JPH06344085A - アルミニウム連続鋳造機のスパウト構造 - Google Patents
アルミニウム連続鋳造機のスパウト構造Info
- Publication number
- JPH06344085A JPH06344085A JP13597093A JP13597093A JPH06344085A JP H06344085 A JPH06344085 A JP H06344085A JP 13597093 A JP13597093 A JP 13597093A JP 13597093 A JP13597093 A JP 13597093A JP H06344085 A JPH06344085 A JP H06344085A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spout
- molten metal
- cover
- heat resistant
- flexible heat
- Prior art date
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- Pending
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- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルミニウム連鋳機のスパウト部分における
酸化皮膜の生成を防止し、かつ生成した酸化皮膜の鋳塊
への混入を阻止することである。 【構成】 樋状スパウト４の先端部１０に、スパウトの
上面開放部を覆いかつ溶湯Ａに接触する柔軟な耐熱性カ
バー２０を取り付けたのである。
酸化皮膜の生成を防止し、かつ生成した酸化皮膜の鋳塊
への混入を阻止することである。 【構成】 樋状スパウト４の先端部１０に、スパウトの
上面開放部を覆いかつ溶湯Ａに接触する柔軟な耐熱性カ
バー２０を取り付けたのである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム又はア
ルミニウム合金の連続鋳造機に備えられたスパウト（湯
口）の構造に関する。
ルミニウム合金の連続鋳造機に備えられたスパウト（湯
口）の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】所謂プロペルチ法は、外周にＵ字形溝を
設けたリングモールド（鋳造ホイル）の表面にスチール
ベルトを当接させ、上記Ｕ字形溝とスチールベルトの間
にスパウトから溶湯を注入して凝固させるようになって
いる。
設けたリングモールド（鋳造ホイル）の表面にスチール
ベルトを当接させ、上記Ｕ字形溝とスチールベルトの間
にスパウトから溶湯を注入して凝固させるようになって
いる。
【０００３】
【発明の課題】ところが、スパウトからリングモールド
の溝に溶湯を注入する間に、溶湯の表面に酸化膜が形成
され、これが鋳塊に混入して圧延後の線材に疵が生じる
原因となっている。
の溝に溶湯を注入する間に、溶湯の表面に酸化膜が形成
され、これが鋳塊に混入して圧延後の線材に疵が生じる
原因となっている。
【０００４】そこで、この発明の課題は、前記酸化膜の
生成をできるだけ防止し、かつ酸化膜が生じても鋳塊に
混入するのを阻止することである。
生成をできるだけ防止し、かつ酸化膜が生じても鋳塊に
混入するのを阻止することである。
【０００５】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するため、この発
明においては、樋状スパウトの先端部に、スパウトの上
面開放部を覆いかつ溶湯に接触する柔軟な耐熱性カバー
を取り付けたのである。
明においては、樋状スパウトの先端部に、スパウトの上
面開放部を覆いかつ溶湯に接触する柔軟な耐熱性カバー
を取り付けたのである。
【０００６】
【作用】耐熱性カバーがスパウトの先端部上面を覆って
いるため、溶湯の空気との接触が遮断され、酸化膜が形
成され難い。
いるため、溶湯の空気との接触が遮断され、酸化膜が形
成され難い。
【０００７】また、酸化膜が形成されても、溶湯に接触
しているカバーにかき戻されて鋳塊に混入しない。
しているカバーにかき戻されて鋳塊に混入しない。
【０００８】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【０００９】図１を参照して連続鋳造機の概略を説明す
る。図示のように、リングモールド（鋳造ホイル）１の
外周と、テンションホイル２との間には、スチールベル
ト３がかけ渡されており、前記リングモールド１の外周
溝（図２参照）とスチールベルト３との間にスパウト４
から溶湯を注入する。
る。図示のように、リングモールド（鋳造ホイル）１の
外周と、テンションホイル２との間には、スチールベル
ト３がかけ渡されており、前記リングモールド１の外周
溝（図２参照）とスチールベルト３との間にスパウト４
から溶湯を注入する。
【００１０】前記リングモールド１内には、管路５から
冷却水が供給され、またマニホールド６のノズル７から
も冷却水が噴出し、溶湯を凝固させると連続した鋳塊Ｂ
が得られる。なお図中、符号８は押えロールである。
冷却水が供給され、またマニホールド６のノズル７から
も冷却水が噴出し、溶湯を凝固させると連続した鋳塊Ｂ
が得られる。なお図中、符号８は押えロールである。
【００１１】図２及び図３に明らかなように、前記リン
グモールド１の外周溝９とそれを覆うスチールベルト３
との間に、スパウト４の先端部１０が入り込み、溶湯Ａ
を注入するようになっている。このスパウト４の先端部
１０には、カバー２０が取り付けられている。
グモールド１の外周溝９とそれを覆うスチールベルト３
との間に、スパウト４の先端部１０が入り込み、溶湯Ａ
を注入するようになっている。このスパウト４の先端部
１０には、カバー２０が取り付けられている。
【００１２】このカバー２０は、スパウト４の上面開放
部に載置する基板２１とこの基板２１に一端が固着され
た柔軟な耐熱性舌状部材２２より成る。この舌状部材２
２は、例えばセラミックファイバやカーボンシートによ
って形成され、図３に示すように、その先端がわずかに
溶湯Ａの上面を押圧するようにしておく。押圧力は、例
えば０．１〜３ｇ／mm2 である。この押圧力を調節する
ため、舌状部材２２の先端に、同様の材料から成る錘り
２３を設けてもよい。
部に載置する基板２１とこの基板２１に一端が固着され
た柔軟な耐熱性舌状部材２２より成る。この舌状部材２
２は、例えばセラミックファイバやカーボンシートによ
って形成され、図３に示すように、その先端がわずかに
溶湯Ａの上面を押圧するようにしておく。押圧力は、例
えば０．１〜３ｇ／mm2 である。この押圧力を調節する
ため、舌状部材２２の先端に、同様の材料から成る錘り
２３を設けてもよい。
【００１３】
【効果】この発明によれば、以上のように、スパウトの
上面を覆いかつその先端が溶湯に接する柔軟な耐熱性カ
バーを設けたので、溶湯が酸化するのを防止することが
でき、また酸化皮膜が生じてもカバーの先端でかき取る
ことができるので、鋳塊に酸化物が混入するのを阻止す
ることができ、品質向上に資するところ大である。
上面を覆いかつその先端が溶湯に接する柔軟な耐熱性カ
バーを設けたので、溶湯が酸化するのを防止することが
でき、また酸化皮膜が生じてもカバーの先端でかき取る
ことができるので、鋳塊に酸化物が混入するのを阻止す
ることができ、品質向上に資するところ大である。
【図１】連続鋳造機の概略を示す側面図
【図２】同上のスパウト部分を示す拡大斜視図
【図３】同上の縦断面図
【図４】この発明のカバーの一例を示す平面図
【図５】同上の側面図
１ リングモールド ２ テンションホイル ３ スチールベルト ４ スパウト ８ 押えロール ９ 外周溝 １０ スパウトの先端部 ２０ カバー ２１ 基板 ２２ 舌状部材 ２３ 錘り
Claims (1)
- 【請求項１】 樋状スパウトの先端部に、スパウトの上
面開放部を覆いかつ溶湯に接触する柔軟な耐熱性カバー
を取り付けたアルミニウム連続鋳造機のスパウト構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13597093A JPH06344085A (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | アルミニウム連続鋳造機のスパウト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13597093A JPH06344085A (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | アルミニウム連続鋳造機のスパウト構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06344085A true JPH06344085A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15164126
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13597093A Pending JPH06344085A (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | アルミニウム連続鋳造機のスパウト構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06344085A (ja) |
-
1993
- 1993-06-07 JP JP13597093A patent/JPH06344085A/ja active Pending
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