JPH06348112A - 電子写真プロセス - Google Patents

電子写真プロセス

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JPH06348112A
JPH06348112A JP16387293A JP16387293A JPH06348112A JP H06348112 A JPH06348112 A JP H06348112A JP 16387293 A JP16387293 A JP 16387293A JP 16387293 A JP16387293 A JP 16387293A JP H06348112 A JPH06348112 A JP H06348112A
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image
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photoconductor
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JP16387293A
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Yosuke Morikawa
陽介 森川
Akira Yoshida
晃 吉田
Koji Goto
浩二 後藤
Hiroyuki Omori
弘之 大森
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流電圧印加による接触帯電を用いる電子写
真装置において、帯電不良による横白スジの無い良質な
画像を得ることにある。 【構成】 電子写真感光体が、これに接触配置された帯
電用部材から直流電圧のみを印加することにより帯電さ
れる電子写真プロセスにおいて、電子写真感光体の暗電
位が300〜650Vの範囲になるように帯電させる。 【効果】 帯電の不均一によるスジ等の発生がなく、し
かも感光体の耐印刷寿命が長く、高品質のコピー画像を
安定して供給できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスに関
するものであり、詳しくは、電子写真感光体を直流電圧
のみで直接帯電させる方式の電子写真プロセスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真法において、たとえばセレン,
硫化カドミウム,酸化亜鉛,アモルファスシリコン,有
機光導電体などの電子写真感光体に帯電,露光,現像,
転写,定着,クリーニングなどの基本的プロセスを行う
ことにより画像を得る際、電子写真感光体の帯電は、従
来より殆ど金属ワイヤーに高電圧(DC5〜8KV)を
印加し、ここに発生するコロナにより行っている。しか
し、このプロセスでは、コロナ発生時に、オゾンやNO
x等のコロナ生成物により感光体表面を変質させ、画像
ボケや劣化を進行させたり、ワイヤーの汚れが画像品質
に影響し、画像白抜けや黒スジを生じる等の問題があっ
た。
【0003】特に感光層が有機光導電体を主体として構
成される電子写真感光体は、他のセレン感光体やアモル
ファスシリコン感光体に比べて化学的安定性が低く、コ
ロナ生成物に曝されると化学反応(主に酸化反応)が起
こり、劣化しやすい傾向にある。従って、この電子写真
感光体をコロナ帯電下で繰り返し使用した場合には、前
述の劣化による画像ボケや感度の低下によるコピー濃度
薄が起こり、耐印刷寿命が短かくなる傾向にあった。
【0004】またコロナ帯電の場合には、電力的な理由
から、感光体に向かう電流がその5〜30%に過ぎず、
殆どがシールド板に流れてしまうので、帯電手段として
は効率の悪いものであった。
【0005】このような問題点を補うために、コロナ放
電器を利用しないで接触帯電させる方法が提案されてい
る(例えば特開昭57−178267号公報、特開昭5
6−104351号公報、特開昭58−40566号公
報、特開昭58−139156号公報、特開昭58−1
50975号公報等)。
【0006】具体的には、図5に示すように、感光体2
の表面に、1〜2KV程度の直流電圧を外部電源装置3
より印加した導電性弾性ローラ等の帯電部材1を接触さ
せ、これにより感光体表面を所定の電位に帯電させるも
のである。帯電部材1は、軸1c、指示層bおよび帯電
層1aからなり、矢印R1の方向に回転する。また感光
体2は、導電性支持体2a上に感光層2bが設けられた
構成からなる。
【0007】しかしながら直接帯電法は、前述のような
多数の提案があるにもかかわらず、実用化された実績は
ほとんどない。その理由としては、帯電の不均一性、な
らびに直接電圧を印加することによる感光体の放電絶縁
破壊の発生、等が挙げられる。
【0008】帯電の均一性を向上させるために、直流電
圧に交流電圧を重畳して帯電用部材に印加する方法が提
案されている(特開昭63−149668号)。この帯
電法は、直流電圧(VDC)に交流電圧(VAC)を重畳し
た脈流電圧を印加して、均一な帯電を行なおうとするも
のである。
【0009】この場合、帯電の均一性を保持して、正現
像方式における白ポチ、反転現像方式における黒ポチ、
かぶりといった画像欠陥を防ぐためには、重畳する交流
電圧が、直流電圧の2倍以上のピーク間電位差
(VP-P)をもっていることが必要である。
【0010】しかしながら、画像欠陥を防ぐために、重
畳する交流電圧を上げていくと、脈流電圧の最大印加電
圧によって、感光体内部のわずかな欠陥部位2c(図
5)において放電絶縁破壊が起こってしまう。特に感光
体が絶縁耐圧の低いOPC感光体の場合には、この絶縁
破壊が著しい。このような絶縁破壊が生じると、正現像
方式においては、接触部分の長手方向にわたって画像が
白ヌケし、反転現像方式においては、黒オビが発生して
しまう。さらにピンホールがある場合、この部位が導通
路となって電流がリークし、帯電部材に印加された電圧
が降下してしまうという問題もあった。
【0011】さらに、AC帯電による帯電音が感光体用
シリンダーで増幅され、騒音が大きくなるという問題が
ある。その対策として、シリンダー内にアルミニウム塊
状の詰め物等を施すということが考えられているが、コ
スト高になり、組立て工程が増える等の問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決するために、交流電圧(VAC)を重畳せずに、直流電
圧(VDC)のみを印加する直接帯電が検討されている。
しかしながら、直流電圧のみの印加では、帯電が不均一
となりやすく、被帯電面の移動方向に対して、直角な方
向に、長さ2〜200mm、巾0.5mm以下程度のス
ジ状の帯電ムラを生じてしまう。この帯電ムラは、正現
像方式の場合は白スジ(ベタ黒又はハーフトーンに白い
スジが現われる現象)、また反転現像方式の場合は黒ス
ジの画像欠陥になる。
【0013】本発明の目的は、直流直接帯電法におい
て、帯電の不均一による、長さ2〜200mm、巾0.
5mm以下程度のスジ(被帯電面の移動方向に対して直
角な方向)等の発生がなく、しかも感光体の耐印刷寿命
が長く、高品質のコピー画像を安定して供給できる電子
写真プロセスを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点について検討を重ねた結果、感光体に帯電部材から接
触帯電する際に、直流電圧のみにより印加しても、電子
写真プロセスを改良することにより問題を解決できるこ
とを見出した。
【0015】すなわち、本発明によれば、電子写真感光
体が、これに接触配置された帯電用部材から直流電圧の
みを印加することにより帯電される電子写真プロセスに
おいて、前記電子写真感光体の暗電位が300〜650
Vの範囲になるように帯電させることを特徴とする電子
写真プロセスが提供される。
【0016】以下に本発明を詳細に説明する。
【0017】電子写真感光体に対し、帯電用部材を接触
させて帯電を行う直接帯電法においては、帯電は、感光
体と帯電用部材との接触部近傍の微小空間において、パ
ッシェン則に従う空隙破壊放電によって行われる。一般
に電子写真プロセスでは、感光体にドラム状またはベル
ト状のもの等を用いるが、いずれも帯電用部材に対して
回転または移動させながら帯電させる。すなわち、感光
体と帯電用部材の接触した位置を境界として、感光体は
上流側と下流側とに分けられ、上流側又は下流側の微小
空間で帯電が行なわれる。この時、パッシェン則に従う
空隙破壊放電が起こるが、このような帯電メカニズムの
性格上、感光体の比誘電率、膜厚(静電容量、帯電部材
の抵抗値、印加電圧など多数の要因が関与するために、
均一に帯電させることは容易でない。その対策の1つと
して、前述のような交流電圧を重畳した脈流電圧によっ
て印加する方法が提案されているのである。
【0018】本発明では、帯電は、直流電圧のみの印加
においても、特定の条件、すなわち感光体暗電位を30
0〜650Vの範囲にすることにより、脈流電圧によっ
て印加された場合と同様に均一に帯電されることを見い
出した。
【0019】DC直接帯電においては、印加電圧
(Va)と暗電位(Vd)とは、 Vd =Va −C ・・・ (1) (ここで、Cは感光体の比誘電率、膜厚等で決まる定数
である)の関係にある。また空隙破壊が開始するギャッ
プ長は、エアギャップにかかる電圧とパッシェンの法則
による放電破壊電圧曲線との関係から求められ、これに
より、印加電圧が高いほど、空隙破壊ギャップ長が長く
なることが計算よりわかる。この空隙破壊ギャップが長
ければ長いほど帯電は不安定となり、スジ等の画像欠陥
が生じやすくとなると考えられる。
【0020】本発明者らは、感光体暗電位を650V以
下にすることにより、空隙破壊ギャップをある範囲で制
御でき、帯電を安定させ、全体としての帯電特性は脈流
電圧によって印加した場合と同様に、スジ画像等がない
均一な帯電を行うことに成功した。
【0021】したがって本発明によれば、交流電圧の重
畳は行なっていないため、前述した弊害は生じない。
【0022】また帯電部材の抵抗値を5×105Ω・c
m以上の高抵抗化すると、より効果的であることもわか
った。
【0023】ただし、感光体暗電位が300V以下で
は、明電位とのコントラストがとれなくなり、正現像で
は、濃度薄また反転現像ではカブリ等の問題を生じる。
【0024】以下に本発明の電子写真プロセスについて
図面を参照して説明する。
【0025】図1、図2および図3は、本発明の電子写
真プロセスに適用可能な電子写真感光体の典型的な層構
成を示すものであり、感光層が有機光導電体を主成分と
して構成されている。
【0026】有機光導電体としては、ポリビニルカルバ
ゾール等の有機光導電性ポリマーを用いたもの、あるい
は低分子量の有機光導電性物質を結着剤樹脂中に含有し
たものなどがある。
【0027】図1の電子写真感光体は、導電性支持体1
0上に感光層11が設けられており、この感光層11
は、結着剤樹脂中に電荷発生物質(図示せず)を分散含
有した電荷発生層13と、電荷輸送物質(図示せず)を
含有した電荷輸送層14の積層構造である。この場合、
電荷輸送層14は、電荷発生層13の上に積層されてい
る。
【0028】図2の電子写真感光体は、図1の場合と異
なり、電荷輸送層14は、電荷発生層13の下に積層さ
れている。この場合、電荷発生層13中には電荷輸送物
質が含有されていてもよい。
【0029】図3の電子写真感光体は、導電性支持体1
0上に感光層11が設けられており、この感光層11
に、結着剤樹脂中に電荷発生物質(図示せず)と電荷輸
送物質(図示せず)が含有されている。
【0030】また、図1〜図3の構成に加えて、オーバ
ーコート層を塗布することもできる。
【0031】これらのうち、導電性支持体10側より電
荷発生層13、ついで電荷輸送層14の順で積層されて
いる、図1に示すような構造の感光体が本発明において
はとくに好ましい。
【0032】導電性支持体10としては、アルミニウ
ム、ステンレスなどの金属、紙、プラスチックなどの円
筒状シリンダー、シートまたはフィルムなどが用いられ
る。また、これらの円筒状シリンダー、シートまたはフ
ィルムは、必要に応じて導電性ポリマー層あるいは酸化
スズ、酸化チタン、銀粒子などの導電性粒子を含有する
樹脂層を有していてもよい。
【0033】また、導電性支持体と感光層の間には、バ
リアー機能と下引機能をもつ下引層(接着層)を設ける
ことができる。
【0034】下引層は感光層の接着性改良、塗工性改
良、支持体の保護、支持体上の欠陥の被覆、支持体から
の電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護な
どのために形成される。その膜厚は0.2〜2μm程度
である。
【0035】電荷発生物質としては、ピリリウム,チオ
ピリリウム系染料,フタロシアニン系顔料,アソトアン
トロン顔料,ジベンズピレンキノン顔料,ピラトロン顔
料,アゾ顔料,インジゴ顔料,キナクリドン系顔料,非
対称キノシアニン,キノシアニンなどを用いることがで
きる。
【0036】電荷輸送物質としては、ヒドラゾン系化合
物,ピラゾリン系化合物,スチリル系化合物,オキサゾ
ール系化合物,チアゾール系化合物,トリアリールメタ
ン系化合物,ポリアリールアルカン系化合物などを用い
ることができる。
【0037】電荷発生層13は、前記の電荷発生物質を
0.3〜4倍量の結着剤樹脂、および溶剤と共に、ホモ
ジナイザー,超音波,ボールミル,振動ボールミル,サ
ンドミル,アトライター,ロールミルなどの方法でよく
分散し、塗布、乾燥されて形成される。その厚みは5μ
m以下、特には0.01〜1μmの範囲が好ましい。電
荷輸送層14は一般には前記の電荷輸送物質と結着剤樹
脂を溶剤に溶解し、塗布して形成する。電荷輸送物質と
結着剤樹脂との混合割合は2:1〜1:2程度である。
溶剤としてはアセトン,メチルエチルケトンなどのケト
ン類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、クロルベンゼ
ン、クロロホルム、四塩化炭素などの塩素系炭化水素類
などが用いられる。この溶液を塗布する際には、例えば
浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピン
ナーコーティング法等のコーティング法を用いることが
でき、乾燥は10℃〜200℃、好ましくは20℃〜1
50℃の範囲の温度で5分〜5時間、好ましくは10分
〜2時間の時間で送風乾燥または静止乾燥下で行うこと
ができる。生成した電荷輸送層の膜厚は5〜30μm、
特には10〜25μmの範囲が好ましい。
【0038】電荷輸送層14を形成するのに用いられる
結着剤樹脂としては、アクリル樹脂,スチレン系樹脂,
ポリエステル,ポリカーボネート樹脂,ポリアリレー
ト,ポリサルホン,ポリフェニレンオキシド,エポキシ
樹脂,ポリウレタン樹脂,アルキド樹脂,及び飽和樹脂
等から選ばれる樹脂が好ましい。特に好ましい樹脂とし
ては、ポリメチルメタクリレート,ポリスチレン,スチ
レン−アクリロニトリル共重合体,ポリカーボネート樹
脂又はジアリルフタレート樹脂が挙げられる。
【0039】また、電荷発生層あるいは電荷輸送層に
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、潤滑剤など種々の添加
剤を含有させることができる。
【0040】本発明の電子写真プロセスを適用した画像
形成装置の具体例を図4に示す。この装置は、電子写真
感光体2の周面上に、ローラー形状帯電用部材1,給電
部材3aを介して帯電部材に給電する外部電源装置3,
現像器5,転写用帯電部材6,クリーナー7,および前
露光手段8が配置され、帯電後に像露光4により像露光
が行なわれるようになっている。
【0041】画像形成プロセスにおいて、まず、電子写
真感光体2上に接触配置されている帯電用部材1に電圧
を印加して感光体2表面を帯電させ、像露光手段からの
像露光4によって原稿に対応した画像を感光体2に像露
光し、静電潜像を形成する。次に、現像器5中のトナー
を感光体2表面に付着させることにより、感光体2上の
静電潜像を現像(可視像化)する。
【0042】さらに感光体2上に形成されたトナー像
を、給紙手段(図示せず)を通して供給された紙などの
転写材P上に転写帯電器6によって転写し、クリーナー
7によって、転写材に転写されずに感光体2上に残った
残トナーを回収する。なお、感光体内部に残留電荷が残
るような場合には、前露光手段8によって感光体2に光
を当てて除電したほうがよい。
【0043】一方、トナー像が形成された転写材は搬送
部9によって定着器(図示せず)に送られてトナー像が
定着される。
【0044】この画像形成装置において、像露光4のた
めの光源は、ハロゲン光,蛍光灯,レーザー光などを用
いることができる。また必要に応じて他の補助プロセス
を加えてもよい。
【0045】本発明の電子写真プロセスは、複写機だけ
でなくレーザービームプリンター,CRTプリンター,
電子写真製版システムなど電子写真応用分野に広く適用
することができる。
【0046】本発明の構成および効果を明らかにするた
めに、以下に実験例および比較例を示す。なお実験例お
よび比較例において、部はすべて重量部を表わす。
【0047】〔実験例1,2,3〕電子写真感光体を以
下のようにして作製した。
【0048】φ80mm×360mmのアルミニウムシ
リンダーを支持体として、これにポリアミド樹脂(商品
名「アミランCM8000」、東レ製)の5%メタノー
ル溶液を浸漬法で塗布し、0.5μm厚の下引き層を設
けた。
【0049】次に下記構造式
【0050】
【化1】 のビスアゾ顔料を1.8部、下記構造式に示す樹脂
(a)を1部、および
【0051】
【化2】 シクロヘキサノン100部を1φガラスビーズを用いた
サンドミル装置で20時間分散した。この分散液にテト
ラヒドロフラン100部を加えて、下引き層上に塗布
し、80℃、10分熱風乾燥して180mg/m2の電
荷発生層を形成した。
【0052】次いで下記構造式の化合物(2)9部、
【0053】
【化3】 及びビスフェノールZ型ポリカーボネイト(商品名「Z
−200」三菱ガス化学)10部をモノクロロベンゼン
100部に溶解した。
【0054】この溶液を前記電荷発生層上に塗布し、1
00℃1時間熱風乾燥して、25μmの電荷輸送層を形
成した。
【0055】画像評価は以下のように行った。
【0056】ウレタンゴム100重量部に導電性カーボ
ン4重量部を溶融混練し、φ5mm長さ350mmのス
テンレス芯を中心軸としてφ20mm×330mmにな
る様にローラー形状帯電用部材を成型した。体積抵抗値
は106Ω・cmであった。
【0057】画像形成装置は、基本形態として、キャノ
ン製電子複写機「NP4835」(プロセススピード:
224mm/秒)をベースとし、像露光手段、現像器、
給紙系、転写帯電器、搬送系、前露光手段はそのまま使
用し、一次帯電手段として前述のローラー形状帯電用部
材、クリーナーはシリコングム製のブレードによるブレ
ードクリーニングのみでクリーニングを行う形式に改造
した。帯電ユニットに印加する電圧は直流のみとし、感
光体暗電位が−450,−550,−650Vとなるよ
うに調整した。
【0058】複写は23℃/50%の環境下で行った。
【0059】〔実験例4,5,6〕画像形成装置をキャ
ノン製電子複写機「NP2020」(プロセススピー
ド:120mm/秒)に、一次帯電手段として、前述の
ローラー形状帯電用部材、クリーナーはシリコンゴム製
のブレードによるブレードクリーニングのみでクリーニ
ングを行う形式に改造し、また感光体用アルミニウムシ
リンダーをφ30mm×346mmにかえて、感光体暗
電位が−450,−550,−650Vとなるように調
整した以外は実験例1,2,3と同様に行った。
【0060】〔実験例7,8,9〕実験例1において、
電荷輸送層を28μmとした以外は実験例1と同様に行
い、感光体暗電位が−450,−550,−650とな
るように調整した。
【0061】〔実験例10,11,12〕実験例1にお
いて、下地層の上に電荷輸送層を25μm塗布し、その
上に電荷発生層を180mg/m2塗布した。
【0062】次に、電荷輸送材(2)を1部、ビスフェ
ノールZ型ポリカーボネイト(商品名「Z−800」三
菱ガス化学(株))2部を、モノクロロベンゼン75部
メチレンクロライド75部に溶解し、スプレー塗布によ
り、3μmの表面保護層を形成した。画像形成装置は+
帯電、現像ができるように改造した以外は実験例1と同
様に行い感光体暗電位が+450,+550,+650
Vとなるように調整した。
【0063】〔比較例1,2,3〕実験例1,2,3に
おいて、感光体暗電位を−250,−700,−900
Vにかえた以外は実験例1,2,3と同様に行った。
【0064】〔比較例4,5,6〕実験例4,5,6に
おいて、感光体暗電位を−250,−700,−900
Vにかえた以外は実験例4,5,6と同様に行った。
【0065】〔比較例7,8,9〕実験例7,8,9に
おいて、感光体暗電位を−250,−700,−900
Vにかえた以外は実験例7,8,9と同様に行った。
【0066】〔比較例10,11,12〕実験例10,
11,12において、感光体暗電位を+250,+70
0,+900Vにかえた以外は実験例10,11,12
と同様に行った。
【0067】画像は、前記した画像形成装置にて、ハー
フトーン画像、ベタ黒画像及びテストパターン画像を複
写して、スジ等の画像欠陥から帯電の均一性等を評価し
た。以上の実験例および比較例における評価の結果を表
1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
帯電が均一となりスジ等画像欠陥のない良好な画像が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用される感光体の構成を示す部分縦
断面図。
【図2】本発明に適用される他の感光体の構成を示す部
分縦断面図。
【図3】本発明に適用されるさらに他の感光体の構成を
示す部分縦断面図。
【図4】本発明のプロセスにもとづく電子写真装置の要
部を示す縦断面図。
【図5】一般的な帯電部材および感光体を示す部分縦断
面図。
【符号の説明】
1 帯電用部材 2 感光体 3 外部電源装置 4 露光光 5 現像器 6 転写用帯電部材 7 クリーナー 8 前露光手段 9 定着器 10 導電性支持体 11 感光層 13 電荷発生層 14 電荷輸送層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 弘之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体が、これに接触配置され
    た帯電用部材から直流電圧のみを印加することにより帯
    電される電子写真プロセスにおいて、前記電子写真感光
    体の暗電位が300〜650Vの範囲になるように帯電
    させることを特徴とする電子写真プロセス。
JP16387293A 1993-06-10 1993-06-10 電子写真プロセス Pending JPH06348112A (ja)

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JP16387293A JPH06348112A (ja) 1993-06-10 1993-06-10 電子写真プロセス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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