
    に形成された螺旋状羽根部材により現像剤を主に搬送す
    る搬送部と、前記回転軸部に突設された複数の突起部材
    により現像剤を主に攪拌する攪拌部とから構成され、前
    記攪拌部の突起部材の最大投影面積Xが、下記の関係式
    1に設定されていることを特徴とする現像装置。 式1 (P×D)/200≦X≦(P×D)/7 式中、Pは前記搬送部の螺旋状羽根部材のピッチ距離
    [mm] Dは前記搬送部の螺旋状羽根部材の先端部の回転軌跡の
    直径[mm] Xは前記突起部材の突設方向に対して垂直方向から投影
    したときの突起部材の最大投影面積[mm2
  2. 【請求項2】 静電潜像を担持する像担持体に対向して
    配置され回転可能に支持された現像剤担持体と、前記現
    像剤担持体に平行して配置され現像剤を攪拌して前記現
    像剤担持体に搬送する現像剤攪拌搬送部材とを備えた現
    像装置において、前記現像剤攪拌搬送部材は、駆動源に
    接続して駆動回転される回転軸部と、該回転軸部の周囲
    に形成された螺旋状羽根部材により現像剤を主に搬送す
    る搬送部と、前記回転軸部に突設された複数の突起部材
    により現像剤を主に攪拌する攪拌部とから構成され、前
    記攪拌部の突起部材の最大投影面積Xが、下記の関係式
    2に設定されていることを特徴とする現像装置。 式2 0.015〔D×(F+f)〕≦X≦0.2〔D×(F+f)〕 式中、Dは前記搬送部の螺旋状羽根部材の先端部の回転
    軌跡の直径[mm] Fは前記搬送部の根元部における回転軸方向の幅寸法
    [mm] fは前記搬送部の先端部における幅寸法[mm] Xは前記突起部材の突設方向に対して垂直方向から投影
    したときの突起部材の最大投影面積[mm2
  3. 【請求項3】 前記現像剤攪拌搬送部材の搬送部は、螺
    旋状スクリューであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤攪拌搬送部材の攪拌部は、前
    記搬送部の螺旋状スクリューの各ピッチのほぼ中央部に
    突設された複数の突起部材であることを特徴とする請求
    項1〜3の何れか1項に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤がトナー粒子と磁性キャリア
    粒子とからなる二成分現像剤であることを特徴とする請
    求項1に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 現像装置内に収容された現像剤と補給さ
    れたトナーとを、現像剤攪拌搬送部材により攪拌、搬送
    して、現像剤担持体に供給し、静電潜像を担持する像担
    持体と前記現像剤担持体が対向する現像領域において静
    電潜像を現像して顕像化する現像方法において、前記現
    像剤攪拌搬送部材は、駆動源に接続して駆動回転される
    回転軸部と、該回転軸部の周囲に形成され現像剤を主に
    搬送する搬送部と、前記回転軸部に突設され現像剤を主
    に攪拌する複数の攪拌部とを有し、前記現像剤攪拌搬送
    部材の攪拌部の最大投影面積X[mm2]が、下記の関
    係式1及び/又は関係式2に設定された現像装置により
    現像剤を攪拌、搬送して、前記現像剤担持体に供給する
    ことを特徴とする現像方法。 式1 (P×D)/200≦X≦(P×D)/7 式2 0.015〔D×(F+f)〕≦X≦0.2〔D×(F+f)〕 式中、Pは前記搬送部の螺旋状羽根部材のピッチ距離
    [mm] Dは前記搬送部の螺旋状羽根部材の先端部の回転軌跡の
    直径[mm] Fは前記搬送部の根元部における回転軸方向の幅寸法
    [mm] fは前記搬送部の先端部における幅寸法[mm] Xは前記突起部材の突設方向に対して垂直方向から投影
    したときの突起部材の最大投影面積[mm2
  7. 【請求項7】 静電潜像を担持する像担持体に対向配置
    された現像剤担持体と、現像装置内に収容された現像剤
    と補給されたトナーとを攪拌、搬送して、前記現像剤担
    持体に供給する現像剤攪拌搬送部材とを有する現像装置
    を備えた画像形成装置において、請求項1又は2に記載
    の現像装置により、前記像担持体と現像剤担持体が対向
    する現像領域において静電潜像を現像して顕像化し、前
    記顕像を被転写材に転写して画像を形成することを特徴
    とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2に記載の現像装置を備
    え、前記像担持体上の均一帯電面から光ビームにより電
    荷が除去された潜像部分に、前記現像装置により現像剤
    を付着させる反転現像により顕像化することを特徴とす
    る画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2に記載の現像装置を備
    え、前記現像剤担持体に、直流成分に交流成分を重畳さ
    せるバイアス電界を印加し、前記現像装置の現像剤担持
    体上の二成分現像剤のトナーを前記像担持体上の静電潜
    像上へ飛翔させる非接触現像により顕像化することを特
    徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 異なる色の現像剤をそれぞれ収容した
    複数の現像装置により、像担持体上に複数色のトナー像
    を重ね合わせて形成し、該重ね合わせトナー像を転写手
    段により被転写材に転写してカラー画像を形成する画像
    形成装置において、前記請求項1又は2に記載の現像装
    置を複数組配置し、前記請求項8に記載の反転現像及び
    前記請求項9に記載の非接触現像により、像担持体上に
    形成された静電潜像を現像し、前記像担持体上に複数色
    の重ね合わせカラートナー像を形成し、該カラートナー
    像を転写装置により被転写材上に一括転写してカラー画
    像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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