JPH06345413A - 極細炭素チューブ及び炭素超微粒子の製造方法 - Google Patents

極細炭素チューブ及び炭素超微粒子の製造方法

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JPH06345413A
JPH06345413A JP5137452A JP13745293A JPH06345413A JP H06345413 A JPH06345413 A JP H06345413A JP 5137452 A JP5137452 A JP 5137452A JP 13745293 A JP13745293 A JP 13745293A JP H06345413 A JPH06345413 A JP H06345413A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 プラズマガン2からプラズマを発生させ、こ
の中に含炭素原料を供給して加熱・分割させ、プラズマ
ガン陽極3上に、円筒状の熱分解炭素固形物10を析出
させる。この固形物を冷却後、極細炭素チューブ及び炭
素超微粒子を分離する。 【効果】 外径約10〜数10Å、内径数Å〜20Åと
いう細さで、0.2mmに達するような極めて長尺、か
つ黒鉛層が発達した炭素チューブが得られる。また、外
径約10Å〜数100Åで球状に近く、また同心球状に
中央まで黒鉛層が発達した炭素微粒子が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は極細炭素チューブ及び炭
素超微粒子の製造方法に関する。詳しくは、きわめて長
尺の極細黒鉛質チューブと、中心まで黒鉛層が発達した
球状黒鉛質超微粒子を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】極細炭素チューブとは、黒鉛シートを継
目なく丸めた形状の、外径約7Å〜数100Å、長さ数
μm〜数mmの1重ないし多重層構造をもつチューブを
指す。炭素超微粒子とは、黒鉛シートを球状もしくは多
角形状に継目なく丸めた形状の、外径約10Å〜数10
0Åの1重ないし多重層構造をもつ粒子を指す。
【0003】前者はNature,Vol.354,5
6(1991)で初めて報告され、大量生成条件につい
てはNature,Vol.358,220(199
2)で紹介されている。また後者は、前者の製造に際し
一緒に生成され、上記の文献その他に性状が記載されて
いる。
【0004】これらは、従来、He,Arその他のガス
中で2つの炭素電極間で直流電圧をかけてアーク放電さ
せ、陽極に堆積したコーキング(炭素)中から採取され
ていた。極細炭素チューブは、主として量子細線、極微
小電極、分子輸送用極細管及びマイクロマシン用駆動ワ
イヤ等、電子素子やバイオ関連及びマイクロマシン関連
における画期的な高機能材料としての応用が期待され
る。また、炭素超微粒子は高強度・高安定性と高電気伝
導性を有し、マイクロマシン用潤滑剤や電子材料等とし
て応用可能と考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の製法による極細
炭素チューブは、長さとしては高々サブμmから数μm
の短いものしか製造できなかった。このため、上述のよ
うな用途の中で適用範囲が限定され、またハンドリング
も極めて困難なため、実用化は早期には期待できない。
また、従来の炭素超微粒子の製造方法では、一般に中空
部分を有した多角形状のものしか得られず、例えばマイ
クロマシン用潤滑剤としては強度、潤滑性等の点で問題
がまだある。なお、Nature,Vol.359,7
07(1992)には、前者の炭素チューブに高エネル
ギーの電子線を照射することによって、真球度が高く、
中央まで同心球状に黒鉛層が発達した球状炭素超微粒子
が生成されることが報告されている。しかし原料の炭素
チューブや電子線照射装置は極めて高価であり、製造法
としては実用的でない。
【0006】本発明の目的は、従来法で生成されるもの
の数100倍に達する極めて長尺の極細炭素チューブ
と、Nature,Vol.359,707(199
2)で記述されたものに匹敵する、中央まで同心球状に
黒鉛層が発達した球状炭素超微粒子とを安価で簡便に製
造する手法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の極細炭素チュー
ブ及び炭素超微粒子の製造方法は、熱プラズマを発生さ
せ、この中に含炭素原料を供給してこれを加熱・分解さ
せ、この反応ガスを基体上に凝縮させて固化物を生成さ
せ、次いでこの固化物を冷却した後、この固化物中から
極細炭素チューブ及び炭素超微粒子を分離することを特
徴とするものである。
【0008】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0009】本発明において、熱プラズマを発生させる
方法としては、特定種のプラズマガスを加熱電離する方
法が好ましい。具体的には直流アーク放電プラズマジェ
ット式プラズマガン機構や、100kHz〜10GHz
程度の高周波誘導熱プラズマ発生機構が例示される。
【0010】なお、直流アーク放電プラズマジェット発
生機構と高周波誘導熱プラズマ発生機構を併用して熱プ
ラズマを発生させるようにしても良い。この場合、広い
容積にわたって原料供給速度の変化に対して安定な熱プ
ラズマを発生でき、極細炭素チューブ及び炭素超微粒子
を大量に合成できる。
【0011】このプラズマガスとしては、He,Ar,
He/O2 ,Ar/O2 もしくはHe/Ar/O2 が好
ましい。このガスを適切な手段を用いて加熱電離させ、
熱プラズマを発生させる。熱プラズマの最高到達温度は
2000K以上、好ましくは3500〜15000Kが
よい。
【0012】この熱プラズマ中に供給される含炭素原料
としては、カーボンブラック、黒鉛、または炭素などの
炭素系物質のほか、含炭素化合物をも用いうる。含炭素
化合物としては、炭素と、炭素以外の酸素、イオウ、窒
素、水素のいずれか1種または複数種とからなる化合物
であることが好ましい。
【0013】具体的には、該原料としては、次のような
化合物が好ましい。
【0014】カーボンブラック、黒鉛等の炭素系物質、
ベンゼン、ピリジン、シクロペンタジエン、ピロール、
フラン、チオフェン等の単環の芳香族化合物および複素
芳香族化合物、もしくはそれらのメチル、ヒドロキシ、
またはメルカプト置換体、ナフタレン、キノリン、イン
デン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、
アントラセン、アクリジン、フェナントレン、フェナン
トリジン、フルオレン、カルバゾール、ジベンゾフラ
ン、ジベンゾチオフェン、アセナフチレン、ピレン、フ
ルオランテン等の縮合多環芳香族化合物および縮合多環
複素芳香族化合物、もしくはそれらのメチル、ヒドロキ
シ、またはメルカプト置換体、ビフェニル、2,2’−
(または4,4’−)ビピリジン、o−(またはm−も
しくはp−)テルフェニル等の多環系環集合芳香族化合
物および多環系環集合複素芳香族化合物、もしくはそれ
らのメチル、ヒドロキシ、またはメルカプト置換体、o
−(またはp−)ベンゾキノン、1,4−ナフトキノ
ン、9,10−アントラキノン、9−フルオレノン等の
芳香族ケトンおよびキノン、もしくはそれらのメチル、
ヒドロキシ、またはメルカプト置換体、エチレン、1−
ブテン、1,3−ブタジエン、アセチレン、1−ブチ
ン、1,3−ブタジイン等の不飽和脂肪族炭化水素、も
しくはそれらのメチル、ヒドロキシ、またはメルカプト
置換体、メタン、エタン、プロパン、n−(またはイ
ソ)ブタン、n−(またはイソもしくはネオ)ペンタ
ン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、n
−オクタン等の飽和脂肪族炭化水素、もしくはそれらの
メチル、ヒドロキシ、またはメルカプト置換体。
【0015】また、無機化合物としては、CS2 ,CO
等を該原料として用いることができる。
【0016】以上の含炭素化合物原料は、単独で、また
は2種以上を組合せて用いる。
【0017】熱プラズマ中に供給された原料は、200
0K以上、好ましくは2500K以上の温度域におい
て、熱プラズマによる熱分解によって炭素クラスタCn
(1≦n≦100)が生成するのに十分な時間加熱され
る。その後、原料の熱分解によって生じた高温のガス
を、表面が2300K〜黒鉛気化温度に保たれた基体に
接触させる。この基体としては、黒鉛等、高温下で安定
なものが好ましい。また、熱分解によってプラズマガン
の一部あるいは別に設けられた水冷基板上に副生成され
る熱分解炭素固形物をこの基体とすることもできる。こ
の場合、発生している熱プラズマによって、その表面温
度が2300K〜黒鉛気化温度に保たれる部位に該熱分
解炭素固形物を生成させる必要がある。
【0018】このようにして、熱プラズマ中で分解によ
って生じた炭素クラスタが該基体上に凝縮され、極細炭
素チューブ及び炭素超微粒子が生成する。これらは熱プ
ラズマの発生停止後に冷却され、副生成した熱分解炭素
固形物と共に捕集される。また、この他にスス状物質が
生成される。なお、プラズマ反応部の内圧は10〜76
0Torrに保つのが好ましい。
【0019】以上において、特に中央まで同心球状に黒
鉛層が発達した球状炭素超微粒子を得るためには、超微
粒子の生成部位が長時間(約5分以上、好ましくは約1
0分以上)2300K〜黒鉛気化温度の範囲に保たれる
ようにする。
【0020】また、特に長尺の極細炭素チューブを得る
には、該チューブの生成部位において、長時間(約5分
以上、好ましくは約10分以上)2300K〜黒鉛気化
温度の範囲に一定に保たれ、さらにプラズマ熱分解によ
って生じる炭素クラスタが、成長中の該チューブ1本1
本にとぎれることなく一定の速度で気相から供給される
ようにする。
【0021】この炭素クラスタの供給条件は、具体的に
は、1度生成した極細炭素チューブを含む炭素固形物
が、スクール状に厚み方向に堆積されないようにするこ
とである。もし、スクール状に厚み方向に堆積すると、
初期に生成した下層の該チューブへの炭素クラスタ供給
がとぎれやすい。
【0022】この供給条件は、例えば該チューブを生成
させる基体の表面に沿うように含炭素化合物原料が導入
された熱プラズマの流れ方向を定め、該基体の表面温度
が2300K〜黒鉛気化温度、好ましくは黒鉛気化温度
直下近傍を保つように該熱プラズマを接触されるように
すると実現できる。このようにすると、従来の黒鉛電極
アーク法で得られる該チューブの数10〜数100倍の
長さのものが生成される。
【0023】また、副生成物として熱分解炭素固形物が
熱プラズマに面して生成する時、その表面が長尺極細炭
素チューブ及び中央まで同心球状に黒鉛層が発達した球
状炭素微粒子の生成する条件に適する部位になりやす
い。
【0024】以上のようにして生成された極細炭素チュ
ーブ及び炭素超微粒子は、捕集後、副生成した熱分解炭
素固形物から分離されて得られる。
【0025】なお、有機溶媒または水溶性有機溶媒を少
量加えた水中に該チューブ及び該超微粒子を分散させた
後溶媒を乾燥させる;または、機械的に該固形物のプラ
ズマに接していた黒いビロード状部分をかき取る(この
部分に該チューブ及び該超微粒子が存在する)、等の方
法によってこの分離を行なうことができる。この分離の
後、必要があれば、有機溶媒に分散させた後、100μ
m程度の孔径のメンブレンフィルターを用い数回濾過す
ることによって、極細炭素チューブを濾別物質として、
また炭素超微粒子を分散濾液として分別できる。
【0026】以上の極細炭素チューブ及び炭素超微粒子
の合成方法において、原料供給系からプラズマ発生系、
プラズマ反応部、捕集部に至る経路内は、全て外気から
遮断されている。外気と遮断するには、第1図のよう
に、真空ポンプによって排気さらにガス置換されたチャ
ンバ内に、該経路の部材全体または主要部分を設置すれ
ばよい。
【0027】
【作用】本発明の極細炭素チューブ及び炭素超微粒子の
製造方法によると、連続的に供給される含炭素化合物原
料から該チューブ及び該超微粒子を製造できる。特に、
応用価値の高い、極めて長尺で黒鉛化度の高い該チュー
ブ、及び中央まで同心球状に黒鉛層が発達した炭素超微
粒子を安価で簡便に製造できる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)第1図は、直流アーク放電プラズマジェッ
トによって熱プラズマを発生させる極細炭素チューブ及
び炭素超微粒子の製造方法を示す縦断面図である。
【0029】プラズマガス供給管1が接続されたプラズ
マガン2は、円筒状陽極(銅または黒鉛製)3と中央の
陰極(タングステンまたは黒鉛製)4からなる。プラズ
マガスが陰極4から陽極3方向に流れ、十分に混合され
る。陽極3と陰極4の間に直流電圧を印加しアーク放電
させて、陽極3の下流に熱プラズマのジェット5を生ぜ
しめる。両極は損耗しないよう水冷する。この下流に連
続的に含炭素化合物原料を原料供給管6から供給する。
プラズマガン2はチャンバ7内に配置されている。チャ
ンバ7内は排気ポンプ8により排気されている。
【0030】第1図の装置において、原料として液体ベ
ンゼンを7.4ミリリットル/30minの速度でHe
(流量0.2リットル/min)及びO2 (流量0.0
3リットル/min)を随伴ガスとして原料供給系から
供給した。このベンゼンは、ヒータ式予熱器で80℃に
予熱され、気化されて、そのまま保温された状態でプラ
ズマガン2の約7mm下流へ送られる。
【0031】プラズマガスとしては、Arを1.0リッ
トル/min、Heを0.8リットル/minの割合で
供給した(以上、流量は全て常温常圧時換算)。
【0032】その他の主な条件は次の通りである。
【0033】プラズマガン電力 4.4kW〜
5.4kW(水冷損失込) 反応部内圧 50Torr プラズマ発生時間 30min その結果、プラズマガン陽極3上において、プラズマジ
ェット5の周囲を囲むように円筒状の熱分解炭素固形物
10が析出した。冷却後、この炭素固形物10を取り出
したところ、その円筒状の内壁のプラズマジェット11
に触れていた部分に、極細炭素チューブ及び炭素超微粒
子が生成していることが認められた。
【0034】図2に、30minの反応で得られた炭素
固形物10の内壁の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を
示す。炭素超微粒子の凝集した上に、非常に細長い炭素
チューブが存在していることがわかる。SEM写真か
ら、この内の一本の長さを調べた所、少くとも0.2m
mあることが判明した。ただし、その片方の先端は、炭
素超微粒子の凝集した中に埋もれていたため、これより
も長い可能性もある。これは従来の黒鉛電極アーク法で
得られるものの数10〜数100倍以上の長さに相当す
る。
【0035】図3に、この炭素固形物10から脱離させ
た極細炭素チューブ及び炭素超微粒子の透過型電子顕微
鏡(TEM)写真を示す。このチューブの外径は5.4
Å、内径は9Åであり、10層のよく発達した黒鉛層か
ら成っていることがわかる。図中、矢印で示したもの
は、中心部まで同心球状に黒鉛層が発達した、ほとんど
球形の炭素超微粒子である。他にも多数の丸味の強い炭
素超微粒子が見られる。
【0036】図4に、この炭素固形物10から脱離され
た別の部位の炭素超微粒子のTEM写真を示す。これら
のほとんどは中心部まで黒鉛層の発達した球状の超微粒
子である。
【0037】なお、上述の長尺極細炭素チューブは、き
わめてしなやかかつ強じんであり、半径0.5μm程度
で曲げても全く折れることはなかった。
【0038】(実施例2)実施例1と同一の条件(電力
は4.4kW)で、原料及び原料随伴ガスとして、ベン
ゼン/チオフェン=3/1混合液を9.2ミリリットル
/31minの流量でHe0.2リットル/minと混
合供給し(ベンゼン/チオフェンは80℃で予気化し
た)、プラズマジェットで31min熱分解した。結果
として、実施例1と同様の円筒状熱分解炭素固形物がプ
ラズマガン陽極に析出した。この固形物の内壁付着物を
SEM及びTEM観察したところ、実施例1と同様の極
細炭素チューブ及び炭素超微粒子が認められた。
【0039】(実施例3)実施例1と同一の条件(電力
は5.0kW)で、原料及び原料随伴ガスとして、ベン
ゼン/CS2 =9/1混合液を6.4ml/30min
の流量でHe0.2リットル/minと混合供給し(ベ
ンゼン/CS2 は80℃で予気化した)、プラズマジェ
ットで30min熱分解した。結果として、実施例1と
同様の円筒状熱分解炭素固形物がプラズマガン陽極に析
出した。この固形物の内壁付着物をSEM及びTEM観
察したところ、実施例1と同様の極細炭素チューブ及び
炭素超微粒子が認められた。
【0040】(実施例4)実施例1と同一の条件、原料
系を用い(電力は4.4kW)、黒鉛円筒(外径8m
m,内径5mm,長さ7mm)をあらかじめプラズマガ
ン陽極のプラズマジェットの噴出する穴部(すなわち、
実施例1で熱分解炭素固形物が析出した位置)に固定し
て、5min反応させた。冷却後、この黒鉛円筒を取出
し、内壁付着物をSEM及びTEM観察したところ、実
施例1と同様の極細炭素チューブ及び炭素超微粒子が認
められた。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、含炭素化合物原料か
ら、極細炭素チューブ及び炭素超微粒子を製造できる。
特に、外径約10〜数10Å、内径数Å〜20Åという
細さで、0.2mmに達するような極めて長尺、かつ黒
鉛層が発達した炭素チューブが得られる。また、外径約
10Å〜数100Åで球状に近く、また同心球状に中央
まで黒鉛層が発達した炭素微粒子が得られる。この極細
炭素チューブは、量子細線、極微小電極、分子輸送用極
細管、及びマイクロマシン用駆動ワイヤ等、電子素子や
バイオ関連及びマイクロマシン関連における画期的な高
機能材料となる。また、この炭素超微粒子は、マイクロ
マシン用潤滑剤や高電気伝導性電子材料等、高付加価値
用途に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例方法に用いられる極細炭素チュ
ーブ及び炭素超微粒子の製造装置の断面図である。
【図2】本発明の実施例方法によって製造された極細炭
素チューブ及び炭素超微粒子の走査型電子顕微鏡写真で
ある。
【図3】極細炭素チューブ及び炭素超微粒子の透過型電
子顕微鏡写真である。
【図4】炭素超微粒子の透過型電子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
2 プラズマガン 3 陽極 4 陰極 5 プラズマジェット 10 析出した熱分解炭素固形物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱プラズマを発生させ、この中に含炭素
    原料を供給してこれを加熱・分解させ、この反応ガスを
    基体上に凝縮させて固化物を生成させ、次いでこの固化
    物を冷却した後、この固化物中から極細炭素チューブ及
    び炭素超微粒子を分離することを特徴とする極細炭素チ
    ューブ及び炭素超微粒子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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