JPH06348881A - 光学情報読取装置 - Google Patents

光学情報読取装置

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JPH06348881A
JPH06348881A JP5170806A JP17080693A JPH06348881A JP H06348881 A JPH06348881 A JP H06348881A JP 5170806 A JP5170806 A JP 5170806A JP 17080693 A JP17080693 A JP 17080693A JP H06348881 A JPH06348881 A JP H06348881A
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JP
Japan
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optical
image sensor
optical path
line image
convex lens
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JP5170806A
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Takao Tawara
隆雄 俵
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OPUTO ELECTRON KK
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OPTO ELECTRON KK
OPUTO ELECTRON KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラインイメージセンサを使用する形式の光学
情報読取装置に対して、複数個の読取幅を有せしめる
事。1個の装置だけで、幅の狭い被読取部材から幅の広
い被読取部材まで、光学情報を容易に読取れる様にする
事。操作性を向上させる事。これらを、読取信頼性を犠
牲にする事なく、又、然したるコストアップを来す事な
く、実現する事。 【構成】 照射手段と光学系とラインイメージセンサと
信号処理回路とを有する光学情報読取装置において、二
つ以上の光路と、光路毎に異なる焦点とを有し、各光路
を通過する光像を全て一個同一のラインイメージセンサ
上に結像させる光学系を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、ラインイメー
ジセンサを利用した光学情報読取装置、特に一個同一の
装置で以って、幅の狭い被読取部材から幅の広い被読取
部材まで、容易に読取ることが出来る光学情報読取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】光学情報読取装置には、ラインイメージ
センサを利用したもの、レーザビームスキャナを利用し
たもの、ペンタイプスキャナを利用したもの等々の別が
ある。ラインイメージセンサを利用した形式の従来の光
学情報読取装置(代表的典型的にはタッチセンサ)にお
いては、図10の様に、1個の焦点を有する単一の結像
レンズLが使用され、単一の読取幅Wが設定されてい
る。
【0003】この種の光学情報読取装置においては、単
一の読取幅Wを狭く設定すると、当然のことながら、大
サイズの被読取部材を読取ることが出来ない。さればと
いって、単一の読取幅Wを広く設定すると、小サイズの
被読取部材Bを読取ることが出来なくなる。何故かなら
ば、小サイズのラベルに印字されている各個のバー
が、非常に細くなっているからであり、ラインイメー
ジセンサSのビット数設定や、結像レンズLの倍率設定
等に限界があり、従って光学情報読取装置の解像度に限
界があるからである。
【0004】
【従来技術の問題点】以上の通り、従来は、この種の光
学情報読取装置における読取幅が、唯一つの値に特定さ
れていたから、伝票等に印刷されている様な、小サイズ
のバーコードシンボルと、段ボール等に印刷されている
様な、大サイズのバーコードシンボルとを、一個同一の
読取装置で以って、読取る事は出来なかった。
【0005】小サイズの被読取部材に対しては、読取幅
を狭く設定した光学情報読取装置が必要不可欠であった
し、大サイズの被読取部材に対しては、読取幅を広く設
定した光学情報読取装置が必要不可欠であった。被読取
部材のサイズが異なるにつれて、異なった読取幅の光学
情報読取装置が必要不可欠であった。その為、多種多様
な物品を統一的に管理する為には、常時、多種類の光学
情報読取装置を取り揃えておく必要があった。
【0006】レーザビームスキャナや、ペンタイプスキ
ャナを利用した光学情報読取装置にあっては、この様な
問題点は、殆ど存在しない。その為、かかる形式の光学
情報読取装置が利用される機会もそれなりに多い。しか
しながら、ペンタイプスキャナを利用した光学情報読取
装置では、操作性の向上に限界がある。又、レーザビー
ムスキャナを利用した固定式の光学情報読取装置にあっ
ては、複数個の走査ビームを用いた多焦点式自動スキャ
ナが実現されている(例えば、浅野恭右・深田陸雄編著
「これからのバーコード」1992年6月20日(株)
工業調査会発行 202〜204頁参照)。けれども、
レーザビームスキャナを利用した光学情報読取装置で
は、低コスト化において限界がある。
【0007】操作性を向上させ、低コスト化を計るため
には、ラインイメージセンサを利用した方が有利であ
る。この事自体は、当業者に遍く知れ渡っている。しか
しながら、ラインイメージセンサを利用した各個の光学
情報読取装置に対して、2個又はそれ以上の読取幅を持
たせる事は、極めて困難であった。レーザビームスキャ
ナを利用する形式の光学情報読取装置とは、原理を異に
するからである。その為、その様な光学情報読取装置
は、未だ嘗て実用化されていない。極言すれば、商品と
しての基本概念(コンセプト)の創出がなく、それに対
する評価もなく、従って又その具体化もなかったという
事である。
【0008】
【発明の目的】それ故、この出願の発明の第1の目的
は、ラインイメージセンサを利用した一個同一の光学情
報読取装置に対して、複数個の読取幅を有せしめる事に
ある。この出願の発明の第2の目的は、ラインイメージ
センサを利用した1個の光学情報読取装置だけで、幅の
狭い被読取部材の情報から幅の広い被読取部材の情報ま
で、容易に読取ることが出来る様にし、以って、この種
の光学情報読取装置の使用範囲を拡大し広範化すると共
に、操作性を向上させる事にある。
【0009】この出願の発明の第3の目的は、かかる光
学情報読取装置を、読取信頼性を犠牲にする事なく、実
現する事にある。この出願の発明の第4の目的は、かか
る光学情報読取装置を、然したるコストアップを来す事
なく、実現する事にある。この出願の発明の第5の目的
は、光学情報読取システムを構成する光学情報読取装置
の数を低減し、以って光学情報読取システム全体のコス
トを低減し、延いては物品管理システム全体のコストを
低減する事にある。
【0010】
【目的達成の手段】この出願の発明は、被読取部材を照
射する照射手段と、結像光学系と、ラインイメージセン
サと、信号処理回路とを含有する光学情報読取装置にお
いて、上記の諸目的を達成する為に、二つ以上の光路
と、光路毎に異なる焦点とを有し、各光路を通過した光
像を全て一個同一のラインイメージセンサ上の同一箇所
に結像させる新規な光学系を導入する。
【0011】
【作用】被読取部材は照射手段によって照射される。被
読取部材で反射散乱されてなる光像は、二つ以上の光路
に別れ、二つ以上の光路を同時に通過し、同時にライン
イメージセンサに至る。二つ以上の光像のうち、少なく
とも一つの光像は結像し得るが、他の光像は結像し得な
い。これらの光像は、ラインイメージセンサ上の同一箇
所で重畳され合成される。合成光像は、結像していない
光像を含むが故に、輪郭明暗のかなりぼやけた光像とな
る。合成光像は、ラインイメージセンサによって、電気
的アナログ信号に変換される。変換によってなる電気的
アナログ信号は、山谷比がかなり小さく、しかもダイナ
ミックレンジが非常に広く、従前の信号処理技術を以っ
てしては2値化の困難な信号となる。山谷比がかなり小
さく、しかも絶対振幅が広ダイナミックに変動する電気
的アナログ信号は、信号処理回路において、対数圧縮処
理を施された後、高性能のスライス回路によって、2値
信号に変換される。読取幅は、読取距離を拡大する事に
よって、拡大する事が出来る。
【0012】
【実施例】この出願の発明による光学情報読取装置の第
1の実施例について説明する。図1は、上記第1の実施
例の説明図である。同図において、Lは第1の結像レ
ンズ、Lは第2の結像レンズ、Hはハーフミラー、M
はミラー、Sはラインイメージセンサである。第1の結
像レンズL及び第2の結像レンズLは、例えば回転
対称な凸レンズである。二つのレンズは、互いに独立で
あり、且焦点位置が異なっている。第1の実施例は、以
上の諸要素の他に、照射手段(図示しない。)と、信号
処理回路(図示しない。)とを具備している。被読取部
材については、図示を省略してある。
【0013】第1の結像レンズLの後段にはハーフミ
ラーHが配設され、ハーフミラーHの後段にはラインイ
メージセンサSが配設されている。第2の結像レンズL
の後段にはミラーMが配設されている。ラインイメー
ジセンサSの後段には、信号処理回路(図示しない。)
が接続されている。
【0014】点Fは、第1の結像レンズL及びライ
ンイメージセンサSに関係する物点である。物点F
ら出た光線束は、先ず第1の結像レンズLを通過し、
次いでハーフミラーHを通過した後、ラインイメージセ
ンサS上の1点(像点)に交わる(結像する)。点F
は、第2の結像レンズL及びラインイメージセンサS
に関係する物点である。物点Fから出た光線束は、先
ず第2の結像レンズLを通過し、次いでミラーMで進
行方向を転換し、続いてハーフミラーHで進行方向を再
転換した後、ラインイメージセンサS上の上記1点(像
点)に交わる(結像する)。
【0015】以下においては、被読取部材、物点F
第1の結像レンズL、及びハーフミラーHを順次的に
通過して、ラインイメージセンサSに至る光路を、第1
の光路という。同様に、被読取部材、物点F、第2の
結像レンズL、ミラーM、及びハーフミラーHを順次
的に通過して、ラインイメージセンサSに至る光路を、
第2の光路という。両光路は、第1の実施例に関する限
り、ハーフミラーHからラインイメージセンサSに至る
空間部分で、相重なっている。
【0016】第1の実施例の動作について説明する。照
射手段からの照射光は、被読取部材上のバーコードシン
ボルによって反射散乱される。反射散乱光の一部は、第
1の光路上をラインイメージセンサSに向かって進行
し、他の一部は、第2の光路上をラインイメージセンサ
Sに向かって進行する。
【0017】被読取部材が物点Fを横切る位置にある
場合には、任意の1点から発して第1の光路を通った光
線束は、ラインイメージセンサS上の1点(像点)に結
像する事が出来る。かかる場合の結像は、通常、輪郭明
暗がハッキリしている。しかしながら、第2の光路を通
った光線束は、未だ結像することが出来ない。被読取部
材の位置が物点Fと一致せず、第2の結像レンズL
側にずれているからである。これによる光像は、輸郭明
暗が非常にぼやけたものであり、最悪の場合には情報自
体が失われているから、進歩した回路技術を以ってして
も、読取りは不可能である(図8中の「Lによる像の
電気出力」参照)。二つの光像は、ラインイメージセン
サS上の同一箇所で、重畳され、合成される。合成され
た光像は、輪郭明暗がかなりぼやけたものとなる。この
様な光像をラインイメージセンサで電気信号に変換する
と、当然のことながら、山谷比のかなり小さな波形とな
る(図8中の「合成像の電気出力」参照)。
【0018】従来の技術常識を以ってしては、波形の山
谷比が小さくて、しかも絶対振幅が広ダイナミックに変
化する様な、かかるアナログ信号を、2値信号に変換す
る事は、思いも及ばなかった所である。しかしながら、
本発明者は、研究の結果、高性能の信号処理回路と組合
わせることによって、従来の常識を超克し、かかるアナ
ログ信号をも、信頼性を損ねる事なく、正確に2値信号
に変換する事を可能にしたのである。ここに、高性能の
信号処理回路とは、例えば、本出願人の出願に係る特願
平4−361879号「光学情報読取装置」に開示した
対数圧縮増幅器、及び特願平4−362075号「光学
情報読取装置」に開示したスライス回路、又は類似の回
路をいう。
【0019】被読取部材が物点Fを横切る位置にある
場台には、任意の1点から発して第2の光路を通った光
線束は、ラインイメージセンサS上に結像する事が出来
る。かかる場合の結像は、通常、輪郭明暗がハッキリし
ている。しかしながら、第1の光路を通った光線束は、
被読取部材上では結像することが出来ない。被読取部材
の位置が物点Fと一致せず、第1の結像レンズL
ら遠ざかる方向に位置しているからである。これによる
光像は、輪郭明暗が非常にぼやけたものとなり、読取り
は不可能である。二つの光像は、ラインイメージセンサ
S上の同一箇所で、重畳され、合成される。台成光像
は、結像していない光像を含むが故に、輪郭明暗のかな
りぼやけた光像となる。
【0020】輪郭明暗のぼやけた合成光像は、ラインイ
メージセンサによって、電気的アナログ信号に変換され
る。変換によって得られた電気的アナログ信号は、山谷
比がかなり小さく、且絶対振幅が広ダイナミックに変動
する信号となる。即ち、従前の信号処理技術を以ってし
ては、2値化の困難な信号となる。山谷比がかなり小さ
く、しかも絶対振幅が広グイナミックに変動する電気的
アナログ信号は、対数圧縮処理を施された後、高性能の
スライス回路によって、2値信号に変換される。読取幅
は、読取距離(視野の深度)を拡大する事によって、拡
大する事が出来る。この事は、図9を参照することによ
って、容易に理解出来る。
【0021】次に、この出願の発明の第2の実施例につ
いて説明する。図2は、上記第2の実施例の説明図であ
る。Lは第1の結像レンズ、Lは第2の結像レン
ズ、Sはラインイメージセンサである。被読取部材と照
射手段と信号処理回路とは、第1の実施例同様、図示省
略してある。第1の結像レンズLは、例えば半円状凸
レンズであって、回転対称な凸レンズを等分に切断して
成るものの上半分と等価である。第2の結像レンズL
も、同じく半円状凸レンズであって、回転対称な凸レン
ズを等分に切断して成るものの下半分と等価である。つ
いでながら、半円状凸レンズの円弧部分を角形にカット
したものは半円状ではなくなるけれども、機能において
変りはないから、ここでは、こうしたものも含めて、
「半円状凸レンズ」という。第1の結像レンズLと、
第2の結像レンズLとは、図示の如く接合され且一体
化されている。しかしながら、焦点位置だけは異なって
いる。
【0022】第1の結像レンズL及び第2の結像レン
ズLの後段には、ラインイメージセンサSが配設され
ている。ラインイメージセンサSの後段には、信号処理
回路(図示しない。)が接続されている。Fは、第1
の結像レンズL及びラインイメージセンサSに関係す
る物点である。物点Fから出た光束は、第1の結像レ
ンズLを通過した後、ラインイメージセンサS上の1
点(像点)で結像する。Fは、第2の結像レンズL
及びラインイメージセンサSに関係する物点である。物
点Fから出た光束は、第2の結像レンズLを通過し
た後、ラインイメージセンサS上の上記1点(像点)で
結像する。
【0023】被読取部材が物点Fを横切る位置にある
場合には、第1の光路を経由した光像は、ラインイメー
ジセンサS上に正しく結像する事が出来る。かかる結像
は、通常、輪郭明暗がハッキリしている。しかしなが
ら、第2の光路を通った光像は、未だ結像することが出
来ない。被読取部材の位置が物点Fと一致せず、第2
の結像レンズL側にずれているからである。これによ
る光像は、輪郭明暗が非常にぼやけており、読取りは不
可能である。二つの光像は、ラインイメージセンサS上
の同一箇所で、重畳され、合成される。合成光像は、前
述の如く、ラインイメージセンサSによって電気的アナ
ログ信号に変換され、続いて、信号処理回路によって2
値信号に変換される。
【0024】被読取部材が物点Fを横切る位置にある
場合には、第2の光路を通った光像は、ラインイメージ
センサS上で結像する事が出来る。第1の光路を通った
光像は、像点を通り過ぎている為、最早結像する事が出
来ない。二つの光像は、ラインイメージセンサS上で、
重畳され、合成される。爾後の動作は、被読取部材が物
点Fを横切る位置にある場合と同様である。
【0025】この出願の発明の第3の実施例について説
明する。図3は、上記第3の実施例の説明図である。L
は回転対称な結像レンズ、Tは透明部材、Sはライン
イメージセンサである。透明部材Tは、例えば立方体、
又はプリズム(光軸を含む任意の断面が3角形を成すも
の)等であり、その材質は、例えばアクリル、又は硝子
等である。透明部材Tの配設位置は、光軸の上側で、且
結像レンズLの後段である。ラインイメージセンサS
の後段には、信号処理回路(図示しない。)が接続され
ている。
【0026】図3においては、被読取部材、結像レンズ
の下半分、及びラインイメージセンサSは、第1の
光路を構成する。点Fは第1の光路における物点であ
る。同じく、被読取部材、結像レンズLの上半分、透
明部材T、及びラインイメージセンサSは、第2の光路
を構成する。点Fは第2の光路における物点である。
透明部材Tが装荷されている第2の光路については、焦
点距離(像側焦点距離)が大きくなっており、従って、
物点Fは、図示の如く、物点Fから反レンズ方向に
遠ざかっている。
【0027】被読取部材からの反射散乱光の一部は、第
1の光路を通ってラインイメージセンサS上に導かれ、
他の一部は、第2の光路を通ってラインイメージセンサ
S上に導かれる。第1の光路による結像乃至光像と、第
2の光路による光像乃至結像とは、ラインイメージセン
サS上の同一箇所で重畳されて、合成像となる。台成像
形成後の動作は、第2の実施例の動作と略同様である。
【0028】この出願の発明の第4の実施例について説
明する。図4は、上記第4の実施例の説明図である。同
図において、C第1の光路に配設されたシャッタであ
る。シャッタCは、機械式シャッタでも、液晶式シャ
ッタでも差し支えない。機械式シャッタの場合は、例え
ば手動的に切換えられ、液晶式シャッタの場合は、電気
的に切換えられる。
【0029】第4の実施例においては、下記二つの使用
モードが可能となる。 シャッタCを「開」にした状態で、物点Fの近傍
から物点Fの近傍までの間にある被読取部材を読む。 シャッタCを「閉」にした状態で、物点Fの近傍
にある被読取部材を読む。 読取条件(例えば、紙質、印刷状態、汚れ、環境光等)
が良好な場合(通常の場合)は、モードを採用する。
万一、読取条件が悪化して、ラインイメージセンサSか
らの出力波形が著しく乱れ、読取りが困難になった場合
には、モードを採用する。モードを採用した場合に
は、像合成による波形の劣化は回避される。
【0030】この出願の発明の第5の実施例について説
明する。図5は、上記第5の実施例の説明図である。同
図において、Cは第1の光路に配設された第1のシャ
ッタ、Cは第2の光路に配設された第2のシャッタで
ある。第1及び第2のシャッタは、前述の如く、機械式
シャッタでも、液晶式シャッタでも差し支えない。機械
式シャッタの場合には、例えば手動的に切換えられ、液
晶式シャッタの場合には、電気的に切換えられる。
【0031】第5の実施例においては、下記三つの使用
モードが可能となる。 第1のシャッタC、第2のシャッタCを、共に
「開」にした状態で、物点Fの近傍から物点Fの近
傍までの間にある被読取部材を読む。 第1のシャッタCを「閉」、第2のシャッタC
「開」にした状態で、物点Fの近傍にある被読取部材
を読む。 第1のシャッタCを「開」、第2のシャッタC
「閉」にした状態で、物点Fの近傍にある被読取部材
を読む。
【0032】読取条件(例えば、紙質、印刷状態、汚
れ、環境光等)が良好な場合(通常の場合)は、前述の
如く、モードを採用する。万一、上記読取条件が悪化
して、ラインイメージセンサSの出力波形が著しく乱
れ、読取りが困難になった場合には、被読取部材の位置
が物点Fの近傍にある時、モードを採用し、被読取
部材の位置が物点Fの近傍にある時、モードを採用
する。モード又はを採用した場合には、像合成によ
る波形の劣化は回避される。
【0033】この出願の発明の第6の実施例について説
明する。図6は、上記第6の実施例の説明図である。同
図において、Mは第1のミラー、Mは第2のミラー
である。その他の諸要素は、第1の実施例の諸要素と同
様である。被読取部材、第1のレンズL、及びライン
イメージセンサSは、第1の光路を構成する。被読取部
材、第2のレンズL、第1のミラーM、第2のミラ
ーM、及びラインイメージセンサSは、第2の光路を
構成する。第2のミラーMは、第1の光路とは交差し
ない様な位置に配設される。その余の構成及び動作は、
第1の実施例と同様である。
【0034】この出願の発明の第7の実施例について説
明する。図7は、第7の実施例の説明図である。同図に
おいて、Pはプリズムである。その他の諸要素は、第1
の実施例の諸要素と同様である。その余の構成及び動作
は、第1の実施例と同様である。
【0035】その余の実施例について説明する。結像光
学系における光路の数及び焦点の数を増やして、夫々3
個とする事が出来る(第8の実施例)。光路の数及び焦
点の数を更に増やして、夫々n個(nは4以上の整数)
とする事が出来る(第9の実施例)。第7の実施例にお
ける1個のプリズムPは、1個のミラーで代替すること
が出来る(第10の実施例)。この実施例においては、
第2の光路の像が倒立するので、被読取部材のバー方向
とラインイメージセンサの配列方向とは絶えず直交する
様に保持する事が望ましい。第7、第10の実施例に関
する限り、上記のプリズムとミラーとは略々等価物であ
る。よって、上記のプリズム及びミラーを概括して「光
路方向変更手段」という。
【0036】第7の実施例における第2の光路のプリズ
ムはそのままとし、第1の光路に別のプリズムを挿入す
ることが出来る。以下これを「第11の実施例」とい
う。両光路へのプリズム挿入位置を同様にすれば、両光
路の形状を略同様にする事が出来る。第11の実施例に
おける二つのプリズムの一方又は双方を、ミラーで置換
することが出来る(第12の実施例)。第1の実施例に
おける回転対称な凸レンズを円筒形凸レンズで置換する
ことが出来る(第13の実施例)。上記の実施例を組合
わせる事によって、更に多数の実施例を生成する事が出
来る。
【0037】
【発明の効果】この出願の発明は、以上の様に構成した
ので、下記▲a▼〜▲g▼の効果を奏する事が出来た。 ▲a▼ラインイメージセンサを利用した一個同一の光学
情報読取装置に対して、複数個の読取幅を持たせる事が
出来た。 ▲b▼1個の装置だけで、幅の狭い被読取部材から、幅
の広い被読取部材まで、光学情報を容易に読取ることが
出来る。 ▲c▼この種の光学情報読取装置の使用範囲を拡大し広
範化する事が出来た。 ▲d▼又、操作性を向上させ、使い勝手をよくする事が
出来た。 ▲e▼かかる光学情報読取装置を、読取信頼性を犠牲に
する事なく、実現する事が出来た。 ▲f▼又、然したるコストアップを来す事なく、実現す
る事が出来た。 ▲g▼光学情報読取システムを構成する光学情報読取装
置の数を低減し、以って光学情報読取システム全体のコ
ストを低減する事が出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の第1の実施例の説明図であ
る。
【図2】この出願の発明の第2の実施例の説明図であ
る。
【図3】この出願の発明の第3の実施例の説明図であ
る。
【図4】この出願の発明の第4の実施例の説明図であ
る。
【図5】この出願の発明の第5の実施例の説明図であ
る。
【図6】この出願の発明の第6の実施例の説明図であ
る。
【図7】この出願の発明の第7の実施例の説明図であ
る。
【図8】各実施例におけるラインイメージセンサの出力
信号の説明図である。
【図9】読取距離と読取幅との関数関係についての説明
図である。
【図10】従来の光学情報読取装置の説明図である。
【符号の説明】
A 照射手段 B 被読取部材 C シャッタ F 物点 H ハーフミラー L レンズ M ミラー P プリズム S ラインイメージセンサ T 透明部材 W 読取幅
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被読取部材を照射する照射手段と、 上記被読取部材で反射してなる光像を結像させる結像光
    学系と、 光像を、電子的走査によって、電気的アナログ信号に変
    換するラインイメージセンサ(S)と、 電気的アナログ信号を増幅し2値信号に変換する信号処
    理回路とを含有する光学情報読取装置において、 二つ以上の光路と、光路毎に異なる焦点とを有し、各光
    路を通過した光像を全て一個同一のラインイメージセン
    サ上の同一位置に結像させる光学系を使用した光学情報
    読取装置。
  2. 【請求項2】 前記光学系における第1番目の光路は、
    第1の焦点距離を有する第1の凸レンズ(L)によっ
    て構成され、 第2番目の光路は、第2の焦点距離を有する第2の凸レ
    ンズ(L)と、1個のミラー(M)と、1個のハーフ
    ミラー(H)とによって構成される請求項1記載の光学
    情報読取装置。
  3. 【請求項3】 前記光学系における第1番目の光路は、
    第1の焦点距離を有する第1の半円状凸レンズ(L
    によって構成され、 第2番目の光路は、第2の焦点距離を有する第2の半円
    状凸レンズ(L)によって構成され、 第1の半円状凸レンズ(L)と、第2の半円状凸レン
    ズ(L)とは、それらの切断面において相互に接合さ
    れ、一体化されてなる請求項1記載の光学情報読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記光学系における第1番目の光路は、
    回転対称な1個の凸レンズ(L)の上半分(又は下半
    分)によって構成され、 第2番目の光路は、上記凸レンズ(L)の下半分(又
    は下半分)と、1個の透明部材(T)とによって構成さ
    れる請求項1記載の光学情報読取装置。
  5. 【請求項5】 前記光学系における二つ以上の光路の
    内、少なくとも一つの光路に、シャッタ(C)を挿入し
    てなる請求項1記載の光学情報読取装置。
  6. 【請求項6】 前記光学系における全光路にシャッタ
    (C)を挿入してなる請求項1記載の光学情報読取装
    置。
  7. 【請求項7】 前記光学系における第1番目の光路は、
    第1の焦点距離を有する第1の凸レンズ(L)によっ
    て構成され、 第2番目の光路は、第2の焦点距離を有する第2の凸レ
    ンズ(L)と、第1のミラー(M)と、第2のミラ
    ー(M)とによって構成される請求項1記載の光学情
    報読取装置。
  8. 【請求項8】 前記光学系における二つ以上の光路の
    内、少なくとも一つの光路に光路方向変更手段を挿入し
    てなる請求項1記載の光学情報読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4428356A1 (de) * 1994-08-10 1996-03-07 Nwl Laser Tech Gmbh Optimierter Wärmeübertragung bei einer Laserresonatoranordnung
JP2013090198A (ja) * 2011-10-19 2013-05-13 Toshiba Tec Corp 結像光学装置及び画像形成装置
JP2014528060A (ja) * 2011-09-06 2014-10-23 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 複数のセンサ領域を持つ光学バイオセンサ

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