JPH0634647A - 速度計測装置 - Google Patents

速度計測装置

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JPH0634647A
JPH0634647A JP18661692A JP18661692A JPH0634647A JP H0634647 A JPH0634647 A JP H0634647A JP 18661692 A JP18661692 A JP 18661692A JP 18661692 A JP18661692 A JP 18661692A JP H0634647 A JPH0634647 A JP H0634647A
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JP
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distance
light
light irradiation
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calculator
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JP18661692A
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Koji Ichie
更治 市江
Yukio Maruhashi
幸雄 丸橋
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 距離検出器自体に変動があり被測定物との距
離情報が変動した場合でも誤差を生じないで、正確な対
地速度を計測することができる速度計測装置を提供す
る。 【構成】 被測定物(速度計測装置)の移動方向に平行
な同一軸上に3個の距離検出器A、B、Cを間隔dをも
って設置する。距離検出器A、B、Cは被測定物の表面
に対して略直角に投光および受光する。各距離検出器
A、B、Cの出力信号をそれぞれa、b、cとする。差
動演算器51、52によりa−bとb−cとを求める。
相関・速度演算器6によって、この2つの差信号a−b
とb−c間の相互相関演算を行い、先ず両信号の遅延時
間Zoを検出し、その後、演算式v=d/Zo(dは距
離検出器の組の間の距離)を用いて速度vを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粗面を有する被測定物に
移動物体から光線を照射して、その被測定物の表面の凹
凸情報を得ることにより、移動物体の速度を算出する非
接触式速度計測装置であり、より具体的に言えば、例え
ば自動車等の対地速度を計測する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非接触式の速度計測方式の1つに、レー
ザドップラー方式がある。また、非測定物の表面の明暗
のムラ模様に基き速度を算出する方式がある。この技術
は、「特公昭55−44346」および「相関を用いる
自動車の速度測定(昭和50年8月 計測自動制御学会
論文集 第11巻 第4号)」に詳しく記載されてい
る。さらに、凹凸情報に基き速度を算出する方式とし
て、「特開平4−47286」に記載されている技術が
ある。
【0003】被測定物表面の凹凸情報に基づき、被測定
物の移動速度を推定する方式の速度計測装置の従来例の
構成図を図14に示す。被測定物の移動方向に沿って配
置された2個の前記距離検出器からそれぞれ被測定物表
面の凹凸情報を取り出し、相互相関演算を行うことによ
り、2信号の時間的ずれ量(遅延時間=Zo)を検出
し、v=d/Zo(dは距離検出器の組の間の距離)に
より速度を算出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レーザドップラー方式
は、空間分解能が高く、ミクロの領域の速度計測に適し
ているが、車の対地速度計などには不向きとされる。こ
れに対し、明暗のムラ模様に基き速度を算出する方式
は、被測定物表面のマクロの領域の速度計測に適してい
るが、原理的に被測定物表面の明暗のコントラストが極
端に低い場合や、被測定物に大きな起伏がある場合、速
度計測の精度および確度が低下するという問題点があ
る。
【0005】また、従来の凹凸情報に基き速度を算出す
る方式における凹凸情報とは、被測定物表面の特定され
た微小部分と距離検出器間の距離情報である。従って、
距離検出器自体に位置的変動があり距離情報が変動した
場合、距離検出器はその影響を同じ様に受けて変動して
しまう。
【0006】例えば、距離検出器を自動車の対地速度計
測装置として用いた場合、被測定物は一般に道路とな
る。このとき、車のバウンドやエンジンの振動等による
変動がある場合において、バウンドおよび振動は距離検
出器自体のバウンドおよび振動となり、道路面と距離検
出器間の距離の変動をもたらし、各距離検出器の出力信
号には、道路の凹凸情報の上に、同位相同振幅のノイズ
(以下、同相ノイズと呼ぶ)が重なることになる。その
結果として計測速度に誤差を生じてしまう。
【0007】本発明は以上の問題に鑑み、距離検出器自
体に変動があり被測定物との距離情報が変動した場合で
も誤差を生じないで、正確な対地速度を計測することが
できる速度計測装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
め、所定方向に移動する被測定物に光を照射して被測定
物からの反射光を受光することにより、被測定物の第
1、第2、第3の光照射点までの距離情報を求めるそれ
ぞれ第1、第2、第3の距離検出手段と、第1の距離検
出手段からの距離情報と第2の距離検出手段からの距離
情報との差演算を行う第1の差動演算器と、第2の距離
検出手段からの距離情報と第3の距離検出手段からの距
離情報との差演算を行う第2の差動演算器と、第1の差
動演算器の出力と第2の差動演算器の出力との相互相関
の演算を行い、第1の差動演算器の出力と第2の差動演
算器の出力との遅延時間を算出する相関演算器と、相関
演算器で得た遅延時間を基に、被測定物の速度を算出す
る速度演算器とから構成され、第1、第2、第3の光照
射点は被測定物の移動する所定方向に平行な軸の上にあ
り、第2の光照射点は、この所定方向に対して前記第1
の光照射点よりも後方に所定間隔離れており、第3の光
照射点は、この所定方向に対して前記第2の光照射点よ
りも後方に前述した所定間隔と同じ間隔だけ離れている
ことを特徴とする。
【0009】また、被測定物に光を照射して被測定物か
らの反射光を受光することにより、被測定物の光照射点
までの距離情報を求めるそれぞれ第1、第2、第3、第
4の距離検出手段と、第1の距離検出手段からの距離情
報と第2の距離検出手段からの距離情報との差演算を行
う第1の差動演算器と、第3の距離検出手段からの距離
情報と第4の距離検出手段からの距離情報との差演算を
行う第2の差動演算器と、第1の差動演算器の出力と第
2の差動演算器の出力との相互相関の演算を行い、第1
の差動演算器の出力と第2の差動演算器の出力との遅延
時間を算出する相関演算器と、相関演算器で得た遅延時
間を基に、被測定物の速度を算出する速度演算器とから
構成され、第3の光照射点は、第1の光照射点を通り所
定方向に平行な軸の上で、かつ、所定方向に対して第1
の光照射点よりも後方に所定間隔離れており、第4の光
照射点は、第2の光照射点を通り所定方向に平行な軸の
上で、かつ、所定方向に対して第2の光照射点よりも後
方に前述の所定間隔と同じ間隔だけ離れていることを特
徴とする。この時、第1、第3の光照射点を通る軸と、
第2、第4の光照射点を通る軸とは同一の軸であること
を特徴としても良い。
【0010】上述した距離検出手段は、被測定物に光ビ
ームを投光する投光手段と、被測定物から反射される光
の方向を検出する受光レンズおよび光の入射位置検出素
子からなる受光手段を備え、3角測量の原理に基づいて
被測定物までの距離情報信号を出力することを特徴とし
ても良い。
【0011】
【作用】距離検出器を自動車の対地速度計測装置として
用いた場合、上述したように各距離検出器の出力信号に
は、道路の凹凸情報の上に同相ノイズが重なっている。
同相ノイズは配設位置(光照射位置)の違いに関係なく
全ての距離検出器に同時に加わるため、本発明によれ
ば、2個の距離検出器間の差を取ることにより同相ノイ
ズを消去することができる。
【0012】また、この当該差演算を行う2個の距離検
出器を1組とする。この1組の一方の距離検出器(「第
1組のA」と呼ぶ)と別に用意した他の組の一方の距離
検出器(「第2組のA」と呼ぶ)とによる両方の光照射
点が移動方向と平行な同一軸上に存在するように両距離
検出器を配設する。さらに、他方の距離検出器(「第1
組のB」と呼ぶ)と別に用意した他の組の他方の距離検
出器(「第2組のB」と呼ぶ)とによる両方の光照射点
が移動方向と平行な同一軸上に存在するように両距離検
出器を配設する。
【0013】このようにすることで、各組のそれぞれ対
応する距離検出器(「第1組のA」と「第2組のA」、
または、「第1組のB」と「第2組のB」)は、時間を
ずらして同じ被測定物表面の地点の凹凸情報を検出す
る。さらに、「第1組と第2組のA」による照射点の間
隔と「第1組と第2組のB」による照射点の間隔が同じ
なので、同じ地点の凹凸情報を検出する時間のずれ量
(「第1組のA」と「第2組のA」のずれ量と「第1組
のB」と「第2組のB」のずれ量)が同じである。
【0014】そして、2組の距離検出器を用いることに
より、同相ノイズが消去された同じ組の2個の距離検出
器による光照射点における合成された道路の凹凸情報
と、この凹凸情報と検出時間がずれただけの振幅位相が
略一致する凹凸情報を得ることができる。
【0015】
【実施例】図面を参照しながら、本発明の実施例を説明
する。
【0016】図1は本実施例に係わる速度計測装置の構
成図である。被測定物(速度計測装置)の移動方向に平
行な同一軸上に3個の距離検出器A、B、Cを間隔dを
もって設置する。この時、距離検出器A、B、Cは被測
定物の表面に対して略直角に投光および受光する。以
下、各距離検出器A、B、Cの出力信号をそれぞれ
(a)、(b)、(c)とする。
【0017】差動演算器51、52により(a)−
(b)と(b)−(c)とを求める。相関・速度演算器
6によって、この2つの差信号(a)−(b)と(b)
−(c)間の相互相関演算を行い、先ず両信号の遅延時
間(Zo)を検出し、その後、演算式v=d/Zo(d
は距離検出器の組の間の距離)を用いて速度vを算出す
る。
【0018】これに使用される距離検出器1の構成を図
2に示す。LED2より発射された投光ビームは、投光
用レンズ21を介して被測定物4の表面で反射される。
反射光は受光用レンズ31を介して集光され、光入射位
置検出素子(PSD)3の受光面に入射する。
【0019】光入射位置距離検出素子3の電流出力値I
A 、IB は、受光面上に集光されたスポット光の重心位
置に対応している。よって、当該距離検出器1と被測定
物4表面、詳しくは被測定物4表面上のLED2による
光照射点41までの距離情報は、このときの電流出力値
A 、IB をもとにIA /IB 、または(IA −IB
/(IA +IB )を求めることにより得られる。
【0020】また、距離検出から速度の算出までの演算
処理系統のブロック図を図3に示す。被測定物までの凹
凸信号(a)、(b)、(c)は、それぞれ距離検出器
A、B、Cから出力される。差動演算器51により差信
号(a)−(b)を、差動演算器52により差信号
(b)−(c)を相関演算器61に出力する。相関演算
器61は2つの差信号(a)−(b)と(b)−(c)
間の相互相関演算を行い、(a)−(b)と(b)−
(c)との波形のずれの時間量である遅延時間Zoを算
出する。速度演算器62は、遅延時間Zoを基に速度v
を算出する。
【0021】以下、図1に示した速度計測装置を用い
て、本発明における速度計測の実施形態の概略構成を図
4に示し、順次、速度算出までを従来例と比較しながら
詳しく説明する。
【0022】被測定物の表面の凹凸は図に示されるよう
な状態であり、その情報に速度計測装置を配置する。距
離検出器はこの速度計測装置の移動方向の前方からA、
B、Cの順で配設されている。そして、図に示す距離検
出器A、B、Cの表示位置は、それぞれt=0における
移動方向に係わる空間的初期位置を表す。
【0023】この速度計測装置を速度vで動かす時、各
距離検出器はノイズを含まない場合は図5、ノイズを含
む場合は図8のような距離情報を出力する。実際には、
この距離情報は各距離検出器と被測定物との相対的な距
離、すなわち、各距離の変化分を示す情報である。な
お、図5、図6、図8、図9における波形は、これらの
図の時間1に対して図4の距離1となるような一定速度
vで、速度計測装置を移動させた場合のものである。
【0024】同相ノイズが無い時の距離検出器A、B、
Cからの出力信号波形(a)、(b)、(c)を時間的
初期位置を一致させて、それぞれ図5(イ)、(ロ)、
(ハ)に示す。従来の方式では距離検出器A、Bからの
出力(a)、(b)に対して、本実施例においては距離
検出器がA、B、Cと3個あるため出力も(a)、
(b)、(c)と3個得られる。
【0025】この図より、ノイズを含んでいないため配
設位置の差による時間ずれ、すなわち、遅延時間Zoだ
けずれて(a)、(b)、(c)各信号が繰り返されて
いることが相関演算をするまでもなくわかる。
【0026】さらに、本実施例の方法である速度計測装
置の差動演算器による差信号(a)−(b)と差信号
(b)−(c)の波形を、それぞれ図6(イ)、(ロ)
に示す。この図においても、図5と同様に、配設位置の
差による時間ずれ(遅延時間Zo)だけずれて各差信号
が繰り返されている。
【0027】同相ノイズが無い場合、すなわち図5およ
び図6のような信号が得られる時の相関演算の結果は図
7(イ)および図7(ロ)のようになり、遅延時間Zo
の値は両方式とも正しく等しい値を示す。ただし、ここ
でZは相関演算の推移量を示す。
【0028】次に、同相ノイズが加わった場合におい
て、従来例と本実施例を比べながら考える。
【0029】同相ノイズが存在する場合の距離検出器
A、B、Cからの出力(a)、(b)、(c)の波形を
それぞれ図8(イ)、(ロ)、(ハ)に示す。また、本
実施例の方法である速度計測装置の差動演算器による差
信号(a)−(b)、(b)−(c)の波形をそれぞれ
図9(イ)、(ロ)に示す。
【0030】図8からは、図5のように遅延時間Zoを
見出だすことはできない。しかしながら、本実施例によ
るならば、同相ノイズが加わった場合においても、ノイ
ズがない状態での図6と同様に、遅延時間Zoだけずれ
て各差信号が繰り返されていることが容易にわかる。
【0031】この時従来例の場合の相関結果は、図10
(イ)となり、相関値の極大値は基本的にZ=ZoとZ
=0の2点に現れ、一般的に遅延時間は実際より短くな
る傾向を示し、状況により0または0に近い値となる。
これに対し、本実施例の方式によれば差信号(a)−
(b)と(b)−(c)とは、それぞれ減算により同相
ノイズ成分は除去される。結果として正しい遅延時間Z
oが算出されるとことになる(図10(ロ))。
【0032】上述した実施例によれば、距離検出器が3
個で良く、速度計測装置を小形化することができる。ま
た、投光受光を被測定面に対し略直角とする距離検出器
を4個使用する場合の変形例を図11から図13に示
す。
【0033】移動方向と平行な同一軸上に距離検出器を
ABCDの順で配設し、距離検出器Aの出力と距離検出
器Bの出力との差演算、距離検出器Cの出力と距離検出
器Dの出力との差演算を行う速度計測装置を図11
(イ)に示す。ここで、距離検出器AとCによる光照射
点の間隔と距離検出器BとDによる光照射点の間隔とは
等しくする必要がある。言い換えれば、各距離検出器の
投光受光を被測定面に対し略直角としてあるので、距離
検出器ACの間隔と距離検出器BDの間隔とは等しい。
【0034】また、光照射点同士の間隔、この場合は距
離検出器ACの間隔と距離検出器BDの間隔とを等しく
保つならば、図11(イ)の距離検出器の順番を入れ替
えてACBDの順で配設し、図11(ロ)のようにして
も良い。このとき、差演算は距離検出器Aの出力と距離
検出器Bの出力の間、距離検出器Cの出力と距離検出器
Dの出力の間で行うものとする。
【0035】図12は、光照射点を結ぶ軸(ここでは距
離検出器の配設軸)が同一軸ではなく移動方向と平行な
2つの軸の上に配設する変形例を示す。ここで、距離検
出器Aの出力と距離検出器Bの出力との差演算、距離検
出器Cの出力と距離検出器Dの出力との差演算を行うと
すれば、距離検出器Aと距離検出器Cとを同一軸に、そ
して、距離検出器Bと距離検出器Dとを同一軸にする必
要がある。
【0036】さらに、距離検出器AとCによる光照射点
の間隔と距離検出器BとDによる光照射点の間隔とを等
しくするならば、距離検出器AとB、または距離検出器
CとDの位置関係は、図13(上面図)に示すように移
動方向に対して垂直に揃える必要はない。
【0037】また、速度計測に必要な凹凸情報はその変
化分を測定すれば良いので、各距離検出器は被測定物ま
での距離を全て略一致させることはなく、被測定物まで
の距離はそれぞれの距離検出器で異なっても良く、すな
わち、図13(側面図)に示すように距離検出器が全て
被測定物の表面と略平行な同じ平面上になくても良い。
上述した各距離検出器と被測定物との距離は問わないと
いう条件は、上面より見たときに移動方向と平行な同一
線上に、3個および4個の距離検出器が配設されている
場合(図1(上面図)および図11(上面図)等)にも
当てはまる。
【0038】ここで、各距離検出器の配設間隔は、速度
計測装置としての必要精度、計測範囲、投受光器の周波
数応答特性、各距離検出器における光照射点のずれ量の
許容特性、被測定物表面の凹凸や起伏の空間的周波数特
性、および、装置の外観、形状等が決定要因となる。
【0039】特に、各距離検出器における光照射点のず
れ量の許容特性、すなわち、相関演算を行う各組の距離
検出器における被測定物表面上の光照射点の移動方向と
これと直角をなす方向のずれ量の許容特性が問題とな
る。言い換えれば、相関演算を行う各組の距離検出器の
間隔、すなわち、dが大きくなり過ぎると、移動速度及
び移動方向の変化、および、その変化過程等において、
同一地点の凹凸情報を検出すべきこれらの距離検出器の
光照射点が同一地点を通過せずに、あるずれ量を有する
様になり、この場合のずれ量の許容範囲が問題となる。
【0040】また、本発明の速度計測装置を車に搭載す
るような場合は、差演算を行う2つの距離検出器間の間
隔が大きくなり過ぎると、ピッチング等の影響により当
該距離検出器に同一ノイズが加わらなくなり、速度の誤
差が大きくなってしまう。
【0041】以上の点を考慮して、距離検出器の配設間
隔を決定し、また、配設位置として有利なタイプを選択
をする必要がある。
【0042】実施例では、速度計測装置が移動するが、
速度計測装置を固定し被測定物が移動するような場合で
も使用できる。この場合においても、被測定物および速
度計測装置の同相ノイズは除去できる。また、実施例で
は差演算は(a)−(b)等としているが、(b)−
(a)等と差演算の順番を逆にしても良いことは言うま
でもない。
【0043】さらに、実施例では被測定物の平面に対し
投光ビームを略直角に照射しているが、速度計測に必要
な凹凸情報の変化分を測定できるならば斜めに照射して
も良く、また、投光手段と受光手段とを相当距離離して
も良い。しかしながら、測定誤差を考慮する時、略直角
に投光および受光することが望ましい。
【0044】
【発明の効果】同相ノイズはその原因により様々なある
特定な周波数を有し、また、被測定物表面の凹凸から得
られる信号は被測定物の移動速度により変化する。本発
明によれば、同相ノイズと当該凹凸信号の周波数のこの
ような関係にかかわりなく、当該同相ノイズをカットす
ることができる。
【0045】また、ノイズをカットする方法として、他
に電気的フィルターを用いることも考えられるが、この
方法では同相ノイズをカットする過程において多少の必
要情報の信号劣化を伴う。本発明によれば、フィルター
を用いる方法とは異なり、同相ノイズをカットする過程
において、相関演算を適用する上での不都合な点、即
ち、被測定物表面の凹凸信号からの必要な情報の喪失の
恐れは全くない。
【0046】すなわち、本発明の構成により、同相ノイ
ズが消去された同じ組の2個の距離検出器による光照射
点における合成された被測定物表面の凹凸情報と、この
凹凸情報と検出時間がずれただけの振幅位相がほぼ同じ
凹凸情報を得ることができる。そして、これらの凹凸情
報の間で相関演算を行うことで、精度の高い相関を取る
ことが可能となる。よって、精度の高い光照射点の位置
の差による遅延時間が算出ができるので、精度の高い移
動速度の算出が可能となる。
【0047】また、同相ノイズが大きく加わるような環
境においても使用が可能となり、より広い使用条件下で
同相ノイズの影響に左右されない高精度の速度計測装置
を実現することができる。また、本発明は、被測定物表
面の凹凸情報に基づくために、従来技術の明暗情報に基
づき速度を算出する方式の弱点を埋めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる速度計測装置の構成図
である。
【図2】本発明の実施例に係わる距離検出器の構成図で
ある。
【図3】本発明の実施例の距離検出から速度の算出まで
の演算処理系統のブロック図である。
【図4】本発明の実施例における速度計測の実施形態の
概略構成図である。
【図5】同相ノイズが無い時の距離検出器A、B、Cか
らの出力信号波形を示す図である。
【図6】同相ノイズが無い時の本発明の実施例の方法で
ある速度計測装置の差動演算器による差信号(a)−
(b)と差信号(b)−(c)の波形を示す図である。
【図7】同相ノイズが無い場合の従来と本発明における
方式との相関演算の結果を示す図である。
【図8】同相ノイズを含んだ時の距離検出器A、B、C
からの出力信号波形を示す図である。
【図9】同相ノイズを含んだ時の本発明の実施例の方法
である速度計測装置の差動演算器による差信号(a)−
(b)と差信号(b)−(c)の波形を示す図である。
【図10】同相ノイズを含んだ場合の従来と本発明にお
ける方式との相関演算の結果を示す図である。
【図11】距離検出器を4個使用する場合の変形例を示
す図である。
【図12】距離検出器を4個使用する場合の変形例を示
す図である。
【図13】距離検出器を4個使用する場合の変形例を示
す図である。
【図14】従来の速度計測装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
A,B,C,D…距離検出器、1…距離検出器、2…L
ED、21…投光用レンズ、3…PSD、31…集光用
レンズ、4…被測定物、41…照射点、51…差動演算
器、52…差動演算器、6…相関・速度演算器、61…
相関演算器、62…速度演算器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に移動する被測定物に光を照射
    して前記被測定物からの反射光を受光することにより、
    前記被測定物の第1、第2、第3の光照射点までの距離
    情報を求めるそれぞれ第1、第2、第3の距離検出手段
    と、 前記第1の距離検出手段からの距離情報と前記第2の距
    離検出手段からの距離情報との差演算を行う第1の差動
    演算器と、 前記第2の距離検出手段からの距離情報と前記第3の距
    離検出手段からの距離情報との差演算を行う第2の差動
    演算器と、 前記第1の差動演算器の出力と前記第2の差動演算器の
    出力との相互相関の演算を行い、前記第1の差動演算器
    の出力と前記第2の差動演算器の出力との遅延時間を算
    出する相関演算器と、 前記相関演算器で得た前記遅延時間を基に、前記被測定
    物の速度を算出する速度演算器とから構成され、 前記第1、第2、第3の光照射点は前記所定方向に平行
    な軸の上にあり、 前記第2の光照射点は、前記所定方向に対して前記第1
    の光照射点よりも後方に所定間隔離れており、 前記第3の光照射点は、前記所定方向に対して前記第2
    の光照射点よりも後方に前記所定間隔離れていることを
    特徴とする速度計測装置。
  2. 【請求項2】 前記距離検出手段は、被測定物に光ビー
    ムを投光する投光手段と、前記被測定物から反射される
    光の方向を検出する受光レンズおよび光の入射位置検出
    素子からなる受光手段を備え、3角測量の原理に基づい
    て前記被測定物までの距離情報を出力することを特徴と
    する請求項1記載の速度計測装置。
  3. 【請求項3】 所定方向に移動する被測定物に光を照射
    して前記被測定物からの反射光を受光することにより、
    前記被測定物の第1、第2、第3、第4の光照射点まで
    の距離情報を求めるそれぞれ第1、第2、第3、第4の
    距離検出手段と、 前記第1の距離検出手段からの距離情報と前記第2の距
    離検出手段からの距離情報との差演算を行う第1の差動
    演算器と、 前記第3の距離検出手段からの距離情報と前記第4の距
    離検出手段からの距離情報との差演算を行う第2の差動
    演算器と、 前記第1の差動演算器の出力と前記第2の差動演算器の
    出力との相互相関の演算を行い、前記第1の差動演算器
    の出力と前記第2の差動演算器の出力との遅延時間を算
    出する相関演算器と、 前記相関演算器で得た前記遅延時間を基に、前記被測定
    物の速度を算出する速度演算器とから構成され、 前記第3の光照射点は、前記第1の光照射点を通り前記
    所定方向に平行な軸の上で、かつ、前記所定方向に対し
    て前記第1の光照射点よりも後方に所定間隔離れてお
    り、 前記第4の光照射点は、前記第2の光照射点を通り前記
    所定方向に平行な軸の上で、かつ、前記所定方向に対し
    て前記第2の光照射点よりも後方に前記所定間隔離れて
    いることを特徴とする速度計測装置。
  4. 【請求項4】 前記第1、第3の光照射点を通る軸と、
    前記第2、第4の光照射点を通る軸とは同一の軸である
    ことを特徴とする請求項3記載の速度計測装置。
  5. 【請求項5】 前記距離検出手段は、被測定物に光ビー
    ムを投光する投光手段と、前記被測定物から反射される
    光の方向を検出する受光レンズおよび光の入射位置検出
    素子からなる受光手段を備え、3角測量の原理に基づい
    て前記被測定物までの距離情報を出力することを特徴と
    する請求項3又は4記載の速度計測装置。
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